女流プロリーグ(女流桜花) レポート

第17期女流桜花Aリーグ第6節B卓レポート

「ツイてない」

自分の敗因に使いたくない言葉の堂々第1位です。
どこかで何とか出来たのでは、と別の理由を探しては敗因を置き換えます。
そもそもツイてないとはどういった状況を言うのか?

第6節B卓に出場した選手は

 

 

斉藤理絵・川原舞子・和久津晶・杉浦まゆの4名。

昨期は最終節でAリーグ常連の3名に競り勝ち残留を勝ち取った杉浦でしたが、今期は残り2節の段階で16人中、最下位と更に苦しい状況に追い込まれていました。
これ以上沈めば降級回避が難しくなる杉浦は1回戦で痛恨のラスを引き、迎えた2回戦東場の親番

 

 

リーチツモドラ2の3,900は4,100オールでトップ目に立ちます。
このリードを片手に攻め続けて今までのマイナスを取り返したい杉浦でしたが

 

 

南3局に和久津のチンイツに放銃して持ち点が
40,700→32,400
オーラス親の川原が1人テンパイで杉浦は
32,400→31,400
川原が和久津からアガって2本場と舞台が整えられ

 

 

斉藤の1,300・2,600は1,500・2,800で杉浦の持ち点は29,900点と、100点足りずで綺麗に沈みまで転がり落ちてしまいました。

こういった自分にとって不利な点数移動で局が進み続けると、もしかしてツイてないのかもと不安になります。

 

 

この日も展開の悪さに抗えなかった杉浦は負債を増やし、12位が遠のき残留への条件が厳しくなりました。

 

 

和久津はギリギリで12位をキープするも15位まで接戦とあって全く油断ができないポジション。

 

 

斉藤は全節プラスの記録を継続して4位を維持し、

 

 

トップ3回取った川原が卓内トップでプレーオフに向けて足場を固めた。

 

 

<第6節B卓最終結果>
川原+44.1P 斉藤;7.6P 和久津▲12.9P 杉浦▲38.8P

(文:越野智紀)