女流プロリーグ(女流桜花) レポート

第17期女流桜花Aリーグ第3節A卓レポート

第3節A卓に出場した選手は

 

 

仲田加南・廣岡璃奈・内田美乃里・鈴木彩夏の4名。

第1節でAリーグの洗礼を受けていた鈴木は、2節目以降で本来の麻雀を取り戻し

 

 

今節も随所で良いアガリを決めてトップ3回2着1回の+71.1ポイントで大復活。

 

 

最高の笑顔が帰ってきました。

その煽りを喰らったのが仲田。
2節を終えて+9.0Pの7位と穏やかなスタートを切っていましたが、この日は珍しく不調で

 

 

2回戦南3局1本場の内田のリーチに対し、仕掛けて対抗していった仲田は

 

 

ソーズを危険と感じていながらも、自身の直感に身をゆだねることができずに五索で放銃。

2回戦南4局も

 

 

不調を感じて1巡ヤミテンにしていた手を、ヤミテンでも厳しいと判断して流局テンパイ連荘狙いに切り替えてのツモ切りリーチ。

 

 

これも裏目に出て、リーチに対応しながら手を進めた鈴木にダブ南・ホンイツ・ドラ1の満貫放銃と厳しい結果が続きます。

 

 

反撃の切っ掛けを掴みたい仲田は、3回戦東4局2本場、ペン三筒のテンパイを外すと

 

 

ドラを重ねて六万九万リーチ。
これは完璧な手順に見えましたが、仲田はシャンポンに受けなかったことを悔いていました。

大半の人がリャンメンに受けると思いますが、そういう人はそもそもテンパイ外しの段階で八万を切っているかペン三筒で即リーチをしていそうです。
八万引いてのドラ単騎や一筒を引いてのシャンポンの世界を頭で描いていた仲田でしたが、反射的に身体がリャンメンを選択した結果

 

 

一筒ツモからの

 

 

追いつかれた内田にリーチ・ピンフ・三色を放銃となり、今節は▲63.2Pで終えました。

ここで挙げたカン五索への放銃・リーチ判断・リャンメン選択の3局はどれも多くの人は「ツイてない」と言って片付けてしまいそうな局でしたが、来節以降の仲田なら不ツキを乗り越えて回避してきそうな気がします。

 

 

<第3節A卓最終結果>
鈴木+71.1P 内田+43.2P 廣岡▲51.1P 仲田▲63.2P

(文:越野智紀)