鸞和戦 レポート

第1期鸞和戦ベスト16A卓レポート

【第1期鸞和戦 ベスト16A卓は紺野真太郎・猿川真寿の勝ち上がり】

第1期鸞和戦もいよいよ16名の選手が出揃い2021年10月22日(金)にベスト16A卓が行われた。

対局者は以下の4名。

 

 

【1回戦】

開局親番は紺野。ドラのペン七万でリーチして2,000オールのツモアガリ。

 

 

続く1本場もドラのペン七筒リーチもツモって、2,600オールは2,700オール。仮に二索八筒のシャンポンに受けてもツモっているのがわかる。

この親番4回連続ツモアガリを決めた紺野が1回戦1人浮きトップを取る。

 

【2回戦】

東2局。紺野がカン七筒チー、南ポン。手出しで2枚切れの白、次巡七筒をツモ切り。

 

 

この仕掛けに素晴らしい対応と押し返しを見せたのが久山。ピンフドラドラの1シャンテンだが、真っ直ぐ行けば発三筒2牌勝負となる。八索七索を払ってフリテンテンパイで発を勝負。”六筒”をツモって4,000オールのアガリ。

 

 

2回戦はラス目に沈んでいた紺野だったが、ドラの一索暗刻の3メンチャンリーチで満貫ツモ。

 

 

さらに南1局の親番でツモ七対子ドラ単騎の4,000オール。1回戦同様の軒並みツモるストロングスタイルで久山をまくった紺野が2連勝。2番手に50ポイント差をつけて早くも王手をかける。

 

【3回戦】

一方でかなり厳しくなったのは2ラスを引かされた皆川。3回戦も紺野、猿川に満貫をツモられてしまい背水の陣。
東4局2本場。親番の皆川にようやく先手が入る。六筒ツモなら跳満だったが、安めツモで2,600オールは2,800オール(+1,000)。

 

 

しかしこのきっかけを逃さず連荘し、5,800は7,000(+1,000)、1,300オールは1,800オール、2,600オールは3,200オールとアガった皆川は、1回の親番でトータル2番手まで浮上する力強さを見せる。

 

 

東4局7本場。猿川がリーチ。かなり変則的な河だが、1シャンテンの久山は点棒状況的にも心情的にも、2枚切れの白を止める事は出来なかった。

 

 

久山はオーラスにマンズのチンイツイーペーコー12,300をアガれたが、この半荘で受けたダメージは大きい。皆川トップ、猿川浮き2着で3回戦が終了。久山は35.5ポイント差を追いかける立場となった。

 

 

【4回戦】

3回戦オーラスに七対子ドラ単騎テンパイから久山のメンチンに放銃してしまった紺野だが、4回戦東2局の2,600オールツモで再び安泰に。やはり最終戦は3名で1枠を争う戦いとなった。

最初の山場は東3局。久山が東ポン発ポンでマンズのホンイツテンパイ。

 

 

字牌はどちらも生牌だが、久山の感性は南切りを選択。これが大正解で中は猿川に倍満放銃の牌だった。

 

 

同じ局、メンホンツモり四暗刻の猿川。これがアガれたら決定打だが九筒は2枚切れ。猿川はこの四万を打たなかった。

 

 

結果は久山が手出しで中を切った後に2,000・3,900のツモアガリ。猿川の目から四万が間に合っていた事もはっきりわかってしまう、痛い1局だった。

しかし猿川は冷静だった。あの局四万を押せばアガれたかも知れないが、久山に放銃してはならない局だったのも確かなのだから。

 

 

猿川通過の決定打となった、カン二索のリーチツモ一通4,100オール。
しかし、鳴ける牌が出れば仕掛けるつもりであったとインタビューで語った。

 

 

第1期鸞和戦ベスト16A卓は
紺野真太郎
猿川真寿
2人の勝ち上がり、ベスト8進出を決めた。

 

 
 

 

鸞和戦ベスト16B卓
2021/10/29(金) 17:00

蒼山秀佑
冨田久志
福光聖雄
金子正明

実況 小笠原奈央
解説 内川幸太郎

(文:編集部)