何を切る?

何を切る?fromロン2 2015年1月

このコーナーでは、オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロ雀士とロン2ユーザーの解答をグラフを使って比較していきたいと思います。
多くのプロより、丁寧な解説をいただきましたので、みなさんの雀力アップの参考にしていただければと思います。

問題提供:「ロン2」  作成:杉浦勘介

ロン2道場ルール (一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
東1局西家 (色の濃くなっている牌はツモ切りです)
※下家は八万をチーして打九筒  六万をチーして打西

プロ

七索切り・・・42人
六筒切り・・・5人
七筒切り・・・4人
六索切り・・・3人

 

ロン2ユーザー

七索切り・・・44.9%
七筒切り・・・21.7%
四筒切り・・・18.2%
六索切り・・・7.6%
六筒切り・・・4.1%
五筒切り・・・1.6%
三万切り・・・1%
四万切り・・・1%

 

プロ解答(50音順)

七索切り

會津卓哉
五索八索の残り枚数を考え、七対子を見つつマンズを横に伸びるようにする(マンズの受けをつくっておく)。」

鮎川卓
「良い手だがすでに13巡目。高打点でアガリ切れるとしたら、二万五万引きか七対子しかないと思います。」

荒正義
「対子場なので七対子ドラ2が本線。この後、二万五万はチーテンに取らない。」

井出一寛
「上家は手が進んでいない。下家は456の三色か一通を考慮する。一通で四筒七筒待ちの場合、ドラドラはないため七対子で勝負できる。もう一つの候補は六索七索。下家に対してのリスクは同程度だが、対面の親が発をツモ切り、八索五索と手出しでピンズに寄せている可能性があるため、ここに対して七筒が打てない。以上より、オリ気味に打七索。その後の展開により六索を落とす。万が一、下家に六索七索で当たっても2,000or3,900まで。」

井出康平
「下家がマンズで打ちたくないので。二度受け(二万五万)の1シャンテンキープでテンパイすれば打六筒。ピンズが伸びれば打六索。」

伊藤優孝
「七対子は嫌いだけど仕方がないかな?次のツモ次第ではメンツ手に?」

魚谷侑未
二万五万引きのメンツ手と七対子の両天秤にします。五索八索にもあまり魅力がないので。」

内川幸太郎
「北家がマンズホンイツで2フーロテンパイな感じです。東1局でこの手牌ですから勝負したいですね。打七索としておいて、七対子かマンズの2メンツを目指します。二万三万四万五万を引いたらドラを打ってテンパイに取りますが、二万五万引き以外はリーチはしません。」

太田昌樹
「テンパイチャンスが一番多い形に。七対子以外のテンパイで打六筒も。」

ガース
「もうマンズは切りたくない。とりあえず六筒を入れてピンズが伸びたら六索を落としてもいい。二万五万引いたらリーチ!三万四万引いたらテンパイは取るけどリーチはしない。」

河井保国
「下家にマンズを切りたくないので。七対子を見ながら。」

木戸僚之
「終盤で巡目的にも、下家のマンズ仕掛けに対してもマンズには手をかけづらいので、打七索として、一番広く安全な1シャンテンに受けます(五索八索が残り3枚ということも考慮して)。」

紺野真太郎
「マンズ、ピンズが打ちづらく、七索すら通るとは限らないが、他に切る牌もないので。」

櫻井秀樹
「ツモ切りしたいが、残った形もそれほどアガリに近いとはいえないので様子見で。親と上家の動きを見つつ、すんなりテンパイすればドラ切り。」

佐々木寿人
「一応七対子狙いで。ただ上家から二万五万が出たときはチーしてドラ切り。次に引く牌によっては即七筒切りとする。」

佐山竜介
「拾えそうな五索八索も捨て難いが、打点、リスク等総合的に考慮して七索切りの方が良さそう。」

柴田弘幸
「ある程度押し切れそうな場況と見るが、様子見の打七索とする。テンパイが入れば押し切る!」

菅原千瑛
「1シャンテンをキープしつつ、下家に対応して自分がテンパイするまでこれ以上危険そうなマンズは打ち出さない構え。六筒がドラでなかったら六筒を切ってソーズの受け入れを残したいが、対面や上家にピンズが高いことからも打七索。」

鈴木雄介
「七対子とマンズのリャンメンに固定。伸びれば四暗刻も視野に。」

瀬戸熊直樹
「七対子とマンズに手をかけない手牌にする。」

ダンプ大橋
「下家にマンズが切れないので、残りで考えます。五索八索入って三万四万のシャンポンも弱いので、七対子と二万五万引きで勝負できる七索切り。」

手塚紗掬
「マンズがちょっときびしそうですが、メンツ手と七対子を見て。」

童瞳
「場に比較的ソーズが切りやすいため、七索切りから場合によっては六索を落とす手順とする。下家は染め手と見て、マンズには手をかけない。五索八索が5枚切れということもあり、七索を切って(リャンメンを固定するのは見送る)、六筒周りに変化があれば、雀頭の六索を落とし、マンズは二万三万四万五万の引きでテンパイの形を目指す。」

永井卓也
「ソーズ以外は切れない場況なので、ひとまず七対子を見て七索を切ります。」

中村毅
「七対子の1シャンテンに取り、ツモによっては四暗刻を見て、手が進行しなければ六索の対子落としで受けに回る。」

奈良圭純
「真っ直ぐアガリに向かうならドラ切りだが、ぎりぎりまで七対子の可能性も残したい。」

浜上文吾
「七対子テンパイを逃がしたくないので打七索。タンヤオイーペーコーか七対子狙い。二万五万ツモだと打六筒でヤミテンを選択します。」

羽山真生
七索が場に2枚切れていて六索は山にいそうな感じ。二万五万引きとか、ツモり三暗刻テンパイならドラを勝負。七対子の目も残して打七索。」

平尾昌邦
五索八索は場に5枚出ており、ドラを切る程の受けではないため、対子系を見つつ、二万五万が先に埋まったらドラを打つ。」

福光聖雄
「ドラを切ってまで五索八索の受けを残したいとは思わない。五索八索六索を引いて、メンゼンでテンパイすればドラを切る予定。」

藤島健二郎
「タテヨコ両天秤の手組み。二万五万引きはドラ勝負予定ではあるが、オリも想定。」

古橋崇志
「下家のマンズ仕掛けをケアしながら手を進める。五索八索を引いても三万四万のシャンポンでは勝負にならないので、せめて二万五万のイーペーコーか七対子を見る。」

本田朋広
「七対子、または二万五万引き以外はあきらめる。巡目は深いけどテンパイしたらリーチ打ちます。」

前原雄大
「タテと二万五万を見て。」

松崎良文
五索八索を引いての三万四万並びシャンポン形を見切り、四筒五筒を引いての七対子ドラ2を逃がさぬように。」

三戸亮祐
「七対子を狙うが、二万五万が入ればドラを切ってリーチする。」

宮内こずえ
「巡目が深いので目一杯には受けず、ツモや牌の通り具合でテンパイも目指せる七索切り。七対子や二万五万引きを見ながら。」

森下剛任
「七対子を見ながら。マックスリャンペーコーまで見る。」

安村浩司
五索八索を引いた三万四万待ちはアガリが薄い。二万五万を引いた時はテンパイを取りヤミテン。七対子とリャンペーコーに受けられるように打七索。」

山田浩之
「七対子とタンヤオイーペーコーを見て。」

柚木正仁
「七対子とメンツ手両方を見て打七索とする。」

四柳弘樹
五索八索がきびしい受けということもあり、七対子と二万五万を引いた時にイーペーコーで勝負したい。」

 

六筒切り

安秉参
「特別六筒が危険には見えない。シャンテン数を落とさずにアガリに向かう。」

老月貴紀
「マンズをタテ引きした時の五索八索テンパイは魅力的。ドラを2枚活かした七対子の1シャンテンに受けても形がきびしい。場況的にドラは怖い牌ではなさそうなので、手広い1シャンテンに受ける。」

小車祥
「下家のホンイツにマンズを2種類も切りたくない。先に五索八索をツモっても、二万五万ツモに対応できるテンパイになるので、マンズを使い切れる形で手を進める。」

鈴木秀幸
「最終形はできれば五索八索でリーチを打ちたい。三万四万ポンも有り。」

森山茂和
「七対子は見ないで二万五万引きを狙う。三万四万が暗刻になれば五索八索待ちとする。五索八索が先ならば、その後二万五万引き変化に期待。」

 

七筒切り

白鳥翔
「七対子1シャンテンは外せないのでドラを切ることはない。マンズ受けは期待できない、切りたくないので、とりあえず七筒を切ります。」

須浦正裕
「ドラが出て行かない形で、七対子本線のメンツ手考慮。」

武田裕希
「下家のマンズ染めに三万四万は切りたくないが、二万五万の待ちになっても戦いづらい。七対子を本線に、三万四万などは鳴いていく。」

山井弘
五索八索が入っての三万四万待ちは下家がマンズということもあり、アガリまではないと見る。もしこの手にアガリがあるならば、二万五万引き、もしくは七対子になった時だろう。二万五万がそれほど悪くなければ、ドラであろうとも六筒切りだが、やはり下家がマンズの染め手ということで、七対子の保険をかける。」

 

六索切り

勝又健志
「ドラ2のチャンス手ではあるが、残ったターツが弱く、アガリはきびしい。比較的安全なソーズを払っていく。」

滝沢和典
「親にも気配有り(1枚切れの発を打っている)。アガリまでは難しいので慎重に。」

西川淳
「難しい・・・アガリたい手だが、アガリのイメージがない。前巡通ったとはいえ、北家手出しの後、九万を押した東家も不気味。マンズが出て行かず、五索八索あるいはマンズ待ちになった時のみ勝負だが、ちょっとオリ気味に。」