何を切る?

何を切る?fromロン2 2016年10月

このコーナーでは、オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロ雀士とロン2ユーザーの解答をグラフを使って比較していきたいと思います。
多くのプロより、丁寧な解説をいただきましたので、みなさんの雀力アップの参考にしていただければと思います。

問題提供:「ロン2」  作成:杉浦勘介

ロン2道場ルール (一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
南1局南家 (色の濃くなっている牌はツモ切りです)
 

 

プロ

九万切り・・・22人
三筒切り・・・15人
五筒切り・・・3人
四筒切り・・・2人
六索切り・・・1人

 

ロン2ユーザー

九万切り・・・39.8%
四筒切り・・・26.1%
三筒切り・・・19.3%
二索切り・・・5.7%
六索切り・・・4.5%
四索切り・・・2.3%
五筒切り・・・1.7%
三索切り・・・0.6%

 

 

プロ解答(50音順)

 

九万切り

荒正義
「トップ目なので、柔らかく構えタンヤオに。これなら鳴きも対応できる。」

内川幸太郎
「2シャンテン戻しですが、タンヤオ志向で。六索が2枚あるので、親リーチにも対応できそう。子方とは全面勝負します。」

内田美乃里
「タンヤオで動けることと、七対子やリャンペーコーなど高打点も狙えるため。」

清原継光
「タンヤオ確保。親の現物の六索は引っ張りたいです。」

紺野真太郎
「トップ目でもあり、動ける形にしておきたい。」

柴田弘幸
「一度タンヤオに組む。」

清水香織
「トップ目なので深くゆったりと。仕掛けも視野に。」

武石絵里
「タンヤオに向かいます。」

ダンプ大橋
「1枚切れているし、2シャンテンに戻した方がアガリは近そう。」

ともたけ雅晴
「トップ目なので、メンゼンにこだわらずタンヤオに向かう。中張牌ばかりで誰かからリーチが入った時に手詰まりが怖いため、七対子はあまり考えない。」

中川由佳梨
「1枚出てしまっているし、タンヤオの仕掛けがしやすい。」

中村慎吾
「1枚切れの九万を切ってタンヤオへ向かう。」

二階堂亜樹
「タンヤオへ。警戒するのは親だけなので、現物の六索2枚を残しつつ高目に持っていく。あとリーチは打ちたくないので。」

浜上文吾
「七対子の1シャンテンだが、タンヤオの仕掛けも考えて九万のトイツ落としをします。」

林俊宏
「まずタンヤオ。あとはツモに聴く!」

古橋崇志
「ソーズ、ピンズどちらの受けも残し、タンヤオも見る打九万とする。」

前原雄大
「タテと横を見ながらタンヤオへ向かう。」

美波智子
「タンヤオ、イーペーコーなどを狙いつつ、仕掛けて局を流すこともできるから。」

安村浩司
「テンパイしてもリーチできない待ちになる場合が多いので、2シャンテンに戻し次のツモに広く受ける。最高リャンペーコーまで。」

山井弘
「ソーズもピンズもロスがあるので決めづらい。シャンテン数は落ちるが、九万のトイツ落としでタンヤオを狙いつつ、高打点を求める。持ち点にも余裕があるので、空振り覚悟で大きく狙う。」

山田浩之
「七対子の1シャンテンだが、打四筒としても、受け入れが苦しい。ならばシャンテン数にこだわらず、より好形を目指し、タンヤオになる九万のトイツ落とし。」

和久津晶
「1枚切れ。親に危険。七対子にするとドラとドラ表がネックだから。」

 

三筒切り

魚谷侑未
「七対子が本線とする。メンツ手になるとしても、イーペーコー形でない限り役も付かないため、この形に固定しても不便はない。」

大庭三四郎
「七対子も見る。親が速そうなので九万を切ってのタンヤオ、リャンペーコーまでは見ない。」

岡部光輝
「トップ目の南家なので、放銃は避けたい。七対子、リャンペーコーを見つつ、受け重視でいきたい。」

斉藤理絵
「点数を持っているのでイーペーコードラ1でも良いし、七対子でもうれしい。」

瀬戸熊直樹
「トイツ手は七対子だけを見て、イーペーコードラ1のテンパイでも良しとする。三暗刻、四暗刻は見ない。形が厳しいと思います。」

童瞳
「素直に七対子1シャンテンを取る。五索の受け入れも残す。」

西岡慎泰
「メンツ手、トイツ手を両方残す。親の手が速そうなので、三筒は残さず、六索切りテンパイが組める形を見る。」

西川淳
「悪形でリーチはしたくない状況なので、役有りテンパイを前提に進める。七対子かイーペーコーを見ます。」

羽山真生
「トップ目だけにリーチを打たずにアガれるように七対子、イーペーコーも見て打三筒。無理にはアガリに行かない。」

東谷達矢
「まだ七対子とメンツ手の両方を追います。この後、七索二筒六筒を持ってきた場合は七対子を捨て、メンツ手に絞ります。」

平岡理恵
「トップ目にいるので、無理はしたくない。役有りでテンパイし、ヤミテンでアガリたい。打九万でタンヤオを狙うと少し遅れてしまい、西家や北家に対しての安全牌がなくなってしまうので、七対子やイーペーコーの役を狙いながら打三筒とする。」

日吉辰哉
「三暗刻、四暗刻は見切る。トップ目で悪形テンパイが濃厚のため、役有りに構えたい。」

福光聖雄
「七対子かイーペーコーの役有りテンパイにしたい。」

麓征生
「七対子と横の伸びに期待します。点棒あるので局を進めます。」

三戸亮祐
「七対子とイーペーコーの両天秤で。ドラが三索のため、四暗刻は見ない。」

 

五筒切り

猿川真寿
「気持ち的には九万切りにしたいが、ドラ色のソーズは将来待ちにしたくないので広く受ける。」

藤井すみれ
二索三索など引けばタンヤオへ。五索引きは即リーチかなぁ・・・。六筒引きはちょっとリーチに行きづらいので、九万を落とすか、六索切りのヤミテンかな。」

藤島健二郎
「ドラがメンツに組み込まれているのでトイツ手は見ない。メンツ手としての手広さで。」

 

四筒切り

二階堂瑠美
「ソーズもピンズもわからないけど、とりあえずドラ引きの七対子を逃がしたくないかな。本命は四暗刻だけど、メンツ手よりはトイツ系で。」

藤岡良一
「皆の捨牌を見るとトイツ場の兆候有り。三索単騎の七対子もあるが、点数も有り、ここまで流れが良いと見て、てっぺん(四暗刻)を想定しての打四筒とする。」

 

六索切り

白鳥翔
「自分の実戦譜からのこの場面、九万を打って伸ばしたい気持ちもあったが、この時は打点よりも自分が良い待ちと判断したところでの即リーチに魅力を感じていた。ドラ引きや七索引きでの変化も有り、雀頭を落としての一手遅れの形は避けたかったため。」