麻雀日本シリーズ レポート

女流プロ麻雀日本シリーズ2023 第1節レポート

女流プロ麻雀日本シリーズは、今年度活躍した女流選手を16人集め、まず予選各7回戦で上位1名が決勝進出・下位3名が敗退。
残った12人でポイント持ち越しのプレーオフを1回戦を行い上位1名が決勝進出・下位3名が敗退。
同様に8人で1回戦を行い上位1名が決勝進出・下位3名が敗退。
最後に4人で1回戦を行い4人目の決勝進出者を決めるタイトル戦です。
ポイントの離れた人が勝ち上がりと脱落を繰り返していくことで、最後まで接戦の好勝負になりやすい特徴があります。

16人の中から第1節1回戦に登場したのが

 

 

女性初の十段位を獲得した魚谷侑未(写真左上)
モンド王座優勝の清水香織(写真右上)
昨年、この舞台を制した岡田紗佳(左下)
プロクイーンのりんのなお(右下)、以上の4名。

 

 

序盤から卓上を支配した前年度覇者の岡田が開局からアガリ続け

 

 

南場の親でアガった4,000オールが決定打。

大舞台での強さを1回戦から発揮した。

<1回戦成績>
岡田(1/7)+38.6P/+38.6P
魚谷(1/7)+8.2P/+8.2P
清水(1/7)▲9.5P/▲9.5P
りんの(1/7)▲37.3P/▲37.3P
※名前(消化試合数/7)±今回の成績/±トータル成績

 

2回戦の出場選手は

 

初戦から連続の登場となった岡田(写真左上)

第17・18・19期女流雀王三連覇の逢川恵夢(写真右上)
女流プロ麻雀日本シリーズ2021優勝の二階堂亜樹(写真左下)
第9・12期プロクイーン優勝と先日行われた鳳凰戦ではA1リーグに返り咲いた和久津晶(写真右下)、以上の4名。

 

 

初戦でトップを取った岡田からリーチが入ると

 

 

無筋を7発押したトップ目の和久津がホンイツ・白・ドラで12,000のアガリでリードを拡大。

 

 

オーラスに倍満ツモ条件の亜樹が、ドラドラの七対子でリーチをかけてツモるも裏は乗らず、跳満のアガリで2着まで。

<2回戦成績>
和久津(1/7)+24.1P/+24.1P
亜樹(1/7)+10.1P/+10.1P
逢川(1/7)▲9.3P/▲9.3P
岡田(2/7)▲37.3P/+13.7P

 

 

3回戦は女流雀王の水崎ともみ(写真左上)
グランプリMAX優勝の二階堂瑠美(写真右上)
第1期桜蕾戦優勝の伊達朱里紗(写真左下)
2戦目に続き連戦となった二階堂亜樹(写真右下)、以上の4名。

 

 

ここから登場となった瑠美が南場の親で連荘してトップ。
伊達は放銃ゼロながら3者のツモアガリに点数を削られ4着スタートとなった。

<3回戦成績>
瑠美(1/7)+23.6P/+23.6P
水崎(1/7)+13.0P/+13.0P
亜樹(2/7)▲12.7P/▲2.6P
伊達(1/7)▲23.9P/▲23.9P

 

 

ここからの登場が女流最高位の西嶋千春(写真左上)
水崎・和久津・清水はそれぞれ本日2戦目となった4回戦。

 

 

清水のリーチを受けた和久津が、ハイテイでフリテンの五筒単騎をツモ。
1,600・3,200のアガリでトップ目に立つと

 

 

南3局1本場の親番で九索を暗カンしての2,000オール。
2度の単騎待ちのツモアガリで、開幕日から和久津が2連勝を決めた。

<4回戦成績>
和久津(2/7)+29.4P/+53.5P
西嶋(1/7)+7.0P/+7.0P
清水(2/7)▲5.5P/▲15.0P
水崎(2/7)▲30.9P/▲17.9P

 

 

(文:越野智紀)