鸞和戦レポート

第1期鸞和戦ベスト16C卓レポート

【第1期鸞和戦ベスト16C卓、伊東の挑戦は・・・】

伊東は、1回戦を3着、2回戦はアガれずにラス、この3回戦もここまでアガれていない。
もちろん相手はMリーガー3人でそう簡単な話ではないのはわかっていたが、先手がほとんど取れず、手も足も出ないと言っても過言ではない状況。

3回戦南3局、六索をポンした伊東、手はここまで育ち、本日一番の勝負手となった。
ここで高目ツモの倍満は望みすぎとしても、跳満や安目の満貫でもアガることができれば、最終戦、戦線にとどまることができる。
白は重なる直前に打たれてしまったが、逆に今なら打たれやすい。

 

 

ここまで伊東に目立ったミスがあったわけではない。
実力差がないとは言わないが、それ以上に相性の悪さが際立っていた。
勝又はAリーガーの中でも仕掛けが多く、佐々木もガラクタリーチやホンイツの仕掛けで先手を取るタイプ。
最近はオーソドックスになってきたが、もともとは『最速マーメイド』の魚谷。
その魚谷も、勝又と佐々木が相手で局面が早くなるとみたか、今日は仕掛けが多め。
この3者に対して、1人メンゼン高打点の伊東という構図となってしまい、不利だったことは否めない。

「今日は高い手がアガリに結びつかなかったので、負けてしまった。」
というリーグ戦の反省(?)を見ることがあるが、タイプ的に不利な相手と対戦した場合にどうするか。
一つの課題としてこの対局を見ると、また一味違って面白いだろう。

冒頭の局に戻ろう。
やっと入った伊東の勝負手、解説の藤崎、実況の小笠原からもアガリを伊東にという思いが伝わってきたが、

 

 

 

 

「さすがに暗刻の三索をツモられ、少し心が折れました」と終局後のインタビューで語ってくれたが、このアガリは残酷。
この半荘もラスとなってしまい、ほろ苦いどころか苦すぎる初の放送対局、ここで伊東は終戦となってしまった。

次は、魚谷、佐々木、勝又の3者で二席を争った最終戦に移ろう。
トータルトップの魚谷と3着の勝又との差が21.9P。(トータルスコアは後述のキャプチャを参照)
魚谷も安泰とは全く言えないスコアで、最後まで混戦が予想されたが、東1局から高打点がぶつかる。

 

 

 

 

七万をポンした佐々木、5巡目に7,700点のテンパイが入るも、マンズの佐々木に注目が集まったのが幸いし、魚谷のピンズのホンイツが成就。
ダブ東、ホンイツ、一気通貫の18,000点を伊東から。早くも魚谷は確定。
ここでひと席が決まってしまったのは、佐々木、勝又にとっては誤算だっただろう。

佐々木、勝又の残りひと席の争いは、決まりそうで決まらないめくり合いが30分以上も続く好ゲームだった。
駆け足でお伝えしたい。

南2局1本場、親は佐々木。
スコア的には、佐々木の親を勝又が終わらせられるかどうか。

 

 

 

 

先に勝又がタンヤオ、ドラ2で仕掛けるが、終盤に佐々木のリーチ。
2人テンパイで流局。

南2局2本場

 

 

仕掛けた勝又がリーチを受けても全部押す。しかし流局。

南2局3本場

 

 

先に勝又がテンパイ。

 

 

佐々木、絶体絶命だったが当たり牌の一索を重ねてリーチ。
どちらも決定打となるテンパイ。勝又も一歩も引かない。
勝又の待ちは山に4枚。対する佐々木は1枚。
「これは決着がつく。瞬き厳禁。」
実況が日吉だったら、こう叫んでいただろうが、今日の実況は小笠原。
やや興奮気味、でも冷静にこう告げた。
「魚谷テンパイ、一万3山。」
ほぼ同時に開かれる手牌。

 

 

なんと魚谷のアガリで勝又・佐々木対決は持ち越し。

南3局、親番勝又

 

 

今度は勝又の親番。
佐々木は約8.0Pの差で、ここをアガってオーラス勝負にしたかったが、流局。

南3局1本場

 

 

譲らず、3人テンパイで流局。
南3局2本場
長かった勝負もとうとうここで決着。

 

 

(勝又は二索をポンしている)

 

 

(佐々木は白をポンしている)

 

 

山には三万1枚しかなく、また延長戦かと思われた最中、見事ツモりあげて4,000オール!
親番がない中でこの差は決定的で、そのまま魚谷、勝又の勝ち上がりとなった。

 

 

ベスト16D卓、11/12(金)17時~
木島甲太郎vs鷲見隼人vs藤島健二郎vs柴田吉和

(文:福光聖雄)