第9期女流桜花第5節レポート 朝霧 千裕
2014年10月08日
今節を含めて残り2節となった女流桜花第5節。
【女流桜花第5節C卓 二階堂亜樹、黒沢咲、仲田加南、朝霧千裕】
Aリーグに在籍する以上、誰もが決勝卓を目指しプレーオフに照準を合わせ、現在のポイントを意識した打ち方となるのがこの5節であろう。
そんな中・・・決勝卓?プレーオフ?目標は残留です!と必死に降級だけは避けたいとあがいている者もいる。
そう!開幕戦早々▲89.4Pを叩き出し、最下位から今期残留を目指している私のことです。この5節、6節の2節で+60Pくらいを目指し、残留を目標とする私にとって今回は絶対に負けられない戦いであった。
しかし、今回の対戦相手は私以外決勝卓のようなメンバーであり、簡単には勝たせてもらえないことも分かっていたので覚悟をして臨んだ。
4回戦終了の結果は
二階堂+44.6P 黒沢▲41.3P 仲田▲47.2P 朝霧+42.9P
アガリに結び付いたリーチは先手を取れたケースが多く、かわし手をアガった時は他家の大きな手をつぶしていることが多かった。
結果的には、来節につながるポイントをプラスすることができたが、決して上手く打てていたわけではなくこの日の私はついていた。
その点、二階堂は序盤こそ目立たなかったが、手が入った時はしっかりとアガリをものにしていた。
4回戦では1人浮きのトップで+44.6Pにまとめ、前節のレポートで目標としていた+40Pを達成するあたり、さすがである。
1回戦、配牌もまとまった感じで手も入り、序盤は私のペースで局が進んでいた。
南3局、9巡目に仲田がテンパイ打牌で切ったドラの
を、親の二階堂がポンし跳満のテンパイを入れる。









ポン

ドラ
もちろん、この親のドラポンを見て行く気は無くなった私だったが、14巡目に
をカンしてテンパイを入れ、予想外のリンシャンツモでアガることができた。









暗カン


ツモ
1,300・2,600。
これは、親のドラポンを蹴ることができたとてもラッキーなアガりだった。
だが、後でタイムシフトを見直し、まさか二階堂がホンイツ付きの跳満だとは思わなかった。
2回戦、序盤は小場の展開で局が進んでいたが、南2局1本場、9巡目に親の二階堂がリーチ。












リーチ
リーチ後に
を暗カンしリンシャンツモで4,000オールと大きなアガりとなった。
続いて南2局2本場9巡目、仲田のリーチ。












リーチ ツモ
ドラ
すぐに
をつもり2,000・4,000 2本場のアガりとなった
これで、二階堂と仲田の2人浮きとなり迎えたオーラス。
南4局、13巡目に仲田がドラの
を切ってテンパイ。












ドラ
16巡目、親の私がカン
を引き入れ、2枚切れの
待ちテンパイにとる。
仲田がラス牌の
をつかみ、12,000の放銃となった。












ロン
タンピン高めイーペーコーのテンパイで、誰もが打つであろうラス牌の
だったが、仲田にとっては痛すぎる失点でこの日の調子の悪さを物語っていた。
仲田と同じく、この日不利な展開が多い不調の黒沢だったが、3回戦では苦しいながらも2,000、5,800、3,900とアガりを重ね、開局早々黒沢が抜け出す。
この半荘、このまま黒沢が爆発しそうな感じがしたが、東2局、私がピンフのみのテンパイをし、同巡すぐにアガリを拾うことができた。
後でタイムシフトを見直し、黒沢がピンズチンイツの1シャンテンだったことを知り、助かったと思った。
リーチしていればすぐにアガれていたかどうかはわからないが、やはりAルールの場合、安い手は下手にリーチをせず、かわし手としてしっかりアガリを拾うことが重要だと再認識した局でした。
今回の対局全体を通して言えることだが、私は攻めに対しての詰めの甘さが目立った。
Aルールだと、ついている時に叩けるだけ叩くというのが鉄則であり、私のこれからの課題でもある。
南3局、5巡目にこの1シャンテン。













ドラ
この時点で、特に他家の誰かをケアした訳ではないが、生牌の
を1巡でも遅く切り出すことと、三色やマンズの多面張期待で、
のくっつきを見て打
とした。
だがしかし、これが大きな間違いであった。次巡のツモは私の予想を裏切る縦引きの
。
仮テンに受け10巡目に
を引き、

のリーチを打つが流局。
5巡目に
を切っていれば
のリーチを打つことができ、1,300・2,600をツモっていただけにとても後悔した。
一方、守備の面では、やめ時のタイミングや、リーチを打たなかったことで放銃を回避することができ、良かった面がいくつかあった。
4回戦東2局、親の仲田の9巡目リーチに対して












ドラ
これをテンパイするが、入り目がドラでは無く
。
リーチのみで親に追いかけるのはリスクが高くヤミテンを選択。すぐに危険牌を持ってきてオリたが、リーチしていればそれが仲田の当たり牌で放銃となっていた。
さて、今期女流桜花残すところあと1節。
私が残留できるかどうかはさておき、来節でプレーオフの8名が決定します!
ニコ生配信は10月22日(水)と10月29日(水)。
お見逃しなく!
カテゴリ:女流プロリーグ(女流桜花) レポート












