グランプリ レポート/第5期麻雀グランプリ MAXベスト8 B卓レポート 勝又 健志
2015年04月01日
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1回戦(吾妻、荒、前田、山井)
東1局いきなり手がぶつかる。
荒が
ポン、
ポン、と攻め込んでいく。
10巡目、そこに吾妻が、












ドラ
これでリーチにいく。しかし、ここは荒が






ポン

ポン

ツモ
このアガリをものにして1,300・2,600。
吾妻は親の倍満まで見込める手牌がかわされたが、この後もしっかりと手牌を育て積極的に攻めていく。
東4局4本場。荒のアガリ以降流局が続いていたが、遂に吾妻がアガリをものにする。












ドラ
ロン
リーチにいきたい手牌であったが、状況を踏まえヤミテンとし、確実にアガリをものにした。
これで勢いを掴んだ吾妻は、南1局の親で












リーチ ツモ
ドラ
このアガリをものにして、1回戦のトップを決めた。
1回戦成績
吾妻+38.4P 山井▲5.7P 荒▲11.2P 前田▲21.5P
2回戦(前田、吾妻、山井、荒)
東1局、荒が













ドラ
ここから、吾妻の仕掛けを受けているもののドラの
を切り見事な5,200のアガリ。












ロン
東3局、ここまで手は入るものの中々アガリに結びつかなかった山井にテンパイが入る。












ドラ
親ということもあり打点バランスで考えればリーチの一手だが、吾妻のピンズのホンイツ仕掛け、そして自身の体勢の悪さからヤミテンに構える。
これがピタリと決まり、前田から2,900のアガリをものにする。山井がリーチにいけば打ち出されることのない一であった。
ここから山井の時間帯になるかと思われたが、荒がそれを許さない。
東3局1本場。3巡目に













ここから
のポン。強引にホンイツにいき、上家山井にプレッシャーをかける。
トーナメントならではの熾烈な戦いが始まってきた。
今局は荒の主張が通り、荒、吾妻の2人テンパイで流局。
南1局。ここまで我慢を続けてきた前田が遂に勝負に出た。












ドラ
2回戦目もラス目だけにここは確実に連荘とばかりに足止めリーチにいくことも十分考えられる。
しかし、前田は自身のスタイル通り高打点のテンパイを入れぶつけるという道を選択する。
これが最善の選択となり、吾妻からリーチを受けるも、
と
が振り替わりリーチにいき












リーチ ロン
このアガリを決めた。前田の打点力を持ってすればこの親が空振りになったとしてもまだまだ焦る点差ではないということであろう。
南3局。山井、吾妻、前田の3者で熾烈なトップ争いが繰り広げられていた。抜け出したのは吾妻。













ドラ
1回戦の大きなトップ、そして三色の振り替わり等考えると、ヤミテンの選択になりそうなところではあるが、吾妻はリーチでアガリ切った。
その吾妻は、オーラスも荒の親リーチに戦い












ロン
ドラ
これをアガリ、見事2連勝を決めた。
2回戦終了時
吾妻+56.4P 山井▲1.5P 前田▲19.8P 荒▲35.1P
3回戦(荒、吾妻、山井、前田)
東3局2本場。山井にチャンス手が入る。












ツモ
ドラ
ドラ表の受けを払いながら、リャンペーコーを狙う
切りが手順ではあるが、ピンズの場況が悪いこともあり、
切りを選択。
三色の可能性も残るため打点も十分である。しかし、結果は
引き。それをツモ切り荒へ












ロン
この放銃となった。
ドラドラならばとアガリやすさを求めにいったが、痛恨の失着となってしまった。
ここからの山井にはチャンスと呼べる手牌は訪れなかった。
南4局、3回戦はここまで荒がアガリを積み重ねトップ目。吾妻が慎重に対応し浮きをキープしていた。
しかし、トータルトップの吾妻に一瞬の隙が生まれる。
6巡目、親の前田がリーチにいく。












リーチ ドラ
このリーチに












ツモ
ここから
をツモ切り、痛恨の11,600の放銃となった。
2回戦目のオーラスも親リーチに向かった吾妻、ここはポイント差を考えればオリる局面ではあったかと思うが、その積極さがあったからこそこのリードを築けているので致し方ないところだったのかもしれない。
3回戦終了時
吾妻;34.2P 前田+1.0P 山井▲16.5P 荒▲18.7P
4回戦(吾妻、前田、荒、山井)
前田が5,800のアガリで有利に進めていくが、荒が南場の親で、1,000オール、テンパイ連荘、テンパイ連荘と加点し、トップ目に立った。
南3局4本場。最初の勝負所が訪れる。
4回戦の点数状況
吾妻 31,800
前田 34,500
荒 40,900
山井 11,800
まずは10巡目、前田が、












リーチ ドラ
これでリーチにいく。
13巡目。点数状況的に後のなくなっている山井が追いかけリーチ。












リーチ
さらに16巡目、荒にもテンパイが入りリーチ。












リーチ
結果は、山井が
を掴み前田の頭ハネ。前田が4回戦目もトップ目に立つ。
そして、南4局。荒は前田より下の着順で終わってしまうと、最終戦の条件が厳しくなってしまう。
逆転を目指し、












ドラ
これをヤミテンに構える。しかし、前田からチーが入ると、
を空切りリーチ。
前田のアガリ率を下げるためにプレッシャーをかけにいった。
結果は、荒が3,900のアガリでトップとなった。
そして、放銃は吾妻。ホンイツのテンパイ打牌での打ち込みであったが、これで4回戦も沈みとなり、決勝進出争いはますます混沌としてきた。
4回戦終了時
吾妻+28.1P 前田+15.3P 荒+3.1P 山井▲46.5P
5回戦(吾妻、山井、荒、前田)
東3局、荒が会心の手筋を見せる。5巡目、













ドラ
ここから
切り。さらに次巡
を引くと
切り。決め手となる手牌を目指していく。
さらに
を引き以下の形。













ドラ
フリテン含みだが、

の引き戻しから
のテンパイも考えられることもあり、
切りかと思われたが、荒は
切り。最高形を狙う。
そして、9巡目。
を引き入れテンパイ。リーチにいく。
このドラを山井が仕掛けてテンパイ。









ポン


両者のめくり合いは、荒の
ツモアガリでの決着となった。
5巡目の段階でテンパイに取っていればおそらく58待ちになる。枚数的にもかなり厳しく、この
でのアガリは安目ながらも大きなアガリとなった。
東4局。前田も












ドラ
リーチ ツモ
これをアガる。さらに東4局1本場。荒が












リーチ ツモ
ドラ
これをアガって一歩リード。
南3局。ここまでの持ち点は
吾妻 14,000
山井 29,100
荒 44,100
前田 32,800
荒は、トータルトップに立ったためかなり有利な条件に。
吾妻は、前田との差を残り2局で18ポイントの差を逆転できるかどうか。(吾妻のツモアガリで前田が沈みになれば、13ポイント差)
まずは12巡目。前田にテンパイが入り












ドラ
ここで5,200以上をアガることができれば、オーラスの吾妻に現実的な条件はなくなる。
前田は、最後の勝負所とリーチにいった。
これを受けた吾妻。ドラドラになり目一杯攻め込んでいく。17巡目吾妻にテンパイが入る。













どちらもアガれば決勝が大きく近づく勝負手。
結果はホウテイ。前田が河に放った
に吾妻からロンの声が。












ロン
吾妻、起死回生の直撃で見事トータル2位に浮上となった。
オーラスは荒がアガリ切り、荒、吾妻が決勝進出となった。
最終戦終了時
荒+30.2P 吾妻+11.8P 前田+6.4P 山井▲48.4P
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