第3期JPML WRCリーグ ベスト16C卓レポート
2018年02月05日
今回で第3期となる、JPMLWRCリーグ。
このC卓では、現十段位シードとして藤崎智が登場した。その藤崎を目標に慕う清原はどう戦うか。
現王位野方、發王戦で好調だった田中にも注目していきたい。

1回戦(起家から、野方・田中・清原・藤崎)
東1局
清原が11巡目にこのテンパイとらず。













ドラ
打
そこからツモ
で
のトイツに手をかけ、
をポン。
こだわりのテンパイに辿り着く。









ポン


田中も仕掛けてドラドラのテンパイを入れてきた。









ポン


そこへ藤崎がリーチ。












リーチ
親の野方もテンパイし、














で藤崎に8,000の放銃となった。東1局から火花を散らす戦いだ。
東4局
親の藤崎が忍ばずリーチ。












ドラ
ここでやる気を見せたのは清原。













無筋の
を切り、現物待ちの
待ちだがリーチでぶつけていく!
しかし清原の最終ツモは、藤崎の当たり牌の
であった。12,000を献上。
東4局1本場
テンパイを入れていたが丁寧にやめ、清原の1人ノーテン。
結果誰にも当たらなかった牌ではあるが、打たないものは打たない。勝負する時は勝負。
清原はそういう男だ。
東4局は、田中がドラの
単騎でリーチ。
追いついた野方から一発でとらえ、8,000点となった。
南1局
藤崎が52,800点持ちのトップ目である。この人ほど崩れないイメージの人はそうそういないだろう。
7巡目リーチをすぐにツモり、更に700・1,300を加点。
南2局
しかしこのまま終わらせるものか!と6巡目にリーチをしたのは清原。












リーチ ツモ
ドラ
裏
野方もホンイツ仕掛けで応戦したが、その仕掛けにより清原が高めの
をツモ。
23,500点まで回復してきた。
南3局
親は清原。
ドラの
を引き入れ、最高に気持ちいい6巡目リーチ。












リーチ 一発ツモ
ドラ
裏
ろ、6,000オール!?
これで藤崎46,500、清原41,500まで猛追。
しかし忍者の逃げ足は早く、1本場もサッと流しトップ逃げ切りとなった。
1回戦成績
藤崎+32.9P 清原+15.9P 田中▲11.8P 野方▲37.0P
2回戦(起家から、野方・清原・田中・藤崎)
東2局
藤崎が第1打
、からの
トイツ落し。一種の恐怖体験である。
案の定6巡目リーチ。












リーチ ドラ
ドラの
がトイツになった野方から出アガリ、裏ドラが1枚。5,200。
今日の野方は苦しい。
東3局は藤崎と清原の忍び対決。2人で終盤ヤミテンを入れていたが…
藤崎












ドラ
清原













藤崎のハイテー牌は
。
親の田中、野方がノーテン気配だった事もあり
を切ったが、上手く忍んだ清原が3,900をgetした。
東4局
田中の7巡目七対子リーチ。












ドラ
1回戦ラスの野方が13巡目に追いついてリーチ。













そしてすぐに掴む
。
裏ドラが乗らなかったのが救いだが、仕掛けてもリーチしてもなかなかアガリに結びつかない野方。
南2局1本場
清原の連荘中、ラス目の野方が追いすがる。









カン


リーチ ドラ

ツモり三暗刻で即リーチといく。
待ちの枚数は少ないが、打点力に期待のリーチ。
をツモって裏ドラが
となり、待望の3,000・6,000となった。
これで野方は2着目まで浮上に成功。
南4局は33,400点のトップ目になって迎えた。
ラス目の藤崎は25,700。
全員トップからラスまである点棒状況。
まず仕掛けたのは田中。
をポンしてアガればトップのテンパイだ。









ポン

ドラ
親の藤崎もスピードを合わせに。









チー


そこで清原が掴む
。
前巡に切っている。
解説の内川も「あ、これはアガリですね」と言ったその時……
清原は
を打たなかった。
それは藤崎との対戦経験の多さを物語っていた。
今までどのくらい、タンヤオ仕掛けかと思って打った牌で痛い思いをしてきたのだろう。
藤崎が野方から1,500は2,100をアガリ、連荘。
その我慢の甲斐あって、最後は清原がアガリきってトップを決めた。
小さいが、価値あるトップだった。
2回戦成績
清原+18.5P 野方+6.3P 田中▲6.4P 藤崎▲18.4P
2回戦終了時
清原+34.4P 藤崎+14.5P 田中▲18.2P 野方▲30.7P
3回戦(起家から、野方・田中・清原・藤崎)
このまま黙ってはいられないのは田中と野方。
この3回戦でどうにか形を作りたい。
しかし逃げる側もセーフティリードとは思っていないので、手を緩めはしない。
東1局は清原が田中から6,400をアガって更に引き離す。
東2局1本場
野方が4巡目リーチ。












リーチ 一発ツモ
ドラ
2,100・4,100で反撃の狼煙をあげる。
東3局
上位陣のリーチ対決。
藤崎












ドラ
清原













勝者は藤崎。裏ドラは乗らず1,300・2,600のツモアガリ。
東場を終え、田中だけ20,200点で他は3人3万点台。少し置いていかれる展開。
南3局
親の清原が仕掛けて大物手のテンパイ。






ポン

ポン

ドラ
これに飛び込んだのは田中。自身が567の三色1シャンテンになり、清原のマンズがまだ余ってないうちの勝負であったが、痛すぎる12,000点。
南3局
取り返したい田中。
起死回生となりうるリーチをするが、ツモれず流局。












ドラ
南4局は、トップ目清原が抜けてしまったので野方が2,000点をアガって2着を確保。最終戦に望みを繋いだ。
3回戦成績
清原+29.7P 野方+11.1P 藤崎▲3.4P 田中▲37.4P
3回戦終了時
清原+64.1P 藤崎+11.1P 野方▲19.6P 田中▲55.6P
4回戦(起家から、田中・藤崎・清原・野方)
清原はついに安全圏へ。
ターゲット藤崎を狙う野方は30.7P差。田中は大きなトップかつ、藤崎をラスにするなどの並びも必要。
細かい点棒移動で迎えた東4局。
藤崎が7巡目テンパイ。












ドラ
選択はリーチ!
親の野方が来るのはもちろん分かっている。
しかし決められる時に決めにいく。トーナメントを知り尽くした藤崎の判断力である。
そして勝負にいった野方から、裏ドラを1枚乗せた5,200を奪い去った。
これがヤミテンの1,300であったら野方はここまで絶望する事はない。流石の一言だった。
更なる絶望は次局に。
南1局、田中の最後の親番。藤崎が打ち出したドラの
を田中がポン。
役無しテンパイを経て、トイトイの手替わりを果たす。




ポン

ポン

ポン

打
最終手出しの
を見て、野方が掴んだのは
。
は非常に打ちにくいが1シャンテンはキープしたい。












ツモ
受けを狭くして田中の現物
を切ると藤崎の手牌が開かれた。













藤崎がドラを打ったのはもちろん分かっているのに。
藤崎の河は字牌から切り出されており、メンホンには見えにくく、追う野方にとっては1局も無駄に出来なかった。
南4局は野方の親であったが、最後までキッチリと藤崎がアガリきり、通過を決めた。
4回戦成績
藤崎+25.2P 田中+11.0P 清原▲6.8P 野方▲29.4P
4回戦終了時
清原+57.3P 藤崎+36.3P 田中▲44.6P 野方▲49.0P
1位通過 清原継光
2位通過 藤崎智
C卓からはついにシード選手藤崎がベスト8へ。
清原が元王位の意地を見せた。決勝で再び相見えるのだろうか?
ベスト16も残り1卓。
勝利を掴むのは一体誰だ!?
カテゴリ:JPML WRCリーグ レポート












