麻雀日本シリーズ2019 第1節レポート 白鳥 翔
2019年06月22日
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2015年度から始まった麻雀日本シリーズ。
麻雀日本シリーズは各団体の現タイトルホルダー、トッププレイヤーが出場しその頂点を決めるタイトル戦だ。
2015、2016は多井隆晴が優勝、2017は沢崎誠が、そして昨年2018は佐々木寿人が優勝している。
自分は、2016、2017と選手として出場させていただき決勝までたどり着くも、優勝することはできなかった。
麻雀プロとしてこの舞台に立てることは最高の喜びである。昨年特に何の成績も残せなかった私が3年連続でこの舞台に立てるほど甘くはなく、今年は解説という立場でこの闘いを見守りたいと思う。
開幕節を終えて堂々の1位は、麻雀日本シリーズ2017優勝の沢崎誠。アガリへの執着心と精度の高さ、そして当たり牌はピタリと止めるというマムシスタイルでポイントを積み重ねた。
2位は、第27期發王位の中嶋和正。中嶋は非常に鳴きが多いスタイルだと思ったのだが今節ではそれを封印。押し引きの巧さを発揮し安定した闘いぶりを見せた。順位点が大きくないルールということで少しバランスを変えてきているのかもしれない。
3位は、麻雀日本シリーズ2018優勝の佐々木寿人。極限まで攻めに特化したそのスタイルをブラさず打ち続けているように見えた。
以下、順位順に前原雄大、金太賢、内川幸太郎、(多井隆晴、近藤誠一、谷井茂文、ダンプ大橋、この4名は開幕節対局がなくポイント変動は無し)、ここまでがプラスポイントで武則輝海、魚谷侑未、藤田晋さん、吉田直、萩原聖人、小林剛となっている。
改めて名前を見ると本当にすごいメンバーによるドリームマッチの様な対局だ。特筆すべきは今期で5年目になる麻雀日本シリーズに、魚谷侑未が選出されたことである。
現王位であり様々なタイトルを獲得しているので誰もが納得の人選であると思うが、女流プロの参戦は初。近年女流プロの雀力も底上げされてきているのは間違いないが、そのトップ層にいる魚谷がどのような結果を出すのか。これも見どころの一つなのは間違いない。
今年も強者達が繰り出す一手から目が離せない。
システム
【システム】
■16人で一次予選全24回戦(各自6回戦)を行い下位4名が敗退
■12人でポイントを持ち越し二次予選全6回戦(各自2回戦)を行い下位4名が敗退
■8人でポイントを持ち越しプレーオフ全4回戦(各自2回戦)を行い上位4名が決勝進出
■ポイントをリセットし決勝4回戦
【
ルール】
30,000点持ち30,000点返し
順位点5,000-15,000
一発・裏ドラあり
その他WRCルールに準ずる
一次予選
| 順位 | 名前 | 1回戦 | 2回戦 | 3回戦 | 4回戦 | 5回戦 | 6回戦 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 |
沢崎誠
|
41.4 | 10.1 | 51.5 | ||||
| 2 |
中嶋和正
|
▲ 2.1 | 27.5 | 25.4 | ||||
| 3 |
佐々木寿人
|
25.2 | 25.2 | |||||
| 4 |
前原雄大
|
16.7 | 16.7 | |||||
| 5 |
金太賢
|
▲ 4.4 | 15.2 | 10.8 | ||||
| 6 |
内川幸太郎
|
▲ 17.8 | 25.4 | 7.6 | ||||
| 7 |
谷井茂文
|
0.0 | 0.0 | |||||
| 8 |
多井隆晴
|
0.0 | 0.0 | |||||
| 9 |
近藤誠一
|
0.0 | 0.0 | |||||
| 10 |
ダンプ大橋
|
0.0 | 0.0 | |||||
| 11 |
武則輝海
|
▲ 12.9 | ▲ 12.9 | |||||
| 12 |
魚谷侑未
|
▲ 13.6 | ▲ 13.6 | |||||
| 13 |
藤田晋
|
▲ 26.4 | ▲ 6.0 | 13.2 | ▲ 19.2 | |||
| 14 |
吉田直
|
5.1 | ▲ 29.1 | ▲ 24.0 | ||||
| 15 |
萩原聖人
|
▲ 25.2 | ▲ 25.2 | |||||
| 16 |
小林剛
|
▲ 34.0 | ▲ 10.3 | ▲ 44.3 |
カテゴリ:麻雀日本シリーズ,麻雀日本シリーズ レポート


沢崎誠
中嶋和正
佐々木寿人
前原雄大
金太賢
内川幸太郎
谷井茂文
多井隆晴
近藤誠一
ダンプ大橋
武則輝海
魚谷侑未
藤田晋
吉田直
萩原聖人
小林剛











