第36期十段戦決勝 初日観戦記 猿川 真寿
2019年10月03日
2019年 9月14日 第36期十段戦初日
十段戦が行われる夏目坂スタジオの前の通りで、小学生くらいの子供たちが小さい御輿を担いでお祭りを楽しんでいる。
それをみていた保護者や近所の大人たちが歓喜をあげていた。
最終日 誰の歓喜を耳にするのだろうか?
現十段 内川幸太郎 A2リーグ所属

昨年、自身初となるG1タイトルを獲得。
去年はリーグ降級もあったが、ここ数年の活躍は皆さんもご存知だろう。
いま最も勢いのあるプロと言っても過言ではない。
伊藤優孝 A1リーグ所属

十段戦は14年ぶり5度目の決勝。しかしその間にも鳳凰位決定戦に残っており「死神の優」は未だ健在である。
沢崎誠 A1リーグ所属

十段戦は6度目の決勝。13期に獲得している。藤崎とともに2年連続の決勝。
独特の間合いだが安定感は連盟一と言っても過言ではなく、しぶとさと相手のやりにくさから「マムシ」の異名をもつ。
藤崎智 A1リーグ所属

10度目の決勝で16.33.34期と獲得。
そしてなんと今年で6年連続決勝の偉業も継続中。鋭いヤミテンを駆使し「忍者」の愛称で先輩後輩問わず、皆に愛されている。
去年は退院してすぐの対局だったので、本調子ではなかったようにも見えた。今年はリベンジを目指す。
杉浦勘介 B1リーグ

鳳凰戦は前期に優勝で昇級を決め、来期はA2リーグで戦うことが確定している。十段戦の決勝はないが、G1タイトルの決勝は1回。初タイトル獲得を目指す。

1回戦(親から杉浦、伊藤、内川、藤崎、抜け番沢崎)
本日の調子をはかる意味でも、開局は少しだけ特別な局と考える人も少なくない。
特に親の杉浦は好スタートを切りたいだろう。しかし、6巡目に伊藤が字牌5枚と宣言牌
のヒントなしリーチ。












ドラ
これにまっすぐ手を進めた杉浦が
で放銃。
伊藤のアガリで幕を開けた。
東2局。またしても伊藤が6巡目テンパイ。












ツモ
ドラ
とりあえず
単騎に受ける。(
が3枚切れ
が2枚切れ)
公式ルールだと、手役が崩れる3メンチャンはあまり価値がないので、
引きがベストに思える。
ドラの
引きはそのまま最終形で運任せになりそうなので、僕はあまり嬉しくないなと思っていたら 9巡目に
ツモ。
リーチといく選択もあるが、伊藤はヤミテン。
私の伊藤の印象は、かなりヤミテンが多い打ち手。だからここも当然のヤミテンにするだろうとは思っていた。
は内川、藤崎に1枚ずつで山に1枚。
内川は手がまとまっているので、重ならないか手が伸びない限りは放銃になりそうというところで、絶好の1シャンテンになり12,000の放銃。
伊藤は2局連続のアガリ。エンジン全開になるか。
1本場。
4巡目に内川が藤崎からの
をポン。












ドラ
七対子で進めそうなところを、かなりアグレッシブな仕掛け。
ドラを切りたくないということと、上家の伊藤を好きに打たせたくないというところだろうか?
これに対応したのが藤崎。












ツモ
内川の河はマンズ2枚とソウズ3枚。ピンズのホンイツが本線にも見える。藤崎の選択はツモ切り。
賛否ありそうだが これが守備派の思考なのか。純粋にすごいなと感じた。
その後内川が
をポンで1シャンテンに。藤崎もツモ
でノータイム
切り。
内川が
切りからの
ポン打
でホンイツよりもトイトイが濃厚になったとはいえ、(ホンイツトイトイは否定できない)藤崎らしい打ちまわしをみせた。
伊藤は好配牌で少しツモが伸びなくなったかのように思えたが、まだエンジンは全開みたいだ。












ツモ
ここで内川に危険な
をノータイムで切る。ツモ
ならわかるが、守備的要素が高い伊藤にしては珍しいと思った。
とりあえず
切りのイメージがある。好調を意識しているのは間違いないだろう。
内川が
をポンしてドラ単騎のテンパイ。藤崎も
を鳴いて1シャンテンに。
12巡目に伊藤も
引きのテンパイ。タンピン三色の出アガリでも満貫級のテンパイが入る。自身の目から
が2枚と
が3枚見えているが、先程の
切りをみるとオリることはなさそうにみえた。
藤崎も
を引いてテンパイするが、伊藤が終盤で
をツモリ4,000オールで55.000オーバーの1人浮きに。
2本場は杉浦がメンタンピンをリーチで藤崎からアガリ伊藤の親を流す。
南1局 杉浦が早い巡目にドラドラ1シャンテンになるが、テンパイまではなかなかならず。しかし他者も手が思うように進まず終盤に。
テンパイ一番のりは15巡目に伊藤。ドラを切ればテンパイ。しかしそのドラは杉浦にポンテンが入る。伊藤の選択はテンパイとらず。ファインプレーにみえたが、次巡杉浦がテンパイ。ツモは残り2回だがリーチと踏み込み安めながら一発ツモ。4,000オールのアガリで伊藤に迫る。












リーチ ツモ
ドラ
南2局は、杉浦に高め跳満のテンパイが入るが、流局となり親の伊藤が1人ノーテンのため点差がさらに縮まる。
南3局 ここまで苦しい展開の内川が6巡目に高め三色リーチ。












ドラ
これをきっちり高めでツモリ3着目に。
1本場は藤崎、オーラスは伊藤が自らアガリトップ。
1回戦成績
伊藤+20.3P 杉浦+8.4P 内川▲9.5P 藤崎▲19.2P
2回戦(親から藤崎、内川、沢崎、伊藤、抜け番杉浦)
十段戦決勝メンバーが確定したころ、沢崎と食事した折に、「優孝さんすごい気合い入っているからね」と話しをされていた。1回戦、控え室で観ていた沢崎は、やっぱりなという感じだったのだろうか?
東1局。6巡目早々に1シャンテンの内川にドラの
引きで選択に。












ツモ
ドラ
アガリだけをみるならツモ切りが圧倒的に早いが、巡目を加味すると少し勿体ない感じもある。打牌候補は
、
、
が多そうで
が1枚切られていることも考えると
もありそうだ。
内川の選択は
。次巡、
を引いて暗カン。リンシャン牌から
を引いてとりあえずのヤミテン。
にくっつけての手がわり狙い。だったがなかなかくっつかず。しかし、終盤
をツモリ2,000・4,000の嬉しいアガリに。
初戦ラスだった藤崎は親かぶりで苦しいスタートになった。
東2局、内川が好配牌から5巡目に好形1シャンテンに。
ドラも1枚あり打点的にも充分。












ツモ
ドラ
しかしここから手が伸びず4者1シャンテンに。藤崎が1シャンテンから1シャンテンのポンで、内川に流れてきたのは
で、不本意だがリーチと踏み込む。
アガリよりどちらかというと抑え込みのほうが強いリーチにみえた。
目論み通り1人テンパイで流局したが、心境としてはモヤモヤはしているだろう。大きく稼ぐというよりはトップを死守したい浮きはキープしたいという心境ではないだろうか。
1本場は4人テンパイの中、内川がピンフツモの700オールで連荘するが、2本場は沢崎が2,000点でかわす。
東3局1本場 伊藤が9巡目リーチ。












ドラ
ラス牌のドラをツモリ2,000・3,900のアガリで内川に迫ると、東4局では沢崎のテンパイを掻い潜り、内川から5,800のアガリでトップ目に。これで2連勝をぐっと近づける。












ロン
ドラ
1本場 伊藤が11巡目リーチ。待ちはよくないが、ドラ3でアガれば一気に抜け出せる。
直前のツモは
だったが、マンズの重なりでもリーチにいっただろう。












ドラ
山には2枚。巡目を考えれば充分といえるだろう。2枚とも他者に流れ沢崎もうまくテンパイをとり流局。
2本場、伊藤が仕掛けてテンパイいれるが、沢崎がテンパイの入っていた藤崎からアガリ。
今日の藤崎は本当に巡り合わせが悪い。高い放銃はないが細かい放銃を重ねている。
誰もがこういう状況を迎えるときがあり、何かしらの突破口を見つけようと考えると思うが、そうそう上手くいかないのが現実ではないだろうか。
私も色々と試みてはみるタイプだが、途中からどちらを選んでも失敗するイメージしかなくなってくる。
その点、藤崎や沢崎は1日通してのスコアのまとめ方をみるとこういう局面からの打開は長けているといえるだろう。
南1局 親の藤崎が仕掛ける。









ポン

ドラ
1枚目の
をポン。普通といえば普通だが 藤崎が1枚目を鳴くイメージはない。
ドラが
ということもあり、後押しされている部分もあるとは思う。
トイトイにはならなかったが、700オールでこの半荘初アガリとなる。
1本場。最初のテンパイは伊藤だが、役なしで好打点を見込めるので打
としてテンパイとらず。












ツモ
ドラ
早い巡目からカンツで持っていた
を1シャンテンになり藤崎が暗カン。











ツモ
暗カン
リンシャンから
を持ってきて即リーチといく。
次巡
をツモリ、2,000オールの大きいアガリとなった。
2本場。沢崎が先制リーチ。












ドラ
次巡、藤崎も三色が崩れるツモだがテンパイで追っかけリーチ。













は山に2枚、
は3枚。いい勝負だ。
内川もうまく打ちまわしドラを重ねてテンパイ。












ツモ
沢崎の河には
、藤崎の河には
がある。ここは藤崎が
で放銃の場合はどちらを切っても同じ。ただ
と
が自身の目から2枚ずつ見えてみることも考慮すると、藤崎にも
のほうが危なくみえそうだ。ここはしっかり
を切ってリーチ。枚数はほぼ互角。藤崎が
を掴み軍配は沢崎に。この勝負強さはまさしくマムシを連想させる。
また 藤崎は厳しい位置に。沢崎はトップ目に。
南2局。7巡目に沢崎が七対子ドラドラを2枚切れの
単騎でテンパイ。9巡目にツモ切りリーチで更に加点を目指す。
内川もオリにまわるかと思ったが、果敢に
をポンしてチャンタでしかアガれない
をツモって1,000オール。
相手に楽はさせない。



ポン

チー

チー

ツモ
ドラ
これで藤崎以外が2,000点以内のトップ争いに。
1本場は沢崎が藤崎から仕掛けアガリ。
南3局は内川がリーチツモドラドラを終局間際につもり突き放す。
南4局。伊藤が
を仕掛ける。









チー

ドラ
8巡目藤崎。












ツモ
自己都合なら三色も残るので
切りになりそうだが、伊藤がホンイツ模様なのでマンズのリャンメンターツ落としに。
次巡ツモ
でテンパイ。ただカン
は場に2枚で相当アガリづらいのでヤミテンに。
苦しい形からの仕掛けだった伊藤だったが、

と引きテンパイ。しかも
も
も全て山で4枚残り。
藤崎は
ツモで迂回に。
ずっと1シャンテンだった内川が、タンヤオのチーテンをいれるが
を引いてオリに。
が1枚沢崎に流れたが、伊藤が
をツモリ2,600オールでトップ目に。
1本場、伊藤が先制役なしテンパイが入るが、藤崎がリーチと踏み込み、待ち選択も間違えず2,000・3,900で沢崎を沈みにさせ、この半荘のマイナスを半分近く減らすアガリとなった。
伊藤は親かぶりで2着に。トップは内川。
2回戦成績
内川+15.4P 伊藤+10.1P 沢崎▲5.5P 藤崎▲20.0P
2回戦終了時
伊藤+30.4P 杉浦+8.4P 内川+5.9P 沢崎▲5.5P 藤崎▲39.2P
3回戦(親から藤崎、杉浦、伊藤、沢崎、抜け番内川)
東1局、沢崎がトイトイ含みのタンヤオドラドラの仕掛け、この当たり牌をピンフ三色1シャンテンの藤崎が掴み3,900の放銃。
藤崎はこの半荘も苦しいスタートとなった。
東2局。沢崎のツモがみるみる伸びて4巡目にピンフ三色1シャンテン。
8巡目、杉浦もピンフ1シャンテンに。配牌2トイツだった藤崎も、ドラを重ねて七対子1シャンテン、メンツ手だと2シャンテン。












ツモ
ドラ
メンツ手でいくなら
になりそうか、もしくは両天秤の
、伊藤がマンズの染め手模様なので、このあとは細心の注意が必要だ。
次巡テンパイを入れたのは杉浦。













沢崎はなかなかテンパイが入らない。藤崎は
をツモって
切りで七対子に決めた。
10巡目伊藤も1シャンテンに。












ツモ
打
藤崎が
を引いて
待ちの七対子ドラドラテンパイ。
は、いま伊藤が切り出したところで手牌的に止まる人はいなさそうだ。
杉浦がツモ
で高めタンピンに親番ということもありリーチにいく。杉浦の捨て牌が少し派手なので
が少し切りづらくなったか。
伊藤、沢崎はオリにまわった。山には
が2枚、
が1枚でどちらに軍配があがるか、もしくは流局か。
杉浦にとっても藤崎にとっても勝負局となりそうだ。
藤崎は生牌の
をツモるがツモ切りで
単騎継続。しかし次巡
をツモると待ちかえ。次巡ツモ切りリーチに踏み込む。
捨て牌からソウズは場に安いが
は生牌。手牌に固まっているか山に固まっているかに賭けたのか?
もしくは
が3枚見えていることもあり、杉浦にとっても危険牌という読みもあるのかも知れないし両方かも知れない。
実際は杉浦に雀頭だが山にはまだ1枚ある。
もまだ山に1枚。
ツモはまだ杉浦が4回、藤崎が3回。17巡目の杉浦のツモは
。藤崎が8,000点のアガリとなった。
3回戦にして初めて藤崎の持ち点が3万点をこえた。
逆に杉浦は少しメンタルにくる放銃となった。
東3局。三色両天秤の1シャンテンで伊藤がドラの
を切ると数巡後に被る。ショックの表情が画面ごしにも伺えた。
13巡目に沢崎が七対子テンパイ。地獄待ちのドラ単騎に。ドラは山にはなく藤崎の手に。













1シャンテン。
メンツ手でテンパイしたときは放銃になりそうだ。先ほどの加点を吐き出してしまうのか。
15巡目、杉浦もタンピンテンパイ。













ドラが見えているだけにリーチにいきやすいかと思ったが、巡目が深いこともありヤミテンを選択。
藤崎が自身最後のツモで、杉浦の当たり牌の
を重ねてドラ単騎でテンパイ。
伊藤の1人ノーテン濃厚かと思われたが、ハイテイで沢崎が通ってない
をツモる。そしてドラの
が河に置かれた。
2局連続の満貫アガリでトップ目に。
東4局は、杉浦が沢崎からタンヤオドラドラの5,200をアガるが、南1局は逆に沢崎が杉浦から一通ドラ1で取り返す。
南2局 伊藤が7巡目にメンホン七対子テンパイ。












ドラ
生牌の
待ち。河は明らかに変則手かホンイツだが、ソウズと字牌が余っていないので、この瞬間なら出アガリも充分期待できる。
沢崎が
を1枚持っている。少し形は悪いが、このタイミングで手が進んだら危ないか。
伊藤が2枚切れの
、
のツモ切りをみて沢崎は字牌を切らずに迂回。
14巡目に杉浦がテンパイしてリーチ。













しかしここで伊藤が
をツモリ。3,000・6,000のアガリで藤崎を捲る。
南3局。杉浦が1枚切れずつの
と
のシャンポンリーチをするが、藤崎の追っかけリーチに安めながら放銃。












ロン
ドラ
藤崎が捲り返すが、オーラスは伊藤が沢崎からホンイツ役々の7,700をアガリ伊藤がトップ。2勝目をあげてリードを広げる。
藤崎は4回戦抜け番なのでここで初日は終了。3回戦トップは取れなかったが、マイナスを減らして、今日は苦しい展開ながら耐えたという印象である。
3回戦成績
伊藤+28.7P 藤崎+17.7P 沢崎▲24.3P 杉浦▲27.6P
3回戦終了時
伊藤+59.1P 内川+5.9P 杉浦▲19.2P 藤崎▲21.5P 沢崎▲24.3P
4回戦(親から内川、伊藤、杉浦、沢崎抜け番藤崎)
まだ初日とはいえ、これ以上伊藤に離されるのは阻止したいところだ。
ポイントマイナスの3者はすでに80ぐらいの差があるので、自身の浮きが第一になるが、伊藤を沈めることも目標になるだろう。
東1局、内川が伊藤から1,500をアガるも1本場、伊藤が内川から2,600をアガリ返す。
内川は1シャンテンながら、形がそんなによくなかったのでまわるかと思ったが、ビシッと裏スジを勝負した姿勢は好感がもて、タイトルに賭ける気持ちが伝わってきた。
東2局6巡目に伊藤が三色1シャンテンで、このままポイント差をさらに広げることができるのか。
7巡目に杉浦がドラを暗刻にしてテンパイ。












ドラ
伊藤の河に
があるのでここで直撃をとれればかなり大きく、伊藤が親なのでツモでも点差をつけることができる。
雀頭が入れ代わり11巡目に伊藤が高めピンフ三色のリーチに。














は3枚、
は2枚の勝負に、ただ伊藤の現物で
が他者から放たれることも考えると互角といえる。
両者の待ちが他者に流れて残り1枚ずつに。杉浦が押し返しているのがわかるので、他者からの放銃はない。
14巡目に伊藤が
を掴み、杉浦にとってかなり大きなアガリになった。
また藤崎も含めた3者にとっても嬉しいアガリに。
東3局、好形1シャンテンから時間はかかったが沢崎が12巡目にリーチ。












ドラ
親の杉浦もドラドラの1シャンテンなので2、3巡は勝負したいところだろう。
伊藤もチーしてホンイツ1シャンテンに。この鳴きで杉浦に流れてきたのは不要牌の
。ここは勝負にいき3,900の放銃に。
杉浦は、ここまで苦しいながらも耐えていたので、ここは加点したかっただろう。
とりあえずこの半荘は浮きで終わって、伊藤を沈めておくことに考えをシフトチェンジするのかなとこの放銃をみて思った。
そのあとは、親がテンパイは入るが他者のアガリや受けさせられて局が進んでいく。
南2局。杉浦が10巡目にテンパイ。












ツモ
ドラ
親の伊藤がソーズのホンイツっぽい仕掛けで
ポン、
ポン。
切り、
切りでもリーチといく手はある。ピンズが好形になるのがアガリに近そうだが、ドラが出ていくのがさみしい気もする。
杉浦の選択は打
のヤミテン。
ポンがなければ
切りにしそうかなというところか。
次巡ツモが
。
リーチは打ちづらいが、役ありになっていたかとも考えるとわりと痛い裏目に。
当然の
切りでこれを沢崎がチーしてペン
待ちに。
は3枚切れだが、受けている内川以外からは撃ち取れそうなのでそんなに悪くない。
この鳴きで杉浦に流れてきたのは伊藤の有効牌だった
。打
で3メンチャンのフリテンに受けると伊藤がポンでテンパイ。
待ちに。
杉浦はその後
を引き高め三色に。ここでリーチといくかと思ったがヤミテン継続。今日の調子にきな臭さを感じているのか。
3人テンパイを制したのは、
をツモった杉浦の大きな大きな1,300。2,600のアガリ。
道中裏目を引く1局だったが、結果的には満足だろう。
南3局。沢崎の1人テンパイで杉浦の1人浮きに。
1本場は内川が沢崎からピンフのアガリ。
南4局。全員テンパイのところから、沢崎が伊藤から高めで5,800をアガリ。浮きに。












ロン
ドラ
1本場。沢崎の1人ノーテンで終局。
このテンパイ料で内川も浮きに。
伊藤の1人沈みでポイントがグッと縮まって初日は終了となった。
4回戦成績
杉浦+21.4P 沢崎+4.1P 内川+1.2P 伊藤▲26.7P
4回戦終了時
伊藤+32.4P 内川+7.1P 杉浦+2.2P 沢崎▲20.2P 藤崎▲21.5P
カテゴリ:十段戦 決勝観戦記












