第36期十段戦決勝 二日目観戦記 猿川 真寿
2019年10月22日
初日終了時
伊藤+32.4P 内川+7.1P 杉浦+2.2P 沢崎▲20.2P 藤崎▲21.5P
初日、伊藤は首位で終わったものの、3回戦までは番手と50Pの差があったところから、4回戦終了時には約25ポイント差となった。この結果を本人はどう捉えているだろうか?
4回打てば1回ぐらいきつい半荘もあると思っているか?
初日の調子ならもっと稼がなければダメと思っているか?
最終日が終わったときに伊藤に聞いてみようと思っている。
いつでも聞けるが、思ったことを言葉に出すと責任が生まれる。麻雀に限ったことではないが、勝負師は繊細かつ大胆だと思っているので、なんとなく勝負のアヤをつけたくないなと私は思ってしまう。
そんなことを考えながら2日目を迎えた。

5回戦(親から内川、杉浦、藤崎、沢崎、抜け番伊藤)
トータルトップ目の伊藤が抜け番。個々のポイントを増やしたい半荘だ。
藤崎、沢崎としては伊藤との差は50ポイントぐらいで、半荘1回でも捲れる点差ではあるが、他者もいる勝負であるとともに優勝ポイントを想定するとこれ以上の失点はかなり苦しくなると言えるだろう。
内川の1,300オールで2日目はスタートした。
内川も選択の部分で杉浦に放銃してもおかしくないところと、藤崎のドラカンを潜り抜けてのアガリなので打点以上の価値はありそうだ。
1本場は杉浦がピンフを内川からアガる。
東2局。内川に6巡目テンパイが入るが、手役を狙ってテンパイはずしから、ピンフ三色テンパイに。
打点バランス的にリーチにいくと思ったが、ヤミテンを選択し藤崎から高めでアガる。












ロン
ドラ
初日、かなり攻撃型に打っていた印象があったので少し意外だった。
伊藤がいればリーチの選択もあったのかも知れない。この半荘はとにかく浮きで伊藤にプレッシャーをかけたいというところか。
次局も七対子で沢崎から討ち取り、藤崎の勝負手をかわす。
南1局。7巡目に藤崎の珍しい仕掛け。












ポン
ドラ
ここまでドラはよく手に入っているが、アガリまで結びついてないことからの仕掛けだと思うが、この牌姿で
か
以外から仕掛けるのはなかなか勇気がいる。
アガリだけを目指すなら打
になりそうだが、藤崎は
落とし。
自身の守備力と、相手に
を切らせて楽にさせないということだろう。
これを仕掛けた意味は、トップ目の内川が親ということも大きいだろうか。
アガれればラッキー、テンパイでも成功、流局でも内川が加点できなければ悪くない。ぐらいかと私なら考えてしまう。
この局面においては、藤崎の思考もほとんど一緒だったと思う。
この仕掛けで、内川、杉浦はかなり受けにまわされる。しかしなんとかテンパイ一番のりした杉浦だったが、打点もないため結局オリに。
この仕掛けが藤崎でなければ、二人の対応も全然違っていたかも知れない。
ここに対人ゲームの面白さがあると思う。
結果は、沢崎は終盤ドラをひいてリーチからの1人テンパイで流局。
南2局。4者とも配牌はまとまっているが、沢崎だけ少し遅そうな感じがある。
3巡目に内川がテンパイ。












ツモ
ドラ
ここは一通とドラ引きをみて、打
のテンパイとらず。
と
が1枚ずつ見えていなければ マンズのくっつきは優秀そうなのでとりあえずの仮テンもあったか。
次巡
を引くが同じ理由でツモ切り。
この時点で沢崎以外は1シャンテン。沢崎は七対子2シャンテンのメンツ手3シャンテン。
6巡目、杉浦が1シャンテンから1シャンテンの2枚目の
ポン。ピンズの形がまとまればいいか。












ポン
打
この鳴きで内川が理想的な
ツモでリーチ。杉浦もツモ
でドラ単騎テンパイに。
山には
4枚、
1枚。藤崎はオリに。
9巡目にラス牌のドラが沢崎にいき内川は大チャンスに。












ツモ
打
12巡目、杉浦も内川のアガリ牌の
を引き
待ちに。ただ
もなく山にアガリ牌はない。逆に
が止まりづらくなったか。
14巡目に沢崎がまわりながらもテンパイしリーチ。













は山に2枚。いい勝負か。同巡杉浦のツモは
。










ポン


現物は
のみ。ツモは残り2回。
杉浦の選択はワンチャンスの
で沢崎のアガリとなった。残りの山の数と2人のアガリ牌から考えると、流局の確率は低く決着はつきそうな感じはする。杉浦も放銃にはなったが、どちらにツモられたとしても2,600以上の失点なので、数字的には同じといえる。ただ内川としては
が山に2枚残っていることは知らないので、少し嫌な感じは受け取っただろう。

南3局。七巡目に沢崎がオタ風の
をポン。 藤崎は絶好の
ツモ。












ツモ
ドラ
下家の沢崎は明らかにホンイツの捨て牌。ケアするなら
切りもあるか。
三色になるには2種限定でドラが
ということもあり、
は沢崎のキー牌になりそうでマンズ落としは
か。
と思っていたが、藤崎はノータイムで打
。ここを勝負どころとふんだか。
これを沢崎がチーして1シャンテンに。






チー

ポン


10巡目に藤崎のテンパイ牌の
を食い取り沢崎がテンパイ。
中々テンパイの入らない藤崎も、
と引きタンピン三色の1シャンテンに。
15巡目に安めの
を引きヤミテンにしたが、次巡ツモ
でテンパイがばれているのでツモ切りリーチ。
山には
と
が1枚ずつ。かなり受けぎみに打っていた内川に、
と
も通ったこともありテンパイでおいつく。












ツモ
打
次巡
で700・1,300のアガリに。
藤崎はかなり苦しく、内川にとっては大きなアガリとなった。
南4局は藤崎が七対子ドラドラをリーチするが、内川が沢崎からタンヤオ三色の5,200をアガリ1人浮きになり伊藤を0.1ポイント捲って首位に。
5回戦成績
内川+25.4P 沢崎▲2.9P 杉浦▲5.0P 藤崎▲17.5P
5回戦終了時
内川+32.5P 伊藤+32.4P 杉浦▲2.8P 沢崎▲23.1P 藤崎▲39.0P
6回戦(親から沢崎、藤崎、内川、伊藤、抜け番杉浦)
ここまでで抜け番が全員1回ずつ終わって、4者の戦いになるまで半分が経過した。 理論上、公式ルールは1半荘で50Pぐらいは変動するとはいえ、実戦的には優勝に60以上離れている沢崎、藤崎はかなり厳しいと思える。
ここまで、伊藤、沢崎はリーグ戦と同じようなスタンスで戦ってきていると思う。藤崎は4回戦はかなり相手(上位者)のやりにくいに方にシフトチェンジしてきた感じがする。
1人敗退まであと5回。
東1局、7巡目沢崎がピンフテンパイ。












ドラ
ヤミテンを選択したが、内川、伊藤の手出しをみてか次巡ツモ切りリーチ。
3者の捨て牌的には、割りと
はヤミテンなら拾えそうなのと、変則手模様なのでドラも考えると今後の勝負どころと捉えたのかも知れない。
結果うまくいき、1人テンパイで流局。
この局を足場に加点したいところだろう。
1本場、沢崎の手はかなり遅そうだったが、終盤テンパイするも、藤崎がツモ七対子ドラ2をアガる。
道中、メンツ手に進めそうなところをトイツ手に決めうち。藤崎は七対子が多いタイプだとは思うが、受けの七対子はあるがドラドラのときはメンツ手に向かうときのほうが多いタイプだと私は思っている。
初日、2日目と厳しい戦いを強いられているからの対策なのだろうか。

東2局、藤崎が高めをツモり4,000オールで突き放す。



ポン

ポン

ポン

ツモ
ドラ
現状のポイントを考えると、さらに加点したい藤崎だったが、内川のリーチに果敢に押し返すも、内川の500・1,000のアガリで局が進む。
東3局。内川がピンフテンパイ。
9巡目に沢崎も追いつく。












ドラ
ここは
が2枚切れだからかヤミテンを選択。ただ沢崎の雀風を考えると、どこかでツモ切りリーチがありそうだ。
内川が
をツモり
と入れ替え、高めイーペーコーのリーチに。













枚数的には互角だった。この局は内川の
のツモアガリに。沢崎はこの決勝かなり厳しい。うまく凌いではいるが、高打点のアガリがなかなか出ない。
1本場は藤崎が内川から3,900のアガリ。












ロン
ドラ
ヤミテンはいかにも藤崎らしいが、
が山にありそうだったので少し勿体なくも思えた。ただ、アガリ逃しのほうを嫌ったということだろう。
このアガリで2着目とも点差を大きく離した。
東4局、各者打点はあるが手牌は重い。
テンパイ一番手は伊藤。
14巡目にリーチ。












ドラ
は3枚切れだが親ということもあり、
を引きアガッたときの打点からもリーチが普通だろう。
は山に1枚だが初日の感じだとアガれそうに思えるから不思議である。
次巡のツモが
。
これを沢崎が鳴くかと思われたがここは動かない。巡目と
の切りにくさからチーが普通か。
が通っていて
はワンチャンス、放銃を避けた。













最後のドラは沢崎の手に、
は今通っているがここは中筋の
切り。
が自身からすべて見えているのでほとんど通る。
テンパイチャンスのなくなった藤崎からの
をポンしてテンパイ。
ハイテイは伊藤に。ハイテイ牌はカンの出来ない
。
なんと沢崎の7,700のアガリに。
全員のトータルポイントが一気に縮まった。
南1局、2局と小さく点棒が動き、南3局。 伊藤、内川のテンパイをかわし、藤崎が2,000・3,900のアガリで大トップに。












リーチ ツモ
ドラ
このアガリで藤崎が伊藤にトータルポイントを約2.0Pまで詰め寄り内川とも20P弱に。
伊藤も南4局、沢崎から5,800をアガリ2着まで5,500点差の位置に。
1本場、内川が9巡目にリーチ。












ドラ
これをアガれば浮きになり、伊藤ともかなりポイントを離すことができるが、ここは沢崎が追いつき、1,000・2,000のアガリ。

6回戦成績
藤崎+40.5P 沢崎▲6.2P 内川▲11.9P 伊藤▲22.4P
6回戦終了時
内川+20.6P 伊藤+10.0P 藤崎+1.5P 杉浦▲2.8P 沢崎▲29.3P
7回戦(親から内川、杉浦、藤崎、伊藤 抜け番沢崎)
伊藤は抜け番を挟んでの連続4着でこの辺でなんとかしたいところ。
藤崎は前回のトップでプラスになり、もう1回トップをとれれば、一気に暫定首位までいきそうだ。
内川、杉浦はトップはあまりないが、うまくポイントをまとめている印象。
沢崎は今回抜け番なので、出来るだけポイントが動かないほうが望ましいだろう。
東1局ドラドラの伊藤がくっつき1シャンテン。ドラを引きテンパイ。












ツモ
ドラ
ピンズにくっつけば好形になるが
は切っている。マンズの
は場に見えてないが、周りの牌は適度に切れているので
待ちでリーチに。
杉浦が

で追いつくが、伊藤が
をツモで2,000・4,000。大きなアガリに。
東3局1本場。2,400を内川からアガッた藤崎がダブ
を仕掛けてから早々にテンパイ。









ポン

ドラ
11巡目に伊藤も高めの
を引きリーチ。













は山に2枚いるが、
は杉浦が持っているので伊藤の放銃はない。
藤崎ここはかなり押し返しそうな状況に思える。勝負の行方は。
藤崎はしばらく押し返していたが、2枚目の無筋でオリに。
伊藤のアガリ牌も山には残っていたが、ツモれず1人テンパイで流局。
藤崎をオロしたことと、1人浮きになったので嬉しくはないがまずまずというところか。
東4局2本場。伊藤が7巡目にヤミテン。












ドラ
杉浦の
が直前に切られていて、3者ともに放銃してもおかしくない状況だったが、まず追い付いたのは藤崎。













このリーチを打ったということは、伊藤のテンパイに気づいていない。
藤崎の捨て牌の一打目に
がある。伊藤のチャンスが広がったと思われたが、伊藤は一発目二発目とツモは危険牌。
ツモ切りになったが、他者には1シャンテンの可能性もあるが、テンパイのほうが濃厚にうつっただろう。
終盤になり待ちは山に2枚ずつどちらが勝つかと思ったが、終局間際、まわりながらテンパイした杉浦の
単騎が一番早かった。掴んだのは藤崎。






チー

ポン


藤崎がリーチを打たなければ、杉浦はマンズのホンイツだったので伊藤に
を放銃していただろう。藤崎は放銃したものの助かったという感じだろうか。
南1局、杉浦がうまく3フーロできてチンイツの
待ち。
山には6枚残りでさすがにアガリそうだと思ったが、三色は崩れたものの藤崎がピンフツモドラ1のアガリ。
さすが決勝というところか、なかなか簡単にアガリがつかない。不思議なものである。

南2局は伊藤の1人テンパイ。
点差を広げる。オーラス親番ということも考えると浮きは確保できそうだ。もちろんこのまま1人浮きが理想だろうが。
南3局、早々に藤崎がドラドラの1シャンテンになるが、テンパイが入らず。伊藤が少し遠いホンイツの仕掛けでうまくまとまり、500・1000のアガリに。1人浮きでオーラスを迎える。
こうなるとさらに加点したいところだったが、藤崎の6巡目リーチに伊藤が1,300の放銃で1人浮きで終了。
伊藤としては4着が続いていたところを大きなトップで捲りかえして、少し安心したところではないか。
7回戦成績
伊藤+25.3P 藤崎▲3.3P 杉浦▲6.9P 内川▲15.1P
7回戦終了時
伊藤+35.3P 内川+5.5P 藤崎▲1.8P 杉浦▲9.7P 沢崎▲29.2P
8回戦(親から杉浦、藤崎、伊藤、沢崎抜け番内川)
10回戦終了時に1人敗退になる。
今のところ伊藤を含め全員に可能性はあるが、伊藤以外は接戦のため少しでもマイナスを増やしたくないところだ。
特に藤崎は10回戦が抜け番のため8、9回戦でトータル4着以下にいるとポイントを合わせられる可能性があるので、悪くても現状維持ぐらいにしたいところだろう。
東1局は藤崎の1人テンパイで静かな立ちあがり。
東2局、加点したい藤崎は15巡目、沢崎のリーチに追っかけリーチ












ドラ
絶好のテンパイに見えたが、山にはない。一方沢崎の待ちは残り2巡にも関わらず山に5枚。流局になるかと思われたが、藤崎、最後のツモは沢崎のアガリ牌の
。失点はたいしたことないが、親番が維持できなかったのは痛い。












ロン
東3局、全員ノーテンで流局。
今回の決勝では初めての重たい展開。抜け出すのは誰なのか。
東4局、沢崎にドラドラ。
が鳴ければ5,800のアガリはかなり近いように感じたが、藤崎、伊藤に握りつぶされる結果に。
1シャンテンまで早かったが、そのあとは自力では引けずノーテン。杉浦が終局間際テンパイして1人テンパイで流局。
南1局、伊藤が6巡目にリーチ。均衡を破れるか。












ドラ
藤崎も次巡リーチで追いかける。













伊藤から1,300のアガリ。まだ点差もなく誰でもひとアガリでトップになれる。
この半荘トップを取れた者はかなり優勝争いに絡む気がした。誰でも手が入ってアガれるときはトップがとれる。持論だが展開トップがとれるかとれないかが優勝に大きく関係すると思っているからだ。
沢崎が仕掛けると、すぐに
を引いてテンパイで先手をとる。ドラ表示牌待ちなので少し苦しいか。









ポン

ドラ
残り3者も、形は悪くない1シャンテンだが、なかなかテンパイにならない。
12巡目にやっと藤崎がテンパイでリーチ。













沢崎押し返すが藤崎がツモ。1,000オールながら大きなアガリ。差を広げる。
1本場もリーチでたたみかける。












ドラ
これをツモれば打点的にも充分で、1人浮きにもなり大きなアガリになりそうだ。カンチャン待ちだが、自身の目から

と1枚ずつ見えているので悪くない待ちに思える。
沢崎がジュンチャン三色の1シャンテンで押し返すもテンパイできず、山にはいたが藤崎もツモれず1人テンパイで流局。
2本場、藤崎が
を一鳴き。伊藤が12巡目にリーチ。












ドラ
場況が変化ないときでも伊藤のこういうリーチは見たことがない。
それに、藤崎がホンイツ模様とはいえ、ドラドラの可能性も否定できないので、かなりの勝負リーチと言えるだろう。
伊藤の中でなにかリーチに踏み込むきっかけがあるのは確かだろう。
同巡、沢崎もテンパイ。












ツモ
悩ましいツモだ。現物は
と
と
。
場には
が2枚、
が3枚、
が1枚、
が2枚見えてる。アガリだけをみるなら
ツモ切りが有力そうだ。
とりあえずテンパイの三色変化もあるので打
が普通そうだが、
が切りづらいのでどうするか。沢崎の選択は
切り。

も悪くないし
引きのときは現物の
切りで
待ち。
引きのときはドラ単騎で勝負か。打たれてみればなるほどの一打である。
は山にいたが王牌に眠っていた。
藤崎もギリギリまでテンパイを目指したが、まわり切れず。伊藤と沢崎の2人テンパイで流局した。
南3局3本場。2巡目に伊藤が1シャンテン。












ドラ
チャンタ手変わりもあるし楽しみな手牌。伊藤は同巡の
を二鳴きで1シャンテンから1シャンテン。
をチーしてテンパイ。
に待ち変えをすると、藤崎が
を掴み5,800の放銃に。
後に藤崎が言っていたが、「伊藤が一鳴きだったら絞りきっていた。二鳴きで自身も1シャンテンなのであれぐらいは押したい。」
確かに藤崎の持ち点と伊藤のトータルポイントを考えると、藤崎の守備力を考慮すると珍しいなと思ったが、二鳴きの遠い仕掛けで連荘をとられるのもきついか。ターツ落としが無理やりホンイツに向かったようにも見えなくない。
結果は、藤崎にとっては最悪な、伊藤にとっては最高のアガリとなった。
供託も2本あり、伊藤がトップ目へ。
4本場、伊藤がドラ単騎から
単騎に待ち変えでリーチに。
は1枚切れ、自身の捨て牌からみても有力そうだ。












ドラ
沢崎が宣言牌の
をチーしたら次巡のツモは
。伊藤から食いとった形だが、これは止まらず7,700のアガリ。
伊藤が3者を突き放し均衡を破った。
4本場は藤崎、杉浦がこれ以上は連荘されたくないと仕掛けて親落としに動く。杉浦が初めはこのテンパイ。









ポン

ドラ
うまく手変りしていき、終局間際に僥倖の2,000・4,000。で伊藤を捲る。









ポン

ツモ
南4局、藤崎のリーチに手詰まりの杉浦が
のトイツ落としで放銃に。












ドラ
このアガリで藤崎も浮きに。トップは伊藤。沢崎は1人沈みで4着まで50ポイント差とかなり苦しいところに追い込まれた。
伊藤は2日目初戦は4着だったが、そのあと2連勝で他者を大きく離して最終日を迎えることとなった。

8回戦成績
伊藤+14.7P 杉浦+7.4P 藤崎+1.2P 沢崎▲23.3P
8回戦終了時
伊藤+50.0P 内川+5.5P 藤崎▲0.6P 杉浦▲2.3P 沢崎▲52.6P
カテゴリ:十段戦 決勝観戦記












