第37期鳳凰戦B1Select前期第4節レポート
2020年09月16日
【B1リーグSelect 前期第4節は猿川が真っ直ぐ放銃麻雀を貫き卓内トップ】


連荘中の猿川の親と、西家石渡の2件リーチに挟まれた刀川。












ツモ
ドラ
自身の手も良く、この
ツモで雀頭と456三色が完成し1シャンテン。
共通安牌は1枚もない。
あなたなら何を切りますか?
①
切り
のワンチャンス。生牌。猿川の河はソーズが高い。石渡は3巡前に
、宣言牌も
である。
トイツを連続で並べないのは手牌に1枚必要だった場合が多いが、石渡の
と何かのシャンポンは考えにくい。
「自分が一番要らないから切る」ならアリだ。
②
切り
これも生牌。2人に
が通っているので、
のワンチャンス。
石渡は
も切っているので中スジでもある。
もう1メンツ欲しい自身にとっての連続形だが、
と
が3枚見えていてくっつき牌の機能はイマイチ。
③
切り
石渡の現物1枚切れ。猿川はピンズの上の切りが早く、石渡には現物。
親に歯向かった石渡の方が本手と評価すれば選べなくもない。
しかし、自身のくっつき牌としては圧倒的に優秀。
〜
まで全て役ありテンパイを取れる。アガリに向かうなら絶対切りたくない牌でもある。
④
切り
猿川の現物2枚切れ。直前に切られた親の現物。石渡が役ありか本手の
待ちで追いついたならヤミテンにしそうという読みに頼る。456三色部分のメンツ壊しになり、アガリは諦めるに等しい。親にだけには絶対打ちたくない時の打法。
⑤
切り
のワンチャンス。
通れば2巡凌げる。真っ直ぐではないが、雀頭落としならメンツ壊しよりもリカバリーが効きやすい。
石渡の
はツモ切りで、
より
が不要なのも判断材料の1つ。
「放銃するなら真っ直ぐ」
起家の猿川はTwitterに掲げた言葉通りにスタートから手数で攻めた。
繋いだ東1局3本場。七対子ドラドラの
待ちヤミテン。
2巡後に
引きで跳満ツモのリーチに踏み切る。
猿川の捨て牌は七対子単騎も読みに入るとは思うが、それ以上にソーズの高さが目立つ。
スジを頼って
出アガリの可能性もなくはない。

ドラドラ対決に名乗りを挙げたのは石渡。急所の
を引き、
と
のシャンポンに。
待ちは良くないが打点は十分。一騎討ちを挑むべく追いかけリーチを敢行。

冒頭の何切るに直面した刀川が選んだのは
。猿川の親満に放銃となってしまう。
放銃で大ダメージを受けた刀川だが、その後が本当に強かった。まずは猿川からメンタンピンドラの7,700直撃。
南場の親では絶好の
引きテンパイでリーチし、一気通貫の
をツモ。6,000オール。

オーラスも刀川はタンヤオトイトイドラ3の跳満テンパイを入れる。
刀川のドラポンが入り、親番ラス目の白鳥は絶体絶命。親番を死守すべくギリギリの打牌選択。

となるべく多くのスジを勝負しないで1シャンテンをキープし、このテンパイ打牌だけ勝負!
リーチツモ役牌三暗刻ドラの6,000オールで大逆転トップを決めた。

2回戦終了時には大きく遅れをとった石渡だったが、後半2回で巻き返しに大成功。
東場の親番ではトイトイで仕掛けてトップ目猿川から7,700を直撃。
オーラス親番はリーチツモ三色をツモってから怒涛の連荘で大トップ。
4回戦では、1巡目で三色ドラ1の1シャンテンになった刀川のアガリかと思われたが


西ポンで345メンツ落としで強引にホンイツに向かい、ドラを重ねた直後にポン。
ラス牌の
ツモ。そのまま2連勝を決めた。


2回戦までは一番厳しかった石渡だが、終わってみれば猿川と2人でプラスを分け合う形になった
(文:編集部)
カテゴリ:プロリーグ(鳳凰戦)レポート












