女流プロリーグ(女流桜花) レポート

第17期女流桜花プレーオフA卓レポート

プレーオフA卓に出場した選手は偶数位の

 

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内田美乃里・鈴木彩夏・吾妻さおり・川原舞子の4名。

 

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全4回戦で上位3名が決定戦に進出となりますが、先に試合を消化するプレーオフA卓では卓内1位で終わることが最重要課題。
まずは+166.7Pある内田のポジションがA卓4人の目標で、そこに届かなかった人はB卓白銀にプレッシャーがかかるぐらいポイントを上乗せしての卓内2位が狙いになります。

1回戦、内田追走の一番手になる鈴木にいきなりの大物手が入ると

 

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高めの四索が吾妻から出て、中ホンイツ一気通貫ドラ3で倍満のアガリ。
吾妻は鈴木の上家ということもあり

 

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見逃していればもしかしたら四索を掴んでいた内田からの直撃が狙えたかもしれませんが、B卓2番手とのポイント勝負になることもあるのでロンをするのが自然に見えました。
もし見逃して安めの七索を内田から出アガリ、結果同卓の内田にも別卓の白銀にも届かずとなっては本末転倒です。

目の前で特大の横移動を見た内田はだいぶ心に余裕が出来たか、そこから安定の内容で局を進め

 

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1回戦を浮きで終了。
トップを奪った鈴木とも大きく差のある状態を維持しました。

プレーオフA卓の運命を分ける1局となったのが2回戦の東2局。

 

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内田が親番でタンヤオピンフ高めドラのリーチを打つと

 

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誰にも動きなく迎えた18巡目、山に3枚残っていた四万七万を引くことができず。
力なく二筒“をツモ切ると

 

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北家の鈴木が仕掛けてテンパイ。

 

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再び訪れた山3のチャンスを今度は掴み、リーチ・ツモ・タンヤオ・ピンフ・ドラにハイテイまで付いて6,000オールのアガリ。

対局終了後のインタビューで鈴木は「これが全てだった」と悔いていました。

 

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鈴木と入れ替わるように台頭してきた吾妻が8本場まで連荘するも、大量のリードを武器に落ち着いた打ち回しをする内田の牙城は崩せず。

その後も盤石の内容でポイントを加算した内田は、確定と言っても差し支えないほどの好ポジションでB卓の結果待ちになりました。
内田は去年決定戦に置いてきたアレを取りにいく準備が整いました。

 

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<プレーオフA卓結果/トータル>
内田+30.6P/+197.3P 吾妻+9.3P/+71.9P 鈴木▲10.3P/+64.3P 川原▲29.6P/▲18.5P
(文:越野智紀)