北陸プロリーグ レポート

第8期北陸プロリーグ 第3節レポート

2025年6月15日、第8期北陸プロリーグ第3節が行われました。
今節のレポートは月野桜悠が担当します。

今節も、+64.6Pと大きな加点をした里木。
現北陸プロリーグ王者、貫禄十分な堂々の首位!
続いて、前節のマイナスを丸々返済した獅坂が2位、そして第2期優勝の木戸、第1期優勝の後藤という順で続いている。

今節は、今のところ全節プラスでまとめていて、まだ取り上げられていない木戸と志多木に注目してみた。

まずは木戸。

今節は、前回の優勝者里木と、優勝経験のある安城、公式戦では初対戦となる如月との対戦。

そんな中、木戸は、
「里木プロは、僕と同じポイントを積み重ねるタイプなので、あんまり荒れる展開は少ないかな」と思っていたそうだ。

3回戦目南1局東家ドラ三索
中発をポンして

一筒一筒二筒三筒西西西白 ポン発発発 ポン中中中

この選択で、里木が序盤に発中切りの中、如月が一万をポンと、白に期待が出来ずに、二筒三筒引きでの18,000も考え一筒四筒テンパイにとるも、里木、如月に白を合わせられ自分でも白をツモり6,000オールを逃してしまう。

ツモ三筒で18,000変化するも、その後里木に2,000・4,000をツモられ最悪の結果となってしまった。

「里木が+60Pオーバーの中、少なからずポイントを加算できた事はまだ良かったです。
残り5節、少しでも上を目指して今期も決勝に行ける様に頑張ります。」
と、今後の意気込みを語ってくれた。

今回、木戸自身にとって【最悪な結果】となった局をピックアップしてくれたが、最終的には+13.9Pとプラスでまとめている。
流石、繊細かつ丁寧で粘り強い。

前期は首位通過で決勝進出するも、残念ながら敗れてしまった。
北陸支部初となる2度目の優勝を目指していたが、ライバルの1人である里木に奪われてしまい、非常に悔しい思いをした木戸。
今期こそは!という気迫が伝わってくる。

続いて志多木。

今節も、「しっかりプラスを積み重ねよう」と挑んだ第3節。

印象に残ったのが、4回戦目南4局2本場北家ドラ一索での場面。
ラス目からリーチ、ピンフ、高め三色同順(678)で、高めの六筒をツモり、なんとか3人沈みの2着になった。
はじめから3人沈みの状態ではあったが、順位点△8から△1に出来たことは大きい。

「なんとかプラスで終われましたが、内容には納得していません。
1回戦目に大きなトップを取ったので、もっと上手くゲームメイクできたと思うし、そうしたらこんなギリギリのプラスではなく、もう少し余裕のある展開に持っていけたと思うので、次節からの課題にします。」
トータル+4.0Pと微プラスではあったものの、反省点を述べていた。

今後の目標を聞いてみると、
「次節からもプラスを積み重ねて決勝にいきます。
私が決勝当確なので皆さんで残り3枠を争って下さい。(笑)
あっ、北陸の成績ピカイチの里木プロが首位だから残り2枠かも知れませんね………(笑)」
と、謎のポジティブ発言で締めくくってくれた。
第6期で優勝をしている志多木だが、昨年はまさかのAリーグ最下位という苦い思いを経験。
しかし、奇跡的な復活、東京のタイトル戦や鳳凰位戦、特別昇級リーグ等で活躍している志多木の、「卓上を支配する」というゲームメイクに今後も注目していきたい。

現在、上下がはっきり別れてしまったAリーグだが、まだ序盤であって半分も終わっていない。
各々の課題が、今後の展開を左右するのではないだろうか。
筆者月野も、1回戦目・2回戦目と2連続でラスを引いてしまい、痛いマイナスを重ねてしまった。
後悔しても結果は変わらないので、
「今後いかにミスを減らして加点に繋げられるか、マイナスを最小限に抑えることが出来るか」
をテーマに日々精進していきたいです。

次節は8月17日に富山で開催されます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(文:月野桜悠)

Aリーグ

順位 名前 合計 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節
1 里木 祐介 116.8 40.3 11.9 64.6
2 獅坂 祐一 77.6 77.2 ▲ 23.2 23.6
3 木戸 僚之 76.3 58.3 4.1 13.9
4 後藤 正博 57.3 ▲ 37.6 61.1 33.8
5 藤本 鉄也 54.0 0.9 53.4 ▲ 0.3
6 志多木 健 32.6 10.0 18.6 4.0
7 如月 靖之 17.6 52.1 5.3 ▲ 39.8
8 岡田 拓也 ▲ 55.2 ▲ 17.5 ▲ 73.5 35.8
9 浦田 豊人 ▲ 69.7 ▲ 3.2 ▲ 42.1 ▲ 24.4
10 月野 桜悠 ▲ 75.5 ▲ 93.3 50.8 ▲ 33.0
11 安城 るい ▲ 86.3 ▲ 39.7 ▲ 7.9 ▲ 38.7
12 梅本 翔 ▲ 145.5 ▲ 47.5 ▲ 58.5 ▲ 39.5

 

 

6月15日北陸プロリーグ第3節が行われた。
Bリーグのレポートを担当します、41期の瀧根です。
初めてのレポートなのでなにかと至らない点があると思いますが、
ご了承ください。
さて今節ポイントを伸ばしたのは夏野、松井の2名だ。
そんな2人に今節の印象にのこった場面などを聞いた。
まずは夏野から、
「萎縮せずにやれることを精一杯やることを心がけました。

東場ではほぼ自分の手の都合で打ち(親リーやドラポンなどにはもちろん対応するのですが)、南場が近づくにつれて自分が沈んでいたならば南3局までにどれだけ30,000点に近づけられるか、浮いていたならばどれだけ30,000点から浮きを多くできるかを意識して打ちました。

打点が欲しいときは手役、特に二翻役を作ることを強く意識しました。
1回戦の南2局、宮成が40,000点以上持ってリードしている局面で、自身は20,000点程の3着目。ラス目の日水とは1,000点未満の差しかなく、ラス落ちの危険が迫っていました。
ドラ中
六万七万八万四筒五筒六筒七筒二索三索三索四索四索五索
8巡目にこのテンパイをしましたが、待ちも悪くドラもなく、ツモれれば悪くはないのですが出アガり2,600ではまだラス落ちの危険から大きく抜けられないと判断しました。四筒
が道中切られましたがアガらず、数巡後に五索を引いてタンヤオ一盃口のテンパイになります。
これならとリーチをかけ、2着目の栄田から5,200の出アガり。栄田との差を縮めることができ、2着争いに食い込むことができました。焦らずに手役を追ったことで功を奏したのでは無いかと思います。」
と振り返ってくれた。
しかしながら、結果的に5,200をアガれたが、この見逃しがいいのかと感じた。
私の意見としては1,300をアガる。
たしかに一手替わり、タンヤオ、平和、一盃口の手になる。それよりも他家からのリーチが入れば、オリになる手でわずかながら加点できた局が、減点する局になる。
放銃やツモられも痛く、残り2局で打点が必要になってきてしまう。
また、最初に沈んでる時はマイナスを小さくしたいと話をしているが、マイナスをする可能性を自ら作っており、辻褄が合わない。
結果的に5,200の加点をし、印象に残った局としてあげてはいるが、同時に反省点がある局だったと感じた。
結果は良いほうになったが、一歩間違えれば違う結果になっていた。
こうゆう細かいミスはまだまだ私にもある。結果にとらわれずその選択が本当にあっていたのかという反省もし、成長していきたい。
続いて松井
「3回戦 東1局北家 8巡目ドラ五筒
一万二万三万七万八万九万一筒二筒一索二索三索中中
基本的にはヤミテンを選択し確実に上がりたい手だが、
①巡目が早め、平場なので立直をかけると追っかけられづらい
②12pが2枚ずつ見えるので、ツモれそう
③昇級圏の枠が2枠のみでポイントを稼いでいかないといけない

といった理由から立直を選択。
3巡後にツモることができ、そのまま流れを掴み60,000点台のトップを取ることができた。」
今節は+48.7pとし現在2位、首位夏野と1.1p差と好位置につけている。
私は今節、松井、小林、宮川と同卓し3回戦のオーラス、4着目から
跳満をツモると浮きの2着という状況でツモって跳満のテンパイを入れたが、親の松井に7.700の放銃。
次局、点差が開いたが手がはいりツモり四暗刻の一向聴でツモのみをツモるもそれを拒否。数巡後、松井に2.900は3.200の放銃。 さらに2本場となり早々にテンパイをいれるも親の松井からリーチが入り、11.600は12.200の放銃でオーラスだけで20.000点も失うこととなりこの半荘だけで▲42.8pとなる事になった。つづいて4回戦の東1局で跳満をアガるも二の矢がうてず、結果2着になり今節は▲37.2pとなった。
3節を終え上位5名が少しリードしている状況、しかしまだ5節もありここからの巻き返しがあるかどうかを注目してもらいたい。
次節は8月17日富山で開催されます。
最後までお付き合い下さりありがとうございました。

(文:瀧根 克登志)

Bリーグ

順位 名前 合計 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節
1 夏野 千代 91.3 33.7 17.7 39.9
2 松井 直大 90.2 28.5 13.0 48.7
3 髙地 真生 68.4 46.7 15.6 6.1
4 岡村 松太 40.1 ▲ 37.9 69.1 8.9
5 南 和之 28.6 ▲ 30.0 43.9 14.7
6 百瀬 あい ▲ 7.1 11.0 20.9 ▲ 39.0
7 鈴木 孝幸 ▲ 11.7 28.0 ▲ 33.1 ▲ 6.6
8 宮成 さく ▲ 20.4 ▲ 8.9 ▲ 13.5 2.0
9 瀧根 克登志 ▲ 20.5 ▲ 40.3 57.0 ▲ 37.2
10 荒谷 誠 ▲ 21.5 ▲ 5.1 ▲ 34.7 18.3
11 小林 和樹 ▲ 24.9 ▲ 16.3 ▲ 31.7 23.1
12 中川 竜伍 ▲ 26.9 ▲ 0.8 ▲ 37.9 11.8
13 日水 亮輔 ▲ 35.9 0.9 15.4 ▲ 52.2
14 栄田 勇作 ▲ 40.5 ▲ 34.9 ▲ 15.9 10.3
15 宮川 悟 ▲ 62.6 ▲ 7.3 ▲ 18.7 ▲ 36.6
16 成田 理良 ▲ 82.6 ▲ 0.3 ▲ 68.1 ▲ 14.2