四国プロリーグ レポート

第5期 四国プロリーグ海皇位戦 第4節レポート

今年7月、四国支部は設立4周年を迎えた。

公式Xで記念大会(9月6日開催)をアナウンスしたところ、こんなリポストが目に入った。

「え、連盟に四国支部があるなんて知らなかった。しかも、4周年(以下略)」

これが地方支部の現実である。察するに、このレポートも20人くらいにしか読まれていないのかもしれない(注:四国プロリーグA・B出場選手は32名)。そう、アナタは貴重で希少な読者なのです。

少し前に山口支部が設立されたが、その次に新しい四国支部がイマイチ認知されていないのも致し方ない…? いや、そうではない。絶対的にチャレンジ&PRが足りないのだ。

支部長を務める宮内こずえは、もともと高い知名度を誇る女流プロ。雀荘で流れている15年くらい前のモンド杯にもバンバン出ている。たった一人で、四国支部に向けられる大半の視線を集めていると言っても過言ではないだろう。

副支部長は長尾浩平と福島清子。

長尾は第1期四国プロリーグを勝ち、関西本部「太閤位戦」決勝にも3期連続で進出。連盟G1タイトル「十段戦」でも高段位戦に駒を進めているが、「優勝以外の戦歴を名乗るのは恥」という宮本武蔵みたいな堅物である。

福島には現役を離れていたブランクがあるが、今はその時間を必死に取り戻そうと、「麻雀最強戦 女流プロ人気投票」にエントリーしたり、「産経新聞社杯争奪 麻雀女流リーグ」では所属チームを自力で探し出すなど、精力的に活動している。

ほかにも、「王位戦」決勝を闘った西村和貴、「地方チャンピオンシップ」を獲った平石洋輔らが在籍しており、中堅・若手を問わず、放送対局に登場する頻度もどんどん上がっている。

ただ、支部全体では、まだまだ試行回数が少ない。分母を増やし、勝ち上がって跳ね返された経験をどんどん積んでいかないと、〝地方の星〟本田朋広や桑田憲汰は生まれないのだ。

「四国支部設立4周年記念大会」には、白鳥翔鳳凰位をはじめ、滝沢和典、仲田加南、さくら美緒のほか、ホスト役を兼任する前述の宮内など、豪華ゲスト陣が勢揃いする。

いつの日が、周年記念大会のポスターに、生え抜きの四国支部員たちの顔が並ぶことを期待している。

〈Aリーグ〉

【愛媛1卓】
渡邊亮×濱田将司×長尾浩平×西村和貴

またしても勝ち頭は〝セピア渡邊〟。これで、ポイントは+160を超えた(1節平均+40P)。

「前節よりも割と冷静に打てた。油断はもちろん一切ない。次戦は待望の宮内支部長との直接対決なのでがんばりたい」(渡邊)

ポイントを盾に余裕を持って打てているのが好調の要因のようだ。

長尾は2勝をあげたものの微マイナス。濱田は4回戦のラスが少し響いたか。

西村はオールマイナスとキツい展開だった。

【愛媛2卓】
大伴翔太×宮内こずえ×和田健一×根越英斗

前節、大敗を喫した根越だったが、復活の狼煙を上げて最下位から脱出。

「前節はやることすべてが裏目に出た。だからと言って、自分を曲げずに打った結果なので素直に受け止めた」(根越)

ベテランらしく冷静さを失わず、3回戦終了時には+60まで乗せたが、最後はラスを引いて完済には至らなかった。

2勝の大伴が上位をキープし、ジワジワと+100オーバーを狙う。

宮内は悔しい2節連続のマイナス。和田は▲100が背後に迫る…。

【高知1卓】
宗雪靖弘×中岡博一×平石洋輔×福島清子

小幅な動きに留まった同卓。

インタビューに対し、勝ち頭の平石から「第1打の正着って何でしょう?」と逆質問があった下記の局が印象的だった。

4回戦 東2局 ドラ中

親番の配牌

二万三万七万八万九万七索一筒一筒三筒七筒八筒西西中

平石は打中。すると、宗雪がポン。

結果はさておき、みなさんの選択は?

候補は七索一筒三筒中、あるいは西だろうか。 深く考えると面白い牌姿なので、ぜひ意見を交わしていただきたい。

平石はドラポンされるリスクを負いながらも、「平和・純チャン・三色同順の可能性を残す一打を選んだ。

【高知2卓】※別日対局
久保隆徳×松本京也×鵜野健一×長山朔弥

結果的には平たく収まった組み合わせとなったが、終始ペースを握っていたのは鵜野。3回戦のラスも28,200点の▲9.8と被害最小限。

松本は親の満貫、子の跳満を7回テンパイしたが、一度も和了れず順位点を守るので精一杯。

大量ポイントが欲しい長山だったが、不用意な一打で崩れ、反省しきりだった。

久保は上位陣から引き離され、プラマイゼロ付近へ。今後は上下を見ながら、攻めと受けの難しい判断に迫られそうだ。

Aリーグ

順位 名前 合計 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節
1 渡邊亮 169.7 77.8 ▲7.8 48.6 51.1            
2 濱田将司 102.7 51.4 62.6 ▲11.3              
3 大伴翔太 78.9 ▲14.1 30.3 32.9 29.8            
4 長尾浩平 29.9 19.5 14.2 ▲3.8              
5 宗雪靖弘 28.7 33.9 16.0 3.0 ▲24.2            
6 宮内こずえ 6.4 57.1 ▲30.4 ▲20.3              
7 中岡博一 5.4 11.0 ▲15.6 10.0              
8 久保隆徳 3.9 63.5 3.2 ▲35.2 ▲27.6            
9 松本京也 ▲4.4 1.1 20.3 ▲30.4 4.6            
10 西村和貴 ▲7.3 34.8 ▲22.5 17.4 ▲37.0            
11 鵜野健一 ▲11.3 ▲49.3 0.7 12.3 25.0            
12 平石洋輔 ▲20.1 ▲78.1 57.5 ▲19.8 20.3            
13 福島清子 ▲35.2 ▲9.2 ▲51.7 32.8 ▲7.1            
14 根越英斗 ▲79.8 ▲55.5 33.9 ▲94.7 36.5            
15 櫛橋孝平 ▲88.9 ▲63.2 ▲25.7                
16 和田健一 ▲92.3 26.3 ▲72.4 ▲46.2              
17 長山朔弥 ▲112.4 ▲71.9 ▲38.5 ▲2.0              

 

〈Bリーグ〉

【愛媛1卓】
川奥修二×中原進二×太田涼聖×小松翔一

中原がプラマイゼロ付近から+70オーバーの大躍進!

苦しかったのが、2位を守り続けてきた川奥。3・4回戦で立て続けにラスを引き、大きく順位を後退させる結果に。

太田は必死のV自回復でプラス圏に浮上。最終節の大逆転を狙う。

【愛媛2卓】※別日対局
山宮雅之×高橋亮輔×山田陽斗×堀部雄太

Bリーグ全体に衝撃を走らせたのは、驚異の4連勝で+97.0Pのハイスコアを叩き出した髙橋。順位を大きく上げ、昇級圏内に到達した。

山宮も上々の結果で、最終節に望みを繋いだ。

【愛媛4卓】
畑谷翔大×川合克久×永田泰志×渡邉博之

毎節、出入りの激しい渡邉だが、今節は本領発揮で一気にトータルプラスを達成。

川合・畑谷も、ほぼ同じポジション。中段からの昇級を果たせるか?

首位・水都、2位・髙橋のほか、3〜6位は誰がAリーグの切符を手にしてもおかしくない状況。それどころか、7〜11位のプラス陣も、上位者の結果次第ではチャンスが残っている。

すべては最終第5節にーー。

Bリーグ

順位 名前 合計 1節 2節 3節 4節 5節
1 水都まりん 154.2 50.3 83.5 35.4 ▲15.0
2 高橋亮輔 108.6 26.1 ▲55.8 41.3 97.0
3 中原進二 78.0 27.0 32.0 ▲51.6 70.6
4 山宮雅之 73.2 ▲33.8 99.9 ▲15.1 22.2
5 村瀬寛哉 71.0 36.8 6.2 31.1 ▲3.1
6 川奥修二 64.8 39.5 51.1 32.5 ▲58.3
7 川合克久 8.3 ▲1.5 0.9 ▲8.3 17.2
8 宮本義章 7.1 20.8 ▲35.4 4.3 17.4
9 畑谷翔大 6.9 9.4 5.0 15.0 ▲22.5
10 渡邉博之 6.6 ▲70.9 39.7 ▲45.6 83.4
11 太田涼聖 1.7 ▲26.5 ▲82.1 70.6 39.7
12 永田泰志 ▲69.8 ▲6.7 ▲0.7 15.7 ▲78.1
13 小松翔一 ▲73.8 8.0 ▲19.8 ▲10.0 ▲52.0
14 山田陽斗 ▲97.6 ▲30.3 ▲37.4 6.5 ▲36.4
15 堀部雄太 ▲134.0 9.0 ▲8.9 ▲51.3 ▲82.8
16 楠木一朗 ▲178.8 ▲35.5 ▲53.4 ▲54.3 ▲35.6

 

(文・松本京也)