グランプリ レポート

第3期グランプリMAX ベスト16レポート

 

2次予選を勝ち上がった12名に、
前回王者の勝又健志、鳳凰位・十段位と現在2冠の瀬戸熊直樹、ポイント上位の前原雄大、藤崎智の4名を加えた16名で行われる第3期グランプリMAXベスト16。
ここではシード選手を中心に激闘の模様をお伝えしたい。

 

1卓:勝又健志 古川孝次 嶋村泰之 安田麻里菜

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左から勝又健志、嶋村泰之、古川孝次、安田麻里菜

第2期グランプリMAXで念願の初のタイトルを獲得した勝又健志。
牌理の強さ、生放送などでの的確な解説から一部では「麻雀IQ220」と呼ばれている。
また、トーナメントの強さにも定評があり、どの様な戦い方を見せてくれるのか非常に楽しみだ。

2回戦東2局、南家の勝又が5巡目に以下の手牌。

三万四万一索二索三索一筒二筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒  ツモ八筒  ドラ四万

即リーチしてもおかしくない手格好であるが勝又はヤミテンを選択。
次巡、ドラの四万をツモるとノータイムで三万切りリーチ!
対局後、ピンズの下が良かったので二筒をツモりにいったと語る勝又。
一発目のツモは…何とドラの四万!狙いとは違ったが2,000・4,000の大きなアガリをモノにした。

そして南2局、8巡目に発をポンして以下の形。

三万四万五万二索三索三索三筒三筒四筒四筒  ポン発発発  ドラ四筒

ここにツモ四索で打三索

三万四万五万二索三索四索三筒三筒四筒四筒  ポン発発発

ドラとドラ表示牌のシャンポン待ちだけに苦しいなと思ったところにツモ五筒
ここで勝又は打三筒。そしてツモ五索でドラの四筒切り。
程なくして古川から二索がこぼれ3,900のアガリとなった。

三万四万五万二索三索四索五索三筒四筒五筒  ポン発発発  ロン二索

苦しい形で押すよりも、場に安いソーズで待ちたかったとの事。
牌理だけでなく手牌、山読みの技術は連盟トップクラスであろう。
この2局を見ただけで分かる様に、勝又らしさが凝縮された半荘であった。

2回戦成績
勝又+31.0P  安田▲3.1P  嶋村▲11.3P  古川▲16.6P

3回戦以降は、古川のビッグウエーブが到来し怒涛の3連勝。
古川の勢いを止められないと見るや否や、2着通過に照準を絞る勝又。
嵐の中しっかりと身を伏せ、止んだ隙を見て顔を出す。
古川のサーフボードを盾に、ベスト8への切符を手に入れた。

勝ち上がり:古川孝次 勝又健志

 

2卓:瀬戸熊直樹 西川淳 堀内正人 黒沢咲

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左から堀内正人、西川淳、瀬戸熊直樹、黒沢咲

今期鳳凰位・十段位2冠の「卓上の暴君」瀬戸熊直樹。
優勝者予想でも8人中6人が本命に挙げる。
瀬戸熊時代到来を予感させる中、前人未到の3冠なるか?

3回戦を終了して以下の成績。
瀬戸熊+27.3P 黒沢+3.3P 堀内▲7.4P 西川▲23.2P

瀬戸熊はトータルトップであるが、油断できないポイント差である。
最終戦を有利に迎える為にも、浮きだけは確保したいところか。

4回戦東1局、北家・瀬戸熊の配牌。

一万二万三万三索五索七索七索八索九索一筒二筒三筒白  ドラ三筒

ドラ面子が完成しており123の三色も見える好配牌だ。しかしここからツモが利かない。
あっという間に黒沢が2フーロでテンパイ気配、そして親の堀内からリーチが入る。

親・堀内
一万二万五万五万六万七万八万三筒四筒五筒北北北  リーチ

南家・黒沢
六索七索西西発発発  チー三索四索五索  加カン中中中中

さすがの暴君も、2シャンテンから向かっていく事は無く流局。
しかし、あの配牌からベタオリになるとは思いもよらなかったろう。
そして、堀内の連荘が始まるのだが、状態が悪いと思ったのか徹底して受けに回る瀬戸熊。
虎視眈々とチャンスが来るのを待つ。

東2局、堀内の連荘が終わり、西家・瀬戸熊8巡目にチャンス手が入る。

一万一万七万八万九万一索二索二索三索三索七索八索九索  ドラ西

これをヤミテンに構え、10巡目に黒沢から打たれた四索を見逃し。
次巡、黒沢が一索をツモ切ると瀬戸熊からロンの声。
しかし黒沢も黙ってはいない。東4局、西家・黒沢10巡目にリーチ。

二索三索三索四索四索五索五索六索七索七索八索白白  リーチ  ドラ五万

今までに、何度見たであろうか黒沢得意のメンホンリーチである。
これに追っかけリーチで飛び込んだのが親番の瀬戸熊。
結局、この放銃が響き3着となり、最終戦に不安を残す結果となった。

4回戦成績
西川+17.4P  堀内+10.9P  瀬戸熊▲6.5P  黒沢▲21.8P

4回戦終了時成績
瀬戸熊+20.8P  堀内+3.5P  西川▲5.8P  黒沢▲18.5P

最終5回戦は、全員に可能性がある半荘となった。
オーラスを迎え、瀬戸熊・西川はアガれば勝ち上がり。
黒沢は親番なので、連チャンが必要だが2,000オールでトップ目に立つ。
そして、堀内の条件は跳満ツモ。10巡目、堀内が条件を満たしたリーチを放つ。
引けない黒沢も無筋を連打し13巡目にテンパイ。
しかし、そのテンパイ打牌は無常にも西川への当たり牌であった。

十段戦で瀬戸熊をあと一歩のところまで追い詰めた堀内。
今度こそは、の気持ちは非常に強かったが、またしても瀬戸熊という大きな壁を乗り越えることはできなかった。

勝ち上がり:瀬戸熊直樹 西川淳

 

3卓:前原雄大 山井弘 柴田弘幸 灘麻太郎

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左から灘麻太郎、前原雄大、山井弘、柴田弘幸

鳳凰位戦で瀬戸熊との激闘を演じた前原雄大。
卓上を制圧するその姿はまさに「閻魔大王」の名が相応しい。

1、2回戦、灘・前原に圧倒され連続ラスの山井であったが
3、4回戦持ち前の攻撃力で巻き返し、何とか最終戦に望みを繋いだ。

4回戦終了時成績
灘+45.3P  前原+23.7P  山井▲8.0P  柴田▲61.0P

灘が抜けており、柴田にとっては厳しい状況。実質、前原と山井の争いだろう。
東4局、2巡目にテンパイを入れていた前原。

二万三万四万六万七万八万一索五索六索七索一筒二筒三筒  ドラ五索

4巡目に二万をツモり、待ち替えか?と思ったのも束の間、二万を空切りしてリーチ!

捨て牌
南二索二索二万リーチ

これが巷で噂のガラクタリーチか?放銃者の精神まで崩壊させてしまいそうなリーチである。
これを灘から討ち取り、山井を一歩リードする。

そして迎えた南3局。山井最後の親番である。

配牌が
三万一索三索五索五索六索七索二筒二筒三筒五筒七筒南西  ドラ西

これを8巡目に、

三万五万三索四索五索五索六索七索二筒二筒三筒五筒七筒

ここまで仕上げるが、ツモ四万で打七筒とすると灘からロンの声。
山井の戦いはここで終焉を迎えた。

勝ち上がり:灘麻太郎 前原雄大

 

4卓:藤崎智 ダンプ大橋 近藤久春 小島武夫

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左からダンプ大橋、小島武夫、近藤久晴、藤崎智

前原と同じく、鳳凰位戦で瀬戸熊を苦しめた男、藤崎智。
気配を殺し、ヤミテンで相手を仕留める姿から「麻雀忍者」の異名を取る。

1回戦南1局3本場、南家のダンプが3巡目に、

三万七万一索二索二筒二筒四筒九筒九筒南南北中  ドラ六筒

ここからダブ南をポン!牽制の意味が大きい仕掛けではあるが、ダブ南を打ち出したのは藤崎。
9巡目、やはりテンパイを入れていた藤崎が、小島の切った一筒に静かに手を倒す。

一万一万二万二万三万三万六万六万一筒六筒六筒七筒七筒  ロン一筒

鳴いたダンプより、鳴かせた藤崎をマークしなければいけないのは小島、近藤も分かっているはずだが、これはさすがに止められないか。

このアガリをものにした藤崎だが決して油断はしない。
南2局1本場、南家・藤崎の12巡目。

四万四万四万一索一索四筒四筒五筒東東中中中  ドラ東

この1シャンテンから1をポン。ドラの東をツモれば倍満だけに、五筒切りとする打ち手もいると思うのだが、藤崎は冷静に打四筒。しっかりと六筒をツモり1,300・2,600。

オーラスにも
四万四万七万七万六筒七筒八筒六索七索七索七索七索八索 ツモ四万
ドラ七万 この手をあっさりと引きアガり5万点オーバーのトップ。
随所に持ち味を発揮した藤崎圧巻の半荘となった。

1回戦成績
藤崎+28.6P  小島+10.2P  近藤▲5.9P  ダンプ▲32.9P

藤崎は、初戦の勢いそのままに着実にポイントを積み重ねていく。
何と4回戦までオールプラス。素晴らしい安定感だ。

4回戦終了時成績
藤崎+62.5P  小島+19.4P  近藤▲13.6P  ダンプ▲68.3P

最終戦、小島と近藤の争いとなったが、東4局5本場、親番の小島がわずか4巡目でこのリーチ。

六万七万六索七索八索三筒四筒五筒六筒七筒八筒白白  リーチ  ドラ西
8巡目で、高めの八万を引き寄せ3,900は4,400オール。

そして東4局6本場、

一索一索一索四索五索五索五索六索七索七索八索八索九索

近藤の3巡目リーチを受けるものの、メンチンの4メンチャンテンパイ。
近藤が3を掴み18,000は19,600。これで勝負あり。
さすがミスター麻雀、圧倒的破壊力で7万点オーバーのトップで藤崎をも捲くり、
1位通過で勝ち上がりを決めた。

勝ち上がり:小島武夫 藤崎智

 

ベスト8組み合わせ

1卓:古川孝次 西川淳 灘麻太郎 藤崎智

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古川孝次
gpmax
西川淳
gpmax
灘麻太郎
gpmax
藤崎智

2卓:勝又健志 瀬戸熊直樹 前原雄大 小島武夫

gpmax
勝又健志
gpmax
瀬戸熊直樹
gpmax
前原雄大
gpmax
小島武夫

ここまで来たら楽な戦いなどあるはずもない。決勝の椅子を手にするのは誰であろうか。
1局たりとも目が離せない戦いになるのは間違いないだろう。