第1期桜蕾戦ベスト8B卓レポート
2021年03月26日
桜蕾戦も佳境に入って来た。前日行われたベスト8A卓からは、内田みこ、中田花奈が決勝進出を決めている。この日は残り2枠を決める戦いだ。

開局は杉浦の4,000オールが炸裂。234が崩れる入り目ながらも、思い切りの良いドラ単騎リーチを打ってツモアガリ。

南場の親番でも再び4,000オール。入れ替え戦で女流桜花Aリーグ入りを果たした時のような、圧倒的な強さを見せる。
南2局4本場。親番早川が上家の
を鳴かずに
を重ねてメンホンでヤミテン。

開局から果敢に攻めていた駒田が、1シャンテンで
をツモ切り親満の放銃。
早川はこの親番は離さないと8本場まで積み上げて杉浦を抜き去りトップ目に。
南3局は駒田がリーチ。ツモったのは
ながらも、一発と裏ドラがついた跳満ツモで一撃原点復帰。

これを親被りした伊達は苦しい箱下スタートとなってしまうが、2回戦からは吹っ切れたように攻める。
東3局 西家 伊達の配牌












ツモ
ドラ
1枚目の
をスルー。ホンイツトイトイに仕上げ、2軒リーチを受けた直後に跳満ツモアガリ。






ポン

ポン

ツモ
杉浦は
を伊達に鳴かせてしまった上に手が伸びず、さらに駒田と早川がリーチ。オリに回ったが結果は最悪。このままではマズいと即ギアを入れ替えたのが凄い。
片方が2枚切れのシャンポンリーチを打ち5,200点をアガると、南1局には
ドラ3のアガリ。
伊達に800点差まで詰め寄るが、オーラスは伊達がアガってトップ。
3回戦は開局に早川が倍満ツモ。

決め手になりうる一撃だが、対局者の心は折れていなかった。伊達はヤミテンからツモり三暗刻に待ち変えしてリーチ、満貫をツモる。

最も厳しい位置にいる駒田も2度目の一発ツモで跳満。(
が表ドラ)
3回戦南4局2本場。
他家に大物手をツモられて苦しい杉浦。順位点アップは難しいと判断し、ダブ
をポンで2フーロ、
テンパイ。

しかし、駒田は3回戦のトップを諦めていなかった。手牌がソウズに伸びると、ドラの
を切った。

これを親番伊達がポンテン。だが現状役がない。
の後付けかトイトイ変化、最悪親権維持。実質1シャンテンと言える。

早川は役ありの
待ちのヤミテン。アガリトップだ。

ドラ切りの駒田も最後方からチンイツで追いつく。
伊達のツモは
。
加カンをすると新ドラは
。駒田の手が跳満に昇格し、ツモか伊達直撃でトップが見えたが…。
「ツモ」

何と伊達のツモは
。
リンシャンの役が付き、ドラ4で親満のアガリ。
2連勝でトータル2位に付けた。

最終戦。早川は2人にかわされなければ通過。伊達、杉浦の差は21.5ポイント。1着順10ポイント縮まるので2着順差ならほぼ達成。駒田はとにかく素点を集めてトップ、さらに2人かわさないといけない。
まずは駒田が満貫ツモ。これを何度でも繰り返すしかない。気合いが入っている。
東2局1本場は杉浦が高め倍満テンパイするも流局。



暗カン


ポン

ポン

ドラ

交代劇を繰り広げた2位争い。南2局に杉浦が満貫ツモで僅かながらリードする。これにより親番が落ちた駒田はおよそ役満直撃の条件となってしまった。
もつれにもつれた最終戦もオーラス(流れ3本場)

杉浦と伊達の差は1.1ポイント杉浦がリード。このまま終われば杉浦、伊達は何でもアガれば通過。伊達テンパイで杉浦ノーテンでもOKだ。
7巡目に伊達からリーチが入る。
杉浦の牌姿は整っていないが、仕掛けて一生懸命手を作る。親番の早川は現状首位。伊達にツモられてもノーテン流局でも通過のため、連荘はまずない。実質これが最終局。とにかく前に進むしかないのだ。

しかし、杉浦が追いつく前に伊達がツモ。6時間半に及ぶ長い戦いはこれで決着となった。

第1期桜蕾戦決勝進出者は
内田みこ
中田花奈
早川林香
伊達朱里紗
となった。

決勝戦は3/29(月)16:00開始予定。こちらも是非ご覧ください。
(文:編集部)












