第16期女流桜花Aリーグ第1節D卓レポート
2021年05月06日

第1節D卓に出場した選手は魚谷侑未・古谷知美・美波智子・武石絵里の4名。
前年度は女流桜花として決定戦から登場するも川原舞子に敗れ、今期は1年ぶりのリーグ戦となった古谷。
1回戦の東場と南場で合わせて7連荘してトップを奪い好スタートを切ります。
勢いそのままに2回戦も親の連荘に成功すると、東2局4本場。

ピンフイーペーコードラ1高めタンヤオの
待ちをヤミテンにします。
序盤に
と切って手が良さそうな西家美波の捨て牌に
があり、ヤミテンにしていれば出アガリが狙えそうな状況。

同巡にツモリ四暗刻をテンパイをした美波もヤミテンを選択。
もし美波がこれをリーチしていると

すぐに武石から
が出ていた可能性は高そうでしたが、美波のヤミテン選択により武石は
切り。
この
を対面の魚谷がポンして形式テンパイを入れると、

次に古谷がツモるはずだった
が美波の元にやってきて四暗刻のツモアガリ。
それまで好調だった古谷は、続く東3局で魚谷との2軒リーチに負けて12,000を放銃し、たった2局で30,000点近くを放出することになりました。
その後も堅守高打点重視の美波は、副露率0%というセレブ麻雀を超えた、石油王麻雀で第1節を終えて全体1位に立ちました。
序盤から展開に乗り切れずマイナスしていた魚谷と武石は、4回戦の南1局

魚谷は武石の切った
に対し、自身の打点アップと武石のハイテイをズラす大明カンを選択。

この大明カンでドラの
が喰い流れて武石のツモアガリ。
苦しんでいた2人にとっての分岐点になりました。

これで全選手が第1節を消化。
例年立ち上がりに苦労する魚谷は、今期も後方からのスタートとなりました。
<第1節D卓最終結果>
美波+63.2P 古谷▲2.8P 武石▲15.1P 魚谷▲45.3P
(文:越野智紀)
カテゴリ:女流プロリーグ(女流桜花) レポート












