第40期 A1リーグ 第10節A卓レポート

【第40期鳳凰戦 A1リーグ第10節A卓 首位を走る勝又健志が卓内トップ】

第10節A卓対局者

1位 勝又健志
4位 佐々木寿人
11位 ダンプ大橋
13位 吉田直

本日は全員第9節だが、佐々木は8節目が未消化となっている。

 

 

解説 森山茂和
実況 日吉辰哉

1回戦のトップは佐々木。西ホンイツの満貫を吉田からロン。

 

 

2回戦に起家を引いた佐々木はドラの白を切ってカン八万リーチを敢行。

 

 

しかし、ドラをポンして対抗した勝又が満貫のツモアガリでリード。

南1局2本場。ダンプが123確定のピンフテンパイでリーチに踏み切る。

 

 

佐々木(親)もドラ2の勝負手となり、四索がテンパイ打牌に。
ダンプは浮きの2着となった。

痛いラスを引かされた佐々木だが、3回戦の親番で4,100オールをツモ。回復力の高さも佐々木の長所である。

 

 

3本場には吉田が1,600・2,900のツモアガリ。浮きの2着となる。

 

 

4回戦東1局。ダンプはメンゼンホンイツのテンパイから、仕掛けて三索六索九索待ちかえ。満貫ツモで先制する。

 

 

南3局には吉田も満貫ツモ。微差のトップ目に立ってオーラスを迎えるが

 

 

オーラスは仕掛けた勝又がアガってトップ。

 

 

「残り5節、今日は悪くても▲20Pに抑えたかった」という勝又は+17.7Pで卓内トップを取り、決定戦に向けて視界良好。

小さいながらも4節連続プラスとなったダンプは「次負けると元通りなので集中してプラスを取りたい。」との事。

佐々木は▲5.2P。今日は思い切った勝負が裏目に出たものの小さなマイナスで抑えた。「100目指して頑張ります。」の姿勢は変わらない。

吉田は「初戦が悪い日が多いですけど、自分らしく腕を振るって頑張りたいと思います。」とコメントした。

 

 

 

次回A1リーグ第10節B卓は
2023/09/06(水) 16:00

前田直哉
和久津晶
一井慎也
沢崎誠

解説 藤崎智
実況 古橋崇志

(文・吾妻さおり)

麻雀日本シリーズ2023 第6節レポート

波乱の特大トップ連発!

9月30日、麻雀日本シリーズ2023第6節が放送された。
予選全28戦のうち、今回は21〜24回戦を戦う。予選最終戦の条件が決まる大事な戦いだ。

★21回戦 瀬戸熊、鈴木、前原、魚谷
現状最下位の瀬戸熊が気を吐く。東1局、3人テンパイに追いつき7,700のアガリをものにすると、2本場でも前原のリーチに追いつき一発ツモの4,000オール。極め付けは南1局親番、ドラ暗刻のリーチをアガリ裏3の24,000!

 

100

 

今シリーズ不調の続いていた瀬戸熊であったが、久々に見せたクマクマタイムで+63.4の大きなトップを獲得した。

★22回戦 仲林、佐々木、奈良、浅井
21回戦のリプレイのように、東1局浅井の親番が止まらない。2,000オール、6,000オール、3,900、4,000オールと怒涛のアガリで7万点オーバー。

 

100

 

2時間を超えるロングゲームの大半は浅井の独壇場であった。南場もしっかり自らアガリ続け、9万点まで得点を伸ばし▲60.7Pから1戦でトータルプラス域へ。

★23回戦 忍田、楢原、多井、沢崎
この半荘も高打点の殴り合いに。
東1局、沢崎が一発ツモの3,000・6,000で先制。東3局1本場には忍田がチーしての中・ホンイツ・三暗刻で4,000オールと持ち味を発揮。
さらに楢原もハネマンツモで置いて行かれた多井であったが、南1局には狙いすましたチートイツドラドラのリーチが炸裂。沢崎からアガリ、裏も乗せて18,000。
全員が12,000以上のアガリをものにする波乱の展開であったが、オーラスにダメ押しの4,000オールを決めた楢原がトップとなった。

 

100

 

★24回戦 竹内、白鳥、前田、H柴田
ここまでの戦いとは対照的にかわし手の応酬となった24回戦。
連荘なし・マンガン以上のアガリもないまま南3局へ。
南3局2本場には前田が先制の親リーチ。接戦を制するべくリャンメンで追いかけた竹内であったが、ここは痛恨の7,700放銃となり、決勝ラインからは一旦後退。

 

100

 

上位3人が接戦となったオーラスは、3着目の白鳥が先制リーチ。結果的に一人テンパイの流局となり、まさかのテンパイ料によりトップ逆転!暫定2位に躍り出る大きな加点となった。

第6節終了

 

100

 

次回第7節(予選最終日)は10/14に放送される。次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

第40期 A2リーグ 第7節C卓レポート

古橋・近藤が大きくプラス!A2リーグ第7節C卓

10月3日(火)、第40期鳳凰戦A2リーグ第7節C卓が放送された。
対局者は近藤久春、高橋良介、古橋崇志、石川正明。

 

 

1回戦は最高打点が近藤の2,000オールという静かな立ち上がりで、残留を目指す石川・近藤が連対。

2回戦では初の昇級争いを演じる好調の古橋が、東3局リーチタンヤオピンフツモの2,600オールできっかけを掴むと、仕掛けて役ホンイツの5,800、全員テンパイを制してタンヤオドラ2の7,700と3連続の高打点で5万点超えのトップを獲得!

 

 

近藤は手が入らない中、1・2回戦は愚形2,600のリーチを多用するなど手数を使って浮きを確保すると、3回戦からは持ち味である高打点のアガリが炸裂。

3回戦東2局、仕掛けての役ドラ3で待望の7,700をアガリきりトップを獲得すると、4回戦東4局2本場にもリーチをかけて高目の三色をツモり連勝。

 

 

浮きをキープした古橋とともに大きなプラスを持ち帰ることに成功した。

4回戦終了時のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

卓内トップは近藤の+41.6Pで、降級圏から抜け出す大きなプラス。古橋が2位のままながら+40.2Pで、ボーダーまで60Pのリード。高橋は▲36.2で±0付近に押し戻され、昇級争いからは一歩後退。石川は▲46.6Pで前節を合わせると140ほどのマイナスで、どこかで爆発的なプラスを期待したい状況となった。

(文・浜野太陽)

第40期十段戦決勝初日レポート

【第40期 十段位決定戦 初日 三浦智博・浜野太陽・近藤久春がプラス発進】

 

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第40期十段位決定戦 対局者
魚谷侑未(現十段)
三浦智博
近藤久春
佐々木寿人
浜野太陽

対局開始前に1回目の抜け番選択権の抽選を行い、佐々木から順番に希望の抜け番を指定した。

 

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解説 HIRO柴田・勝又健志
実況 部谷幸則

1回戦東1局。佐々木(親)が3巡目に七対子ドラ2をテンパイ。2枚切れの東単騎から1枚切れの中単騎に待ちかえてヤミテンを続行。

しかし魚谷からリーチが入り2,600の放銃、佐々木にとっては痛いスタートとなった。

 

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東2局には近藤がドラ3枚使いのピンフをヤミテンにし、魚谷から7,700のアガリ。

東3局には東発ドラ3。

東4局の親番では高め三色の三索ツモで4,000オール。

近藤は58,000点まで得点を伸ばした。

 

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南1局は浜野が白ドラ3のペン三万待ちを佐々木からロン。

オーラスにも中北混一色で満貫の加点に成功し、大きく浮いた2着を取った。

 

100

 

1回戦抜け番だった三浦は開局の親番でリーチツモドラ3の4,000オールのアガリ。強烈な参戦で存在感を見せつけた。

 

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東2局は佐々木(親)が混一色気配、魚谷からリーチが入った局面で近藤もテンパイ。
生牌の白を切って勝負するが、佐々木に7,700の放銃となる。

 

100

 

南1局。三浦が6巡目にメンゼン混一色テンパイ。
捨て牌は
九筒九筒北西西六万
となっており、マンズの一色手には見えない。
佐々木の仕掛けと近藤のリーチが入り、魚谷が一万を選んでしまい、南混一色 一通の18,000(+1,000)アガリとなる。

三浦は1本場でも白南発トイトイで12,300を決めて67,200点持ちに。

 

100

 

魚谷は南2局に
ダブ南発混一色の満貫をアガって反撃を開始。

親番では2,600オールツモを決め

1本場では三浦から7,700は8,000の直撃。親の跳満放銃で失った点棒を鮮やかに回収して浮きの2着まで復活した。

 

100

 

3回戦は浜野のリーチツモ三色からスタート。

オーラスには先制リーチを打った三浦から5,800(+1,000)を直撃し、浜野は瞬間1人浮きとなるが

 

100

 

1本場は三浦が北を加カンして、リンシャンツモが八索

1,600・3,200のアガリで三浦は浮きの2着に滑り込んだ。

 

100

 

4回戦は近藤がドラ雀頭のピンフリーチをアガって7,700。
これに飛び込んだ佐々木はトータル▲100を超えてしまった。

 

100

 

南3局には三浦の中混一色 ドラが決まって瞬間近藤を捲るが

 

100

 

オーラスは近藤がタンヤオ ツモ ドラ2のカン五筒ツモで再逆転し、本日2勝目を挙げた。

 

100

 

以上で初日の対局が終了。
一発裏ドラのない公式ルールながらも、大物手が次々と飛び出す大打撃戦でかなりポイント差がついた。

 

100

 

三浦は抜け番から入り、2〜4回戦を全てプラスし、初日の首位に。3回戦オーラスの1,600・3,200には十段戦への執念を感じた。

浜野は1回戦に大きな2着を取り、3回戦にトップ。4回戦は3着ながらもトータル2番手の好位置につけた。

近藤はトップスタートを切るも、2回戦はラス。抜け番を挟んで4回戦に再びトップを取り3番手に。

魚谷はアガリ番が少ないながらも2回戦に2着まで持ち直したのもあり▲8.0で抑えた。4番手ながらもまだまだ狙える位置だ。

佐々木は大きなマイナスを背負わされてしまった。残り4回戦で1人は交わさないと敗退となるため、2日目は何としてもプラスしたい。

 

100

 

第40期十段位決定戦2日目は
2023/09/16(土) 14:00

5回戦は佐々木が抜け番。
6回戦開始前に10回戦までの抜け番を決定する。
(トータル上位から選択権あり)

(文・吾妻さおり)

巣鴨本部道場 2023年9月度プロアマオープン大会成績表 9月度最終結果(※プラス者のみ)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 打数 成績
1 井出博幸 33 336.6
2 西角健二 40 334.1
3 福永雄介 23 268.9
4 中村 56 240.7
5 岡本浩一 44 237.2
6 キモト 30 223.9
7 かずや☆雀アカ 28 210.8
8 大友政裕 16 201.3
9 岩渕信明 46 199.7
10 ラッキースリー 54 198.6
11 藤原隆弘 55 194.2
12 川口俊司 25 175.9
13 金山二郎 18 172.6
14 稲熊勝明 16 154.2
15 市川幹人 42 151.2
16 加藤はるみ 63 144.9
17 一色陽子 24 141.1
18 藤次祐紀 72 140
19 サウナ 17 127.2
20 なしお 32 122.7
21 山田樹 21 122
22 じゅんじゅん 40 115.2
23 ハチロー 18 102.2
24 46 99.1
25 さえり 32 83.1
26 後藤竜司 21 77
27 佐藤正道 31 71.9
28 ほだ 17 71.8
29 Andy-San 22 70.7
30 齋藤麻衣子 35 68.4
31 森 雅彦 20 55.9
32 曹洪堃 16 49.8
33 グリーンマン 45 49.3
34 BBQ 23 47
35 じゅんきち 16 44.7
36 てんちゃん 28 25.8
37 やすこ 46 9.9
38 スロット麻雀厨 25 4.3
39 ともや 17 1.5
40 こしの 21 0.8
41 くまっち 16 0

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 打数 成績
1 かずや☆雀アカ 10 157.2
2 中村 22 151.7
3 蒲焼 23 136.2
4 ラッキースリー 21 126.1
5 なーこ 8 125.1
6 ドロンボーZ 12 116.8
7 藤次祐紀 27 109.3
8 宗広岳陽 11 101.9
9 じゅんきち 8 93.9
10 森川清 9 92.4
11 グリーンマン 18 85.5
12 シマカタ 21 78
13 前原由紀子 11 67.2
14 Andy-San 9 60.8
15 てんちゃん 24 45.5
16 極楽7 10 41.5
17 岡本浩一 11 38.1
18 じゅんじゅん 19 37.4
19 ひろりん 16 33.4
20 井出博幸 22 31.7
21 藤原隆弘 18 28.3
22 市川幹人 22 24.6
23 なーちゃん 25 22.1
24 くまっち 9 12.6
25 さえり 9 10.6
26 ほんゆ 11 6.3
27 ふなばっしー 9 3.4
28 平松このみ 23 3

 

 

 

 

道場ポイントランキング

順位 名前 7WRC 7公式 8WRC 8公式 9WRC 9公式 10~12 合計
1 中村 250 28 190 29.5 200 75 0 772.5
2 ラッキースリー 300 45 111 50 140 50 0 696
3 井出博幸 94 24.75 117 24.25 400 27.75 0 687.75
4 山田樹 400 0 140 0 101 0 0 641
5 かずや☆雀アカ 180 0 92 28.75 170 100 0 570.75
6 くまっち 68 75 300 28.5 73 24.5 0 569
7 岡本浩一 160 47.5 95 0 190 28.5 0 521
8 藤原隆弘 200 28.75 84 42.5 120 25.25 0 500.5
9 じゅんじゅん 119 29 170 25 100 28.25 0 471.25
10 西角健二 86 0 85 0 300 0 0 471
11 丹野賢一 0 23.75 400 23.25 0 23.25 0 470.25
12 Andy-San 101 30 160 29 93 29.25 0 442.25
13 市川幹人 114 25.25 116 23.75 116 25 0 420
14 てんちゃん 150 24.5 57 75 82 29 0 417.5
15 スロット麻雀厨 84 0 250 0 80 0 0 414
16 グリーンマン 116 29.75 113 29.75 85 30 0 403.5
17 福永雄介 85 0 54 0 250 0 0 389
18 山部正人 117 0 200 0 69 0 0 386
19 岩渕信明 120 0 114 0 150 0 0 384
20 キモト 113 0 82 0 180 0 0 375
21 藤次祐紀 71 23 101 21.5 113 42.5 0 372
22 こしの 190 0 67 0 78 0 0 335
23 さえり 70 21.25 83 28.25 97 24.25 0 323.75
24 加藤はるみ 111 0 81 0 115 0 0 307
25 なしお 99 0 87 0 111 0 0 297
26 エテキチ 170 0 61 0 65 0 0 296
27 宗広岳陽 100 0 58 25.25 67 40 0 290.25
28 ほんゆ 87 40 55 23 61 24 0 290
29 後藤竜司 140 0 52 0 96 0 0 288
30 山本和幸 67 0 150 0 70 0 0 287
31 一色陽子 92 0 80 0 114 0 0 286
32 ハチロー 69 27.75 56 0 99 20.25 0 272
33 稲熊勝明 82 0 71 0 117 0 0 270
34 やすこ 59 21.75 59 27.75 81 21.5 0 270
35 前原由紀子 96 0 120 24 0 29.5 0 269.5
36 高橋大輔 73 100 93 0 0 0 0 266
37 森 雅彦 93 0 86 0 87 0 0 266
38 佐藤正道 95 0 68 0 95 0 0 258
39 ともや 83 23.25 69 0 79 0 0 254.25
40 齋藤麻衣子 64 0 70 0 92 21.75 0 247.75
41 森川清 60 35 53 0 59 35 0 242
42 川口俊司 0 0 112 0 119 0 0 231
43 曹洪堃 0 0 98 23.5 86 23 0 230.5
44 のりさん 97 0 73 0 58 0 0 228
45 ゆーさん 57 62.5 64 35 0 0 0 218.5
46 シマカタ 80 0 94 0 0 29.75 0 203.75
47 ドロンボーZ 0 0 118 37.5 0 45 0 200.5
48 金山二郎 79 0 0 0 118 0 0 197
49 チャヤまん 0 0 180 0 0 0 0 180
50 原佑典 61 24.25 0 0 71 20.5 0 176.75

第36期新人王戦 二次予選レポート

【第36期新人王 二次予選〜準決勝トーナメントレポート】

 

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【新人王戦】
◆参加資格 入会5年目まで
◆連盟公式ルール

全参加選手の写真が掲載されたポストはこちら

【二次予選】

 

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前日に行われた一次予選を勝ち上がった64名が二次予選に参戦。ポイントはリセットして5回戦、8位以上を目指す戦い。

 

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4回戦終了時、上位40名がポイント持ち越しで5回戦へ。

 

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5回戦終了時、上位8名が準決勝トーナメントに進出。

 

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【準決勝トーナメント】
公式ルール2回戦のトーナメントを行い、各卓上位2位が決勝進出。

1卓は1回戦、仲田の1人浮き。2回戦は松本がややリードしていた。東4局、親番関口の早い勝負手に阿部が飛び込んでしまい、松本と関口の一騎討ちに。オーラス関口の親リーチを受けて迂回していた仲田だが再びテンパイし、満貫をツモって決着。

 

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2卓1回戦で1人浮きトップを取った如月だが、2回戦は序盤から曽篠が大きくリードし一席確保。津村が南2局の親番で粘って如月に迫る。オーラス親番で逆転を狙いたい小熊だったがゆっくりはやらせてもらえず。津村が如月とのアガリ競争を制した。

 

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(文・吾妻さおり)

第36期新人王戦 一次予選レポート

【第36期 新人王戦 一次予選レポート】

 

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【新人王戦システム】

◆参加資格 入会5年目まで
◆連盟公式ルール(全5回戦)
◆各回50分+1局
◆4回戦終了時
プラス者+αが5回戦へ
◆5回戦終了時
上位64名が二次予選進出

【参加選手一覧】

巣鴨道場(56名)
有楽町錦江荘(68名)
新橋じゃん亭(35名)
勝どき柳(35名)
麻雀クラブ東京(31名)

 

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今期は5会場、225名の選手が参加。

全参加選手の写真が掲載されたポストはこちら

5回戦終了時、上位64名が翌日の二次予選進出となった。

 

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(文・吾妻さおり)

第18期女流桜花Aリーグ第7節A卓レポート

【第18期女流桜花 Aリーグ第7節A卓 菅原が暫定首位・高宮は2位に浮上】

 

 

第7節A卓対局者は
1位 菅原千瑛
3位 高宮まり
8位 古谷知美
13位 北條恵美
16位 井上絵美子

今日の対局から最終節となるため、女流桜花のシステムを簡潔に説明しておく

【第7節終了時】
◆8位までがプレイオフ進出
◆13位は入れ替え戦2日目へ
◆14位〜17位が降級

首位の菅原はポイントにかなり余裕がある。プレイオフを含めてあと2節で3位以内に入れば決定進出なので、子への放銃も勝ちに近づくような状況。

3位の高宮は第5節・6節で大きくポイントを伸ばしている。今日もプラスしてなるべく良い位置でプレイオフを迎えたい。

古谷は現状プレイオフ進出ラインの8位。ちょっとのプラスでは後続卓のターゲットに、マイナスすると残留ターゲットになるような難しい位置である。

入れ替え戦ポジションの北條は何としてもプラスが欲しい。基本は結果待ちとなるが、なるべく後続卓にプレッシャーを与えたい。

井上はとにかく大きなプラス、さらに北條を交わすのも必須条件となりそうだ。5回戦の抜け番なのもあり厳しい条件だが、諦めずに狙って行きたい。

 

 

解説 長村大
実況 部谷幸則

1回戦東4局3本場。ドラ2の井上が二索五索リーチ。

同じくドラ2の古谷のテンパイ打牌が五索となり満貫のアガリ。

オーラスには1人浮きとなるアガリを決めて1回戦トップを取る。

 

 

2回戦から今期絶好調の菅原が参戦。南3局の親番に白チャンタドラ2の11,600を北條からロン。

菅原のトータルスコアは200Pの大台間近に。決定戦への足場を固めて行く。

 

 

3回戦は高宮の半荘。
まずは井上から白ホンイツの7,700。
白東ホンイツトイトイで跳満ツモ。
リーチの現物四筒待ちヤミテンでタンピンリャンペーコーを北條から。
迎えた親番では高宮を止める意味も込めてリーチをかけた菅原から12,000の直撃を決め、68,300点持ちの1人浮きトップを取る。

 

 

4回戦東1局。高宮が先制リーチを打ち、高めの四索ツモで跳満と幸先良いスタート。
(ちなみに七索ツモだと700・1,300)

3回戦途中から誰も止められないほど卓を支配していた高宮は是非とも連勝を狙って行きたかったが、この後に菅原に5,800は6,400と井上に7,700と放銃に回り、勢いがピタリと止まってしまった。

 

 

オーラスは井上が今期最後の親番で渾身の4,000オール。

井上は本日+57.7P浮いたものの、トータルは▲94.7P。6節終了後のインタビューで自ら立てた目標までは届かず今期の対局を終えた。

 

 

古谷は3戦で▲43.2P。これ以上のマイナスは危険地域であったが、東1局にリーチを打ってドラの九万ツモ。

しかし古谷は東4局に北條(親)のヤミテン、三色ドラの7,700に捕まってしまい

 

 

その北條が南2局にメンゼンチンイツの三倍満ツモ!
オーラス親番の北條は叩けるだけ叩きたい所だったが、1本場に菅原にチンイツを放銃してしまい、暫定16位で終了。

 

 

 

この結果により、菅原・高宮のプレイオフ進出はほぼ確定。
古谷はとりあえず残留圏で対局を終えたが、今後対局者のターゲットとなる位置。
井上・北條は残念ながら降級圏内で別卓の結果待ちとなる。

 

 

女流桜花Aリーグ第7節B卓は
2023/09/25(月) 16:00

二階堂瑠美
廣岡璃奈
伊達朱里紗
仲田加南

解説 柴田吉和
実況 阿久津翔太

(文・吾妻さおり)

第18期女流桜花Aリーグ第6節D卓レポート

第6節D卓に出場した選手は

 

 

菅原千瑛・二階堂亜樹・川原舞子・仲田加南の4名。

 

 

背後に降級ラインが近づき、負けられない戦いとなっていた仲田が序盤リードを奪うも

 

 

トータル首位を走る菅原がヤミテンでの大物手を炸裂。
ツモ・タンヤオ・三暗刻・ドラ3で跳満をアガると

 

 

次局にはドラ雀頭でピンフ高めイーペーコーのテンパイを入れていた亜樹に追いつき

 

 

ドラ単騎リーチでラス牌のツモアガリ。
3,900オールの追加点を決め、菅原は1回戦で1人浮きの大きなトップとなりました。

 

 

3回戦の親番でも連荘してトップを奪った菅原は

 

 

決定戦の一枠をほぼ手中に収める卓内トップで第6節を終えました。

 

 

入れ替え戦ボーダーの13位でスタートした仲田は、一旦危機を脱出して次節は上も見れるポジションまで浮上。

 

 

仲田と入れ替わる形で13位まで後退した川原の最終節は全力残留狙いとなりそうです。

<第6節D卓結果>

菅原+53.0P 仲田+33.8P 亜樹▲35.3P 川原▲51.5P

(文:越野智紀)

第267回:プロ雀士インタビュー 塚田悠介   インタビュアー:松田彩花

今回、このインタビュー記事を書かせていただくことになりました松田彩花です。
優勝した塚田さんとは昔よく一緒に麻雀をしてた仲。
松田はインタビュー書くの得意でしょ?みたいな軽いノリで頼まれました。
頼まれると嬉しくなっちゃうのが松田です。
全然得意ではないんですが、全力で書かせていただくことになりました。

まずこの塚田悠介という男について紹介させていただきます。
高身長、イケメン、好青年。
36期後期入会。
大学生の頃、サークルの先輩に教えてもらい、たくさん負けたことがきっかけで強くなろうと決心し、プロにまでなってしまったというすごい男です。

まぁ‥そんな説明は置いておいて‥
主役に登場して当時の話をビシバシ聞いちゃいましょう。
2人ともお酒は飲めないので、美味しいご飯屋さんにやってきました。

 

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-お茶でかんぱーい!

塚田 なんか久しぶりだね。笑

WRCリーグ優勝に伴い、E1リーグからD1リーグへとジャンプアップした塚田。
私もD1リーグ所属のため、リーグ戦終わりにお誘いしてみました。

-まずは本当におめでとう!

塚田 ありがとう!

-根掘り葉掘り聞いてもいいですか?

塚田 特に面白い話もないけどね。なんでも聞いてよ。

-WRCは塚田くんにとって2回目の決勝だったんだよね?

塚田 第1期WRC-Rも決勝に残ってたね

-惜しくも優勝とはならなかったけど、WRCRの決勝の時となにか違いはあったの?

塚田 実は、試合を打つ前から全然違ってたんだよね。
WRCRの時は怖いものなしで、自分に勢いもあるし勝つだろう。絶対勝つ。
みたいな気持ちだったんだけどさ、結局負けてしまったわけ。

-塚田君にとっては苦しい1日だったね。WRCは何か違ったの?

塚田 WRCの決勝は、メンバーもほとんど同期の4人での試合になって、こんな機会は中々ないだろうなと思ったんだよね。
優勝にもこだわるけど、このメンバーで良い作品を作りたい。
そんな気持ちで決勝当日を迎えたかな。

-良い作品かぁ‥

塚田 WRCRの時は、タイトルを何個も持っている奈良さんや仲田さんが格上だという認識はあったのだけど、今回は圧倒的な実績がある人はいないなという印象だったんだよ。

補足しておくと同卓した3名は
37期 仁科優太(第2期若獅子ベスト8)
37期 児玉佳宏(第3期鸞和準優勝)
37期 小高佑貴(34期新人王決勝進出)
などとまだプロ歴2年ほどにも関わらず華々しい成績を残しているメンバーが相手で、圧倒的な実績とまではいかないかもしれないが、実力者揃いなのは言うまでもない。

-まぁすごいメンバーだけどね笑
でもなんか、次世代を担う選手を決めようか!みたいな雰囲気がある決勝になってるかもしれない。

塚田 ここで、この決勝で、いい作品を作って勝ちたいと思って当日。

-1.2半荘目は少しキツイような展開だったよね。

塚田 耐える時間は長かった。

-そして3回戦で大きいトップを取って一気に優勝が見えてきた‥と。
最終戦は色々あったね!

塚田 色々あったよね。
仁科さんが途中でカン二筒ハイテイのツモとかは、正直打ってて、優勝者のツモってフレーズが頭の中に思いついたんだよね。

 

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-あーあったよね。
仁科さんとは着順勝負だっただけに、あのアガリでオーラス跳満ツモ条件を突きつけられたんだよね。

塚田 そうそう。
それでオーラスの配牌がコレ。

 

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-うわぁ‥これ跳満に仕上げられる人はどのくらいいるんだろう‥

塚田 本当結構な配牌だよね。
でも3巡目にドラの五筒を引くんだけど、その時点で七対子にしよう。ドラと心中しよう。くらいの気持ちだったね。

-そしてハイテイ1個前でツモ!

 

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塚田 ツモれましたね。

-いやぁぁ優勝者のツモきましたね。

塚田 そうだね。ここまで道中自分の中でいいアガリをたくさん積み重ねていたので、いいメンタル状態でオーラス迎えられてたっていうのも大きかったなぁ。

-と、試合で優勝を勝ち取ったわけですが、生活とか変わりましたか?

塚田 このインタビューとかもそうだけど、メディアに注目してもらえるようになったのは1つ大きな変化かな?と思うな。龍龍のイベントに出させていただいたり、連盟ニュースに出させてもらったりしました。

-たくさんお祝いしてもらったよね?

塚田 たくさんお祝いしてもらったね。
両親も麻雀出来ないけど応援してくれていたし、日本プロ麻雀連盟道場で仲良くなった人たちが企画してくれてパーティーもしてもらったな。

 

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-素敵だぁ‥そういう応援の声も本当に嬉しいものだよね。

塚田 パワーもらったと思うなぁ。

-ちなみに賞金って何に使ったの?

塚田 勝ったから行ったわけじゃないんだけど、スイス旅行に行ったよ!

-おおー。楽しかった?

塚田 そこで世界一高い場所にある駅に行ったりして観光を楽しんできたんだけどさ‥

 

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-だけど‥?

塚田 なんと体調崩しまして‥プラス20万円払って直行便に飛行機を変えて帰国して、検査をしたらコロナに感染しておりました。
大変な引きの良さを発揮してしまいですね‥

-優勝後もバタバタだったんだね笑
面白い話持ってんじゃん!!

塚田 はぁ‥

-はい!元気出してください!笑
たくさんファンもふえたと思うので最後に意気込みをお願いします!

塚田WRCご視聴ありがとうございました
自分的には2つ目のタイトルがキーとなると思ってます
またあの歓喜を味わえるように頑張りたいと思ってますので応援よろしくお願いします

-ありがとうございました

せっかくなので、塚田くんのインタビューように買ったメモにサインをいただくことにした。
私がサインもらってもいい?と聞くと、書いたことないし‥えーーーと言いながら渋々書いてくれた。

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悠々閑々 急がず、のんびりとしていること。 ゆっくりと落ち着いているさま

自分の名前にも使われている字で、まさに自分にぴったりだというこの四字熟語と共にサインを書いてもらった、、

いつも落ち着いていて、なんだか少し天然で、でもしっかりとした自分を持っている塚田悠介にぴったりの言葉。
きっとこれからの連盟を担う選手になることだろう。

今後の塚田の活躍にもぜひ注目していただきたい。
長文になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
私もインタビューされたいなぁ‥。

最後に‥塚田くん本当に優勝おめでとう!!!!

 

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何を切る? 2023年9月

第40期 鳳凰戦A1リーグ 第9節 4回戦 南4局1本場 東家 西川淳プロ

 

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■Twitterで実施したアンケートの結果

 

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■プロの視点

西川淳プロ

 

■YouTube動画

 

■終局図

 

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日本プロ麻雀連盟チャンネルはこちらから
OPENREC 日本プロ麻雀連盟チャンネル
ニコニコ生放送<PC版>

第6期桜蕾戦予選レポート

【第6期桜蕾戦 レポート ベスト16進出者と組み合わせが決定!】

 

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◆桜蕾(おうらい)戦とは?

次世代スターの発掘を目的に、2021年に設立された世代限定のタイトル戦。
男性プロは若獅子戦、女性プロは桜蕾戦の名称で分けて行われる。
出場資格は予選初日に29歳以下であること。
若獅子戦、桜蕾戦それぞれ年二回開催、ルールは前期がWRCルール、後期が連盟公式ルール。

全参加選手の写真が掲載されたポストはこちら

【第6期桜蕾戦 予選】

◆45名が参加

◆ルール
日本プロ麻雀連盟公式ルール

◆システム

・4回戦50分+1局
→24名が5回戦へ進出。
・最終5回戦50分+1局
→上位14名がベスト16進出
・審査員推薦2名がベスト16進出

 

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第6期若獅子戦・桜蕾戦 審査員
藤崎智
勝又健志
山田浩之
白銀紗希

4回戦終了時、上位24名がポイント持ち越しで5回戦へ。

 

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5回戦(全10回戦)を終え、上位14名がベスト16進出を決めた。

 

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審査員推薦枠は
内田みこ
清末紫咲
の2名が獲得し、組み合わせと日程が確定。ベスト16以降の対局は全卓連盟チャンネルで配信される。

 

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(文・吾妻さおり)

第40期 A2リーグ 第7節B卓レポート

前原が会心の3トップで降級圏脱出!A2リーグ第7節B卓

9月26日、第40期鳳凰戦A2リーグ第7節B卓が放送された。
対局者は内川幸太郎、猿川真寿、三浦智博、前原雄大。

 

 

昇級争いの内川・三浦、その2人に追いつきたい±0付近の猿川、降級圏を抜け出したい前原という4名による対局となった。

1回戦は東3局に、前原がダブ東単騎の七対子リーチを敢行。

 

 

ツモアガリ狙いの選択がハマり、3,200オールで抜け出すと…

 

 

タンヤオやドラ重なりなど、高打点変化も狙える手牌を即リーチしての1,000・2,000ツモアガリなど持ち味を発揮。常に主導権を握るようなプレーで初戦トップを獲得した。

前原は2回戦では効果的なアガリに恵まれず4着となるも、3回戦親番では、猿川のリーチに三色確定で追いかけ、6,000オールで1人浮きのトップに!

 

 

4回戦も東場の親番で6本場まで積み上げ5万点を超えると、会心の連続1人浮きトップを決め、残留へ大きく前進した。

4戦終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

トップ3回の前原が+71.9Pと圧巻のプラスで降級圏から脱出。昇級争いで内川は一歩後退。三浦は大きな加点こそ叶わなかったものの得点をキープ。昇級を見ていきたかった猿川だが、大きなマイナスで終盤戦は目標を残留へとシフトしていきそうだ。

(文・浜野太陽)

第6期若獅子戦二次予選レポート

【第6期若獅子戦予選2日目 レポート ベスト16進出者と組み合わせが決定!】

 

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◆若獅子(わかじし)戦とは?

次世代スターの発掘を目的に、2021年に設立された世代限定のタイトル戦。
男性プロは若獅子戦、女性プロは桜蕾戦の名称で分けて行われる。
出場資格は予選初日に29歳以下であること。
若獅子戦、桜蕾戦それぞれ年二回開催、ルールは前期がWRCルール、後期が連盟公式ルール。

全参加選手の写真が掲載されたポストはこちら

【第6期若獅子戦 予選2日目】

◆一次予選を勝ち上がった48名が参加

◆ルール
日本プロ麻雀連盟公式ルール

◆システム
初日5回戦までのポイントを持ち越しての対局。
2日間で全10回戦。

初日成績表

 

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・2日目4回戦50分+1局
→24名が5回戦へ進出。
・最終5回戦50分+1局
→上位12名がベスト16進出
・審査員推薦4名がベスト16進出

 

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第6期若獅子戦・桜蕾戦 審査員
藤崎智
勝又健志
山田浩之
白銀紗希

 

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4回戦終了時、上位24名がポイント持ち越しで5回戦へ。

 

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5回戦(全10回戦)を終え、上位12名がベスト16進出を決めた。

 

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審査員推薦枠は
堀田翔平
島崎涼
澤谷諒
渡辺涼
の4名が獲得し、組み合わせと日程が確定。ベスト16以降の対局は全卓連盟チャンネルで配信される。

 

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(文・吾妻さおり)

第18期女流桜花Aリーグ第6節C卓レポート

第6節C卓に出場した選手は

 

 

伊達朱里紗(4位)内田美乃里(9位)古谷知美(13位)北條恵美(14位)斉藤理絵(16位)の5名。

ここで勝たなくてはならない斉藤・負けられない北條・巻き込まれたくない古谷と内田という、残り2節となった生き残りを賭けた戦いは

 

 

序盤から北條が4連続アガリで残留に向けて好スタートを切ると

 

 

古谷もしぶとく食い下がって浮きを確保。
逃げる側はポイントを持つと選択肢が増えて有利な試合展開に持っていきやすくなり、追う側はツラくなっていきますが

 

 

2回戦も古谷が走り、追いかける北條・斉藤は失速。

 

 

1人浮きのトップを奪い、下位に狙われる危険なポジションも内田へと引き継いで安全な位置までポイントを伸ばすことに成功しました。

古谷が抜け番の3回戦。

 

 

目標が変わった北條は、その狙いの内田からリーチ・タンヤオ・ピンフ・三色の12,000を直撃。
逆転への形を作っていきます。

北條と9.6P差まで詰め寄られ、背中が寒くなってきた内田でしたが

 

 

リーチ・ドラ3の満貫を直撃して追いすがる北條を振り払い、試合開始前の位置関係まで押し戻して危険な第6節を凌ぎ切りました。

 

 

<第6節C卓結果>

古谷+35.7P 伊達+24.5P 北條+1.6P 内田▲2.9P 斉藤▲78.9P

(文:越野智紀)

第40期 A2リーグ 第7節A卓レポート

白鳥翔、A1昇級へ王手をかける会心の卓内トップ!

9月19日(火)、第40期鳳凰戦A2リーグ第7節A卓が放送された。

対局者は瀬戸熊直樹、白鳥翔、柴田吉和、伊藤優孝。

 

 

首位の白鳥以外は現在残留ボーダー付近の僅差であり、この直対を制することができれば残留に大きく近づく重要な節だ。

1回戦は白鳥がヤミテンの8,000、連続の2,600オールなど、好調な今期の中でも随一の充実ぶりを感じさせるアガリの連続で大きなトップ。

 

 

伊藤・瀬戸熊も高打点のアガリを決める中、前節に今期初のプラスを持ち帰った柴田がいきなり箱下4着という波乱の幕開けに。

柴田は2回戦僅差の争いを制してトップを獲得するも、3回戦では親の白鳥のドラポンを受けて難しい押し引きを要求されるタンヤオテンパイ。ここは放銃となり、2回目の1人沈みに。

 

 

そして事件が起きたのは4回戦東1局。

親の瀬戸熊が六筒をチーして高目5,800のテンパイを入れるも、流れた“九筒”を引き入れた白鳥が昇級を大きく手元に引き寄せる国士無双成就!

 

 

東1局から32,000放銃となり一気に残留ボーダー付近まで突き落とされた瀬戸熊であったが、南1局親番で3,900オール、11,600と連続のアガリで失点を回復。さらにオーラス3巡目リーチをツモり、渾身の浮き2着へ。この半荘も4着に沈んだ柴田はトータル最下位まで落ちる痛恨のマイナスとなった。

節終了時点のポイントは画像の通り。

 

 

 

ボーダー付近の直対を制したのは瀬戸熊。まだ安心できる位置ではないものの、国士放銃がありながら+22.7Pは大満足の結果といえる。

卓内トップの白鳥は2位まで160P差以上つけたダントツの首位へ。念願のA1昇級に王手をかける会心の節となった。

(文・浜野太陽)

第13期JPMLWRCリーグ決勝レポート

【“勝ちたい気持ち”のぶつかり合い。誰が優勝しても初戴冠の大接戦を制したのは塚田悠介!】

児玉佳宏×塚田悠介×小高佑貴×仁科優太

解説:齋藤豪・渡邉浩史郎
実況:仲田浩二

 

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36期生の塚田や37期生の小高・児玉・仁科というプロ歴3、4年程の若手で構成された第13期JPML WRCリーグ決勝戦。誰が優勝しても初戴冠という開始前から火花が飛び散りそうな顔合わせとなった。

1回戦は予想通り四者がぶつかり合う展開へ。小高→仁科→塚田→児玉の順にマンガン・ハネマン級のアガリを重ねるが一歩抜け出したのは仁科。

 

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南2局に白をポンして高め大三元テンパイである。山に中は1枚眠っていたが小高より小三元ドラドラのハネマンの出アガリで波に乗ると、次局の南3局も塚田よりホンイツ5,200でトップを決めた。

 

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熾烈な1回戦を制した仁科は2回戦に入っても勢いそのまま

 

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東2局にリーチ・ツモ・七対子・ドラ2・裏2のハネマンツモで連勝を飾る。

全4回戦の決勝戦において優勝条件の目安である2トップを早々に決められてしまった他三者。しかし、ここから“仁科”包囲網が張られた。

3回戦東3局1本場では仁科の先制リーチを跳ね返すように児玉・小高もリーチで対抗すると

 

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親番の児玉が勇気のいるテンパイ外しから最速の4,000オールでポイントリーダーへ躍り出た。

東3局3本場では児玉に続けとばかりに塚田にも大きなアガリが生まれる。

 

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リーチ・ハイテイ・ツモ・タンヤオ・七対子でラスから一気にトップに迫るポジションへ。

これだけでは終わらない。仁科にとって我慢の時間が続く。

 

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南2局1本場では小高が4,000オールを決め、瞬く間にラスを押し付けられた仁科。そんな暗雲が立ち込める展開であったが、それでも逆風を跳ね除ける。

4回戦
南1局1本場
東家・仁科
一万二万三万八万八万三索四索三筒四筒五筒八筒八筒八筒 リーチ ツモ五索 ドラ五万 裏八筒

僥倖の裏3。言葉が少し悪くなるが、ここまで来たら神がかり的な手順やスーパープレイなど若手にとっては二の次。今は結果が全てなのである。そんな仁科の“勝ちたい”気持ちに牌が応えて迎えた最終戦オーラス。

 

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児玉は連荘が必須であり塚田はハネマンツモが第一目標。しかし、その状況下で児玉の様子がおかしい。これまで淡々と打牌を繰り返していたが僅かながら所作に乱れが生じている。それもそう。ニ副露しながらも残りツモ番1回残してノーテンだからである。そして最後のツモ牌は…。

 

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待望の九索テンパイ。児玉も先日に開催された第3期鸞和戦決勝戦で悔しい準優勝を味わっており“勝ちたい”気持ちでは負けてないのである。1牌の後先。これが違っていたら優勝は仁科であったがフィナーレは次局以降へ持ち越し。そしてドラマのような仕切り直しの中、意外にも早く局面が動く。

 

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条件変わらずの塚田が8巡目にハネマンツモ確定リーチ。それは仁科にとって1巡1巡が心臓を掴まされる時間の始まりを意味していたが、更に追い討ちを掛けるかのように試練の選択がやって来る。

 

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一万を切ると二索五索テンパイ。しかし6,400以上の放銃は逆転を許してしまう。仁科は少しばかり時間を使うとオリの選択へ。そして…。

 

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塚田は五索をツモ切り最終手番で五筒を引き寄せる。それは塚田の“勝ちたい”気持ちが土壇場で勝ると同時に初タイトル第13期JPML WRCリーグ優勝を手にした瞬間でもあった。

 

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【第13期JPML WRCリーグ】
優勝 塚田悠介
2位 仁科優太
3位 児玉佳宏
4位 小高佑貴

(文:小林正和)

第40期 A2リーグ 第6節C卓レポート

柴田が今期初の快勝!

9月5日、第40期鳳凰戦A2リーグ第6節C卓が行われた。
対局者は近藤久春、紺野真太郎、柴田吉和、前原雄大。

 

 

昇級圏でプラスの積み上げを狙う紺野以外、3名は残留ボーダーを意識しながらの対局となった。

初戦は低打点のアガリで局が進む中、ピンフドラ1リーチの1,300・2,600をツモアガッた柴田がリードを確保してのトップ。

 

 

今期まだプラスの節がない柴田。2回戦も高打点こそ成就しないが、リーチを交わして2回のアガリをものにし、連勝で初日が目の前に。

3回戦こそ展開に恵まれず4着に沈むも、オーラスに1人沈み回避のアガリで食らいつくと、最終戦に再び風が吹き始める。

東3局2本場、トップ目の前原のリーチにドラ暗刻で追いかけリーチ→ドラを暗カン→リンシャンツモの3,000・6,000!これまでの鬱憤を晴らすようなアガリでトップ逆転。

 

 

南1局の親番でも仕掛けての5,800で加点すると、南2局、1人浮きまで突き抜ける2,000・3,900のアガリを決め、今期初の快勝となった。

 

 

節終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

柴田が+65.6Pの大きなプラスで最下位から残留ボーダーまで浮上。
紺野は一旦昇級圏からは後退する結果となった。

(文・浜野太陽)

麻雀最強戦「打倒最強位決戦」優勝は和久津晶!

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麻雀最強戦キンマweb-近代麻雀

第40期 A2リーグ 第6節B卓レポート

白鳥・内川の上位陣が得点を伸ばす!

8月29日、第40期鳳凰戦A2リーグ第6節B卓が放送された。

対局者は内川幸太郎、白鳥翔、井出康平、石川正明。

 

 

首位の白鳥、わずかにトータルプラスの内川、±0付近の井出・石川というメンバー。
プラスを重ねる目標と裏腹に、大きなマイナスは避けたい気持ちがよぎる得点状況での対局となった。

1回戦、白鳥が今期の充実度そのままに強烈なヤミテン。

 

 

メンホンドラ1の3メンチャンを石川から出アガリ、初戦トップ。

好調の続く白鳥は大きなアガリこそないものの、テンパイ料やかわし手で加点を重ね、あれよあれよという間に3連勝。

一方で苦しんだのが石川。連続の4着で迎えた3回戦オーラス、浮き2着から4着まで落ちる悪夢のような跳満放銃。

 

 

悪夢はこれで終わらず、4回戦オーラスにも内川へヤミテン11,600を打ち込んだ石川。インタビューでは「しらす(4ラス)は初めてだなあ。本当強かったです皆さん。参りました」と語った。

4戦終了時点でのトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

トップ3回獲得の白鳥が首位からさらにポイントを伸ばし、内川も昇級圏が間近。
井出も後半戦は昇級を目標に定めることになりそうだ。
思わぬ大敗を喫してしまった石川は降級圏まで順位を落とし、後半戦はレジェンド達が立ちはだかるボーダー上へと浮上を狙う。

(文・浜野太陽)