第261回:プロ雀士インタビュー 御子柴 佑梨  インタビュアー:花宮 海咲

皆さんこんにちは!
日本プロ麻雀連盟37期の花宮海咲です。

今回は、第5期桜蕾戦優勝の御子柴佑梨プロにインタビューしました。
お互いに初めてのインタビューとなります!

去年の8月にプロデビューしたばかりの御子柴プロ。
まだあまりご存知ない方もいらっしゃると思うので、パーソナリティの部分も含めて色々と話をお伺いしていきます。

 

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38期後期生として入会し、現在26歳。
歯科学科を卒業し、6月から歯医者兼プロ雀士として活動を行っている。
父親がネット麻雀をしていたのを見て、自分も教室などに通い、習得するうちに恋をしてしまったらしい……。

花宮「どうして麻雀プロになろうと思ったんですか?」

御子柴「麻雀に恋しちゃったからです」

とってもうっとりした顔で言う。

花宮「恋愛はしてるの?(笑)」

御子柴「私、こだわりが強くて、全然ダメなんです……」

花宮「どんな人が好きなの?」

御子柴「森山会長みたいに、麻雀が強くて優しい人です」

花宮「それはハードル高いね」

今は麻雀に夢中なようだ。

花宮「憧れている麻雀プロはいますか?」

御子柴「佐々木寿人プロです!最近は、和久津晶プロや藤島健二郎プロからも麻雀を教わっていて、尊敬しています」

花宮「みんなA1リーガーですね」

花宮「好きな食べ物は?」

御子柴「お寿司です!月に1回は自分へのご褒美として食べてます」

花宮「素敵だね。ネタはなにがすき?」

御子柴「“いか”です!」

花宮「いかは例えば、するめとかでもすき?」

御子柴「全部好きです!」

花宮「貰って嬉しいものとかある?」

御子柴「お風呂好きだから入浴剤とか、スタバが好きだからスタバカードとかですかね」

花宮「わかる」

さて、そろそろ麻雀の話も聞こうと思う。

花宮「桜蕾戦は、初めての決勝戦だったけど、どんな気持ちで臨んだ?」

御子柴「ベスト8の時は、自分が決勝に行っても良いのかというネガティブな気持ちから失敗してしまったけれど、決勝直前は自分らしくしっかり打とうと、前向きな気持ちで挑めました。」

花宮「気持ちを上手く切り替えられたのが、凄く良い結果に結びついたんだね」

決勝の展開は、かなり傾いていた。
1回戦、2回戦と、藤根梨沙プロが全4回戦のうち2連勝したのだ。

花宮「1回戦、藤根さんが国士無双をアガったときはどんな気持ちだった?」

御子柴「怖かったです。北を掴む未来があったかと思うと……」

 

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その後に2連勝して見事に逆転優勝を果たした御子柴プロ。
一貫して攻める姿勢を崩さなかったのが印象的だった。

御子柴がアガれば藤根がアガリ、藤根がアガれば御子柴がアガる展開。

花宮「すごい仕掛けもしてたね」

 

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御子柴「あの時はもう無我夢中でした」

そして最終戦オーラス、1局勝負。

 

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藤根の逆転の手は実らず、御子柴の優勝が決まった。

御子柴「優勝した時は実感が湧きませんでした」

花宮「いつ頃実感が湧いた?」

御子柴「優勝して、サインを書いた時に、“第5期桜蕾”と記入したときです。」

花宮「嬉しかったこととかある?」

御子柴「道場に遊びに行った時、森山会長に呼ばれて、『よかったね』と声をかけて頂いたのがすごく嬉しかったです」

花宮「今後の目標などはありますか?」

御子柴「自分の独自の雀風をつくりたいです。そして、実力でタイトルを獲りたいです。」

色々な麻雀のスタイルを模索している中で、彼女オリジナルの雀風を魅せてくれる日を楽しみにしたいと思う。

 

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第31期麻雀マスターズ予選レポート③

【第31期麻雀マスターズ 4/16(日)プロ予選③ 41名が本戦進出】

 

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麻雀マスターズのプロ予選は4/9(日)4/15(土)4/16(日)
(※いずれか1日を選択)の3日間。

最終日の4/16予選は163名が参加。WRCルール最大5回戦(途中敗退あり)を行い、全会場の上位41名が勝ち上がりとなる。

【巣鴨会場】

 

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【錦江荘】

 

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【じゃん亭】

 

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【エース】

 

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4回戦終了時、プラス者はpt持ち越しで5回戦へ。
(マイナス上位者で卓調整)

 

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5回戦終了時、全会場合わせて上位41名が本戦進出となった。

(文・吾妻さおり)

第1期JPML WRC-Rリーグ最終節成績表

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順位 名前 5節合計 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節
1 高橋大輔 287.5 66.6 101.0 38.8 95.6 ▲ 14.5
2 岡田啓佑 262.3 88.2 34.0 ▲ 18.8 35.0 123.9
3 浦野修平 225.4 ▲ 26.8 77.8 ▲ 7.8 75.9 106.3
4 沢村侑樹 216.8 32.4 ▲ 24.8 80.9 27.8 100.5
5 一瀬由梨 216.6 50.4 ▲ 12.3 85.8 61.4 31.3
6 本田朋広 213.6 ▲ 5.1 93.6 192.0 ▲ 40.3 ▲ 26.6
7 山井弘 196.7 46.9 4.2 103.7 29.0 12.9
8 塚田悠介 193.1 102.6 55.5 ▲ 4.5 1.8 37.7
9 佐藤孝行 183.6 ▲ 38.3 44.8 7.6 16.4 153.1
10 蒼井ゆりか 182.8 60.3 80.4 ▲ 56.4 40.0 58.5
11 林潤一郎 162.0 54.5 62.0 ▲ 3.8 ▲ 9.6 58.9
12 ジェン 150.0 10.4 26.2 42.9 ▲ 5.8 76.3
13 西川淳 143.6 ▲ 44.9 52.0 ▲ 56.6 68.5 124.6
14 仲田加南 137.0 64.6 129.6 14.3 ▲ 43.4 ▲ 28.1
15 鈴木誠 132.5 ▲ 0.9 ▲ 16.7 37.4 46.0 66.7
16 角谷陽介 131.5 49.4 ▲ 26.1 64.7 30.5 13.0
17 田中祐 116.6 38.8 ▲ 21.8 90.1 ▲ 0.2 9.7
18 早川健太 114.4 62.2 70.6 ▲ 92.5 104.6 ▲ 30.5
19 黒田良 111.9 143.4 ▲ 27.6 9.8 16.2 ▲ 29.9
20 川原舞子 100.2 53.8 36.5 95.7 ▲ 22.2 ▲ 63.6
21 瀧澤光太郎 99.5 38.4 2.8 67.4 ▲ 27.7 18.6
22 奥津勇輝 92.6 ▲ 15.0 10.1 61.3 ▲ 5.4 41.6
23 ダニーモレノ 85.5 ▲ 18.9 ▲ 8.1 19.3 88.0 5.2
24 仁科優太 84.8 27.7 ▲ 8.9 ▲ 23.9 47.3 42.6
25 鳥越真仁 77.9 53.5 58.6 6.7 ▲ 40.0 ▲ 0.9
26 太田優介 77.8 ▲ 61.2 46.2 24.0 ▲ 16.3 85.1
27 小林正和 74.0 17.5 22.7 ▲ 81.6 78.2 37.2
28 香野蘭 71.1 ▲ 41.8 84.2 29.8 40.6 ▲ 41.7
29 浜野太陽 69.4 ▲ 36.5 ▲ 44.7 102.9 1.5 46.2
30 小高佑貴 66.5 ▲ 17.8 12.7 ▲ 9.5 102.9 ▲ 21.8
31 大野雄輝 63.2 4.1 ▲ 36.1 99.7 ▲ 83.0 78.5
32 木本大介 61.6 ▲ 29.3 10.7 26.9 25.9 27.4
33 大月れみ 52.0 ▲ 15.8 ▲ 11.6 7.0 3.7 68.7
34 高畑敬太 50.7 27.3 55.0 ▲ 29.4 ▲ 13.4 11.2
35 松岡学 38.0 23.4 32.7 1.5 8.8 ▲ 28.4
36 一井慎也 36.4 ▲ 0.3 ▲ 112.1 158.4 2.2 ▲ 11.8
37 齋藤豪 33.0 ▲ 15.1 50.0 2.9 12.1 ▲ 16.9
38 黒木真生 25.2 ▲ 11.7 49.0 57.2 ▲ 24.8 ▲ 44.5
39 町田志織 23.7 ▲ 19.1 ▲ 104.3 28.2 21.8 97.1
40 関光穂 23.4 77.1 0.5 17.5 ▲ 84.0 12.3
41 辻本一樹 19.4 ▲ 9.6 11.8 28.2 29.9 ▲ 40.9
42 関本幸樹 18.8 ▲ 23.8 14.4 78.1 ▲ 6.2 ▲ 43.7
43 勝又健志 14.8 ▲ 72.0 69.3 15.2 33.3 ▲ 31.0
44 小車祥 8.3 ▲ 74.7 31.9 ▲ 52.7 111.3 ▲ 7.5
45 武田裕希 7.7 57.2 ▲ 16.9 29.7 ▲ 23.6 ▲ 38.7
46 須浦正裕 2.1 ▲ 81.4 110.9 ▲ 9.9 33.8 ▲ 51.3
47 神森天心 1.1 ▲ 29.2 1.3 ▲ 15.4 ▲ 8.5 52.9
48 大和 ▲ 1.1 ▲ 47.2 ▲ 50.5 ▲ 23.8 94.4 26.0
49 古橋崇志 ▲ 1.1 ▲ 45.0 36.2 24.3 24.2 ▲ 40.8
50 岡崎涼太 ▲ 2.1 85.2 68.2 ▲ 142.2 ▲ 98.1 84.8
51 古本和宏 ▲ 12.8 107.0 24.4 ▲ 28.9 ▲ 43.6 ▲ 71.7
52 新谷翔平 ▲ 19.4 ▲ 34.5 22.3 13.8 1.4 ▲ 22.4
53 福光聖雄 ▲ 23.9 ▲ 6.2 24.9 ▲ 42.4 62.6 ▲ 62.8
54 阿部謙一 ▲ 25.6 ▲ 10.4 ▲ 117.9 ▲ 17.7 82.4 38.0
55 室伏直輝 ▲ 32.7 ▲ 79.1 64.0 ▲ 51.5 13.1 20.8
56 早川林香 ▲ 39.4 ▲ 19.1 ▲ 11.5 89.7 ▲ 11.9 ▲ 86.6
57 仲田浩二 ▲ 39.9 ▲ 1.5 ▲ 11.5 132.6 ▲ 26.1 ▲ 133.4
58 山田浩之 ▲ 43.8 ▲ 53.4 2.7 ▲ 1.6 ▲ 60.8 69.3
59 菅原千瑛 ▲ 50.1 ▲ 41.4 57.9 ▲ 63.4 ▲ 26.2 23.0
60 島崎涼 ▲ 54.0 ▲ 106.6 ▲ 8.6 28.9 44.3 ▲ 12.0
61 岡田紗佳 ▲ 55.6 9.8 26.3 ▲ 42.6 ▲ 37.9 ▲ 11.2
62 藤本哲也 ▲ 61.0 ▲ 51.7 ▲ 6.0 73.6 ▲ 46.0 ▲ 30.9
63 藤島健二郎 ▲ 63.0 50.6 ▲ 34.5 ▲ 47.9 16.7 ▲ 47.9
64 手塚紗掬 ▲ 68.4 28.9 ▲ 141.4 52.0 ▲ 10.3 2.4
65 客野直 ▲ 68.9 ▲ 1.2 ▲ 36.9 ▲ 1.8 ▲ 30.3 1.3
66 大鹿糠文也 ▲ 72.4 ▲ 109.6 ▲ 14.8 5.4 36.3 10.3
67 渡邉浩史郎 ▲ 79.0 ▲ 24.6 ▲ 49.8 42.0 6.5 ▲ 53.1
68 ガースネルソン ▲ 91.5 25.5 ▲ 14.2 ▲ 36.5 ▲ 20.3 ▲ 46.0
69 中野妙子 ▲ 104.6 4.3 ▲ 114.7 23.4 ▲ 11.8 ▲ 5.8
70 金杉空 ▲ 106.8 ▲ 23.5 ▲ 20.3 ▲ 73.2 28.4 ▲ 18.2
71 山宮雅之 ▲ 108.6 42.4 ▲ 56.3 ▲ 85.6 17.7 ▲ 26.8
72 盛合麻理奈 ▲ 113.0 ▲ 24.3 ▲ 18.9 ▲ 8.6 ▲ 5.5 ▲ 55.7
73 椿椋 ▲ 113.1 ▲ 62.3 36.4 24.9 ▲ 98.2 ▲ 13.9
74 関口智恵 ▲ 119.4 ▲ 14.6 ▲ 64.8 43.7 ▲ 65.1 ▲ 18.6
75 林源 ▲ 131.4 10.6 19.0 34.0 ▲ 92.8 ▲ 102.2
76 和泉由希子 ▲ 137.4 ▲ 5.1 ▲ 43.9 ▲ 13.1 ▲ 0.3 ▲ 75.0
77 阿久津翔太 ▲ 142.3 39.6 ▲ 71.4 ▲ 17.6 ▲ 22.3 ▲ 70.6
78 高橋慧 ▲ 145.9 ▲ 101.7 45.5 ▲ 51.5 24.7 ▲ 62.9
79 伊東宏倫 ▲ 152.0 ▲ 13.7 25.2 ▲ 94.4 ▲ 83.4 14.3
80 鷹見としや ▲ 163.3 4.5 ▲ 33.7 ▲ 105.9 ▲ 9.4 ▲ 18.8
81 猿渡輝也 ▲ 170.6 ▲ 77.8 61.0 ▲ 69.8 ▲ 26.4 ▲ 57.6
82 松島桃花 ▲ 172.0 ▲ 57.0 20.9 ▲ 11.3 ▲ 36.5 ▲ 88.1
83 荒井伶太 ▲ 176.8 7.5 ▲ 107.3 6.6 ▲ 96.2 12.6
84 澤谷諒 ▲ 206.1 ▲ 43.1 ▲ 60.1 ▲ 12.0 ▲ 35.6 ▲ 55.3
85 山田学武 ▲ 208.1 ▲ 52.3 47.1 ▲ 78.4 ▲ 60.9 ▲ 63.6
86 中村毅 ▲ 222.1 9.7 ▲ 14.8 ▲ 115.4 ▲ 75.3 ▲ 26.3
87 小川尚哉 ▲ 222.5 ▲ 54.6 ▲ 28.7 ▲ 31.7 ▲ 21.3 ▲ 86.2
88 木原翼 ▲ 219.3 ▲ 48.9 ▲ 69.5 ▲ 30.6 ▲ 70.3  
89 山脇千文美 ▲ 225.2 ▲ 21.7 ▲ 53.3 ▲ 48.6 ▲ 101.6  

第31期麻雀マスターズ予選レポート②

【第31期麻雀マスターズ4/15(土)プロ予選②46名が本戦進出】

 

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麻雀マスターズのプロ予選は4/9(日)4/15(土)4/16(日)(※いずれか1日を選択)の3日間。
二日目の4/15予選は参加者182名、全会場の上位46名が勝ち上がりとなる。

【マスターズシステム】
・WRCルール5回戦
・4回戦終了時、プラス者は5回戦へ(※マイナス上位者で卓調整あり)

【巣鴨道場】

 

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【錦江荘】

 

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【じゃん亭】

 

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【春日エース】

 

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【勝どき柳】

 

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4回戦終了時、プラス者はpt持ち越しで5回戦へ。(※マイナス上位者で卓調整あり)

 

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5回戦終了時、全会場の上位46名が本戦進出となった。

 

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(文:小林正和)

第40期 A2リーグ 第2節A卓レポート

石川が全連対の大きなプラス!A2リーグ第2節A卓レポート

5月2日、第40期鳳凰戦A2リーグ第2節A卓が放送された。
対局者は黒沢咲、高橋良介、近藤久春、石川正明。

 

 

A1経験者の黒沢・近藤に、近年昇級してきた高橋・今期初A2の石川が挑むような組み合わせとなった。

 

★1回戦

東3局、親の黒沢がタンヤオドラ1の3,900、白ドラドラの2,600オールと連続のアガリ。

 

 

沈められた3人であったが、東3局3本場には高橋がタンヤオ三色ドラの8,000、南1局には石川がピンフイーペーコードラドラの7,700と高打点が連続で成就!置いていかれた形となった近藤が1人沈みとなった。

高橋 +15.8P
黒沢 +8.1P
石川 +1.6P
近藤 ▲25.5P

 

★2回戦

平たい点数で迎えた南1局、黒沢が3メンチャンリーチの高目をツモり2,000・4,000。

 

 

アガッて親を迎えた黒沢、さらにリーチドラ1で抜け出しにかかるも…

 

 

ここはリーチ後の四万を仕掛けた石川がとらえ、中ホンイツドラの7,700。この直撃により、石川がトップ、黒沢が4着と明暗分かれる結果に。

石川 +21.0P
高橋 ▲1.4P
近藤 ▲6.2P
黒沢 ▲13.4P

 

★3回戦

東4局、石川にメンホンのヤミテン。チンイツで仕掛けた高橋から発をとらえ、8,000のアガリ。

 

 

石川リードで迎えた南2局1本場には、3人が5,200以上のテンパイを入れていた中、リーチドラ1の2,600で勝負所を制する。
オーラスには親番の黒沢が珍しくタンヤオのみの仕掛けでトップを逆転するも、1本場で再びアガリ返した石川が連勝を決めた。

石川 +17.5P
黒沢 +11.8P
近藤 ▲4.6P
高橋 ▲24.7P

 

★4回戦

南1局、石川が七筒4枚見えという絶好の五筒八筒。高目の八筒で高橋から8,000のアガリ。

 

 

3勝目が見えた石川であったが、待ったをかけたのは高橋。南2局1本場、ドラ暗刻のリーチをツモり4,000オールで復活。さらに1本場で1,300オールをアガリトップに躍り出る。

南3局2本場、石川がドラ暗刻のリーチをかけ再逆転を狙うも、近藤が静かにメンホンの白単騎。白を暗刻から切った黒沢が捕まってしまい、近藤のアガリに。

 

 

苦しい展開が続いていた中、満貫のアガリをもぎ取った近藤が浮きの3着へ。オーラスは高橋がアガリきりトップを決めた。

高橋 +12.5P
石川 +5.0P
近藤 +2.8P
黒沢 ▲20.3P

4回戦終了時のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

4戦全て連対を決めた石川が+45.1Pの卓内トップとなった。

次回A2リーグの放送は5月9日(火)。

対局者は柴田吉和、伊藤優孝、刀川昌浩、井出康平。
解説は猿川真寿。次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

第40期 A1リーグ 第2節A卓レポート

【第40期鳳凰戦 A1リーグ第2節A卓 西川淳が打撃戦を制して卓内トップ】

本日の対局者は

6位 藤島健二郎
7位 和久津晶
8位 西川淳
11位 一井慎也

今期は13名による変則的な卓組により和久津は開幕戦、藤島・西川・一井は第2節となっている。

 

 

解説 佐々木寿人
実況 日吉辰哉

 

【1回戦】

親番の一井がドラの三索を引いたタイミングでリーチを打ち、2,600オールで先制。

 

 

オーラスには役なしペン三筒のヤミテン。純チャンに手がわってから和久津から出て5,200。一井が1回戦トップを取る。

 

【2回戦】

この調子で降級圏から距離を取りたい一井。2回戦もツモリ三暗刻のリーチで先手を取れた。と思いきや

 

 

実は先にヤミテンを入れていたのは親の西川。ツモ切り追っかけリーチで5,800は6,100(+2,000)の直撃を取る。

続く2本場ではドラ3枚使いのピンフをツモって4,200オール。

 

 

しかし一井の手牌も落ちない。3本場で234確定のヤミテン、藤島から高めの六筒ロンで8,900をアガると

 

 

迎えた親番では3軒リーチを制して親満ツモで西川に迫るが、その一井の勢いを断ち切ったのは和久津。

捨て牌に五筒六筒を散りばめたリーチで一井から七筒を釣り出す。

 

 

大きく出遅れてしまった藤島はオーラスで親満をツモ。連荘で巻き返しを狙うが

 

 

次局は一井が交わし手をアガって3着キープ。

 

【3回戦】

開局は親番の一井がドラ雀頭のピンフをヤミテンに。和久津から四筒ロンで11,600をアガるが

 

 

次局は和久津が満貫ツモ。とにかく点棒移動が激しい展開が続く。

東2局は藤島がダブ東中ドラで親満ツモ。

 

 

東3局。和久津の親リーチを受けた藤島の手牌には東が浮いていたが、テンパイする前に引いてきた北をツモ切り。

 

 

これが安めながらもリーチ発チャンタで親満のアガリ。和久津が3回戦トップを取る。

 

【4回戦】

4回戦は一井が満貫をツモった以外は比較的穏やかな点棒移動が続いていたが、南2局に西川が2,000・3,900のツモアガリ。

 

 

これが決め手となって4回戦は西川がトップを取った。

大物手への放銃が一番少なかった西川が卓内1人浮きとなった。

藤島はトップがなく展開も厳しく見えたが本日+1.3P。凌ぎ切ったと言えるだろう。

和久津のA1復帰戦は▲8.8P。3回戦の11,600放銃からの逆転トップは見事。

一井はサイクルヒットで11位から脱出できず。先手を取れた3回戦にラスを引かされたのが痛かった。

 

 

 

次回A1第2節B卓は
2023/5/3(祝水) 16:00

前田直哉
勝又健志
藤崎智
沢崎誠

解説 HIRO柴田
実況 日吉辰哉

(文・吾妻さおり)

日本将棋連盟 鈴木大介九段 日本プロ麻雀連盟 入会

【日本将棋連盟 鈴木大介九段 日本プロ麻雀連盟 入会】

2023年5月11日14時00分、記者会見が行われました。


司会 襟川麻衣子

鈴木大介九段に、今回日本プロ麻雀連盟に入会するに至った経緯についてお話いただきました。


私の麻雀は、家族麻雀から始まりました。それから趣味の一つとしてやってきました。
当時からモンド杯など映像対局を見たり、近代麻雀を読んだりと熱烈な麻雀ファンでした。
現在はMリーグも毎日欠かさず見ております。
将棋のプロを続けていく中で麻雀のプロへの憧れというのはありました。
一つのきっかけとして、2019年に麻雀最強戦で著名人枠で出させて頂き、運良く優勝することが出来ました。
その後、麻雀のプロの方々と交流する機会が増え、より一層麻雀プロの世界に興味が湧いてきました。
その頃Mリーグが発足し、より一層麻雀プロになりたい気持ちが強まっていきました。
当時は将棋連盟の理事に就いていたというのもあり、なかなか時間をとることができませんでした。
しかし今年6月に理事を退任することが決まり、これから何をしていくんだろうと考えた時に行き着いたのが、麻雀を趣味ではなくて競技としてやっていきたいという気持ちになりました。
周りの人に相談した時に、プロ団体に入るなら日本プロ麻雀連盟が良いという言葉を頂き、森山茂和会長に相談させて頂き、入会する運びとなりました。
入会に至った一番の決め手というのは、私が尊敬する佐々木寿人プロ、滝沢和典プロが所属していたからです。
もし叶うならば二人と対局する機会があればいいなと思っております。

日本プロ麻雀連盟としてどのような経緯で、入会が決まったのか、森山会長より説明頂きました。


最強戦で鈴木大介九段の麻雀を見た時に破壊力のある・攻撃力の高い麻雀を打つんだなと思いました。
そのような麻雀打ちは少なくなってきている中、貴重な存在だなと思いました。
鈴木選手が連盟に入ったら、さらに麻雀が面白いものになるのではないかと思いましたので、喜んで入会して頂きたいとお答えしました。
日本将棋連盟の選手が麻雀プロになるというのは凄いニュースだと思います。
鈴木選手を初めとして、日本将棋連盟の皆様には感謝しております。
鈴木選手の、麻雀界での活躍を期待しております。

最後に記念撮影を撮り、記者会見は終了となりました。

(文:編集部)

女流プロ麻雀日本シリーズ2023 決勝レポート

【仲田加南が大胆さと繊細さを兼ね備え3年振り2度目の優勝!】

 

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瑞原明奈
岡田紗佳
仲田加南
魚谷侑未

解説:藤崎智・和久津晶
実況:阿久津翔太
WRCルール4回戦

【1回戦】
仕掛けも織り交ぜながら組み立てる事の多い瑞原であったが意外な一面を見せる。

東1局1本場
東家・瑞原
四万四万六万七万八万七索八索九索三筒四筒東東東 リーチ ロン二筒 ドラ白 裏七筒

ダブ東スルーという選択から見事に仕上げると仲田から7,700の加点に成功した。
決勝戦仕様として準備していたようなメンゼン主体の入り。しかし東2局では仕掛け主体にシフトチェンジする。

 

100

 

一万北をポンして魚谷から12,000の出アガリを決めた局。
捨て牌に注目すると序盤は色と字を大人しめにバランス良く切り出しながらの仕掛け出しであり、待ち選択では二万五万待ちを一度はツモアガリを逃す形となったが冷静に二万を手出しで河に並べトイツ落としの幻想を醸し出すと、魚谷の手牌の中に眠っていた単騎待ちにしか当たらない西を呼び覚ます。相手からどう見られているかを意識する瑞原の良さが際立った立ち上がりとなった。

【2回戦】
2回戦に入ると今度は瑞原を追いかけるように仲田、岡田の二人が主導権を握る展開へ。
まずは仲田の時間帯である。

東4局1本場
3巡目
北家・仲田
二万二万九万九万四筒八筒八筒九筒九筒西北北発 ドラ二筒

3巡目にして早くも七対子イーシャンテン。しかし4巡目に放たれた九筒は見送りながらも同巡に打たれた
二万には大胆にポンの声を掛けて対々和のリャンシャンテン戻し。これが好判断となり、瞬く間の満貫成就となった。

 

100

 

このアガリで波に乗った仲田は南3局の瑞原のリーチを受けた局でも

 

100

 

白・ホンイツ・ドラ2のラリアットを炸裂させトータルでも首位に躍り出る。
そして、その勢いのままトップを決めるかと思われた。しかし、この半荘を制したのはチャンス到来の機を待ち構えていた岡田であった。

細かな加点で2着目をキープしていた岡田はオーラスの親番で以下のファーストテンパイに辿り着くと迷わずリーチと踏み切る。そして一発で力強くツモリあげた。

 

100

 

巡目やポイント差などを考慮すると意外とノータイムでリーチに行けない人も多いのではないだろうか2022年度の女流プロ麻雀日本シリーズ覇者である岡田の決勝経験値が出た見事な一撃で瑞原、仲田、岡田の三つ巴で後半戦へ。

【3回戦】
東場は比較的穏やかに局が進んだが南場に入ると景色が一転する。

南2局1本場
東家・瑞原
六万七万八万九万九万五索六索二筒三筒四筒五筒六筒七筒 リーチ 一発ツモ七索 ドラ八筒 裏七万

南2局2本場
東家・瑞原
二万三万三万四万五万五万六万七万九万九万 ポン南南南 ロン四万 ドラ九万

瑞原が2局連続の12,000の加点で一歩抜け出すと

 

100

 

ここまで厳しい展開を強いられてきた魚谷が岡田より発・ドラ3の12,000を決めた。

更に魚谷は次局の南3局1本場でも親の満貫ツモを決めてこの半荘のトップを奪還すると岡田をかわしてトータル3番手で最終4回戦を迎える。

【4回戦】
最終戦は瑞原と仲田が効果的なアガリをものにし一騎打ちの様相となり南場へ突入した。局面が大きく動いたのは南2局3本場。

 

100

 

100

 

仲田の先制リーチに対して東家の魚谷が追いかけリーチをかけている場面。
二人のアクションに挟まれた瑞原は撤退宣言するかのように押し返そうとしていた二万を手牌の右手から一番遠い左側へ収納するも

 

100

 

まさかの五筒ツモでテンパイ。

ここで瑞原の手が止まる。

仲田には通りそうだが魚谷には危険牌という中でしっかり場を見渡すと、テンパイ取りヤミテンを選択した。
決勝戦終了後のインタビューでは

瑞原「魚谷さんの一万切りリーチが必ずしも手牌に関連しているとは限らない点、二万が1枚切れなのでシャンポンで当たりにくい点、そしてドラの切れ具合等から仮に放銃しても致命傷にならない可能性が高い点、そしてこの手をアガリ切れれば優勝に近づくと思い押しました。」
と語った瑞原の読み通り、実際の魚谷の手はドラと手役の絡まない形。

 

100

 

しかし、リーチという役の怖さである裏ドラ表示牌が八万となり瑞原にとっては痛すぎる失点となった。

それでも僅かながら優位な立場で迎えた瑞原のオーラスの親番。

 

100

 

仲田の優勝条件はツモアガリならば400・800以上、瑞原からの直撃は1,000という僅少な点差。そして肉薄した数字に肖るかのように天は仲田に究極な選択を与えた。

 

100

 

ピンフのテンパイ。
しかしヤミテンの場合、瑞原からの出アガリは優勝となるがツモでは点数が足りない。ならばいっその事リーチの手もあるが、魚谷・岡田からは12,000以上の出アガリが必要。また条件の厳しい魚谷・岡田の両名はテンパイの可能性が著しく低く、瑞原はノーテン終局でも優勝となるというシチュエーションである。

結果を出した方が正解とも言える極限の二択に対して仲田が導き出したのは“ヤミテン”であった。
そして

 

100

 

この繊細さを持ち合わせた仲田が山に1枚しか眠っていない一万四万を瑞原から捉えると、3年振り2度目の女流プロ麻雀日本シリーズ優勝に返り咲いた。

 

100

 

優勝 仲田加南
2位 瑞原明奈
3位 魚谷侑未
4位 岡田紗佳

 

100

 

◆女流プロ麻雀日本シリーズ2023優勝
仲田加南
「キラキラした決勝メンバーに恵まれて負けても楽しかったと言えるぐらいの決勝戦でした!また沢山のご声援も届いて嬉しかったです。来期からも精一杯頑張りますので応援の程宜しくお願い致します。ツモよりデバサイ!!」

(文:小林正和)

第3期鸞和戦ベスト16D卓レポート

4月21日第3期鸞和戦ベスト16D卓の試合が行われた。

30代、40代の日本プロ麻雀連盟所属の選手が参加できるこのタイトル戦も今期で3期目を迎える。
なお、ベスト16は日本プロ麻雀連盟公式ルールで4回戦を戦い、トータルポイント上位2名がベスト8へ進出となる。

D卓対戦メンバーはこちら。

 

 

注目選手はA2リーグ所属、そして今期が鸞和戦ラストチャンスとなる紺野真太郎。
果たしてラストチャンス掴むことはできるのか?

1回戦は親番矢崎からのダブルリーチでスタート。

 

 

4,000オールのツモアガリ。

その後も紺野以外の3者が高打点をアガリ、1回戦はダブルリーチをアガった矢崎がトップ。そして紺野はラススタートとなった。

 

 

2回戦も紺野にとっては苦しい時間が続く。
青嶋からの早いリーチを受けた親番の紺野。
九筒切りを選択すると、ジュンチャンピンフイーペーコー12,000の放銃となった。

 

 

青嶋はこのアガリが大きな決め手となり、2回戦トップで終了。
紺野は勝負手が中々実らず2連続ラスでのスタートなった。

 

 

3回戦は東1局からバチバチのぶつかり合い!

青嶋が東が2枚切れのメンホンテンパイ。

 

 

紺野がタンヤオドラ1テンパイ。
待ちはシャンポンだがここは迷わず即リーチ。

 

 

そして1、2回戦とプラスを積み重ね現状トータルトップ目に立つ矢崎もドラと振り替わってのピンフドラ1リーチ。

 

 

この勝負所を制したのは紺野。リーチ・タンヤオ・ツモ・ドラ2,000-3,900のアガリとなった。

 

 

東2局も紺野が2,000・4,000と加点すると、4人のポイント差が一気に縮まったものの、青嶋が東3局で新谷からメンホン七対子のアガリ、そして南1局の親番では跳満のツモアガリを決めると、他3者を一気に引き離す。

 

 

南2局、絶対連荘したい新谷の親番で、矢崎にタンヤオドラドラのテンパイが入る。

 

 

新谷も七対子のテンパイが入り即リーチの選択。
放銃回避の二万単騎待ちでのリーチとなるが、リーチ後に四万を持ってきてしまい、新谷の放銃となった。

 

 

その後も矢崎は加点に成功し、浮きを確保すると、3回戦は新谷の1人沈みで終了となる。

 

 

4回戦は3回戦までリードをしていた矢崎、青嶋の2人が見事ポイントを守り切る形でベスト8の通過を決めた。

 

 

ベス88進出を決めたのはこちらの選手たち。

 

 

現鳳凰位のHIRO柴田、現役Aリーガーの杉浦勘介、紺野真太郎もベスト16で敗退。
比較的若い世代も多く残ったベスト8。

今期の鸞和は一体誰になるのか目が離せない。

(文:松田彩花)

巣鴨本部道場 2023年4月度プロアマオープン大会成績表 4月度最終結果(※プラス者のみ)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 打数 成績
1 西角健二 48 270.6
2 ラッキースリー 61 262.2
3 岡本浩一 78 247.8
4 なしお 36 225.7
5 藤原隆弘 50 207.3
6 中村 75 196.8
7 山部正人 16 190.3
8 松村祐輔 25 189.5
9 後藤竜司 28 170.4
10 のりさん 33 170.3
11 山田樹 21 168.3
12 くまっち 16 152.5
13 キモト 31 129.9
14 加藤はるみ 62 128.8
15 稲熊勝明 36 122.9
16 岩渕信明 31 115.4
17 スロット麻雀厨 39 101.9
18 りか 28 99.9
19 前原由紀子 25 96.7
20 じゅんじゅん 21 93.5
21 一色陽子 24 89.6
22 福永雄介 22 89.3
23 立岩知朗 17 73.2
24 やすこ 48 70.9
25 森 雅彦 20 70.8
26 Andy-San 16 68.2
27 関光穂 18 65.9
28 グリーンマン 44 55.9
29 厚地 25 54
30 てんちゃん 23 52.7
31 曹洪堃 24 43.2
32 藤次祐紀 68 37.7
33 齋藤麻衣子 23 37.3
34 なーちゃん 22 36.2
35 とがし 17 36.2
36 じゅんきち 40 35.6
37 BBQ 17 30.87
38 井出博幸 39 27.2
39 宗広岳陽 20 18
40 北村弦騎 17 16.7
41 市川幹人 42 9.2
42 ハチロー 28 1.3
43 山本和幸 18 1

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 打数 成績
1 ゆーさん 16 186.3
2 岡本浩一 18 143.7
3 りか 9 135.7
4 なーこ 12 121.7
5 関光穂 13 110.6
6 凄悦 12 93.5
7 ドロンボーZ 12 91.3
8 ルギア 16 87.4
9 市川幹人 12 84.6
10 立岩知朗 11 78.6
11 比屋定桜江 15 73.1
12 じゅんじゅん 19 63.9
13 てんちゃん 18 63.8
14 堀江純一 9 61.5
15 ラッキースリー 22 53.5
16 なーちゃん 21 52.4
17 あおやなぎ 12 47.7
18 まさ123 8 47.3
19 加藤はるみ 17 45
20 るつお 10 44.2
21 堀田翔平 13 44.2
22 くまっち 8 42.7
23 青木保則 8 42.2
24 井出博幸 20 42.2
25 シマカタ 9 39.6
26 御子柴佑梨 9 39
27 じゅんきち 10 37.9
28 グリーンマン 22 32.5
29 中村 16 29.2
30 mei 18 26.8
31 マサヒロ 10 24.3
32 ひろりん 9 22.3
33 前原由紀子 14 14.9
34 曹洪堃 13 10.5
35 hase 10 2.5
36 藤次祐紀 22 0.7

 

道場ポイントランキング

順位 名前 1WRC 1公式 2WRC 2公式 3WRC 3公式 4WRC 4公式 5~6 合計
1 くまっち 400 45 300 40 234.3 45 119 25 0 1208.3
2 ラッキースリー 160 29.75 170 24.25 256.7 75 300 29 0 1044.7
3 西角健二 119 0 400 0 39 0 400 0 0 958
4 中村 85 75 140 27.75 228 50 180 23.25 0 809
5 市川幹人 300 30 61 28.5 184.4 37.5 73 37.5 0 751.9
6 加藤はるみ 140 35 200 75 97.3 25 117 28 0 717.3
7 なしお 94 0 96 0 284.1 0 200 0 0 674.1
8 関光穂 116 47.5 118 23.25 151.1 27.75 95 47.5 0 626.1
9 前原由紀子 84 0 0 20.25 337.9 23.25 112 21.25 0 598.65
10 藤次祐紀 120 27.75 65 28.75 205.9 24.75 86 20.5 0 578.65
11 藤原隆弘 114 29 180 0 24.9 29.75 190 0 0 567.65
12 松村祐輔 250 0 72 0 82.1 0 160 0 0 564.1
13 じゅんじゅん 99 20.75 68 21 141.4 42.5 111 29.75 0 533.4
14 稲熊勝明 180 0 58 0 165.8 0 116 0 0 519.8
15 福永雄介 190 0 54 0 156.7 0 100 0 0 500.7
16 ともや 200 24.75 82 0 82.4 24 59 20.25 0 492.4
17 なーちゃん 49 40 64 47.5 130.4 47.5 84 28.75 0 491.15
18 こしの 170 0 97 0 104.2 35 70 0 0 476.2
19 スロット麻雀厨 100 0 250 21.75 -31.1 0 114 17.25 0 471.9
20 hase 80 23.75 66 42.5 136.2 28 68 20.75 0 465.2
21 立岩知朗 45 0 190 29.25 58.6 0 99 35 0 456.85
22 井出博幸 112 37.5 99 35 30 28.75 80 24.5 0 446.75
23 岡本浩一 0 100 0 20.5 0 0 250 75 0 445.5
24 キモト 93 0 100 0 131.2 0 118 0 0 442.2
25 御子柴佑梨 0 0 117 62.5 169.4 0 65 24 0 437.9
26 高橋大輔 92 23 87 100 35.1 23 67 0 0 427.1
27 チン トー 95 24.5 112 0 152 25.25 0 0 0 408.75
28 グリーンマン 86 25.25 83 28.25 27.9 29.25 94 23.5 0 397.15
29 BBQ 96 24 52 25.25 78.6 20.75 81 0 0 377.6
30 森 雅彦 111 0 67 0 100.4 0 97 0 0 375.4
31 佐藤正道 117 0 114 0 68.2 0 64 0 0 363.2
32 岩渕信明 79 0 79 0 88 0 115 0 0 361
33 山部正人 58 0 101 0 19.4 0 170 0 0 348.4
34 シマカタ 97 0 92 0 -17.8 100 52 24.25 0 347.45
35 斎藤颯汰 0 0 0 0 346.3 0 0 0 0 346.3
36 かずや☆雀アカ 64 24.25 120 0 137 0 0 0 0 345.25
37 曹洪堃 0 0 86 0 126.9 21.25 87 21 0 342.15
38 じゅんきち 56 0 73 21.25 71.7 0 82 23.75 0 327.7
39 山田樹 82 0 113 0 0 0 120 0 0 315
40 Andy-San 60 0 84 0 68.3 0 96 0 0 308.3
41 後藤竜司 78 0 93 0 -32.2 0 150 0 0 288.8
42 金山二郎 68 0 78 0 64.5 0 69 0 0 279.5
43 山本和幸 81 0 119 0 0.5 0 71 0 0 271.5
44 凄悦 42 0 59 0 41.5 21.75 58 45 0 267.25
45 とがし 83 0 115 0 -16.9 0 83 0 0 264.1
46 ルギア 61 28.75 0 50 0 28.25 56 40

0 264
47 青木保則 72 0 160 0 0 0 0 24.75 0 256.75
48 ハチロー 55 28 60 20.75 -10.6 30 72 0 0 255.15
49 Courtois Valentin 0 0 0 0 249.9 0 0 0 0 249.9
50 盛合麻理奈 0 62.5 116 0 71.3 0 0 0 0 249.8

第3期鸞和戦ベスト16C卓レポート

【第3期鸞和戦 ベスト16C卓 山田浩之・西岡慎泰の2名がベスト8進出】

第3期鸞和戦ベスト16C卓の対局者は

山田浩之
居藤洸
西岡慎泰
渡邉翔士己

 

 

解説 齋藤豪
実況 楠原遊

 

【1回戦】

山田が親番でタンヤオのリーチを打ち、高めの六筒ツモ。3,900オールは4,000オール(+2,000)でリードするが

 

 

次局は居藤が4巡目リーチを打ち、山田から高めの六万ロンで7,700は8,300のアガリ。

 

 

東4局。西岡が発をポンせず345の三色に仕上げて満貫ツモ。

 

 

オーラスに先制リーチを打った西岡がアガリ切って1回戦は逆転トップを取る。

 

【2回戦】

西岡が4巡目にメンホン七対子、西単騎テンパイを入れるが

 

 

山田がヤミテンとして、渡邉のテンパイ打牌の六万をロン。

 

 

連荘5本場では3メンチャンリーチを打ち、一通がつく一筒ツモ。親の跳満に仕上げた山田が2回戦は特大トップ。

 

【3回戦】

2番手の西岡が着実にアガリを重ねてトップ目に立っていたが

 

 

渡邉がチンイツ一通、西岡から四万ロンで跳満の直撃。3回戦トップを取る。

 

 

山田はオーラスに浮き2着を確保するアガリ。最終戦を待たずして当確ポジションとなる。

 

【最終 4回戦】

3番手の渡邉が満貫分のリードを持っていたが、東4局の親番で4番手居藤からリーチ。簡単に親番を捨てられない渡邉が1シャンテンで六筒をツモ切るが、居藤の手牌はドラ雀頭の高め一通。跳満のアガリとなる。

 

 

南2局。山田が親番で白北と2フーロ。西岡から出て12,000は12,900。

 

 

次局は居藤がドラ暗刻のリーチをツモって満貫のアガリ。

 

 

南3局は渡邉が親番居藤から高めの三万ロンで満貫。

 

 

オーラス居藤は西岡から倍満直撃条件に。渡邉は親番を繋いで西岡まであと5.9Pまで迫るが

 

 

2本場は西岡が自らアガって決着。

第3期鸞和戦ベスト16C卓からは
山田浩之
西岡慎泰
この2名がベスト8進出となった。

 

 

(文・吾妻さおり)

第18期女流桜花Aリーグ第1節C卓レポート

6年ぶりの女流桜花Aリーグということもあり堅い表情で登場した高宮まり。

 

その第1節の対戦相手は

内田美乃里/Aリーグ出場14期目
通算+652.8P/平均+50.2P
決定戦出場4回

 

二階堂亜樹/Aリーグ出場17期目
通算+736.4P/平均+52.6P
決定戦出場5回
女流桜花獲得2回

 

仲田加南/Aリーグ出場17期目
通算+767.6P/平均+64.0P
決定戦出場8回
女流桜花獲得4回

と、いずれも女流桜花Aリーグで抜群の安定感を誇り一度も降級していない実力者が揃いました。

 

 

1回戦4着スタートだった高宮は、戦う環境に合わせて変化を試み、普段より早い巡目から形式テンパイを取りにいくも

 

 

これが内田のタンヤオ三色ドラのヤミテンに捕まり満貫の放銃。
この本人曰く「斬新な放銃」で目が覚めたか、そこからは本来のスタイルである攻撃的な麻雀で巻き返しを計り

 

 

これが上手くハマって2回戦はトップを奪取。
1回戦での失点をだいぶ返済すると

 

 

4回戦では仕掛けたチンイツが決まり4,000オールのアガリでトータルポイントがプラスに転じ、

 

 

最後のインタビューでは「来節以降はもう少し落ち着いて打てると思う」と、安堵の表情を浮かべました。

 

 

<第1節C卓結果>
内田+17.9P高宮+1.7P 仲田▲4.4P 亜樹▲15.2P

(文:越野智紀)

第40期 A1リーグ 第1節C卓レポート

【第40期 鳳凰戦A1リーグ第1節C卓 沢崎が+54.6Pでトータル2位に】

本日の対局者は
沢崎誠
藤崎智
ダンプ大橋
前田直哉

 

 

解説 藤島健二郎
実況 古橋崇志

 

【1回戦】

療養明けの復帰戦となった沢崎の麻雀は注目ポイントだったが、東4局に六索を藤崎からロン。
ピンフ一通ドラドラ、強烈な満貫を決める。

 

 

【2回戦】

1回戦に1人浮きトップを取った沢崎は、2回戦東場の親番で七対子のドラ単騎リーチ。6,000オールを引きに行くが

 

 

ドラの白はダンプの手元に。
発白ホンイツドラ3の跳満ツモで沢崎の親リーチを粉砕して2回戦トップ。

 

 

オーラス親番の藤崎は前田から六万ロンで11,600は11,900。浮きの2着となる。

 

【3回戦】

東3局。藤崎が発暗刻、ドラの九万暗刻のヤミテン。
前田から満貫のアガリを取る。

 

 

南1局に沢崎の親リーチを受けた前田は、ハイテイで選択を迫られる。宣言牌は四筒だが、スジに引っかかっての放銃を嫌って五筒を勝負すると11,600の放銃となってしまう。

 

 

【4回戦】

3回戦に逆転トップで本日2勝目を挙げた沢崎は最終戦に起家を引き、強気のドラ単騎リーチをツモアガリ。

 

 

連荘1本場ではリーチ者藤崎のスジ牌二筒単騎のヤミテンを入れ、ダンプから9,600は9,900(+1,000)。

2局で52,900点までポイントを伸ばした沢崎は本日3勝目を挙げた。

オーラスは藤崎がドラ暗刻のリーチをツモって浮きの2着をキープ。

 

 

沢崎は復帰戦で健在をアピール。インタビューでは満面の笑みを見せた。

マムシ旋風が吹き荒れる中、忍者の本領発揮でしっかりプラスで開幕戦を終えた。

3回戦まで耐え続けたダンプだったが、最終戦でラスを引かされた分だけマイナスに。

守備力が高く鋼鉄の岩とも呼ばれる前田だが、本日は悉く捕まり最下位スタートとなってしまった。

 

 

 

次回A1リーグ第2節A卓は
2023/4/26(水)16:00

和久津晶
西川淳
藤島健二郎
一井慎也

解説 佐々木寿人
実況 日吉辰哉

(文・吾妻さおり)

第40期 A2リーグ 第1節D卓レポート

紺野がトップ3回の好発進!第40期鳳凰戦A2リーグ第1節D卓レポート

4月25日(火)、第40期鳳凰戦A2リーグ第1節D卓が放送された。
対局者は紺野真太郎、伊藤優孝、近藤久春、前原雄大。

 

 

なんとベテラン選手の近藤が4人の中で最も若手という、重厚なメンツでの対局となった。
※連盟に入会した年が一番遅いのが近藤

 

★1回戦

東1局、紺野が役牌を仕掛けてチャンタのドラ単騎。ドラは親の前原にトイツであったが、ここは難なくツモり2,000・4,000の幸先良いアガリ。

 

 

紺野は続く親番でもドラトイツのリーチをツモり4,000オールの加点。このまま独壇場かと思われたが、前原が南場の親番を離さない。まずは一手で三色変化の手牌を即リーチに踏み切っての2,000オール。そして仕掛けての1,500、愚形リーチの3,900と前原らしいアガリの連続でトップを逆転。しかし、南2局には親の紺野が役役ホンイツの4,000オールで再逆転。

 

 

前原・紺野の充実度が際立った半荘となった。

紺野 +25.8P
前原 +12.0P
伊藤 ▲7.3P
近藤 ▲30.5P

 

★2回戦

東2局、親の紺野が好調そのままに3メンチャンのタンヤオリーチ。これを当然のようにツモり2,000オールで先制。
東4局には、伊藤が自身の河に中筋となっている六索単騎で勝負をかけるも、ヤミテンを入れていた前原がジュンチャンのツモ。紺野・前原に追い風が吹き続ける。

 

 

南3局には、今度こそとばかりに近藤がジュンチャンをリーチの選択。四索が先に切られており七索の出アガリに期待するが、逆に現物待ちの紺野のアガリを生む結果に。

 

 

2回戦も伊藤・近藤は効果的なアガリに恵まれず、初戦と同じ着順となった。

紺野 +28.1P
前原 +4.9P
伊藤 ▲12.7P
近藤 ▲20.3P

 

★3回戦

ここまで苦しい近藤に連続で会心のアガリ。まずは東4局、前原のリーチを受けてテンパイすると、リャンメンに受けずにドラと南のシャンポンリーチ!ちょうど南が余る形でテンパイした伊藤から7,700のアガリに。

 

 

さらに南1局、前原に11,600確定の強烈な二索五索ヤミテンが入るも…

 

 

二索単騎の七対子を選択した近藤が紺野から頭ハネという結果に。

 

 

針の糸を通すような2回のアガリで、近藤が1人浮きのトップ。ここまでの負債を半分に減らした。

近藤 +27.5P
伊藤 ▲3.4P
前原 ▲9.2P
紺野 ▲14.9P

 

★4回戦

東1局、親の紺野が恵まれた手牌を最高形に仕上げ、リーチタンヤオピンフツモドラ1の4,000オール。

 

 

東4局にはピンフ高目三色を慎重にヤミテンでアガると、親番で5,800、2,600オールと連続のアガリ。
南3局・南4局も自らアガリきり、隙のない麻雀で1人浮きのトップを獲得した。

紺野 +46.0P
伊藤 ▲2.0P
近藤 ▲18.2P
前原 ▲25.8P

4回戦終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

トップ3回の紺野が+85.0Pの大きなプラスを持ち帰り、A1復帰に向け弾みをつけた。

次回A2リーグの放送は4月25日(火)。
対局者は黒沢咲、高橋良介、近藤久春、石川正明。
解説は柴田吉和。次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

第260回:プロ雀士インタビュー 貝原 香  インタビュアー:阿久津 翔太

次世代スターの発掘を目的に2021年に設立された若獅子戦、桜蕾戦。先日第5期となる両タイトル戦が行われ、若獅子戦は貝原香プロ、桜蕾戦は御子柴佑梨プロの優勝となりました。

ということで、今回は第1期若獅子戦で優勝した私、阿久津翔太が第5期若獅子戦を優勝した貝原香プロにインタビューしてきました!

 

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阿久津「じゃあまずは対局以外の話から!今はどこで働いているんですか?」

貝原「元々は大学生で4月からIT関連の仕事で今研修を受けています。」

阿久津「ってことは若獅子戦の時はギリギリ学生?」

貝原「卒業はしていたんですけどギリギリ学生でした」

ちょうど環境が変わるタイミングでのタイトル獲得というのは、これからまた気持ちを高めていくのに絶好のタイミングなのかもしれません。

阿久津「特待生オーディション受けていましたよね?あれは何年前ですか?」

貝原「2019年の第2回特待生オーデションですね。」

 

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2019年に行われた第2回特待生オーディション。合格してもすぐにプロというわけではないですが、プロテスト受験にかかる費用や研修受講料などが無料になります。

貝原「第2回で受かったのが早川さんと杉浦さんでした。」

第3回若獅子戦優勝の早川健太プロと桜蕾戦や最強戦などで活躍している杉浦まゆプロと、そして今回若獅子戦優勝した貝原香プロ。
まさに今若手の中で活躍しているメンバーがオーディションで選ばれていたとなると、この特待生オーディションの効果は絶大です。

阿久津「ちなみにそのオーディションを受けるにあたって、どうして麻雀プロになりたいって思いましたか?」

貝原「大学入って多く麻雀を打つようになって、3年生から4年生に上がる冬ぐらいに特待生オーディションのツイートを見かけて、その時卒業できない単位状況なの分かっていたので、自分の麻雀を客観的に評価されたことが無かったし1回受けてみようかなって感覚で受けました。」

阿久津「受けてみたら特待生に選ばれたからプロ試験を受けたと。」

さて、若獅子戦優勝の大きな恩恵として、C1リーグへのジャンプアップがありますが(貝原さんはD3から5段階アップ)、貝原香プロは第1節を+47.8Pと大きなプラスでスタートしています。そのへんの心境も聞いてみましょう!

貝原「D3とかにいた時はほとんど今まで打ってきた赤ありの延長戦上、みたいな打ち方だったのですけど、C1は殴り合いというよりも対応されるって感じで、役牌バックとかは仕掛けづらいなって感じはありましたね。自分の行動に対してレスポンスがあるなって感じがありました。」

リーグが大きく上がると周りの打ち方も大きく変わりますし、当然レベルも変わるということで自分の麻雀をどう打っていくか再考する必要がありますが、貝原プロはそのへんの適応力の高さはかなり高そうなのでそれが1節目の結果に結びついたのかもしれません。

それでは若獅子決勝戦の内容について聞いてみましょう。

阿久津「最終戦の東3局2本場でチョンボした時の心境はどうでしたか?」

貝原「あの時は逃げなきゃ逃げなきゃって思っていて、ポイント的には余裕があったんですけど、ちょっと危なくなってきて…そんな時に配牌開けたら東東中中ってあって嬉しくなっちゃって、何を鳴くか考えていたら西を切っちゃっていて…」

 

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貝原「それで10ポイント差ぐらいになって一瞬焦りはしたんですけど、まだ勝ってるしなって感じではありましたね。」

阿久津「じゃあ意外とそんなに引きずる感じでは無かったと。」

貝原「10ポイント差に対しては引きずって無かったんですけど、自分に対しての『何やってんの!』って感情が強かったです。」

大幅リードから少しずつ迫られていく恐怖。焦り。このまま逆転されてしまうのではないかという未来が脳裏を掠める感覚は、時に冷静な思考力を大きく奪っていきます。
ただ、そんな状況でチョンボをしてしまったら自分なら頭が真っ白になりそうですが、そこで引きずらない切り替えの早さは間違いなくこの後の結果に影響したことでしょう。

阿久津「その後の七対子の中単騎をリーチしてツモった局あったじゃないですか。あれは解説の勝又さんも褒めていたけど、あの局リーチした理由を聞いてもいいですか?」

 

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貝原「最初二万単騎でテンパイして、良い待ちになったらすぐリーチしようと思っていて、中をトイツか暗刻で持っている人以外は止まらなそうだし、ツモって裏裏なら勝負を決められると思ったのでリーチしました。」

阿久津「局消化の価値よりも圧倒的に有利を広げにいった。これ結構独学の良さの部分が出ていて、だんだんこういうのリーチできなくなる人多いイメージだけど、決勝で勝ち切れる人って、しっかりとここでリーチ打っている人な感じがしますね。」

どうしてもリードを持つとそのリードを上手く使って立ち回ろうという思考になりがちですが、そこでリードを広げにいくというのは相手からすると一番逆転しづらい感じがします。

阿久津「他に印象に残っている局はありますか?」

貝原「聞きたい局があって、2回戦のオーラスなんですけど…」

 

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貝原「自分の目的としては、山本さんにアシストしたいんですよね。自分以外の3人が1回戦と真逆の順位になるので。」

ここで貝原プロは中張牌を連打していき、その意図を察した山本プロも六万を出来メンツからチーしていきます。

 

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さらにその次巡も山本プロの急所である三万をチーさせてテンパイを入れさせる完璧なアシスト。

 

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しかし、ここで親の高橋プロからリーチが入ります。

 

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そのリーチ一発目に五索を持ってきて長考。

貝原「(山本プロの)初めのチー出しが七索で、その周りがどうなっているか分からなくて、親に対しては八索が通っていて三索が4枚見えていてほとんど五索で当たる感じが無くて、山本さんに打ってほしくも無いのでここで五索を一発で打つのもあると思っていて、でもそれで万が一親に放銃するのもなと。」

貝原「結局ここ一発だけ現物打っちゃって。」

阿久津「うーん一発だけはなぁ。二発目でいいやってしちゃいそうだけど…山本さんは無筋引いたら結構オリちゃいそうな状況だし、実際これ五索が山本プロの当たり牌で打てたらめちゃくちゃファインプレーですもんね。」

こういう1巡で親の連荘が生まれて逆転…というのは少なくないですが、万が一放銃してしまったら…と考えてしまうものです。今回は五索はどちらの当たり牌でもありませんでしたが、ここで親に通っていない牌を切るかどうかを丁寧に吟味する力というのは非常に大きいものだと思います。

この局は狙い通り山本プロのアガリとなり、貝原プロとしては自身の手がバラバラだったにも関わらず、山本プロに2つの仕掛けを入れさせて、高橋プロの勝負手を躱しつつ理想の並びで2回戦を終えることに成功しました。

ベスト16での対局前インタビューでは「周りを使って周りにも使われてWin-Winな関係を築けるような麻雀を打ちたい」と語った貝原プロ。
そのインタビューを聞いたときは(難しいことを言うなぁ…)と思いましたが、この決勝戦で見事に自身の麻雀の強みを最大限発揮して、途中のアクシデントにも負けずに優勝を果たしました。

前期優勝した笠原プロの麻雀を「剛」とするなら貝原プロは間違いなく「柔」でしょう。
私も第一期から若獅子戦に参加していますが本当に毎年様々な打ち手がでてきて、それぞれ個性があってこれからの麻雀が楽しみだなとワクワクします。

これからの貝原プロの活躍と、たくさんの獅子たちと、これから現れるであろうまだ見ぬ強き若手の登場を楽しみに見守ってください!

 

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第3期鸞和戦ベスト16B卓レポート

【第3期鸞和戦 ベスト16B卓 児玉佳宏・新井駿一がベスト8進出】

本日の対局者は
児玉佳宏
新井駿一
真鍋明広
杉浦勘介

 

 

解説 長村大
実況 蒼井ゆりか

公式ルールで4回戦を行い、上位2名がベスト8進出。

 

【1回戦】

最初に大きなアガリを決めたのは真鍋。このルールでは特に嬉しいツモリ三暗刻の満貫。

 

 

南1局には新井が先制リーチを打つが、七対子のヤミテンを入れていた親番の児玉が、ドラ単騎になったタイミングで追っかけリーチ。12,000(+1,000)をアガると

 

 

オーラスに発トイトイドラドラの満貫をアガって浮きの2着。

 

【2回戦】

1回戦にキツいラスを引かされた新井だが、杉浦の仕掛けと真鍋のリーチに丁寧に回り込んで、終盤に三暗刻確定のカン六筒待ちとなり、ハイテイツモ。

 

 

東4局にも中ドラ3をアガってプラス域まで復活。

南1局、今度は児玉が三暗刻。2,600オールのアガリで連続2着を取る。

 

 

【3回戦】

3人浮きで競っている3回戦。ラス前に新井が3,900のアガリで頭一つ抜けると

 

 

オーラスは児玉が2着キープの1,000点で終わらせる。

 

【最終 4回戦】

大きく離されてしまった杉浦。最終戦にようやく気持ち良い満貫ツモが決まった。

 

 

絶対落とせない南1局の親番。
東一万のシャンポン待ちで先手を取れたが

 

 

児玉の押し返しに遭い、タンヤオドラ3に放銃。
児玉はこのアガリでほぼ安泰ポジションとなった。

オーラス。親番の真鍋は連荘して新井を捲りに行くが

 

 

1本場は新井のツモアガリで決着。

第3期鸞和戦ベスト16B卓は児玉佳宏・新井駿一の2名が勝ち上がりとなった。

 

 

(文・吾妻さおり)

「麻雀最強戦2023 因縁の決着」優勝は内川幸太郎!

4月16日(日)15時より、「麻雀最強戦2023 因縁の決着」が行われた。
(司会:小山剛志/アシスタント:高見奈央/実況:日吉辰哉/解説:白鳥翔/ナビゲーター:梶本琢程)

その模様はAbema麻雀チャンネルにて生配信され、内川幸太郎が優勝を勝ち取った。

 

 

麻雀最強戦キンマweb-近代麻雀

第31期麻雀マスターズ予選レポート①

【第31期麻雀マスターズ 4/9(日)プロ予選① 39名が本戦進出】

 

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麻雀マスターズのプロ予選は4/9(日)4/15(土)4/16(日)
(※いずれか1日を選択)の3日間。

初日の4/9予選は154名が参加。全会場の上位39名が勝ち上がりとなる。

【マスターズシステム】WRCルール5回戦

4回戦終了時、プラス者は5回戦へ(マイナス上位者で卓調整)

【巣鴨会場】

 

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【錦江荘】

 

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【じゃん亭】

 

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【エース】

 

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4回戦終了時、プラス者はpt持ち越しで5回戦へ。
(マイナス上位者で卓調整)

 

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5回戦終了時、全会場合わせて上位39名が本戦進出となった。

(文・吾妻さおり)

第3期鸞和戦ベスト16A卓レポート

【「柴田」対決は吉和がベスト8へ。静岡チャンピオン川崎も勝ち上がり】

第3期鸞和戦のベスト16初戦となるA卓は、HIRO柴田・柴田吉和・川崎義之・田代航太郎による対戦。
鳳凰位に就いたHIRO柴田はここからの参戦となる。

 

 

1回戦は南2場の親番で川崎がラッシュ。まず、柴田吉和からリーチ・ドラ3の12,000を仕留めると、1本場には白・ホンイツ・ドラの4,000オール(+300)。

 

 

この2局で大きく稼いだ川崎がまずトップを奪う。

続く2回戦は4者接戦のまま迎えたオーラスに、役牌2種を鳴いてドラ1の柴田吉和がHIRO柴田から3,900をアガって1人浮きに成功。

 

 

初戦大きなラスを引いた柴田吉和が巻き返しに成功する。

3回戦は南2局7本場に大きなヤマ場。田代がピンフ・一気通貫・ドラをヤミテンに構えると、リーチをかけたHIRO柴田から五索が出て7,700(+3,100)のアガリ。

 

 

放銃したHIRO柴田は南3局にリーチ・タンヤオ・ピンフ・ツモ・ドラの2,000・4,000をアガってすぐさま失点を取り返す。

 

 

ただ南4局。親番で先制リーチをかけたHIRO柴田に対し、勝ち抜けへ浮きを目指したい田代が抵抗。
14巡目には、リーチをかけて四万でアガれば浮きを果たせるテンパイが入る。

 

 

しかしこれを六万ツモ切りで拒否すると、次巡には三色が確定する三万引き。どこからでもアガれば浮きになる条件ができると、直後にHIRO柴田から四万でアガリ、7,700(+1,000)。

 

 

田代に手痛い2度の放銃を喫したHIRO柴田がここで勝負圏から大きく遠ざかる。

残る3者は接戦のまま迎えた最終4回戦南1局2本場。南・ホンイツのテンパイを入れた川崎が南を加槓すると、嶺上牌の二索も加カン。再び嶺上牌からツモって来たのは・・・

 

 

アガリ牌の北。珍しい連続加カンによる嶺上開花ツモアガリでまず抜け出す(2,000・4,000)。

田代と柴田吉和の1枠を巡る争いは接戦のまま南4局へ。
現状3番手だが、何をアガっても通過の田代はメンゼンで役なしテンパイが入ると、出アガリができるようにリーチをかける。

 

 

しかしリーチの宣言牌は川崎のアガリ牌で、柴田吉和を上回れず対局終了。

 

 

ベスト8進出は川崎義之・柴田吉和の2人に決まった。

 

 

ベスト8は川崎がA卓、柴田吉和がB卓に入る。

 

 

(文:梅中悠介)

第40期 A2リーグ 第1節C卓レポート

高橋がトップ3回のロケットスタート!

4月18日(火)、第40期鳳凰戦A2リーグ第1節C卓が放送された。
対局者は瀬戸熊直樹、高橋良介、刀川昌浩、内川幸太郎。

 

 

刀川は久々のA2リーグ復帰戦。
高橋は日頃から「尊敬している」と話す瀬戸熊との同卓。
さらに内川・瀬戸熊は昨年最終節まで昇級を争っていただけに、それぞれ一際気合の入る今期の1節目となった。

 

★1回戦

東1局から瀬戸熊が珍しい3フーロ!トイトイに手替わっての嬉しい2,000・4,000。

 

 

東2局1本場には高橋がリーチタンヤオピンフドラ1のツモで瀬戸熊を追随。この2人のトップ争いはオーラスまでもつれ、高橋が仕掛けて1,000点のアガリで決着。

高橋  +17.1P
瀬戸熊 +6.5P
内川  ▲5.3P
刀川  ▲18.3P

 

★2回戦

内川に放銃が重なり東2局には17,900点持ちとなるも、発を暗カンしての2,000・3,900で戦線復帰。

 

 

瀬戸熊は1回戦に続いて東4局親番での1,300オール、南1局フリテンをツモっての500・1,000、南3局ヤミテンの2,600など順調にアガリをものにしていく。
さらに南4局親番にはリーチタンヤオピンフで畳み掛けるが…

 

 

ここは刀川が仕掛けて渾身の2,000・4,000。(西・ホンイツ・チャンタ)

 

 

瀬戸熊を沈め、浮きの2着となった。 

高橋  +15.3P
刀川  +6.8P
瀬戸熊 ▲5.5P
内川  ▲16.6P

 

★3回戦

南1局、高橋がドラ3の先制リーチ!ドラが五筒で、放銃しても安そうな八筒を勝負した内川であったがまさかの満貫放銃に。

 

 

トップはこのリードを守りきった高橋。内川は苦しい放銃となったが、リーチツモ発の1,000・2,000で刀川に迫ると、オーラス刀川の1,000点放銃により3着へ浮上した。

高橋  +20.2P
瀬戸熊 +5.6P
内川  ▲10.6P
刀川  ▲15.2P

 

★4回戦

東2局、親番の瀬戸熊が2連続の1,300オールでリード。さらに2本場にはリーチツモドラの2,000オールをアガリ、中打点ながら連続の加点で大きなトップ目に。

 

 

東2局3本場、ここまで3戦逆連対の内川に大物手。カン五索待ちから一手変わっての三色をツモアガリ、2,000・3,900のアガリで2着に。

 

 

オーラス親番にはヤミテンの11,600テンパイを入れトップ目前となるも、高橋がかわしきって終局。

瀬戸熊 +17.3P
内川  +10.1P
高橋  ▲9.8P
刀川  ▲17.6P

4回戦終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

高橋がトップ3回の+42.8P。逆に刀川は4着3回と苦しい復帰戦に。

次回A2リーグの放送は4月25日(火)。

対局者は紺野真太郎、伊藤優孝、近藤久春、前原雄大。
解説は井出康平が務めます。次回も是非お楽しみに!

 

(文・浜野太陽)