女流プロ麻雀日本シリーズ2023 決勝レポート

【仲田加南が大胆さと繊細さを兼ね備え3年振り2度目の優勝!】

 

100

 

瑞原明奈
岡田紗佳
仲田加南
魚谷侑未

解説:藤崎智・和久津晶
実況:阿久津翔太
WRCルール4回戦

【1回戦】
仕掛けも織り交ぜながら組み立てる事の多い瑞原であったが意外な一面を見せる。

東1局1本場
東家・瑞原
四万四万六万七万八万七索八索九索三筒四筒東東東 リーチ ロン二筒 ドラ白 裏七筒

ダブ東スルーという選択から見事に仕上げると仲田から7,700の加点に成功した。
決勝戦仕様として準備していたようなメンゼン主体の入り。しかし東2局では仕掛け主体にシフトチェンジする。

 

100

 

一万北をポンして魚谷から12,000の出アガリを決めた局。
捨て牌に注目すると序盤は色と字を大人しめにバランス良く切り出しながらの仕掛け出しであり、待ち選択では二万五万待ちを一度はツモアガリを逃す形となったが冷静に二万を手出しで河に並べトイツ落としの幻想を醸し出すと、魚谷の手牌の中に眠っていた単騎待ちにしか当たらない西を呼び覚ます。相手からどう見られているかを意識する瑞原の良さが際立った立ち上がりとなった。

【2回戦】
2回戦に入ると今度は瑞原を追いかけるように仲田、岡田の二人が主導権を握る展開へ。
まずは仲田の時間帯である。

東4局1本場
3巡目
北家・仲田
二万二万九万九万四筒八筒八筒九筒九筒西北北発 ドラ二筒

3巡目にして早くも七対子イーシャンテン。しかし4巡目に放たれた九筒は見送りながらも同巡に打たれた
二万には大胆にポンの声を掛けて対々和のリャンシャンテン戻し。これが好判断となり、瞬く間の満貫成就となった。

 

100

 

このアガリで波に乗った仲田は南3局の瑞原のリーチを受けた局でも

 

100

 

白・ホンイツ・ドラ2のラリアットを炸裂させトータルでも首位に躍り出る。
そして、その勢いのままトップを決めるかと思われた。しかし、この半荘を制したのはチャンス到来の機を待ち構えていた岡田であった。

細かな加点で2着目をキープしていた岡田はオーラスの親番で以下のファーストテンパイに辿り着くと迷わずリーチと踏み切る。そして一発で力強くツモリあげた。

 

100

 

巡目やポイント差などを考慮すると意外とノータイムでリーチに行けない人も多いのではないだろうか2022年度の女流プロ麻雀日本シリーズ覇者である岡田の決勝経験値が出た見事な一撃で瑞原、仲田、岡田の三つ巴で後半戦へ。

【3回戦】
東場は比較的穏やかに局が進んだが南場に入ると景色が一転する。

南2局1本場
東家・瑞原
六万七万八万九万九万五索六索二筒三筒四筒五筒六筒七筒 リーチ 一発ツモ七索 ドラ八筒 裏七万

南2局2本場
東家・瑞原
二万三万三万四万五万五万六万七万九万九万 ポン南南南 ロン四万 ドラ九万

瑞原が2局連続の12,000の加点で一歩抜け出すと

 

100

 

ここまで厳しい展開を強いられてきた魚谷が岡田より発・ドラ3の12,000を決めた。

更に魚谷は次局の南3局1本場でも親の満貫ツモを決めてこの半荘のトップを奪還すると岡田をかわしてトータル3番手で最終4回戦を迎える。

【4回戦】
最終戦は瑞原と仲田が効果的なアガリをものにし一騎打ちの様相となり南場へ突入した。局面が大きく動いたのは南2局3本場。

 

100

 

100

 

仲田の先制リーチに対して東家の魚谷が追いかけリーチをかけている場面。
二人のアクションに挟まれた瑞原は撤退宣言するかのように押し返そうとしていた二万を手牌の右手から一番遠い左側へ収納するも

 

100

 

まさかの五筒ツモでテンパイ。

ここで瑞原の手が止まる。

仲田には通りそうだが魚谷には危険牌という中でしっかり場を見渡すと、テンパイ取りヤミテンを選択した。
決勝戦終了後のインタビューでは

瑞原「魚谷さんの一万切りリーチが必ずしも手牌に関連しているとは限らない点、二万が1枚切れなのでシャンポンで当たりにくい点、そしてドラの切れ具合等から仮に放銃しても致命傷にならない可能性が高い点、そしてこの手をアガリ切れれば優勝に近づくと思い押しました。」
と語った瑞原の読み通り、実際の魚谷の手はドラと手役の絡まない形。

 

100

 

しかし、リーチという役の怖さである裏ドラ表示牌が八万となり瑞原にとっては痛すぎる失点となった。

それでも僅かながら優位な立場で迎えた瑞原のオーラスの親番。

 

100

 

仲田の優勝条件はツモアガリならば400・800以上、瑞原からの直撃は1,000という僅少な点差。そして肉薄した数字に肖るかのように天は仲田に究極な選択を与えた。

 

100

 

ピンフのテンパイ。
しかしヤミテンの場合、瑞原からの出アガリは優勝となるがツモでは点数が足りない。ならばいっその事リーチの手もあるが、魚谷・岡田からは12,000以上の出アガリが必要。また条件の厳しい魚谷・岡田の両名はテンパイの可能性が著しく低く、瑞原はノーテン終局でも優勝となるというシチュエーションである。

結果を出した方が正解とも言える極限の二択に対して仲田が導き出したのは“ヤミテン”であった。
そして

 

100

 

この繊細さを持ち合わせた仲田が山に1枚しか眠っていない一万四万を瑞原から捉えると、3年振り2度目の女流プロ麻雀日本シリーズ優勝に返り咲いた。

 

100

 

優勝 仲田加南
2位 瑞原明奈
3位 魚谷侑未
4位 岡田紗佳

 

100

 

◆女流プロ麻雀日本シリーズ2023優勝
仲田加南
「キラキラした決勝メンバーに恵まれて負けても楽しかったと言えるぐらいの決勝戦でした!また沢山のご声援も届いて嬉しかったです。来期からも精一杯頑張りますので応援の程宜しくお願い致します。ツモよりデバサイ!!」

(文:小林正和)

第3期鸞和戦ベスト16D卓レポート

4月21日第3期鸞和戦ベスト16D卓の試合が行われた。

30代、40代の日本プロ麻雀連盟所属の選手が参加できるこのタイトル戦も今期で3期目を迎える。
なお、ベスト16は日本プロ麻雀連盟公式ルールで4回戦を戦い、トータルポイント上位2名がベスト8へ進出となる。

D卓対戦メンバーはこちら。

 

 

注目選手はA2リーグ所属、そして今期が鸞和戦ラストチャンスとなる紺野真太郎。
果たしてラストチャンス掴むことはできるのか?

1回戦は親番矢崎からのダブルリーチでスタート。

 

 

4,000オールのツモアガリ。

その後も紺野以外の3者が高打点をアガリ、1回戦はダブルリーチをアガった矢崎がトップ。そして紺野はラススタートとなった。

 

 

2回戦も紺野にとっては苦しい時間が続く。
青嶋からの早いリーチを受けた親番の紺野。
九筒切りを選択すると、ジュンチャンピンフイーペーコー12,000の放銃となった。

 

 

青嶋はこのアガリが大きな決め手となり、2回戦トップで終了。
紺野は勝負手が中々実らず2連続ラスでのスタートなった。

 

 

3回戦は東1局からバチバチのぶつかり合い!

青嶋が東が2枚切れのメンホンテンパイ。

 

 

紺野がタンヤオドラ1テンパイ。
待ちはシャンポンだがここは迷わず即リーチ。

 

 

そして1、2回戦とプラスを積み重ね現状トータルトップ目に立つ矢崎もドラと振り替わってのピンフドラ1リーチ。

 

 

この勝負所を制したのは紺野。リーチ・タンヤオ・ツモ・ドラ2,000-3,900のアガリとなった。

 

 

東2局も紺野が2,000・4,000と加点すると、4人のポイント差が一気に縮まったものの、青嶋が東3局で新谷からメンホン七対子のアガリ、そして南1局の親番では跳満のツモアガリを決めると、他3者を一気に引き離す。

 

 

南2局、絶対連荘したい新谷の親番で、矢崎にタンヤオドラドラのテンパイが入る。

 

 

新谷も七対子のテンパイが入り即リーチの選択。
放銃回避の二万単騎待ちでのリーチとなるが、リーチ後に四万を持ってきてしまい、新谷の放銃となった。

 

 

その後も矢崎は加点に成功し、浮きを確保すると、3回戦は新谷の1人沈みで終了となる。

 

 

4回戦は3回戦までリードをしていた矢崎、青嶋の2人が見事ポイントを守り切る形でベスト8の通過を決めた。

 

 

ベス88進出を決めたのはこちらの選手たち。

 

 

現鳳凰位のHIRO柴田、現役Aリーガーの杉浦勘介、紺野真太郎もベスト16で敗退。
比較的若い世代も多く残ったベスト8。

今期の鸞和は一体誰になるのか目が離せない。

(文:松田彩花)

巣鴨本部道場 2023年4月度プロアマオープン大会成績表 4月度最終結果(※プラス者のみ)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 打数 成績
1 西角健二 48 270.6
2 ラッキースリー 61 262.2
3 岡本浩一 78 247.8
4 なしお 36 225.7
5 藤原隆弘 50 207.3
6 中村 75 196.8
7 山部正人 16 190.3
8 松村祐輔 25 189.5
9 後藤竜司 28 170.4
10 のりさん 33 170.3
11 山田樹 21 168.3
12 くまっち 16 152.5
13 キモト 31 129.9
14 加藤はるみ 62 128.8
15 稲熊勝明 36 122.9
16 岩渕信明 31 115.4
17 スロット麻雀厨 39 101.9
18 りか 28 99.9
19 前原由紀子 25 96.7
20 じゅんじゅん 21 93.5
21 一色陽子 24 89.6
22 福永雄介 22 89.3
23 立岩知朗 17 73.2
24 やすこ 48 70.9
25 森 雅彦 20 70.8
26 Andy-San 16 68.2
27 関光穂 18 65.9
28 グリーンマン 44 55.9
29 厚地 25 54
30 てんちゃん 23 52.7
31 曹洪堃 24 43.2
32 藤次祐紀 68 37.7
33 齋藤麻衣子 23 37.3
34 なーちゃん 22 36.2
35 とがし 17 36.2
36 じゅんきち 40 35.6
37 BBQ 17 30.87
38 井出博幸 39 27.2
39 宗広岳陽 20 18
40 北村弦騎 17 16.7
41 市川幹人 42 9.2
42 ハチロー 28 1.3
43 山本和幸 18 1

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 打数 成績
1 ゆーさん 16 186.3
2 岡本浩一 18 143.7
3 りか 9 135.7
4 なーこ 12 121.7
5 関光穂 13 110.6
6 凄悦 12 93.5
7 ドロンボーZ 12 91.3
8 ルギア 16 87.4
9 市川幹人 12 84.6
10 立岩知朗 11 78.6
11 比屋定桜江 15 73.1
12 じゅんじゅん 19 63.9
13 てんちゃん 18 63.8
14 堀江純一 9 61.5
15 ラッキースリー 22 53.5
16 なーちゃん 21 52.4
17 あおやなぎ 12 47.7
18 まさ123 8 47.3
19 加藤はるみ 17 45
20 るつお 10 44.2
21 堀田翔平 13 44.2
22 くまっち 8 42.7
23 青木保則 8 42.2
24 井出博幸 20 42.2
25 シマカタ 9 39.6
26 御子柴佑梨 9 39
27 じゅんきち 10 37.9
28 グリーンマン 22 32.5
29 中村 16 29.2
30 mei 18 26.8
31 マサヒロ 10 24.3
32 ひろりん 9 22.3
33 前原由紀子 14 14.9
34 曹洪堃 13 10.5
35 hase 10 2.5
36 藤次祐紀 22 0.7

 

道場ポイントランキング

順位 名前 1WRC 1公式 2WRC 2公式 3WRC 3公式 4WRC 4公式 5~6 合計
1 くまっち 400 45 300 40 234.3 45 119 25 0 1208.3
2 ラッキースリー 160 29.75 170 24.25 256.7 75 300 29 0 1044.7
3 西角健二 119 0 400 0 39 0 400 0 0 958
4 中村 85 75 140 27.75 228 50 180 23.25 0 809
5 市川幹人 300 30 61 28.5 184.4 37.5 73 37.5 0 751.9
6 加藤はるみ 140 35 200 75 97.3 25 117 28 0 717.3
7 なしお 94 0 96 0 284.1 0 200 0 0 674.1
8 関光穂 116 47.5 118 23.25 151.1 27.75 95 47.5 0 626.1
9 前原由紀子 84 0 0 20.25 337.9 23.25 112 21.25 0 598.65
10 藤次祐紀 120 27.75 65 28.75 205.9 24.75 86 20.5 0 578.65
11 藤原隆弘 114 29 180 0 24.9 29.75 190 0 0 567.65
12 松村祐輔 250 0 72 0 82.1 0 160 0 0 564.1
13 じゅんじゅん 99 20.75 68 21 141.4 42.5 111 29.75 0 533.4
14 稲熊勝明 180 0 58 0 165.8 0 116 0 0 519.8
15 福永雄介 190 0 54 0 156.7 0 100 0 0 500.7
16 ともや 200 24.75 82 0 82.4 24 59 20.25 0 492.4
17 なーちゃん 49 40 64 47.5 130.4 47.5 84 28.75 0 491.15
18 こしの 170 0 97 0 104.2 35 70 0 0 476.2
19 スロット麻雀厨 100 0 250 21.75 -31.1 0 114 17.25 0 471.9
20 hase 80 23.75 66 42.5 136.2 28 68 20.75 0 465.2
21 立岩知朗 45 0 190 29.25 58.6 0 99 35 0 456.85
22 井出博幸 112 37.5 99 35 30 28.75 80 24.5 0 446.75
23 岡本浩一 0 100 0 20.5 0 0 250 75 0 445.5
24 キモト 93 0 100 0 131.2 0 118 0 0 442.2
25 御子柴佑梨 0 0 117 62.5 169.4 0 65 24 0 437.9
26 高橋大輔 92 23 87 100 35.1 23 67 0 0 427.1
27 チン トー 95 24.5 112 0 152 25.25 0 0 0 408.75
28 グリーンマン 86 25.25 83 28.25 27.9 29.25 94 23.5 0 397.15
29 BBQ 96 24 52 25.25 78.6 20.75 81 0 0 377.6
30 森 雅彦 111 0 67 0 100.4 0 97 0 0 375.4
31 佐藤正道 117 0 114 0 68.2 0 64 0 0 363.2
32 岩渕信明 79 0 79 0 88 0 115 0 0 361
33 山部正人 58 0 101 0 19.4 0 170 0 0 348.4
34 シマカタ 97 0 92 0 -17.8 100 52 24.25 0 347.45
35 斎藤颯汰 0 0 0 0 346.3 0 0 0 0 346.3
36 かずや☆雀アカ 64 24.25 120 0 137 0 0 0 0 345.25
37 曹洪堃 0 0 86 0 126.9 21.25 87 21 0 342.15
38 じゅんきち 56 0 73 21.25 71.7 0 82 23.75 0 327.7
39 山田樹 82 0 113 0 0 0 120 0 0 315
40 Andy-San 60 0 84 0 68.3 0 96 0 0 308.3
41 後藤竜司 78 0 93 0 -32.2 0 150 0 0 288.8
42 金山二郎 68 0 78 0 64.5 0 69 0 0 279.5
43 山本和幸 81 0 119 0 0.5 0 71 0 0 271.5
44 凄悦 42 0 59 0 41.5 21.75 58 45 0 267.25
45 とがし 83 0 115 0 -16.9 0 83 0 0 264.1
46 ルギア 61 28.75 0 50 0 28.25 56 40

0 264
47 青木保則 72 0 160 0 0 0 0 24.75 0 256.75
48 ハチロー 55 28 60 20.75 -10.6 30 72 0 0 255.15
49 Courtois Valentin 0 0 0 0 249.9 0 0 0 0 249.9
50 盛合麻理奈 0 62.5 116 0 71.3 0 0 0 0 249.8

第3期鸞和戦ベスト16C卓レポート

【第3期鸞和戦 ベスト16C卓 山田浩之・西岡慎泰の2名がベスト8進出】

第3期鸞和戦ベスト16C卓の対局者は

山田浩之
居藤洸
西岡慎泰
渡邉翔士己

 

 

解説 齋藤豪
実況 楠原遊

 

【1回戦】

山田が親番でタンヤオのリーチを打ち、高めの六筒ツモ。3,900オールは4,000オール(+2,000)でリードするが

 

 

次局は居藤が4巡目リーチを打ち、山田から高めの六万ロンで7,700は8,300のアガリ。

 

 

東4局。西岡が発をポンせず345の三色に仕上げて満貫ツモ。

 

 

オーラスに先制リーチを打った西岡がアガリ切って1回戦は逆転トップを取る。

 

【2回戦】

西岡が4巡目にメンホン七対子、西単騎テンパイを入れるが

 

 

山田がヤミテンとして、渡邉のテンパイ打牌の六万をロン。

 

 

連荘5本場では3メンチャンリーチを打ち、一通がつく一筒ツモ。親の跳満に仕上げた山田が2回戦は特大トップ。

 

【3回戦】

2番手の西岡が着実にアガリを重ねてトップ目に立っていたが

 

 

渡邉がチンイツ一通、西岡から四万ロンで跳満の直撃。3回戦トップを取る。

 

 

山田はオーラスに浮き2着を確保するアガリ。最終戦を待たずして当確ポジションとなる。

 

【最終 4回戦】

3番手の渡邉が満貫分のリードを持っていたが、東4局の親番で4番手居藤からリーチ。簡単に親番を捨てられない渡邉が1シャンテンで六筒をツモ切るが、居藤の手牌はドラ雀頭の高め一通。跳満のアガリとなる。

 

 

南2局。山田が親番で白北と2フーロ。西岡から出て12,000は12,900。

 

 

次局は居藤がドラ暗刻のリーチをツモって満貫のアガリ。

 

 

南3局は渡邉が親番居藤から高めの三万ロンで満貫。

 

 

オーラス居藤は西岡から倍満直撃条件に。渡邉は親番を繋いで西岡まであと5.9Pまで迫るが

 

 

2本場は西岡が自らアガって決着。

第3期鸞和戦ベスト16C卓からは
山田浩之
西岡慎泰
この2名がベスト8進出となった。

 

 

(文・吾妻さおり)

第18期女流桜花Aリーグ第1節C卓レポート

6年ぶりの女流桜花Aリーグということもあり堅い表情で登場した高宮まり。

 

その第1節の対戦相手は

内田美乃里/Aリーグ出場14期目
通算+652.8P/平均+50.2P
決定戦出場4回

 

二階堂亜樹/Aリーグ出場17期目
通算+736.4P/平均+52.6P
決定戦出場5回
女流桜花獲得2回

 

仲田加南/Aリーグ出場17期目
通算+767.6P/平均+64.0P
決定戦出場8回
女流桜花獲得4回

と、いずれも女流桜花Aリーグで抜群の安定感を誇り一度も降級していない実力者が揃いました。

 

 

1回戦4着スタートだった高宮は、戦う環境に合わせて変化を試み、普段より早い巡目から形式テンパイを取りにいくも

 

 

これが内田のタンヤオ三色ドラのヤミテンに捕まり満貫の放銃。
この本人曰く「斬新な放銃」で目が覚めたか、そこからは本来のスタイルである攻撃的な麻雀で巻き返しを計り

 

 

これが上手くハマって2回戦はトップを奪取。
1回戦での失点をだいぶ返済すると

 

 

4回戦では仕掛けたチンイツが決まり4,000オールのアガリでトータルポイントがプラスに転じ、

 

 

最後のインタビューでは「来節以降はもう少し落ち着いて打てると思う」と、安堵の表情を浮かべました。

 

 

<第1節C卓結果>
内田+17.9P高宮+1.7P 仲田▲4.4P 亜樹▲15.2P

(文:越野智紀)

第40期 A1リーグ 第1節C卓レポート

【第40期 鳳凰戦A1リーグ第1節C卓 沢崎が+54.6Pでトータル2位に】

本日の対局者は
沢崎誠
藤崎智
ダンプ大橋
前田直哉

 

 

解説 藤島健二郎
実況 古橋崇志

 

【1回戦】

療養明けの復帰戦となった沢崎の麻雀は注目ポイントだったが、東4局に六索を藤崎からロン。
ピンフ一通ドラドラ、強烈な満貫を決める。

 

 

【2回戦】

1回戦に1人浮きトップを取った沢崎は、2回戦東場の親番で七対子のドラ単騎リーチ。6,000オールを引きに行くが

 

 

ドラの白はダンプの手元に。
発白ホンイツドラ3の跳満ツモで沢崎の親リーチを粉砕して2回戦トップ。

 

 

オーラス親番の藤崎は前田から六万ロンで11,600は11,900。浮きの2着となる。

 

【3回戦】

東3局。藤崎が発暗刻、ドラの九万暗刻のヤミテン。
前田から満貫のアガリを取る。

 

 

南1局に沢崎の親リーチを受けた前田は、ハイテイで選択を迫られる。宣言牌は四筒だが、スジに引っかかっての放銃を嫌って五筒を勝負すると11,600の放銃となってしまう。

 

 

【4回戦】

3回戦に逆転トップで本日2勝目を挙げた沢崎は最終戦に起家を引き、強気のドラ単騎リーチをツモアガリ。

 

 

連荘1本場ではリーチ者藤崎のスジ牌二筒単騎のヤミテンを入れ、ダンプから9,600は9,900(+1,000)。

2局で52,900点までポイントを伸ばした沢崎は本日3勝目を挙げた。

オーラスは藤崎がドラ暗刻のリーチをツモって浮きの2着をキープ。

 

 

沢崎は復帰戦で健在をアピール。インタビューでは満面の笑みを見せた。

マムシ旋風が吹き荒れる中、忍者の本領発揮でしっかりプラスで開幕戦を終えた。

3回戦まで耐え続けたダンプだったが、最終戦でラスを引かされた分だけマイナスに。

守備力が高く鋼鉄の岩とも呼ばれる前田だが、本日は悉く捕まり最下位スタートとなってしまった。

 

 

 

次回A1リーグ第2節A卓は
2023/4/26(水)16:00

和久津晶
西川淳
藤島健二郎
一井慎也

解説 佐々木寿人
実況 日吉辰哉

(文・吾妻さおり)

第40期 A2リーグ 第1節D卓レポート

紺野がトップ3回の好発進!第40期鳳凰戦A2リーグ第1節D卓レポート

4月25日(火)、第40期鳳凰戦A2リーグ第1節D卓が放送された。
対局者は紺野真太郎、伊藤優孝、近藤久春、前原雄大。

 

 

なんとベテラン選手の近藤が4人の中で最も若手という、重厚なメンツでの対局となった。
※連盟に入会した年が一番遅いのが近藤

 

★1回戦

東1局、紺野が役牌を仕掛けてチャンタのドラ単騎。ドラは親の前原にトイツであったが、ここは難なくツモり2,000・4,000の幸先良いアガリ。

 

 

紺野は続く親番でもドラトイツのリーチをツモり4,000オールの加点。このまま独壇場かと思われたが、前原が南場の親番を離さない。まずは一手で三色変化の手牌を即リーチに踏み切っての2,000オール。そして仕掛けての1,500、愚形リーチの3,900と前原らしいアガリの連続でトップを逆転。しかし、南2局には親の紺野が役役ホンイツの4,000オールで再逆転。

 

 

前原・紺野の充実度が際立った半荘となった。

紺野 +25.8P
前原 +12.0P
伊藤 ▲7.3P
近藤 ▲30.5P

 

★2回戦

東2局、親の紺野が好調そのままに3メンチャンのタンヤオリーチ。これを当然のようにツモり2,000オールで先制。
東4局には、伊藤が自身の河に中筋となっている六索単騎で勝負をかけるも、ヤミテンを入れていた前原がジュンチャンのツモ。紺野・前原に追い風が吹き続ける。

 

 

南3局には、今度こそとばかりに近藤がジュンチャンをリーチの選択。四索が先に切られており七索の出アガリに期待するが、逆に現物待ちの紺野のアガリを生む結果に。

 

 

2回戦も伊藤・近藤は効果的なアガリに恵まれず、初戦と同じ着順となった。

紺野 +28.1P
前原 +4.9P
伊藤 ▲12.7P
近藤 ▲20.3P

 

★3回戦

ここまで苦しい近藤に連続で会心のアガリ。まずは東4局、前原のリーチを受けてテンパイすると、リャンメンに受けずにドラと南のシャンポンリーチ!ちょうど南が余る形でテンパイした伊藤から7,700のアガリに。

 

 

さらに南1局、前原に11,600確定の強烈な二索五索ヤミテンが入るも…

 

 

二索単騎の七対子を選択した近藤が紺野から頭ハネという結果に。

 

 

針の糸を通すような2回のアガリで、近藤が1人浮きのトップ。ここまでの負債を半分に減らした。

近藤 +27.5P
伊藤 ▲3.4P
前原 ▲9.2P
紺野 ▲14.9P

 

★4回戦

東1局、親の紺野が恵まれた手牌を最高形に仕上げ、リーチタンヤオピンフツモドラ1の4,000オール。

 

 

東4局にはピンフ高目三色を慎重にヤミテンでアガると、親番で5,800、2,600オールと連続のアガリ。
南3局・南4局も自らアガリきり、隙のない麻雀で1人浮きのトップを獲得した。

紺野 +46.0P
伊藤 ▲2.0P
近藤 ▲18.2P
前原 ▲25.8P

4回戦終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

トップ3回の紺野が+85.0Pの大きなプラスを持ち帰り、A1復帰に向け弾みをつけた。

次回A2リーグの放送は4月25日(火)。
対局者は黒沢咲、高橋良介、近藤久春、石川正明。
解説は柴田吉和。次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

第260回:プロ雀士インタビュー 貝原 香  インタビュアー:阿久津 翔太

次世代スターの発掘を目的に2021年に設立された若獅子戦、桜蕾戦。先日第5期となる両タイトル戦が行われ、若獅子戦は貝原香プロ、桜蕾戦は御子柴佑梨プロの優勝となりました。

ということで、今回は第1期若獅子戦で優勝した私、阿久津翔太が第5期若獅子戦を優勝した貝原香プロにインタビューしてきました!

 

100

 

阿久津「じゃあまずは対局以外の話から!今はどこで働いているんですか?」

貝原「元々は大学生で4月からIT関連の仕事で今研修を受けています。」

阿久津「ってことは若獅子戦の時はギリギリ学生?」

貝原「卒業はしていたんですけどギリギリ学生でした」

ちょうど環境が変わるタイミングでのタイトル獲得というのは、これからまた気持ちを高めていくのに絶好のタイミングなのかもしれません。

阿久津「特待生オーディション受けていましたよね?あれは何年前ですか?」

貝原「2019年の第2回特待生オーデションですね。」

 

100

 

2019年に行われた第2回特待生オーディション。合格してもすぐにプロというわけではないですが、プロテスト受験にかかる費用や研修受講料などが無料になります。

貝原「第2回で受かったのが早川さんと杉浦さんでした。」

第3回若獅子戦優勝の早川健太プロと桜蕾戦や最強戦などで活躍している杉浦まゆプロと、そして今回若獅子戦優勝した貝原香プロ。
まさに今若手の中で活躍しているメンバーがオーディションで選ばれていたとなると、この特待生オーディションの効果は絶大です。

阿久津「ちなみにそのオーディションを受けるにあたって、どうして麻雀プロになりたいって思いましたか?」

貝原「大学入って多く麻雀を打つようになって、3年生から4年生に上がる冬ぐらいに特待生オーディションのツイートを見かけて、その時卒業できない単位状況なの分かっていたので、自分の麻雀を客観的に評価されたことが無かったし1回受けてみようかなって感覚で受けました。」

阿久津「受けてみたら特待生に選ばれたからプロ試験を受けたと。」

さて、若獅子戦優勝の大きな恩恵として、C1リーグへのジャンプアップがありますが(貝原さんはD3から5段階アップ)、貝原香プロは第1節を+47.8Pと大きなプラスでスタートしています。そのへんの心境も聞いてみましょう!

貝原「D3とかにいた時はほとんど今まで打ってきた赤ありの延長戦上、みたいな打ち方だったのですけど、C1は殴り合いというよりも対応されるって感じで、役牌バックとかは仕掛けづらいなって感じはありましたね。自分の行動に対してレスポンスがあるなって感じがありました。」

リーグが大きく上がると周りの打ち方も大きく変わりますし、当然レベルも変わるということで自分の麻雀をどう打っていくか再考する必要がありますが、貝原プロはそのへんの適応力の高さはかなり高そうなのでそれが1節目の結果に結びついたのかもしれません。

それでは若獅子決勝戦の内容について聞いてみましょう。

阿久津「最終戦の東3局2本場でチョンボした時の心境はどうでしたか?」

貝原「あの時は逃げなきゃ逃げなきゃって思っていて、ポイント的には余裕があったんですけど、ちょっと危なくなってきて…そんな時に配牌開けたら東東中中ってあって嬉しくなっちゃって、何を鳴くか考えていたら西を切っちゃっていて…」

 

100

 

貝原「それで10ポイント差ぐらいになって一瞬焦りはしたんですけど、まだ勝ってるしなって感じではありましたね。」

阿久津「じゃあ意外とそんなに引きずる感じでは無かったと。」

貝原「10ポイント差に対しては引きずって無かったんですけど、自分に対しての『何やってんの!』って感情が強かったです。」

大幅リードから少しずつ迫られていく恐怖。焦り。このまま逆転されてしまうのではないかという未来が脳裏を掠める感覚は、時に冷静な思考力を大きく奪っていきます。
ただ、そんな状況でチョンボをしてしまったら自分なら頭が真っ白になりそうですが、そこで引きずらない切り替えの早さは間違いなくこの後の結果に影響したことでしょう。

阿久津「その後の七対子の中単騎をリーチしてツモった局あったじゃないですか。あれは解説の勝又さんも褒めていたけど、あの局リーチした理由を聞いてもいいですか?」

 

100

 

貝原「最初二万単騎でテンパイして、良い待ちになったらすぐリーチしようと思っていて、中をトイツか暗刻で持っている人以外は止まらなそうだし、ツモって裏裏なら勝負を決められると思ったのでリーチしました。」

阿久津「局消化の価値よりも圧倒的に有利を広げにいった。これ結構独学の良さの部分が出ていて、だんだんこういうのリーチできなくなる人多いイメージだけど、決勝で勝ち切れる人って、しっかりとここでリーチ打っている人な感じがしますね。」

どうしてもリードを持つとそのリードを上手く使って立ち回ろうという思考になりがちですが、そこでリードを広げにいくというのは相手からすると一番逆転しづらい感じがします。

阿久津「他に印象に残っている局はありますか?」

貝原「聞きたい局があって、2回戦のオーラスなんですけど…」

 

100

 

貝原「自分の目的としては、山本さんにアシストしたいんですよね。自分以外の3人が1回戦と真逆の順位になるので。」

ここで貝原プロは中張牌を連打していき、その意図を察した山本プロも六万を出来メンツからチーしていきます。

 

100

 

さらにその次巡も山本プロの急所である三万をチーさせてテンパイを入れさせる完璧なアシスト。

 

100

 

しかし、ここで親の高橋プロからリーチが入ります。

 

100

 

そのリーチ一発目に五索を持ってきて長考。

貝原「(山本プロの)初めのチー出しが七索で、その周りがどうなっているか分からなくて、親に対しては八索が通っていて三索が4枚見えていてほとんど五索で当たる感じが無くて、山本さんに打ってほしくも無いのでここで五索を一発で打つのもあると思っていて、でもそれで万が一親に放銃するのもなと。」

貝原「結局ここ一発だけ現物打っちゃって。」

阿久津「うーん一発だけはなぁ。二発目でいいやってしちゃいそうだけど…山本さんは無筋引いたら結構オリちゃいそうな状況だし、実際これ五索が山本プロの当たり牌で打てたらめちゃくちゃファインプレーですもんね。」

こういう1巡で親の連荘が生まれて逆転…というのは少なくないですが、万が一放銃してしまったら…と考えてしまうものです。今回は五索はどちらの当たり牌でもありませんでしたが、ここで親に通っていない牌を切るかどうかを丁寧に吟味する力というのは非常に大きいものだと思います。

この局は狙い通り山本プロのアガリとなり、貝原プロとしては自身の手がバラバラだったにも関わらず、山本プロに2つの仕掛けを入れさせて、高橋プロの勝負手を躱しつつ理想の並びで2回戦を終えることに成功しました。

ベスト16での対局前インタビューでは「周りを使って周りにも使われてWin-Winな関係を築けるような麻雀を打ちたい」と語った貝原プロ。
そのインタビューを聞いたときは(難しいことを言うなぁ…)と思いましたが、この決勝戦で見事に自身の麻雀の強みを最大限発揮して、途中のアクシデントにも負けずに優勝を果たしました。

前期優勝した笠原プロの麻雀を「剛」とするなら貝原プロは間違いなく「柔」でしょう。
私も第一期から若獅子戦に参加していますが本当に毎年様々な打ち手がでてきて、それぞれ個性があってこれからの麻雀が楽しみだなとワクワクします。

これからの貝原プロの活躍と、たくさんの獅子たちと、これから現れるであろうまだ見ぬ強き若手の登場を楽しみに見守ってください!

 

100

第3期鸞和戦ベスト16B卓レポート

【第3期鸞和戦 ベスト16B卓 児玉佳宏・新井駿一がベスト8進出】

本日の対局者は
児玉佳宏
新井駿一
真鍋明広
杉浦勘介

 

 

解説 長村大
実況 蒼井ゆりか

公式ルールで4回戦を行い、上位2名がベスト8進出。

 

【1回戦】

最初に大きなアガリを決めたのは真鍋。このルールでは特に嬉しいツモリ三暗刻の満貫。

 

 

南1局には新井が先制リーチを打つが、七対子のヤミテンを入れていた親番の児玉が、ドラ単騎になったタイミングで追っかけリーチ。12,000(+1,000)をアガると

 

 

オーラスに発トイトイドラドラの満貫をアガって浮きの2着。

 

【2回戦】

1回戦にキツいラスを引かされた新井だが、杉浦の仕掛けと真鍋のリーチに丁寧に回り込んで、終盤に三暗刻確定のカン六筒待ちとなり、ハイテイツモ。

 

 

東4局にも中ドラ3をアガってプラス域まで復活。

南1局、今度は児玉が三暗刻。2,600オールのアガリで連続2着を取る。

 

 

【3回戦】

3人浮きで競っている3回戦。ラス前に新井が3,900のアガリで頭一つ抜けると

 

 

オーラスは児玉が2着キープの1,000点で終わらせる。

 

【最終 4回戦】

大きく離されてしまった杉浦。最終戦にようやく気持ち良い満貫ツモが決まった。

 

 

絶対落とせない南1局の親番。
東一万のシャンポン待ちで先手を取れたが

 

 

児玉の押し返しに遭い、タンヤオドラ3に放銃。
児玉はこのアガリでほぼ安泰ポジションとなった。

オーラス。親番の真鍋は連荘して新井を捲りに行くが

 

 

1本場は新井のツモアガリで決着。

第3期鸞和戦ベスト16B卓は児玉佳宏・新井駿一の2名が勝ち上がりとなった。

 

 

(文・吾妻さおり)

「麻雀最強戦2023 因縁の決着」優勝は内川幸太郎!

4月16日(日)15時より、「麻雀最強戦2023 因縁の決着」が行われた。
(司会:小山剛志/アシスタント:高見奈央/実況:日吉辰哉/解説:白鳥翔/ナビゲーター:梶本琢程)

その模様はAbema麻雀チャンネルにて生配信され、内川幸太郎が優勝を勝ち取った。

 

 

麻雀最強戦キンマweb-近代麻雀

第31期麻雀マスターズ予選レポート①

【第31期麻雀マスターズ 4/9(日)プロ予選① 39名が本戦進出】

 

100

 

麻雀マスターズのプロ予選は4/9(日)4/15(土)4/16(日)
(※いずれか1日を選択)の3日間。

初日の4/9予選は154名が参加。全会場の上位39名が勝ち上がりとなる。

【マスターズシステム】WRCルール5回戦

4回戦終了時、プラス者は5回戦へ(マイナス上位者で卓調整)

【巣鴨会場】

 

100

 

100

 

100

 

【錦江荘】

 

100

 

100

 

100

 

【じゃん亭】

 

100

 

100

 

100

 

【エース】

 

100

  

100

 

4回戦終了時、プラス者はpt持ち越しで5回戦へ。
(マイナス上位者で卓調整)

 

100

 

5回戦終了時、全会場合わせて上位39名が本戦進出となった。

(文・吾妻さおり)

第3期鸞和戦ベスト16A卓レポート

【「柴田」対決は吉和がベスト8へ。静岡チャンピオン川崎も勝ち上がり】

第3期鸞和戦のベスト16初戦となるA卓は、HIRO柴田・柴田吉和・川崎義之・田代航太郎による対戦。
鳳凰位に就いたHIRO柴田はここからの参戦となる。

 

 

1回戦は南2場の親番で川崎がラッシュ。まず、柴田吉和からリーチ・ドラ3の12,000を仕留めると、1本場には白・ホンイツ・ドラの4,000オール(+300)。

 

 

この2局で大きく稼いだ川崎がまずトップを奪う。

続く2回戦は4者接戦のまま迎えたオーラスに、役牌2種を鳴いてドラ1の柴田吉和がHIRO柴田から3,900をアガって1人浮きに成功。

 

 

初戦大きなラスを引いた柴田吉和が巻き返しに成功する。

3回戦は南2局7本場に大きなヤマ場。田代がピンフ・一気通貫・ドラをヤミテンに構えると、リーチをかけたHIRO柴田から五索が出て7,700(+3,100)のアガリ。

 

 

放銃したHIRO柴田は南3局にリーチ・タンヤオ・ピンフ・ツモ・ドラの2,000・4,000をアガってすぐさま失点を取り返す。

 

 

ただ南4局。親番で先制リーチをかけたHIRO柴田に対し、勝ち抜けへ浮きを目指したい田代が抵抗。
14巡目には、リーチをかけて四万でアガれば浮きを果たせるテンパイが入る。

 

 

しかしこれを六万ツモ切りで拒否すると、次巡には三色が確定する三万引き。どこからでもアガれば浮きになる条件ができると、直後にHIRO柴田から四万でアガリ、7,700(+1,000)。

 

 

田代に手痛い2度の放銃を喫したHIRO柴田がここで勝負圏から大きく遠ざかる。

残る3者は接戦のまま迎えた最終4回戦南1局2本場。南・ホンイツのテンパイを入れた川崎が南を加槓すると、嶺上牌の二索も加カン。再び嶺上牌からツモって来たのは・・・

 

 

アガリ牌の北。珍しい連続加カンによる嶺上開花ツモアガリでまず抜け出す(2,000・4,000)。

田代と柴田吉和の1枠を巡る争いは接戦のまま南4局へ。
現状3番手だが、何をアガっても通過の田代はメンゼンで役なしテンパイが入ると、出アガリができるようにリーチをかける。

 

 

しかしリーチの宣言牌は川崎のアガリ牌で、柴田吉和を上回れず対局終了。

 

 

ベスト8進出は川崎義之・柴田吉和の2人に決まった。

 

 

ベスト8は川崎がA卓、柴田吉和がB卓に入る。

 

 

(文:梅中悠介)

第40期 A2リーグ 第1節C卓レポート

高橋がトップ3回のロケットスタート!

4月18日(火)、第40期鳳凰戦A2リーグ第1節C卓が放送された。
対局者は瀬戸熊直樹、高橋良介、刀川昌浩、内川幸太郎。

 

 

刀川は久々のA2リーグ復帰戦。
高橋は日頃から「尊敬している」と話す瀬戸熊との同卓。
さらに内川・瀬戸熊は昨年最終節まで昇級を争っていただけに、それぞれ一際気合の入る今期の1節目となった。

 

★1回戦

東1局から瀬戸熊が珍しい3フーロ!トイトイに手替わっての嬉しい2,000・4,000。

 

 

東2局1本場には高橋がリーチタンヤオピンフドラ1のツモで瀬戸熊を追随。この2人のトップ争いはオーラスまでもつれ、高橋が仕掛けて1,000点のアガリで決着。

高橋  +17.1P
瀬戸熊 +6.5P
内川  ▲5.3P
刀川  ▲18.3P

 

★2回戦

内川に放銃が重なり東2局には17,900点持ちとなるも、発を暗カンしての2,000・3,900で戦線復帰。

 

 

瀬戸熊は1回戦に続いて東4局親番での1,300オール、南1局フリテンをツモっての500・1,000、南3局ヤミテンの2,600など順調にアガリをものにしていく。
さらに南4局親番にはリーチタンヤオピンフで畳み掛けるが…

 

 

ここは刀川が仕掛けて渾身の2,000・4,000。(西・ホンイツ・チャンタ)

 

 

瀬戸熊を沈め、浮きの2着となった。 

高橋  +15.3P
刀川  +6.8P
瀬戸熊 ▲5.5P
内川  ▲16.6P

 

★3回戦

南1局、高橋がドラ3の先制リーチ!ドラが五筒で、放銃しても安そうな八筒を勝負した内川であったがまさかの満貫放銃に。

 

 

トップはこのリードを守りきった高橋。内川は苦しい放銃となったが、リーチツモ発の1,000・2,000で刀川に迫ると、オーラス刀川の1,000点放銃により3着へ浮上した。

高橋  +20.2P
瀬戸熊 +5.6P
内川  ▲10.6P
刀川  ▲15.2P

 

★4回戦

東2局、親番の瀬戸熊が2連続の1,300オールでリード。さらに2本場にはリーチツモドラの2,000オールをアガリ、中打点ながら連続の加点で大きなトップ目に。

 

 

東2局3本場、ここまで3戦逆連対の内川に大物手。カン五索待ちから一手変わっての三色をツモアガリ、2,000・3,900のアガリで2着に。

 

 

オーラス親番にはヤミテンの11,600テンパイを入れトップ目前となるも、高橋がかわしきって終局。

瀬戸熊 +17.3P
内川  +10.1P
高橋  ▲9.8P
刀川  ▲17.6P

4回戦終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

 

 

高橋がトップ3回の+42.8P。逆に刀川は4着3回と苦しい復帰戦に。

次回A2リーグの放送は4月25日(火)。

対局者は紺野真太郎、伊藤優孝、近藤久春、前原雄大。
解説は井出康平が務めます。次回も是非お楽しみに!

 

(文・浜野太陽)

第259回:プロ雀士インタビュー HIRO柴田  インタビュアー:太田 優介

柴田弘幸プロと初めて出会ったのは10年ほど前。
当時東京の四ッ谷に在ったプロ連盟道場。
喋り方や人への接し方が非常に柔らかく、優しい先輩という印象だったのを覚えている。
反面、麻雀は鬼の様に強かった。
勝手に自分の中で「鬼柴田」とあだ名を付けた。
麻雀に関する知識や技術、強さなど、何も敵うところが無かった。
圧倒された。
決して絶対に真似の出来ない柴田プロの麻雀に心酔した。
その柴田プロが遂に念願の鳳凰位を獲得。
柴田さんタイトル獲れて良かったなぁって思っていたらグランプリMAXも優勝し、あっという間に二冠達成。

今回はそんな鬼強いHIRO柴田プロのインタビューを、四ッ谷道場時代に一緒に働かせていただいていた太田優介が担当致します。

 

100

 

HIRO柴田プロと聞き手の太田

太田 「まずデビューからのお話を聞かせてください。」

柴田 「2000年入会の2001年デビュー(17期)だね。当時は正規合格と研修合格が有って、僕は研修合格だったよ。」

太田 「自分が入った期(22期)も正規合格、研修合格が有りました。僕も研修合格ですね。ちなみに正規合格って誰が居ましたか?」

柴田 「勝又さんは正規合格、近藤久春さんも正規だったかも。藤島さん前田さんは研修だった気がする、あと山田浩之さんも研修だったかな。」

太田 「そうそうたるメンバーですね…。正規合格と研修合格の違いって、チャンピオンズリーグ(JPMLWRCリーグの前身のタイトル戦)に、リーグ戦デビューより半年早く参加できるところだったと記憶しています」

柴田 「で、初めての決勝はそのチャンピオンズリーグだったよ。デビューしてすぐ、第1期のチャンピオンズリーグ。」

太田 「1年目から決勝は凄い!当時何歳でした?」

柴田 「当時は25歳か26歳かな。新設のタイトル戦だし、色んな人が会場に決勝観に来て、でも結果3位で、色々アドバイスもらったけど…鼻っぱしら強いから、全部言い返しちゃった(笑)」

太田 「1年目の選手が先輩に言い返すとか凄いです、自分を持っている。」

柴田 「僕は自分が打ちたい手順や打ちたい麻雀をしたいというのが強くて、先輩達が教えてくれるというのは凄く優しかったと思うんだけど、当時は自己主張しちゃったかな。でも、最初にA1行ったときかな、藤原(隆弘)さんに『(自分を持っているから)だから柴田は強くなったんだよな』って言ってもらえて凄く嬉しかったよ。」

 

100

藤原隆弘プロ 柴田プロと太田の恩師

 

太田 「では、そろそろグランプリの話に…。初日を迎えるにあたって、何か意識したことは有りましたか?」

柴田 「鳳凰位戦と同じルーティンで行ったよ。お昼過ぎの対局だから、自分でお昼ご飯作って。あと決勝の前日は休んでる。それが繋がったかはわからないけど、結果鳳凰位を獲れたから、グランプリの時も休みにしたよ。」

太田 「休むというのは、麻雀を打たないようにしているって事ですか?」

柴田 「そうだね、そのほうが自分には合っていると思ってそうしてるよ。」

太田 「初日見事にトータルトップでしたが、戦略等は準備されましたか?」

柴田 「トータルトップだったけど、1戦でひっくり返るポイントだったし、特には気にしなかった。最終日4戦中2戦は浮かないとなーって思っていたくらい。2回は浮かないと流石に負けるでしょ(笑)」

太田 「大きいトップ取るタイプの選手が揃っていましたもんね…。」

柴田 「そう、しかもちょっとポイント離れているから、みんなそれに合わせてくるしね。意味の有るアガリをしてくる。それは鳳凰戦の最終日でもわかっているからね。」

太田 「初日から最終日まで1週間空きましたが、その間の過ごし方や考えていたこと等は有りましたか?」

柴田 「特にない、変わらないよ。普通に仕事して、料理して。仕事が麻雀なのでね、普段の生活で麻雀も打っているし、意図的に何かを変えたりとか、準備したりとかは無かったね。それは鳳凰位戦も同じで。」

太田 「鳳凰位を獲得してからの初のタイトル戦で、対局者の皆さんも柴田さんを意識されて対局に入られたんじゃないかと思うのですが、プレッシャーを感じたりはしませんでしたか?」

柴田 「そんなことないよ!吉田直さんは先に鳳凰位獲ってるし、白鳥くんだって瑠美ちゃんだって、タイトルいっぱい勝ってる。受けて立つとか、そういう意識も無いし、相手も強いし。」

太田 「あとは決勝戦ということでバランス変えたりとかしていますか?タイトル戦用スタイルとか。」

柴田 「僕はリーグ戦とタイトル戦で打ち方がちょっと変わるんだよね。リーグ戦よりちょっとだけ守備のバランスのほうが強くなる。」

太田 「タイトル戦のほうが守備的になるってあまり聞いたことないですね。逆のことを言う選手のほうが多いです。自分も決勝の方が攻撃的になります。」

柴田 「で、突き放されないのがすごく大事で、最後の直線で勝負できる位置に残っておく。」

太田 「再びバランス変えるタイミングは有りますか?窮地に陥った時とか。」

柴田 「そうだね、大ピンチになったら普段のリーグ戦のバランスに戻すよ。その場合はやりたい麻雀に戻す。あとは、決勝は順位点が大事。リーグ戦は素点が大事なんだけど、決勝は逆になるね。」

太田 「ありがとうございます。では、対局の内容の話に入らせていただきます、キーになったと思った局は、東4局の親番です。親で六筒九筒の先制リーチの局。」

 

100

 

絶好の白を引き入れ、先制リーチ。アガリは堅いかと思ったが…。

柴田 「このテンパイはいい感触なかったんだよね。第一感はヤミテンだった。前局が内容良くなくて、これでアガれたら今日は本当にツイてるなって。」

 

100

 

その内容が悪かったと言っていた前局、ここから吉田の仕掛けに対応してドラのほうを切ったが、柴田曰く「白を切るべきだった」と。レベルが高すぎて思考が追い付けない…。

柴田 「『感触良くないな』って手で攻めて、A1のリーグ戦でちゃんと悪い結果で思い知らせてくれる事が多いから、ちゃんとやられたなって感じに思った。咎めてくれると『麻雀としていいなぁ』って。」

 

100

 

結果、六筒九筒リーチは不発。素晴らしい手順を見せた白鳥プロが柴田プロから5,200点のアガリ。

太田 「1回戦目の東場から選手全員の鍔迫り合いが凄くて…柴田さんが抜け出すかと思う瞬間も結構有ったのですが、結果としては全員横並びで南場を迎えましたね。」

柴田 「で、いまいち上手く行ってないから、ここからシフトダウンさせるからね。白を勝負仕切れなくて、次局親リーチ空振って。ここから守備志向に変えていく。」

太田 「前に沢崎誠プロが同じような大局観を言っていたのを覚えてます。『東場は目いっぱい頑張って、その結果を踏まえて南場の戦い方を変える』と。」

柴田 「でも結局攻めて大きい手も打っちゃうんだけどね(笑)」

太田 「放銃で思い出しましたが、1回戦の南2局2本場、白鳥くんの親リーチに1,000点愚形テンパイで押して放銃に回った局面有りましたね。解説の勝又プロが『柴田さんは5,000点棒2本で支払う準備してましたね。相手が7,700点想定で押してたということですね』と、仰ってたのですが。」

柴田 「まさにその通り!『勝又さん凄いなー!』って思ったよ!白鳥くんのリーチは7,700点だと思ったし、放銃してもいいと思ったんだよね。」

柴田 「7巡目の三筒切りに脅威を感じていて、ドラの一筒がトイツは全然有ると思ったんだよね。7,700点覚悟と思って踏み込んだ。」

 

100
南2局、白鳥プロの親リーチに愚形ながら真っ向勝負、これが柴田プロのバランス。
太田 「自分なら南でとりあえずまわりそうですが、どうですかね?」

柴田 「南は弱いかな、初日だったらファイティングスタイルは見せておきたい。」

太田 「相手が7,700点だと思ったら、普通の人はここまで押せないじゃないですか、自分の手は1,000点ですし。」

柴田 「ま、一般的に見たらバランスは崩しちゃってはいたと思う。でも、ここで行くのが僕自身のバランス。ここで1,000点アガリ切ったほうがオーラスの親に明るい未来があると思ったんだよ。」

柴田 「7,700点だと思って押して、放銃して、結果は2,000点の放銃で、ということは悪くない放銃、これは『戻ってくる点棒』なのかな、って思ったんだよ。だから次局のピンフ高目三色の手も積極的にリーチしたんだ。」

 

100
勝又プロも判断が難しいと言っていた手、柴田プロはリーチを選択。

 

太田 「決勝だからこそのバランスにも見えますね。勝ち切るためにも必要なリーチかと思いました。また、半荘数8回の決勝っていうのが絶妙に判断が分かれるところでもありますね。長いと取るか、短いと取るか。最初逃げた方がやりやすいのか、追う方が精神的にやりやすくなるのか。」

柴田 「僕は、初日4連勝出来ればいいなと思ってる。」

太田 「それはみんなそう思ってます(笑)」

柴田 「僕は8回は長く見てるから、焦らない、置いて行かれないように、引くところは引く、メリハリを付ける。そう決めてるね。」

 

100

 

オーラスにリーチ・タンヤオ・ピンフ・イーペーコーの11,600点のアガリで見事初戦トップ。

太田 「話は大分飛びますが、最終日の最終戦、瑠美さんに猛追され、リードが3ポイント差まで縮まりました。」

柴田 「負けちゃうかもなーとは思ったなぁ。このくらいの差だったら最後誰か来るだろうなとは考えていたので。」

 

100
最終戦、南1局、瑠美プロと柴田プロの差は3ポイントまで縮まった。

 

柴田 「メンバーに強い打ち手が揃っていれば、最終的には差が詰まる、縮まる。そういうことが起きるんだよ。不思議とそうなるものなんだよ。」

太田 「他の3人が同じ終着点を見てるから、そういうことが起きやすくなるということなんですかね。」

柴田 「そうだね、そうなりやすい。あと、不思議と相手のレベルを引き上げることが出来たりとか。いい麻雀をして、相手も引き上げるような、引き立てられるような。対局者のレベルを引き上げられるような打ち手っていいなぁって思うよね。」

太田 「南1局の勝負を決めた嶺上開花、素晴らしかったです。」

柴田 「いや、決まってはいないんだけど、白暗カンだし、もうこの手を勝負手にしようって。この手行かなかったら多分負けるんだろうなって。」

太田 「結果は最高の結果になりましたね。」

柴田 「この前にドラの南を勝負してるんだけど、感覚としては南を切って鳴かれるよりも、南に日和ってアガリ逃しして瑠美ちゃんの親が終わらなくなる方が地獄だと思ったんだ。」

太田 「積極性が最高の結果を生みましたね!」

 

100
白を暗カンしての嶺上開花を決める柴田プロ。

 

太田 「ありきたりな質問ですが、最後に次の目標を教えてください!」

柴田 「鳳凰位連覇が一番大きな目標。今年はシードが多いので何かもう1つは欲しいね。鳳凰位を目標として頑張っていれば、今回のグランプリみたいに自然と結果が付いてくると思ってるんだよね。多分これは間違っていないと思う。」

太田 「今日は本当に勉強になりました!ありがとうございました!!」

 

100

 

100

 

前回のインタビューから間も空かなかったので、パーソナルな部分よりも麻雀の話を中心にインタビューさせていただきました。
こちらの不備で、再度集まらないといけなくなった時も何も文句言わずに来てくれました!!
柴田さん!本当にタイトルおめでとうございます!!!昔から仲の良かった人達はみんな喜んでると思います!!!
でもあんまり勝ちまくられると、僕らの獲るタイトル無くなっちゃうんで程々にお願いしますね!(笑)

第40期 A1リーグ 第1節B卓レポート

【第40期 鳳凰戦A1リーグ第1節B卓 古川が+34.2Pで卓内トップ】

本日の対局者は

佐々木寿人
杉浦勘介
一井慎也
古川孝次

 

 

解説 森山茂和
実況 日吉辰哉

久しぶりにリーグ戦に参戦した佐々木は、東1局にドラの三万暗刻の配牌。

仕掛けて一井からロン。7,700で先制し、そのまま1回戦トップを取る。

 

 

1回戦2着の古川は、2回戦東2局の親番で一通確定のカン八筒待ち。
杉浦から7,700をアガってリード。ラス前までは1人浮きだったが

 

 

一井がマンズのホンイツ。ツモリ三暗刻になってからの跳満ツモで浮きの2着となる。

 

 

3回戦オーラス。佐々木がドラ2枚使いの五万八万待ち。瞬間29,900持ちとなり

 

 

杉浦が古川から7,700のアガリ。1人浮きトップとなる。

最終4回戦は一井が親番で高め345のヤミテン。杉浦から二索ロンで11,600のアガリ。

 

 

1本場では佐々木が1,400・2,700のツモアガリで浮きに回る。

 

 

オーラスは古川が高め123のヤミテンを入れ、一井から一索ロン。逆転のアガリで本日2回目のトップ。

 

 

卓内トップはこの日74歳の誕生日を迎えた古川。
佐々木も1回戦のトップ分が残り浮きスタート。
杉浦は3回戦の嬉しい1人浮きでマイナスを小さく抑えた。
一井だけトップがなく、マイナススタートとなってしまった。

 

 

次回A1リーグ第1節C卓は
2023/4/19(水) 16:00

前田直哉
ダンプ大橋
藤崎智
沢崎誠

解説 藤島健二郎
実況 古橋崇志

 

 

(文・吾妻さおり)

第40期 A1リーグ 第1節A卓レポート

【第40期鳳凰戦A1リーグ 第1節A卓は勝又が+71.7の卓内トップ】

 

100

 

第40期A1リーグは13名が参戦。(全13節52回戦)
現鳳凰位HIRO柴田とリーグ戦上位3名で鳳凰位決定戦。
下位2名がA2リーグに降級。
A2からは上位3名がA1昇級となる。

開幕戦の対局者は
吉田直
西川淳
藤島健二郎
勝又健志

 

100

 

解説はHIRO柴田、実況は古橋崇志。
尚、今期からA1リーグの実況は古橋崇志と日吉辰哉の2人体制となる。

また、今期は日本プロ麻雀連盟公式ルールの改定があり、2023年度4月の対局から新ルールを採用している。

 

100

 

【1回戦】

誰しも好スタートを切りたい大事な初戦。最も肩が出来た状態で卓についていたのは藤島。

いかにも藤島らしい、ドラだと役なしの片アガリのポンテン。アガれる方の発ツモ、2,600オールをアガると

 

100

 

親番ではドラ含みのイーペーコー確定のヤミテン。リーチをしていた吉田から11,600は11,900(+1,000)。

2本場にもダブ東をポンしてテンパイを入れた藤島だが、ここは勝又が清一色で追いつき、一通付きの跳満を直撃。

 

100

 

その後畳み掛けるように満貫、2,000・3,900とツモった勝又が1回戦のトップを飾った。

【2回戦】

2回戦も序盤は勝又がリードしていたが、今度は藤島が逆転。

ドラ雀頭、高め一通の3メンチャン待ちリーチ。吉田(親)の宣言牌が九万となり

 

100

 

次局は清一色をヤミテンとし、高めの六万を西川から。

跳満、倍満と強烈なアガリを見せつけた藤島が2回戦トップを取る。

【3回戦】

ここまで苦しい吉田は3回戦の南場に勝又と藤島から5,200を直撃してトップ目でオーラスを迎えるが

 

100

 

オーラスは西川に高めリャンペーコーのヤミテンが入り、吉田から三筒ロン。ラスからトップとなる跳満のアガリを決める。
吉田は一打で28.3pを失う痛すぎる放銃となってしまった。

 

100

 

【4回戦】

3回戦を終えて+64.0の勝又が藤島から満貫。本日の卓内トップを確定させるアガリを決める。

 

100

 

南2局に親番を迎えた西川は役牌の東から仕掛けて

 

100

 

嬉しいドラツモ。3,900オールは4,000オール(+1,000)でトップ目に立つと

 

100

 

オーラスにも7,700のアガリで2連勝。西川は前半2回のマイナスをかなり減らす事が出来た。

 

100

 

100

 

(文・吾妻さおり)

第3期鸞和戦予選②レポート

【第3期鸞和戦予選②3/19 山田・川﨑・新井・西岡・新谷の5名がベスト16へ】

 

100

 

30歳以上49歳以下の連盟所属のプロが参加出来る鸞和戦も3期目を迎えた。

予選は2/19(日)・3/19(日)・3/26(日)の3回開催され、いずれか1日のみチャレンジ出来る。

今回は2023/3/19(日)の予選②のレポートをお届けする。

【一次予選】(全4回戦)各会場 約1/4が通過

①トライアル方式で3回戦を行う。(50分+1局)
プラス者(+マイナス者0〜3名)が4回戦へ

②pt持ち越しで+1回戦
3会場合わせて26名が二次予選へ

巣鴨道場 10卓=10名
錦江荘会場 9卓=9名
じゃん亭会場 5卓=5名
ワイルドカード 3会場の上位1名

 

100

 

【巣鴨道場】

 

100

 

100

 

100

 

【錦江荘】

 

100

 

100

 

100

 

【じゃん亭会場】

 

100

 

100

 

上記24名+3会場次点者のポイント上位1名がワイルドカードで通過。
錦江荘会場の二階堂亜樹までが二次予選に進出となった。

錦江荘 二階堂亜樹 +28.4
—————————-
じゃん亭 菊原真人 +27.1
巣鴨道場 奥津勇輝 +26.2

【二次予選】(全4回戦)

一次予選通過者に二次予選シード選手7名を加えた32名で行われる。

①32名で3回戦(50分+1局)
上位16名が4回戦へ

②pt持ち越しで+1回戦
1位はベスト16へジャンプアップ
2位〜9位はトーナメント進出

 

100

 

100

 

100

 

3回戦終了時、上位16名が4回戦へ。

 

100

 

100

 

4回戦終了時の1位、山田浩之はこの後のトーナメントをスキップしてベスト16へ。

 

100

 

【トーナメント】
(全2回戦 各卓2名勝ち上がり)

2位から9位までの8名が2卓に分かれてトーナメント2回戦。各卓上位2名がベスト16進出。

 

100

 

1回戦は川﨑が大きめのトップ。2回戦序盤は水野がリードしていたが、3番手の西岡が追い上げて南3局のアガリで僅かながらも首位に立つ。
小泉は役満ツモ条件、他3者は0.9ポイント差にひしめく混戦のオーラスは川﨑が1,300・2,600ツモで勝負あり。

A卓勝ち上がり
川﨑義之
西岡慎泰

 

100

 

1回戦トップの新井が南場にアガリを重ねて浮きに回った事により安泰ポジションに。

オーラス里木はアガれば通過。
中村は跳満ツモか直撃条件。
0本場は親番の新谷がアガって2番手に浮上。1本場は新井が役ありヤミテンで捌いて決着となった。

B卓勝ち上がり
新井駿一
新谷翔平

 

100

 

以上で本日の対局が終了し、5名の選手がベスト16進出を決めた。

次回の鸞和戦予選は2023/3/26(日)11:00開始。

(文・吾妻さおり)

「~無冠~」 HIRO柴田

「紅顔のアサシン」「華の17期(A1リーガー多数、鳳凰位獲得者は前田、勝又)」「無冠の帝王」とキャッチフレーズは色々あるが、無冠の帝王だけは本当に微妙でした。
麻雀プロとして23年目、A1リーグ在籍、成績も自分で言うのもなんだがそこそこ優秀、周りから評価されているのは自然と伝わる。
だが、それだけであってここ一番芯の強さ、勝負強さに物足りなさを感じさせてしまうこのフレーズを、いつか払拭したい、そして勝ち取りたいと思う日々が続きました。

そんな僕がタイトル獲得までに至る経緯や想いを「鳳凰の部屋」で伝えられるよう今回務めさせて頂きます。

第39期鳳凰位HIRO柴田です。暫くの間お付き合いください、宜しくお願いします。

まずは簡単な自己紹介を1976年2月16日生まれ A型 出身は神奈川県川崎市 趣味はお笑い、ゲーム、漫画、YouTube等(麻雀は趣味でなく人生レベルなので・・)
麻雀牌に初めて触れたのは小学3,4年の頃だったと記憶してます。
日本プロ麻雀連盟に入会したのは2000年、僕は当時研修生として研修期間を終えて2001年のC3リーグデビューでした。

麻雀との出会いは先ほどもありましたが小学生の時。当時は友達の家族麻雀に混ぜてもらい、役は「七対子」「国士無双」しか知らない、だけど手摘みで山を17枚乗せるだけ、それだけでなんだか楽しかった。
そして当然の様に1日に1、2回アガれたらよいほうで、毎回の様に友達の父親にぼこぼこに負けていました(笑)。

当時はネットで調べることなどできないので、ゲームや麻雀の本を読んだりしてルールだけではなく点数計算まで勉強しました。
その中でも特に麻雀漫画は僕にとってありがたい存在で、小学生の時に「ぎゅわんぶらあ自己中心派」を読み、中学生では近代麻雀を知り、高校生の頃には読んだことのない麻雀作品は無いくらいといっていいほど読み漁りました。

そんな僕は、高校卒業後に進学→1年で中退(黒歴史なので割愛)、当時麻雀界について無知であった僕は、どうすれば憧れの麻雀店で働けるか調べ、すぐに面接を複数受けてみました。
結果は2件目に面接を受けた店舗にて採用が決まり、期待に胸を膨らませた僕は、初勤務のその日までドキドキしっぱなしで、点数計算のおさらいを一人黙々としていたのを今でも覚えています。

それからというものは、勤務で打つのはもちろん、休みの日も色々な麻雀店を巡り打ち込み、どっぷり麻雀漬けの日々を送っていました。

そして24歳の時、転機が訪れました。
あのピンフツモの点数がすぐ言えなかった若者も成長し自信が付きました。ただ働くだけじゃつまらない、自分の力をもっと試してみたいと、日本プロ麻雀連盟の門を叩くことになったのです。

プロテストの結果は研修合格でした。もちろん研修でも十分、半年後には晴れてC3デビューだ!やってやるぜと。

子供の頃の影響なのか、僕は七対子と国士無双が好きで(いまはホンイツも好き)、とある先輩からのアドバイスで、七対子が上手い人は局の色々な事がわかっているよと言われ、ますます好きになりました。
そしてデビューの年、第1回チャンピオンズリーグ予選でリーチ七対子ドラ2を1日で4回ツモと今思えばバカヅキですが、そんな僕は決勝進出を果たしました。
第1回ということもあり先輩、同期のプロ達がたくさん来てくれましたが結果は惨敗でした。
大切な本場所のリーグ戦も鼻っ柱が強い根拠のない自信だけで、その実何ももっていない僕は苦戦を強いられC3から昇級できない日々が続きます。

何でもキッカケというものは大事ですが、人はそれによって変化し成長します。C3最終節、僕は相変わらず鳴かず飛ばずの位置、年下で同僚である彼は昇級確定。
今思えば負けず嫌いな僕の性格から生まれた相乗効果だろう、彼に負けたくない、そんな想いが僕を大トップに導き昇級することができました。この勝利は成長とは言えませんが自信につながりました。

次のキッカケは紺野さんの存在です。少しだけの期間だが紺野さんと麻雀を毎日の様に打つ事がありました。しかし本当に勝てなかった。何かを得たい、そんな僕は暇さえあれば紺野さんの麻雀を見続けることにしました。
こんなことを直接に言ったこともないし教えてくださいと言ったこともないが、紺野さんの麻雀を僕なりに紐解き、取り入れたことが結果に結びついたと思っています。
そして僕はそのままBリーグまで一気に駆け上がることができました。

だが、まだBで勝つには僕の力量は足りていない、麻雀店でいつも打っている麻雀をリーグ戦でもそのまま実戦している僕は、連盟公式ルールの理解が明らかに足りない、だが答えが何かわからない。
勝ち進んできた僕の周りは先輩だらけ、みんなライバルだしそこは自分で打破しなければと試行錯誤。

そんなとき、ぽっと出の若造の僕に声をかけてくれたのが沢崎さんでした。

「柴田は打点力が足りない」

あまり周囲のプロと会話もしない僕にくれたそれだけのアドバイス、、、、今では本当にありがたい言葉でした。
すぐに実戦で打点ベースの麻雀なんて打てるわけないけど、それまではスピード重視の麻雀だった僕は、ぼんやりと手役打点スピードのバランスを取るよう意識したことでピントが合ってきたのだと思いました。
細かいアドバイスは真似しなきゃ出来ない分、身に付きにくいですが、麻雀の芯の部分のアドバイスは自分で紐解いて考える、すぐに答えを求めない結局は自身の捉え方次第だと。
素晴らしい先輩に囲まれて、成長につながるキッカケを惜しげもなく与えてくれる、そして1人ではたどり着けないとこまで引き上げてくれるのがプロ連盟だと思っています。

そうしてついに僕は憧れのA1リーグまで来ることができたのです。

A1初年度、西暦は2008年、年齢は32歳。同期では2番目のA1リーガー(一番は山田浩之プロ)。
ついにここまで来た、高揚する気持ちもありましたが、ここまで勝ち上がってきた自信もありました。今でも覚えていますが、1年目に意識したのは「自分の麻雀通用しますか?」ということを頭に置いて打つ事。
当時は映像で振り返ることなどできないので、場面で受けたり攻めたりした箇所が、正着かそうでないかは観戦者に聞くしかない。結局、聞くこともできない僕は体感で判断するしかありませんでした。

どちらかといえば、当時は守備に重点を置いていた僕が攻めに転じるとアガることができたのは、まだまだ雀力不足ノーマークだったからと、2年目3年目となった時に肌で感じました。

どんな麻雀を打つのか対戦相手の情報がないこともあり、A1の1年目(優勝前原プロ)そして2年目(優勝瀬戸熊プロ)の鳳凰位決定戦に自分も進出することができました。
今思えばですよ?今思えば、あの時負けて得たものが自身の成長に多大な影響を与えるほどの力をつけさせて貰ったと思っています。
雀力はもちろん、精神的にも未熟な僕があの時勝ってしまったら、今の自分は存在しないし天狗になっていたかもしれません。

それからはA1に名前はあるものの、鳳凰位決定戦とは縁がなく年齢と共に雀力を付けて来たと感じていました。
これは僕の言葉ではないですが「A1リーグにいるだけで力が付く」まさにその通りだと思います。

そして映像の時代となり、自身の麻雀を客観的に見直しできるようになり、今まで少ない情報で少しづつ雀力向上となっていたものが、映像を見直すことで自分の思考やバランスを最高のメンバーで整えられ一気に力が向上してきたと思います。

鳳凰位とは縁がありませんでしが、十段戦、マスターズ、グランプリ、WRC等、10タイトル以上の決勝に残り本命と言われることは多々あったのですが全て惨敗。
リーグ戦は一度降級もありましたが、翌年昇級、名前も柴田弘幸からHIRO柴田へ改名など色々な事を経て、2017年に自身3度目となる鳳凰位決定戦へ進出となりました。

決勝のコツ?そんなものは当時も今も用意していません。わかるわけもなく、ただ全力でやるだけでした。
この鳳凰の部屋を書いているとき僕は第13期グランプリMAXも獲得し2冠となってはいますが、そのコツはいまだぼんやりとした感覚でしかありません。

さて話を戻すと2017年の僕は緊張していました。
時の重みは計り知れないからです。約10年ほど縁が無かった憧れの鳳凰位への挑戦、若いときは無かったのに手の震えが収まりませんでした。
長い4日間、僕は独走する前原プロに必死にしがみつき、最終戦オーラス忘れもしないカン六索、跳満ツモ条件でリーチを打つも山にはなく敗れました。

翌2018年は、吉田直プロとの鳳凰位を賭けた一騎打ち。
過去に見たことにないほど、優勝予想がすべてHIRO柴田に本命が付くというプレッシャーを抱えるも、吉田プロの鳳凰位戴冠となりました。

ざっと僕の経緯を記してみると、本当に負けすぎているなとは思いましたが、皆さんが思っているほど悲観はしてなく、むしろ楽しんでいたと思います。
なので、これを読んだ麻雀プロのかたは、遠い道のりだと思わなくて大丈夫です(笑)

いまは映像の時代なのでそこでヒントを得たり、先輩方のアドバイスを実戦できずとも覚えておくことで必ず後に生きてきます。
そこを自分なりに解釈し紐解いた人が勝つ時代だと思っているので、柔軟な若い人ほどチャンスだと思います。
あ!でも次に無冠の帝王と呼ばれる人にも会ってみたい気もします!!

次回 鳳凰の部屋 ~準備~

第3期鸞和戦予選③レポート

『第3期鸞和戦予選③3/26 紺野・矢崎・渡邉・真鍋・柴田の5名がベスト16へ』

 

100

 

【一次予選】(全4回戦)
各会場約1/4が通過
①トライアル方式で3回戦を行う。(50分+1局)
プラス者(+マイナス者0〜3名)が4回戦へ
②pt持ち越しで+1回戦
3会場合わせて26名が二次予選へ
巣鴨道場 9卓=9名
錦江荘会場 8卓=8名
じゃん亭会場 5卓=5名
ワイルドカード 3会場の上位3名

【巣鴨道場】

 

100

 

100

 

100

 

100

 

100

 

▪️3回戦終了時
※20位の小川までが4回戦へ進出

 

100

 

▪️4回戦終了時
※9位の中村までが一次予選通過

 

100

 

【錦江荘】

 

100

 

100

 

100

 

100

 

100

 

▪️3回戦終了時
※17位の髙橋までが4回戦へ進出

 

100

 

▪️4回戦終了時
※8位の森下までが一次予選通過

 

100

 

【じゃん亭】

 

100

 

100

 

100

 

▪️3回戦終了時
※8位の吉川までが4回戦へ進出

 

100

 

▪️4回戦終了時
※5位の大橋までが4回戦へ進出

 

100

 

◆ワイルドカード

 

100

 

【二次予選】(全4回戦)
一次予選通過者に二次予選シード選手6名を加えた32名で行われる。
①32名で3回戦(50分+1局)
上位16名が4回戦へ
②pt持ち越しで+1回戦
1位はベスト16へジャンプアップ
2位〜9位はトーナメント進出

 

100

 

100

 

100

 

100

 

100

 

▪️3回戦終了時
※16位の江嵜までが4回戦へ進出

 

100

 

▪️4回戦終了時

 

100

 

1位の紺野がベスト16へジャンプアップ。

 

100

 

9位の矢崎までが二次予選トーナメントへ進出。

【二次予選トーナメント】
▪️1卓
勝又健志
田原亮平
真鍋明広
矢崎航之介

 

100

 

勝又 +11.6(▲6.6)
真鍋 ▲20.5(▲3.2)※2位通過
田原 +6.1(▲3.4)
矢崎 +2.8(+13.2)※1位通過

▪️2卓
小松武蔵
柴田吉和
蒼木翔子
渡邉翔士己

 

100

 

小松 ▲30.2(▲45.4)
柴田 +26.9(+17.3)※2位通過
蒼木 ▲8.8(+9.9)
渡邉 +12.1(+18.2)※1位通過

【ベスト16組み合わせ】

 

100

 

2023年4月14日(金)
第3期鸞和戦ベスト16AB卓
※同日開催予定

A卓:HIRO柴田vs田代航太郎vs川崎義之vs柴田吉和
解説:吉野敦志
実況:楠原遊

B卓:児玉佳宏vs杉浦勘介vs新井駿一vs真鍋明広
解説:齋藤豪
実況:蒼井ゆりか

(文:小林正和)

第40期 A2リーグ 第1節B卓レポート

猿川が全連対の好スタート!

4月11日、第40期鳳凰戦A2リーグ第1節B卓が放送された。
対局者は柴田吉和、猿川真寿、古橋崇志、石川正明。

 

 

メディア出演豊富な柴田・猿川・古橋に対し、石川は自身初の公式戦放送卓。その打ち筋に注目が集まった。

 

★1回戦

東3局1本場、古橋が持ち味のメンゼン高打点を成就しタンヤオピンフツモドラドラの4,000オール。

 

 

南1局には2万点持ち4着目の猿川が、フリテンで2軒リーチをめくり勝ち3,900オール!

 

 

猿川は続く南2局に仕掛けての300・500、南3局には500・1,000をアガリ、オーラスには1人テンパイでの流局。
南場に入ってからは独壇場となり、初戦のトップを獲得した。

猿川 +19.2P
柴田 +5.4P
古橋 ▲4.3P
石川 ▲20.3P

 

★2回戦

東2局1本場、猿川がヤミテンの4,000オールで初戦に続きトップ目に。

 

 

ここまで苦しい石川であったが、親番でドラ1の3,900を猿川から直撃すると、南場ではピンフ・高目イーペーコーなど中打点のリーチで局面をリード。

 

 

猿川を逆転し、嬉しいA2リーグ初トップを手にした。

石川 +19.5P
猿川 +10.1P
柴田 ▲11.6P
古橋 ▲18.0P

 

★3回戦

東2局、親番の柴田がツモれば4,000オールの先制リーチをかけるも、仕掛けて応戦した古橋がなんと五筒単騎のトイトイ三暗刻でめくり勝ち、8,000のアガリ。

 

 

苦しい柴田。東4局にも親リーチがかかる中、現物待ちの7,700をテンパイしていた猿川が柴田からのアガリ。柴田は連続放銃で1人沈みに。
3着までが接戦となる中、オーラス親番の石川がタンヤオドラドラのヤミテンをツモり3,900オール!

 

 

精神的にも大きな連続トップを獲得した。

石川 +32.6P
猿川 +4.5P
古橋 +2.1P
柴田 ▲39.2P

 

★4回戦

東4局2本場、古橋がドラトイツの仕掛け。ここまで中々抜け出せずにいた古橋であったが、親リーチをかけた石川から高目のドラで7,700!

 

 

南2局2本場には、親の古橋にイーペーコードラドラ確定の強烈なヤミテン!先ほど連続の放銃に苦しんだ柴田が、ここでも高目の白で12,000の放銃に。

 

 

柴田と共にマイナスしていた古橋であったが、ここは明暗の分かれるアガリ。古橋としては会心の大トップとなり、大事な第1節にプラスを持ち帰ることに成功した。

古橋 +29.3P
猿川 +5.4P
柴田 ▲14.9P
石川 ▲19.8P

 

 

 

4回戦終了時点のトータルポイントは画像の通り。猿川が4回戦全て浮きをキープし、+39.2Pの卓内トップ。柴田はヤミテンへの高打点放銃が多く▲60.3Pと苦しい立ち上がりになった。

次回A2リーグの放送は4月18日(火)。
対局者は瀬戸熊直樹、高橋良介、刀川昌浩、内川幸太郎。
解説はHIRO柴田。次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)