第4期若獅子戦決勝レポート

【第4期若獅子戦決勝、笠原拓樹が優勝】

「こいつら、あと5年以上も若獅子戦に出てくるのかよ・・・」
正直、こう思った若獅子諸君(20代の選手)も多かったのではないだろうか。

11/24に行われた第4期若獅子戦の決勝、ベスト8のレポートでも触れたが、実績も実力もある4選手が残った。

 

 

笠原拓樹、前期(第11期)JPMLWRC決勝
岡崎涼太、最強戦2022FINAL(ベスト16)、第1期若獅子戦2位
渡辺史哉、現王位(第46期、決勝当日時点)
梅本翔、第3期と第4期の北陸プロリーグ決勝

彼らの正確な年齢はわからないが、インタビューによると24、5歳らしい。
それにも関わらず、実況・解説からこんなコメントも出るほどの内容だった。
早川林香(実況)「決勝戦なのに、みんなスピーディですね。場慣れしていますね。」
藤崎智(解説)「場慣れしちゃって可愛くない。」
阿久津翔太(解説)「若獅子っぽくない。」

 

前置きのついでに、彼らの非凡な1局から取り上げる。

 

 

1回戦南4局、親の笠原がチーしてテンパイを取る。
ドラもないし、三色同順への手替わりもし辛い形。
それであればスピードを重視するという当然の一手。
普段なら、あっさり1,500のアガリになっているだろう。

打点が安いとはいえ、簡単に親の連荘にさせない3者の対応力が光った。
渡辺は、笠原の待ちの三万六万を使い切り、アガって浮きをキープする。
ドラもないから安いし…と安易に放銃する人は見習ってほしい1局である。

 

 

さて前置きは長くなったが、決勝戦(全4回戦)を振り返っていきたい。
1回戦、好スタートを切ったのは梅本…とおもいきや岡崎だった。

 

 

 

梅本にとっては、絶好の五索八索ソー待ちのリーチが打てたと思ったところ、岡崎にチャンタ、ドラ1の6,400の放銃。
麻雀の神様よ、北陸から毎回上京しているのに、こんな放銃は厳しすぎないかい?とは僕の感想。

この日1日、梅本はお手本のような高打点の手組みを見せるが、ほとんどが空振りで終わるという不遇な日だった。
解説の藤崎も、「今日はノーチャンスだった」と言い切ってしまうほど。
この1番の大勝負でノーチャンスは本当に辛いのだが、次こそ、いや、何度でも掴みに来てほしい。
ここに梅本の手牌を供養しておく。

2回戦東2局
安目7,700、高目12,000で追いかけリーチも、親の岡崎が2,600オールのツモアガリ。

梅本
六万七万二筒三筒四筒五筒五筒六筒七筒八筒六索七索八索 リーチ ドラ七索

岡崎(親)
三万 上向き四万 上向き一筒 上向き一筒 上向き二筒 上向き二筒 上向き三筒 上向き三筒 上向き四筒 上向き四筒 上向き二索 上向き三索 上向き四索 上向き リーチ ツモ五万 上向き ドラ七索 上向き

2回戦東2局1本場
三色同順の先制リーチも、岡崎がヤミテンで追いつき2,000点の放銃

梅本
二万二万三万四万五万七万八万九万三筒五筒三索四索五索 リーチ ドラ発

岡崎(親)

二万 上向き三万 上向き四万 上向き六万 上向き六万 上向き六万 上向き六筒 上向き六筒 上向き六筒 上向き七筒 上向き八筒 上向き三索 上向き四索 上向き ロン五索 上向き ドラ発

2回戦東4局
親番で高目18,000、安目11,600。
道中、九万二筒のシャンポンのテンパイを外して、このリーチにしたのは、藤崎からも「お見事」の一言。
これはアガリにさせてあげたかった。

 

 

 

 

しかし、結果は無情だった。
仕掛けていた笠原が、発、ドラ2のツモアガリ。
笠原はドラ2ということもあり、最終盤以外は、掴んだらそのまま切っていただろう。
さすがにこの引き負けはグッとくるものがあったはずだ。

この2回戦、ポイントになった局があるので、こちらにも触れたい。
親の渡辺に、ダブ東、ドラ1、7,700のテンパイが入る。
渡辺はセオリー通りヤミテンに構えた。
阿久津「これはテンパイ連荘では満足できず、アガリたい手。」と解説。

 

 

しかし、ヤミテンにしたことで、岡崎からリーチ。
渡辺はヤミテンのまま押すも、岡崎のツモアガリとなった。

 

 

渡辺がリーチをしていれば、岡崎のリーチはなく、このアガリもなかったはずだ。
『リーチをしていたらどうだったか…』
こうコメントをする人が多いのだが、渡辺は戦後のインタビューで次のように語った。

渡辺「いわゆる普通の選択をしてしまったというか…六万九万(待ち)にするのが悪いってことはないと思うんですけど、場況を見て、二筒とか、アガれる道はいっぱいあったと思うんですよね。あれはアガらなきゃダメですね。」
非凡だ…目指しているレベルの高さを感じてやまない。

 

2回戦終了時
笠原+35.5P、岡崎+12.4P、渡辺▲16.6P、梅本▲31.3P

全4回戦の3回戦目、ここで笠原に浮きを取られると、追う3者はかなり厳しくなる。
そんな折り、梅本の刀がとうとう笠原を捕らえた。

 

 

地獄待ちの中単騎、リーチ、七対子、ドラ2の8,000。
これは直撃を狙ってリーチに踏み切った梅本が見事だった。
岡崎、渡辺も放銃は脱落だっただけに、肝を冷やしたし、「梅本ナイス!」と思ったことだろう。

続く東4局、渡辺の親番、絶好の七万を引き入れて、ピンフ、ドラ2の先制リーチだ。
河からは待ちの四筒七筒はあまり他家に使われていないように見える。
おそらく渡辺もかなり感触がよかったリーチだっただろう。

 

 

しかし、ここで勝因の1局となったアガリが飛び出す。
このリーチに対して、振りかぶっての追いかけリーチは笠原。
叩き切ったのはドラの五索!(倒れている牌は六索

 

 

まだリードしている立場にもかかわらず、親のリーチに対し、ドラを切ったのも、リーチに踏み切ったのも素晴らしかった。
その勇気に牌も応える。

 

 

先程の失点を取り返す、2,000・3,900。
優勝にグッと近づいたアガリだった。

それでも、このあとの南場で笠原にラスを押し付けるのだから、本当に全員のレベルが高い。
一例をあげると、南1局の渡辺、梅本の親番を安い手で消化するのは笠原が喜ぶだけになると、ヤミテンからのホンイツ移行。
見れば理由はわかるものだが、この一打は簡単にできるものではない。
『決勝戦を面白くするのは、敗者の麻雀』
4者で作り上げた、素晴らしい決勝戦だったと思う。

 

 

3回戦
笠原▲11.2P、岡崎▲1.5P、渡辺+18.5P、梅本▲5.8P

3回戦終了時
笠原+24.3P、岡崎+10.9P、渡辺+1.9P、梅本▲37.1P

 

梅本はやや厳しくなってしまったが、笠原、岡崎、渡辺は僅差で迎えた最終戦、
東1局にいきなりクライマックスが訪れた。

 

 

発を暗カンしている、ツモり四暗刻のリーチ。

 

 

笠原、東、三暗刻の三筒六筒待ち

 

 

親の岡崎もペン三筒待ちリーチ。ツモは2,600オールだ。
六筒は山になく、二索は山に1枚。
奇しくも三筒の引き合いになった。
アガった人が優勝に近づく中、制したのは…

 

 

命運を分ける三筒は笠原の手元に舞い降りた。

優勝:笠原拓樹
「西川淳さんや千葉の皆様が、何回も言う事になっちゃうんですけど、ホントにホントに応援してくれて、応援のおかげで今日がありまして、それで勝てたと思うので、本当にありがとうございました。これからもたくさん活躍できるように頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします。」
闘う姿勢を全面に出したカッコいい麻雀でした。
優勝おめでとうございます。

 

 

 

(文:福光聖雄)

第39期 A2リーグ 第9節B卓レポート

【第39期鳳凰戦A2リーグ 第9節B卓 三浦が卓内トップ 客野が小四喜】

 

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本日の対局者は
8位 山田浩之
11位 石渡正志
13位 三浦智博
16位 客野直

 

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三浦は3回戦東1局の親番、役なしのカン六筒待ちをヤミテン。

客野からリーチが入った後に567三色に手がわり、追っかけリーチ。

 

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7,700(+1,000)のアガリで3回戦トップを取ると、4回戦には余りなしの門前清一色九万単騎を決めて後半2連勝。

 

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三浦は9位に浮上。第3節以来の嬉しいプラスで降級圏を脱出した。

 

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残留するにはプラス必須の客野は2回戦東1局6本場に客風の西からポン。南東もポン出来て

 

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北をツモって役満。小四喜のアガリ。

 

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東3局には東ドラ3でさらに加点し、客野は2回戦+58.8の特大トップ。

しかし3・4回戦はマイナスしてしまい、+28.8で15位となった。

 

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石渡のヤミテン選択がピタリとハマって12,000をアガったのが1回戦南3局。

山田は浮かせていたドラの八筒を重ねて雀頭振りかえ。終盤には暗刻になり打点は申し分ないがツモが噛み合わず、六索放銃。

 

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石渡がリーチした場合は一旦六索単騎に受ける可能性が高かっただけに、ヤミテン大正解の局となった。

3回戦オーラスには、山田と客野を沈めての浮き2着をキープするアガリ。

 

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石渡は▲7.7でトータル13位。まだ降級枠にはいるものの、要所でアガって失点を抑えた。

 

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山田は2回戦起家で大連荘。2本場には高めの一万ロンもあり、6本場には54,600点持ちとなっていた。

 

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今局も役なし四万七万テンパイ。客野が風牌を3種ポンしているため、ヤミテンとするが

 

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客野にドラ四万を打たれてロン出来ず、役満を親被りしてしまい、厳しい1日に。

 

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山田は▲58.9でトータル10位となった。

 

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(文・吾妻さおり)

第17期女流桜花決定戦~初日~レポート

山脇が首位で2日目へ!

12月18日(日)、第17期女流桜花決定戦初日が放送された。
現女流桜花の魚谷侑未に挑戦するのは、リーグ戦を勝ち抜いた内田美乃里、山脇千文美、白銀紗希。

 

 

★1回戦

東1局から内田・白銀・山脇の3軒リーチに。
制したのは3軒目の山脇!内田からリーチ・ピンフ・ドラドラの11,600。

 

 

初戦トップはこのアガリを決めた山脇。現桜花の魚谷も、リーチに対しペンチャン待ちで押しきっての2,000・3,900など効果的なアガリを決め、2着に食い込む。

 

 

山脇+24.4P
魚谷+11.6P
白銀▲12.7P
内田▲23.3P

 

★2回戦

魚谷が中打点のアガリを重ね、安定感ある進行で南場へ。
勝負所は南2局。魚谷がドラ暗刻のペン七筒で先制リーチ!親の内田も六筒”>–<img decoding=待ちで追いかけ、連荘を狙うも…

 

 

ここは薄い七筒を掴み、8,000の放銃に。
オーラスは内田が三色ドラ1のリーチ。白銀・山脇もドラ単騎でテンパイを入れていたが、先に待ちを変えた山脇が放銃に。

 

 

白銀が浮きに回る結果となった。

魚谷+20.0P
白銀+5.3P
内田▲9.1P
山脇▲16.2P

 

★3回戦

東2局、ここまで苦しい内田が親番で七対子ドラドラの9,600。

 

 

ようやく感触の良いアガリをものにし、トップを狙いたいところであったが…南場では手数の多さで山脇がトップを逆転。
さらに南3局2本場で山脇のヤミテンが炸裂。

 

 

六筒暗カンの6,800。このアガリが決め手となり、3回戦は山脇が2回目のトップ。

山脇+29.1P
内田+11.5P
魚谷▲16.5P
白銀▲24.1P

 

★4回戦

白銀がリーチツモピンフドラの1,300・2,600、親番で高目のイーペーコーをツモっての2,000オールなど中打点の加点。

 

 

白銀1人浮きで迎えたオーラスは、内田・魚谷の2軒リーチに、ホンイツで仕掛けた山脇もテンパイで3者によるめくり合いに。
ここは魚谷がめくり合いを制し、浮きに回った。

 

 

白銀+19.3P
魚谷+4.5P
山脇▲4.4P
内田▲19.4P

初日終了時点のトータル成績は画像の通り。

 

 

トップ2回の山脇がトータル首位となった。
女流桜花決定戦2日目の放送は12月28日(水)14時〜。
解説は仲田加南・白鳥翔が務めます。

次回も是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)

第39期 A1リーグ 最終節成績表

A2 B~E

第38期鳳凰位
佐々木 寿人

順位 名前 合計 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 11節 12節 13節
1 前田 直哉 151.5 25.6 ▲ 8.7 ▲ 25.2 10.0 ▲ 34.9 ▲ 7.6 11.9 53.5 66.9 ▲ 6.1 35.7 32.5 ▲ 2.1
2 HIRO柴田 132.9 46.9 5.2 39.1 16.6 ▲ 31.8 57.9 9.6 47.3 ▲ 21.6 ▲ 29.6 8.3 ▲ 45.3 30.3
3 吉田 直 102.0 16.5 ▲ 9.4 22.5 53.9 9.2 ▲ 23.2 43.8 ▲ 45.3 ▲ 41.3 ▲ 29.5 93.2 1.1 10.5
4 西川 淳 75.9 26.2 ▲ 22.1 ▲ 3.4 ▲ 25.4 40.0 22.3 33.0 ▲ 78.2 69.9 ▲ 19.5 79.8 ▲ 62.4 15.7
5 藤島 健二郎 70.1 ▲ 18.1 ▲ 0.6 ▲ 30.2 1.1 57.5 37.8 ▲ 41.1 71.3 ▲ 63.3 46.4 45.1 2.9 ▲ 38.7
6 勝又 健志 ▲ 7.1 ▲ 0.8 ▲ 24.8 22.6 15.9 ▲ 88.1 ▲ 7.8 39.8 3.6 32.9 ▲ 32.1 ▲ 47.6 50.7 28.6
7 杉浦 勘介 ▲ 33.1 6.0 ▲ 21.0 ▲ 29.8 29.8 ▲ 5.2 57.7 ▲ 62.1 ▲ 29.6 ▲ 24.2 12.2 32.6 9.2 ▲ 8.7
8 一井 慎也 ▲ 64.7 ▲ 16.1 ▲ 48.7 2.2 ▲ 47.5 ▲ 43.1 ▲ 6.5 54.8 24.4 27.1 ▲ 17.0 ▲ 67.9 58.4 15.2
9 古川 孝次 ▲ 71.4 51.8 10.6 ▲ 16.9 ▲ 0.5 ▲ 36.0 11.7 ▲ 64.8 0.3 18.7 ▲ 0.6 ▲ 65.8 75.7 ▲ 55.6
10 藤崎 智 ▲ 92.7 ▲ 30.0 3.8 ▲ 16.1 23.9 129.0 ▲ 71.8 6.4 ▲ 22.7 ▲ 61.5 2.7 ▲ 10.9 ▲ 17.3 ▲ 28.2
11 黒沢 咲 ▲ 122.2 51.8 34.8 ▲ 18.4 ▲ 40.3 2.2 ▲ 28.0 ▲ 46.7 ▲ 15.8 23.9 25.0 ▲ 35.7 ▲ 62.9 ▲ 12.1
12 近藤 久春 ▲ 168.2 ▲ 82.6 2.7 50.6 ▲ 38.5 1.2 ▲ 42.5 15.4 ▲ 8.8 ▲ 27.5 47.1 ▲ 67.8 ▲ 42.6 25.1

第39期 A2リーグ 第9節A卓レポート

例年最終節を4位以内で迎えD卓での上位直接対決の席を確保することが昇級への第一関門となっているA2リーグ。

 

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その4つの席に近い和久津・猿川・内川と、前節降級圏から抜け出し11位まで浮上した古橋を合わせた4名での試合。

 

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まず自風でドラの南が序盤に鳴け2,000・3,900のツモアガリが出た古橋。

上位3名がお互いのポイントを意識する展開になれば古橋有利に試合は傾いていくかと思われていましたが、古橋のアガリはこの1回だけ。

そこから50局以上も砂被り席で上位3名の熱い勝負を見ることになり、痛恨の1人沈みとなりました。

 

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1回戦はオーラスの親で2,600オールから連荘が始まった猿川が7本場まで積んで60,000点超え。

 

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2回戦では内川が1人浮きのトップ。

 

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公式ルールでは珍しいリーチのみのフリテンリーチが出るなど、終盤戦らしい駆け引きも出てきました。

 

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猿川・内川にかわされトータル2位から4位まで落ちていた和久津でしたが、親の猿川の一打目に切られた一索を仕掛けて反撃開始。

 

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この和久津らしいアガリでペースを掴むと

 

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親番でトイトイ・三暗刻の満貫をツモって大きく加点し

 

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オーラスのリーチ・ツモ・ピンフでこの試合のマイナスを全て返してプラスに転じる特大トップを決め、土俵際から中央まで押し返して第9節を終えました。

 

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<第9節A卓最終結果>
猿川+47.9P 内川+1.6P 和久津+0.4P 古橋▲49.9P
(文:越野智紀)

「~終わりなき旅~」 佐々木 寿人

最終日を迎え、各者のポイント状況はこのようになっていた。

佐々木+77.2P 古川▲1.8P 前田▲3.7P 黒沢▲73.7P

残すは4回戦。このぐらいの点差になると、どこかで山越しを狙われる場面も出てくることだろう。
だが、ごちゃごちゃとネガティブなことばかりを考えるのは無駄な作業だ。
どの道ここから逃げ回って勝ち切れるほど勝負事は甘いものではない。
更に突き放して盤石な体制を築き上げればいいのである。

とは言え13回戦の入りは、多少の不安も持ち合わせていた。
序盤で躓けば相手も息を吹き返す。
私はペースを掴むアガリを何よりも欲していた。
 
13回戦東1局、私は起家スタートとなった。
ある意味で恵まれたかなと思った。相手の出方を探る前に攻め込むことができるからだ。
 
13巡目、絶好のドラが重なった。

 

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八索は1枚切れだが、七索が3枚顔を見せていていい待ちに見える。
普段は字牌待ちを好む私も、さすがにこの場面は白を打ち出した。

同巡、その八索を前田さんがツモ切った。9,600。

少し体が熱くなった。

そして最初の不安もなくなっていた。
同1本場、ツモが効いてわずか5巡でテンパイした。

六万六万七万七万一索二索三索七索三筒四筒五筒九筒九筒  ツモ八万  ドラ二筒

迷いなくリーチを打った。
ドラの振り替わりなど待つ気もなかった。

そこにあったのは、攻め続けてこの半荘で決めてやるという思いだけである。
これがすぐに黒沢さんからの出アガリ。

高目の八万で5,800は6,100。
同2本場は8巡目にチーテン。

三索四索五索五索六索七索八索八索五筒七筒  チー四筒 左向き三筒 上向き五筒 上向き  ドラ六索

六筒は山にはなかったが、手が進んだ古川さんから2,900は3,500の出アガリ。
図らずもこれで3者から1回ずつ直撃を取ったことになる。

3本場こそ前田さんに700・1,300で蹴られたが、まずは幸先のいいスタートを切ることができたと言えよう。
このリードを生かし、正確に局を回していくことがここからのテーマとなる。

東3局2本場は以下のアガリ。

六万七万三索四索五索二筒二筒  ポン西西西  ポン一万 上向き一万 上向き一万 上向き  ツモ五万  ドラ二筒

続く東4局も捌き手が決まる。

五筒六筒六筒六筒七筒発発  ポン中中中  チー九索 左向き七索 上向き八索 上向き  ロン発  ドラ二筒

再び親が回ってくると、7巡目にテンパイ。

四万五万六万七万八万四索四索五筒六筒七筒発発発  ドラ西

当然の即リーチは、既にピンフのテンパイが入っていた黒沢さんから3,900。

親が落ちた南2局は2フーロ。

七万七万五索六索二筒三筒四筒  ポン八筒 上向き八筒 上向き八筒 上向き  チー三索 左向き二索 上向き四索 上向き  ドラ七万

これも黒沢さんからの出アガリで3,900。
終わってみれば、この13回戦は7度のアガリをモノにして、完全に私のゲームとなった。
そして実質的にここでの1人浮きが、鳳凰位連覇への決め手となったのだった。

とにかく親番に拘って戦ってきた私にとって、まさに今決定戦のベストゲームと言えるだろう。
 
終了後のインタビューで、「この1か月間、本当にきつかった」と述べた。
素直な気持ちだった。

2日目を終えた時点で3者にかなりの差をつけたが、だからこそ戦う姿勢を忘れてはならないと自らに言い聞かせる毎日だった。
リードを奪うと、早く無難に終えたいという思いが強くなる。ただ、逃げよう、逃げようという気持ちが強くなりすぎると、どこかで必ず墓穴を掘る。

自分は無敗の王者なんかじゃないし、寧ろ敗戦数の方がよっぽど多い分だけ負けパターンもよくわかっているつもりだ。
全て勝ちたくても勝てない葛藤と一体何年向き合ってきただろう。
当然のことながら、現役である限りそれは一生続いていくものである。

タイトル戦を勝った喜びなど一日、二日で消えてしまうし、自らに求められるものも日に日に大きくなっていく。
ただ、それでいいのだと思う。

我々は年間でも数多くのタイトル戦に出場するわけで、何かに勝ったとしてもそれはすぐに過去のものとなっていく。
3か月も4か月もその喜びに浸っている時間はないのである。
 
「三麻やります?」

鳳凰戦を勝ってすぐ黒木真生さんに声を掛けた。

「ほんま寿人は凄いわ。尊敬する」

そんな言葉が欲しいわけではなかった。

連覇は達成したが、Mリーグの不調がある。
どうせ打ち上げもないのなら、やることは1つしかないではないか。

残念ながらこの日はスタジオのスタッフに全振りされたが、この姿勢だけは忘れずに生きていきたい。
どこまでいってもゴールに辿り着ける日はこないのだから。
 
 
 

第39期後期プロテスト 執筆:阿久津翔太

(文:阿久津翔太)

まずは最初に感謝を述べたい。
このコラムを見に来てくれた皆さんに。

おそらくこれを見ている貴方はいつも連盟のコラムや連盟の放送対局などを見てくださっている方、あるいは連盟員、あるいはこれから日本プロ麻雀連盟のプロテストを受けようとする者であろう。
いつも連盟を、あるいはプロ麻雀業界全体を応援してくださっている方々には本当に伝えきれない感謝がある。皆さんがいなければ麻雀プロという業界も、もちろん連盟も成り立たない。そして1人1人の声が自分達の活動のモチベーションにもなる。本当にありがたい。
同じ連盟でプロとして時に戦い時に協力し合う先輩、後輩、仲間の皆さんにも数えきれない感謝がある。

今、私はスタジオの裏方をやることもあるし、実況や解説をすることもあるし、選手として座ることもある。それ自体非常にありがたいことだし、自分は恵まれているなと思うと同時に、色々な仕事をしていく中で、選手というのはとても多くのスタッフによって成り立っているのだなと実感する。
自分もするからこそ実況や解説の前にはその人の対局を見たり、人となりを調べたりと色んな準備をして、選手を輝かせるための最大限の努力を皆していることを知っている。
僕の尊敬する実況者の1人である日吉辰哉プロは、私の10倍準備をする。10倍というのは大げさに聞こえるかもしれないが、決して比喩ではない。だからあれだけの人々に麻雀の面白さや感動を伝えられる。

数多くのプロによって支えられてることへの感謝は忘れてはならない。

そして、これから日本プロ麻雀連盟に入るため、プロテストを受ける皆さんにも感謝を伝えたい。
連盟には必要なのだ。新しいスターが。
もちろん自分がそうなりたいという気持ちは誰よりもあると思っているが、スターは何人いても困ることはない。

麻雀業界にはプロとして合格しても上のリーグに行ったり、放送対局に出るまで長い時間がかかるという問題があった。
しかし、今は若獅子戦や桜蕾戦という30歳未満の方にとっては一気に有名になったり、上のリーグに行ったりと大活躍できるチャンスが年に2回もあるし、それ以外にも鸞和戦やWRCリーグや、新しく開設された赤入りのWRC-Rリーグなど、プロになってすぐ放送対局に出れるチャンスがいっぱいある。

実力さえあれば有名になったり上のリーグへ行けたりするチャンスが十分あるということはとても画期的であり、若手やこれから入るプロにとっては本当に本当にありがたいことだ。

私は第1期の若獅子戦を優勝したことでリーグもC1、B2と上がって、Focus Mをはじめ、色んな対局に出たり、解説もしたり、こうしてコラムも書いている。
誰よりも恩恵を受けてきたからこそ、本当に恵まれている時代だということは誰よりも心の底から皆さんに伝えたい。
だから実力に自信がある者はぜひ日本プロ麻雀連盟のプロテストを受けにきてほしい。

麻雀プロは他の業界と比べて、『なること』よりも『なった後どうするか』が大切だ。

今回のプロテストは入会審査部よりのオファーを受けて私が担当させていただいた。
構成、チェック等は勿論、先輩にキチンとしていただいた。
内容は当然言えないが、少し難しめではあると思う。
だが、どんな問題が出てきても解けるぐらいの雀力と自信をつけて挑んでほしい。

若手は特にプロになってすぐ放送対局に出る可能性がある。そこでたくさんの方に見られたり応援していただいたりする。
そこで情けない麻雀やミスをしてしまっても、見ている側からすれば良い経験になれば良いねというものだが、そんなミスや敗北を許せないのは誰よりも自分自身だろう。
チャンスがたくさんある時代とは言え決して無限ではない。限りあるチャンスを最大限に生かし、勝利を、感動を得るためにはやはりある程度の雀力と知識は必要だ。

だから、筆記試験の問題は、これが全部解ければすぐに放送対局に出ても良い麻雀が打てるであろうというレベルを意識して作らせていただいた。
どうか、たくさん麻雀を打って、たくさん麻雀の勉強をして、自信を身につけて、日本プロ麻雀連盟の門を叩きに来てほしい。

輝くための舞台は用意されている。

1人の連盟員として、1人の麻雀打ちとして、私は貴方の挑戦と、貴方の麻雀を楽しみに待っています。

最後までこのコラムを読んでくれた皆さんと、プロテストを受ける決意を固めた皆さんに感謝し、皆さんとの再会を楽しみに待っています。

麻雀日本シリーズ2022 予選最終成績表

【システム】

■16人で予選全28回戦(各自7回戦)を行い上位1名が決勝進出、下位3名が敗退

■12人でポイントを持ち越しプレーオフ全3回戦(各自1回戦)を行い上位1名が決勝進出、下位3名が敗退

■8人でポイントを持ち越しプレーオフ全2回戦(各自1回戦)を行い上位1名が決勝進出、下位3名が敗退

■4人でポイントを持ち越しプレーオフ全1回戦(各自1回戦)を行い上位1名が決勝進出

■ポイントをリセットし決勝4回戦

【ルール】

30,000点持ち30,000点返し

順位点5,000-15,000

一発・裏ドラあり

その他WRCルールに準ずる

麻雀日本シリーズ2022決勝戦 12/25(土) 14:00 ~

渋川難波vs佐々木寿人vs鈴木優vs前田直哉

解説:瀬戸熊直樹・齋藤豪

実況:梅中悠介

番組ページはこちら

プレーオフ3回戦

順位 名前(敬称略) P2合計 P3回戦 合計
1 前田直哉 26.9 27.5 54.4
2 竹内元太 27.6 9.6 37.2
3 瀬戸熊直樹 66.6 ▲ 32.1 34.5
4 小林剛 28.1 ▲ 5.0 23.1

 

 

プレーオフ2回戦

順位 名前(敬称略) P1合計 P2回戦 合計
1 鈴木優 62.4 17.6 80.0
2 瀬戸熊直樹 60.3 6.3 66.6
3 小林剛 ▲ 2.7 30.8 28.1
4 竹内元太 60.0 ▲ 32.4 27.6
5 前田直哉 ▲ 9.2 36.1 26.9
6 河野高志 27.1 ▲ 12.4 14.7
7 二階堂瑠美 21.5 ▲ 16.0 5.5
8 荒正義 17.7 ▲ 30.0 ▲ 12.3

 

 

プレーオフ1回戦

順位 名前(敬称略) 1次合計 P1回戦 合計
1 佐々木寿人 83.9 24.6 108.5
2 鈴木優 57.7 4.7 62.4
3 瀬戸熊直樹 69.2 ▲ 8.9 60.3
4 竹内元太 51.7 8.3 60.0
5 河野高志 58.6 ▲ 31.5 27.1
6 二階堂瑠美 1.0 20.5 21.5
7 荒正義 16.8 0.9 17.7
8 小林剛 3.8 ▲ 6.5 ▲ 2.7
9 前田直哉 ▲ 53.7 44.5 ▲ 9.2
10 多井隆晴 0.4 ▲ 13.9 ▲ 13.5
11 白鳥翔 ▲ 3.7 ▲ 22.8 ▲ 26.5
12 柴田吉和 ▲ 25.4 ▲ 19.9 ▲ 45.3

 

 

予選

順位 名前(敬称略) 合計 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 7回戦 合計
1 渋川難波 96.5 ▲ 19.3 27.3 14.0 13.7 18.5 25.0 17.3 96.5
2 佐々木寿人 83.9 10.2 26.5 ▲ 4.9 44.7 0.7 ▲ 19.5 26.2 83.9
3 瀬戸熊直樹 69.2 3.3 11.1 32.9 7.8 ▲ 33.1 52.9 ▲ 5.7 69.2
4 河野高志 58.6 39.5 8.5 ▲ 5.9 ▲ 27.4 ▲ 30.2 41.6 32.5 58.6
5 鈴木優 57.7 22.6 27.6 ▲ 37.1 24.3 7.7 8.1 4.5 57.7
6 竹内元太 51.7 25.9 ▲ 29.4 ▲ 25.1 58.8 ▲ 9.0 9.4 21.1 51.7
7 荒正義 16.8 10.6 27.6 18.1 ▲ 11.2 10.8 ▲ 20.9 ▲ 18.2 16.8
8 小林剛 3.8 ▲ 13.7 10.8 ▲ 30.7 ▲ 14.6 26.5 ▲ 24.6 50.1 3.8
9 二階堂瑠美 1.0 19.0 ▲ 40.7 29.1 ▲ 7.1 ▲ 21.5 13.6 8.6 1.0
10 多井隆晴 0.4 ▲ 11.0 24.3 ▲ 7.4 29.5 ▲ 4.7 ▲ 3.5 ▲ 26.8 0.4
11 白鳥翔 ▲ 3.7 ▲ 31.7 ▲ 24.7 ▲ 18.8 32.7 4.9 20.0 13.9 ▲ 3.7
12 柴田吉和 ▲ 25.4 ▲ 23.4 11.9 ▲ 40.0 24.1 6.4 2.3 ▲ 6.7 ▲ 25.4
13 前田直哉 ▲ 53.7 ▲ 3.2 11.5 ▲ 26.2 9.4 31.4 ▲ 27.4 ▲ 49.2 ▲ 53.7
14 仲林圭 ▲ 96.5 ▲ 22.4 ▲ 13.3 ▲ 22.5 ▲ 36.6 35.5 ▲ 13.2 ▲ 24.0 ▲ 96.5
15 黒沢咲 ▲ 123.5 ▲ 30.4 ▲ 9.8 ▲ 26.3 ▲ 9.3 ▲ 1.9 ▲ 32.5 ▲ 13.3 ▲ 123.5
16 魚谷侑未 ▲ 140.8 10.5 ▲ 11.9 ▲ 25.7 ▲ 13.0 ▲ 36.1 ▲ 34.3 ▲ 30.3 ▲ 140.8

第4期桜蕾戦決勝レポート

【桜の蕾を咲かせたのは北陸の地から舞い降りた“さくさくさくちゃん”宮成さく!】

桜の芽にはいくつかの種類に分かれる。葉になる葉芽、葉か花になる混芽、そして花を咲かせる花芽。桜蕾戦とは満開の花びらとなる蕾を内に秘めた新たな花芽を見出すタイトル戦。伊達朱里紗、菅原千瑛、廣岡璃奈と歴代の蕾は大きく開花する中、早くも4期目の決勝戦を迎えた。

⌘宮成さく(38期前期・1年目)
北陸支部

 

⌘廣岡璃奈(36期後期・3年目)
静岡支部
第3期桜蕾戦優勝

 

⌘加護優愛(38期後期・1年目)
東京本部

 

⌘渡部美樹(38期後期・1年目)
東京本部

 

▪️解説   和久津晶        二階堂亜樹         ▪️実況 大和

 

    ▪️立会人 ともたけ雅晴

 

■現桜蕾ピンチ!?
プロ1年目の宮成、加護、渡部に対して3年目現桜蕾の廣岡が受けて立つ構図となった今期のフレッシュな決勝戦。廣岡はこの舞台を一度経験しているが、他3者にとってはデビュー間もない未知なる戦いである。大きな期待と一体どのような対局になるのだろうという思いが入り混じる中、まずは渡部によって薄紅色の幕が開いた。

 

 

普段は麻雀店に勤務しているという渡部。インタビューでは柔らかい雰囲気であったが、卓に座ると一変して淡々と腰を据えた姿が印象的である。ピンフのみという何気ないオープニングのアガリではあるが、一連の動きを追っていくと高い雀力が隠れていた。

 

 

前巡のカン七万払いの際に八万切りでツモ五万に対応できる選択を取ると、場に重いピンズに見切りを付ける打三筒でターツの振り替え。そして読み通りに七万を捉えての最速ルートを辿っていたのである。

 

 

相手との距離感を把握し、広げられる時は目一杯に構える。そして場の情報をしっかり精査しながら選択する所からも普段から深く考えて麻雀に取り組んでいる事が伝わってきた。

この後も渡部の良さが際立つ。

 

 

配牌8種8牌の手も丁寧に進めながら東・西・ホンイツまで仕上げて廣岡から満貫の加点に成功すると、親の加護からリーチを受けた東3局では、通りそうな端牌や字牌などには手を掛けず今度は守備に回って放銃回避。メリハリのある麻雀をこの大舞台で披露した。

 

 

 

 

この局、渡部とは対照的に押し返す姿を見せたのは廣岡。

 

 

ディフェンディングとして迎えた決勝戦、確実な安牌が無いのもあったが前半は攻めていくと決めていたのだろう。
連覇して静岡にタイトルを持ち帰るんだという気迫が伝わる迷いのない三筒打ちとなった。
しかし、9,600の失点は想定よりも少し高かったのかもしれない。表情が物語っているように1回戦は廣岡の痛すぎる1人沈みとなり、序盤ながら早くも連覇に黄色信号が灯った。

 

 

 

 

■麻雀は苦しい時こそ差が出る!?
ベスト16以降は先行するパターンで勝ち上がって来た宮成だったが、一転して2回戦からは追いかける立場へ。そして局は進むと東4局7本場、親の加護が連荘を重ね徐々に下との差を広げている状況が訪れる。
親落としも有効な場面であったが、宮成はポンテンの取れる発を2枚とも見送った。これは捌く事よりもぶつける事を意味している。そして以下のテンパイを引き込むとリーチの一言を添えた。

 

 

普段は富山県で会社員として勤めているという宮成。燐とした表情に隠れる熱い意思に満ちたこの手牌は、トップ目の加護から高め九万を溢れさせるという最高の結果を生み出した。
劣勢を自身の力で振り払った宮成、そうなると麻雀の風向きが変わるのも必然である。

 

 
リーチ・ピンフ・ドラ2を“さくっ”とツモり、瞬く間に1人浮のトップ目に躍り出た。

 

 

3着スタートとなった宮成が一歩抜け出す展開の中、1人苦しい廣岡にも決断の時間がやって来る。

 

 

2回戦のオーラス、タンヤオのテンパイだが浮き牌はドラの二筒。1つ補足するならば、この半荘1人大きく沈んでいる親の加護が
牌の背牌の背牌の背牌の背 ポン南南南 ポン北北北 ポン三筒 上向き三筒 上向き三筒 左向き
と周りに威圧を掛けている。

 

 

さてどうするか。
廣岡の選択は雀頭の七索切りによるテンパイ取らずであった。

 

 

確かに実際に卓上で打っている本人と視聴者の立場では見え方が違う。と言うのも見ている側は答えを知っているからだ。何故テンパイ取ってリーチ行かないのだと指摘するのは酷な話である。
しかし廣岡本人が
① ドラだから打たない
② タンヤオのみのテンパイなので拒否
の理由で切れないのであればもう一度深く考える必要がある。

まず①の理由についてだが、加護の仕掛けが珍しく3連続ポンであったのである程度の手牌構成が透ける点に注目したい。逆算するとドラの二筒が放銃になるケースは目に見えている関連牌から単独単騎かシャンポン待ちしか残っていないのである。もし単騎テンパイの場合は
二筒三筒三筒四筒牌の背牌の背牌の背 ポン南 ポン北
となる為、ポンの前にロンアガリの形。またシャンポンの場合は
二筒二筒三筒三筒四筒九筒発南南北北牌の背牌の背
となる為、七対子・ドラ2の1シャンテンを崩す形となる。仮に崩したとしても
二筒二筒三筒三筒四筒牌の背牌の背 ポン南 ポン北
の5,800テンパイから打点は上がるがアガリ率の下がるトイトイに受け変える形となる。

次に②についてだが、1回戦目トップ・2着の渡部、加護がそれぞれ原点割れをしている点に注目したい。もともと3者から大きく離されている廣岡にとって3番手の宮成がトップである並びはある意味ラッキーなのである。もちろん打点はあるに越した事はないが、この局面は不確定な数ポイントの為に2,600を8,000に、1,000・2,000を2,000・4,000に固執する事よりも渡部と加護とのポイント差を縮める二筒切りリーチの価値が通常よりも高い。レアケースで放銃になる事もあるだろうが、アガリには多少のリスクは避けられないのだ。

そして麻雀には絶対的な正解はないので、①と②を踏まえた上でテンパイを取らないのであればその選択は尊重したいと思う。ただし、知っているのと知らないとの差は成長度合いに大きく関わってくるので今後の期待を込めてあえて掘り下げた。

 

 

この先は結果論になってしまうが、廣岡がツモアガリ逃しの形で二筒単騎リーチするも加護と廣岡の2人テンパイで流局。
そして流れた南4局1本場、渡部がフリテンながら値千金のタンヤオ・ドラ1の500・1,000は600・1,100のアガリ。前局の廣岡のリーチ供託を合わせてピッタリ原点を確保して2回戦を終えた。

 

 

 

 

■果てしなく続く茨の道
微差ながらトップ目に位置付けた宮成が3回戦も3者を引き離す展開へ。

 

 

山には残り1枚のアガリ牌であったが、リーチ・ツモ・三暗刻・ドラ1の満貫を“さくっ”と成就させ追い風に乗ると、

 

 

優勝という二文字のプレッシャーが近づく中、南場の親番ではしっかりとリーチと発して戦う道を切り開いた。
こうなると追いかける者にも違った種のプレッシャーがのしかかってくるのだが、ポジティブに考えれば直撃チャンスとも言える。そして、試練を与えるかのように廣岡の元へその機会が巡りやって来た。

 

 

廣岡はプロ受験で一度挫折を経験し、出身地である静岡で研鑽しながら正規合格に至った経緯を持つ。苦境の今だからこそ、その教わった事を1つ1つ思い出しながら打っている事だろう。
手牌に戻るとメンゼンチンイツの1シャンテンであり、上家から待望の二万が切られた。

 

 

二万は既に場に2枚目で且つ自身で1枚使っているので実質3枚目。また一万は目に見えて残っておらず、リーチに対して6枚持ちの危険筋である三万を処理できるメリットもあるのでチーして現物の九万切りテンパイ取りも視野に入る所。さてどうするのだろうか。

 

 

廣岡が導き出した選択は“スルー”する事。そして自力でテンパイへ辿り着く。

 

 

それはまるで挫折から救いの手を差し伸べてくれた当時の静岡支部長、望月雅継の代名詞“跳満ベース”が重なる、廣岡璃奈が今できる麻雀を体現した1局であった。

 

 

しかし無情にも宮成にそのテンパイ打牌がつかまり、廣岡の連覇への道はここで途絶える事となった。

 

 

対局後のインタビューでは感情を隠す事なく悔し涙を見せた廣岡であったが、解説の亜樹、和久津からは激励と期待に満ちたコメントが送られた。

亜樹
『負けて泣けるのも凄く幸せだと思うんですよね。(一方で)この舞台で戦えない人もたくさんいるので、その人達の分までたくさん勉強して練習して次は勝った時に泣けるように今後も頑張って欲しいと思います。』

和久津
『廣岡さんが打ちたい麻雀を打って応援してくれた人達に見てもらえたのはとても素晴らしい事でした。(一方で)勝ちたいと思ったら自分の麻雀を捨てないといけない時があって、それに向けて今はチャレンジする時期だと思います。一緒にがんばりましょう。今日も頑張りました!』

廣岡と最初に出会ったのは2年前だったが、その頃から人一倍負けず嫌いで幾度となく悔し涙を流す姿を見てきた。この決勝戦で流した涙も是非とも大きな糧に繋げて、これから通るであろう茨の道にも負けずに前へ進んでほしい。

 

 

■決勝戦に潜む試練というトゲ
対局前のインタビューではいつも通りの強気の麻雀を見せたいと語った加護。今回の対局者の中では最年少ながら普段は新潟で麻雀店の経営に携わっているという一面も合わせ持つ。

 

 

ここまではポイント的に見ると上位陣に離されず耐え忍んでいる印象であるが、その道中は意気込み通りのアグレッシブさが光った。

 

 

 

 

今年の夏にプロデビューしたばかりとは思えない程の堂々とした佇まいであり、加護らしさが出ているように映る。そして常に前に出続ける姿勢がここに来て実を結んだ。

親の廣岡が連荘中の最終戦の東3局2本場、宮成が2フーロしている所に加護がメンホンテンパイ。そしてこの局も迷いなくリーチ宣言とする。

 

 

これに対して宮成は一体どうするのだろうか。

 

 

少考の後、宮成は今まで見せてこなかった顔を卓上に示す。それは加護の現物待ちとなる四万単騎への強気の待ち変えであった。しかしこの発に声が掛かってしまう。

 

 

8,000点という大きな直撃となり、加護が一気に二番手まで浮上した。

 

 

一方で対照的な表情を浮かべたのは宮成。

 

 

なかなか局が回らない展開で早く決着させたいという考えがよぎったのかもしれない。対局後のインタビューでは“生きた心地がしなかった”と表現したように正に決勝戦ならでは押し引きが見られた。

このアガリを皮切りに加護に展開が傾く。

 

 

 

 

 

 

怒涛のアガリによって加護にとっては少しずつ宮成の背中が、宮成にとっては少しずつ加護が歩み寄り、そして迎えた最終局。

 

 

焦点は加護の跳満ツモに絞られたが、最後の最後で条件を満たすテンパイが加護に入る。

 

 

選ばれし桜蕾は山に1枚眠っている八万の行方に委ねられ、そして遂に決着の時を迎えた。

 

 

 

 

運命の1牌は加護のツモ筋の隣に眠り、それと同時に新たな蕾が咲きほころんだ。

 

 

第4期桜蕾に輝いたのは“さくさくさくちゃん”こと宮成さく。最後に待ち構えていた試練も乗り越え、デビュー1年目ながら見事に満開のタイトルを北陸へ届けました。

 

 

⌘2位
加護優愛

⌘3位
渡部美樹

⌘4位
廣岡璃奈

 

 

⌘第4期桜蕾戦優勝
宮成さく

『支えて頂きました方々には“ありがとう”という言葉だけでは足りないくらいの感謝の気持ちでいっぱいです。そして今後も共に励んで行けたらと思います。』
 
■最終結果

 

(文:小林正和)

第15期帝峡戦(山口プロアマリーグ)第4節 成績表

順位 名前 プロ/一般 合計 1節 2節 3節 4節 5節
1 森本 鋼太郎 一般 144.1 54.1 31.6 70.3 ▲ 11.9  
2 藤原 英司 プロ 126.8 33.4 0.0 35.5 57.9  
3 弘中 栄司 一般 107.3 0.0 11.1 13.1 83.1  
4 氷室 哀華 一般 106.0 26.9 9.2 1.3 68.6  
5 髙松 伸好 一般 66.2 65.6 ▲ 17.7 ▲ 52.5 70.8  
6 石原 和輝 一般 42.4 13.6 ▲ 0.9 29.7 0.0  
7 下山 哲也 プロ 38.0 0.0 4.1 33.9 0.0  
8 藤岡 治之 プロ 35.7 65.6 ▲ 20.9 ▲ 14.8 5.8  
9 横田 幸太朗 プロ 33.5 ▲ 15.7 ▲ 28.8 33.4 44.6  
10 杉 直樹 一般 31.5 1.1 ▲ 10.8 26.2 15.0  
11 中嶋 則幸 一般 31.4 49.5 ▲ 3.9 6.6 ▲ 20.8  
12 李 玉 一般 28.6 26.7 6.6 56.4 ▲ 61.1  
13 たろ 一般 18.2 ▲ 31.7 51.9 ▲ 18.8 16.8  
14 牧本 真一 一般 14.6 ▲ 2.0 22.5 12.4 ▲ 18.3  
15 石内 雅也 一般 12.5 ▲ 13.6 23.7 29.6 ▲ 27.2  
16 山下 昭男 一般 10.7 1.8 ▲ 12.1 ▲ 14.8 35.8  
18 渡辺 辰宏 一般 8.0 15.9 20.6 ▲ 21.8 ▲ 6.7  
19 中原 俊介 一般 1.9 ▲ 20.8 ▲ 3.5 39.8 ▲ 13.6  
20 相本 長武 一般 1.8 25.1 ▲ 21.4 11.2 ▲ 13.1  
21 高村 翔 プロ 0.6 ▲ 10.2 40.4 ▲ 17.8 ▲ 11.8  
22 むさし 一般 ▲ 2.1 ▲ 20.3 34.9 3.1 ▲ 19.8  
23 宮下 達也 一般 ▲ 16.3 ▲ 2.5 4.0 ▲ 32.0 14.2  
24 高見 和広 一般 ▲ 17.4 ▲ 2.1 ▲ 22.9 33.8 ▲ 26.2  
25 渡辺 健太 プロ ▲ 17.6 61.8 20.5 ▲ 41.1 ▲ 58.8  
26 黒田 隆明 一般 ▲ 20.4 ▲ 0.5 38.9 ▲ 61.0 2.2  
27 服部 学 プロ ▲ 32.1 12.2 ▲ 0.6 39.2 ▲ 82.9  
28 殿井 正敏 一般 ▲ 43.7 ▲ 29.3 ▲ 14.4 0.0 0.0  
29 福田 譲二 プロ ▲ 50.3 ▲ 55.3 0.0 12.2 ▲ 7.2  
30 津森 慎一 テスト生 ▲ 51.7 ▲ 32.8 3.3 ▲ 22.0 ▲ 0.2  
31 原 俊幸 一般 ▲ 61.1 ▲ 20.8 42.7 ▲ 59.7 ▲ 23.3  
32 村田 健治 一般 ▲ 67.0 ▲ 0.6 ▲ 54.5 ▲ 41.8 29.9  
33 清木 雅一 一般 ▲ 81.9 ▲ 10.6 ▲ 38.2 3.5 ▲ 36.6  
34 松村 仙人 一般 ▲ 87.2 ▲ 35.5 ▲ 50.8 15.5 ▲ 16.4  
35 佐田 いちこ 一般 ▲ 101.6 ▲ 29.0 ▲ 59.3 ▲ 20.9 7.6  
36 白川 徹二 一般 ▲ 117.7 ▲ 53.0 13.5 ▲ 78.2 0.0  
37 岩村 美智子 プロ ▲ 164.1 ▲ 85.4 15.8 ▲ 31.5 ▲ 63.0  
38 雪野 伊織 一般 ▲ 3.6 ▲ 3.6 0.0 0.0 0.0  
39 坂田 朋 一般 ▲ 37.6 0.0 ▲ 37.6 0.0 0.0  
40 日山 明彦 一般 3.6 0.0 0.0 0.0 3.6  

第5期北陸プロリーグ 第7節レポート

本年2022年は、北陸支部にとって大きな飛躍の年となった。
第2期鸞和戦を吉野敦志が制し、第4期桜蕾戦を新人の宮成さくが優勝する。
また、戴冠こそならなかったが、地方チャンピオンシップを制しグランプリMAXへ歩を進めた里木祐介。
第4期若獅子戦の決勝の舞台で奮戦した梅本翔。

彼らはその名を全国に知らしめた。
「北陸が、今、熱い。」

Mリーガーとなった本田朋広を輩出した北陸の地に、俄かにスポットが集まっている。
このムーブメントを一過性のものとするのではなく、彼ら彼女らに続く新星を生み出してゆく事。その確かな土壌を作り、固めていく事が私を含めた北陸支部員一人一人に課せられた使命となっていくだろう。

令和4年11月27日
第5期北陸プロリーグ第7節。

勝負はいよいよ最後の直線を迎えようとしていた。
独走の志多木。崩れることなく積み重ねた230ものポイントは圧巻である。
彼の決勝に向けての思いなどは、次節ほぼ必ず聞く事となるだろう。
前述のタイトル戦を賑わせたプロ達を抑えての堂々の首位。見事の一言である。

続く2、3位には安城と南。
手綱を緩めることなくポイントを伸ばし、最終節の選択肢を大きく増やす事が出来ただろう。
今回は決勝圏内をほぼ固めた安城に話を伺っている。

安城るい 29期生
「一撃必殺ネコパンチ」のキャッチフレーズで周囲に愛されるチャーミングな彼女だが、そのキャリアも腕前も一目置かれる実力者である。
もしも今期も決勝進出が成れば、なんと5期中3期の決勝となる。

「前節、ポイントを失うことに怯えて逃げの麻雀を打ってしまった事を悔やんでいます。今日は強い気持ちで打つと心に決めて臨みました。」

そんな彼女の意志の強さに牌が応えてくれた1局が下記。

1回戦東1局北家 ドラ中

八万八万五筒六筒七筒八筒九筒六索七索八索中中中 リーチ ツモ四筒

競技麻雀打ちにとって、是が非でもモノにしたいドラ暗刻の勝負手。
多くの打ち手はヤミに構えて8,000を狙うところ、安城の選択は牌を横に曲げて跳満を引きアガる事だった。

「この場面で迷わずリーチに行けてアガれた事で緊張が解けました。その後もまっすぐ攻められたのはこのアガリに依るところが大きかったです。」

はにかんだ笑顔の奥に秘められた確かな闘志。
経験や思いの強さは折り紙付き。今期の安城の眼差しは、既に決勝に向けられている。

上位から中団にかけては大混戦。4位の里木から8位の後藤までは誰が決勝に滑り込んでもおかしくはない。最終節の4半荘は上位陣の直接対決である。
おそらく最後のオーラスまで、何人かが条件を残す激戦となるだろう。
当人も周囲も、瞬きも許さない最終決戦が迫っている。

また、先般より触れてはいるが、今期は新人達の多くがプロの壁に直面した年だったのだが、私を含めた中堅~古参のプロが苦しんだ年でもあった。
特に実績・実力充分な藤本や木戸の苦戦は誰もが予想しえなかったのではないだろうか。
今期なかなかスコアを伸ばせず、声を届ける事が出来なかった木戸にスポットを当てたい。

木戸僚之 石川県七尾市出身の36歳。
年齢はまだ若いが、23期生とキャリアは長く、北陸支部の理事も務める、北陸になくてはならないプロの1人であろう。
若手プロの指導役でもあり、牌理の深さにかけては支部の第一人者の1人に名の上がる、北陸プロリーグ優勝経験もある実力者である。

「今期は厳しい状況が続き、残り4節から1節辺り+50Pを勝ちに行く麻雀にシフトしましたが、やはり選択肢も少ない中成績も伸びず、今節は丁寧に打つ事を最大の方針にしました。」

1年を通して苦しんだ木戸だが、7節目の最終戦にして漸く自ら納得のいくアガリを手繰り寄せる。

三万四万五万七万七万七万四筒四筒六索七索七索八索八索 リーチ ツモ六索

二万二万四万四万三筒三筒三筒六筒七筒八筒九索九索九索 リーチ ツモ二万

縦横を受け間違えずしっかりとアガリを掴む、牌理に明るい木戸の持ち味を生かしたアガリでこの節をトップで締めくくる。

「今期、形は作れていても勝負手をアガれない、放銃や流局となる場面が多かったですが、手ごたえのあるアガリが出来ました。最近の北陸支部では沢山の後輩の活躍が目覚ましい中で、私も負けないよう頑張りたいです。」

後進の指導を任されていると言えど、まだまだ老け込むには早い実力者。
支部にとって欠かせぬピースの一角が、来節、来期、どのような麻雀を見せてくれるのか今から楽しみでならない。

今節は期を通して不調だった木戸、藤本、後藤などが気を吐いた節でもあった。
前半戦に最下位争いに甘んじていた後藤は、気がつけばボーダーの狙える位置に。
藤本は今節国士無双のリーチをかけて岡田を討ち取っている。
彼らが共通して残したコメントが、「まだ僅かだが決勝の可能性が残っている。」だ。
どんなに苦戦しても、決して諦めない姿勢。心構え。
支部の若手や新人達、そしてこれからプロの道へ進もうと考えている方はどうか身に刻んで欲しい。

我々の麻雀は、観てくれている方々への麻雀でもある。
その誰かのために、決して諦めず、無様な麻雀を打たない事。
その想いを全員が共有するからこそ、飛躍するに足る、強い、熱い、北陸となるのではないだろうか。

最終節の最終戦、オーラスが終わるまで。
全員が、自身と見てくれる誰かの為に、全力で腕を振って欲しい。

最終節は12月11日。
応援の程、宜しくお願い致します。

(文:荒谷誠)

第12期JPML WRCリーグ最終節成績表

【WRCリーグ勝ち上がり】

シード選手の出欠、地方予選の勝ち上がり人数もほぼ決まりましたので、勝ち上がり人数も確定します。

※急な欠場により増えることはありますが、減ることはありません。

1位通過→ベスト16
2位~10位→二次トーナメント
11位~31位→一次トーナメント
32位~34位+地方代表戦通過者数名→予備予選
(第12期)

試合開始時間に遅れた場合は失格となります。

・予備予選(巣鴨本部道場)

数名→4名

・一次トーナメント(巣鴨本部道場)

シード:女流桜花、プロクイーン等

予選勝ち上がり(20名程度)+予備トーナメント勝ち上がり者の計6卓24名で行う。

※予選通過人数は変動します。

・二次トーナメント(巣鴨本部道場)

シード:王位、マスターズ、グランプリ、予選勝ち上がり上位者(2位以下、9名前後)

※王位、マスターズが連盟員でない場合など、シード選手の人数に変動の可能性あり。

シード選手に1次トーナメント勝ち上がりの12名を加えて6卓24名で行う。

・ベスト16(夏目坂スタジオ)

二次トーナメント通過者12名に鳳凰位、十段位、前回優勝者、予選1位通過者の4名を加えて各半荘4回戦
各卓上位2名が勝ち上がり

・ベスト8(夏目坂スタジオ)

半荘4回戦を行い各卓上位2名が決勝進出

・決勝(夏目坂スタジオ)

 

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順位 名前 5節合計 第1節 第2節 第3節 第4節 第5節
1 渡辺英梧 263.6 124.7 48.0 134.3 ▲ 22.8 ▲ 20.6
2 中山将太 248.5 3.7 79.0 128.8 ▲ 29.4 66.4
3 浦野修平 237.1 6.7 10.3 79.6 147.8 ▲ 7.3
4 吉高正悟 228.6 75.9 ▲ 23.7 44.8 52.9 78.7
5 藤島健二郎 223.3 93.3 ▲ 8.1 59.1 23.8 55.2
6 江嵜晋之介 220.1 31.6 90.4 46.9 64.8 ▲ 13.6
7 三浦智博 211.6 24.4 25.8 53.0 ▲ 14.9 123.3
8 阿久津翔太 185.6 91.6 9.6 ▲ 4.3 32.4 56.3
9 菅原千瑛 173.0 ▲ 46.7 39.8 58.1 43.8 78.0
10 齋藤豪 167.8 0.2 82.8 34.3 12.9 37.6
11 須浦正裕 160.3 53.2 24.0 7.0 10.0 66.1
12 高橋慧 160.0 113.2 ▲ 4.9 89.9 ▲ 54.7 16.5
13 新谷翔平 159.2 72.4 24.6 21.9 4.8 35.5
14 島崎涼 139.0 37.3 ▲ 36.5 74.6 65.6 ▲ 2.0
15 渡邉浩史郎 137.7 ▲ 80.7 19.9 114.6 48.3 35.6
16 木本大介 131.5 183.9 64.7 ▲ 49.3 ▲ 60.1 ▲ 7.7
17 猿渡輝也 122.9 37.3 16.8 50.7 17.7 0.4
18 関本幸樹 122.4 20.1 44.1 27.5 17.0 13.7
19 藤本哲也 113.4 63.0 24.1 42.3 26.8 ▲ 42.8
20 宮澤太佑 98.6 0.0 ▲ 13.0 2.4 38.1 71.1
21 神森天心 97.0 ▲ 32.2 ▲ 48.0 8.6 62.6 106.0
22 伊藤俊介 91.5 46.9 ▲ 28.0 60.5 ▲ 16.2 28.3
23 客野直 91.1 76.5 56.5 ▲ 6.0 ▲ 55.2 19.3
24 井上絵美子 87.6 18.3 ▲ 6.9 66.7 ▲ 32.7 42.2
25 児玉佳宏 83.3 22.4 14.8 43.4 ▲ 1.1 3.8
26 辻本一樹 82.8 16.2 70.2 ▲ 17.6 39.7 ▲ 25.7
27 角谷陽介 79.8 ▲ 20.1 ▲ 8.8 45.4 ▲ 34.3 97.6
28 仲田浩二 78.1 12.4 ▲ 6.5 ▲ 31.5 6.2 97.5
29 上田直樹 75.8 26.5 ▲ 18.8 72.0 ▲ 3.1 ▲ 0.8
30 山田学武 70.8 ▲ 76.8 42.5 44.1 50.1 10.9
31 大和 68.4 ▲ 14.0 4.4 ▲ 14.0 28.8 63.2
32 早川林香 63.7 14.8 ▲ 74.0 31.8 77.1 14.0
33 清水智之 50.6 ▲ 29.8 63.1 26.0 ▲ 36.5 27.8
34 中島寿太郎 48.8 ▲ 42.7 31.0 34.3 44.1 ▲ 17.9
35 椎名健太 48.6 ▲ 22.5 27.1 4.3 56.0 ▲ 16.3
36 水越京子 48.2 4.4 65.0 39.4 ▲ 75.2 14.6
37 福光聖雄 47.9 46.5 ▲ 110.3 2.0 80.3 29.4
38 室伏直輝 47.8 ▲ 5.2 64.9 ▲ 40.1 27.0 1.2
39 笠原拓樹 39.7 31.3 ▲ 78.3 24.0 ▲ 18.1 80.8
40 武田裕希 23.1 ▲ 27.6 ▲ 48.7 26.8 36.1 36.5
41 森下剛任 18.3 ▲ 78.4 11.8 86.7 ▲ 55.9 54.1
42 森田未来 15.1 48.9 ▲ 69.9 ▲ 21.9 2.4 55.6
43 本田朋広 8.6 11.5 22.5 ▲ 41.0 4.5 11.1
44 木原翼 8.0 ▲ 5.9 ▲ 1.6 ▲ 37.5 ▲ 3.2 56.2
45 ダニエル・モレノ 4.5 ▲ 61.2 ▲ 15.3 ▲ 17.2 76.2 22.0
46 戸部弘次 0.3 ▲ 68.5 ▲ 1.3 85.1 ▲ 54.8 39.8
47 末続ヒロトシ ▲ 2.1 58.1 ▲ 24.3 4.0 ▲ 86.7 46.8
48 皆川侑亮 ▲ 3.5 11.8 ▲ 81.4 81.9 3.6 ▲ 19.4
49 高橋大輔 ▲ 5.0 11.2 8.3 ▲ 41.6 37.4 ▲ 20.3
50 清水裕允 ▲ 7.1 ▲ 54.9 ▲ 5.7 ▲ 41.1 30.1 64.5
51 瀧澤光太郎 ▲ 10.8 19.0 0.7 ▲ 74.7 21.3 22.9
52 柴田航平 ▲ 11.8 ▲ 55.0 ▲ 36.1 24.5 36.3 18.5
53 佐藤孝行 ▲ 25.7 ▲ 34.3 ▲ 89.1 29.4 13.9 54.4
54 夏目一花 ▲ 31.9 ▲ 94.5 44.6 ▲ 8.8 23.3 3.5
55 砂子直信 ▲ 36.0 ▲ 5.4 ▲ 58.2 25.5 81.5 ▲ 79.4
56 原田潤次 ▲ 36.3 39.9 69.2 ▲ 16.8 ▲ 46.4 ▲ 82.2
57 都築友和 ▲ 37.6 ▲ 5.8 ▲ 60.6 75.7 ▲ 16.6 ▲ 30.3
58 西名優 ▲ 40.2 ▲ 63.3 ▲ 69.3 55.8 42.6 ▲ 6.0
59 林源 ▲ 45.1 42.9 61.4 18.8 ▲ 56.2 ▲ 112.0
60 町田志織 ▲ 50.4 ▲ 9.6 15.4 ▲ 10.1 ▲ 17.8 ▲ 28.3
61 林潤一郎 ▲ 50.4 ▲ 8.7 5.0 6.5 ▲ 3.5 ▲ 49.7
62 山脇千文美 ▲ 51.2 51.3 ▲ 61.8 ▲ 25.4 ▲ 5.9 ▲ 9.4
63 大野剛史 ▲ 51.7 ▲ 25.6 53.4 64.4 ▲ 141.5 ▲ 2.4
64 太田優介 ▲ 63.7 ▲ 70.0 ▲ 34.8 29.2 18.9 ▲ 7.0
65 野村駿 ▲ 64.0 ▲ 42.8 6.2 30.3 ▲ 56.4 ▲ 1.3
66 船木伸一 ▲ 66.6 ▲ 3.1 ▲ 74.7 ▲ 17.3 2.3 26.2
67 小林正和 ▲ 67.3 30.6 ▲ 27.6 10.3 ▲ 42.9 ▲ 37.7
68 天音まこと ▲ 70.1 ▲ 35.5 ▲ 34.2 70.8 ▲ 36.3 ▲ 34.9
69 古本和宏 ▲ 79.4 45.2 ▲ 36.9 ▲ 14.7 ▲ 36.8 ▲ 36.2
70 吉野敦志 ▲ 88.2 12.7 25.3 ▲ 74.5 ▲ 40.3 ▲ 11.4
71 中村毅 ▲ 92.7 ▲ 55.3 ▲ 34.4 ▲ 43.8 32.4 8.4
72 高畑敬太 ▲ 97.0 17.7 ▲ 13.7 ▲ 91.1 44.2 ▲ 54.1
73 小車祥 ▲ 97.8 75.6 ▲ 74.8 36.1 ▲ 92.7 ▲ 42.0
74 鈴木誠 ▲ 109.8 ▲ 40.9 18.8 ▲ 18.6 ▲ 68.6 ▲ 0.5
75 荒井伶太 ▲ 112.6 ▲ 93.2 67.4 ▲ 56.6 ▲ 10.6 ▲ 19.6
76 冨田久志 ▲ 117.4 16.9 5.9 ▲ 68.1 ▲ 29.7 ▲ 42.4
77 谷岡育夫 ▲ 131.0 14.8 51.1 ▲ 36.6 ▲ 73.7 ▲ 86.6
78 大鹿糠文也 ▲ 133.4 ▲ 85.5 ▲ 24.6 18.2 ▲ 3.1 ▲ 38.4
79 原佑典 ▲ 135.5 10.8 9.0 ▲ 2.4 ▲ 67.5 ▲ 85.4
80 野村遼吾 ▲ 144.3 ▲ 65.2 38.9 ▲ 26.6 ▲ 53.2 ▲ 38.2
81 黒田良 ▲ 144.6 ▲ 50.0 14.0 ▲ 29.2 ▲ 52.9 ▲ 26.5
82 浜野太陽 ▲ 145.1 ▲ 91.5 63.4 ▲ 51.8 ▲ 5.5 ▲ 59.7
83 金杉空 ▲ 146.0 ▲ 41.9 62.2 ▲ 52.7 ▲ 67.7 ▲ 45.9
84 岡田啓佑 ▲ 165.6 ▲ 42.4 ▲ 5.8 ▲ 10.4 ▲ 12.8 ▲ 94.2
85 中野妙子 ▲ 190.2 39.4 ▲ 81.9 ▲ 26.8 ▲ 75.1 ▲ 45.8
86 松島桃花 ▲ 211.6 47.6 ▲ 66.2 ▲ 61.1 ▲ 25.0 ▲ 106.9
87 森岡貞臣 敗退 ▲ 22.0 ▲ 23.2 ▲ 67.9 ▲ 39.5
88 鳥越真仁 敗退 11.4 ▲ 59.0 ▲ 52.0 ▲ 65.3
89 伊東宏倫 敗退 ▲ 27.3 ▲ 8.6 ▲ 62.1 ▲ 79.4
90 梅中悠介 敗退 ▲ 41.5 ▲ 20.8 ▲ 73.9 ▲ 57.1
91 頼さくら 敗退 ▲ 8.6 ▲ 14.9 ▲ 94.7 ▲ 118.0
92 盛合麻理奈 敗退 ▲ 123.3 ▲ 26.9

何を切る? 2022年12月

第47期王位戦 4回戦 東3局 西家 石井良樹プロ

 

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■Twitterで実施したアンケートの結果

 

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■プロ解答

 

三索切り

 

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六筒切り

 

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中切り

 

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■実況・解説陣

 

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古橋「シンプルに行くならば六筒切りですが、リーチに対して危ないという場面です。」
斎藤「ポイント状況的に競っている蒼山プロからのリーチなんですね。」
瀬戸熊「三索切りが一番無難だね。」
古橋「さて、お二方ならば何を切るのでしょうか?」
瀬戸熊「乗ってる時なら六筒。ちょっと微妙な心理状態なら三索中は無いかな・・・」
斎藤「僕は乗ってる時でもきっと三索六筒にくっつけて中落としになるか、自然にテンパイすれば六筒勝負になりそうです。」

 

■プロの視点

石井良樹プロ
「ポイント的にここで蒼山プロに放銃すると苦しくなるのは覚悟していました。
中のトイツ落としで迂回も考えましたが、ここで守り気味になると、この先蒼山プロのリーチや仕掛けが入った時に、気持ち的に攻め切れなくなりそうだと感じました。
ポイントを守りたいという気持ちを押し殺して、この局は勝負する!という強い気持ちで受け入れ目一杯の六筒を勝負しました。
もちろんこの後中を鳴いてのテンパイであっても全部押し切る構えでいました。」

 

■一局動画

 

■終局図

 

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日本プロ麻雀連盟チャンネルはこちらから
OPENREC 日本プロ麻雀連盟チャンネル
ニコニコ生放送<PC版>

第39期 A1リーグ 第12節B卓レポート

【第39期鳳凰戦A1リーグ第12節B卓 勝又が+50.7Pで7位浮上】
 
本日の対局者は

6位 杉浦勘介
8位 藤崎智
10位 勝又健志
12位 近藤久春

 

最終節B卓に入るため8位以上に居たい勝又は、4回戦東1局の親番でリードすると

 

 

オーラスには藤崎の五筒八筒六筒に競り勝ち

 

 

7,700は8,300のアガリ。
+50.7Pをマークし、順位を3つ上げた勝又は7位に浮上。

 

 

6位スタートの杉浦は、役なしカン二筒待ちのヤミテン。

 

 

確定一通に振りかえてからのツモアガリを決めて1回戦トップ。

2回戦には高め三色の六万ロンで跳満のアガリ。

 

 

杉浦は+9.2Pで6位キープ。降級の心配はほぼなくなった。

 

 

8位スタートの藤崎にとってもプラスが欲しい所。
2回戦は流局間際に高め345の三索六索四索待ちテンパイ。

 

 

四索をホウテイロンで決めて2回戦トップを取る。

勝又より8.4Pリードで迎えた4回戦。勝又が先行する中、ホンイツをツモアガってあと一歩まで迫るが

 

 

オーラスは勝又に直撃されて沈み3着となってしまう。

▲17.3Pで暫定9位となった藤崎は、最終節A卓となる可能性が高い。

 

 

残留にはプラス必須の近藤。1回戦オーラスに南トイトイツモリ三暗刻のテンパイを入れるが

 

 

藤崎のドラドラ七対子に放銃となってしまい、痛恨のラス。

3回戦は勝又の親リーチをタンヤオドラドラでアガリ切ってトップを取るが

 

 

3回のラスが響いて▲42.6P。最下位で最終節を迎える事になりそうだ。

 

 

 

次回A1リーグ第12節C卓は
2022/11/30(水) 16:00

古川孝次
前田直哉
黒沢咲
HIRO柴田

解説 森山茂和
実況 古橋崇志
ナビゲーター 阿久津翔太

(文・吾妻さおり)

第5期 北陸プロリーグ最終節成績表

順位 名前 合計 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節
1 志多木 健 214.7 35.0 81.0 21.8 28.2 53.1 ▲ 1.0 12.7 ▲ 16.1
2 安城 るい 128.5 37.4 13.1 64.5 35.0 13.4 ▲ 21.3 43.1 ▲ 56.7
3 南 和之 112.4 54.5 ▲ 43.7 52.5 21.1 16.2 ▲ 11.4 38.5 ▲ 15.3
4 浦田 豊人 68.3 ▲ 10.8 12.1 73.9 ▲ 11.8 ▲ 16.0 ▲ 9.0 0.0 29.9
5 成田 理良 48.8 22.7 1.7 ▲ 17.3 ▲ 16.9 14.1 67.8 ▲ 38.9 15.6
6 文月 愛美 45.7 ▲ 40.6 67.5 7.6 ▲ 26.1 ▲ 0.7 ▲ 22.6 31.8 28.8
7 里木 祐介 33.5 70.5 27.3 ▲ 5.8 51.8 ▲ 68.0 ▲ 28.0 5.4 ▲ 19.7
8 梅本 翔 26.6 ▲ 0.6 ▲ 11.8 7.2 ▲ 4.8 18.8 7.0 ▲ 57.5 68.3
9 宮成 さく 14.4 ▲ 55.0 ▲ 28.2 41.9 ▲ 16.6 25.5 8.5 ▲ 7.7 46.0
10 獅坂 祐一 6.5 58.8 ▲ 6.8 ▲ 27.9 20.3 ▲ 65.6 ▲ 18.1 1.7 44.1
11 藤本 鉄也 ▲ 8.1 ▲ 30.6 ▲ 51.5 ▲ 17.8 ▲ 31.6 43.2 16.6 36.0 27.6
12 荒谷 誠 ▲ 20.1 ▲ 18.3 ▲ 56.0 ▲ 13.1 19.7 10.1 45.7 ▲ 52.7 44.5
13 後藤 正博 ▲ 44.1 ▲ 36.0 ▲ 7.2 ▲ 66.2 25.8 3.4 17.7 58.5 ▲ 40.1
14 木戸 僚之 ▲ 50.5 ▲ 38.0 ▲ 29.6 ▲ 11.6 0.0 30.0 ▲ 23.7 22.1 0.3
15 松井 直大 ▲ 64.3 ▲ 34.4 ▲ 49.8 ▲ 49.3 3.0 38.3 ▲ 28.2 54.7 1.4
16 堂垂 正裕 ▲ 73.6 43.8 20.1 ▲ 58.2 ▲ 87.5 ▲ 66.5 52.2 8.2 14.3
17 岡田 拓也 ▲ 100.2 ▲ 25.6 42.5 11.0 32.8 ▲ 26.0 7.6 ▲ 103.8 ▲ 38.7
18 小林 和樹 ▲ 146.9 4.4 14.1 ▲ 19.7 ▲ 34.9 45.6 ▲ 36.0 ▲ 25.4 ▲ 95.0
19 如月 靖之 ▲ 220.6 ▲ 38.2 0.2 5.5 ▲ 8.5 ▲ 68.9 ▲ 23.8 ▲ 26.7 ▲ 60.2

第25期 北陸プロアマリーグ「帝陸戦」 最終節成績表

順位 名前 プロ/一般 合計 1節 2節 3節 4節 5節
1 高槻 悠太 一般 165.7 19.1 110.5 42.0 15.9 ▲ 21.8
2 山元 一成  一般 142.4 25.8 71.0 33.6 15.6 ▲ 3.6
3 栄田 勇作 一般 135.8 27.7 84.2 ▲ 52.0 ▲ 4.5 80.4
4 梅本 翔 プロ 120.2 57.1 ▲ 7.4 32.2 45.9 ▲ 7.6
5 南 和之 プロ 119.8 ▲ 0.1 62.4 23.6 67.9 ▲ 34.0
6 浦田 豊人 プロ 107.3 ▲ 45.6 23.2 45.6 0.0 84.1
7 荒谷 誠 プロ 105.8 22.7 27.3 ▲ 21.4 48.1 29.1
8 飯田 輝雄 一般 103.6 14.0 34.9 44.4 ▲ 1.8 12.1
9 西田 大志 一般 91.3 54.9 18.4 ▲ 44.7 26.6 36.1
10 堂垂 正裕 プロ 72.6 16.6 48.4 26.3 ▲ 12.4 ▲ 6.3
11 宮成 さく プロ 64.4 13.8 8.9 ▲ 40.2 ▲ 6.7 88.6
12 森田 有一 一般 63.3 42.9 ▲ 96.7 20.0 75.3 21.8
13 吉田 健彦 一般 59.2 63.1 51.4 ▲ 22.7 ▲ 35.0 2.4
14 戸村 聖一  一般 11.9 11.9 0.0 0.0 0.0 0.0
15 窪田 一彦 一般 10.2 89.9 ▲ 32.3 25.8 ▲ 45.9 ▲ 27.3
16 南 宏生 一般 ▲ 11.1 ▲ 22.3 21.2 25.7 ▲ 4.5 ▲ 31.2
17 大門 久輝  一般 ▲ 12.1 ▲ 23.1 ▲ 49.9 15.0 ▲ 4.7 50.6
18 藤本 鉄也 プロ ▲ 19.7 0.0 22.8 7.1 24.6 ▲ 74.2
19 京田 芳宏  一般 ▲ 29.2 ▲ 41.0 ▲ 59.5 ▲ 0.7 2.2 69.8
20 石川 雄基 一般 ▲ 32.8 ▲ 22.6 ▲ 28.8 ▲ 5.2 23.8 0.0
21 如月 靖之 プロ ▲ 35.9 ▲ 36.3 19.3 ▲ 4.0 ▲ 1.7 ▲ 13.2
22 新保 翔太 一般 ▲ 43.3 ▲ 24.5 8.0 1.2 ▲ 36.9 8.9
23 小林 和樹 プロ ▲ 46.3 ▲ 5.7 25.9 ▲ 58.1 22.5 ▲ 30.9
24 林 龍司 一般 ▲ 46.5 17.3 ▲ 25.0 ▲ 100.0 61.2 0.0
25 中谷 徹也 一般 ▲ 53.5 ▲ 20.5 3.2 ▲ 27.8 36.1 ▲ 44.5
26 岡田 拓也 プロ ▲ 56.9 50.7 ▲ 17.9 ▲ 18.6 ▲ 10.1 ▲ 61.0
27 文月 愛美 プロ ▲ 64.5 ▲ 56.8 ▲ 3.6 8.4 ▲ 34.1 21.6
28 相澤 道徳  一般 ▲ 65.3 ▲ 46.1 36.4 ▲ 5.2 ▲ 19.3 ▲ 31.1
29 山田 航輔 一般 ▲ 71.6 ▲ 15.5 ▲ 98.3 11.3 30.9 0.0
30 松井 直大 プロ ▲ 79.9 12.6 ▲ 36.0 ▲ 15.3 ▲ 82.9 41.7
31 安城 るい プロ ▲ 85.6 ▲ 2.4 ▲ 89.5 23.6 ▲ 44.6 27.3
32 宮川 悟 一般 ▲ 88.5 ▲ 20.3 ▲ 10.2 4.0 ▲ 52.3 ▲ 9.7
33 加藤 玄汰 一般 ▲ 180.8 ▲ 35.4 ▲ 68.5 ▲ 76.9 0.0 0.0
34 今村 伸平  一般 ▲ 247.4 ▲ 47.4 ▲ 12.5 ▲ 50.0 ▲ 66.4 ▲ 71.1
35 今村 優一 一般 ▲ 362.9 ▲ 62.8 ▲ 84.3 ▲ 50.0 ▲ 54.8 ▲ 111.0

第47期王位戦A級決勝レポート

【第47期王位戦 A級決勝 小野塚永遠・森下剛任 ほか15名が渡辺史哉の待つ準決勝ラウンド進出】

3回に渡る王位戦A級予選により72名の勝ち上がり者が出揃い、A級決勝が行われた。

 

 

【王位戦A級決勝システム】

①72名参加
(巣鴨36名 錦江荘36名)
②各会場36名で4回戦
③上位24名が5回戦進出
④上位16名が6回戦進出
⑤6回戦終了時 各会場7名
+2会場8位のポイント上位1名
計15名が11/26(土)の準決勝ラウンド進出

※同点はビッグポイント優先
※4回戦まで 50分+1局
※5回戦以降 55分+1局

 

【A級決勝 参加選手一覧】

 

【巣鴨道場】

 

 

 

【錦江荘会場】

 

 

 

【ワイルドカード】

錦江荘会場8位 奈良圭純 +51.0P
巣鴨道場8位 さくら美緒 +35.8P

ポイント比較の結果、奈良圭純が最後の1枠に滑り込んだ。

 

 

【準決勝ラウンド進出者】

 

渡辺史哉(連盟・現王位)
小野塚永遠
白鳥翔
福田大志(最高位戦)
蒼山秀佑
佐月麻理子(協会)
清水堅斗(協会)
奈良圭純

 

 

森下剛任
清原継光
内川幸太郎
藤島健二郎
津村憲一
山地義昌(一般)
石立岳大
奈良圭純
 
第47期王位戦準決勝は
2022/11/26(土) 12:00

1~4回戦
解説 阿久津翔太
実況 松田彩花

5回戦・6回戦AB卓
解説 柴田吉和
実況 吉井優

(文・吾妻さおり)

第47期王位戦A級本戦レポート

<第47期王位戦 A級本戦レポート>

日本プロ麻雀連盟秋のオールカマータイトル戦、王位戦。
プロ予選が終わり、11/19(土)にA級本戦が行われた。

 

 

本戦出場権を持つ選手と予選通過者、合わせて239人が参加し、6会場で翌日のA級決勝に向けた戦いが繰り広げられた。

 

 

<巣鴨道場(出場52人・通過枠13)>

 

HIRO柴田・紺野真太郎・伊藤優孝
和久津晶・小林剛(麻将連合)・藤川まゆ(麻将連合)

 

 

1位は楢原(RMU)。先日第14期令昭位に就いたばかりの怪物がここでも実力を見せた。
2位は第2期鸞和位の吉野。また、夏に第11期JPML WRCリーグで優勝した石立や、女流プロ麻雀日本シリーズで優勝したMリーガー・岡田も勝ち上がった。
また、14位のメンサン明智(協会)は6会場の次点選手の中でポイントが最も高く、ワイルドカードでA級決勝に進んだ。

 

 

<錦江荘(出場56人・通過枠14)>

 

藤原隆弘・前田直哉・沢崎誠
伊達朱里紗・東城りお・古谷知美

 

 

1位は吉田(最高位戦)。麻雀最強戦2022全日本プロ代表決定戦ではスタジオ対局まで進み、目下の好調ぶりがこの日も発揮された。
2位の藤間は、白血病を乗り越えてプロ活動に取り組む36期後期入会の若手。
瀬戸熊は国士無双のアガリもあり、危なげなく3位で通過。
RMUクラウンを連覇した浅井(最高位戦)、第29期マスターズ覇者の福田(最高位戦)も通過。
プロ予選補欠から繰り上げ出場が叶った柚花(協会)までがA級決勝に進んだ。

 

 

<じゃん亭(出場39人・通過枠10)>

 

山井弘・藤島健二郎・黒沢咲
近藤久春・宮内こずえ・阿久津翔太

 

 

1位は新井。北関東プロリーグでは上位常連で、今期は北関東予選で権利を掴み、本戦もトップ通過を決めた。
3位の山地は、一般参加では唯一の本戦通過選手に。
内川・二階堂瑠美の両Mリーガーや、第3期若獅子の早川、実績上位の藤崎も勝ち上がった。

 

 

<柳勝どき店(出場37人・通過枠10)>

 

ともたけ雅晴・西川淳・柴田吉和・本田朋広
松本吉弘(協会)・村上淳(最高位戦)・松ヶ瀬隆弥(RMU)・河野高志(RMU)

 

 

高い実力はもちろん、今年はテレビ番組の出演などで麻雀界を驚かせた阿部(RMU)が圧勝で首位通過。43期(2017年)王位戦準優勝の太田が続いた。
会場内に5人いたMリーガーを差し置き、公式実況担当の日吉が3位。
マスターズ優勝経験ある猿川・佐月(協会)やMリーガーの鈴木優(最高位戦)も勝ち上がった。

 

 

<岡(出場28人・通過枠7)>

 

吉田直・勝又健志・川原舞子
岡崎涼太・竹内元太(最高位戦)・吉田知弘(協会)

 

 

1位は小川(協会)。雀王戦A1リーグに所属している実力者で5戦4勝で首位通過を果たした。
白鳥は4回戦に78,900点(+60.9P)の大トップを取り2位通過。
静岡支部長代行の中や、鳳凰戦A2リーグ実況担当の小笠原らも勝ち上がった。

 

 

<春日エース(出場27人・通過枠7)>

 

一井慎也・山田浩之・古橋崇志
ダンプ大橋・仲田加南・逢川恵夢(協会)

 

 

1位は越野。選手としてだけでなく、Mリーグ観戦記や連盟Twitterの速報担当、連盟チャンネルの中継スタッフなど、幅広く活躍している。
Mリーガーの渋川(協会)や、人気・実力を兼ね備えたさくら、女流桜花A1リーグ所属の内田らが勝ち上がった。

 

 

本戦通過者62人に加え、シード選手を加えた72人でA級決勝は争われる。

 

(文・梅中悠介)

第39期 A1リーグ 第12節A卓レポート

【第39期鳳凰戦A1リーグ第12節A卓 一井が+58.4で9位に浮上】

 

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本日の対局者は
2位 西川淳
4位 藤島健二郎
5位 吉田直
11位 一井慎也

 

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A1残留に向けて何としても今節プラスしておきたい一井。
1回戦はオーラス開始時点で10,100点持ちであったが

 

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白ドラドラの2,000オールは2,200オールをきっかけに、ラスは引かされたものの21,500点まで回復。

2・3回戦で連勝し、4回戦は高め234三色を四索ロンで決めると

 

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南1局にはドラ暗刻の満貫のアガリ。
4着からの3連勝で+58.4。9位に浮上し、残留に向けての大きな足掛かりを築いた。

 

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鳳凰位決定戦進出を狙う西川・藤島・吉田の直接対決も今節の見所。

最終節で最後に打てるC卓に入るために今日同卓3人の中で一番下にならない事が共通の目標である。

1回戦浮きの2着を取った藤島は、2回戦東2局に中チャンタの6,400を吉田から直撃。

 

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オーラスには電光石火のアガリでライバル2人を沈めて浮きの2着キープ。

 

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トップはなかったものの、+2.9で順位を一つ上げた。藤島は暫定3位になれたため、最終節C卓はほぼ確定となった。

 

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開始前5位の吉田は、開局に345三色のツモアガリで好スタートを切って1回戦トップ。

 

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2回戦に大きなラスを引かされてしまったものの、4回戦東4局に藤島から白ドラ3の満貫直撃。

 

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+1.1で暫定4位に。別卓の結果次第ではあるが、現状のポイントを鑑みると吉田も最終節C卓での対局となりそうだ。

 

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同卓者3名がそれぞれ目標を達成する中で、試練の一節となってしまったのが西川。

1回戦はオーラスに代名詞の純チャンをアガってマイナスを最小限に抑えたものの

 

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その後もなかなか上昇出来ず。4回戦のオーラスにはトータルポイントの兼ね合いから3着キープの700・1,300のツモアガリを良しとせず、四索を切ってのフリテンリーチ。

一索をツモれれば倍満と、見返りも大きいチャレンジだったが

 

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藤島に押し返されてしまい、7,700は8,000(+2,000)の放銃。

暫定5位となった西川は最終節はB卓の可能性が高い。決定戦に残るには最終節でかなり大きなプラスが必須となるだろう。

 

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(文・吾妻さおり)

第47期王位戦A級予選レポート③

【第47期王位戦A級予選③11/13(日) 37名が本戦進出】

 

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日本プロ麻雀連盟の4大タイトルの1つである王位戦。
ルールは一発裏ドラカンドラの無い日本プロ麻雀公式ルール。

 

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今年のA級予選は10月30日(日)/11月12日(土)/11月13日(日)の3日間行われ、その内1日にエントリーが出来る。
王位戦の開催概要は こちら

11月13日(日)のA級予選は4会場で開催となった。
トライアル方式で4回戦行い、トータルポイントプラス者+αは5回戦へ。
5回戦終了時、規定人数が11/19(土)のA級本戦に進出となる。
通過人数は各会場で異なるが、どの会場も参加人数の25%と決まっている。

【巣鴨連盟道場】12名

 

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【春日エース会場】7名

 

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【錦江荘会場】10名

 

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【じゃん亭会場】8名

 

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以上37名が勝ち上がり11月19日(土)に行われるA級本戦へ駒を進めた。

(文・吾妻さおり)