2022AKRacing杯予選C卓レポート

<驚愕の勝負強さ!2022 AKRacing杯予選C卓は伊達朱里紗が逆転で決勝進出>

2022 AKRacing杯も予選3戦目。白鳥翔・和久津晶に続く決勝進出は誰になるのか?
予選C卓は二階堂瑠美・魚谷侑未・東城りお・伊達朱里紗の4選手による対戦となった。

 

 

 

このC卓は終始魚谷が先行する試合展開になった。
1回戦東2局。魚谷は瑠美から5,800をアガると、続く1本場には赤2枚を含む三色かドラかのリーチをかけ、ドラの七筒をツモアガリ、4,000は4,100オール。

 

 

そして南2局の親番でも、リーチ・タンヤオ・ピンフの五索八索待ちを一発でツモ。

 

 

4,000オールで大きく抜け出しにかかる。しかし、1人しか決勝に進めないこの予選。他の選手も黙ってはいない。
南2局1本場。メンゼンホンイツ・ドラ八万待ちのテンパイを東城が入れると、魚谷から出たテンパイ打牌でとらえ、8,000は8,300。

 

 

続く南3局は東城の先行リーチに伊達がホンイツ・七対子の二索待ちで追いかけリーチをかけ、東城から出アガリ(裏ドラ中で16,000)。

 

 

魚谷→瑠美→伊達→東城の順で1回戦を終え、2回戦に入る。

その2回戦。大きなヤマは南1局に訪れた。
伊達のツモ切りリーチを皮切りに、瑠美・東城が追いかける。

 

 

3人リーチに囲まれた魚谷は掴んだ八万を切ると

 

 

親の瑠美からロンの声。裏ドラが2枚乗って12,000のアガリ。

 

 

これで試合の行方が混沌とする。

ここから抜け出したのは魚谷。
南3局2本場に、連荘必須の東城からホンイツ・イーペーコー・赤の8,000は8,600。

 

 

2位の伊達に倍満ツモ、3・4位の瑠美・東城に三倍満ツモ条件をつきつける。

ただ、南4局。

 

 

このドラも赤もなかった伊達の配牌にドラ六索が来て、赤五索が来て、赤五万が来て、12巡目にツモなら一発または裏ドラ1枚条件の二索五索八索待ちリーチ。

 

 

そして残りツモ2回で八索をツモ。
必須の裏ドラ1枚を乗せて4,000・8,000。

 

 

逃げ切りを図った魚谷を終局寸前で捕らえ、決勝進出を決めた。

 

 

2022 AKRacing杯予選D卓は9/9(金)18:00~

藤崎智
萩原聖人
HIRO柴田
日吉辰哉

 

 

解説:白鳥翔
実況:松田彩花

(文:梅中悠介)

第35期新人王戦 初日レポート

【第35期新人王戦 一次予選レポート 60名が二次予選進出】

【新人王戦とは?】

入会5年目までの連盟員のみが参加できるタイトル戦。今期は234名が参加し、7会場(岡と雀笑家は合同なので6ブロック)に分けて開催された。

【一次予選】

2022/9/3(土) 12:00開始

半荘4回戦+1回戦
各回50分+1局
日本プロ麻雀連盟公式ルール

半荘4回戦を行い、各会場のプラス者(プラスマイナス上位者0〜3名)がポイント持ち越しで5回戦に進出

5回戦終了時、各会場の上位者(参加人数の約25%)が二次予選へ進出(トータル60名)

 

【巣鴨道場】

 

以下、12位までが勝ち上がり。

 

【錦江荘会場】

 

以下、12位までが勝ち上がり。

 

【新雀荘会場】

 

以下、11位までが勝ち上がり。

 

【岡・雀笑家会場】

 

以下、8位までが勝ち上がり。

 

【じゃん亭会場】

 

以下、8位までが勝ち上がり。

 

【勝どき柳会場】

 

以下、8位までが勝ち上がり。

 

【ワイルドカード】

全会場の次点者のポイント最上位者1名がワイルドカード(WC)で二次予選進出。

ワイルドカード 松島桃花(じゃん亭会場次点)

 

以上60名が翌日の二次予選に進出となった。

 

 

【二次予選以降のシステム】

二次予選(60名)
半荘4回戦+1回戦
50分+1局
60名で4回戦を行い下位36名が途中敗退。
24名がポイント持ち越しで5回戦目を行い、トータル上位8名が準決勝進出。

準決勝(8名)
60分+1局
半荘2回戦を行い、各卓1位と2位の4名が9月17日(土)開催予定の決勝へ進出。

決勝(放送卓)
半荘4回戦行い優勝者を決める。

(文・吾妻さおり)

第17期女流桜花Aリーグ第5節C卓レポート

女流桜花Aリーグはベテラン勢の壁がとにかく厚い。

現女流桜花の魚谷を始め、仲田や亜樹・瑠美など安定感抜群の選手が上位の枠を占有するため、新しく挑戦してきた選手たちがAリーグで生存することは容易ではないです。

第5節C卓に出場した選手は

 

 

和久津晶・白銀紗希・内田美乃里・菅原千瑛の4名。

内田も安定感のある麻雀で多くの挑戦者を退けてきたベテランの1人で、1回戦東2局1本場

 

 

役無しドラ3でヤミテンを選択します。
一筒引きなら純チャンで五筒引きならピンフ、二筒四筒なら変則3面待ちといった変化が見えるところ

 

 

三筒を引いて直接ゴール。

今期2度目の役無しドラ3のツモアガリでリードすると、その後も着実に局を進めて

 

 

南4局に7,700を白銀から直撃して1人浮きのトップを奪い順調なスタートを切りました。

1回戦オーラスの放銃で浮きを守れなかった白銀でしたが徐々に立て直し、迎えた4回戦南1局の親番で

 

 

ここが勝負所と見極めたか、和久津のリーチに対して二万三万四万五万六万から無筋の六万を押して三色狙いで全面対決の構えを見せます。

 

 

六万九索二万北東一筒七筒と現物を1枚も切らずに追いついた白銀は、和久津からリーチ白三色ドラ1のアガリ。
そこから一気呵成に攻めると持ち点は70,000点を越えて内田をかわして卓内トップまで突き抜けました。

 

 

この結果、トータルでも首位に立った白銀。
3年前の初挑戦からAリーグの厳しい生存競争の中で凌ぎ続けた力を見せつけました。

今節苦しんだのは去年と一昨年とでAリーグに復帰した2人。
桜蕾戦優勝によりAリーグに帰ってきた菅原は、2節連続で手痛いマイナスを喰らって12位へ。
和久津は降級圏に片足を踏み入れてしまった。

<第5節C卓最終結果>
白銀+46.2P 内田+35.7P 和久津▲13.6P 菅原▲68.3P

(文:越野智紀)

2022AKRacing杯予選B卓レポート

【2022 AKRacing杯 予選B卓からは和久津晶が決勝進出!】

【AKRacing杯とは?】

AKRacing杯は、日本プロ麻雀連盟オフィシャルサプライヤーであるAKRacingがスポンサーとなり開催される大会。
プロ連盟のトッププロ16名が出場し、2回戦で1位のみが勝ち上がりのトーナメントを行う。決勝も2回戦で優勝者を決める。賞金総額は100万円、優勝者には副賞としてAKRacingの椅子が贈られる。

今大会は順位点無しの赤ありルール。1回戦終了時に席替えがあるが、ポイントは持ち越しなので実質一荘戦のような素点勝負のシステム。トータル1位のみが決勝進出となる。

AKRacing 公式ページはこちら

 

 

予選B卓 対局者

二階堂亜樹
和久津晶
高宮まり
岡田紗佳

【1回戦】

起家から、亜樹・岡田・高宮・和久津。

東2局に大物手を決めたのは高宮まり。二筒五筒八筒リーチを一発ツモ。跳満のアガリでリード。

 

 

次局。二階堂亜樹は678確定、高めイーペーコー。ヤミテンとして高宮から六索ロンで満貫直撃。

 

 

南1局1本場には和久津晶が参戦。ツモった六筒が裏ドラで満貫ツモ。

 

 

1回戦オーラス、親番は和久津。

0本場
発ホンイツの7,700(+1,000)。

1本場
ドラ暗刻のカン二筒待ちで12,300(+1,000)。

2本場
タンヤオ七対子赤赤五万の9,600は10,200。

 

 

3連続の高打点を決めた和久津が1回戦大トップ。

【2回戦】

起家から、高宮・亜樹・岡田・和久津。

1回戦で大きなラスを引いた岡田紗佳が2回戦で猛反撃。東1局に満貫をアガると

 

 

南1局では高めの一筒ロン、純チャン三色で跳満。

 

 

南2局はドラ雀頭の高め678。このリーチも高めの六筒ロンで跳満に。

ようやく和久津の背中が見えて来た岡田は、親番でもカン四筒の先制リーチを打つが

 

 

和久津もここが勝負どころと一歩も退かず。岡田から四索ロンで決着。

予選B卓からは和久津晶が決勝進出を決めた。

 

 

2022AKRacing杯予選C卓は
2022/9/3(土)18:00〜

二階堂瑠美
魚谷侑未
東城りお
伊達朱里紗

解説 二階堂亜樹
実況 松田彩花

 

 

(文・吾妻さおり)

2022AKRacing杯予選A卓レポート

【2022 AKRacing杯 予選A卓からは白鳥翔が決勝進出!】

【AKRacing杯とは?】

AKRacing杯は、日本プロ麻雀連盟オフィシャルサプライヤーであるAKRacingがスポンサーとなり開催される大会。
プロ連盟のトッププロ16名が出場し、2回戦で1位のみが勝ち上がりのトーナメントを行う。決勝も2回戦で優勝者を決める。賞金総額は100万円、優勝者には副賞としてAKRacingの椅子が贈られる。

今大会は順位点無しの赤ありルール。1回戦終了時に席替えがあるが、ポイントは持ち越しなので実質一荘戦のような素点勝負のシステム。トータル1位のみが決勝進出となる。

AKRacing 公式ページはこちら

 

 

予選A卓 対局者

滝沢和典
前田直哉
白鳥翔
瀬戸熊直樹

【1回戦】

起家から、滝沢・前田・白鳥・瀬戸熊。

東2局の親番で大物手をアガったのは前田直哉。ドラの白をポンしてペン三索の12,000。

 

 

しかし1本場では滝沢和典が満貫ツモ。すぐに前田に並ぶと

 

 

南2局には発ドラドラ。白鳥から5,200は5,500(+2,000)。

 

 

南3局では瀬戸熊の宣言牌六索ロンで3,900。
滝沢が1回戦のトップを取る。

【2回戦】

起家から、瀬戸熊・前田・白鳥・滝沢。

1回戦ラスの白鳥が東2局にリーチ。赤五筒をツモって裏ドラ2枚で満貫を決めると

 

 

南1局1本場には8,300(+1,000)のアガリで36,200点持ちとなり、トップ目滝沢への挑戦権を得る。

南2局も瀬戸熊から先制リーチが入り、白鳥は赤五索をポンして応戦するが

 

 

瀬戸熊の高め八筒を喰い取って8,000の放銃。

南3局1本場。前田は打点が必要。道中567三色が見えたのもあり、カン六筒固定の手順を踏みリーチに漕ぎ着けるが、残念ながらドラは純カラ。

 

 

そこに親番白鳥が追っかけリーチを打ち、前田から12,300のアガリ。白鳥がトータル首位でオーラスを迎える。

オーラス1本場。アガリトップの白鳥が五筒八筒リーチ。

 

 

ノーテンに出来ない滝沢が1シャンテンをめいっぱいに構えて五筒切りとして勝負あり。

予選A卓からは白鳥翔が決勝進出を決めた。

 

 

2022 AKRacing杯 予選B卓は
2022/9/2(金) 18:00

二階堂亜樹
和久津晶
高宮まり(前回優勝)
岡田紗佳

解説 魚谷侑未
実況 松田彩花

 

 

(文・吾妻さおり)

第39期 A1リーグ 第8節A卓レポート

【第39期鳳凰戦A1リーグ第8節A卓 H柴田が1人浮き+47.3Pで首位キープ】

本日の対局者
HIRO柴田
近藤久春
黒沢咲
藤崎智

 

 

H柴田は3回戦にツモ純チャンのカン二万のツモアガリ。

 

 

浮き2着3回で迎えた4回戦ではマンズのホンイツ。
親番黒沢が絶好のカン七索を引いてリーチにを打つが

 

 

H柴田が宣言牌の発で8,000のアガリ。
本日+47.3Pとプラスを上積みして首位を快走している。

 

 

1回戦はラススタート。2回戦も沈みでオーラスを迎えた近藤だが、カン七索ツモで3,900オールを決めてH柴田に並ぶと

 

 

1本場でもカン七索の7,700は8,000をアガって2回戦は逆転トップ。

4回戦には東ホンイツ、7,700をアガって浮きの2着に。

 

 

▲8.8Pとマイナスが残ってしまったものの、卓内2番手で11位のままとなった。

 

 

黒沢は1回戦南場の親番、高めの二索ロン。11,600は12,500(+1,000)のアガリで1回戦トップ。

 

 

しかし4回戦のラスが響いて▲15.8Pで対局終了。トータル10位から動かず。

 

 

藤崎は1回戦にスタートダッシュを決めた黒沢から7,700は8,300の直撃を取ったが、この半荘は浮きの3着。

 

 

3着3回、ラス1回の厳しい日となったものの、▲22.7Pのマイナスに抑え、4位キープ。

 

 

 

2日後に予定されていたA1第8節B卓の延期が決まり、次回は第8節C卓が行われる。

A1リーグ第8節C卓は
2022/9/7(水) 16:00

古川孝次
前田直哉
西川淳
一井慎也

解説 勝又健志
実況 古橋崇志

(文・吾妻さおり)

第10期麻雀プロアマオープン競技会 準々決勝・準決勝・決勝レポート

第10期麻雀プロアマオープン競技会 準々決勝・準決勝・決勝レポート

2022年8月14日、第10回麻雀プロアマオープン競技会の準々決勝、準決勝、決勝が行われました。準々決勝から準決勝はWRCルールで半荘1回戦を戦い、上位2名が通過となるトーナメント方式で戦います。
決勝も1回戦勝負で優勝者を決定します。

 

予選A卓の出場選手はコチラです。

前回優勝者。山田樹プロ
初出場大好きなマリーンズのユニフォームでの出場となったのは加藤鳩さん
2月度WRC月例優勝での勝ち上がり。岡本浩一さん
公式ルール代表選抜優勝での勝ち上がり。第3期プロアマオープン競技会優勝経験もある丹野賢一さん

A卓からの勝ち上がりは山田樹プロ、丹野賢一さんとなりました。

 

続いて予選B卓の出場選手はコチラです。

現鳳凰位佐々木寿人プロ
WRC月例4月優勝での勝ち上がり。なしおさん
巣鴨道場の健康麻雀部勤務している高橋大輔プロ
前回準々決勝で敗退。リベンジマッチとなるのは後藤竜司さん

B卓からの勝ち上がりはなしおさん、後藤竜司さんの2名になりました。

 

予選C卓の出場選手はコチラ。

1月度WRC月例優勝での勝ち上がり。くまっちさん
前日に行われた本戦からの勝ち上がりは森雅彦さん
本日は補欠繰り上がりでの参加となりました。チャヤまんさん
本戦からの勝ち上がりです。きのぴーさん
勝ち上がりを決めたのは森雅彦さん、チャヤまんさんでした。

 

そして最終D卓の出場選手はコチラです。

インターネット麻雀日本選手権優勝シードです。ヨシバさん
第7期プロアマオープン優勝の成績。かずや☆雀アカさん
前回大会もベスト8まで勝ち上がるも敗退。リベンジマッチとなります。井出博幸さん
WRC月例5月度優勝での出場です。松村祐輔さん

予選D卓、準決勝へと駒をすすめたのはヨシバさん、松村祐輔さんとなりました。

 

準決勝からは全卓放送です。

A卓のメンバーはこの4名となりました。
森雅彦さんvs後藤竜司さんvs山田樹さんvs松村祐輔さん

 

東1局に発を鳴いての大三元を後藤さんが森さんからアガると、そのリードを守り切って通過。ヤミテンで大きく加点に成功した前回王者の山田プロも通過となりました。

 

 

B卓のメンバーはコチラ。
丹野賢一さんvsヨシバさんvsチャヤまんさんvsなしおさん

 

東場からアガリを重ねていたなしおさん、南3局に跳満をツモったヨシバさんが通過となりました。

 

 

決勝メンバーは
後藤竜司さんvs山田樹プロvsヨシバさんvsなしおさん
この4名となりました。

 

決勝戦も1回勝負。
オーラス2本場で山田プロの親リーチ。そしてリーチ棒が出て倍満ツモ条件になったヨシバさんのリーチがかかる。

 

 

 

トップ目の後藤さんピンチに立たされるも流局。
次局に自らピンフをアガリきって優勝となった。

 

 

優勝 後藤竜司さん
2位 山田樹プロ
3位 ヨシバさん
4位 なしおさん

 

 

 

優勝は、準決勝で大三元をアガった後藤竜司さん!
後藤さんおめでとうございます!!

第11期のプロアマオープン競技会も既に開始されていますので、ご興味ある方はぜひ巣鴨道場に足をお運びください。

詳しくはこちら!!

 

 

(文:松田彩花)

巣鴨本部道場 2022年8月度プロアマオープン大会成績表 8月度最終結果(※プラス者のみ)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 打数 成績
1 こしの 76 319.4
2 加藤はるみ 84 253.4
3 松村祐輔 28 235.2
4 Andy-San 54 218.4
5 稲熊勝明 38 217.3
6 チャヤまん 26 200.9
7 なしお 38 200.5
8 佐藤正道 30 199.1
9 山田樹 40 197.1
10 宇田美有紀 27 194.6
11 かずや☆雀アカ 63 193.5
12 ラッキースリー 72 184.7
13 高橋大輔 18 180.9
14 じゅんじゅん 65 179.8
15 金山二郎 37 178.8
16 凄悦 59 173.7
17 チン トー 40 171.7
18 タケタケ 53 171.6
19 藤原隆弘 51 171.2
20 岡本浩一 34 169.1
21 中村 43 161.2
22 西角健二 51 156.6
23 とがし 25 154.4
24 キモト 31 153.3
25 岡ちゃん 74 147.8
26 岩渕信明 42 146.6
27 さとみ 17 144.2
28 ゆりめろ 36 135.4
29 市川幹人 70 129
30 仲田浩二 27 116
31 森 雅彦 20 107.1
32 後藤竜司 33 105.4
33 厚地 19 102.7
34 くまっち 45 101.4
35 井出博幸 53 97.1
36 篠田拓郎 28 93.1
37 スロット麻雀厨 82 91.9
38 野上陽子 25 84
39 藤次祐紀 77 83.8
40 福永雄介 38 83.6
41 グリーンマン 47 75.6
42 mei 29 72.2
43 マシュー 25 69.5
44 じゅんきち 30 68.2
45 山部正人 21 66
46 BBQ 18 65.6
47 シマカタ 23 27.7
48 クンロク 20 26.8
49 チンテンイ 21 24.2
50 hase 42 23.3
51 山本和幸 48 8.4
52 なーちゃん 49 4.2

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 打数 成績
1 ドロンボーZ 11 132.8
2 井出博幸 24 112.3
3 チャヤまん 12 100.3
4 平野光穂 18 98.9
5 スロット麻雀厨 17 97.7
6 安藤銀一 8 85.2
7 hase 18 84.6
8 じゅんじゅん 16 81.2
9 すけ 8 80.7
10 ラッキースリー 21 79.4
11 丹野賢一 8 78.6
12 藤次祐紀 18 67.1
13 TakeoTAGUCHI 11 62.7
14 西部健寛 8 59.3
15 立岩知朗 10 48.8
16 加藤はるみ 17 46.2
17 凄悦 19 45.2
18 くまっち 15 44
19 ゆりめろ 16 43.2
20 mei 23 42.7
21 グリーンマン 12 37.8
22 ヒロベエ 8 36.1
23 早田弘之 18 33.3
24 極楽7 9 32.5
25 なーちゃん 9 31.6
26 岡本浩一 17 29.1
27 市川幹人 20 23.4
28 前原由紀子 10 21.9
29 中村 16 8.2
30 山田浩之 8 6.2

 

 

第39期 A1リーグ 第7節C卓レポート

【第39期鳳凰戦A1リーグ 第7節C卓 勝又が卓内トップ H柴田は首位キープ】

 

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本日の対局者
勝又健志
近藤久春
HIRO柴田
古川孝次

 

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この日の勝ち頭は勝又。2回戦南1局の親番では一筒ポンから発進。

 

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自力で東を暗刻にして2,600オールに仕上げる。

浮き2着2回で迎えた3回戦は、トップ目のH柴田から7,700は8,000の直撃を取ってトップ。

 

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4回戦全て浮きで+39.8。トータル8位に浮上した。

 

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近藤は1回戦東場はアガリが無くラス目に居たが、南場で小三元をアガって素点を回復すると

 

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オーラスにツモ中三暗刻ドラドラの跳満で逆転トップ。

 

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4回戦は大きなラスを引いてしまったが、+15.4で順位を1つ上げた。

 

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3回戦を終えて▲24.2。同期の2人にやや遅れを取ってしまったH柴田だが、4回戦でトップ目に立つと

 

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南3局には高めのドラ、七筒をツモって跳満に。

最後のトップでマイナスを返して+9.6。トータル首位をキープした。

 

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古川も3回戦を終えて▲49.2と大苦戦。4回戦は白をポンしてトイトイツモリ三暗刻をテンパイ。

 

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西ロンの満貫で先制するが、次局から細かな放銃が続いてしまい、3着に。
▲64.8で今節を終え、9位となった。

 

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次回A1リーグ第8節A卓は
2022/8/17(水) 16:00

黒沢咲
HIRO柴田
藤崎智
近藤久春

解説 吉田直
実況 古橋崇志

(文・吾妻さおり)

第4期若獅子戦二日目レポート

103人による争いで始まった第4期若獅子戦。初日で48人に絞られ、2日目に入った。
初日をギリギリで通過した選手にとっても、この2日目で上位に進出する可能性は十分あり、
予選通過をめぐる争いは予断を許さない。
新たなスターの座を獲得すべく、大きな野望を持った選手たちの戦いはさらに熱を帯びた。

 

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【システム】
・連盟公式ルール5回戦
(初日のポイントは全て持ち越し、5戦目は上位24人による対局)
・50分+1局の時間制限(5戦目は60分+1局)
・上位12人+推薦4人がベスト16進出

 

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最終結果はご覧の通り。

 

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初日ただ1人100ポイントを超えた笠原はこの日も着実にポイントを重ね、堂々の首位通過。初日2回戦からトップを譲らない好内容の2日間だった。2位梅本はこの日唯一100ポイントを超え、初日47位からジャンプアップ。3位渡辺(英)は45位から大きく順位を上げ、第10期JPML WRCリーグ優勝の力を示した。また、最強戦ファイナル出場が決まっている岡崎や、櫻井も後方から追い上げてベスト16入りし、現王位の渡辺(史)も予選をクリアした。
また、推薦で、福田・新・林・木原の4人がベスト16に進んだ。

 

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(左上から時計回りで、笠原・岡崎・渡辺史・渡辺英)
 

ベスト16の対戦カードはご覧の通り。
全対局が連盟チャンネルで生放送される。

 

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ベスト16の戦いにもどうぞご期待下さい。

(文:梅中悠介)

第4期桜蕾戦予選レポート

桜蕾戦は、若獅子戦とともに、「次世代スターの発掘」という目的がある。
その狙いに適う形で、第1期優勝の伊達はMリーガーとなり、
第2期優勝の菅原は今年の麻雀最強戦ファイナル出場が決まった。
次のスターの座を担うのは一体誰か。
第4期の桜蕾戦には過去最多の37人が出場し、熱戦の幕が開いた。

 

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【システム】
・連盟公式ルール5回戦(5戦目は上位24人による対局)
・50分+1局の時間制限(5戦目は60分+1局)
・上位14人+推薦者2人がベスト16進出

 

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桜蕾戦・若獅子戦は、育成会を経たり、プロテストで正規合格を得たりした選手にとっては、
鳳凰戦や女流桜花のリーグ戦に先駆けて行われる「プロデビュー戦」ともなる。
今期の桜蕾戦では8選手がここでデビューを果たした。

 

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4戦目を終えて上位24人が5回戦に進んだ。

 

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24位の加護でも無条件で予選を通過できる14位とは13.5Pしか差がなく、混戦で最終戦に入った。
そして最終結果はご覧の通り。

 

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今年のプロクイーンでもベスト16に入った松田が首位でベスト16へ。タイトル獲得経験ある内田や、今年最強戦ファイナルに出場する杉浦も上位で通過。第3期優勝の廣岡は2連続ラススタートの遅れを取り戻して予選をクリアした。
一方、今年の女流麻雀日本シリーズで優勝した岡田は終始苦しみ16位で終わるも、推薦でベスト16に進むことになった。
また、これが初陣となる選手は、6位上田・11位御子柴・12位加護・15位渡部(推薦)の4人がベスト16に進んだ。

 

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ベスト16の対戦カードはご覧の通り。
ここからの対局は全て連盟チャンネルで放送される。

 

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ベスト16の対局にも、どうぞご期待下さい。
(文:梅中悠介)

第20期プロクイーンベスト16D卓レポート

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【第20期プロクイーン~ベスト16D卓~、山脇、蔵がMリーガーを倒してベスト8進出】
『死の組』と称されたD卓、本日の出場選手はこの4名。

山脇千文美
前年度決勝進出によるベスト16シード
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魚谷侑未
現女流桜花によるベスト16シード
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蔵美里(協会)
1次予選からの勝ち上がり
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黒沢咲
2次予選からの勝ち上がり
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Mリーガーの黒沢、魚谷の実力や実績について、語る必要はないだろう。
山脇は、連盟のタイトル戦での優勝はないが、テレビ対局での優勝は何度もある。
次期Mリーガー候補にも常に名前が上がり、内外での評価は高い。

蔵は、2006年に日本プロ麻雀協会に入会。もう15年選手である。
[参考]黒沢が2005年、魚谷が2009年、山脇が2013年の入会
第11回(2016年)オータムチャンピオンシップ優勝、これは当時女流プロでは初の優勝という快挙だった。
協会の雀王戦(プロリーグ)ではAリーグに所属したこともある。
プロクイーンでは初めてのベスト16進出というのが不思議なくらいだ。

解説の宮内こずえに“無邪気”と表現された山脇、いつもポジティブな麻雀を打つのだが、この日は違った。
魚谷がソーズのホンイツで2フーロ、安目の一万は3枚場に切れているという悩ましい状況で、山脇は五万切りのヤミテンを選択。

 

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(魚谷は一索をポンして打五筒、次巡手出しで四筒発をポンして打中

すぐに四万をツモって2,000オールという結果は別にして、僕はリーチがやや優位かなと思ったので、山脇がヤミテンにしたのはかなり驚いた。
(※リーチが得かどうかはわかりません。誤解なきよう。)
それだけ相手を評価しているし、勝ちたかったのだろう。

山脇(後日談)「最後魚谷さんとの勝負になる可能性が高いし、着落ちはしなくとも8,000直撃は嫌だからソーズはもう切らないでおこう。」
山脇「でもこれはやっぱりリーチだったなぁと思ってます。敗着にもなりえそう。」

1回戦は蔵に逆転されトップを譲ったが、2回戦の開局から高打点を2発。
早々抜け出して勝ち上がりを決めた。

 

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(戦後のインタビューでは、第一声「いっぱいアガれました。」と嬉しそうでした。)
 

2番手争いは3回戦、親番の蔵のこの手牌を取り上げる。
この3回戦の暫定の順位点も加えたトータルポイントが黄色字になるが、蔵がだいぶリードして迎えた南3局だった。

 

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(※ 下家の黒沢が前巡に発を仕掛けている)
 

リードしているこの状況では、カン二索待ちのリーチを打つ気はなかったのだろう。
四筒まわりでの良形への変化を見て、九索切り。
実は、すでに山脇に一筒四筒待ちのピンフのテンパイが入っていたので、四筒切りで放銃になっている人も多いと思われる。

 

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この手牌進行はさすがだと思う。
と同時に、視聴者は4人の手牌も見えているので、上手だったことが最悪の結果を招く麻雀の残酷さも目の当たりにする。

 

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2着争いのライバル、黒沢への8,000点の放銃。激痛。
ただ蔵からは、納得済というか覚悟があった表情に見えた。
もちろん蔵には、四筒を切ると1,000点の放銃で終わっていたことはわからないので、「白を勝負した結果だからやむなし。そう簡単には逃してくれないか。」という心境だっただろう。

最終戦、蔵と黒沢は着順勝負。
この1局も素晴らしい手順だった。
八万はドラ表示牌も含めて、すでに3枚見え。
牽制も含めて、対面黒沢から切られた北をポンする打ち手も多いだろう。

 

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しかし、北を鳴いてしまうと、このトータルポイントの上家魚谷からはよほどの手にならないとマンズは切られない。
さすがに2枚目は鳴いただろうが、そういった思考から1枚目を鳴くのは得策ではないという判断と思われる。
今度は最善の選択が最高の結果になった。
黒沢の粘りも見事だったものの、この4,000オールのリードは大きく、蔵が勝ち上がりを決めた。

 

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蔵「(3回戦の白の放銃の局)ここでアガれれば、4回戦目が楽になるなと。今、放銃になっても4回戦目で取り返しがきくし、と白を切ったけど、行き過ぎだったかな。」と戦後のインタビューでは苦笑い。
蔵「攻めっ気ムンムンの麻雀が出来て今日はよかったな、と思っています。次も頑張っていきたいなと思いますので、応援よろしくお願いします。」

 

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ベスト8A卓、9/15(木)16時~

ベスト8B卓、9/22(木)16時~

(文:福光聖雄)

第17期女流桜花B・C1・C2リーグ第4節レポート

【第17期女流桜花B、C1、C2リーグ第4節】

◇Bリーグ(昇級:3名、降級:5名、4位は入れ替え戦2nd stage、5位6位は入れ替え戦1st stage)

第3節終了時、首位の早川林香でもトータルスコアは+56.9Pと大接戦のBリーグ。
上位2卓、下位2卓の組み合わせで行われた。

 

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1卓:早川林香、稲岡ミカ、井上絵美子、大野彩乃(左上から時計回り、以下同じ)

 

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初戦、早川がトップを取り、最終節に向けて盤石なポジションを築けるかと思われたが、その後は井上が3連勝。
本日+79.5Pの大勝利でトータル首位に躍り出た。

2卓:北條恵美、黒沢咲、中野妙子、蒼井ゆりか

 

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3位スタート、4位スタートの北條、蒼井がどちらも+25P前後ポイントを伸ばし、昇級圏内に。
逆に黒沢、中野は勝負の節だったが、昇級から大きく後退となった。

3卓:高宮まり、天音まこと、和泉由希子、一瀬由梨、北野由実

 

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高宮が3トップ、2着1回の+55.5P。トータルでも4位に浮上し、昇級が見えてきた。
一瀬、北野、和泉は降級ポジションに。特に▲100P超えの北野と和泉は、残留まで遠い位置で最終節を迎える。

4卓:武石絵里、楠原遊、西城凛、小笠原奈央、美波智子

 

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武石が、トップ、2着、トップ、浮きの3着で+68.8P。トータルは5位になりAリーグ復帰が見えてきた。
その中で楠原が+16.2Pとプラスでまとめる。
降級圏から少し遠ざかることができ、価値あるプラスと言えるだろう。

 

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◇C1リーグ(昇級:6名、降級:6名、1位は入れ替え戦2nd stage、2位は入れ替え戦1st stage)

ダントツの手塚紗掬、今節もプラスとし、2位以降を150P以上引き離す。優勝はほぼ確実だろう。
トータル2位につけたのは高橋慧。ここまで全4節プラスと着実にポイントを伸ばしてきた。
昇級ボーダーは6位ジェンの+38.7Pと低く、トータルがプラスの選手は大チャンス。現状マイナスでも大逆転昇級があるかもしれない。

 

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◇C2リーグ(昇級:8名、1位は入れ替え戦1st stage)

2卓蒼木翔子、3卓内田みこは偶然にも同スコアの+59.9Pでのスタート。
隣の卓だったのでお互いに刺激になっていたようだ。
1枠の入れ替え戦を目指し、競うようにアガリを重ね、二人ともこの日だけで100Pオーバーの荒稼ぎ。
平岡理恵を入れた3名での入れ替え戦争いになりそうだ。(最終節、おそらく3人は別卓)

 

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昇級争いは、6位太田寛子が+74.0Pと下とのポイント差があり、ここまではかなり昇級確率は高い。
残り2枠は、誰が飛び込んできてもおかしくないし、昇級ボーダーも跳ね上がると予想される。
7位川上玲は、少し余裕がある分、プレッシャーのかかる最終節になるかもしれない。

 

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最終節は9/24(土)に開催を予定している。
観戦は出来ないので、Twitter速報を気にしていただけたら幸いだ。

(文:福光聖雄)

第20期プロクイーンベスト16C卓レポート

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【第20期プロクイーン~ベスト16C卓~、西嶋、蒼木がベスト8進出】
ベスト16C卓の選手はこの4選手。

岡田桂(麻将連合)
前年度決勝によるベスト16シード
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西嶋ゆかり
二次予選からの勝ち上がり。
第15期プロクイーン
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蒼木翔子
一次予選からの勝ち上がり。
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谷崎舞華(最高位戦)
一次予選からの勝ち上がり。
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◇ 1回戦
親番で発、ドラ2の2,000オール。

一筒 上向き一索 上向き二索 上向き三索 上向き ツモ一筒 上向き ドラ一筒 上向き チー七索 左向き五索 上向き六索 上向き チー九索 左向き七索 上向き八索 上向き ポン発発発
子でもリーチ、ツモ、ピンフ、ドラの1,300・2,600をアガった岡田がトップ。

五万 上向き六万 上向き七万 上向き三筒 上向き四筒 上向き五筒 上向き七筒 上向き八筒 上向き三索 上向き三索 上向き四索 上向き五索 上向き六索 上向き ツモ九筒 上向き ドラ五筒 上向き 裏八万 上向き
2着は西嶋、オーラスにアガって着順を上げた。

 

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◇ 2回戦
南4局の親番に七対子、ドラ2の9,600をアガった西嶋がトップ。
先制リーチの現物では谷崎の放銃もやむなし。

 

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2着は岡田。ドラの七万をポンされたが、リーチに踏み切り4,000オールにした。

 

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◇ 3回戦
1着2着を岡田-西嶋、西嶋-岡田と交互に取り合ったため、すでに蒼木でもこの半荘は落とせないスコアになっている。(次のキャプチャ参照)
谷崎は2連勝条件、そのうち1回は割と大きいトップが必要だろう。

普段のスタイルではないと思うが、蒼木が仕掛けて劣勢を変えようとした。

 

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「降りることがない谷崎さんが真っ直ぐ攻めてくるので、得しないことが多いですが…」と解説の勝又。
仕掛け倒れになって谷崎の連荘になっても、局数は減らないし、谷崎が素点を稼いでくれれば、(その谷崎を逆転することで)西嶋、岡田との順位点をつけやすい。
そういった考えもあったかもしれない。

 

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6巡目、直前に対面から切られた六索を鳴かなかったのが蒼木の工夫。
太文字にして強調したいくらいだが、この六索を鳴かないのは本当に凄い。
戦後のインタビューでも勝又が絶賛していた。
九筒を鳴かないのが普通ではあるが、鳴いているとしたら、この六索も鳴く人がほとんどではないだろうか。
結果、1枚切れだが南を重ねることが出来、手牌が安定する。

 

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そして、九筒ポンのときに想定していた最高の形でフィニッシュする。
対々和、混老頭、三色同刻の3,000・6,000。

この局、岡田は七万八万が打ちきれず迂回することになったのだが、非常に難しいがアガリになる手順はあった。
この日の大きな分岐になった1局だったことは間違いない。

 

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南3局、リーチ後に七筒が通ったのが蒼木にとっては幸運で、岡田にとっては不運。
ドラが六筒であるだけに、カン四筒待ちのリーチは考えづらい。
仕方がない放銃ではあるものの、4本場と谷崎のリーチを入れて19.4Pの差がついてしまった。
こういう放銃が命取りになるのも麻雀の面白さだろうか。

◇ 最終戦
随所に好プレーが見られた西嶋だったが、このアガリも素晴らしかった。
実況と解説の声を入れてお届けする。

 

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勝又「えええ。ダマなの?なんで?(驚きの声)」
勝又「まあ、四索七索はドラ表示牌でそんなに良い待ちではないけど…」

 

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実況の阿久津「うわぁあああああ」
勝又「天才だね」

 

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このトータルスコアがあれば、(岡田がホンイツ模様で仕掛けていて)リーチをするリスクを負わなくてもよい、という判断なのかもしれない。
谷崎から7,700。見事なアガリで西嶋の通過は決定的に。

東4局、谷崎が親番で粘って6本場、岡田に待望のアガリ。

 

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岡田がお返しとばかりに後筋で蒼木から直撃をとった。
リーチ、一盃口、ドラ2の8,000は9,800。
岡田2着、蒼木4着の並びが出来たため、このひとアガリで6.8Pまで詰めた。
勝又「まだ6,800点もリードしている、と。最強戦のような1半荘勝負で1,300・2,600をツモってリードしたところと思ったら、めっちゃ有利って思えるでしょ?」
阿久津「今満貫放銃して、そうは思えないですよ。蒼木は心穏やかじゃないと思いますよ。」
阿久津の言う通りだろう。

それでも蒼木は南2局、岡田の親番をすぐに終わらせるべくリーチと勝負に出る。

 

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リーチの一発目に蒼木のアガリ牌を掴まされた岡田だったが、この後の粘りが見事。
アガリまでは結びつかなかったが、四万を使い切ってテンパイを取る。

 

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局は進み、この差がほとんど変わらずオーラス。
岡田の条件は、蒼木から5,200の直撃か満貫ツモだった。

 

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谷崎が岡田から小三元の12,000をアガって、これで勝負は決した。
蒼木は自分がつかんだら放銃になっていただけに、胸を撫で下ろしただろう。

最後に各選手の戦後のインタビューを抜粋して掲載する。

 

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谷崎「判断がチグハグになっていることが多かったように思います。(中略)たくさんの方に応援していただき、いい報告がしたかったのですが残念でした。今後も頑張ろうと思いますので、引き続き応援よろしくお願いします。」
解説の勝又も言う通りほとんど手が入らず、リーチまでいけたとしても、他家にアガリを取られたりと苦しい1日だった。
負けてしまったのは悔しいが、割と諦めもついていたように思う。

 

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岡田「この日のために1年間頑張ってきたので、もう終わってしまって残念です。皆様が応援してくださったので、最後まで楽しく戦うことができました。また戻ってこられるように頑張ろうと思います。」
1、2回戦は優勢だったので、3回戦や4回戦にどこかなかったか、と非常に悔しそうな表情に見て取れた。
来年は予選からではあるが、またの挑戦を期待したい。

 

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蒼木「三色同刻の3,000・6,000をアガれたのが大きかったと思います。思い切っていけた(九筒をポンした)のが良かったです。(中略)プロクイーンは初めてのベスト8で、このまま決勝、優勝まで頑張りたいと思います。」
30点の打牌もあれば150点のミラクルプレーもある蒼木らしい麻雀だった。

 

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西嶋「最初の2局、ガクガク震えちゃって…朝起きたときに、勝ちたすぎるのはマズいなと、電車の中で落ち着け落ち着けと思って来たのですが、着いてからも舞い上がっちゃって…でも、ほんとここで麻雀できるのが嬉しくて震えてました。」
アタリ牌を掴むのが局の終盤だったという幸運もあるだろうが、押しに押して、ギリギリで止める爽快な麻雀だった。
普段からギリギリを目指す訓練をしているのが非常に伝わってきた。
ベスト8も楽しみである。

 

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ベスト16のD卓、8/18(開催済)

ベスト8A卓、9/15(木)16時~

ベスト8B卓、9/22(木)16時~

(文:福光聖雄)

第4期若獅子戦初日レポート

『古いものが新しいものに次々と入れ替わること』

これは生命の維持に不可欠な“新陳代謝”という言葉の定義であるが何も細胞だけに限った話ではない。日本プロ麻雀連盟という組織にも通じる部分があり、次世代を担う新しい存在が団体の付加価値を高め、やがてそれが麻雀の普及・発展へと寄与する。
若獅子戦はその名の通り“29歳以下の眠れる獅子”の発掘を目的として新設されたタイトル戦であり早くも4回目を迎える事になった。

2022年8月20日
強い熱線が体に突き刺さり、まさにこれから起きる熾烈な熱戦を暗示するかのような真夏の日、無限の可能性を秘めた多くのライオンの子が『じゃん亭・錦江荘・勝どき柳』の3会場に群がった。

 

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各会場の振り分けと参加者一覧は以下の通り。(※一部欠場者含む。)

【じゃん亭】

 

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【錦江荘】

 

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【勝どき柳】

 

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G1タイトルを戴冠した者、それに準ずる活躍をしている選手から公式戦デビューとなる新人まで計103名が集結した。

【システム】
① 日本プロ麻雀連盟公式ルール50分+1局で4回戦を行いポイントプラス者が5回戦へ進出。(※各会場の卓組調整によりポイントマイナス者も進出する場合あり。)
② 5回戦終了時、上位48名が翌日の二日目へと駒を進める。(※全てポイント持ち越し。)

また初日・二日目の合計スコアによる勝ち上がり者12名とは別に推薦による4名の勝ち上がり枠を採用している。打牌選択はもちろん身なりや所作あるいはその人の持つ独特のオーラなど多角的に評価され、言わば若手オーディションのような側面も本タイトル戦の特徴の一つだろう。

【初日審査員】

 

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4回戦目終了時の結果を次に示す。
次のステージに進んだのはプラススコアである57位の木本までと人数調整により錦江荘会場からマイナスポイントが小さい順で野村(遼)・橘・山下の合計60名となった。一方では歴代若獅子が揃って途中敗退となるなど、まさに獲るか獲られるかの弱肉強食の戦いが選手達には強いられている。

 

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【5回戦目卓組】

 

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全会場合わせて15卓60名で本日最終5回戦目がスタート。

 

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48/60通過であるが翌日の二次予選はポイント持ち越しシステムとなるため、最後まで激しい戦いが繰り広げられた。

 

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【初日最終結果】
本日見事1位通過となったのは第11期JPML WRCリーグでも決勝に進出した笠原。勢いそのままに好スタートを切った。

 

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他にも若獅子戦において実績のある伊井・神森・瀧澤なども良い滑り出しとなったが、他に着目したいのはこれが公式戦初出場となったデビュー組である。なんと9名のうち、高畑・清水・大野・関・杉原・遠北の6名が翌日の二次予選へ。彼らの躍進にも期待したい所だ。

 

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通過ボーダーは+2.3Pの浜野。次点の椿は僅か0.1P差で敗退という結果となったが、その悔しい思いは次期の若獅子戦にぶつけてくるだろう。

 

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またB2リーグ所属の鈴木や第2期若獅子戦ベスト8の西名などもここで涙を呑む結果となり初日から波乱の幕開けとなった。

若獅子戦二日目はここまでのスコアを引き継いで更に48名から12名に絞るサバイバル戦となります。そして4枚の推薦枠チケットを一体誰が手にするかにも是非注目してご覧下さい。

(文:小林正和)

第39期 A2リーグ 第5節D卓レポート

古橋が大連荘で残留ボーダーへ!A2リーグ第5節D卓レポート

8月16日、A2リーグ第5節D卓が放送された。対局者は古橋崇志、井出康平、石渡正志、猿川真寿。

 

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★1回戦
古橋がメンタンピンツモの2,600オールで先制するも、東2局では猿川に絶好のテンパイ。

 

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ドラかイーペーコーかという手でリーチをかければ11,600が確定するが、自分から三筒六筒は4枚見えており、古橋はマンズのホンイツ模様。
ここはリーチをかけなかった場合のアガリ率の高さを重視し、古橋からヤミテンの5,800。
東3局2本場ではペン三筒待ちから一筒単騎への待ち変えが奏功し、井出から役ホンイツの5,200。

 

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このリードを生かした猿川が初戦トップ。

★2回戦

東4局、井出がドラを雀頭に振り替えてリーチツモピンフドラドラの2,000・4,000。

 

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古橋も南1局にチートイツドラドラをツモり、井出と共にリード。

 

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井出・古橋が700点差でオーラスを迎えるが、ここから古橋が大ブレイク。
まずは南4局3本場。発暗刻、ドラの“北”トイツの配牌を受け取ると、2度受けのソーズをさばいて5,800。

 

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4本場、猿川がドラ1のペン三万リーチ。井出も3メンチャンのリーチで追いかけますが、ここは仕掛けた古橋が2軒リーチを蹴るジュンチャン三色のアガリ。石渡は苦しい連続の放銃に。

 

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流局を挟んで6本場、ここも古橋がリーチピンフツモドラ1の2,600オールで6万点を超えていく。

 

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7本場、ドラ1のリーチを1巡でツモアガり2,000オール。

 

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8本場、三色確定のリーチをまたもや1巡でツモ。4,000オール!

 

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ようやく親番を流せたのは9本場。井出が役ホンイツのアガリで浮きに回る。古橋は理想的な大連荘となり、1半荘で+64.4Pのトップを獲得。

★3回戦

先ほどの大連荘が嘘のように、低打点の応酬で局が進行。
東2局、井出が仕掛けをケアしながらのヤミテンで700・1,300をアガるが、これがこの半荘の最高打点。

 

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この他2回のアガリを手にした井出がトップ。

★4回戦

古橋の大トップにより、初戦トップから当日マイナスまで後退してしまった猿川であったが、東1局にリーチをかけて高目のツモ。

 

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リーチツモ三色の2,000・4,000。
親番でも2,900、1,300オールで5万点近くまで得点を伸ばしていく。

一方、好調の古橋も東4局3本場、親番でダブ東トイツ、白暗刻の超好配牌!ダブ東を鳴くことができ、ホンイツもつけ1,2000のアガリに。

 

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さらに続く4本場、再び古橋がダブ東をポン。ダブ東発・チャンタで連続の親満テンパイとなるが、ここは仕掛けた井出がタンヤオ三色ドラ1の1,000・2,000。

 

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この半荘は猿川が逃げ切り、トップを獲得。

1日終了時点のトータルポイントは画像の通り。

 

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古橋が2回戦の大トップを活かし+60.6Pの一人勝ち。残留ボーダーラインまで復活することに成功した。
猿川は2回のトップも、2回戦の沈みが響いてマイナス。
3回戦トップを獲得した井出も小さなマイナスで抑えるが、
トップが無く2回の4着に沈んだ石渡が▲56,7Pのマイナス。一旦は残留ラインを気にする戦いになっていきそうだ。

次回A2リーグの放送は9/6(火)。対局者は和久津晶、高橋良介、山田浩之、柴田吉和。解説は井出康平が務めます。
次回も是非お楽しみに!本日の速報は以上です。

(担当:浜野太陽)

「~心境の変化~」 佐々木 寿人

私は昔から早期決着が好みだった。
「早く帰りたいだけだろ」と言われることも多かったが、そんなものは理由の5割にも満たない。
無駄に試合を長引かせるのが嫌なだけである。試合が長引く要因の最たるものは、やはり局数が増えることにある。つまりは、他家の連荘ということだ。

どうにもならないときも確かにある。だが、これが自ら引き起こしてしまったものだとしたら、後の勝敗にも大きな影響を及ぼすと思うのだ。

私が極端にアガリ逃しを嫌うのはこのためだ。50分で終わるものを80分に引き伸ばして何になる。特に1日に何度も対局するようなときは、脳や精神に対する負担も小さい方がいいに決まっている。

“無駄なく、隙なく”
これが私のモットーである。

直接聞いたわけではないが、古川さんにもそれに近い匂いを感じることがある。
古川さんの手数はA1でも圧倒的に多く、アガリの精度も高い。打点は二の次で、とにかくアガリによって自らのペースに持ち込んでいくシーンを幾度となく見せられてきた。

初日の1回戦、古川さんの入り方はいつもと同じように見えた。しかしながら、前田さんへの大きな放銃が続いて4着スタート。
特筆すべきは、残りの3ゲームに一切戦い方を変えなかったことだ。

普段は勝った試合しか見ない私も、この鳳凰位決定戦だけは何度も見返したから間違いはない。
そこで1つの考えが浮かんだ。古川さんは、2日目もおそらくこの戦い方でくる。ならばそこに乗っかってしまおうという作戦である。

初日を+58.0Pの1人浮きで終えることができた私にとって、古川さんが安く局を回してくれるなら、これほど有難いことはない。そのときにはじっくり手を作ってぶつけ、そうでないときに早く正確にアガリを取りにいく。シンプルであるが、もしかするとこれが最も優勝に近いやり方なのでは、という結論に行き着いたのである。

この方針変更は打点型の2人にとってもきつくなるはずで、両方が浮上してくるようなことにはならないように思えた。
何度となく敗れてきたからこそ言えることだが、こういった戦いにおいて蚊帳の外に置かれることは本当に苦しいのだ。
言い方を変えれば、ライバル達を振り払った先にしか優勝はない。だがそれは、必ずしも自力だけでどうにかなるものでもない。4人で戦うからこそ、時に他力に助けられる場面もあるのだ。

5回戦は、黒沢さんが軽快にアガリを重ねる出だしとなった。
一方の私は、一切の収入がないまま東3局を迎えることに。
その東3局も、11巡目には私以外の3者がテンパイを果たしている。

 

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確かに当時も、場に怪しい雰囲気が出ているなと感じ取った記憶がある。
12巡目、私も八筒を引いてテンパイするが、八索は既に全枯れ。打九索でとらずと構える。
14巡目、前田さんが黒沢さんのロン牌である八万を掴むが、二万と入れ替えて放銃を回避。これで八万が山からなくなる。
16巡目、古川さんが前田さんのロン牌であるドラの六索を引く。

五万七万八万八万八万二筒三筒四筒四筒五筒六筒七筒七筒  ツモ六索

ここまでのポイントからも切っておかしくない場面ではあったが、古川さんはこれを打たずに打七筒としてテンパイを壊す。さすがの守備力である。

これで前田さんの待ちもカラ。
私はこの七筒にポンテンをかけ、3者にほぼ当たることのなさそうな七索を打った。

二万三万四万二索二索三索四索八筒八筒八筒  ポン七筒 上向き七筒 上向き七筒 上向き

そして次巡、三筒を引いて四索のノーチャンスである打二索とすると、同巡に黒沢さんから三筒を捕らえることに成功した。

二万三万四万二索三索四索三筒八筒八筒八筒  ポン七筒 上向き七筒 上向き七筒 上向き  ロン三筒

不思議なアガリだな、これが率直な感想だった。
自分が明らかに四番手であることを自覚していただけに、たかが1,000点とは言え望外のアガリに思えたのだ。
しかしながら、こんな些細なきっかけからガラリと展開が変わるのも麻雀の面白いところである。

私は続く親番で、500オール、1,100オールとアガリ、親が落ちた後もテンパイ料、1,000は1,300と安いながらも加点に成功。
そして南2局では、フリテンの一万四万をツモアガって原点復帰を果たした。

二万三万四万四万七万八万九万二筒三筒四筒六筒七筒八筒  ツモ四万  ドラ九万

南3局、親は古川さんに回った。
3巡目、北家の黒沢さんが南を重ねて1シャンテン。

五万三索四索五索六索七索八索東南北北中中  ツモ南  ドラ二筒

東として、ホンイツの匂いを消しにかかる。
7巡目、親の古川さんも1シャンテンとなる。

二万二万三万五万六万八万八万九万九万九万六筒六筒中  ツモ六筒

中切りなら黒沢さんにポンテンが入るところだが、古川さんの選択は打三万
一万はまだ2枚切れという場況であったが、ここは手広さより打点を見ての一打だったのだろう。

だが、続けて古川さんのもとにやってきたのは北だった。
これでどちらを切っても黒沢さんに鳴かれるどころか、7,700の放銃の未来まで見えることとなってしまった。
ちなみに古川さんが前巡に中を切っていたなら、この北で黒沢さんの満貫ツモである。
そんなこととは露ほども知らぬ私は同巡、絶好の六万を引き入れてテンパイ。

四万五万七万七万一索二索三索四索五索六索二筒四筒五筒  ツモ六万
 
当然ドラの二筒を切ってリーチと出る。
14巡目、古川さんが六万を引く。

 

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古川さんが凄いのは、ここでも中切りとならないことである。
確かに黒沢さんが押してきていることはわかる。ただここは、古川さんも広く構えてアガリをモノにしたい局面であるはずなのだ。
加えて私の河を見ても、マンズの中頃が通る保証はない。それでも黒沢さんの河にある五万を切ってくるのは、1年間リーグ戦を戦ってきた黒沢さんに対する古川さんなりの評価だったのではないだろうか。

本手は黒沢さんで、中をぶつけるのは最後の最後という判断は、確かに合っていたのである。
だが局がもつれたことにより、恩恵を授かったのはこの私だった。

四万五万六万七万七万一索二索三索四索五索六索四筒五筒  リーチ  ロン六筒 

これが黒沢さんからの直撃で、トップ逆転。
5回戦はこのまま逃げ切りに成功することになった。

今振り返っても、この5回戦に黒沢さんの追い上げを振り切ったことは、優勝に向けて大きなポイントになったと思う。
東場と南場の古川さんの親番は、仮に私が打っていたならいずれも失点で終わっている。
東場は、リーチ棒付きで前田さんへの満貫放銃。
南場は、黒沢さんの満貫ツモで親被り。

そうさせないのは、古川さんの守備に対する高い意識と、危険を察知する鋭い嗅覚に他ならない。
ただ、それによって私が浮上するきっかけを掴んだこともまた事実である。

日吉風に言えば、「風が吹いている」のである。
この5回戦オーラス、3巡目に北家の古川さんが中を仕掛けた。

一万二万五万六万一索二索五索六索七索五筒南中中  ドラ一索

これは場に2枚目の牌ではあるが、24,000持ちということをふまえると、あまり鳴きたくはないところだ。
しかし、古川さんには一切の迷いがない。私がトップで終わったとしても連荘されるよりましと、2,000点でしっかり蹴りにくる。
先に述べた通り、これはリードする私にとって有難く、追いかける前田さん、黒沢さんにとってはきついのだ。
2日目を迎えるにあたり、古川さんの出方に合わせていくことを念頭に置いていた私は、真っ直ぐに手を進め、8巡目にリーチを打った。

七万八万九万三索四索三筒四筒五筒六筒六筒七筒八筒九筒 

ドラもないピンフのみの手でも、このリーチによって古川さんを受けに回らせられることが十分に想定できたからである。

一万二万六万六万一索二索三索四索五索六索  ポン中中中  ロン三万

この時は既に古川さんにテンパイが入っていて、私の現物である三万で前田さんからのアガリとなったが、2日目の初戦をトップで終えることができたのは、精神的にも非常に大きかった。
この日行われた5回戦から8回戦までの成績は、1・2・3・1で、ここまでの沈みは一度しかない。
初日の映像を何度となく見返した上での作戦変更が、上手くはまったとしか言いようがない。

トータルポイントも+93.2Pと、目標とする100ポイントにあと一歩というところまでこぎつけた。
ここからは、はやる気持ちを抑えていかに勝ち切るかということが重要になってくる。
大きなリードを奪ってもなお、自身の心が休まる日は来なかった。
 
  
  
 
 
 
  

戦術の系譜33 森下 剛任

前回は序盤・中盤ほどリスクと引き換えにアガリ率をあげて、他者より早くアガることが防御に繋がるという戦術でした。

今回の戦術は、残り【スジの本数と残り巡目】についてです。

麻雀における「スジ」には、
1―4、2-5、3-6、4-7、5-8、6-9の6本のスジがあります。

マンズ、ピンズ、ソウズの3種類があるので、3種類×6本の合計18本のスジが存在します。

私の通り名は『東海1の押し麻雀』で、もちろん長所ではあるがまったく守備を考えていないわけではありません。
自分の打点や他者の打点、テンパイ・ノーテンなどを元に押し引きを考えます。

相手からの先制リーチや仕掛けに対して、

①自分のアガリを優先して真っ直ぐ押し返すのか
②迂回してテンパイが取れるように粘るのか
③他家に放銃しないように完全撤退するのか

といった押し引きの判断材料の1つに、残りスジの本数と1局が終了するまでの残り巡目を常に気を付けています。

例で言えば、ダブルリーチや3巡目以内の早いリーチを受けた際に、自分の手牌が以下のような手牌だったとしましょう。

三万五万七万四索五索七索八索三筒四筒四筒五筒六筒七筒  ツモ五索  ドラ七索

他家からリーチを受けた時に、安全牌はメンツに組み込まれている五筒の1枚しかなく、1巡の安全はかえたとしても次巡に手が詰まりそうであったり、この手牌は大物手に仕上がる可能性が見込めるので、「①自分のアガリを優先して真っ直ぐに押し返す」を選択します。

早い巡目のリーチは、必ずしも高打点であったり、良形のテンパイであるとは限りません。
手痛い放銃になってしまうケースもありますが、しっかりと自分のアガリを目指し、放銃する事は仕方の無い事として割り切ってしまいます。

次に、ある程度の巡目が進んでからの他家からリーチや仕掛けがあった際についてです。
残り巡目が5巡、残りスジの本数が5本であった場合に押し返すか否かは、現在の自分の持ち点状況、着順やトータルポイント等も加味した上で押し引きを判断します。
では、残り巡目が2巡、残りスジの本数が3本であった場合はどうでしょうか。
オリてしまうとほぼ負けが確定してしまう親番であれば押し返さざるを得えませんが、そうでない場合は、私は残りの無スジの牌は押し返さない事が多いです。

ただ親の仕掛けが1,500点確定の場合に、自分がドラ3などの大物手の時は残り1スジでも切る場合があります。
これは相手が良形ではない時の見返りが大きいためです。もちろん打牌する時は覚悟して打ちましょう。

私の基準としては自分の手牌がある程度の中打点で、アガれそうな場合は残り5スジぐらいまでは勝負します。
これは普段の稽古で自分なりの基準を見つける事をオススメします。

参考例として幾つか挙げましたが、「残り巡目が○巡、残りスジの本数が●本であった場合」と様々なケースで、押し返すのか押し返さないのかの押し引き判断を自分にあった麻雀観と照らし合わせながら、見つけて頂けたら攻めの幅も広がると思います。

注意点としては、スジが当てはまるのは「相手の待ちがリャンメン待ち以上」の時になりますので、相手の捨て牌が不規則であったり、七対子やチャンタなど、何かしらの手役を狙っていそうな場合には、むしろスジ牌が危険な事も多いので気を付けましょう。

「今まで残りスジの本数を数えた事が無かった」という方は、是非ともこの思考を取り入れた上で麻雀の稽古をして頂きたいと思います。
始めのうちは、残りスジの本数のカウントに手間取る事もありますが、慣れてくれば自然と残りスジの本数を考えながら麻雀を打てるようになります。

残りスジを意識する事で、おぼろげながらでも相手がどのような牌を欲しそうかを考える事に繋がり、相手の手牌構成も想定する事が出来てきます。

【意識の無意識化】ができれば、その思考はあなたの“技”となるでしょう!

次回の戦術は「親と子の戦い方の違い」についてお話しします。

お楽しみに!

何を切る? 2022年8月

麻雀日本シリーズ2022 13回戦 南2局1本場 東家 柴田吉和プロ

 

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■Twitterで実施したアンケートの結果

 

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■プロ解答

九万切り

 

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七索切り

 

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七筒切り

 

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七万切り

 

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五筒切り

 

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■実況・解説陣 (アンケート時)

 

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古橋「三色も見える。四暗刻も見える。チンイツも見える…ということで会長、何を切りましょうか?」
森山「私ならチンイツは逃したくないですね。」
古橋「なるほど。では三色も見て七索あたりですか?」
森山「チンイツを本線に見るとしても、ここで三色かトイツ系かどちらかは手役を見切らなければいけないんですよ。」
古橋「そうなんです!」
森山「ドラが東ということで、ドラを引いてきた時には七対子もあるかな…くらいに考えながら五筒くらいから切って、やはり本線はチンイツ。下家に七筒が現物ということで、五筒七筒の順で嫌うかな。」

 

■プロの視点
柴田吉和プロ
「自身に残された半荘数が少なく、素点を稼いだトップが欲しい半荘で、親を離したくない場面。不安定な三色は捨てて、四暗刻は逃さないように、チンイツとトイトイ・七対子の天秤をかけました。ここで打七筒とした後は、五万九万はポンしてチンイツ移行するつもりでした。」

 

■終局図

 

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日本プロ麻雀連盟チャンネルはこちらから
OPENREC 日本プロ麻雀連盟チャンネル
ニコニコ生放送<PC版>

第10期麻雀プロアマオープン競技会 本戦レポート

第10期プロアマオープン競技会本戦レポート

少し早い台風が日本列島に訪れた8月13日、第10期プロアマオープン競技会の本戦が行われた。

巣鴨にある日本プロ麻雀連盟本部道場の道場部がプロアマオープンの予選会としての意味合いを持ち、2022年1月~6月の半年間の成績上位者・入賞者40名がこの日道場に集い、翌日に行われるベスト16を目指し戦う。荒天の中、遅刻者欠席者なく定時に対局開始となった。

 

 

【大会システム】WRCルール
①40名で半荘3回戦を行い上位12名がトーナメント進出
②12名を3卓に分け半荘1回戦を行い、各卓上位2名が翌8月14日に行われるベスト16(日本プロ麻雀連盟チャンネルにて放送)へ勝ち上がり。
プロアマオープン競技会に関してはこちら

参加者は以下の40名。

 

 

プロ連盟からは有田将之・高橋大輔が参加。

 

 

道場部でもお馴染みの2名がポイント上位となり本戦からの参加となった。

 

 

1回戦・2回戦終了。会場で連勝したのは山部さんのみ。WRCルールのため、まだまだ誰にもチャンスがある。

 

 

そして3回戦が終了。
12名がトーナメントに進出。

 

トーナメント1卓
きのぴーさん・キモトさん・高橋大輔プロ・金山二郎さん

 

トーナメント2卓
山部正人さん・森雅彦さん・後藤竜司さん・有田将之プロ

 

トーナメント3卓
タケタケさん・かずや⭐︎雀アカさん・加藤鳩さん・チャヤまんさん

 

ここは60分の時間制限ありのトーナメント戦1半荘。
いつも道場部(このプロアマオープンの予選でもある)で打っている選手たちだけに、ほとんどの卓がスムーズな進行で時間内に対局を終えた。

熱戦の末、勝ち上がったのは
高橋大輔プロ・きのぴーさん
森雅彦さん・後藤竜司さん
かずや☆雀アカさん・加藤鳩さん
そして急遽ワイルドカードで進出となったのはチャヤまんさん。

7名が勝ち上がりとなり、鳳凰位・佐々木寿人プロ、前回優勝の山田樹プロや月間優勝のシード選手が待ち受ける準々決勝のメンバーが確定。

 

 

巣鴨連盟本部道場今は年でオープン5周年。
記念すべき第10期プロアマオープン競技会の優勝者は一体誰になるのか。
放送ページ
第10期麻雀プロアマオープン競技会~準々決勝・準決勝・決勝~【無料放送】

(文:編集部)