特集企画/天空麻雀12 女性大会決勝レポート

tenku11_m_548

エンタメーテレ」・「日本プロ麻雀連盟」でおくる『天空麻雀』も、今回で12回目の大会となりました。
現在エンタメーテレでは、女性大会決勝が放送中となっています。
今回の決勝戦のレポートを務めさせていただく蒼井ゆりかです。
ハラハラドキドキの決勝戦序盤の模様をレポートさせていただきます。
続きは番組で、視聴していただけたら幸いです。
まず、女性大会決勝進出メンバーの紹介。
起家から“純白の牌奏者”宮内こずえプロ。
テレビ大会では持ち前の強さを発揮し、数々のタイトルを持ち、今回の決勝進出メンバーで唯一、天空麻雀の優勝経験者でもあります。
南家は私、“微笑みのサウスポー”蒼井ゆりか。
2回目の出場で初の決勝進出を果たしました。
気合い入りまくりモードで決勝に挑みます!!
西家、“強気のヴィーナス”黒沢咲プロ。
日本プロ麻雀連盟のAリーガー選手でもあり、タイトルを持つ実力派。天空麻雀でも女王となるか。
北家、初出場の“最速マーメイド”魚谷侑未プロ。
今最も勢いのある女流プロといえばこの方でしょう!現・女流桜花で2連覇の快挙を成し遂げています。
さぁ!この豪華メンバーで闘牌のスタートです!!
実況の勝又プロの予言通り~?!
(対局が開始する前に勝又プロの予言がありました。
気になる方はインタビューをチェックしてみて下さい(^-^) )
東1局、起家・宮内プロ。
決勝戦一番乗りでテンパイをはたしたのは魚谷プロ。
二万二万五万七万七万九万九万一索二索二索三索東東  ドラ八筒  裏九筒
この1シャンテンから五万を引き入れて、迷うことなく三索切りの一索待ちの七対子リーチ。
前巡に切った四索が河で光っています。
ここに追い付いたのは親の宮内プロ。
一通・メンタンピンと高い手に仕上がりそうなこの手牌。
四索五索五索六索六索一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒
ここから七索を引き入れて、手役こそ崩れてしまいましたが、待ちも打点も十分の3面待ちリーチでおいかけます!
四索五索五索六索六索七索二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒  リーチ
親の宮内プロにおいかけられた魚谷プロは、内心ヒヤヒヤじゃなかったでしょうか?!
この手を制したのは宮内プロ。
赤五筒をツモり、開始早々嬉しい4,000オールのスタート。
東1局1本場、魚谷プロがまたも、先制リーチで攻めます。
四索五索六索七索八索九索二筒四筒五筒六筒七筒南南  リーチ  ドラ二筒
宮内プロが、
赤五万五万一索六索六索九索九索二筒六筒六筒南西西  ドラ二筒
ここに二筒を入れて、親の満貫をテンパイ。
打点は十分で、しかもリーチ後に通った一索待ちなので、ここはヤミテンに構えます。
ここに私が一索で飛びこみ、宮内プロは2局連続の親満のアガリで大きく大きくリードします。
勢いに乗った宮内プロを、ここで止めないと勝負が決まってしまう!
残された対局者3人の意思は同じだったはず…
ストップをかけてくれたのは、黒沢プロ。
東1局3本場、宮内プロの勢いが配牌にも表れます。
がしかし、黒沢プロが役ありテンパイを一番乗りで果たします。
三万四万赤五万一索一索二索三索四索一筒二筒三筒四筒赤五筒  ドラ二索
すでに満貫確定。打点は十分ですが、フラットな状態の黒沢プロなら、おそらくリーチといって跳満を引きアガリにいくところだったでしょう。そういった彼女の姿を様々な場面で見てきましたが、宮内プロの親落としというテーマの為に、きっちりとヤミテンで構え、宮内プロから8,000は8,900点のアガリ。
これをとらえることに成功しました。
長い宮内プロの親が終わり、宮内プロが頭ひとつ飛び抜けた状態は以前続きますが、
この後に魚谷プロが…
黒沢プロが…
私、蒼井が…
巻き返しを図るべく 奮闘します!
この戦いの行方は…勝利の女神は誰にほほえんでくれるのでしょうか。
続きは是非とも、この華麗で熱い戦いを皆さんお見届け下さいね!

放送スケジュール&詳細はこちらよりご確認ください。


「エンタメ~テレ」 HPはこちら
「天空麻雀12」 番組HPは こちら

天空麻雀12 女性大会決勝レポート

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エンタメーテレ」・「日本プロ麻雀連盟」でおくる『天空麻雀』も、今回で12回目の大会となりました。
現在エンタメーテレでは、女性大会決勝が放送中となっています。

今回の決勝戦のレポートを務めさせていただく蒼井ゆりかです。
ハラハラドキドキの決勝戦序盤の模様をレポートさせていただきます。
続きは番組で、視聴していただけたら幸いです。

まず、女性大会決勝進出メンバーの紹介。
起家から“純白の牌奏者”宮内こずえプロ。
テレビ大会では持ち前の強さを発揮し、数々のタイトルを持ち、今回の決勝進出メンバーで唯一、天空麻雀の優勝経験者でもあります。

南家は私、“微笑みのサウスポー”蒼井ゆりか。
2回目の出場で初の決勝進出を果たしました。
気合い入りまくりモードで決勝に挑みます!!

西家、“強気のヴィーナス”黒沢咲プロ。
日本プロ麻雀連盟のAリーガー選手でもあり、タイトルを持つ実力派。天空麻雀でも女王となるか。

北家、初出場の“最速マーメイド”魚谷侑未プロ。
今最も勢いのある女流プロといえばこの方でしょう!現・女流桜花で2連覇の快挙を成し遂げています。

さぁ!この豪華メンバーで闘牌のスタートです!!

実況の勝又プロの予言通り~?!
(対局が開始する前に勝又プロの予言がありました。
気になる方はインタビューをチェックしてみて下さい(^-^) )

東1局、起家・宮内プロ。
決勝戦一番乗りでテンパイをはたしたのは魚谷プロ。

二万二万五万七万七万九万九万一索二索二索三索東東  ドラ八筒  裏九筒

この1シャンテンから五万を引き入れて、迷うことなく三索切りの一索待ちの七対子リーチ。
前巡に切った四索が河で光っています。
ここに追い付いたのは親の宮内プロ。
一通・メンタンピンと高い手に仕上がりそうなこの手牌。

四索五索五索六索六索一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒

ここから七索を引き入れて、手役こそ崩れてしまいましたが、待ちも打点も十分の3面待ちリーチでおいかけます!

四索五索五索六索六索七索二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒  リーチ

親の宮内プロにおいかけられた魚谷プロは、内心ヒヤヒヤじゃなかったでしょうか?!
この手を制したのは宮内プロ。
赤五筒をツモり、開始早々嬉しい4,000オールのスタート。

東1局1本場、魚谷プロがまたも、先制リーチで攻めます。

四索五索六索七索八索九索二筒四筒五筒六筒七筒南南  リーチ  ドラ二筒

宮内プロが、

赤五万五万一索六索六索九索九索二筒六筒六筒南西西  ドラ二筒

ここに二筒を入れて、親の満貫をテンパイ。
打点は十分で、しかもリーチ後に通った一索待ちなので、ここはヤミテンに構えます。
ここに私が一索で飛びこみ、宮内プロは2局連続の親満のアガリで大きく大きくリードします。

勢いに乗った宮内プロを、ここで止めないと勝負が決まってしまう!
残された対局者3人の意思は同じだったはず…

ストップをかけてくれたのは、黒沢プロ。
東1局3本場、宮内プロの勢いが配牌にも表れます。
がしかし、黒沢プロが役ありテンパイを一番乗りで果たします。

三万四万赤五万一索一索二索三索四索一筒二筒三筒四筒赤五筒  ドラ二索

すでに満貫確定。打点は十分ですが、フラットな状態の黒沢プロなら、おそらくリーチといって跳満を引きアガリにいくところだったでしょう。そういった彼女の姿を様々な場面で見てきましたが、宮内プロの親落としというテーマの為に、きっちりとヤミテンで構え、宮内プロから8,000は8,900点のアガリ。
これをとらえることに成功しました。

長い宮内プロの親が終わり、宮内プロが頭ひとつ飛び抜けた状態は以前続きますが、
この後に魚谷プロが…
黒沢プロが…
私、蒼井が…
巻き返しを図るべく 奮闘します!

この戦いの行方は…勝利の女神は誰にほほえんでくれるのでしょうか。
続きは是非とも、この華麗で熱い戦いを皆さんお見届け下さいね!

放送スケジュール&詳細はこちらよりご確認ください。


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静岡プロリーグ レポート/第9期 静岡プロリーグ 第2節レポート

日差しも日増しに強くなり、夏の訪れを感じさせる5月の半ば、静岡プロリーグ第2節が行われた。
注目はやはり前節+99.0Pで首位の太田プロ。
結果を先に述べると今節は▲4.0P。
ポイントを少し削られる形で終了した。
午後のプロアマ混合リーグの前に少し時間がありそこで話を伺うと、
「今日の調子(状態)で▲4.P0なら上出来!」と力強い言葉が返ってきた。
今シーズンの充実ぶりと自信が伝わってくる。
今期のプロリーグはこの男に注目である。
そして、この日堂々2位に着けたのが鈴木秀プロ。
望月支部長・太田プロが門前手役派なら、この鈴木プロは鳴き多様の手数で勝負するタイプ。
2人と比べ、攻撃力はさほど感じないのだが、同卓して一番やりにくい選手である。
よく鳴く割に、守備力が高く大崩れしにくい。
今期も優勝争いに食い込んできそうだ。
徳永プロも順調にポイントを伸ばし4位に着け手ごたえありといったところか。
去年の今頃、新人の私に望月支部長からアドバイスを頂いたのを思い出す。
「リーグ戦は5節(プロリーグは10節)をどのように戦うか考えなさい。」
あれから1年経ちこの言葉を、
「1節1節の結果に一喜一憂することはやめなさい。ゴールはまだ先なのだから。」
と私なりに解釈している。
今期のプロリーグがどのような形で終わるはわからない。
しかし1節1節、いや1局1局が自分の血となり骨となり、1年後少しは成長した自分がそこにあることを切に願う。
これからさらに暑くなるが、皆体調を整えベストパフォーマンスを心掛けてほしいと思う。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 太田 昌樹 99.0 ▲ 4.0 95.0 1
2 鈴木 秀幸 0.0 72.5 72.5 2
3 鷲見 隼人 51.8 0.0 51.8 3
4 徳永 翔 11.4 25.9 37.3 4
5 岡本 和也 0.0 34.7 34.7 5
6 望月 雅継 33.3 0.0 33.3 6
7 石原 将樹 0.0 24.2 24.2 7
8 鈴木 雅人 ▲ 0.6 0.0 ▲ 0.6 8
9 坪井 哲也 0.0 ▲ 1.2 ▲ 1.2 9
10 朝比奈 諒 ▲ 3.5 0.0 ▲ 3.5 10
12 鈴木 郁孝 0.0 ▲ 12.6 ▲ 12.6 12
11 渡辺 洋巳 ▲ 31.0 ▲ 7.4 ▲ 38.4 11
13 鮎川 卓 ▲ 2.4 ▲ 38.5 ▲ 40.9 13
14 杉村 泰治 ▲ 20.2 ▲ 26.1 ▲ 46.3 14
15 平岡 理恵 ▲ 43.2 ▲ 13.7 ▲ 56.9 15
16 長内 真実 ▲ 73.6 0.0 ▲ 73.6 16
17 越川 清一 ▲ 23.0 ▲ 54.8 ▲ 77.8 17

第9期 静岡プロリーグ 第2節レポート

日差しも日増しに強くなり、夏の訪れを感じさせる5月の半ば、静岡プロリーグ第2節が行われた。

注目はやはり前節+99.0Pで首位の太田プロ。
結果を先に述べると今節は▲4.0P。
ポイントを少し削られる形で終了した。

午後のプロアマ混合リーグの前に少し時間がありそこで話を伺うと、
「今日の調子(状態)で▲4.P0なら上出来!」と力強い言葉が返ってきた。
今シーズンの充実ぶりと自信が伝わってくる。
今期のプロリーグはこの男に注目である。

そして、この日堂々2位に着けたのが鈴木秀プロ。
望月支部長・太田プロが門前手役派なら、この鈴木プロは鳴き多様の手数で勝負するタイプ。
2人と比べ、攻撃力はさほど感じないのだが、同卓して一番やりにくい選手である。
よく鳴く割に、守備力が高く大崩れしにくい。
今期も優勝争いに食い込んできそうだ。

徳永プロも順調にポイントを伸ばし4位に着け手ごたえありといったところか。

去年の今頃、新人の私に望月支部長からアドバイスを頂いたのを思い出す。
「リーグ戦は5節(プロリーグは10節)をどのように戦うか考えなさい。」
あれから1年経ちこの言葉を、
「1節1節の結果に一喜一憂することはやめなさい。ゴールはまだ先なのだから。」
と私なりに解釈している。

今期のプロリーグがどのような形で終わるはわからない。
しかし1節1節、いや1局1局が自分の血となり骨となり、1年後少しは成長した自分がそこにあることを切に願う。

これからさらに暑くなるが、皆体調を整えベストパフォーマンスを心掛けてほしいと思う。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 太田 昌樹 99.0 ▲ 4.0 95.0 1
2 鈴木 秀幸 0.0 72.5 72.5 2
3 鷲見 隼人 51.8 0.0 51.8 3
4 徳永 翔 11.4 25.9 37.3 4
5 岡本 和也 0.0 34.7 34.7 5
6 望月 雅継 33.3 0.0 33.3 6
7 石原 将樹 0.0 24.2 24.2 7
8 鈴木 雅人 ▲ 0.6 0.0 ▲ 0.6 8
9 坪井 哲也 0.0 ▲ 1.2 ▲ 1.2 9
10 朝比奈 諒 ▲ 3.5 0.0 ▲ 3.5 10
12 鈴木 郁孝 0.0 ▲ 12.6 ▲ 12.6 12
11 渡辺 洋巳 ▲ 31.0 ▲ 7.4 ▲ 38.4 11
13 鮎川 卓 ▲ 2.4 ▲ 38.5 ▲ 40.9 13
14 杉村 泰治 ▲ 20.2 ▲ 26.1 ▲ 46.3 14
15 平岡 理恵 ▲ 43.2 ▲ 13.7 ▲ 56.9 15
16 長内 真実 ▲ 73.6 0.0 ▲ 73.6 16
17 越川 清一 ▲ 23.0 ▲ 54.8 ▲ 77.8 17

九州プロリーグ レポート/第14期九州プロリーグ A・B・Cリーグ 第2節レポート

Aリーグレポート:小車祥
A卓(大和田×柴田×浜上×西原×安東)
B卓(藤原×塚本×青木×新谷)
C卓(小川×福田×中尾×小車)
私は今期、Aリーグ在籍3年目。1年目、2年目共にあと少しのところで決勝進出を逃した。
今期こそは絶対に決勝に進出し、皇帝位を獲得してやるという意気込みはあったが、第1節の対局が始まった時には気持ちは落ち着いていた。
今期Aリーグに昇級したのは小川・大和田・中尾・柴田の計4名。
第1節の対局が始まった瞬間、大和田の手が震えているのがわかった。
彼を見て、2年前初めてAリーグで対局した日の自分を思い出す。
なるほど、確かに震えていた。それは怯えていたのではなく、武者震いのようなものだ。
野心に満ち溢れ、闘争心剥き出しで戦う選手は非常に手強い。
第1節の大和田の成績からもそれは証明されていた。
第2節の私の対戦相手は、私と同じAリーグ在籍3年目の福田、Aリーグ返り咲きの小川、そして持前の攻撃力で一気に駆け上がってきた中尾。時に狂犬のような凶暴性を卓上で見せる中尾をどうなだめるか、それがテーマになるような展開予想が私の中で行われていたが、まさにその通りの試合となった。
とにかく中尾に手がよく入る。1回戦は中尾の猛攻に耐え凌ぐのがやっとだった。
中尾の連勝は阻止したい2回戦のオーラス、トップ目は中尾、私は29,300点の3着につけていた。
三万三万四万四万五万六万六万六索七索八索二筒三筒四筒  ドラ九筒
私はこれをリーチし、二万をツモって1,300・2,600のアガリ。
これでなんとか中尾と同点トップで終えるも連勝を阻止はできなかった。
3回戦、下記は中尾の親番での手牌。
二万三万四万四万一索二索三索六索六索六索一筒二筒三筒  ドラ六索
中尾はこれをリーチせず、河に3枚切れている一万をひっそりと狙っていた。
そこへツモ五万。小川が発を仕掛けておりソーズは場に高いように見えたが、中尾の選択は六索を切ってのリーチだった。
小川にロンと言われるかもしれない。福田にチーと言われてかわされるかもしれない。
そんな消極的思考など毛ほども見せぬ意志のこもった一打。それに呼応するかのような一発での六万ツモ(Aルールなので一発役はないが)。
こうなるともう手が付けられない。
中尾は絶好調のまま対局を終え、Aリーグ首位へと躍り出た。
A卓では初戦に浜上が大きなトップを取りそのまま突っ走るかと思われたが、それを阻んだのが前期の決勝メンバーである西原と、第1節と変わらぬ安定を見せた大和田。
B卓では繊細さに定評のある塚本が信じられない大へこみ。新谷が第1節のマイナスを一気に返し、持っていたマイナスをそのままプラスにするほどの大叩き。負けじと青木も加点し、高順位をキープ。
リスク回避に重きを置き、中尾や大和田に好きにさせてきた私だが、このまま黙っているわけにはいかない。
その気持ちは同じリーグで戦う者ならば全員同じであろう。
一選手として思うことはただ1つ。
「全身全霊で戦う」
全ての対局者にそれぞれの視点から描かれた物語があるだろう。
そこに秘めた思いはどれも計り知れないはずだし、比べることなどできないは当然だ。
例えば中尾の……大和田の……誰かの物語の一片に私の物語が交錯し、時に立ちはだかることができればそれほど嬉しいことはない。
今、最高に面白い九州のAリーグ。
これはそんな私たちが命を削って綴る、もしかしたらあなたへの物語である。
第3節組み合わせ予定
A卓(中尾×福田×青木×大和田×柴田)
B卓(小車×新谷×塚本×浜上)
C卓(小川×藤原×西原×安東)
(組み合わせは都合により変更になることもあります)
Aリーグ

順位 名前

1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 中尾 多門 16.7 81.1 97.8 1
2 大和田 篤史 40.3 27.3 67.6 2
3 西原 亨 1.8 39.7 41.5 3
4 青木 胤道 35.8 4.6 40.4 4
5 新谷 翔平 ▲ 30.9 62.8 31.9 5
6 浜上 文吾 31.6 ▲ 8.8 22.8 6
7 小車 祥 ▲ 2.5 18.1 15.6 7
8 藤原 英司 ▲ 2.7 13.6 10.9 8
9 小川 善章 ▲ 6.7 ▲ 33.3 ▲ 40.0 9
10 柴田 祐一朗 ▲ 18.0 ▲ 36.3 ▲ 54.3 10
11 塚本 将之 15.6 ▲ 81.0 ▲ 65.4 11
12 安東 裕允 ▲ 63.9 ▲ 21.9 ▲ 85.8 12
13 福田 正道 ▲ 38.1 ▲ 66.9 ▲ 105.0 13

Bリーグレポート:宮崎皓之介
A卓(矢野×服部×名倉×吉田)
B卓(石原×伊東×安永×宮崎)
C卓(中島×藤原×佐藤×榎田)
D卓(川崎×藤岡×古本×福田)
E卓(氷室×藤井×菊池×鶴)
皆様こんにちは、今回九州リーグBリーグレポートを務めます第29期生の宮崎です。初めてのレポートであるため稚拙ではありますが競技麻雀Aルールの面白さや私が感じたものを伝えることができたら幸いです。(以下敬称略)
今回、Bリーグは20名が5卓に別れて4半荘を争った。私の卓は以下のメンバー。
(石原×伊東×安永×宮崎)
このメンバーとはいずれも以前に同卓させていただいた機会があり、初めはのどかな雰囲気だったのだが対局が始まった瞬間にパリッとした空気に変わったのが非常に印象に残った。
対局内容だが自分の特に印象に残った場面を紹介したい。
1回戦東4局、親は私。ここまでお互いに決定打が出せずにいたがなんとか約32,000点のトップ目で迎えた親番で好配牌を得る。そして4巡目に、
三索五索七索八索九索一筒二筒三筒東白白発発  ドラ七索
ドラ面子と役牌トイツが2つあってメンゼンで進めば一索東を引いて18,000まで伸びると考えていたが、もし白発が打たれた場合ポンして2,900のテンパイをとるべきなのか?仮に仕掛けてテンパイをとっても以下の変化が望めるなら仕掛けたほうが柔軟ではないか?
発をポン、一索を引いて5,800。
一索三索七索八索九索一筒二筒三筒白白  ポン発発発
さらに、白をポンで11,600。
一索七索八索九索一筒二筒三筒  ポン白白白  ポン発発発
もし、これに中ツモならば跳満のテンパイである。これを踏まえると仕掛けるほうが自然であるのではないだろうか?様々な意見があるとは思うが、自分なりに今考えてみると1枚目から仕掛けるべきだったと思う。
実際どうなったかというと4巡目、北家・安永より1枚目の白が打たれるもスルー。5巡目、南家・石原より1枚目の発が打たれる。白で仕掛けなかったことも考えこれもスルー。中盤、2枚目の白を鳴きテンパイを入れるが仕掛けなども入って3人の手もだいぶ進んだ印象があった。結局、伊東より一索が打たれ一索四索待ちでテンパイしていた私のアガリだと思ったが安永のピンフに頭ハネされアガれず、親番はあえなく終了となった。
これが響いたか、この日の自分は▲13.6Pで第2節は終了となった。
今回は負けに終わったが、このような対局中の疑問を思考するプロセスが雀力を養い、自分を成長させてくれる。
この反省を踏まえ、Aリーグ昇格を目指して残り3節も闘牌していきたい。
最後に他の卓の紹介をしたい。
まず注目すべきは+105.2Pを叩き暫定首位に立った藤原だ。
第1節、第2節ともに浮きでここまで危なげない試合運びをしているのはさすがといったところ。
また、前期にAリーグから降格し、誰よりも強くAリーグ復帰を望んでいる名倉も+73.7Pで暫定3位とし、昨年度での雪辱を晴らすべく昇格を狙う。
第3節よりリーグ戦は上位陣とのポイント差が如実に現れ始める。そのポイント差が通常と異なる打牌や選択を生み出すこともリーグ戦の面白い要素の1つ。観戦して下さる方はそのような点にも着目してもらいたい。
Bリーグ

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 藤原 琢 プロ 4.0 105.2 109.2
2 菊池 豪 プロ 116.4 ▲ 27.8 88.6
3 名倉 徹 プロ 0.7 73.7 74.4
4 氷室 哀華 プロ ▲ 2.0 50.5 48.5
5 藤井 崇勝 アマ 59.8 ▲ 20.6 39.2
6 古本 和宏 プロ 2.1 32.5 34.6
7 川崎 行広 プロ ▲ 18.2 41.7 23.5
8 福田 譲二 プロ 31.9 ▲ 15.5 16.4
9 宮崎 皓之介 プロ 18.9 ▲ 13.6 5.3
10 服部 学 プロ 33.3 ▲ 29.3 4.0
11 佐藤 健治 プロ ▲ 1.2 2.2 1.0
12 鶴 浩昭 プロ 22.4 ▲ 22.1 0.3
13 石原 忠道 アマ ▲ 3.0 ▲ 11.3 ▲ 14.3
14 伊東 宏倫 プロ ▲ 39.4 22.1 ▲ 17.3
15 矢野 拓郎 プロ ▲ 63.0 42.2 ▲ 20.8
16 安永 敏郎 アマ ▲ 55.0 2.8 ▲ 52.2
17 藤岡 治之 プロ 5.2 ▲ 58.7 ▲ 53.5
18 吉田 雄紀 アマ ▲ 0.7 ▲ 86.6 ▲ 87.3
19 中島 行泰 アマ ▲ 40.9 ▲ 70.9 ▲ 111.8
20 榎田 賢二郎 プロ ▲ 92.3 ▲ 36.5 ▲ 128.8

Cリーグレポート:山本秋桜里
A卓(流水×原×高野×哀河)
B卓(濱田×西川×弘中×陣野)
C卓(山本秋桜里×下山×北島×進)
D卓(水町×樋口×河野×高末)
E卓(友保×相本×松尾×吉田)
F卓(公文×山本江利香×藤瀬×松本)
こんにちは。29期生の山本秋桜里です。
今年の4月から連盟員として活動しています。
初めてレポート書くので緊張していますがよろしくお願いします。
先輩方のレポートを見ていると、客観的によく見て大事なところをしっかり捉えているなって尊敬します。
見ていて状況がよく分かるので、私もそんな風に書きたいのですが、きっと難しいと思いますがご容赦ください。
2節目の卓は下山哲也プロ、北島勇輝プロ、進栄二プロと私の4人でした。
私は前節、すでに▲58.7Pでしたので、今回こそはとの思いは強かったのですが、結果からいうと今節も▲29.2Pとかなり苦戦してしまいました。これが実力という事なのだと思いました。本手は全て流され、良い配牌をもらってもアガれず、追いつかず…思い入れが強い程、メンタルに響いてしまうので、あまりのうまくいかなさに途中から歯痒くてプルプルしていました。精神から鍛えようと思います。
結果は、卓内トップは進プロ、卓内2位は北島プロ、卓内3位は下山プロ、卓内4位私はという結果になりました。
進プロはよくアガリを拾っていたと思います。
最初の半荘、平たい状況ながらも1人浮きのトップをとったのが大きかったのでは無いでしょうか。
私は、放銃は1,000のみ1回のラスとなりましたが、一発裏ドラの無いAルールだけにノーテン罰符などが相当な痛手だったのではと思います。
そのような状況が続き、本手がアガれず冷静さを失っていきます。
下山プロも相当我慢の連続だったと思いますが、表情は変わらず大人の対応でした。凄い。
青木プロの『過程が大切だよ』という言葉が身に染みました。
きっと皆過程を大切にして、長い目で見てそれが結果を出すのだろうなと思いました。
私の場合、その過程の努力の無さがこの結果なのだと思います。
まだあと3節。過程を大切にして、精神がブレ無い様に食らいついて行きたいと思います。
まだまだ新米ですが、自分なりに少しずつ結果に繋げていければと思います!
今節の反省が次節にいかせるよう、日々勉強します!
Cリーグ

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 原 宙史 アマ 115.2 49.1 164.3
2 相本 長武 アマ 54.0 99.5 153.5
3 弘中 栄司 アマ 122.3 ▲ 10.1 112.2
4 樋口 徹 プロ 65.8 29.6 95.4
5 山本 江利香 プロ 30.1 22.2 52.3
6 下山 哲也 プロ 73.3 ▲ 22.7 50.6
7 北島 勇輝 プロ 9.6 24.6 34.2
8 陣野 良貴 プロ 5.3 21.5 26.8
9 水町 慎一 プロ ▲ 17.4 42.4 25.0
10 進 栄二 プロ ▲ 4.9 27.3 22.4
11 流水 聖人 プロ 3.7 11.9 15.6
12 藤瀬 恒介 アマ 7.6 0.6 8.2
13 高野 翔太 アマ 10.8 ▲ 4.9 5.9
14 松尾 樹宏 プロ 7.8 ▲ 9.9 ▲ 2.1
15 西川 舞 プロ 15.4 ▲ 22.4 ▲ 7.0
16 公文 寛明 アマ ▲ 31.5 9.2 ▲ 22.3
17 濱田 貴幸 アマ ▲ 50.0 10.0 ▲ 40.0
18 河野 みのり プロ 9.0 ▲ 51.3 ▲ 42.3
19 吉田 彩乃 アマ ▲ 27.5 ▲ 16.2 ▲ 43.7
20 高末 丈永  アマ ▲ 65.3 ▲ 20.7 ▲ 86.0
21 山本 秋桜里 プロ ▲ 58.7 ▲ 29.2 ▲ 87.9
22 スカルリーパーA-ji プロ ▲ 11.4 ▲ 100.0 ▲ 111.4
23 哀河 斗南 プロ ▲ 54.8 ▲ 78.1 ▲ 132.9
24 松本 路也 アマ ▲ 121.2 ▲ 32.0 ▲ 153.2
25 山本 光男 プロ ▲ 4.5 ▲ 150.0 ▲ 154.5
26 友保 美香里 プロ ▲ 93.7 ▲ 73.4 ▲ 167.1
27 髙田 優香 アマ ▲ 32.0 ▲ 150.0 ▲ 182.0

皇帝位戦進出ライン、昇降級ライン:順位枠内に表示

第14期九州プロリーグ A・B・Cリーグ 第2節レポート

Aリーグレポート:小車祥

A卓(大和田×柴田×浜上×西原×安東)
B卓(藤原×塚本×青木×新谷)
C卓(小川×福田×中尾×小車)

私は今期、Aリーグ在籍3年目。1年目、2年目共にあと少しのところで決勝進出を逃した。
今期こそは絶対に決勝に進出し、皇帝位を獲得してやるという意気込みはあったが、第1節の対局が始まった時には気持ちは落ち着いていた。

今期Aリーグに昇級したのは小川・大和田・中尾・柴田の計4名。
第1節の対局が始まった瞬間、大和田の手が震えているのがわかった。
彼を見て、2年前初めてAリーグで対局した日の自分を思い出す。

なるほど、確かに震えていた。それは怯えていたのではなく、武者震いのようなものだ。
野心に満ち溢れ、闘争心剥き出しで戦う選手は非常に手強い。
第1節の大和田の成績からもそれは証明されていた。

第2節の私の対戦相手は、私と同じAリーグ在籍3年目の福田、Aリーグ返り咲きの小川、そして持前の攻撃力で一気に駆け上がってきた中尾。時に狂犬のような凶暴性を卓上で見せる中尾をどうなだめるか、それがテーマになるような展開予想が私の中で行われていたが、まさにその通りの試合となった。

とにかく中尾に手がよく入る。1回戦は中尾の猛攻に耐え凌ぐのがやっとだった。
中尾の連勝は阻止したい2回戦のオーラス、トップ目は中尾、私は29,300点の3着につけていた。

三万三万四万四万五万六万六万六索七索八索二筒三筒四筒  ドラ九筒

私はこれをリーチし、二万をツモって1,300・2,600のアガリ。
これでなんとか中尾と同点トップで終えるも連勝を阻止はできなかった。

3回戦、下記は中尾の親番での手牌。

二万三万四万四万一索二索三索六索六索六索一筒二筒三筒  ドラ六索

中尾はこれをリーチせず、河に3枚切れている一万をひっそりと狙っていた。
そこへツモ五万。小川が発を仕掛けておりソーズは場に高いように見えたが、中尾の選択は六索を切ってのリーチだった。
小川にロンと言われるかもしれない。福田にチーと言われてかわされるかもしれない。
そんな消極的思考など毛ほども見せぬ意志のこもった一打。それに呼応するかのような一発での六万ツモ(Aルールなので一発役はないが)。
こうなるともう手が付けられない。
中尾は絶好調のまま対局を終え、Aリーグ首位へと躍り出た。

A卓では初戦に浜上が大きなトップを取りそのまま突っ走るかと思われたが、それを阻んだのが前期の決勝メンバーである西原と、第1節と変わらぬ安定を見せた大和田。
B卓では繊細さに定評のある塚本が信じられない大へこみ。新谷が第1節のマイナスを一気に返し、持っていたマイナスをそのままプラスにするほどの大叩き。負けじと青木も加点し、高順位をキープ。

リスク回避に重きを置き、中尾や大和田に好きにさせてきた私だが、このまま黙っているわけにはいかない。
その気持ちは同じリーグで戦う者ならば全員同じであろう。
一選手として思うことはただ1つ。
「全身全霊で戦う」
全ての対局者にそれぞれの視点から描かれた物語があるだろう。
そこに秘めた思いはどれも計り知れないはずだし、比べることなどできないは当然だ。
例えば中尾の……大和田の……誰かの物語の一片に私の物語が交錯し、時に立ちはだかることができればそれほど嬉しいことはない。

今、最高に面白い九州のAリーグ。
これはそんな私たちが命を削って綴る、もしかしたらあなたへの物語である。

第3節組み合わせ予定
A卓(中尾×福田×青木×大和田×柴田)
B卓(小車×新谷×塚本×浜上)
C卓(小川×藤原×西原×安東)
(組み合わせは都合により変更になることもあります)

Aリーグ

順位 名前

1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計 順位
1 中尾 多門 16.7 81.1 97.8 1
2 大和田 篤史 40.3 27.3 67.6 2
3 西原 亨 1.8 39.7 41.5 3
4 青木 胤道 35.8 4.6 40.4 4
5 新谷 翔平 ▲ 30.9 62.8 31.9 5
6 浜上 文吾 31.6 ▲ 8.8 22.8 6
7 小車 祥 ▲ 2.5 18.1 15.6 7
8 藤原 英司 ▲ 2.7 13.6 10.9 8
9 小川 善章 ▲ 6.7 ▲ 33.3 ▲ 40.0 9
10 柴田 祐一朗 ▲ 18.0 ▲ 36.3 ▲ 54.3 10
11 塚本 将之 15.6 ▲ 81.0 ▲ 65.4 11
12 安東 裕允 ▲ 63.9 ▲ 21.9 ▲ 85.8 12
13 福田 正道 ▲ 38.1 ▲ 66.9 ▲ 105.0 13

Bリーグレポート:宮崎皓之介

A卓(矢野×服部×名倉×吉田)
B卓(石原×伊東×安永×宮崎)
C卓(中島×藤原×佐藤×榎田)
D卓(川崎×藤岡×古本×福田)
E卓(氷室×藤井×菊池×鶴)

皆様こんにちは、今回九州リーグBリーグレポートを務めます第29期生の宮崎です。初めてのレポートであるため稚拙ではありますが競技麻雀Aルールの面白さや私が感じたものを伝えることができたら幸いです。(以下敬称略)

今回、Bリーグは20名が5卓に別れて4半荘を争った。私の卓は以下のメンバー。
(石原×伊東×安永×宮崎)
このメンバーとはいずれも以前に同卓させていただいた機会があり、初めはのどかな雰囲気だったのだが対局が始まった瞬間にパリッとした空気に変わったのが非常に印象に残った。

対局内容だが自分の特に印象に残った場面を紹介したい。
1回戦東4局、親は私。ここまでお互いに決定打が出せずにいたがなんとか約32,000点のトップ目で迎えた親番で好配牌を得る。そして4巡目に、

三索五索七索八索九索一筒二筒三筒東白白発発  ドラ七索

ドラ面子と役牌トイツが2つあってメンゼンで進めば一索東を引いて18,000まで伸びると考えていたが、もし白発が打たれた場合ポンして2,900のテンパイをとるべきなのか?仮に仕掛けてテンパイをとっても以下の変化が望めるなら仕掛けたほうが柔軟ではないか?
発をポン、一索を引いて5,800。

一索三索七索八索九索一筒二筒三筒白白  ポン発発発

さらに、白をポンで11,600。

一索七索八索九索一筒二筒三筒  ポン白白白  ポン発発発

もし、これに中ツモならば跳満のテンパイである。これを踏まえると仕掛けるほうが自然であるのではないだろうか?様々な意見があるとは思うが、自分なりに今考えてみると1枚目から仕掛けるべきだったと思う。

実際どうなったかというと4巡目、北家・安永より1枚目の白が打たれるもスルー。5巡目、南家・石原より1枚目の発が打たれる。白で仕掛けなかったことも考えこれもスルー。中盤、2枚目の白を鳴きテンパイを入れるが仕掛けなども入って3人の手もだいぶ進んだ印象があった。結局、伊東より一索が打たれ一索四索待ちでテンパイしていた私のアガリだと思ったが安永のピンフに頭ハネされアガれず、親番はあえなく終了となった。

これが響いたか、この日の自分は▲13.6Pで第2節は終了となった。
今回は負けに終わったが、このような対局中の疑問を思考するプロセスが雀力を養い、自分を成長させてくれる。
この反省を踏まえ、Aリーグ昇格を目指して残り3節も闘牌していきたい。

最後に他の卓の紹介をしたい。
まず注目すべきは+105.2Pを叩き暫定首位に立った藤原だ。
第1節、第2節ともに浮きでここまで危なげない試合運びをしているのはさすがといったところ。
また、前期にAリーグから降格し、誰よりも強くAリーグ復帰を望んでいる名倉も+73.7Pで暫定3位とし、昨年度での雪辱を晴らすべく昇格を狙う。

第3節よりリーグ戦は上位陣とのポイント差が如実に現れ始める。そのポイント差が通常と異なる打牌や選択を生み出すこともリーグ戦の面白い要素の1つ。観戦して下さる方はそのような点にも着目してもらいたい。

Bリーグ

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 藤原 琢 プロ 4.0 105.2 109.2
2 菊池 豪 プロ 116.4 ▲ 27.8 88.6
3 名倉 徹 プロ 0.7 73.7 74.4
4 氷室 哀華 プロ ▲ 2.0 50.5 48.5
5 藤井 崇勝 アマ 59.8 ▲ 20.6 39.2
6 古本 和宏 プロ 2.1 32.5 34.6
7 川崎 行広 プロ ▲ 18.2 41.7 23.5
8 福田 譲二 プロ 31.9 ▲ 15.5 16.4
9 宮崎 皓之介 プロ 18.9 ▲ 13.6 5.3
10 服部 学 プロ 33.3 ▲ 29.3 4.0
11 佐藤 健治 プロ ▲ 1.2 2.2 1.0
12 鶴 浩昭 プロ 22.4 ▲ 22.1 0.3
13 石原 忠道 アマ ▲ 3.0 ▲ 11.3 ▲ 14.3
14 伊東 宏倫 プロ ▲ 39.4 22.1 ▲ 17.3
15 矢野 拓郎 プロ ▲ 63.0 42.2 ▲ 20.8
16 安永 敏郎 アマ ▲ 55.0 2.8 ▲ 52.2
17 藤岡 治之 プロ 5.2 ▲ 58.7 ▲ 53.5
18 吉田 雄紀 アマ ▲ 0.7 ▲ 86.6 ▲ 87.3
19 中島 行泰 アマ ▲ 40.9 ▲ 70.9 ▲ 111.8
20 榎田 賢二郎 プロ ▲ 92.3 ▲ 36.5 ▲ 128.8

Cリーグレポート:山本秋桜里

A卓(流水×原×高野×哀河)
B卓(濱田×西川×弘中×陣野)
C卓(山本秋桜里×下山×北島×進)
D卓(水町×樋口×河野×高末)
E卓(友保×相本×松尾×吉田)
F卓(公文×山本江利香×藤瀬×松本)

こんにちは。29期生の山本秋桜里です。
今年の4月から連盟員として活動しています。
初めてレポート書くので緊張していますがよろしくお願いします。

先輩方のレポートを見ていると、客観的によく見て大事なところをしっかり捉えているなって尊敬します。
見ていて状況がよく分かるので、私もそんな風に書きたいのですが、きっと難しいと思いますがご容赦ください。

2節目の卓は下山哲也プロ、北島勇輝プロ、進栄二プロと私の4人でした。

私は前節、すでに▲58.7Pでしたので、今回こそはとの思いは強かったのですが、結果からいうと今節も▲29.2Pとかなり苦戦してしまいました。これが実力という事なのだと思いました。本手は全て流され、良い配牌をもらってもアガれず、追いつかず…思い入れが強い程、メンタルに響いてしまうので、あまりのうまくいかなさに途中から歯痒くてプルプルしていました。精神から鍛えようと思います。

結果は、卓内トップは進プロ、卓内2位は北島プロ、卓内3位は下山プロ、卓内4位私はという結果になりました。

進プロはよくアガリを拾っていたと思います。
最初の半荘、平たい状況ながらも1人浮きのトップをとったのが大きかったのでは無いでしょうか。
私は、放銃は1,000のみ1回のラスとなりましたが、一発裏ドラの無いAルールだけにノーテン罰符などが相当な痛手だったのではと思います。

そのような状況が続き、本手がアガれず冷静さを失っていきます。
下山プロも相当我慢の連続だったと思いますが、表情は変わらず大人の対応でした。凄い。

青木プロの『過程が大切だよ』という言葉が身に染みました。
きっと皆過程を大切にして、長い目で見てそれが結果を出すのだろうなと思いました。
私の場合、その過程の努力の無さがこの結果なのだと思います。

まだあと3節。過程を大切にして、精神がブレ無い様に食らいついて行きたいと思います。
まだまだ新米ですが、自分なりに少しずつ結果に繋げていければと思います!

今節の反省が次節にいかせるよう、日々勉強します!

Cリーグ

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 原 宙史 アマ 115.2 49.1 164.3
2 相本 長武 アマ 54.0 99.5 153.5
3 弘中 栄司 アマ 122.3 ▲ 10.1 112.2
4 樋口 徹 プロ 65.8 29.6 95.4
5 山本 江利香 プロ 30.1 22.2 52.3
6 下山 哲也 プロ 73.3 ▲ 22.7 50.6
7 北島 勇輝 プロ 9.6 24.6 34.2
8 陣野 良貴 プロ 5.3 21.5 26.8
9 水町 慎一 プロ ▲ 17.4 42.4 25.0
10 進 栄二 プロ ▲ 4.9 27.3 22.4
11 流水 聖人 プロ 3.7 11.9 15.6
12 藤瀬 恒介 アマ 7.6 0.6 8.2
13 高野 翔太 アマ 10.8 ▲ 4.9 5.9
14 松尾 樹宏 プロ 7.8 ▲ 9.9 ▲ 2.1
15 西川 舞 プロ 15.4 ▲ 22.4 ▲ 7.0
16 公文 寛明 アマ ▲ 31.5 9.2 ▲ 22.3
17 濱田 貴幸 アマ ▲ 50.0 10.0 ▲ 40.0
18 河野 みのり プロ 9.0 ▲ 51.3 ▲ 42.3
19 吉田 彩乃 アマ ▲ 27.5 ▲ 16.2 ▲ 43.7
20 高末 丈永  アマ ▲ 65.3 ▲ 20.7 ▲ 86.0
21 山本 秋桜里 プロ ▲ 58.7 ▲ 29.2 ▲ 87.9
22 スカルリーパーA-ji プロ ▲ 11.4 ▲ 100.0 ▲ 111.4
23 哀河 斗南 プロ ▲ 54.8 ▲ 78.1 ▲ 132.9
24 松本 路也 アマ ▲ 121.2 ▲ 32.0 ▲ 153.2
25 山本 光男 プロ ▲ 4.5 ▲ 150.0 ▲ 154.5
26 友保 美香里 プロ ▲ 93.7 ▲ 73.4 ▲ 167.1
27 髙田 優香 アマ ▲ 32.0 ▲ 150.0 ▲ 182.0

皇帝位戦進出ライン、昇降級ライン:順位枠内に表示

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第30期プロリーグ A1 第3節レポート

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第3節。まだまだ序盤戦とはいえA1リーグでは毎節激しい戦いが繰り広げられている。
さぁ今節はどのような戦いが見られるのか。今節、私が注目したのは現在トータルポイントがプラスの沢崎、伊藤、荒、朝武の卓であった。
1回戦
東1局に先手を取ったのは、起家スタートの朝武。
6巡目に以下のテンパイが入る。
六万七万三索四索五索六索七索七索七索七索八索三筒四筒  ツモ五筒  ドラ二筒
親番で6巡目ということを考えるとリーチにいくのが自然ではあると思うが、朝武はドラの振り替えを見てダマテンに受ける。そして次巡、荒より2900のアガリとなった。
このアガリをどう見るか?「親番でのこの勝負手を2900で終わらせるのはもったいない。リーチを打つべきだ。」と考える打ち手も多いだろう。当然その考えも正しいと思うし、私もこの手牌をもらったらリーチにいくであろう。
しかし、朝武の選択はダマテンであった。
このアガリは私にはとても怖く映る。なぜなら、朝武はこの手牌を勝負手とは考えていないということだからだ。目先の点棒には眼もくれず、流れを掴むこと一点に的を絞っている。一局単位ではなく、どのように決定戦に残るかを考えた一年を見据えた戦い方であった。
この後は沢崎が1000、2000、2000は2300と打点はないもののアガリを積み重ねていく。
そして迎えた東3局2本場。
6巡目に親の沢崎が白をポンしている状況で、7巡目朝武の手牌は以下になった。
三万三万三万三索四索八索八索八筒八筒東東中中  ドラ四索  ツモ発
そして沢崎の捨て牌が
北八万西八筒七万四万九万
北西の切り出しからホンイツの可能性は低いであろうが、十分に打点を感じさせる捨て牌である。
ここでの選択は3つ。完全に受けるならば七対子に決める三万切り。バランスよく攻めるならば対子落としから様子をみて、ツモが伸びれば打発といく八筒切り。そして、まっすぐに攻めきるならば発のツモ切りである。
朝武の選択は発のツモ切りであった。この発を沢崎がポン。局面は一気に煮詰まった。
9巡目沢崎に
四索五索六索七索二筒三筒四筒  ポン発発発  ポン白白白  ドラ四索
のテンパイが入ると、朝武にも
三万三万三万三索四索五索八索八索八索東東中中
のリーチが入る。決着はすぐについた。
朝武が東を引き、価値ある3000,6000のアガリとなった。
東1局にあのタンピンをダマテンに構える打ち手が、今局は発を打ち切り跳満をものにする。A1で戦うトッププロの実力を見せつけられた半荘であった。
この後は、朝武が当然のように流れを掴みトップとなった。
これは余談だが、朝武が八筒切りもしくは三万切りを選択していたら、朝武が暗刻になった八索が沢崎に入り、沢崎の連荘が濃厚であった。
2回戦東3局。1回戦で流れを引き寄せた朝武は、わずか6巡で
五万五万五万二索二索二索七索七索八筒八筒発発発  ツモ七索  ドラ八筒
親の四暗刻を引きあがりダントツとなり、見事に2連勝を飾った。
一方、苦しい戦いを強いられている3人だが、荒は2半荘連続でプラスをキープしている。
劣勢に立たされてもポイントをキープする荒のその技術も、やはりトッププロのそれであった。
3回戦も東1局に朝武が荒のリーチに追いかけ、荒より12000を打ち取る。朝武好調の中でも粘っていた荒からのアガリだけに、朝武の独壇場になるかと思われたが、伊藤、沢崎も黙ってはいない。
3回戦は伊藤が、4回戦は沢崎がトップを取り切り朝武に独走を許さなかった。
特に沢崎は、3回戦までで約△60と非常に苦しかったのだが、ワンチャンスをものにしてきっかけを掴むと、一気に攻め切り67000点の大トップをものにした。
朝武がトータル首位に躍り出たが、まだまだ接戦で目の離せない戦いが続く。
第4節組み合わせ
A卓 前原 雄大 vs 柴田 弘幸 vs 古川 孝次 vs 伊藤 優孝
B卓 朝武 雅晴 vs 藤崎 智 vs 望月 雅継 vs 荒 正義
C卓 沢崎 誠 vs 近藤 久春 vs ダンプ大橋 vs 猿川 真寿

第30期プロリーグ A1 第3節レポート

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第3節。まだまだ序盤戦とはいえA1リーグでは毎節激しい戦いが繰り広げられている。
さぁ今節はどのような戦いが見られるのか。今節、私が注目したのは現在トータルポイントがプラスの沢崎、伊藤、荒、朝武の卓であった。

1回戦
東1局に先手を取ったのは、起家スタートの朝武。
6巡目に以下のテンパイが入る。

六万七万三索四索五索六索七索七索七索七索八索三筒四筒  ツモ五筒  ドラ二筒

親番で6巡目ということを考えるとリーチにいくのが自然ではあると思うが、朝武はドラの振り替えを見てダマテンに受ける。そして次巡、荒より2900のアガリとなった。

このアガリをどう見るか?「親番でのこの勝負手を2900で終わらせるのはもったいない。リーチを打つべきだ。」と考える打ち手も多いだろう。当然その考えも正しいと思うし、私もこの手牌をもらったらリーチにいくであろう。
しかし、朝武の選択はダマテンであった。
このアガリは私にはとても怖く映る。なぜなら、朝武はこの手牌を勝負手とは考えていないということだからだ。目先の点棒には眼もくれず、流れを掴むこと一点に的を絞っている。一局単位ではなく、どのように決定戦に残るかを考えた一年を見据えた戦い方であった。

この後は沢崎が1000、2000、2000は2300と打点はないもののアガリを積み重ねていく。
そして迎えた東3局2本場。
6巡目に親の沢崎が白をポンしている状況で、7巡目朝武の手牌は以下になった。

三万三万三万三索四索八索八索八筒八筒東東中中  ドラ四索  ツモ発

そして沢崎の捨て牌が

北八万西八筒七万四万九万

北西の切り出しからホンイツの可能性は低いであろうが、十分に打点を感じさせる捨て牌である。
ここでの選択は3つ。完全に受けるならば七対子に決める三万切り。バランスよく攻めるならば対子落としから様子をみて、ツモが伸びれば打発といく八筒切り。そして、まっすぐに攻めきるならば発のツモ切りである。
朝武の選択は発のツモ切りであった。この発を沢崎がポン。局面は一気に煮詰まった。
9巡目沢崎に

四索五索六索七索二筒三筒四筒  ポン発発発  ポン白白白  ドラ四索

のテンパイが入ると、朝武にも

三万三万三万三索四索五索八索八索八索東東中中

のリーチが入る。決着はすぐについた。
朝武が東を引き、価値ある3000,6000のアガリとなった。

東1局にあのタンピンをダマテンに構える打ち手が、今局は発を打ち切り跳満をものにする。A1で戦うトッププロの実力を見せつけられた半荘であった。
この後は、朝武が当然のように流れを掴みトップとなった。
これは余談だが、朝武が八筒切りもしくは三万切りを選択していたら、朝武が暗刻になった八索が沢崎に入り、沢崎の連荘が濃厚であった。
2回戦東3局。1回戦で流れを引き寄せた朝武は、わずか6巡で

五万五万五万二索二索二索七索七索八筒八筒発発発  ツモ七索  ドラ八筒

親の四暗刻を引きあがりダントツとなり、見事に2連勝を飾った。

一方、苦しい戦いを強いられている3人だが、荒は2半荘連続でプラスをキープしている。
劣勢に立たされてもポイントをキープする荒のその技術も、やはりトッププロのそれであった。
3回戦も東1局に朝武が荒のリーチに追いかけ、荒より12000を打ち取る。朝武好調の中でも粘っていた荒からのアガリだけに、朝武の独壇場になるかと思われたが、伊藤、沢崎も黙ってはいない。
3回戦は伊藤が、4回戦は沢崎がトップを取り切り朝武に独走を許さなかった。
特に沢崎は、3回戦までで約△60と非常に苦しかったのだが、ワンチャンスをものにしてきっかけを掴むと、一気に攻め切り67000点の大トップをものにした。
朝武がトータル首位に躍り出たが、まだまだ接戦で目の離せない戦いが続く。

第4節組み合わせ
A卓 前原 雄大 vs 柴田 弘幸 vs 古川 孝次 vs 伊藤 優孝
B卓 朝武 雅晴 vs 藤崎 智 vs 望月 雅継 vs 荒 正義
C卓 沢崎 誠 vs 近藤 久春 vs ダンプ大橋 vs 猿川 真寿

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第30期プロリーグ A2 第3節レポート

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第2節が終わった瞬間から、この第3節のレポートのテーマは私の心の中で決まっていた。
リーグ戦を観戦する時の方法としては、注目する選手の手牌の動きを見る観戦方法と、逆に視線が見える位置に陣取り、
その選手の思考を追う観戦方法があるだろう。
また、もう少し視野を広げて卓全体を俯瞰できるポジションに構え、普段対局している時には見ることの出来ない視点から対局を観戦する方法がある。観戦する皆さんも、いろいろな視点から対局を見ることにチャレンジすることをお勧めしたい。
普段の私は、比較的フラットな視点で観戦することを好むタイプだ。
さらにレポートを書くとなると、感情が入らない観戦方法の方が構成していく時に文章をまとめやすいといった理由もあったりするだけに、いつもは全体を見渡して観戦している事が多い。
しかし、今節はどうしてもある選手の麻雀に注目したかった。
その為、今回のレポートの内容は偏りがある内容になってしまう事を事前にお許し願いたい。
私が注目したのは上位3名が揃う組み合わせ。
首位の山井、2位の四柳、3位の前田に、昨年度惜しくも昇級を逃した黒沢と遠藤の卓。
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“ある選手”とは首位を走る山井。ここ数年での山井のスタイルチェンジからの進化と、その強さの秘密を探りたいと思っていたことが大きな理由だ。
対戦前から、今節は山井の後ろに陣取り好調の理由を探ろうと目論んでいたものの、山井は1回戦の抜け番という事で、首位の山井に挑戦権を突き付ける4人の争いに注目。
1回戦、開局から飛び出したのは親番の黒沢。
四柳からポンテンの2,900を召し取ると、続く東1局1本場、10巡目にリーチ。
三万四万五万六万七万五索五索五索六索二筒三筒四筒四筒  ツモ七索  打四筒 リーチ  ドラ五索
手役が確定し、ヤミに構えても十分な所を敢然とリーチを打てるところが黒沢の強み。
手堅く点棒を拾うというより、自分の力でポイントを掴み取るんだという意思や姿勢がギャラリーにも伝わるリーチで、今節の対戦に懸ける黒沢の気持ちがこちらにも伝わってくるようだ。
この確定18,000点のリーチに向かっていくのは遠藤。
7巡目テンパイも、
一万一万九万九万四索四索四索六索七索八索八索七筒七筒  ツモ七筒  打六索  ドラ五索
ツモリ三暗刻のテンパイを拒否し、あくまで高め追及のスタイルは以前には見られなかった形。
昨年度のA2リーグでの経験から、新たなスタイルを模索しているのだろうか。
黒沢のリーチを受け、遠藤は黒沢の現物八索をポン。黒沢の二万五万八万は何と山7枚、対する遠藤は山3枚。
麻雀のアガリ形の強さは待ちの枚数ではないが、打点の違いと形の強さから黒沢が圧倒的優位と見たが、勝者は遠藤。
黒沢が一万を掴んで決着。
ここから互いに牽制しあう展開が続いたが、局が大きく動いたのは南2局4本場。
10巡目、まずは北家の黒沢がリーチ。
このリーチを受け、次巡、南家の四柳が六筒を暗カン。リンシャンから東を引き込み即リーチ。
二筒三筒四筒東東東西西北北  暗カン牌の背六筒六筒牌の背  ドラ一万
同巡、西家・前田もテンパイも、待ち牌の六筒を暗カンされているだけにここはヤミ。
一万一万四万五万六万六万七万八万四索五索四筒五筒白  ツモ三索  打白  ドラ一万
この勝負所を制したのは黒沢。この日1日を象徴するようなアガリは、
六万七万七万八万九万七索八索九索七筒八筒九筒九筒九筒  リーチ  ツモ五万  ドラ五万
会心の2,000・4,000で1人抜け出すことに成功。
次局は遠藤が、前田のリーチをかい潜り見事に跳満を引きアガリ肉薄するも、
五万五万七万七万一索一索八索八索二筒八筒八筒九筒九筒  リーチ  ツモ二筒  ドラ五万
最後は黒沢がきっちりと締め勝負あり。
一索二索三索四索五索五索五索六索七索八索  ポン南南南  ロン三索  ドラ四万
注目の首位争いは、2位、3位共にマイナスしたため大きな変動はなし。
ここで満を持して山井の登場だ。
山井の強さは何度も対戦して十分にわかっているつもり…だった。
しかし、スタイルチェンジしてからの“本当の”強さの理由を知りたい自分がいた。
それが今回、山井の後ろに陣取った大きな理由の1つである。
山井が踏み込むタイミング、間合い、そして受け手順、全てのアクションが、今自分が山井から吸収しなければならないスキルで、自分に足りないモノだという事を自覚しているだけに、今節の山井の大爆発を密かに期待していたのも事実だ。(観戦記者という公平な視点で観戦しなければならないことは十分に承知の上で。)客観的にレポートは書かなければならないが、何か1つでも盗んで帰れたらいいなと。
しかし、今節は山井にとって受難の月となってしまったようだ。
2回戦東1局、親の山井は13巡目にリーチを放つものの、ドラ暗刻の黒沢があっさりとツモアガリ。
六万六万六万一索二索三筒四筒五筒七筒七筒東東東  ツモ三索  ドラ東
そして昇級争いのライバルである前田も続く。トップを走る黒沢から東3局の親番で、
一万一万一万七万八万七索八索九索南南南西西  リーチ  ロン九万  ドラ六万
高めの九万で9,600。
山井も南1局の親番で持ち前の爆発力の片鱗を見せる。
二万三万四万五万六万一索一索五索六索七索七筒八筒九筒  リーチ  ツモ四万  ドラ三万
五万六万七万七索七索七索一筒一筒五筒六筒六筒七筒八筒  リーチ  ツモ七筒  ドラ六筒
この二発のツモアガリでトップ目に立つも、今日の黒沢と前田の出来はそれ以上だった。
南1局3本場、黒沢は山井の追っかけリーチを受けながらも気合の3,000・6,000のツモアガリ。
五万六万七万七万八万九万七索七索八索八索九索一筒一筒  リーチ  ツモ九索  ドラ九索
首位の山井に親カブリさせる価値あるアガリを果たすものの、今度はその黒沢から前田が、
六万七万八万五索五索六索七索八索七筒七筒八筒八筒八筒  ロン七筒  ドラ五索
このアガリで黒沢の2連勝を阻止。山井は2着で自身の緒戦を終える。
3回戦、山井の強さを垣間見るスーパープレイが開局早々飛び出す。
5巡目に白をポンした牌姿は以下の形。
一万二万三万四万五万六万七万八万八万西  ポン白白白  ドラ八索
ここから上家・前田の放った三万を平然とスルー。
すると、ツモ二万西、ツモ五万二万と自然なテンパイを果たし、ハイテイで三万をツモ。
最高打点をモノにし一歩リードするも、山井自身が、
「このリーチは少し焦ったのかなぁ?」
と後悔を滲ませる一手が生まれる。
東2局7巡目、タンピンリャンペーコーを目指し進めていた山井は、待ち変えを選択しリーチ。
三万三万四万四万三索三索五索五索六索六索南南西  ドラ四万
「この手をしっかりとヤミテンでアガっていれば、今日の勝ちは間違いなかったのに。」
最終戦を前に語った山井のこの繊細さと、前局の大胆な戦い方とのバランスが山井の強さを物語っているのかもしれない。
今局の結果は、四柳がきっちりと捌き切り親権をキープ。
するとこのアガリから3連続でアガリをモノにし、1回戦の負債を取り戻す復調のきっかけとなったのだ。
山井が語るこの西タンキのヤミテン。テンパイは南をツモってのモノだった。
もし仮に、タンヤオ牌を引いてのテンパイであるなら、自然とタンヤオ牌でのヤミテンを選択したであろうし、前局の感触の良いアガリが、リーチを宣言させたものだと思っていた。自分が座っていたとしても同じようなアクションを起こす可能性もあるなと感じていただけに、山井の『繊細さと大胆さ』のバランスを感じ取ることが出来た瞬間だった。
実際、この瞬間から山井は苦戦を強いられることとなる。
絶好調の黒沢が抜け番の3回戦、前田が2回戦に引き続き連勝を果たし、息を吹き返した四柳が2着。
対局が終わった今振り返ってみても、四柳がプラスで終えたきっかけはこの局だったように思えるし、山井が苦しんだのもこのリーチがきっかけだったように思う。
しかし大切な事は、このアクション云々ではなく、この瞬間が山井にとってのターニングポイントだという事を、対局している最中から山井自身が感じ取ることが出来ているという事だと私は思う。
自分自身の置かれている位置や状態を客観的に見る“目”を持っている事。
自分自身の事だけでなく、周りの変化にも瞬時に対応し、判断することが出来る事。
これらが山井の強さを支える強さの一部分ではないかと結論付けることが出来たことが、今節の私にとっての収穫だったように思えるのだ。
話を対局に戻そう。
この日の主役はやはり黒沢。黒沢自身も、
「私じゃなかったらもっと勝ってたかも~。」
と、冗舌に語るほど、黒沢の状態は良かったように映った。
4回戦も、
一万二万一索二索三索三索四索五索六索六索一筒二筒三筒  リーチ  ツモ三万
六万七万八万九索九索九索四筒四筒五筒五筒六筒六筒発  ツモ発  ドラ発
この二発の2,000・3,900でトップを確定させる。
出入りの激しい内容ながら、攻める所は攻め、守る所は必死に守る。そういった戦う姿勢が卓外からも十分に感じ取ることが出来る程の気迫が、今節の黒沢からは伝わってきた。この姿勢を崩さない限り、今期も黒沢の活躍が期待できそうだ。
全体の成績を見ると、上位3人の争いはしばらくの間続く様相を見せている。
安定感のある勝又も今節も着実にプラスを重ね、上位を窺う好ポジションにつける。
また、今節の勝ち頭は石渡。
4114と激しい結果ながら、2回戦は70,000点越え、3回戦も60,000点越えと大爆発。
一期でのA1リーグ復帰も十分にありそうだ。
例年に比べ混戦模様のA2リーグ。
戦いは1/3を過ぎた所だが、この先どういったドラマが待っているのか全く予想できない。
来節も熱い戦いが期待できそうだ。

第30期プロリーグ A2 第3節レポート

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第2節が終わった瞬間から、この第3節のレポートのテーマは私の心の中で決まっていた。

リーグ戦を観戦する時の方法としては、注目する選手の手牌の動きを見る観戦方法と、逆に視線が見える位置に陣取り、
その選手の思考を追う観戦方法があるだろう。
また、もう少し視野を広げて卓全体を俯瞰できるポジションに構え、普段対局している時には見ることの出来ない視点から対局を観戦する方法がある。観戦する皆さんも、いろいろな視点から対局を見ることにチャレンジすることをお勧めしたい。

普段の私は、比較的フラットな視点で観戦することを好むタイプだ。
さらにレポートを書くとなると、感情が入らない観戦方法の方が構成していく時に文章をまとめやすいといった理由もあったりするだけに、いつもは全体を見渡して観戦している事が多い。

しかし、今節はどうしてもある選手の麻雀に注目したかった。
その為、今回のレポートの内容は偏りがある内容になってしまう事を事前にお許し願いたい。

私が注目したのは上位3名が揃う組み合わせ。
首位の山井、2位の四柳、3位の前田に、昨年度惜しくも昇級を逃した黒沢と遠藤の卓。

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“ある選手”とは首位を走る山井。ここ数年での山井のスタイルチェンジからの進化と、その強さの秘密を探りたいと思っていたことが大きな理由だ。
対戦前から、今節は山井の後ろに陣取り好調の理由を探ろうと目論んでいたものの、山井は1回戦の抜け番という事で、首位の山井に挑戦権を突き付ける4人の争いに注目。

1回戦、開局から飛び出したのは親番の黒沢。
四柳からポンテンの2,900を召し取ると、続く東1局1本場、10巡目にリーチ。

三万四万五万六万七万五索五索五索六索二筒三筒四筒四筒  ツモ七索  打四筒 リーチ  ドラ五索

手役が確定し、ヤミに構えても十分な所を敢然とリーチを打てるところが黒沢の強み。
手堅く点棒を拾うというより、自分の力でポイントを掴み取るんだという意思や姿勢がギャラリーにも伝わるリーチで、今節の対戦に懸ける黒沢の気持ちがこちらにも伝わってくるようだ。

この確定18,000点のリーチに向かっていくのは遠藤。
7巡目テンパイも、

一万一万九万九万四索四索四索六索七索八索八索七筒七筒  ツモ七筒  打六索  ドラ五索

ツモリ三暗刻のテンパイを拒否し、あくまで高め追及のスタイルは以前には見られなかった形。
昨年度のA2リーグでの経験から、新たなスタイルを模索しているのだろうか。

黒沢のリーチを受け、遠藤は黒沢の現物八索をポン。黒沢の二万五万八万は何と山7枚、対する遠藤は山3枚。
麻雀のアガリ形の強さは待ちの枚数ではないが、打点の違いと形の強さから黒沢が圧倒的優位と見たが、勝者は遠藤。
黒沢が一万を掴んで決着。

ここから互いに牽制しあう展開が続いたが、局が大きく動いたのは南2局4本場。
10巡目、まずは北家の黒沢がリーチ。

このリーチを受け、次巡、南家の四柳が六筒を暗カン。リンシャンから東を引き込み即リーチ。

二筒三筒四筒東東東西西北北  暗カン牌の背六筒六筒牌の背  ドラ一万

同巡、西家・前田もテンパイも、待ち牌の六筒を暗カンされているだけにここはヤミ。

一万一万四万五万六万六万七万八万四索五索四筒五筒白  ツモ三索  打白  ドラ一万

この勝負所を制したのは黒沢。この日1日を象徴するようなアガリは、

六万七万七万八万九万七索八索九索七筒八筒九筒九筒九筒  リーチ  ツモ五万  ドラ五万

会心の2,000・4,000で1人抜け出すことに成功。
次局は遠藤が、前田のリーチをかい潜り見事に跳満を引きアガリ肉薄するも、

五万五万七万七万一索一索八索八索二筒八筒八筒九筒九筒  リーチ  ツモ二筒  ドラ五万

最後は黒沢がきっちりと締め勝負あり。

一索二索三索四索五索五索五索六索七索八索  ポン南南南  ロン三索  ドラ四万

注目の首位争いは、2位、3位共にマイナスしたため大きな変動はなし。
ここで満を持して山井の登場だ。

山井の強さは何度も対戦して十分にわかっているつもり…だった。
しかし、スタイルチェンジしてからの“本当の”強さの理由を知りたい自分がいた。
それが今回、山井の後ろに陣取った大きな理由の1つである。

山井が踏み込むタイミング、間合い、そして受け手順、全てのアクションが、今自分が山井から吸収しなければならないスキルで、自分に足りないモノだという事を自覚しているだけに、今節の山井の大爆発を密かに期待していたのも事実だ。(観戦記者という公平な視点で観戦しなければならないことは十分に承知の上で。)客観的にレポートは書かなければならないが、何か1つでも盗んで帰れたらいいなと。

しかし、今節は山井にとって受難の月となってしまったようだ。
2回戦東1局、親の山井は13巡目にリーチを放つものの、ドラ暗刻の黒沢があっさりとツモアガリ。

六万六万六万一索二索三筒四筒五筒七筒七筒東東東  ツモ三索  ドラ東

そして昇級争いのライバルである前田も続く。トップを走る黒沢から東3局の親番で、

一万一万一万七万八万七索八索九索南南南西西  リーチ  ロン九万  ドラ六万

高めの九万で9,600。

山井も南1局の親番で持ち前の爆発力の片鱗を見せる。

二万三万四万五万六万一索一索五索六索七索七筒八筒九筒  リーチ  ツモ四万  ドラ三万

五万六万七万七索七索七索一筒一筒五筒六筒六筒七筒八筒  リーチ  ツモ七筒  ドラ六筒

この二発のツモアガリでトップ目に立つも、今日の黒沢と前田の出来はそれ以上だった。
南1局3本場、黒沢は山井の追っかけリーチを受けながらも気合の3,000・6,000のツモアガリ。

五万六万七万七万八万九万七索七索八索八索九索一筒一筒  リーチ  ツモ九索  ドラ九索

首位の山井に親カブリさせる価値あるアガリを果たすものの、今度はその黒沢から前田が、

六万七万八万五索五索六索七索八索七筒七筒八筒八筒八筒  ロン七筒  ドラ五索

このアガリで黒沢の2連勝を阻止。山井は2着で自身の緒戦を終える。

3回戦、山井の強さを垣間見るスーパープレイが開局早々飛び出す。
5巡目に白をポンした牌姿は以下の形。

一万二万三万四万五万六万七万八万八万西  ポン白白白  ドラ八索

ここから上家・前田の放った三万を平然とスルー。

すると、ツモ二万西、ツモ五万二万と自然なテンパイを果たし、ハイテイで三万をツモ。
最高打点をモノにし一歩リードするも、山井自身が、

「このリーチは少し焦ったのかなぁ?」

と後悔を滲ませる一手が生まれる。
東2局7巡目、タンピンリャンペーコーを目指し進めていた山井は、待ち変えを選択しリーチ。

三万三万四万四万三索三索五索五索六索六索南南西  ドラ四万

「この手をしっかりとヤミテンでアガっていれば、今日の勝ちは間違いなかったのに。」

最終戦を前に語った山井のこの繊細さと、前局の大胆な戦い方とのバランスが山井の強さを物語っているのかもしれない。

今局の結果は、四柳がきっちりと捌き切り親権をキープ。
するとこのアガリから3連続でアガリをモノにし、1回戦の負債を取り戻す復調のきっかけとなったのだ。

山井が語るこの西タンキのヤミテン。テンパイは南をツモってのモノだった。
もし仮に、タンヤオ牌を引いてのテンパイであるなら、自然とタンヤオ牌でのヤミテンを選択したであろうし、前局の感触の良いアガリが、リーチを宣言させたものだと思っていた。自分が座っていたとしても同じようなアクションを起こす可能性もあるなと感じていただけに、山井の『繊細さと大胆さ』のバランスを感じ取ることが出来た瞬間だった。

実際、この瞬間から山井は苦戦を強いられることとなる。
絶好調の黒沢が抜け番の3回戦、前田が2回戦に引き続き連勝を果たし、息を吹き返した四柳が2着。

対局が終わった今振り返ってみても、四柳がプラスで終えたきっかけはこの局だったように思えるし、山井が苦しんだのもこのリーチがきっかけだったように思う。
しかし大切な事は、このアクション云々ではなく、この瞬間が山井にとってのターニングポイントだという事を、対局している最中から山井自身が感じ取ることが出来ているという事だと私は思う。

自分自身の置かれている位置や状態を客観的に見る“目”を持っている事。
自分自身の事だけでなく、周りの変化にも瞬時に対応し、判断することが出来る事。

これらが山井の強さを支える強さの一部分ではないかと結論付けることが出来たことが、今節の私にとっての収穫だったように思えるのだ。

話を対局に戻そう。
この日の主役はやはり黒沢。黒沢自身も、

「私じゃなかったらもっと勝ってたかも~。」

と、冗舌に語るほど、黒沢の状態は良かったように映った。

4回戦も、

一万二万一索二索三索三索四索五索六索六索一筒二筒三筒  リーチ  ツモ三万

六万七万八万九索九索九索四筒四筒五筒五筒六筒六筒発  ツモ発  ドラ発

この二発の2,000・3,900でトップを確定させる。
出入りの激しい内容ながら、攻める所は攻め、守る所は必死に守る。そういった戦う姿勢が卓外からも十分に感じ取ることが出来る程の気迫が、今節の黒沢からは伝わってきた。この姿勢を崩さない限り、今期も黒沢の活躍が期待できそうだ。

全体の成績を見ると、上位3人の争いはしばらくの間続く様相を見せている。
安定感のある勝又も今節も着実にプラスを重ね、上位を窺う好ポジションにつける。

また、今節の勝ち頭は石渡。
4114と激しい結果ながら、2回戦は70,000点越え、3回戦も60,000点越えと大爆発。
一期でのA1リーグ復帰も十分にありそうだ。

例年に比べ混戦模様のA2リーグ。
戦いは1/3を過ぎた所だが、この先どういったドラマが待っているのか全く予想できない。
来節も熱い戦いが期待できそうだ。

何を切る?/何を切る?fromロン2 2013年6月

みなさん、こんにちは。今月より『何を切る?fromロン2』を担当させていただくことになりました、
杉浦勘介です。よろしくお願いします。
このコーナーでは、オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロ雀士とロン2ユーザーの解答をグラフを使って比較していきたいと思います。
多くのプロより、丁寧な解説をいただきましたので、みなさんの雀力アップの参考にしていただければと思います。
問題提供:「ロン2
nanikirugraph
ロン2道場ルール(一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
東3局1本場東家(色の濃くなっている牌はツモ切りです)
プロ
nanikirugraph
ロン2ユーザー
nanikirugraph
プロ
三万切り・・・25人 二筒切り・・・24人 二万切り・・・8人 五索切り・・・6人 四筒切り・・・2人 六万切り・・・1人 七万切り・・・1人
ロン2ユーザー
二万切り・・・32.8% 三万切り・・・18.2% 二筒切り・・・18.2% 五索切り・・・17.8% 四筒切り・・・5.3% 七万切り・・・4.9% 六万切り・・・1.2% 九索切り・・・0.8% 二索切り・・・0.4% 四索切り・・・0.4%
 
プロ解答(50音順)
三万切り
赤司美奈子
「素直に1シャンテンに取りたい。」
荒正義
「ソーズが伸びたら一通へ。」
石渡正志
「三色より一通、ピンフ狙いが良いと思います。」
和泉由希子
「一応、一通を見つつ、カン三筒が入ったらリーチ。」
伊藤優孝
「素直に1シャンテンに取っておくが、狙いは一通に的を絞る。」
内川幸太郎
「現在3着目ですが、親が2回残っていますし、前巡にドラも切っているので、ここは親落としをテーマにスピードを優先させます。五万八万ツモは二筒切りでテンパイ取らず。カン三筒が埋まったらヤミテン。
ソーズの一通の時のみリーチと行きます。」
内田美乃里
「一通を見て。五万八万を先に引いたら二筒切り。ソーズには手をかけず、五筒を引いた時のみ二索切りにします。」
大川哲哉
「三色にはこだわらず、素直に1シャンテンに受ける。カン三筒のテンパイは取らないようにする。」
太田昌樹
「ドラまで切っているのでスピード重視で1シャンテンとします。三色狙いとの比較では好形の残る一通狙いを優先。」
近藤久春
「一通狙い。三筒を引いたらヤミテンに。」
紺野真太郎
「東場なので素直に1シャンテンに取り、三筒を引けばピンフ、ソーズが伸びれば一通へ。五万八万先引きは二筒切りのテンパイ取らず。」
佐々木寿人
「1シャンテンに取りつつ、一通への渡りを見る。ツモ三筒はリーチ。ツモ五万八万はテンパイ取らずの打二筒とする。」
猿川真寿
「多少の点数差はあるが、まだ先は長く、一発裏ドラありということもあるので1シャンテンは崩したくない。マンズの下はいい待ちになりそうですが、三万切りとして、スピードと一通を見ていきたい。」
柴田弘幸
三筒が埋まらなかったら、二筒を切ってソーズの横も見る。」
瀬戸熊直樹
「まだ東場ということもあり、状況的に無理に手役は追わない。ソーズが伸びた場合は二筒四筒落とし、五万八万を引いた場合は状況により打二筒かテンパイ取りの選択をする。」
刀川昌浩
三筒が入れば即リーチで先制、もしくはソーズが伸びての一通。どちらも先手でリーチを打つ。」
西川淳
四万三筒限定の三色同順は見切り、ダイレクト三筒のテンパイとソーズの伸びに期待する。まだ4巡目なので断定はしないが、北家の三万切り、リャンメンテンパイの五万八万待ちなど雰囲気が良くないので、ヤミテンを選択する可能性が高いです。」
樋口新
三筒ダイレクト引きで即リーチ。ソーズが伸びれば一通も見る。」
平岡理恵
「234の三色を見るのであれば他で雀頭を作らなければならないので、三色は見切ってソーズの伸びを見たい。一通の可能性があるので、五万八万が入れば打二筒とし、四筒とソーズのくっつきの両天秤にする。」
藤原隆弘
「1シャンテンはキープし、三筒引きならピンフのヤミテンで捌く。一索六索を引いた時だけピンズを外してメンピン一通狙い。」
堀内正人
「1シャンテンをキープしつつソーズの変化を見る。六万七万を雀頭にできても三色は確定していないので一通へ。ツモ三筒なら即リーチ、五万八万ツモなら打二筒でテンパイ外し、中巡以降で他家に動きがなければカン三筒の1,300点でのリーチもありえます。」
三戸亮祐
「ダイレクトに三筒を入れたらリーチを打つが、五万八万は先に入るかソーズの伸びで一通を見る。一発、裏ありなら無理に三色は見ない。」
安田麻里菜
「ソーズの伸びに期待。」
山井弘
「一通は落としたくないのでソーズには手をかけない。状態が良くないので、無理に複数の手役は狙わず、ここでは三色を見切って1シャンテンをキープしたい。」
四柳弘樹
「234の三色よりはソーズの一通を本線に考えます。ソーズの伸びを見て雀頭固定の打三万とします。先に三筒を引いたら素直にピンフで良しとします。」
 
二筒切り
井出一寛
「三色を狙うには六万七万切りをする必要あり。東場の南家でもあり、確実にアガリ親を持ってきたい。一発、裏ありのルールなのでリャンメン以上はリーチ。できれば一通に。」
岡田茂
「一通を狙いたい。親落としが本線。」
長内真実
「234の三色も見たいのですがフラットにテンパイ、うまくいけば一通を見ながら打ちます。」
勝又健志
「三色よりも一通が狙い。一発、裏ありならば、好形を作ってリーチに行きたい。」
河井保国
「点数的にソーズの一通を目指す。」
北野由実
「メンツオーバーかつ愚形があるので、234の三色は見切る。一通を見つつ、基本的には手なりで進めるために、ピンズのカンチャンを外していく。」
黒沢咲
「三色が見えるが、ドラも切ってしまっているので、打点よりアガリやすさ優先で手を進めたい。この局は軽くアガって、親番での大爆発を目指す。」
沢崎誠
「三色は見切って、ソーズが伸びての一通狙いとする。五筒引きのピンフ手を残すため二筒切り。」
白河雪菜
「ソーズの一通を見ながらピンフ系に。」
白鳥翔
「まだ巡目が早いので、柔らかく構える。234は追わない。」
滝沢和典
「ピンフ、一通。三色は見切る。」
ダンプ大橋
「234にするなら六万七万のターツを切らないといけないので三色は見切ります。ピンフか一通になればいいなと思います。」
朝武雅晴
「マンズが埋まっての役なしテンパイには取りたくないので。」
中村慎吾
「234の三色は見切り柔軟にピンフ系に構える。狙うはソーズの一通。」
中山奈々美
「234も見えるが一を引くと悲しいのでピンズを嫌ってソーズを伸ばす。良形と一通を目指しての一打です。」
奈良圭純
「三色を狙うと手牌が窮屈になりそう。本線はピンフ。」
仁平宣明
「ソーズは横に伸びそうなので手をかけられない。三色と一通を見ての二万切りや六万七万切りは、やりすぎの感がするので、重いピンズを外す。基本的にはヤミテンでアガリ、親を迎えたい。一通になればリーチ。」
藤崎智
「手広く受けて三色は見切ります。」
前原雄大
「持ち点が示すように大役を狙うべき局面ではないと見る。ならば打点にこだわらず、良い親番を迎えるべきと考える。」
右田勇一郎
「ピンフ狙いの手なりで進めてもいけるため、一通狙い。ひねった手順になりそうなので、234は狙わない。」
宮内こずえ
「ソーズの一通を見るので、ソーズには手をかけません。234の三色が見えますが、その場合雀頭を六万七万に求めなくてはいけないので、ここで見切ります。」
山田浩之
「234の三色をあきらめ、ソーズの好形を活かして一通狙いに切り替える。とすると、三万切りの1シャンテンキープも有力だが、カン三筒の役なしテンパイはどうせ取らないのだから、後に強い形を残す2シャンテン戻しの二筒切り。四筒からではないのは、ツモ五筒三万切りの1シャンテンに取るため。」
優木美智
「234の三色を見切ることになるし、シャンテン数も落とすことになりますが、最終的なアガリやすさと一通を見て、リーチのかけやすい形にしたいです。まだ2回親番も残っているので。」
和久津晶
「まだ巡目は早いがピンズが一番重くリャンメンではない。234に見えるが雀頭がなく、345や一通も見えなくはない。」
 
二万切り
蒼井ゆりか
「まだ巡目が早いので、一通と三色を見て。」
井出康平
「三色、一通など手役を追いたいが、どこも横の裏目が嫌なので。」
浜上文吾
「234の三色、ソーズの一通を見て雀頭を固定しない打二万。ギリギリまで手役の可能性を追います。」
古川孝次
「ドラを切った状況の中で、234の三色を狙えるか微妙な牌姿。とりあえず二万を1枚外す。もう1つの狙いはソーズの一通。」
望月雅継
「スピードよりも大きく構えて手役をこぼさないように。役ありテンパイ以外は取らないつもりで。」
吉田直
「234の三色と一通を狙う。」
王政芳
「点数が欲しい局面で三色か一通しか狙いません。」
 
五索切り
岩井健太
「前巡にドラ切りしたので最速を目指す。三筒入れば即リーチ。一万四万引きで二万切り。」
大庭三四郎
「1シャンテンに受けつつ、四万を引いたら三色を見て二万を切る。一万を引いても二万を切って手広く受ける。」
小車祥
「一通は不確定すぎるので見ません。六万七万が重なった場合のみ三色を追いますが、先に二筒四筒を重ねるようならスピード重視でピンズを雀頭固定します。」
童瞳
「234の三色を見つつ、シャンテン数を落とさない。」
福光聖雄
「一通の裏目となるツモ六索はタンヤオに変わるので一通は見切る。四万から引かない限りは、三色にも固執しない。」
吉田幸雄
「三色に固定してツモ切り。一通は難しそう。」
 
四筒切り
こごまさとし
「234の三色よりピンフ、一通を狙います。三色のテンパイはカン三筒待ち、または一万四万待ちになると思うが、リャンメンの一万四万待ちになりにくいのでは。」
中村毅
「三色よりも一通を見る。まだ親もあるので平たく行く。」
 
六万切り
老月貴紀
五万八万を引いてテンパイしてもつまらないし、ソーズの一通や234の変化も見て。」
 
七万切り
ジェン
「三色を見ながら。いろいろな手替わりもある。」

何を切る?fromロン2 2013年6月

みなさん、こんにちは。今月より『何を切る?fromロン2』を担当させていただくことになりました、
杉浦勘介です。よろしくお願いします。

このコーナーでは、オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロ雀士とロン2ユーザーの解答をグラフを使って比較していきたいと思います。
多くのプロより、丁寧な解説をいただきましたので、みなさんの雀力アップの参考にしていただければと思います。

問題提供:「ロン2

nanikirugraph

ロン2道場ルール(一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
東3局1本場東家(色の濃くなっている牌はツモ切りです)

プロ
nanikirugraph

ロン2ユーザー
nanikirugraph

プロ
三万切り・・・25人 二筒切り・・・24人 二万切り・・・8人 五索切り・・・6人 四筒切り・・・2人 六万切り・・・1人 七万切り・・・1人

ロン2ユーザー
二万切り・・・32.8% 三万切り・・・18.2% 二筒切り・・・18.2% 五索切り・・・17.8% 四筒切り・・・5.3% 七万切り・・・4.9% 六万切り・・・1.2% 九索切り・・・0.8% 二索切り・・・0.4% 四索切り・・・0.4%

 

プロ解答(50音順)

三万切り

赤司美奈子
「素直に1シャンテンに取りたい。」

荒正義
「ソーズが伸びたら一通へ。」

石渡正志
「三色より一通、ピンフ狙いが良いと思います。」

和泉由希子
「一応、一通を見つつ、カン三筒が入ったらリーチ。」

伊藤優孝
「素直に1シャンテンに取っておくが、狙いは一通に的を絞る。」

内川幸太郎
「現在3着目ですが、親が2回残っていますし、前巡にドラも切っているので、ここは親落としをテーマにスピードを優先させます。五万八万ツモは二筒切りでテンパイ取らず。カン三筒が埋まったらヤミテン。
ソーズの一通の時のみリーチと行きます。」

内田美乃里
「一通を見て。五万八万を先に引いたら二筒切り。ソーズには手をかけず、五筒を引いた時のみ二索切りにします。」

大川哲哉
「三色にはこだわらず、素直に1シャンテンに受ける。カン三筒のテンパイは取らないようにする。」

太田昌樹
「ドラまで切っているのでスピード重視で1シャンテンとします。三色狙いとの比較では好形の残る一通狙いを優先。」

近藤久春
「一通狙い。三筒を引いたらヤミテンに。」

紺野真太郎
「東場なので素直に1シャンテンに取り、三筒を引けばピンフ、ソーズが伸びれば一通へ。五万八万先引きは二筒切りのテンパイ取らず。」

佐々木寿人
「1シャンテンに取りつつ、一通への渡りを見る。ツモ三筒はリーチ。ツモ五万八万はテンパイ取らずの打二筒とする。」

猿川真寿
「多少の点数差はあるが、まだ先は長く、一発裏ドラありということもあるので1シャンテンは崩したくない。マンズの下はいい待ちになりそうですが、三万切りとして、スピードと一通を見ていきたい。」

柴田弘幸
三筒が埋まらなかったら、二筒を切ってソーズの横も見る。」

瀬戸熊直樹
「まだ東場ということもあり、状況的に無理に手役は追わない。ソーズが伸びた場合は二筒四筒落とし、五万八万を引いた場合は状況により打二筒かテンパイ取りの選択をする。」

刀川昌浩
三筒が入れば即リーチで先制、もしくはソーズが伸びての一通。どちらも先手でリーチを打つ。」

西川淳
四万三筒限定の三色同順は見切り、ダイレクト三筒のテンパイとソーズの伸びに期待する。まだ4巡目なので断定はしないが、北家の三万切り、リャンメンテンパイの五万八万待ちなど雰囲気が良くないので、ヤミテンを選択する可能性が高いです。」

樋口新
三筒ダイレクト引きで即リーチ。ソーズが伸びれば一通も見る。」

平岡理恵
「234の三色を見るのであれば他で雀頭を作らなければならないので、三色は見切ってソーズの伸びを見たい。一通の可能性があるので、五万八万が入れば打二筒とし、四筒とソーズのくっつきの両天秤にする。」

藤原隆弘
「1シャンテンはキープし、三筒引きならピンフのヤミテンで捌く。一索六索を引いた時だけピンズを外してメンピン一通狙い。」

堀内正人
「1シャンテンをキープしつつソーズの変化を見る。六万七万を雀頭にできても三色は確定していないので一通へ。ツモ三筒なら即リーチ、五万八万ツモなら打二筒でテンパイ外し、中巡以降で他家に動きがなければカン三筒の1,300点でのリーチもありえます。」

三戸亮祐
「ダイレクトに三筒を入れたらリーチを打つが、五万八万は先に入るかソーズの伸びで一通を見る。一発、裏ありなら無理に三色は見ない。」

安田麻里菜
「ソーズの伸びに期待。」

山井弘
「一通は落としたくないのでソーズには手をかけない。状態が良くないので、無理に複数の手役は狙わず、ここでは三色を見切って1シャンテンをキープしたい。」

四柳弘樹
「234の三色よりはソーズの一通を本線に考えます。ソーズの伸びを見て雀頭固定の打三万とします。先に三筒を引いたら素直にピンフで良しとします。」

 

二筒切り

井出一寛
「三色を狙うには六万七万切りをする必要あり。東場の南家でもあり、確実にアガリ親を持ってきたい。一発、裏ありのルールなのでリャンメン以上はリーチ。できれば一通に。」

岡田茂
「一通を狙いたい。親落としが本線。」

長内真実
「234の三色も見たいのですがフラットにテンパイ、うまくいけば一通を見ながら打ちます。」

勝又健志
「三色よりも一通が狙い。一発、裏ありならば、好形を作ってリーチに行きたい。」

河井保国
「点数的にソーズの一通を目指す。」

北野由実
「メンツオーバーかつ愚形があるので、234の三色は見切る。一通を見つつ、基本的には手なりで進めるために、ピンズのカンチャンを外していく。」

黒沢咲
「三色が見えるが、ドラも切ってしまっているので、打点よりアガリやすさ優先で手を進めたい。この局は軽くアガって、親番での大爆発を目指す。」

沢崎誠
「三色は見切って、ソーズが伸びての一通狙いとする。五筒引きのピンフ手を残すため二筒切り。」

白河雪菜
「ソーズの一通を見ながらピンフ系に。」

白鳥翔
「まだ巡目が早いので、柔らかく構える。234は追わない。」

滝沢和典
「ピンフ、一通。三色は見切る。」

ダンプ大橋
「234にするなら六万七万のターツを切らないといけないので三色は見切ります。ピンフか一通になればいいなと思います。」

朝武雅晴
「マンズが埋まっての役なしテンパイには取りたくないので。」

中村慎吾
「234の三色は見切り柔軟にピンフ系に構える。狙うはソーズの一通。」

中山奈々美
「234も見えるが一を引くと悲しいのでピンズを嫌ってソーズを伸ばす。良形と一通を目指しての一打です。」

奈良圭純
「三色を狙うと手牌が窮屈になりそう。本線はピンフ。」

仁平宣明
「ソーズは横に伸びそうなので手をかけられない。三色と一通を見ての二万切りや六万七万切りは、やりすぎの感がするので、重いピンズを外す。基本的にはヤミテンでアガリ、親を迎えたい。一通になればリーチ。」

藤崎智
「手広く受けて三色は見切ります。」

前原雄大
「持ち点が示すように大役を狙うべき局面ではないと見る。ならば打点にこだわらず、良い親番を迎えるべきと考える。」

右田勇一郎
「ピンフ狙いの手なりで進めてもいけるため、一通狙い。ひねった手順になりそうなので、234は狙わない。」

宮内こずえ
「ソーズの一通を見るので、ソーズには手をかけません。234の三色が見えますが、その場合雀頭を六万七万に求めなくてはいけないので、ここで見切ります。」

山田浩之
「234の三色をあきらめ、ソーズの好形を活かして一通狙いに切り替える。とすると、三万切りの1シャンテンキープも有力だが、カン三筒の役なしテンパイはどうせ取らないのだから、後に強い形を残す2シャンテン戻しの二筒切り。四筒からではないのは、ツモ五筒三万切りの1シャンテンに取るため。」

優木美智
「234の三色を見切ることになるし、シャンテン数も落とすことになりますが、最終的なアガリやすさと一通を見て、リーチのかけやすい形にしたいです。まだ2回親番も残っているので。」

和久津晶
「まだ巡目は早いがピンズが一番重くリャンメンではない。234に見えるが雀頭がなく、345や一通も見えなくはない。」

 

二万切り

蒼井ゆりか
「まだ巡目が早いので、一通と三色を見て。」

井出康平
「三色、一通など手役を追いたいが、どこも横の裏目が嫌なので。」

浜上文吾
「234の三色、ソーズの一通を見て雀頭を固定しない打二万。ギリギリまで手役の可能性を追います。」

古川孝次
「ドラを切った状況の中で、234の三色を狙えるか微妙な牌姿。とりあえず二万を1枚外す。もう1つの狙いはソーズの一通。」

望月雅継
「スピードよりも大きく構えて手役をこぼさないように。役ありテンパイ以外は取らないつもりで。」

吉田直
「234の三色と一通を狙う。」

王政芳
「点数が欲しい局面で三色か一通しか狙いません。」

 

五索切り

岩井健太
「前巡にドラ切りしたので最速を目指す。三筒入れば即リーチ。一万四万引きで二万切り。」

大庭三四郎
「1シャンテンに受けつつ、四万を引いたら三色を見て二万を切る。一万を引いても二万を切って手広く受ける。」

小車祥
「一通は不確定すぎるので見ません。六万七万が重なった場合のみ三色を追いますが、先に二筒四筒を重ねるようならスピード重視でピンズを雀頭固定します。」

童瞳
「234の三色を見つつ、シャンテン数を落とさない。」

福光聖雄
「一通の裏目となるツモ六索はタンヤオに変わるので一通は見切る。四万から引かない限りは、三色にも固執しない。」

吉田幸雄
「三色に固定してツモ切り。一通は難しそう。」

 

四筒切り

こごまさとし
「234の三色よりピンフ、一通を狙います。三色のテンパイはカン三筒待ち、または一万四万待ちになると思うが、リャンメンの一万四万待ちになりにくいのでは。」

中村毅
「三色よりも一通を見る。まだ親もあるので平たく行く。」

 

六万切り

老月貴紀
五万八万を引いてテンパイしてもつまらないし、ソーズの一通や234の変化も見て。」

 

七万切り

ジェン
「三色を見ながら。いろいろな手替わりもある。」

特集企画/第四回麻雀トライアスロン雀豪決定戦 出場選手紹介

“麻雀トライアスロン”とは!?
一般的にトライアスロンとは鉄人レースと言われ、水泳・自転車・マラソンの3種目で競う耐久競技のことを言います。ではこの“麻雀”トライアスロンとは?
2009年、日本プロ麻雀連盟で創設された、まったく新しい形の“麻雀”のタイトル戦、
それが、『麻雀トライアスロン』です。
東風戦・半荘戦・3人麻雀の順に戦い、3種目をワンクールとして、1次予選・2次予選・決勝と勝ち進んで行きます。
最後が3人麻雀となっており、得点力が高く爆発力のあるゲームだけに大逆転も可能。
さらに、今回から二次予選は東風戦で各2名が敗退、半荘戦でも各2名が敗退といった、サバイバル形式のシステムとなり、さらにスリリングな展開が予想されます。
今年で4回目を迎えるこのタイトル戦ですが、毎年各界を代表する雀豪の方々にお集まりいただき、豪華な顔ぶれで開催されます。今回も腕に覚えのあるこの16名が集結しました。
※【順不同・敬称略】

tri

 

tri 川合俊一
(元バレーボール日本代表主将)
tri 南部虎弾
(パフォーマー)
tri 小池一夫
(作家/漫画原作者)
tri 片山まさゆき
(漫画家)
tri ガッツ石松
(元WBC世界ライト級チャンピオン)
tri 見栄晴
(タレント)
tri 佐々木信也
(元プロ野球選手/キャスター)
tri 武藤敬司
(全日本プロレス会長)
tri 先崎学
(日本将棋連盟八段)
tri 宝田明
(俳優)
tri 武宮正樹
(日本棋院九段)
tri 白川道
(作家)
tri 畑正憲
(作家)
tri 坂上忍
(俳優)
tri 風間やんわり
(漫画家)
tri 池谷直樹
(元体操選手/タレント)

 
そして、迎え撃つは日本プロ麻雀連盟を代表するプロ雀士16名!

tri

 

tri 森山茂和会長 tri 小島武夫最高顧問 tri 灘麻太郎名誉会長 tri 荒正義副会長
tri 伊藤優孝副会長 tri 前原雄大 tri 古川孝次 tri 瀬戸熊直樹
tri 滝沢和典 tri 藤崎智 tri 佐々木寿人 tri 二階堂亜樹
tri 二階堂瑠美 tri 和泉由希子 tri 宮内こずえ tri 蒼井ゆりか

以上の32名により、過酷なレースが今始まろうとしています。
雀豪が勝つのかプロ雀士が勝つのか!?
知力・体力・時の運を兼ね備え、栄えある「第四回麻雀トライアスロン 雀豪決定戦」の優勝を手にするのは誰か!!

tri tri

予選のダイジェストや決勝の模様は、6月12日(水)エンタメ~テレにて放送決定!!
どうぞご期待下さい!
番組配信スケジュール
6月12日 (水)#1 22:30~初回放送
7月1日 (月)#2 19:00~初回放送
7月15日 (月)#3 19:00~初回放送
 
tri
エンタメーテレ 番組紹介ページはこちら

第四回麻雀トライアスロン雀豪決定戦 出場選手紹介

“麻雀トライアスロン”とは!?

一般的にトライアスロンとは鉄人レースと言われ、水泳・自転車・マラソンの3種目で競う耐久競技のことを言います。ではこの“麻雀”トライアスロンとは?

2009年、日本プロ麻雀連盟で創設された、まったく新しい形の“麻雀”のタイトル戦、
それが、『麻雀トライアスロン』です。

東風戦・半荘戦・3人麻雀の順に戦い、3種目をワンクールとして、1次予選・2次予選・決勝と勝ち進んで行きます。

最後が3人麻雀となっており、得点力が高く爆発力のあるゲームだけに大逆転も可能。
さらに、今回から二次予選は東風戦で各2名が敗退、半荘戦でも各2名が敗退といった、サバイバル形式のシステムとなり、さらにスリリングな展開が予想されます。

今年で4回目を迎えるこのタイトル戦ですが、毎年各界を代表する雀豪の方々にお集まりいただき、豪華な顔ぶれで開催されます。今回も腕に覚えのあるこの16名が集結しました。
※【順不同・敬称略】

tri

 

tri 川合俊一
(元バレーボール日本代表主将)
tri 南部虎弾
(パフォーマー)
tri 小池一夫
(作家/漫画原作者)
tri 片山まさゆき
(漫画家)
tri ガッツ石松
(元WBC世界ライト級チャンピオン)
tri 見栄晴
(タレント)
tri 佐々木信也
(元プロ野球選手/キャスター)
tri 武藤敬司
(全日本プロレス会長)
tri 先崎学
(日本将棋連盟八段)
tri 宝田明
(俳優)
tri 武宮正樹
(日本棋院九段)
tri 白川道
(作家)
tri 畑正憲
(作家)
tri 坂上忍
(俳優)
tri 風間やんわり
(漫画家)
tri 池谷直樹
(元体操選手/タレント)

 

そして、迎え撃つは日本プロ麻雀連盟を代表するプロ雀士16名!

tri

 

tri 森山茂和会長 tri 小島武夫最高顧問 tri 灘麻太郎名誉会長 tri 荒正義副会長
tri 伊藤優孝副会長 tri 前原雄大 tri 古川孝次 tri 瀬戸熊直樹
tri 滝沢和典 tri 藤崎智 tri 佐々木寿人 tri 二階堂亜樹
tri 二階堂瑠美 tri 和泉由希子 tri 宮内こずえ tri 蒼井ゆりか

以上の32名により、過酷なレースが今始まろうとしています。
雀豪が勝つのかプロ雀士が勝つのか!?

知力・体力・時の運を兼ね備え、栄えある「第四回麻雀トライアスロン 雀豪決定戦」の優勝を手にするのは誰か!!

tri tri

予選のダイジェストや決勝の模様は、6月12日(水)エンタメ~テレにて放送決定!!
どうぞご期待下さい!

番組配信スケジュール

6月12日 (水)#1 22:30~初回放送
7月1日 (月)#2 19:00~初回放送
7月15日 (月)#3 19:00~初回放送

 

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十段戦 レポート/第30期十段戦 初~二段戦レポート

 
前回瀬戸熊直樹の2連覇で幕を閉じた十段戦が今年も開催されました。
まずは初段戦。
通常十段戦は同卓者4名で半荘を数回行い、ポイント上位2名が勝ち上がるというシステムですが、
近年人数の増加から、初段、二段戦辺りまでは卓を変えて半荘数回を行い、参加者の上位数十パーセントが勝ち上がるトライアル戦となっています。
今年は初段戦のみがトライアル戦となりました。
参加人数は70名、上位31名が二段戦へ勝ち上がります。
通過者の中には、麻雀格闘倶楽部に新規参戦している小笠原奈央を始め女流プロの名前もちらほら。
初の女性十段位がこの中から誕生するのでしょうか?

京平 遥
小笠原 奈央
京平 遥
松岡 千晶
京平 遥
古谷 知美

【初段戦通過者】
弓削雅人 吉井健人 清水哲也 小野雅峻 原尚吾 三浦智博 小笠原奈央 白銀紗希
松尾樹宏 伊井功雅 内山えみ 岡部光輝 山田学武 井上絵美子 山脇千文美 安藤大貴
小林康平 新田大輔 齋藤豪 戸田誠輝 柴田吉和 小川拓麻 森岡貞臣 小針貴司
川上直也 佐藤晃大 前田洋祐 東谷達矢 中谷彰吾 岡本和也 石川純
 
二段戦は18卓72名。シード者41名が登場。
ここからは同じメンツで半荘を3回戦行い、上位2名が三段戦に勝ちあがります。

京平 遥
手塚紗掬
京平 遥
白河 雪菜

注目は、白河雪菜、京平遥、童瞳、高宮まりの麻雀格闘倶楽部出演中プロに、
元新人王の大庭三四郎といったところでしょうか。
初段戦から勝ち上がった小笠原奈央はここも勝ちあがり。
童瞳、高宮は残念ながらここで敗退となりました。
【二段戦通過者】
「初段戦からの勝ち上がり」
岡部光輝 山脇千文美 伊井功雅 松尾樹宏 白銀紗希 戸田誠輝 小笠原奈央 柴田吉和
三浦智博 小川拓麻 森岡貞臣 川上直也 佐藤晃大 弓削雅人
「二段戦からの勝ち上がり」
大木亮典 重原聡 長山雅幸 内山えみ 伊藤鉄也 佐藤あいり 小島広宣 遠藤昭太
福田正道 新谷翔平 清水哲也 京平遥 井田憲孝 白河雪菜 三田晋也 大庭三四郎
吉野敦志 中岫宏文 中土恵介 蒼山秀佑 清原継光 安村浩司
以上36人が三段戦へ勝ち上がり、翌日に駒を進めました。
まだまだ十段位・瀬戸熊直樹への道のりは長く続きますが、この中から新十段位が誕生するのでしょうか?

第30期十段戦 初~二段戦レポート

 

前回瀬戸熊直樹の2連覇で幕を閉じた十段戦が今年も開催されました。

まずは初段戦。
通常十段戦は同卓者4名で半荘を数回行い、ポイント上位2名が勝ち上がるというシステムですが、
近年人数の増加から、初段、二段戦辺りまでは卓を変えて半荘数回を行い、参加者の上位数十パーセントが勝ち上がるトライアル戦となっています。

今年は初段戦のみがトライアル戦となりました。
参加人数は70名、上位31名が二段戦へ勝ち上がります。

通過者の中には、麻雀格闘倶楽部に新規参戦している小笠原奈央を始め女流プロの名前もちらほら。
初の女性十段位がこの中から誕生するのでしょうか?

京平 遥
小笠原 奈央
京平 遥
松岡 千晶
京平 遥
古谷 知美

【初段戦通過者】
弓削雅人 吉井健人 清水哲也 小野雅峻 原尚吾 三浦智博 小笠原奈央 白銀紗希
松尾樹宏 伊井功雅 内山えみ 岡部光輝 山田学武 井上絵美子 山脇千文美 安藤大貴
小林康平 新田大輔 齋藤豪 戸田誠輝 柴田吉和 小川拓麻 森岡貞臣 小針貴司
川上直也 佐藤晃大 前田洋祐 東谷達矢 中谷彰吾 岡本和也 石川純

 

二段戦は18卓72名。シード者41名が登場。
ここからは同じメンツで半荘を3回戦行い、上位2名が三段戦に勝ちあがります。

京平 遥
手塚紗掬
京平 遥
白河 雪菜

注目は、白河雪菜、京平遥、童瞳、高宮まりの麻雀格闘倶楽部出演中プロに、
元新人王の大庭三四郎といったところでしょうか。

初段戦から勝ち上がった小笠原奈央はここも勝ちあがり。
童瞳、高宮は残念ながらここで敗退となりました。

【二段戦通過者】

「初段戦からの勝ち上がり」
岡部光輝 山脇千文美 伊井功雅 松尾樹宏 白銀紗希 戸田誠輝 小笠原奈央 柴田吉和
三浦智博 小川拓麻 森岡貞臣 川上直也 佐藤晃大 弓削雅人

「二段戦からの勝ち上がり」
大木亮典 重原聡 長山雅幸 内山えみ 伊藤鉄也 佐藤あいり 小島広宣 遠藤昭太
福田正道 新谷翔平 清水哲也 京平遥 井田憲孝 白河雪菜 三田晋也 大庭三四郎
吉野敦志 中岫宏文 中土恵介 蒼山秀佑 清原継光 安村浩司

以上36人が三段戦へ勝ち上がり、翌日に駒を進めました。
まだまだ十段位・瀬戸熊直樹への道のりは長く続きますが、この中から新十段位が誕生するのでしょうか?

北陸リーグ レポート/第8期 北陸リーグ 第3節レポート

ちょうど折り返し地点となる北陸リーグの第3節。早ければこの辺りからいわゆる「勝負駆け」に出る者もいるだろう。今期は全体を通して言えば縦長の展開が続いているが、決勝の椅子を巡る争いはいよいよ混戦の様相を呈している。
 
そんな中で順調にポイントを伸ばし、3節にして200P近くを叩き出している飯田さんは、早くも決勝への当確ランプが着いたかに見える。さらに言えば北陸リーグの決勝は5節のポイントを持ち越して戦う為、現時点とはいえ2位以下を大きく引き離しているこの状況のアドバンテージは大きい。残り2節、このリードを守りに来るのかそれとも更なる独走を狙うのか、飯田さんのスタイルにも注目したい。
 
それに続く本田と山井・四柳の東京チームもスコアを崩すことなく順調に順位を上げている。
ただ、本田、四柳は今節は本調子ではなかったのか、3回戦終了時まででは±0前後。そこから1回の半荘で2人とも7万点超えのトップで上記スコアを上げており、彼らのここ一番の攻撃力は私も学ぶべきものが多い。
 
そして4位争いは、私も含めた6人が1回のトップラスで変動する大混戦。
まだマイナス者にも充分チャンスはあるとはいえ、東京でもリーグ戦を戦い抜いている濱平や、北陸のアマチュアでも実績充分な方々が名前を連ねているだけに、大きくスコアを崩して混戦を演出してしまった私が言うのも憚られるが、誰が名乗りを上げても決勝はきっと盛り上がることになるだろう。
 
この面々での次節の注目は、北陸リーグ優勝経験もある光岡さんが独走中の飯田さん、そして山井との同卓となるカード。自身が混戦から抜け出すためにも、この2枚の大きな壁を突破せねばならない所である。
もう1つ、小泉さん、恵比須さんは2位の本田との同卓。これ以上本田にスコアを叩かせずに、自身も決勝争いから脱落するわけには行かない。そんな両名の思いがどの様な打ち回しに出るのか。私も別卓で戦っていなければ、是非とも見学したい一戦である。
 
北陸リーグはプロアマ混合ではあるが、技巧や読みの鋭さ、押し引きの正確さ等、競技プロと比しても何ら遜色のない方が何名もいて、私にとっては毎節・毎局が学びの場となる。
やや尖った雀風の私ではあるが、一人一人への一層のリスペクトを忘れず、次節も全力で戦い抜きたいと思う。

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 飯田輝雄 アマ 42.5 102.6 49.7 194.8
2 本田朋広 プロ 33.7 26.5 48.5 108.7
3 山井弘&四柳弘樹
(混合チーム)
プロ 30.6 25.3 45.0 100.9
4 荒谷誠 プロ 46.4 79.3 ▲ 55.7 70.0
5 濱平光朗 プロ 16.9 ▲ 20.3 68.4 65.0
6 森田繁基 アマ 110.2 ▲ 9.0 ▲ 36.5 64.7
7 光岡大幸 アマ ▲ 24.8 62.3 20.1 57.6
8 恵比須均 アマ 18.9 12.6 19.3 50.8
9 小泉陽平 アマ 53.5 ▲ 6.4 ▲ 1.6 45.5
10 押川憲一 アマ ▲ 9.8 ▲ 28.6 45.8 7.4
11 平澤憲一 アマ 26.7 ▲ 61.5 31.9 ▲ 2.9
12 谷口真悟 アマ 8.5 13.6 ▲ 31.2 ▲ 9.1
13 香林明子 プロ ▲ 12.4 ▲ 47.0 31.1 ▲ 28.3
14 高村和人 アマ ▲ 31.3 23.1 ▲ 26.2 ▲ 34.4
15 後藤正博 プロ ▲ 54.4 35.3 ▲ 32.1 ▲ 51.2
16 森田有一 アマ ▲ 41.6 4.0 ▲ 23.3 ▲ 60.9
17 窪田一彦 アマ 22.4 ▲ 64.5 ▲ 22.4 ▲ 64.5
18 北川光 アマ ▲ 83.2 4.8 ▲ 11.1 ▲ 89.5
19 小坂智徳 アマ ▲ 66.5 ▲ 42.3 ▲ 8.0 ▲ 116.8
20 安城るい プロ ▲ 30.1 ▲ 60.4 ▲ 38.1 ▲ 128.6
21 松原健志 プロ ▲ 58.2 ▲ 50.4 ▲ 73.6 ▲ 182.2

決勝進出ライン:順位枠内に表示

第8期 北陸リーグ 第3節レポート

ちょうど折り返し地点となる北陸リーグの第3節。早ければこの辺りからいわゆる「勝負駆け」に出る者もいるだろう。今期は全体を通して言えば縦長の展開が続いているが、決勝の椅子を巡る争いはいよいよ混戦の様相を呈している。

 

そんな中で順調にポイントを伸ばし、3節にして200P近くを叩き出している飯田さんは、早くも決勝への当確ランプが着いたかに見える。さらに言えば北陸リーグの決勝は5節のポイントを持ち越して戦う為、現時点とはいえ2位以下を大きく引き離しているこの状況のアドバンテージは大きい。残り2節、このリードを守りに来るのかそれとも更なる独走を狙うのか、飯田さんのスタイルにも注目したい。

 

それに続く本田と山井・四柳の東京チームもスコアを崩すことなく順調に順位を上げている。

ただ、本田、四柳は今節は本調子ではなかったのか、3回戦終了時まででは±0前後。そこから1回の半荘で2人とも7万点超えのトップで上記スコアを上げており、彼らのここ一番の攻撃力は私も学ぶべきものが多い。

 

そして4位争いは、私も含めた6人が1回のトップラスで変動する大混戦。

まだマイナス者にも充分チャンスはあるとはいえ、東京でもリーグ戦を戦い抜いている濱平や、北陸のアマチュアでも実績充分な方々が名前を連ねているだけに、大きくスコアを崩して混戦を演出してしまった私が言うのも憚られるが、誰が名乗りを上げても決勝はきっと盛り上がることになるだろう。

 

この面々での次節の注目は、北陸リーグ優勝経験もある光岡さんが独走中の飯田さん、そして山井との同卓となるカード。自身が混戦から抜け出すためにも、この2枚の大きな壁を突破せねばならない所である。

もう1つ、小泉さん、恵比須さんは2位の本田との同卓。これ以上本田にスコアを叩かせずに、自身も決勝争いから脱落するわけには行かない。そんな両名の思いがどの様な打ち回しに出るのか。私も別卓で戦っていなければ、是非とも見学したい一戦である。

 

北陸リーグはプロアマ混合ではあるが、技巧や読みの鋭さ、押し引きの正確さ等、競技プロと比しても何ら遜色のない方が何名もいて、私にとっては毎節・毎局が学びの場となる。

やや尖った雀風の私ではあるが、一人一人への一層のリスペクトを忘れず、次節も全力で戦い抜きたいと思う。

順位 名前 プロ/アマ 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 飯田輝雄 アマ 42.5 102.6 49.7 194.8
2 本田朋広 プロ 33.7 26.5 48.5 108.7
3 山井弘&四柳弘樹
(混合チーム)
プロ 30.6 25.3 45.0 100.9
4 荒谷誠 プロ 46.4 79.3 ▲ 55.7 70.0
5 濱平光朗 プロ 16.9 ▲ 20.3 68.4 65.0
6 森田繁基 アマ 110.2 ▲ 9.0 ▲ 36.5 64.7
7 光岡大幸 アマ ▲ 24.8 62.3 20.1 57.6
8 恵比須均 アマ 18.9 12.6 19.3 50.8
9 小泉陽平 アマ 53.5 ▲ 6.4 ▲ 1.6 45.5
10 押川憲一 アマ ▲ 9.8 ▲ 28.6 45.8 7.4
11 平澤憲一 アマ 26.7 ▲ 61.5 31.9 ▲ 2.9
12 谷口真悟 アマ 8.5 13.6 ▲ 31.2 ▲ 9.1
13 香林明子 プロ ▲ 12.4 ▲ 47.0 31.1 ▲ 28.3
14 高村和人 アマ ▲ 31.3 23.1 ▲ 26.2 ▲ 34.4
15 後藤正博 プロ ▲ 54.4 35.3 ▲ 32.1 ▲ 51.2
16 森田有一 アマ ▲ 41.6 4.0 ▲ 23.3 ▲ 60.9
17 窪田一彦 アマ 22.4 ▲ 64.5 ▲ 22.4 ▲ 64.5
18 北川光 アマ ▲ 83.2 4.8 ▲ 11.1 ▲ 89.5
19 小坂智徳 アマ ▲ 66.5 ▲ 42.3 ▲ 8.0 ▲ 116.8
20 安城るい プロ ▲ 30.1 ▲ 60.4 ▲ 38.1 ▲ 128.6
21 松原健志 プロ ▲ 58.2 ▲ 50.4 ▲ 73.6 ▲ 182.2

決勝進出ライン:順位枠内に表示

プロ雀士インタビュー/第94回:小車 祥

0931
第22期マスターズを優勝した小車祥プロとプレゼンテーターの森山茂和会長

待ち焦がれた瞬間がついにきた。
2013年4月29日。第22期マスターズ決勝。
九州本部の小車祥が最終戦の大接戦を制し、九州に悲願の初タイトルを持ち帰った。
今回のインタビューは九州本部の浜上、安東の副本部長2人で行います。
地方所属の小車をご存知ない方も多いと思いますので、色々と聞いていきたいと思います。
インタビュー当日、博多は動員数200万人を越える博多どんたくの真っ最中で、どの店も満員であったが、手際の良い安東がもつ鍋屋を予約していた為、難なく集合。

0931
小車祥プロと浜上文吾プロ

浜上「まずはオグちゃん(小車プロ)第22期マスターズ優勝おめでとう~!」
小車「ありがとうございます。なんかこの3人(小車、浜上、安東)だと照れくさいですね~。普段もっといっぱいみんないるじゃないですか~。」
安東「いぃとって~祝勝会はまた改めてやるけん!そん時はそん時たい~」
浜上「では本題。第22期マスターズ決勝が終わって何日か経ったけど、何か心境の変化とかあった?」
小車「まだイマイチ実感がわかないんですけど、決勝翌日に博多に帰って出勤したら、こんな大きいものが卓の前に貼ってあって・・・恥ずかしかったというか、あーあの大舞台で勝ったんだな~と思いました。」

0931
勤務中の小車祥プロ

0932
応援してくれた方々より

安東「プロ入り5年目(小車は25期生)で初タイトルを獲得か~。プロ入りする前から少しは知っていたけどプロ入りするきっかけはあった?」
小車「そうですね~、僕プロ入りする前は芸人を3年くらいやっていまして、たまたま番組の中でネタをしたらウケて、そのまま地元テレビのレポーターをやっていました。ですが1年くらいでダメになってしまって・・・そのまま芸人を辞めることになって、その後はバンドを始めたのですが鳴かず飛ばずでまた辞めて、たまたま行きつけの麻雀店でプロテスト募集のポスターを見て即応募しました。と同時に麻雀店で働き出して(笑)」
浜上「プロになって最初はあまり結果が出てなかったけど、最近はまあまあだったよね~」
小車「タイトル戦では、王位戦、マスターズとベスト16に残ったりはしていたんですけど、そこから先に勝ち上がるには何かが足りないと感じていたので、中央リーグに参戦して、ロン2も積極的にプレイしました。それでロン2をプレイしていたら、自分の思い描いていたスタイルとズレが生じていたんですよ~。具体的には、放銃率が高くてフーロ率が低いと・・・自分の理想的なスタイルが放銃率10%未満、フーロ率30%弱だと思っているので、月に東風戦100戦、東南戦50戦を目標にプレイしてズレを修正していたら、少しずつ麻雀の内容が変わってきました。」
安東「成績管理もしっかりしてるし、牌譜データサービスを利用することで反省材料もすぐに見られるしね~」
小車「そうですね~かなり良いトレーニングになったことは間違いないですね。準備万端で今回のマスターズに臨めました。」
浜上「あれよあれよという間に決勝進出!」
小車「いや~決勝進出した時は嬉しかったですよ。とりあえずの目標はクリア出来たので決勝では現段階の自分をすべて出せるように頑張ろうと思いました。」

0931
牌譜データサービスで決勝の内容を検討

安東「では決勝の話を聞きたいんだけど、緊張してた?」
小車「1回戦目が一番緊張していましたね。ただ心がけていたことが、普段打てるリーチが打てなかったり、鳴く牌は鳴くようにしましたが・・・点数がどんどん減っていってオーラス1,000点しか残ってなかったんですが、まだ5回戦あるから自分の信念を貫き通そうと思ってました。2回戦目はオーラスで西岡プロに逆転されてしまったんですが、2着で残ったんで3回戦目は積極的にいこうと決めてました。」

0931

浜上「3回戦、東3局1本場の8,000オールは印象的だったね~」
小車「僕の中でもあの局は印象に残りましたね~だいぶ手牌とツモが合ってきたので、あの五筒八筒待ちになったら追いかける立場なんでリーチしようと決めていました。結果的には、ドラの五筒をツモって裏ドラ八筒で8,000オールになって出来すぎですね~。」
安東「4回戦、5回戦も2着で粘ったね~」
小車「3回戦のトップでとりあえずはプラスになって、4回戦、5回戦も2着が取れたので最終戦は着順勝負だし思いっきりやろうと思いました。」
■5回戦終了時
四柳+37.6P 西岡+35.9P 小車+29.4P 勝又▲104.9P 供託+2.0P

0931

安東「最終戦、三つ巴の大接戦の中、東1局に四柳プロが8,000アガって親番をむかえたわけだけど」
小車「そうですね~東2局の親では配牌はそこそこでドラ表示牌のペン七筒がネックだな~と考えていたら、4巡目に勝又プロからリーチがきて少し迷いましたけど、自分の引き出しの中は使い果たしていたんで、思いっきりペン七筒で追いかけリーチをしたら一発ツモして指先が震えましたね。」
浜上「あ~やりよるわ~って思ったよ。優勝を意識したのはいつ?」
小車「正直なこと言うと、オーラス四柳プロから六索が捨てられるまでは意識はしませんでした。ただ後ろで九州本部の仲間達が応援してくれているのはわかってましたから、それがすごく心強かったですね。」
安東「晴れてタイトルホルダーになったわけだけど今後の目標は?」
小車「タイトルを獲得できたことはすごく嬉しいことですけど、今回は我武者羅に戦ったとしか思っていません。今後は多くの方に観戦してもらって恥ずかしくない内容を見せられるように頑張りたいと思います。」
 
インタビューを終え、帰宅の途につきふと物思いにふける。
まだ中央と地方では実力差はかなりあると思っている。しかし不可能なことはないのだと。
地道な努力は必ず報われるものだと信じて麻雀と向き合っていこうと。

第94回:小車 祥

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第22期マスターズを優勝した小車祥プロとプレゼンテーターの森山茂和会長

待ち焦がれた瞬間がついにきた。
2013年4月29日。第22期マスターズ決勝。
九州本部の小車祥が最終戦の大接戦を制し、九州に悲願の初タイトルを持ち帰った。

今回のインタビューは九州本部の浜上、安東の副本部長2人で行います。
地方所属の小車をご存知ない方も多いと思いますので、色々と聞いていきたいと思います。

インタビュー当日、博多は動員数200万人を越える博多どんたくの真っ最中で、どの店も満員であったが、手際の良い安東がもつ鍋屋を予約していた為、難なく集合。

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小車祥プロと浜上文吾プロ

浜上「まずはオグちゃん(小車プロ)第22期マスターズ優勝おめでとう~!」
小車「ありがとうございます。なんかこの3人(小車、浜上、安東)だと照れくさいですね~。普段もっといっぱいみんないるじゃないですか~。」
安東「いぃとって~祝勝会はまた改めてやるけん!そん時はそん時たい~」
浜上「では本題。第22期マスターズ決勝が終わって何日か経ったけど、何か心境の変化とかあった?」
小車「まだイマイチ実感がわかないんですけど、決勝翌日に博多に帰って出勤したら、こんな大きいものが卓の前に貼ってあって・・・恥ずかしかったというか、あーあの大舞台で勝ったんだな~と思いました。」

0931
勤務中の小車祥プロ

0932
応援してくれた方々より

安東「プロ入り5年目(小車は25期生)で初タイトルを獲得か~。プロ入りする前から少しは知っていたけどプロ入りするきっかけはあった?」
小車「そうですね~、僕プロ入りする前は芸人を3年くらいやっていまして、たまたま番組の中でネタをしたらウケて、そのまま地元テレビのレポーターをやっていました。ですが1年くらいでダメになってしまって・・・そのまま芸人を辞めることになって、その後はバンドを始めたのですが鳴かず飛ばずでまた辞めて、たまたま行きつけの麻雀店でプロテスト募集のポスターを見て即応募しました。と同時に麻雀店で働き出して(笑)」
浜上「プロになって最初はあまり結果が出てなかったけど、最近はまあまあだったよね~」
小車「タイトル戦では、王位戦、マスターズとベスト16に残ったりはしていたんですけど、そこから先に勝ち上がるには何かが足りないと感じていたので、中央リーグに参戦して、ロン2も積極的にプレイしました。それでロン2をプレイしていたら、自分の思い描いていたスタイルとズレが生じていたんですよ~。具体的には、放銃率が高くてフーロ率が低いと・・・自分の理想的なスタイルが放銃率10%未満、フーロ率30%弱だと思っているので、月に東風戦100戦、東南戦50戦を目標にプレイしてズレを修正していたら、少しずつ麻雀の内容が変わってきました。」
安東「成績管理もしっかりしてるし、牌譜データサービスを利用することで反省材料もすぐに見られるしね~」
小車「そうですね~かなり良いトレーニングになったことは間違いないですね。準備万端で今回のマスターズに臨めました。」
浜上「あれよあれよという間に決勝進出!」
小車「いや~決勝進出した時は嬉しかったですよ。とりあえずの目標はクリア出来たので決勝では現段階の自分をすべて出せるように頑張ろうと思いました。」

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牌譜データサービスで決勝の内容を検討

安東「では決勝の話を聞きたいんだけど、緊張してた?」
小車「1回戦目が一番緊張していましたね。ただ心がけていたことが、普段打てるリーチが打てなかったり、鳴く牌は鳴くようにしましたが・・・点数がどんどん減っていってオーラス1,000点しか残ってなかったんですが、まだ5回戦あるから自分の信念を貫き通そうと思ってました。2回戦目はオーラスで西岡プロに逆転されてしまったんですが、2着で残ったんで3回戦目は積極的にいこうと決めてました。」

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浜上「3回戦、東3局1本場の8,000オールは印象的だったね~」
小車「僕の中でもあの局は印象に残りましたね~だいぶ手牌とツモが合ってきたので、あの五筒八筒待ちになったら追いかける立場なんでリーチしようと決めていました。結果的には、ドラの五筒をツモって裏ドラ八筒で8,000オールになって出来すぎですね~。」
安東「4回戦、5回戦も2着で粘ったね~」
小車「3回戦のトップでとりあえずはプラスになって、4回戦、5回戦も2着が取れたので最終戦は着順勝負だし思いっきりやろうと思いました。」

■5回戦終了時
四柳+37.6P 西岡+35.9P 小車+29.4P 勝又▲104.9P 供託+2.0P

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安東「最終戦、三つ巴の大接戦の中、東1局に四柳プロが8,000アガって親番をむかえたわけだけど」
小車「そうですね~東2局の親では配牌はそこそこでドラ表示牌のペン七筒がネックだな~と考えていたら、4巡目に勝又プロからリーチがきて少し迷いましたけど、自分の引き出しの中は使い果たしていたんで、思いっきりペン七筒で追いかけリーチをしたら一発ツモして指先が震えましたね。」
浜上「あ~やりよるわ~って思ったよ。優勝を意識したのはいつ?」
小車「正直なこと言うと、オーラス四柳プロから六索が捨てられるまでは意識はしませんでした。ただ後ろで九州本部の仲間達が応援してくれているのはわかってましたから、それがすごく心強かったですね。」
安東「晴れてタイトルホルダーになったわけだけど今後の目標は?」
小車「タイトルを獲得できたことはすごく嬉しいことですけど、今回は我武者羅に戦ったとしか思っていません。今後は多くの方に観戦してもらって恥ずかしくない内容を見せられるように頑張りたいと思います。」

 

インタビューを終え、帰宅の途につきふと物思いにふける。
まだ中央と地方では実力差はかなりあると思っている。しかし不可能なことはないのだと。
地道な努力は必ず報われるものだと信じて麻雀と向き合っていこうと。