第21期 北陸プロアマリーグ 最終節成績表

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 里木 祐介 プロ ▲ 13.1 23.4 60.3 141.8 15.1 227.5
2 原 修平 一般 ▲ 27.0 64.1 21.0 34.8 61.6 154.5
3 木戸 僚之 プロ 7.3 54.8 ▲ 18.2 49.5 9.3 102.7
4 荒谷 誠 プロ 42.8 ▲ 32.0 11.8 40.0 34.5 97.1
5 窪田 一彦 一般 ▲ 35.5 23.2 44.0 98.1 ▲ 40.6 89.2
6 宮川 悟 一般 13.3 44.1 37.0 ▲ 15.0 7.9 87.3
7 鍛治 愛美 一般 26.1 50.7 ▲ 52.2 51.0 7.7 83.3
8 久保 智央 一般 1.9 3.2 75.0 ▲ 30.1 24.8 74.8
9 安城 るい プロ 16.3 13.1 3.6 ▲ 45.9 68.1 55.2
10 平澤 憲一 一般 16.2 70.0 ▲ 49.2 ▲ 8.2 3.1 31.9
11 前田 倫也 プロ 1.0 18.0 ▲ 40.2 13.6 23.6 16.0
12 獅坂 祐一 プロ ▲ 8.4 9.1 24.2 ▲ 27.9 11.5 8.5
13 山元 一成 一般 53.9 ▲ 58.5 10.1 48.0 ▲ 45.8 7.7
14 梅本 翔 プロ 19.9 ▲ 24.0 31.4 ▲ 63.0 35.8 0.1
15 岡田 雅文 一般 ▲ 29.9 22.8 ▲ 1.9 19.1 ▲ 12.2 ▲ 2.1
16 吉田 健彦 一般 15.7 ▲ 4.0 ▲ 9.5 ▲ 19.9 12.1 ▲ 5.6
17 光岡 大幸 一般 41.3 ▲ 4.3 ▲ 11.7 21.3 ▲ 58.5 ▲ 11.9
18 阿戸 翔太郎 プロ ▲ 3.1 12.5 ▲ 27.8 3.0 ▲ 1.2 ▲ 16.6
19 藤本 鉄也 プロ 37.5 ▲ 16.3 ▲ 56.0 0.9 13.7 ▲ 20.2
20 浦田 豊人 プロ ▲ 23.5 ▲ 5.8 37.1 ▲ 37.3 6.7 ▲ 22.8
21 西田 大志 一般 ▲ 17.5 ▲ 0.1 28.4 0.0 ▲ 39.2 ▲ 28.4
22 成田 理良 プロ 2.8 59.5 ▲ 31.8 ▲ 56.9 ▲ 4.8 ▲ 31.2
23 本田 朋広 プロ 6.2 32.8 ▲ 8.3 ▲ 45.0 ▲ 23.9 ▲ 38.2
24 森田 有一 一般 ▲ 7.0 ▲ 7.9 ▲ 12.9 10.9 ▲ 43.0 ▲ 59.9
25 小泉 陽平 一般 ▲ 30.1 ▲ 43.9 ▲ 2.0 ▲ 5.0 17.5 ▲ 63.5
26 瀧根 克登志 一般 25.2 ▲ 101.0 ▲ 17.5 59.1 ▲ 32.5 ▲ 66.7
27 志多木 健 プロ ▲ 44.7 ▲ 35.8 16.9 19.4 ▲ 28.8 ▲ 73.0
28 小林 和樹 一般 ▲ 22.6 11.9 ▲ 34.0 ▲ 80.7 21.8 ▲ 103.6
29 藤田 竜弥 一般 ▲ 33.5 ▲ 89.8 15.8 ▲ 27.9 30.7 ▲ 104.7
30 南 和之 プロ 8.4 ▲ 39.7 ▲ 12.1 ▲ 64.6 ▲ 24.5 ▲ 132.5
31 後藤 正博 プロ ▲ 30.0 ▲ 36.2 ▲ 50.0 ▲ 50.9 2.2 ▲ 164.9
32 美咲 優菜 プロ ▲ 44.9 ▲ 15.9 ▲ 34.3 ▲ 53.2 ▲ 55.7 ▲ 204.0

第15期静岡プロリーグ 最終節レポート

長かった第15期静岡プロリーグも最終節を迎えた。
いよいよ決勝進出者が決定する。
決勝進出の可能性が高い上位2卓に注目して書きたいと思う。

1卓
田中寛治 × 原佑典 × 杉村泰治 × 京平遥

第9節終了時
田中 (+156.2P) 原 (+98.3P)
杉村 (+96.5P) 京平 (+70.8P)

田中は第5節から首位をキープし、安定感のある麻雀を打つ。
なかなかポイントを減らすイメージはないが、最終節だけにプレッシャーも大きくかかるだろう。

原は別日でポイントを大きく叩き、一気に決勝進出を視野に入れてきた。
直近の活躍などを鑑みると勢いがありそうだ。

杉村は決勝進出経験も多く、最終節の戦い方は熟知しているだろう。
杉村有利と見ている者も多い。

京平は上位卓の中でもポイントこそ少ないがキャッチコピーの漆黒の打点師の通り、高打点で大量得点を狙う。

結果
原 +39.8P 田中 +25.1P
杉村 ▲28.9P 京平▲37.0P

結果は原が勢いのままに見事、卓内1位。
田中は終始、安定した戦いで5節からの首位を守った。
杉村は3回戦に起死回生の国士無双をテンパイするが、無情にもそれが実ることはなかった。
京平は高い手作りをするも田中にかわされる展開が多く苦しい結果に。

1卓からは田中、原が決勝進出。

2卓
川崎義之 × 中寿文 × 岩井健太 × 青嶋宏樹

第9節終了時
川崎(+122.3P) 中 (+121.0P)
岩井 (+91.3 P) 青嶋 (+87.4P)

別卓の結果次第だが、川崎・中は、岩井・青嶋にポイントを捲られると決勝進出が難しくなることはわかっている。

リードしている川崎・中は局を消化することに専念するか?
だが、ポイント差を考えるとプラスが欲しい。

その2人の前に百戦錬磨の岩井が立ちはだかる。

青嶋は格上3人相手だ。自分の麻雀が通用するのか?
1年間の総括だ。

結果

青嶋 +33.9P 中+6.4P
川崎 +5.6P 岩井▲46.9P

結果は川崎が1半荘目から6万点近いトップをとり、そのままかろうじて逃げ切り。

後は中・岩井・青嶋の戦い。
岩井・青嶋は中を沈めてポイントを削りたいが、沈めることができず。
青嶋は高打点を多くアガリ、後一歩のところまでいくも及ばず。

2卓からは川崎・中が決勝進出。

こうして決勝進出者4名が決定した。
決勝進出者は1位通過から
田中・原・川崎・中となった。
昨年とは違い、初々しい面子となった。

それでも麻雀は去年に負けない内容を魅せてくれるはずと期待を込めたい。
今からどんな決勝戦になるか非常に楽しみである。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 田中寛治 ▲ 12.1 54.5 18.3 47.2 53.4 8.1 ▲ 17.7 ▲ 2.8 7.3 25.1 181.3
2 原佑典 38.6 65.1 ▲ 13.4 ▲ 28.8 12.9 ▲ 22.5 87.9 ▲ 34.9 ▲ 6.6 39.8 138.1
3 川崎義之 ▲ 7.5 38.4 24.7 ▲ 28.7 55.0 ▲ 11.8 84.6 ▲ 43.5 11.1 5.6 127.9
4 中寿文 43.7 ▲ 13.0 ▲ 5.1 28.1 7.7 ▲ 8.8 52.8 39.7 ▲ 24.1 6.4 127.4
5 青嶋宏樹 15.7 ▲ 55.3 49.0 43.5 53.1 ▲ 5.8 22.0 ▲ 24.9 ▲ 9.9 33.9 121.3
6 太田昌樹 11.5 ▲ 24.7 76.2 45.3 ▲ 29.9 ▲ 11.1 7.5 ▲ 3.6 ▲ 4.7 18.7 85.2
7 杉村泰治 ▲ 36.1 5.5 ▲ 15.8 82.5 ▲ 40.9 18.2 89.2 ▲ 3.4 ▲ 2.7 ▲ 28.9 67.6
8 岡本和也 29.9 ▲ 4.1 29.4 ▲ 8.2 ▲ 18.9 56.8 0.7 22.0 ▲ 46.1 1.6 63.1
9 藤島健二郎 ▲ 51.1 2.6 ▲ 27.4 14.5 91.6 17.4 ▲ 30.6 18.3 ▲ 4.9 31.7 62.1
10 大橋幸正 34.8 ▲ 33.9 ▲ 34.2 ▲ 13.4 ▲ 41.2 59.7 49.3 10.9 30.8 ▲ 4.5 58.3
11 岩井健太 2.3 5.3 21.9 55.8 5.4 42.5 ▲ 30.4 ▲ 25.6 14.1 ▲ 46.9 44.4
12 京平遥 ▲ 20.2 ▲ 24.8 20.6 ▲ 16.8 2.2 26.2 43.4 15.8 24.4 ▲ 37.0 33.8
13 鈴木郁孝 ▲ 1.8 27.9 30.4 ▲ 33.9 ▲ 14.7 70.2 ▲ 25.8 2.4 ▲ 5.3 ▲ 15.8 33.6
14 山本拓哉 3.9 ▲ 5.6 38.2 41.1 13.4 29.8 ▲ 20.7 ▲ 64.9 ▲ 18.5 6.6 23.3
15 望月雅継 41.9 21.2 1.5 28.4 ▲ 45.7 ▲ 49.8 ▲ 37.7 65.7 ▲ 52.4 38.9 12.0
16 平野敬悟 ▲ 41.1 6.4 23.1 ▲ 19.2 45.4 ▲ 13.5 ▲ 32.0 ▲ 6.5 8.8 27.3 ▲ 1.3
17 岡田智和 ▲ 69.4 ▲ 24.2 ▲ 6.5 29.7 18.6 35.2 4.6 11.0 10.7 ▲ 13.3 ▲ 3.6
18 蓮沼友樹 ▲ 2.2 1.1 ▲ 1.7 ▲ 41.4 ▲ 32.0 18.1 20.3 ▲ 35.5 63.1 4.8 ▲ 5.4
19 都築友和 ▲ 30.4 ▲ 55.1 ▲ 8.1 ▲ 4.4 28.8 33.9 51.8 ▲ 11.3 2.1 ▲ 25.0 ▲ 17.7
20 中野妙子 ▲ 58.9 32.3 ▲ 32.2 47.7 ▲ 2.1 ▲ 20.1 ▲ 36.6 38.9 2.5 9.4 ▲ 19.1
21 土屋幸弘 ▲ 3.8 30.4 ▲ 22.9 41.1 9.4 ▲ 20.2 ▲ 33.6 ▲ 13.6 4.1 ▲ 53.1 ▲ 62.2
22 大月れみ 4.6 22.1 40.2 ▲ 40.9 ▲ 5.6 ▲ 64.4 ▲ 60.6 ▲ 21.3 ▲ 7.1 54.9 ▲ 78.1
23 鈴木秀幸 ▲ 12.3 ▲ 31.2 63.9 ▲ 79.3 12.2 ▲ 32.5 ▲ 56.1 72.5 ▲ 17.7 ▲ 11.3 ▲ 91.8
24 渡辺洋巳 ▲ 2.0 9.4 ▲ 17.5 ▲ 26.1 ▲ 42.1 ▲ 15.4 ▲ 18.2 12.5 44.4 ▲ 70.9 ▲ 125.9
25 藤本哲也 15.1 10.1 ▲ 6.0 ▲ 62.3 1.2 35.1 ▲ 41.0 ▲ 119.2 7.9 26.0 ▲ 133.1
26 斉藤隆 ▲ 27.9 ▲ 58.3 2.1 7.7 ▲ 68.6 ▲ 56.3 7.9 16.9 ▲ 13.8 39.2 ▲ 151.1
27 後藤咲 11.7 ▲ 54.4 ▲ 23.2 ▲ 22.3 ▲ 23.1 8.9 ▲ 62.1 24.2 ▲ 29.1 17.3 ▲ 152.1
28 鷲見隼人 28.9 35.7 ▲ 79.3 ▲ 68.1 29.2 ▲ 30.6 ▲ 68.5 49.4 ▲ 45.0 ▲ 46.5 ▲ 194.8
29 高木翔太 ▲ 3.2 ▲ 0.4 ▲ 65.0 ▲ 15.5 ▲ 32.2 ▲ 109.5 8.6 ▲ 20.2 35.6 ▲ 36.0 ▲ 237.8

第18期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 最終節レポート

Aリーグ最終節:高谷圭一

 

いよいよ関西プロリーグ(太閤位戦リーグ)もいよいよ残すところ最終節のみとなりました。
泣いても笑っても今日で現太閤位花岡プロに挑戦できる決定戦進出者3名と、Bリーグへ降級する2名が決まります。
最終節は、第9節までのトータルポイントにおける順位で卓組がされ、今回の組合せは以下のとおりになります。

(最終節組合せ)
1卓  1位× 3位 × 5位 × 7位
2卓  2位× 4位 × 6位 × 8位
3卓  9位×10位 ×11位 ×12位

1卓  城(+178.8P)・佐々木(+96.5P)・藤川(▲4.7P)・米川(▲21.5P)
2卓  稲岡(+113.4P)・坂本(+75.8P)・辻本(▲21.5P)・横山(▲23.2P)
3卓  高谷(▲33.1P)・宮田(▲37.2P)・吉本(▲101.5P)・勝間(▲250.1P)

9節までのトータルポイントプラス者が城、佐々木、稲岡、坂本のみで、決定進出争いはほぼこの4名になりそうです。
残留争いに関しても、下位直接対決の為、吉本はまだまだ残留の可能性は残されています。
今回、連盟関西本部の初の試みで、2卓の対戦模様が雀サクTV様ご協力のもと、生配信されました。
その時の配信模様をyoutubeでアップして頂いていますので是非観てください。

1回戦

2回戦

3回戦

4回戦

1回戦
1卓は城がトップを取り、佐々木も2着ながら大きめのプラスで終え、2卓では稲岡が1人浮きのトップを決めた。
上位3名がポイントを伸ばしていく一方、坂本は2着ではあるが原点は割ってしまった為マイナスでのスタートとなってしまった。
3卓では吉本がラスとなってしまい残留の為にはもう負けられない。

2回戦
2卓(起家から辻本・横山・稲岡・坂本)

四万五万六万六万七万八万三索四索五索三筒四筒東東

次巡ドラの三万を引き入れ高め三色含みのテンパイに変化させリーチを打つ。

三万四万五万六万七万八万三索四索五索三筒四筒東東

五筒は残り2枚山に残っている状況で、すぐさま稲岡が五筒をもってきて残り1枚となるが、横山はこの最後の五筒を即でツモリあげ4,000オールに仕上げた。
まだまだ、決定戦進出をあきらめていないと思わされる横山らしい力強い1局であった。
続く1本場の7巡目で坂本に下記チャンス手が入る

六万七万八万四索四索五索七索一筒二筒三筒九筒九筒九筒  ドラ九筒

坂本は六索待ちを選択。坂本にしてもここは絶対に失敗したくない選択である。
しかしこの六索が純カラで親の横山が10巡目に以下のテンパイを入れヤミテンに構える。

一索一索二索二索三索三索六索六索七索八索九索発発

12巡目坂本が引いた牌は五索で結果的にアガリ逃しをしてしまい、さらに、流局間際、坂本は持ち点を10,000点割ってしまい決定戦進出へ向けての窮地に立たされた

東3局 親番(稲岡)
稲岡にすごい配牌がめぐってくる。なんと配牌で純チャンをテンパイしている。

一万七万八万九万一索二索三索五索一筒二筒三筒七筒八筒九筒  ドラ西

迷わず稲岡は打五索でダブリーに打ってでる。
ツモなら、ほぼ決定戦進出を決めかねない勝負。
しかし、9巡目に辻本が追いつき二万五万待ちのテンパイを入れ追っかけリーチで応戦する。

三万四万六万七万八万六索七索八索二筒二筒四筒五筒六筒

これに稲岡が二万を掴み3,900の放銃となる。
ダブルリーチによる待ち牌がわかりづらいこともあり、辻本がまっすぐいけたことが功を奏した。
その後、稲岡が徐々に点数を削られて坂本との点差が縮まっていく。
辻本も南場の親番で連荘しトップの横山を捉え逆転に成功する。

(ここまでの得点状況)
辻本 54,800
横山 51,600
稲岡 9,300
坂本 4,300

南1局 3本場 親番(辻本) ドラ東
まずは親の辻本が、10巡目にドラの東を切り下記牌姿のテンパイを入れヤミテンに構える。

六万六万七万七万八万八万三索三索二筒三筒三筒三筒四筒

11巡目、横山も高め三色のテンパイを入れこちらもヤミテンに構える。

四万五万六万四索五索二筒二筒二筒四筒五筒六筒七筒七筒

同巡、坂本にもドラ含みの七対子のテンパイが入り、場に1枚切れの白待ちでリーチに打つ

二万二万三万三万六索六索七索七索五筒五筒東東白

次巡、辻本が五筒を引き入れ少考後、打二筒で変則3面待ちへ変化させリーチに打ってでる。
と同巡、横山もツモ切りリーチとし、3者がぶつかる展開となる。

六万六万七万七万八万八万三索三索三筒三筒三筒四筒五筒

14巡目、辻本が坂本のあたり牌である白をつかみ8,000は8,900の放銃となり、坂本にとって3着に浮上するかなり大きなアガリとなった。
南2局 親番(横山)
稲岡の9巡目、下記牌姿となる。

七万一索三索七索八索八索九索七筒八筒九筒南中中中  ドラ八索

八万九万はそれぞれ1枚切れで、南は2枚切れ。
稲岡は打南を選択すると、次巡、二索を引き入れ打七万としドラ八索待ちとしヤミテンに構える。

一索二索三索七索八索八索九索七筒八筒九筒中中中

同巡、坂本が、ピンフ二万五万八万待ちのテンパイを入れ、迷わずリーチに打ってでた。
坂本にしても少しでも多く加点をして、原点復帰に近づけていきたいところである。
14巡目、稲岡は九索を引き以下牌姿となる。

一索二索三索七索八索八索九索九索七筒八筒九筒中中中

稲岡の選択は打七索とし八索九索のシャンポン待ちへ変化させる。
この待ちに辻本が九索を放銃し、6,400は6,700のアガリとなり稲岡は再び坂本を捉え3着浮上となった。

しかし南4局、親番の坂本がアガリ、稲岡の得点を上回りそのまま対局終了となる。
坂本にとって、少しでも稲岡とのポイント差を縮められたことは大きい。
1卓では、佐々木が50,000点超えの1人浮きのトップを決め、トータル2位に浮上した。

3回戦
1卓は、城が1人浮きのトップを決め決定戦進出を確定づけ、佐々木は2着となる。
2卓は、坂本が親番で6,000オール、4,000オールと縦続けに大物手を成就させ、
終わってみれば60,000点超えのトップを取り、3位稲岡との差を18.6P差までに縮めた。
3卓では吉本がトップを取り、11位(降級ライン)の吉本と7位米川までが36.6P差内にひしめきあい、残留争いも熾烈化してきた。
最終戦、吉本の結果次第では1卓2卓からの降級もありえる状況となってきてこちらも目が離せない。

4回戦。
1卓は城がトップを取り太閤位決定戦進出を決め、佐々木はラスの▲12.2Pで2卓での結果を待つ形となった。
藤川は米川のトータルポイントをまくり残留が確定した。
次に3卓が終了し、結果は吉本が1人浮きのトップを決め、宮田のトータルポイントをまくり残留を決めた。
宮田はこの時点で11位となり2卓の結果待ちとなる。
そして2卓は辻本がトップ、稲岡が2着で終えた。
この結果、太閤戦決定進出者は城、佐々木、稲岡の3名となった。

第18期太閤位決定戦は、
2020年1月29日(水)に日本プロ麻雀連盟チャンネルからの配信となります。
最後の熱い戦いをぜひ見届けてください。

 

 

Bリーグ最終節:丸山直


長きにわたる戦いも遂に最終節を迎えた。
9節終了時点では1位の中川が+144.7P、2位の辻井が+87.5P、3位の音羽が+75.6Pと1位とは少し差があるものの、昇級の2枠は誰が勝ち取るかわからないといったところ。

卓組
1卓(中川・音羽・貫上・丸山・長尾)
2卓(辻井・上村・福原・山中・稲垣)
3卓(川上・大橋・杉田・筒井・山室)

4回戦まで終了し、あと1半荘を残したトータルが
1位 辻井 +91.9P
2位 中川 +87.9P
3位 音羽 +85.3P
4位 福原 +78.4P

なんと中川が3ラスを引いてしまい、着順及び別卓次第という最後の最後まで誰が枠を勝ち取るのかわからない状況が続く。
後に、面白くしてあげたとつらい弁解談もあったが。
最終戦、1卓では中川と音羽がほぼ着順で入れ替わるため激しい戦いが繰り広げられた。中川リードで迎えたオーラス、ラス親の貫上が連荘するたび音羽の逆転条件が軽くなっていくのだが、最後は中川がアガリ、卓内での上位を守りきった。

2卓のトップは辻井。福原は1,900点差の2着。
結果、今回昇級を勝ち取ったのは辻井と中川。辻井が+115.8P、中川が+101.8P、3位の福原が96.2P。中川と福原の差が5.6Pであり、仮に2,000点最終戦で稼いでいれば順位も変わっていた。
中川は今期安定して上位に付けていたのに対し、辻井は後半4節で降級圏の14位から首位へと上り詰めた。道中まったく違う2人だが、来期のAリーグを盛り上げてくれることを願うとともに、自身も後半の失速振りを猛省し、この経験を次に活かしたいと思う。

 

 

C1リーグ後期最終節:管東優太

 

C1リーグ最終節を迎えました。
この日の戦いで昇級や降級が決まるので、それぞれの思いを持って対局に臨みました。
今回の組み合わせは以下のとおりです。
1卓 山神・井上・桑田・根越・吉田哲
2卓 北村・管東・掛樋・木下・吉田圭
3卓 松尾・樫林・行野・原田

1卓では現在トップの山神とそれを追う4名が戦い、1回戦、2回戦では桑田が2連続でトップをとり猛追。しかし、山神はまだ点差があると落ち着いて局を消化させることを優先した。
4回戦では着順勝負になっていたが、無理に戦わず冷静に勝負どころを見極め、ラス前でツモ、七対子ドラドラで逆転して、なんとかポイントを守りきった。ただ、最終戦までもつれる展開を作ってしまったと、運び方を反省点に上げていた。

2卓
1回戦では管東がトップを取り+26.0Pを加点し、流れを作れるかと思ったが、2回戦、3回戦では吉田圭が連続トップ、4回戦、5回戦では北村がトップを取り返す激しい攻防戦となった。
5回戦が行われる前に着順と条件の確認があり、山神・北村・桑田の3名が2.0P差の中で競り合っている状況だった。昇級のためにはどうしてもトップが欲しかったと北村。
5回戦(掛樋・管東・木下・北村)
東1局は北村が2,000、4,000をツモって好発進するも、その後3連続放銃。掛樋の追い上げもあり、オーラス時点での持ち点は、掛樋44,600・管東20,700・木下31,700・北村・23,000となっていた。
オーラス親番の北村は掛樋から2,400点をアガると、1本場では2,000オールをツモアガリ、2本場で掛樋から5,800をアガって逆転。
しかし、続く3本場で管東からリーチがはいる。この時北村はテンパイしていたが、オリを選択。過去の対局などから管東の特徴を把握しており、このリーチは高いと推察。案の定満貫をツモアガリ、北村は親被りするもトップをキープし、昇級を果たした。

 

 

C2リーグ<新人紹介>
今回はまとめて紹介さしてもらいました。

 

100

第3期北陸プロリーグ 最終節レポート

12月15日(日)、富山市にて「第3期北陸プロリーグ第7節」が開催された。
1年間にわたるこのリーグ戦もいよいよ予選最終節となった。
今日の結果で決勝進出の4名が決定する。
果たして誰がその名乗りをあげるのか!?観客の方々もいつも以上に多く、会場の熱気を増幅させている。
闘う選手は自分が勝ち残るためはもとより、せっかく観に来てくれている観客の方々に対しても、プロとして一打一打しっかりと打ち、「観に来て良かった。」と思って頂かなければならない。

●A卓
里木 +251.4P(1位)
梅本 + 75.1P(4位)
荒谷 + 18.6P(5位)
成田 ▲ 13.6P(8位)
阿戸 ▲ 33.3P(9位)

先ずは上位卓のA卓に注目。
首位独走の里木は当確、梅本は里木以外の3人の誰かに抜かされなければ、少しのマイナスでも大丈夫そう。
逆に荒谷・成田・阿戸は梅本を捲り、里木以外で卓内トータルトップにならなければ厳しい状況。

前節にポイントを稼ぎ、4位に浮上したルーキーの梅本。
「試合開始前は正直大丈夫だと思っていました。」
一番近い5位の荒谷との差が56.5P。一発・裏ドラのない連盟公式ルールで半荘4回戦ならば大丈夫と思いたいところだが、そんな簡単には事が運ばないことをこのルールを熟知しているプロ・ファンの方々は知っている。

そんな梅本、抜け番・4着・浮きの3着と少し沈みで迎えた4回戦目。

東1局・北家

二索二索九索九索五筒五筒五筒七筒八筒八筒西発発  ツモ五筒  ドラ一筒

七対子1シャンテンでもあり、トイトイ移行あわよくば四暗刻という手か。
そこへ4枚目の五筒。両天秤にかけてこれをツモ切りする。そこに地獄への第一歩が待ち受けていた。
親の阿戸が牌を倒す。

六万七万八万二索二索三索三索四索四索一筒一筒六筒七筒  ロン五筒  ドラ一筒

5巡目にしてヤミテン11,600のアガリ。やはり一筋縄ではいかない。最終節にはやはり魔物が棲んでいるようだ。
梅本にとっては痛恨の放銃ではあったが、振り込んだ相手がトータル9位の阿戸であった事が不幸中の幸いか?
そしてほぼ目が途絶えかけていた阿戸はこのままトップを取り、僅かながら望みを残す。
とにもかくにも最終戦を前にして混戦模様となって来た。

●B卓
藤本 + 151.6P(2位)
本田 + 82.9P(3位)
浦田 + 5.4P(6位)
木戸 + 1.1P(7位)
志多木▲ 45.7P(10位)

もう1つの上位卓B卓はどういう展開になろうか?
藤本は当確、ターゲットは本田となるため、他3人はトータルで本田より上を目指す事となる。
前回チャンピオンの木戸、そして準優勝の浦田としては、このまま予選敗退するわけにはいかない。

1回戦目
開局、私(浦田)以外の3人テンパイ。
仕方ないと言えばそれまでだが、どこか3人に比べて必死さが足りないような気もしてしまう、不安な立ち上がり。

オーラス
ラス目の木戸→南ポン、五索ポン、九筒ポン
高速で三フーロの仕掛けを入れる。
手中は三万四万中中
ここから三度見逃しをかけ、私がタンヤオのみのアガリ逃しをしているうちに、四万を持って来て、中をツモ!

四万四万中中  ポン南南南  ポン五索 上向き五索 上向き五索 上向き  ポン九筒 上向き九筒 上向き九筒 上向き  ツモ中  ドラ一索

執念の満貫のアガリ。ラス目から一気にトップを奪取し、木戸にとっては本田追撃のための最高の出だしとなった。

2回戦目
1回戦目抜け番のターゲット・本田が登場。
ラススタートの私は早くも俵に足がかかった状況。もう後がない私はノーガードで攻める。結果何とか大きなトップを取り、本田を上手くラスを押し付ける事に成功。
この半荘だけで67.9Pの差をつめる。
木戸とともに本田の背中に近づいていく。

3回戦目
ここまで良いところが見られず、嫌な空気が流れてきた本田だが、東3局、西家で先制リーチ。

二万三万四万二索三索六索七索八索三筒三筒五筒六筒七筒  ドラ四索

これに対して北家の木戸が追いつく。

一万一万五万六万七万二索三索四索四筒五筒六筒七筒八筒

本田の捨て牌に九筒があるが、ここは勝負とみて追っかけリーチ。
お互いにとって大事な分岐点な局となったが、結果は木戸が高目のドラ四索を持って来てしまい、ライバル本田に痛恨の7,700放銃。
このまま本田は前回のラスを挽回する嬉しいトップを取り、木戸は悔しい1人沈みのラスを喫してしまう。

最終戦開始前のトータルポイント
●A卓
里木 + 250.0P(1位・最終戦抜け番)
梅本 + 41.2P(4位)
荒谷 + 37.8P(5位)
阿戸 ▲ 5.4P(7位)
成田 ▲ 25.7P(8位)

●B卓
藤本 + 193.1P(2位)
本田 + 70.9P(3位)
浦田 + 26.3P(6位)
木戸 ▲ 28.3P(9位)
志多木 ▲ 66.7P(11位・最終戦抜け番)

北陸プロリーグの規定により、最終節は試合途中に他の卓の状況確認は禁止されている。
なので、最終戦を前にして、自分が何位になっているかはお互い分からない状態でスタートする。

A卓においては、落ちて来た梅本と昇ってきた荒谷との差が僅か3.4Pとほぼ着順勝負の大接戦。阿戸も55,000点くらいの大きなトップかつ2人を沈めれば可能性はある。
成田は流石に厳しいか?

果たして阿戸がその条件クリアを目指すべく、アガリ続ける。
結果は2人とも沈めての1人浮きのトップを取るも、梅本に僅か1.6P足りずに力尽きた。
梅本はかろうじて阿戸の猛追をしのぐも、トータルポイントが更に削られ、+29.4P。まだ終わっていないB卓次第では敗退も十分あり得そうなところまで追いつめられてしまい、結果を祈るカタチとなった。

そんな展開になっている事を知らないB卓の私。考えている事は本田との差44.6Pをいかに逆転するか?
木戸は99.2差はほぼ苦しいが、麻雀は最後の最後まで何が起こるか分からない。

東1局、私の1人ノーテン。この場に及んでまだ腹を括れていないのか!?
東1局1本場、東2局と木戸が1,000・2,000を2回ツモアガる。
地味ではあるが、丁寧に与えられた自分の手の出来うる最高のアガリを愚直に実行している。
大差をつけられている木戸だが、まだ全然目は死んでいない。さすが現チャンピオンである。私にこれだけの気持ちがあったならば、また違った展開になったかもしれないのに…。

東4局、私の親をむかえる。ラス親は藤本と本田が2人がかりで流しにかかるのは明白なので、私にとってはこの東場の親がラストチャンスである。
その思いに呼応するようにドラ中が配牌でトイツのチャンス手。しかし、今日の自分を象徴するかのようにツモが噛み合わない。

五万五万六万七万七万八万二索四索三筒三筒四筒四筒中中

これが6巡目。中ドラ3もあるし、親としては連荘が出来ないかもしれない七対子に決め打つ事は出来ない。
メンツ手とトイツ手を決め切れないので、場に2枚切れている六万八万にも手をかけられない。なので打四索、そこへ西家の本田がリーチ、全力で私の親を落としに来る。

「どうするか?このままではどっち付かずだ。ここはテンパイにならなくとも七対子にしようか?」

瞬間悩んだが、それでもやはり七対子に決められない。次巡、いかにも山にいそうな1枚切れの九索を持って来るが、本田の現物でもあり、ツモ切りする。生牌の西もツモ切りするとすぐに被る。七対子ならばここでテンパイしていた。そして待ち牌にしていただろう九索を本田がツモ切りする…。
確かに難しい手ではあったが、「アガリへの一本の蜘蛛の糸」があったのも事実。
結局この親をノーテンであっさりと流してしまい、私は最大の好機を逸する。

オーラス
東家 浦田 26,900
南家 藤本 28,300
西家 本田 24,800
北家 木戸 40,000

本田がラス目であるが、私も沈んでいるのでその差は詰まっていない。
私は猛連荘に賭けるしかないが、先程言った通り、藤本と本田が黙って眺めているはずもなく、速攻で終わらせにいくだろう。
実はこの時点で、すでに終了しているA卓の結果と照らし合わせると、私はこの最終戦は100点でも浮けば決勝進出を果たしていた。
もちろん私はそこまでボーダーが下がっているとは知らず、仮に想定したとしても、このまま浮きだけで終わらせるわけにはいかないだろう。
果たして本田8巡目リーチ、藤本9巡目追っかけリーチが立て続けにかかる。
流石に隙がない2人である。私もピンフのみの1シャンテンで突っ張るも、本田の放銃牌を持って来て終了。

この結果、第3期北陸プロリーグの決勝戦への進出は以下4名に決定した。

1位通過 里木 祐介
2位通過 藤本 鉄也
3位通過 本田 朋広
4位通過 梅本 翔

【決勝戦】
1月31日(金) 午後1時~
夏目坂スタジオにて配信対局となります。
是非ともご視聴の程、宜しく御願い申し上げます。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 合計
1 里木 祐介 8.8 119.3 40.3 28.9 34.4 19.7 ▲ 1.4 250.0
2 藤本 鉄也 46.7 61.9 16.0 10.2 43.4 ▲ 26.6 34.8 186.4
3 本田 朋広 0.3 18.1 57.1 ▲ 8.7 ▲ 11.8 27.9 ▲ 7.0 75.9
4 梅本 翔 36.2 ▲ 30.5 4.0 4.7 ▲ 6.9 67.6 ▲ 45.7 29.4
5 阿戸 翔太郎 5.6 7.2 ▲ 10.1 ▲ 27.8 11.8 ▲ 20.0 61.1 27.8
6 荒谷 誠 51.6 ▲ 90.8 38.5 ▲ 10.8 3.0 27.1 ▲ 0.4 18.2
7 浦田 豊人 ▲ 16.7 ▲ 91.4 49.7 9.7 47.0 7.1 4.6 10.0
8 木戸 僚之 ▲ 42.6 ▲ 15.2 42.9 11.4 51.2 ▲ 46.6 ▲ 11.4 ▲ 10.3
9 成田 理良 36.5 67.5 ▲ 57.7 ▲ 23.1 ▲ 3.1 ▲ 33.7 ▲ 13.6 ▲ 27.2
10 前田 倫也 ▲ 2.4 30.7 ▲ 31.5 15.7 ▲ 9.1 ▲ 70.3 39.1 ▲ 27.8
11 志多木 健 13.2 ▲ 24.1 ▲ 19.4 26.2 ▲ 59.1 17.5 ▲ 21.0 ▲ 66.7
12 安城 るい ▲ 20.2 ▲ 30.5 21.4 ▲ 37.9 ▲ 31.8 ▲ 17.0 16.9 ▲ 99.1
13 南 和之 ▲ 45.8 ▲ 25.4 ▲ 95.1 58.3 ▲ 24.4 35.7 ▲ 32.8 ▲ 129.5
14 後藤 正博 ▲ 47.6 23.7 ▲ 30.0 ▲ 30.0 ▲ 44.7 ▲ 50.0 13.3 ▲ 165.3
15 獅坂 祐一 ▲ 23.6 ▲ 40.5 ▲ 77.1 ▲ 56.8 0.1 ▲ 8.4 ▲ 36.5 ▲ 242.8

第34回静岡リーグ(プロアマ混合)第4節レポート

月日が経つのは早いもので、2019年も終わってしまった。

昨年一番の出来事といえば、やはり約30年間続いた「平成」が終わり、新たに「令和」の時代が幕開けしたことだろう。
麻雀界においても、昨年Mリーグが発足し、転換期を迎えている。
ここ数年麻雀に対するイメージは改善されていると言われているが、自分の身近なところではまだまだ悪いイメージが払拭できていないと感じることが多い。

例えば、新しく知り合った人に自己紹介をする時、麻雀のプロをやっていることを話すと、最初に返ってくる言葉は「へー、凄いですね。」・・・だが、二言目は、「麻雀のプロって~」と質問されることが多い。
この「麻雀プロって」の続きは、漫画や映画の中で描かれている、現代ではありえないだろうと思われるようなことが大半である。

一度ついた悪いイメージを払拭するのは簡単なことではないが、麻雀の普及に携わる者として、少しずつでも麻雀の良いところを伝えていけるように活動を続けていきたいと思う。

話は変わって、今年1年の自分の麻雀の成績だが、2度の静岡リーグ優勝、そして新たに設立された静岡プロアマチャンピオンシップ優勝と、出来すぎというくらいの結果を残すことができた。

内容的にはまだまだだが、プロとして結果が出たのは非常に自信になった。
しかし、それ以外の東京で行われる公式戦では結果を残すことが出来ず、悔しい思いをした。
来年は東京での対局でも結果を残せるよう頑張りたい。

それでは第4節の結果を確認してみよう。

首位に立ったのは一般参加の鈴木貴仁さん。
第2節で+114.5Pというとてつもない数字を叩き出し上位に食い込むと、その後も安定した戦いでポイントを積み上げ、ついに首位に浮上した。
最終節はこれまでに味わったことの無いプレッシャーに襲われると思うが、普段どおりの麻雀を打ち切っていただきたい。

そして4位には3回前の決勝進出者である一般参加の深見さんが浮上した。
前日に行われた別日対局とこの日の対局で、合計+120.0P以上を叩き出し、一気に決勝進出に名乗りを上げてきた。
前回の決勝では、望月・藤島・太田・平野とそうそうたるたるメンツのプロに囲まれながらも好勝負を演じてみせた。

最終節はボーダー付近のため、目標にされる立場で難しい対局となるだろうが、是非決勝に進出し、前回の雪辱を晴らしてもらいたい。

さらに注目は6~8位。
望月プロ・舟橋さん・杉村プロと優勝経験のある3名が並んだ。
望月・杉村の両名はもとより、一般参加の舟橋さんも2度の優勝経験をもつ歴戦の猛者。
この3名が最終節で決勝進出争いに絡んでくれば大混戦になるだろう。

ポイント的には首位の鈴木貴さん、2位の高木プロが頭1つ抜け出している感じだが、当確と言っていいほどのリードでもない。

最終節が激しく、そして面白い対局になるのは間違いない。

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 鈴木貴仁 一般 ▲ 24.6 114.5 32.3 45.3   167.5
2 高木翔太 プロ 54.1 58.0 24.9 23.5   160.5
3 鈴木郁孝 プロ 5.0 77.0 32.0 24.7   138.7
4 深見翔 一般 13.6 66.8 ▲ 17.5 59.0   121.9
5 松清一樹 一般 4.5 60.5 63.6 ▲ 12.1   116.5
6 望月雅継 プロ 31.0 ▲ 35.5 56.0 61.3   112.8
7 舟橋晃 一般 12.9 0.0 20.9 70.3   104.1
8 杉村泰治 プロ ▲ 2.0 27.9 23.3 31.5   80.7
9 坂本彰光 一般 ▲ 59.7 98.5 6.6 19.9   65.3
10 鈴木博直 一般 ▲ 52.5 67.1 41.4 5.7   61.7
11 高橋孝基 一般 ▲ 10.4 37.6 38.0 ▲ 4.7   60.5
12 藤島健二郎 プロ ▲ 11.6 2.0 1.3 67.1   58.8
13 都築友和 プロ 38.8 ▲ 26.4 ▲ 6.0 49.6   56.0
14 西田孝志 一般 51.6 2.9 33.8 ▲ 35.3   53.0
15 山本拓哉 プロ 72.7 27.3 ▲ 33.1 ▲ 14.3   52.6
16 原佑典 プロ ▲ 40.8 ▲ 16.8 58.6 48.8   49.8
17 堀孔明 一般 4.4 54.6 40.7 ▲ 52.0   47.7
18 平野敬悟 プロ 25.8 ▲ 23.6 42.1 0.8   45.1
19 大橋幸正 プロ ▲ 25.1 9.7 15.6 38.6   38.8
20 平田拓也 一般 47.5 37.5 ▲ 28.4 ▲ 19.6   37.0
21 中寿文 プロ ▲ 59.2 50.3 10.8 34.5   36.4
22 本田真之 一般 76.4 ▲ 57.4 4.7 5.5   29.2
23 土屋幸弘 プロ 21.4 ▲ 30.3 6.6 28.6   26.3
24 阪本恭郎 一般 35.5 ▲ 32.5 16.1 6.4   25.5
25 渡部文也 一般 63.4 ▲ 44.9 ▲ 4.0 8.7   23.2
26 青嶋宏樹 プロ ▲ 41.9 31.1 57.5 ▲ 28.4   18.3
27 岡本和也 プロ 78.3 ▲ 49.9 7.2 ▲ 19.6   16.0
28 田中寛治 プロ 36.8 ▲ 14.3 0.0 ▲ 6.8   15.7
29 小山剛史 一般 ▲ 7.9 31.1 ▲ 11.5 0.0   11.7
30 北川光 一般 72.9 ▲ 11.3 ▲ 46.1 ▲ 4.0   11.5
31 片山一哉 一般 ▲ 4.6 ▲ 50.5 6.9 58.9   10.7
32 八木寛大 一般 ▲ 34.0 ▲ 55.1 48.8 50.6   10.3
33 北島武弘 一般 56.6 ▲ 3.1 ▲ 20.8 ▲ 24.1   8.6
34 白井健夫 一般 5.9 37.7 ▲ 25.0 ▲ 11.9   6.7
35 安藤真由美 一般 ▲ 66.6 14.6 22.3 32.5   2.8
36 渡辺洋巳 プロ 17.3 5.2 3.6 ▲ 24.2   1.9
37 久保田和治 一般 9.4 11.3 17.2 ▲ 38.5   ▲ 0.6
38 牧野卓人 一般 22.8 3.1 ▲ 30.9 0.0   ▲ 5.0
39 伊藤真 一般 16.9 9.0 26.2 ▲ 59.4   ▲ 7.3
40 大谷数則 一般 35.7 ▲ 1.3 ▲ 56.1 7.4   ▲ 14.3
41 安藤銀一 プロ 11.7 15.2 ▲ 61.2 13.4   ▲ 20.9
42 宮地孝尚 一般 59.6 ▲ 53.3 ▲ 4.3 ▲ 23.3   ▲ 21.3
43 川崎義之 プロ 15.2 ▲ 52.2 37.1 ▲ 22.5   ▲ 22.4
44 井上一雄 一般 ▲ 27.4 ▲ 5.0

36.0

▲ 29.5   ▲ 25.9
45 松永誠 一般 ▲ 22.6 35.9 0.2 ▲ 39.6   ▲ 26.1
46 斉藤隆 プロ 13.8 ▲ 24.2 ▲ 23.6 7.3   ▲ 26.7
47 小倉雨 一般 ▲ 15.7 40.6 ▲ 0.4 ▲ 69.3   ▲ 44.8
48 藤井太郎 一般 ▲ 6.1 ▲ 13.9 ▲ 46.9 17.2   ▲ 49.7
49 蓮沼友樹 プロ ▲ 3.5 37.9 ▲ 60.2 ▲ 24.1   ▲ 49.9
50 大月れみ プロ ▲ 2.9 ▲ 4.5 ▲ 40.7 ▲ 5.2   ▲ 53.3
51 源馬健太 一般 ▲ 9.9 ▲ 30.4 ▲ 19.3 3.6   ▲ 56.0
52 大橋義一 一般 ▲ 57.0 0.0 0.0 0.0   ▲ 57.0
53 渡会拓人 一般 ▲ 50.9 ▲ 25.8 8.4 6.0   ▲ 62.3
54 中野妙子 プロ ▲ 58.8 1.4 10.6 ▲ 21.3   ▲ 68.1
55 鈴木雅人 一般 13.5 ▲ 82.8 ▲ 2.7 2.7   ▲ 69.3
56 山内紀博 一般 ▲ 76.6 ▲ 7.3 ▲ 2.4 13.3   ▲ 73.0
57 石津寿人 プロ ▲ 18.2 50.7 ▲ 44.7 ▲ 61.6   ▲ 73.8
58 服部哲也 一般 ▲ 64.7 26.3 1.2 ▲ 37.2   ▲ 74.4
59 福井弘人 一般 ▲ 28.1 ▲ 47.2 0.0 0.0   ▲ 75.3
60 中野一男 一般 ▲ 4.2 6.8 ▲ 21.1 ▲ 58.3   ▲ 76.8
61 京平遥 プロ ▲ 61.6 ▲ 43.2 26.0 0.0   ▲ 78.8
62 太田昌樹 プロ ▲ 87.8 2.0 ▲ 29.1 30.4   ▲ 84.5
63 加藤拓 一般 ▲ 65.3 ▲ 19.9 ▲ 19.9 13.8   ▲ 91.3
64 牧野光治 一般 ▲ 51.9 ▲ 11.3 ▲ 16.9 ▲ 14.0   ▲ 94.1
65 影山恒太 一般 ▲ 35.7 ▲ 32.2 ▲ 9.4 ▲ 21.7   ▲ 99.0
66 伊藤裕美子 一般 ▲ 11.8 ▲ 61.4 10.9 ▲ 55.2   ▲ 117.5
67 村瀬光佳 一般 ▲ 22.0 ▲ 71.7 ▲ 61.9 34.3   ▲ 121.3
68 鷲見隼人 プロ ▲ 56.3 ▲ 39.0 ▲ 48.6 1.2   ▲ 142.7
69 鈴木秀幸 プロ 6.2 ▲ 26.8 ▲ 66.2 ▲ 58.3   ▲ 145.1

第15期静岡プロリーグ 第9節レポート

残すところ、あと2節となった静岡プロリーグ。
最終節に直接対決となる上位卓は2卓。その2卓に入れるかが決勝進出に大きく左右する。

第9節はその椅子を争う熱い戦いが繰り広げられた。
今期は上位陣のポイントが突き抜けていないだけに、中位陣にもチャンスはある。
それでは結果を見てみよう。

1卓
藤島健二郎 × 鈴木秀幸 × 藤本哲也 × 鈴木郁孝

第8節終了時
藤島(▲0.4P)鈴木秀(+16.5P)
藤本(▲168.2P)鈴木郁(+54.7P)

2年連続で決勝進出を狙う鈴木郁は上位卓に残るために50ほどのプラスが欲しい状況。
ただ同卓者は全員実績では格上。鈴木郁の真価が問われる。

藤本 +7.9P 藤島▲4.9P
鈴木郁▲5.3P 鈴木秀▲17.7P

上位卓に残るためにプラスしたかった鈴木郁は惜しくもマイナスとなった。
悔しい結果となったが、決勝進出がなくなったわけではない。
最終節も腕を振ってくるだろう。

2卓
太田昌樹 × 中野妙子 × 平野敬悟 × 原佑典

第8節終了時
太田(+82.3P)中野(+5.6P)
平野(▲60.5P)原(+17.0P)

この卓の注目はやはり太田。
私から見ると太田はこのところ不調に見えるのだが、上位陣に位置しているのはさすがのひとこと。

平野 +8.8P 中野 +2.5P
太田▲4.7P 原 ▲8.8P

太田は少しのプラスか少しのマイナスで終わる展開が続いている。
ポイントを伸ばしきれないところが不調を感じさせる要因だろうか。

3卓
大橋幸正 × 都築友和 × 鷲見隼人 × 川崎義之

第8節終了時
大橋(+32.0P)都築(▲23.6P)
鷲見(▲152.7P)川崎(+111.2P)

上位に位置する川崎の卓。
ここで少しでもプラスすることが、決勝進出に近づくことは分かっているはず。

大橋 +30.8P 川崎 +11.1
都築 +2.1P 鷲見 ▲45.0P

結果は大橋が卓内トップ。
上位卓に入ることはできなかったが、爆発力のある大橋だけに、決勝進出の可能性は残せたと言える。
川崎はわずかではあるがポイントを伸ばした。
このプラスが決勝進出への手応えとなっているか?

4卓
青嶋宏樹 × 蓮沼友樹 × 大月れみ × 岡本和也

第8節終了時
青嶋(+97.3P)蓮沼(▲71.6P)
大月(▲125.9P)岡本(+107.6P)

岡本・青嶋の上位陣の直接対決。
お互い手の内を知り尽くしている相手だけに、雀力で上回る岡本が有利か?

蓮沼 +63.1P 大月▲7.1P
青嶋 ▲9.9P 岡本 46.1P

結果は蓮沼が1人浮きの卓内トップで意地を見せた。
岡本は蓮沼と噛み合わせが悪く大きく沈んでしまった。

5卓
望月雅継 × 杉村泰治 × 岡田智和 × 渡辺洋巳

第8節終了時
望月(33.8P)杉村(81.0P)
岡田(▲1.0P)渡辺(▲99.4P)

杉村は決勝進出経験が多い選手だけにリーグ戦後半の立ち回りをよく心得ている。

渡辺 +44.4 岡田 +10.7P
杉村 ▲2.7P 望月 ▲52.4P

杉村は少しのマイナスに抑えたといった印象で上位卓は確定。
僅差の最終節となれば、百戦錬磨の杉村なだけに決勝進出率は高いとみる。

第9節が終了し、最終節は上位8名が直接対決になる。

現在首位から
1位 田中 +151.7P
2位 川崎 +122.3P
3位 中 +121.0P
4位 杉村 +96.5P
5位 岩井 +91.3P
6位 青嶋 +87.4P
7位 京平 +85.4P
8位 山本 +81.6P
となっている。

まだ別日対局を消化しきれていない選手もいるので暫定の結果だ。

ポイント差がそれほど大きくない為、誰が決勝進出するか全くわからない。
最終節は二転三転するだろう。

1年におよぶ静岡プロリーグ。
次節は遂に最終節となる。
誰が決勝進出するのか?目が離せない戦いになりそうだ。

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 田中寛治 ▲ 12.1 54.5 18.3 47.2 53.4 8.1 ▲ 17.7 151.7
2 川崎義之 ▲ 7.5 38.4 24.7 ▲ 28.7 55.0 ▲ 11.8 84.6 ▲ 43.5 11.1 122.3
3 中寿文 43.7 ▲ 13.0 ▲ 5.1 28.1 7.7 ▲ 8.8 52.8 39.7 ▲ 24.1 121.0
4 原佑典 38.6 65.1 ▲ 13.4 ▲ 28.8 12.9 ▲ 22.5 87.9 ▲ 34.9 ▲ 6.6 98.3
5 杉村泰治 ▲ 36.1 5.5 ▲ 15.8 82.5 ▲ 40.9 18.2 89.2 ▲ 3.4 ▲ 2.7 96.5
6 岩井健太 2.3 5.3 21.9 55.8 5.4 42.5 ▲ 30.4 ▲ 25.6 14.1 91.3
7 青嶋宏樹 15.7 ▲ 55.3 49.0 43.5 53.1 ▲ 5.8 22.0 ▲ 24.9 ▲ 9.9 87.4
8 山本拓哉 3.9 ▲ 5.6 38.2 41.1 13.4 29.8 ▲ 20.7 ▲ 18.5 81.6
9 京平遥 ▲ 20.2 ▲ 24.8 20.6 ▲ 16.8 26.2 43.4 15.8 24.4 68.6
10 太田昌樹 11.5 ▲ 24.7 76.2 45.3 ▲ 29.9 ▲ 11.1 7.5 ▲ 3.6 ▲ 4.7 66.5
11 大橋幸正 34.8 ▲ 33.9 ▲ 34.2 ▲ 13.4 ▲ 41.2 59.7 49.3 10.9 30.8 62.8
12 岡本和也 29.9 ▲ 4.1 29.4 ▲ 8.2 ▲ 18.9 56.8 0.7 22.0 ▲ 46.1 61.5
13 鈴木郁孝 ▲ 1.8 27.9 30.4 ▲ 33.9 ▲ 14.7 70.2 ▲ 25.8 2.4 ▲ 5.3 49.4
14 藤島健二郎 ▲ 51.1 2.6 ▲ 27.4 14.5 91.6 17.4 ▲ 30.6 ▲ 4.9 12.1
15 岡田智和 ▲ 69.4 ▲ 24.2 ▲ 6.5 29.7 18.6 35.2 4.6 11.0 10.7 9.7
16 土屋幸弘 ▲ 3.8 30.4 ▲ 22.9 41.1 9.4 ▲ 20.2 ▲ 33.6 ▲ 13.6 4.1 ▲ 9.1
17 蓮沼友樹 ▲ 2.2 1.1 ▲ 1.7 ▲ 41.4 ▲ 32.0 18.1 20.3 ▲ 35.5 63.1 ▲ 10.2
18 鈴木秀幸 ▲ 12.3 ▲ 31.2 63.9 ▲ 19.3 12.2 ▲ 32.5 ▲ 56.1 72.5 ▲ 17.7 ▲ 20.5
19 都築友和 ▲ 30.4 ▲ 55.1 ▲ 8.1 ▲ 4.4 33.9 51.8 ▲ 11.3 2.1 ▲ 21.5
20 望月雅継 41.9 21.2 1.5 28.4 ▲ 45.7 ▲ 49.8 ▲ 37.7 65.7 ▲ 52.4 ▲ 26.9
21 中野妙子 ▲ 58.9 32.3 ▲ 32.2 47.7 ▲ 2.1 ▲ 20.1 ▲ 36.6 38.9 2.5 ▲ 28.5
22 平野敬悟 ▲ 41.1 6.4 23.1 ▲ 19.2 45.4 ▲ 13.5 ▲ 32.0 ▲ 6.5 8.8 ▲ 28.6
23 渡辺洋巳 ▲ 2.0 9.4 ▲ 17.5 ▲ 26.1 ▲ 42.1 ▲ 15.4 ▲ 18.2 12.5 44.4 ▲ 55.0
24 大月れみ 4.6 22.1 40.2 ▲ 40.9 ▲ 5.6 ▲ 64.4 ▲ 60.6 ▲ 21.3 ▲ 7.1 ▲ 133.0
25 後藤咲 11.7 ▲ 54.4 ▲ 23.2 ▲ 22.3 ▲ 23.1 8.9 ▲ 62.1 24.2 ▲ 140.3
26 藤本哲也 15.1 10.1 ▲ 6.0 ▲ 62.3 35.1 ▲ 41.0 ▲ 119.2 7.9 ▲ 160.3
27 斉藤隆 ▲ 27.9 ▲ 58.3 2.1 7.7 ▲ 68.6 ▲ 56.3 7.9 16.9 ▲ 176.5
28 鷲見隼人 28.9 35.7 ▲ 79.3 ▲ 68.1 29.2 ▲ 30.6 ▲ 68.5 ▲ 45.0 ▲ 197.7
29 高木翔太 ▲ 3.2 ▲ 0.4 ▲ 65.0 ▲ 15.5 ▲ 109.5 8.6 ▲ 20.2 ▲ 205.2

第18期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第9節レポート

Aリーグ第9節:高谷圭一


関西リーグも残すところ残り2節となり、肌寒く冬の到来を感じ始めた中、第9節を迎えた。
最終戦は、9節までの成績をもとに卓の組合せが決まっていく為、今節の成績は特に重要となってくる。

(最終戦の組合せ)
1卓 1位、3位、5位、7位
2卓 2位、4位、6位、8位
3卓 9位、10位、11位、12位

そういった意味でも、後半になるにつれてピリピリとした張り詰めた空気になっていくのも、このリーグ戦ならでもある。
この緊張感がたまらなくプロを続けているものは少なくないはず。
誰もが手に届く範囲にある決定戦進出や、せっかく手にしたトップリーグからの陥落はしたくない。必死さの中から生まれるドラマも沢山あるのもこのプロリーグ。
太閤位決定戦進出枠は3枠で、降級は2枠。上位のものは当然この決定進出の3席を、この1席がのどから手がでるくらいほしい。下位のものはAリーグ陥落(降級)となる地獄の席である2席には絶対に座りたくない。
ひとつの目安としては、決定戦進出への望みや残留セーフティー圏内に入る為には、トータル成績8位までには入っておきたい。
今節もこの上下5席の席をめぐっての熱い戦いがはじまった。

1卓(辻本・米川・吉本・城)
城が首位独走状態で、今節プラスをすればほぼ当確となる。
対して吉本は、現状降級の位置に座らされている状況で、この席から離れるためには、まず辻本のポイントを抜く必要がある。
両者のポイント差は僅か12.9P差である為、両者とも降級圏脱出の為にも相当気合が入っていたと思われる。
気になる対局結果は、辻本が3回戦以外で全てトップをとり、卓内トップで今節大きくプラスし、残留に向けて一歩抜け出す。
城は1回戦ラス、2回戦も連続マイナスとなるが、3回戦以降立て直しを図り、終わってみれば、プラスで終え太閤位決定戦進出をほぼ確実のものとした。
吉本は、今節マイナスとなりトータルで▲100Pを超え、いよいよ降級での赤信号が点滅。次節、下位直接対決(9位~12位)で残留の望みを託す形となった。

2卓(高谷・横山・宮田・佐々木)
佐々木が現状3位で決定戦進出の有力候補。4位宮田との差が60P程の開きがあるが、最終節に向けて、できるだけポイントを加算して更に優位に立っていきたいところである。
宮田にしても、決定戦進出に望みをつなぐ為にも、今節は絶対に勝たなければならない。
横山と高谷は現状残留争いをしていて、今節の結果次第では降級危機に立たされる為、両者とも今節は、絶対にマイナスできない状況。
1回戦、横山はラスを引くが、続く2回戦以降終始攻めの姿勢を崩さず、他を圧倒し今節卓内トップで追え、降級危機の大ピンチを振り払った。
佐々木も終始安定した打ち回しでプラスとなり、最終節の決定戦進出に向けて一歩前進した。
高谷は今節プラスであったものの、着順を1つ落とし9位となり次節下位との直接対決となる。
宮田は序盤から積極的に仕掛け、リーチを多用し他者を翻弄したが、今節は展開に恵まれず大きくマイナスしてしまい10位に後退。高谷同様、次節下位との残留をかけた直接対決に挑むこととなった。

3卓(勝間・坂本・藤川・稲岡)
現状2位の稲岡は、今節プラスすれば決定戦進出に向けて大きく前進できる為、相当気合が入っているであろう。
坂本、藤川もここで大きくプラスできれば、まだまだ決定戦進出が狙える位置ではあるが、あまり無理をしすぎ大きくマイナスとなった場合、一気に降級危機に立たされる位置でもある為、両者がどう打ってくるのかはすごく楽しみではある。
勝間は降級の絶対絶命の危機で、最終節に残留の望みを託す為には4連勝をするぐらいのポイントが必要で、かなり厳しい状況での対局となった

1回戦勝間が50,000点近くのトップを取るが、2回戦以降失速し、3回戦、4回戦と箱下寸前の1人沈みのラスを引き万事休す、残留は絶望的となってしまった。
藤川は1回戦、2回戦と連続ラスを引いてしまい降級危機への暗雲が立ち込めたが続く3回戦、4回戦と連続トップを取り挽回。降級危機の赤信号点滅を免れた。
ここで大きく躍進したのが、後半一気に順位をあげてきている坂本である。
1回戦からトップこそないものの、大きめのオール2着プラスで卓内トップとなり一気にトータル4位まで浮上。決定戦進出での有力候補へ名乗りをあげた。
稲岡も1回戦はマイナスとなるが、2回戦以降立てなおし、連続プラスで今節もプラス終え決定戦進出に向けて一歩前進した。
太閤位決定戦進出3席の内、首位の城はほぼ当確状態で残りの2席をめぐって、稲岡、佐々木、坂本の3名が争う形となった。
対して残留争いも5位以下がマイナスで最後まで目が離せない状況となった。
いよいよ残すは最終節のみ、決定戦進出、残留争い共に最後の戦いをお楽しみに。

 

 

Bリーグ第9節:丸山直

最終節に向けて、少しでも良い位置に付けておきたいと皆が思うところの今節。
1位と2位の首位争いと3〜6位の同卓があり、季節は冬に入ったが寒さに負けないくらいの熱い闘いが繰り広げられた。

1卓(貫上・辻井・丸山・筒井・音羽)
1回戦オーラス
終盤に親の辻井からリーチが入る。27,400持ちの丸山も仕掛けこの形。

四万五万六万六万八万四筒四筒  ポン八筒 上向き八筒 上向き八筒 上向き  チー七索 左向き五索 上向き六索 上向き  ドラ六万

しかし、アガったのは白をポンしていた音羽。怯まず立ち向かい辻井から1,000をアガリトップを守った。

五索六索六索七索八索六筒六筒六筒七筒七筒  ポン白白白  ロン四索

2回戦オーラスにも27,600持ちからピンフのリーチをツモって、浮きを確保。今節は放銃が多かったものの、それ以上に稼ぐ。
極め付けは4回戦、連続で親に放銃から入ったものの、すぐにメンチンピンフイーペーコーの倍満で取り返す。
抜け番で観戦していた際も、9巡目に高め倍満の手を作るなど攻撃面の出来がよく、卓内トップで暫定3位へと順位を上げた。

2卓(稲垣・川上・山室・山中・福原)
この卓は7〜10位+α。
1回戦で+49.7Pの1人浮きの山中が、ほぼそのままのプラスで卓内トップとなった。

3卓(大橋・上村・中川・長尾・杉田)
さて、注目の中川、上村の首位対決だったが、ここは痛み分け。両者ともにマイナス。
前節に続き大幅プラスの杉田、降級候補に変わりはないが好調を維持できれば残留もありそうだ。

 

 

C1リーグ後期4節:管東優太

 
C1リーグは後期第4節を迎えました。今回の組み合わせは以下のとおりです。
1卓 井上・松尾・吉田哲・掛樋
2卓 北村・桑田・吉田圭・樫林
3卓 木下・根越・管東・原田・山神
1卓
この日、井上が絶好調で4回戦全てでプラスして、+77.1Pを稼ぎ一気に昇級圏内に入ると、吉田哲も前節までのマイナスを大きく減らし、降級ラインを抜け出した。
一方で、松尾は大きなマイナスとなり降級圏内へ。前節までトップを走っていた掛樋もマイナスとなり首位争いから大きく後退した。

2卓
根越が+64.5Pと前節までのマイナスを一気に返し、卓内でトップ。このところ好調が続いている山神も+57.1Pと大きくポイントを伸ばした。
管東は、終始苦しい麻雀が続き▲7.9Pとなったが、昇級にわずかな望みをつないだ。その一方で、木下と原田は大きくマイナスとなり厳しい状況となる。
1回戦では根越が小四喜をテンパイするも、管東に1,300点の放銃となった。この局でしんどい展開になることも覚悟した根越だったが、うまく打ち回しポイントを伸ばした。
管東も2回戦では四暗刻をテンパイしリーチをかけるも、流局。モチベーションを保てずポイントを伸ばすことができなかった。

3卓
3回戦(起家から吉田圭・樫林・桑田・北村)
東4局 親北村
持ち点
北村36,000吉田16,000樫林28,000桑田36,000
6巡目北村の手牌

六万七万九万九万五筒五筒七筒七筒発発発中中  ドラ発

7巡目に五万をツモ、打五筒
8巡目に樫林からリーチ。
13巡目、吉田から打たれた九万をポン。

五万六万七万七筒七筒発発発中中  ポン九万 上向き九万 上向き九万 上向き

この牌姿でテンパイを入れると、15巡目に七筒をツモって4,000オールのアガリとなった。
これが決め手となり、この半荘トップで終えた。
北村はこの日、相手に圧力をかけるため、悪配牌からでもホンイツ仕掛けを多用。これが功を奏し、卓内トップをもぎ取った。
トータル順位でも2位に浮上し、最終節へ臨む。
次節は最終節。2つしかない昇級の椅子をかけて戦う。どんな展開が待っているのか今から楽しみです。

 

 

C2リーグ後期4節

 
C2リーグレポートに代わって、新人等の紹介をしています。
以下の項目書いてもらいました。
①氏名  ②年齢  ③期
④好きな役  ⑤好きな雀士
⑥プロになろうと思ったきっかけ
⑦麻雀に思うこと、リーグに参加して感じたこと、これからどうなれば良いかなど自由に書いて下さい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

100

 

①行野拓幸
②27歳
③33期生
④リーチ ピンフ
⑤二階堂瑠美プロ
⑥知り合いに元プロの方がいて、その方と話していて自分もプロを目指してみようと思ったため。
⑦同期や後輩に負けないようにリーグ戦で上を目指して頑張っていきたいです。

麻雀日本シリーズ2019 決勝レポート 白鳥 翔

100

 

 

麻雀日本シリーズ2019は沢崎誠の優勝で幕を閉じた。

近藤誠一、多井隆晴、小林剛という麻雀界でも名の通った強豪3名相手に価値ある勝利を収めた。
負けた3者も持ち味十分で、近藤は打撃力と踏み込みの深さを、多井はバランスのとれた攻めと守り、そして小林はメンゼンとフーロの使い分けと冷静な判断を見せてくれていたと思うが、この日はやはり沢崎の力強さが際立っていた。

1回戦は沢崎がトップで近藤が2着、大きく離されたラスに小林という並びで終わってしまったが、2回戦は小林がトップ。そして3回戦の東1局に小林が親で4,000オールをツモると、勝負の行方は完全に分からなくなった。

3本場、小林の山に6枚残っているピンフドラ1のリーチがはいるも、沢崎がギリギリまでうまく粘って、追いかけノミ手のリーチを打ち一発ツモ。
決勝でなかったらどうしていたかは分からないが、このあたりのバランス感覚をまだ観ていない方には、自分ならどうしていたかということを考えながら是非観て欲しい。

南3局も技ありの一打があった。2巡目に白をポンした沢崎、ポンして

一万三万四万六万七万九索九索四筒北北中  ポン白白白  ドラ六索

ここから1枚打たれている打九索とする。
ここまでの自分の捨て牌は九筒一筒とあったため、ここでポンして四筒としてしまうとホンイツが極端にアガりづらくなってしまうなどの理由もあったか。
トータルトップ目ではあるのでここを流せば!という気持ちが強く働いてしまうと、一万四筒を打つことになりそうだが、そうした場合、北をポンして二万五万八万の二度受けの1シャンテンに受けるのは守備力も低下してしまう。
ならばここは打九索とゆったり構えて、北はホンイツになれば鳴き、四筒から伸びればノミ手もやむなしと考えていたのだと思う。

自分のトータルポイントや河の状況、そして相手へのプレッシャーなど、様々なことから繰り出された一打だったと思うが、実戦で打つかどうかは別としてなかなか閃かない一打だなと感嘆した。

4回戦も沢崎がしっかりと勝負所を制しての麻雀日本シリーズ見事な二度目の戴冠だった。
この熱い闘いはFRESH LIVEの日本プロ麻雀連盟チャンネルからご覧になれますので是非ご覧ください!!

第36期 B1・B2リーグ 後期最終節成績表

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 麓 征生 ▲ 14.8 37.8 ▲ 2.1 17.5 79.1 117.5
2 高橋 良介 16.9 16.7 38.8 9.2 26.5 108.1
3 鮎川 卓 4.8 30.4 84.0 ▲ 38.8 24.8 105.2
4 森下 剛任 27.0 ▲ 48.2 ▲ 12.0 15.3 110.5 92.6
5 柴田 吉和 48.7 16.4 ▲ 25.7 20.7 27.3 87.4
6 渡辺 勇人 ▲ 13.7 19.4 52.2 8.8 3.9 70.6
7 仁平 宣明 33.2 ▲ 1.0 38.5 18.1 ▲ 26.1 62.7
8 荒 正義 2.9 ▲ 3.0 29.4 2.1 6.0 37.4
9 石渡 正志 ▲ 0.8 4.6 35.1 ▲ 35.5 33.1 36.5
10 小松 武蔵 ▲ 18.1 ▲ 74.6 40.2 22.3 ▲ 1.0 ▲ 31.2
11 ケネス 徳田 25.2 52.8 ▲ 58.4 ▲ 17.6 ▲ 58.6 ▲ 56.6
12 藤井 崇勝 11.0 ▲ 51.4 21.6 ▲ 8.7 ▲ 37.2 ▲ 64.7
13 金子 貴行 ▲ 127.1 39.8 ▲ 21.5 4.2 10.1 ▲ 94.5
14 増田 隆一 ▲ 30.8 37.4 ▲ 65.8 ▲ 7.2 ▲ 78.8 ▲ 145.2
15 明石 定家 12.7 ▲ 63.0 ▲ 100.3 25.4 ▲ 37.2 ▲ 162.4
16 西岡 慎泰 2.9 ▲ 35.1 ▲ 55.0 ▲ 35.8 ▲ 83.4 ▲ 206.4

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※降級者は都合により(休場者や退会者が出たりなど)残留となる場合があります。また、途中で休場者や退会者が出た場合成績表には掲載致しません。
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B2

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 中川 基輝 ▲ 14.5 16.5 11.1 66.5 54.9 134.5
2 井出 康平 5.3 25.2 48.9 35.0 ▲ 29.9 84.5
3 刀川 昌浩 15.0 19.4 ▲ 21.0 25.0 13.9 52.3
4 ともたけ 雅晴 15.3 ▲ 34.9 56.5 ▲ 3.5 14.6 48.0
5 福島 佑一 30.0 15.1 65.2 ▲ 3.2 ▲ 82.7 24.4
6 中村 慎吾 ▲ 8.6 ▲ 30.9 ▲ 10.1 ▲ 28.3 82.4 4.5
7 櫻井 秀樹 8.1 6.9 ▲ 8.8 ▲ 20.4 18.0 3.8
8 武石 絵里 53.0 ▲ 46.7 ▲ 39.4 36.8 ▲ 0.4 3.3
9 相沢 かおる ▲ 40.0 62.2 ▲ 54.1 34.1 ▲ 1.7 0.5
10 三浦 智博 13.0 ▲ 5.6 ▲ 7.8 ▲ 28.6 28.2 ▲ 0.8
11 浜上 文吾 ▲ 14.7 15.4 ▲ 0.9 ▲ 13.0 ▲ 0.1 ▲ 13.3
12 石川 遼 63.2 ▲ 24.1 3.2 ▲ 32.5 ▲ 33.5 ▲ 23.7
13 安 秉参 ▲ 5.1 ▲ 17.6 14.7 ▲ 51.8 17.7 ▲ 42.1
14 土井 悟 ▲ 53.2 20.1 ▲ 1.7 ▲ 1.7 ▲ 7.9 ▲ 44.4
15 大和 ▲ 3.6 ▲ 4.4 ▲ 13.5 ▲ 30.3 ▲ 63.3 ▲ 115.1
16 岡田 茂 ▲ 63.2 ▲ 19.6 ▲ 43.3 14.9 ▲ 12.2 ▲ 123.4

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第36期 C1・C2・C3リーグ 後期最終節成績表

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 後藤 隆 81.8 43.1 ▲ 30.1 11.6 73.8 180.2
2 黒木 真生 19.0 49.4 50.4 11.1 10.7 140.6
3 小野 雅峻 57.8 ▲ 9.5 37.6 53.5 ▲ 0.6 138.8
4 岡田 智和 28.9 95.5 30.7 ▲ 29.2 10.9 136.8
5 羽山 真生 32.1 15.5 27.3 ▲ 5.9 48.7 117.7
6 蛯原 朗 10.0 ▲ 9.3 27.6 78.6 ▲ 0.4 106.5
7 三戸 亮祐 45.7 ▲ 44.8 12.3 67.2 ▲ 10.4 70.0
8 蒼山 秀佑 ▲ 3.1 ▲ 6.2 16.3 ▲ 18.7 70.5 58.8
9 伊藤 鉄也 0.5 50.6 33.0 ▲ 32.1 ▲ 1.3 50.7
10 石川 正明 ▲ 46.6 6.5 ▲ 9.8 16.7 66.9 33.7
11 滝沢 和典 25.0 1.9 21.7 ▲ 39.1 22.8 32.3
12 宮崎 皓之介 ▲ 10.3 ▲ 35.5 30.0 35.3 ▲ 9.2 10.3
13 中村 毅 7.1 ▲ 27.4 ▲ 33.4 26.7 25.5 ▲ 1.5
14 林 俊宏 15.5 26.0 ▲ 41.3 ▲ 24.7 21.4 ▲ 3.1
15 奈良 圭純 ▲ 36.7 ▲ 1.3 9.6 27.6 ▲ 4.8 ▲ 5.6
16 川口 亮雅 ▲ 40.7 32.4 24.4 ▲ 25.5 ▲ 12.3 ▲ 21.7
17 佐山 竜介 20.2 ▲ 3.7 ▲ 51.3 29.2 ▲ 19.5 ▲ 25.1
18 三浦 大輔 ▲ 15.2 ▲ 11.2 72.8 ▲ 41.0 ▲ 37.7 ▲ 32.3
19 石立 岳大 ▲ 114.2 34.0 36.8 12.7 ▲ 4.1 ▲ 34.8
20 森脇 翼 4.0 65.1 36.8 ▲ 49.2 ▲ 107.3 ▲ 50.6
21 武田 裕希 ▲ 43.8 3.8 ▲ 4.8 2.2 ▲ 11.4 ▲ 54.0
22 内田 美乃里 ▲ 25.3 ▲ 2.1 ▲ 51.1 ▲ 15.5 4.3 ▲ 89.7
23 童 瞳 12.5 ▲ 32.5 ▲ 64.5 ▲ 43.3 31.5 ▲ 96.3
24 鈴木 秀幸 49.8 ▲ 59.3 ▲ 41.0 ▲ 31.9 ▲ 17.6 ▲ 100.0
25 本田 朋広 ▲ 4.5 31.3 ▲ 62.7 ▲ 19.0 ▲ 46.8 ▲ 101.7
26 仲田 加南 ▲ 34.4 10.9 ▲ 31.5 ▲ 80.0 8.5 ▲ 126.5
27 山井 弘 ▲ 29.4 ▲ 55.2 ▲ 13.4 ▲ 43.0 6.0 ▲ 135.0
28 二階堂 瑠美 28.4 ▲ 92.3 ▲ 59.0 43.9 ▲ 69.8 ▲ 148.8
29 藤本 哲也 ▲ 55.1 ▲ 76.7 5.6 ▲ 0.2 ▲ 50.3 ▲ 176.7

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C2

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 小林 正和 119.4 35.4 ▲ 2.1 8.7 68.2 229.6
2 福光 聖雄 ▲ 3.6 17.8 79.3 113.0 ▲ 9.1 197.4
3 神林 剛 4.3 59.2 37.6 ▲ 8.5 27.3 119.9
4 居藤 洸 18.9 ▲ 5.5 42.1 31.5 15.2 102.2
5 斉藤 等 52.8 17.9 16.1 ▲ 3.7 11.0 94.1
6 太田 優介 9.2 32.6 ▲ 2.0 ▲ 13.8 43.4 69.4
7 寺戸 孝志 9.4 40.6 ▲ 13.2 34.9 ▲ 3.5 68.2
8 越野 智紀 34.3 7.7 68.9 25.3 ▲ 69.5 66.7
9 岩井 健太 18.9 11.7 ▲ 32.9 29.8 29.2 56.7
10 日吉 辰哉 30.5 26.3 ▲ 14.1 ▲ 7.5 14.6 49.8
11 東 幸一郎 7.9 75.0 23.2 13.1 ▲ 71.1 48.1
12 藤岡 良一 38.5 ▲ 20.6 12.2 6.6 10.9 47.6
13 伊賀 則夫 ▲ 24.6 3.2 39.6 27.3 ▲ 0.7 44.8
14 鈴木 郁孝 ▲ 76.7 18.5 44.6 38.9 13.3 38.6
15 須長 正和 32.9 ▲ 50.6 41.8 ▲ 32.7 43.1 34.5
16 吉沢 康次 20.1 23.0 ▲ 64.3 20.5 28.1 27.4
17 高沢 雅 29.8 12.4 0.0 0.0 ▲ 17.7 24.5
18 太田 昌樹 ▲ 5.1 ▲ 14.9 8.3 ▲ 3.7 37.3 21.9
19 菊原 真人 17.3 1.2 ▲ 35.7 10.0 10.8 3.6
20 赤司 美奈子 11.0 ▲ 24.5 23.9 ▲ 20.7 9.5 ▲ 0.8
21 斉藤 桂史 67.2 7.4 ▲ 33.2 ▲ 44.3 1.0 ▲ 1.9
22 今泉 誠一 ▲ 31.3 16.6 ▲ 28.4 21.5 14.8 ▲ 6.8
23 小川 尚哉 ▲ 27.2 ▲ 39.5 45.5 35.6 ▲ 21.6 ▲ 7.2
24 藤井 すみれ 4.8 9.8 ▲ 2.4 ▲ 25.7 ▲ 4.8 ▲ 18.3
25 山田 学武 ▲ 27.2 20.0 ▲ 37.9 ▲ 0.4 23.8 ▲ 21.7
26 中土 恵介 20.8 ▲ 52.2 9.7 21.9 ▲ 27.2 ▲ 27.0
27 寺尾 威一郎 60.6 ▲ 24.8 ▲ 50.0 ▲ 57.7 39.3 ▲ 32.6
28 水澤 明彦 3.8 1.3 ▲ 22.6 ▲ 25.4 7.8 ▲ 35.1
29 松崎 良文 ▲ 46.5 ▲ 19.0 27.5 52.1 ▲ 50.0 ▲ 35.9
30 樋口 徹 ▲ 41.8 10.5 88.9 ▲ 31.9 ▲ 62.5 ▲ 36.8
31 戸井田 清光 20.3 ▲ 48.3 38.9 ▲ 36.4 ▲ 13.6 ▲ 39.1
32 上田 直樹 ▲ 45.6 20.0 4.3 21.3 ▲ 42.3 ▲ 42.3
33 老月 貴紀 ▲ 1.6 ▲ 75.2 ▲ 17.1 28.2 19.3 ▲ 46.4
34 鈴木 雄介 ▲ 18.9 ▲ 50.0 ▲ 2.4 ▲ 23.4 48.2 ▲ 46.5
35 大和田 篤史 ▲ 52.6 15.1 3.4 ▲ 12.2 ▲ 9.0 ▲ 55.3
36 蒼井 ゆりか ▲ 18.8 24.8 ▲ 66.8 4.4 ▲ 3.5 ▲ 59.9
37 末続 ヒロトシ 28.0 ▲ 23.8 ▲ 34.6 ▲ 8.5 ▲ 25.1 ▲ 64.0
38 石橋 和也 10.2 8.5 20.6 ▲ 91.7 ▲ 12.1 ▲ 64.5
39 須浦 正裕 ▲ 9.4 ▲ 3.6 ▲ 68.4 ▲ 3.7 20.4 ▲ 64.7
40 谷岡 育夫 ▲ 40.9 ▲ 12.9 ▲ 27.5 ▲ 1.6 15.0 ▲ 67.9
41 嶋村 泰之 ▲ 40.8 ▲ 43.3 ▲ 10.6 ▲ 3.6 16.9 ▲ 81.4
42 北條 恵美 13.2 38.2 ▲ 34.3 ▲ 28.2 ▲ 71.2 ▲ 82.3
43 野方 祐介 ▲ 54.9 ▲ 0.5 ▲ 15.4 ▲ 27.7 1.7 ▲ 96.8
44 田中 史孝 ▲ 50.4 41.1 ▲ 59.4 14.3 ▲ 61.8 ▲ 116.2
45 船木 伸一 ▲ 50.0 ▲ 49.8 18.5 ▲ 33.6 ▲ 10.8 ▲ 125.7
46 齋藤 豪 ▲ 14.3 ▲ 61.4 ▲ 46.2 13.1 ▲ 56.0 ▲ 164.8
47 平尾 昌邦 ▲ 6.9 ▲ 66.4 ▲ 45.4 ▲ 29.4 ▲ 50.0 ▲ 198.1

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C3

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 優月 みか 68.5 45.6 59.5 4.4 34.5 212.5
2 犬見 武史 ▲ 9.8 86.5 76.5 20.4 ▲ 36.7 136.9
3 岡本 和也 ▲ 8.3 ▲ 51.1 70.5 81.4 43.9 136.4
4 高橋 信夫 13.8 68.3 43.0 14.2 ▲ 9.4 129.9
5 東谷 達矢 7.5 ▲ 12.6 10.0 45.5 59.9 110.3
6 小車 祥 9.0 13.1 ▲ 14.4 28.9 71.7 108.3
7 庄田 祐生 ▲ 35.4 88.4 ▲ 26.3 39.7 38.2 104.6
8 中川 由佳梨 28.2 21.0 ▲ 38.7 13.6 76.1 100.2
9 新谷 翔平 ▲ 28.3 99.1 30.9 1.4 ▲ 18.8 84.3
10 三田 不二夫 24.6 ▲ 2.6 22.3 14.3 4.9 63.5
11 小島 広宣 75.9 ▲ 40.3 7.8 ▲ 35.9 41.5 49.0
12 福山 満幸 13.6 27.6 ▲ 31.5 16.2 16.0 41.9
13 桶本 篤史 ▲ 15.9 36.1 25.8 ▲ 70.2 66.0 41.8
14 和泉 由希子 30.8 25.1 21.8 6.2 ▲ 43.7 40.2
15 久山 浩司 ▲ 20.2 32.0 22.2 ▲ 6.7 11.4 38.7
16 西嶋 ゆかり 3.9 ▲ 12.4 20.0 10.9 13.8 36.2
17 桜井 紘己 15.0 37.0 15.6 ▲ 5.6 ▲ 37.0 25.0
18 伏見 誠一郎 ▲ 3.2 ▲ 11.3 ▲ 79.1 60.9 54.5 21.8
19 厚谷 昇汰 37.2 1.9 ▲ 24.5 40.6 ▲ 41.8 13.4
20 泉 亮多 15.9 ▲ 12.1 ▲ 19.3 25.4 2.4 12.3
21 伊藤 大輔 ▲ 31.9 11.2 62.6 35.2 ▲ 68.7 8.4
22 花岡 章生 ▲ 48.4 35.4 21.7 15.5 ▲ 17.2 7.0
23 林 潤一郎 15.3 ▲ 61.2 6.6 ▲ 0.9 45.9 5.7
24 田代 航太郎 57.8 ▲ 25.4 53.2 ▲ 86.5 ▲ 3.0 ▲ 3.9
25 松本 裕也 ▲ 19.5 23.2 ▲ 37.4 ▲ 4.0 27.7 ▲ 10.0
26 宮内 こずえ 21.5 27.3 ▲ 85.9 26.3 ▲ 6.3 ▲ 17.1
27 真鍋 明広 ▲ 3.2 64.5 ▲ 14.6 ▲ 59.0 ▲ 5.0 ▲ 17.3
28 優木 美智 19.8 ▲ 47.9 ▲ 19.1 41.3 ▲ 11.7 ▲ 17.6
29 吉田 求 ▲ 32.0 ▲ 52.0 23.9 ▲ 25.7 53.0 ▲ 32.8
30 岡本 真一 0.8 ▲ 9.8 ▲ 40.1 ▲ 0.2 15.8 ▲ 33.5
31 平野 敬悟 14.6 ▲ 23.7 7.6 ▲ 16.7 ▲ 15.4 ▲ 33.6
32 鳥越 真仁 ▲ 39.3 ▲ 59.5 92.1 ▲ 11.2 ▲ 17.8 ▲ 35.7
33 伊井 功雅 ▲ 24.0 ▲ 13.9 ▲ 47.9 23.3 26.4 ▲ 36.1
34 上村 慎太郎 4.0 ▲ 33.5 ▲ 14.8 ▲ 30.7 35.3 ▲ 39.7
35 新井 駿一 51.3 ▲ 63.4 ▲ 37.5 10.6 ▲ 9.7 ▲ 48.7
36 松本 遊助 ▲ 6.1 45.4 2.4 ▲ 37.6 ▲ 53.5 ▲ 49.4
37 南里 はるみ ▲ 38.9 ▲ 2.9 ▲ 9.9 ▲ 19.5 5.9 ▲ 65.3
38 石川 詩万 ▲ 31.4 ▲ 60.9 10.9 0.7 8.9 ▲ 71.8
39 安田 麻里菜 2.1 5.0 ▲ 43.8 1.6 ▲ 37.9 ▲ 73.0
40 中山 奈々美 3.4 8.5 ▲ 23.3 35.4 ▲ 100.5 ▲ 76.5
41 髙橋 勇 ▲ 5.7 ▲ 18.4 7.1 ▲ 82.2 4.0 ▲ 95.2
42 関島 義基 ▲ 21.6 ▲ 17.4 19.9 ▲ 34.6 ▲ 60.3 ▲ 114.0
43 井出 一寛 ▲ 20.6 ▲ 54.4 20.8 ▲ 4.7 ▲ 56.6 ▲ 115.5
44 樋口 洋輔 ▲ 18.5 ▲ 24.1 ▲ 82.9 ▲ 15.1 14.1 ▲ 126.5
45 石原 康申 ▲ 44.7 57.2 ▲ 23.3 ▲ 40.6 ▲ 92.1 ▲ 143.5
46 柚木 正仁 ▲ 11.9 ▲ 63.1 ▲ 42.4 ▲ 30.3 ▲ 31.7 ▲ 179.4

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第36期 D1・D2・D3リーグ後期最終節成績表

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 里木 祐介 25.1 131.5 56.9 41.5 ▲ 7.3 247.7
2 原 佑典 30.6 62.7 5.7 69.9 23.4 192.3
3 櫛田 利太 ▲ 9.9 4.4 94.5 15.1 49.8 153.9
4 菅原 千瑛 ▲ 24.1 84.5 41.6 51.1 ▲ 25.2 127.9
5 山脇 千文美 ▲ 17.7 19.8 74.6 16.5 31.1 124.3
6 瀬下 勝也 ▲ 20.2 67.5 ▲ 29.9 19.0 85.8 122.2
7 戸部 弘次 ▲ 24.3 75.4 46.7 ▲ 12.5 27.5 112.8
8 美晤 81.9 2.1 ▲ 14.1 23.8 5.4 99.1
9 末松 隆文 ▲ 50.0 62.5 18.3 ▲ 4.4 72.6 99.0
10 石森 隆雄 4.0 4.9 33.6 ▲ 5.6 48.7 85.6
11 内山 歩 22.6 24.4 ▲ 21.7 24.2 10.0 59.5
12 蒼木 翔子 20.8 ▲ 41.5 19.6 7.5 46.8 53.2
13 大久保 朋美 ▲ 10.5 ▲ 68.2 39.6 73.1 10.3 44.3
14 森岡 貞臣 ▲ 40.4 35.1 ▲ 25.4 10.2 47.7 27.2
15 谷 誠之 ▲ 37.7 ▲ 32.5 44.4 31.5 19.9 25.6
16 岡部 光輝 9.8 ▲ 24.5 4.3 26.0 4.9 20.5
17 古本 和宏 28.3 24.1 ▲ 1.7 ▲ 89.6 53.5 14.6
18 清原 継光 37.8 ▲ 7.1 2.8 ▲ 50.0 14.6 ▲ 1.9
19 古谷 知美 9.0 ▲ 11.0 ▲ 43.4 ▲ 0.6 41.7 ▲ 4.3
20 内藤 正樹 3.0 ▲ 60.9 28.0 46.8 ▲ 27.6 ▲ 10.7
21 福田 雄大 65.1 ▲ 29.1 ▲ 9.4 ▲ 47.6 9.8 ▲ 11.2
22 源 二郎 25.3 ▲ 3.2 ▲ 8.0 ▲ 22.0 ▲ 7.9 ▲ 15.8
23 青山 めぐみ 43.6 22.6 0.4 ▲ 37.8 ▲ 49.7 ▲ 20.9
24 角屋 保人 6.5 46.5 ▲ 8.8 ▲ 29.5 ▲ 37.6 ▲ 22.9
25 奥津 勇輝 14.3 12.1 ▲ 24.8 44.7 ▲ 71.6 ▲ 25.3
26 桜川 姫子 ▲ 35.0 16.5 ▲ 37.8 ▲ 41.1 66.1 ▲ 31.3
27 菊田 政俊 ▲ 20.5 ▲ 23.1 26.2 ▲ 31.5 16.2 ▲ 32.7
28 松岡 千晶 ▲ 26.9 ▲ 11.6 8.6 25.9 ▲ 31.2 ▲ 35.2
29 大木 亮典 57.6 ▲ 69.4 ▲ 81.6 28.9 29.1 ▲ 35.4
30 吾妻 さおり ▲ 19.4 25.2 ▲ 52.4 20.0 ▲ 14.5 ▲ 41.1
31 小田 悟志 67.2 ▲ 26.1 17.2 ▲ 14.0 ▲ 89.2 ▲ 44.9
32 三田 晋也 ▲ 45.7 ▲ 1.7 45.2 ▲ 4.5 ▲ 42.0 ▲ 48.7
33 小川 淳 ▲ 0.7 ▲ 20.8 ▲ 64.9 59.7 ▲ 25.1 ▲ 51.8
34 阿久津 翔太 ▲ 23.7 34.6 ▲ 35.4 22.0 ▲ 49.4 ▲ 51.9
35 安藤 友一 3.2 ▲ 50.0 11.5 ▲ 78.6 53.0 ▲ 60.9
36 手塚 紗掬 ▲ 35.0 ▲ 9.7 ▲ 39.1 ▲ 1.3 22.3 ▲ 62.8
37 西田 修 8.4 ▲ 35.4 36.0 ▲ 49.6 ▲ 23.6 ▲ 64.2
38 高谷 圭一 ▲ 60.5 8.2 ▲ 29.3 60.5 ▲ 58.8 ▲ 79.9
39 荒牧 冬樹 23.1 4.7 ▲ 17.0 9.3 ▲ 111.1 ▲ 91.0
40 山嵜 竜丸 ▲ 7.0 ▲ 50.0 ▲ 20.7 ▲ 61.9 29.4 ▲ 110.2
41 高柳 節子 ▲ 31.0 ▲ 39.0 ▲ 8.2 ▲ 34.0 ▲ 12.4 ▲ 124.6
42 高田 麻衣子 ▲ 8.1 ▲ 59.2 ▲ 2.6 ▲ 16.5 ▲ 48.3 ▲ 134.7
43 澤田 唯 3.7 ▲ 138.3 ▲ 14.3 ▲ 28.2 25.5 ▲ 151.6
44 江隈 亨 ▲ 36.7 ▲ 38.2 ▲ 40.8 ▲ 27.2 ▲ 21.2 ▲ 164.1
45 美波 智子 ▲ 68.2 ▲ 24.7 ▲ 55.1 1.5 ▲ 41.7 ▲ 188.2
46 室伏 理麻 ▲ 30.7 ▲ 45.1 29.7 ▲ 93.7 ▲ 72.7 ▲ 212.5

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D2

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 上田 稜 ▲ 4.9 70.5 38.5 36.1 16.9 157.1
2 木原 翼 ▲ 5.5 12.5 72.5 88.4 ▲ 16.1 151.8
3 岡崎 涼太 ▲ 9.4 57.2 ▲ 18.1 71.3 40.7 141.7
4 中西 栄二 17.1 20.0 ▲ 40.9 70.0 71.5 137.7
5 岡田 紗佳 104.3 34.8 15.9 1.3 ▲ 20.7 135.6
6 鈴木 宏明 3.0 35.3 ▲ 19.3 57.2 31.3 107.5
7 時田 拓和 25.9 23.0 56.0 ▲ 28.3 29.1 105.7
8 皆川 直毅 30.3 8.9 4.0 ▲ 23.2 72.3 92.3
9 重原 聡 52.3 14.2 40.8 12.9 ▲ 28.7 91.5
10 浜野 太陽 ▲ 29.6 34.7 51.4 12.2 21.2 89.9
11 駒田 真子 63.3 ▲ 14.5 25.8 ▲ 20.8 26.0 79.8
12 ジェン 39.6 ▲ 56.4 10.8 41.5 43.9 79.4
13 松田 彩花 ▲ 10.1 ▲ 23.9 54.4 13.6 39.5 73.5
14 大野 彩乃 41.3 58.3 ▲ 14.5 ▲ 20.2 0.8 65.7
15 柴田 航平 ▲ 14.0 33.3 13.0 ▲ 37.9 61.4 55.8
16 咲良 美緒 59.5 ▲ 22.1 74.0 ▲ 32.8 ▲ 41.3 37.3
17 荒井 裕太 49.0 31.4 ▲ 43.1 ▲ 32.1 17.6 22.8
18 藤原 正允 ▲ 52.7 ▲ 35.5 75.8 84.5 ▲ 53.4 18.7
19 木本 大介 5.3 ▲ 13.8 64.3 ▲ 12.9 ▲ 25.4 17.5
20 戸田 誠輝 8.9 ▲ 22.8 ▲ 36.3 6.6 59.4 15.8
21 吉野 敦志 31.4 ▲ 0.9 ▲ 30.5 ▲ 42.7 58.2 15.5
22 宮内 崇成 34.9 ▲ 3.8 9.7 16.2 ▲ 45.3 11.7
23 鈴木 健大 9.1 35.5 2.3 ▲ 63.4 24.3 7.8
24 鈴木 誠 ▲ 25.0 ▲ 13.6 17.1 27.5 ▲ 3.8 2.2
25 石田 亜沙己 ▲ 21.8 ▲ 63.2 10.3 65.8 3.1 ▲ 5.8
26 宮村 信 ▲ 8.1 ▲ 7.5 70.5 ▲ 45.6 ▲ 15.5 ▲ 6.2
27 新 大地 ▲ 8.3 ▲ 16.9 ▲ 12.6 ▲ 21.6 45.3 ▲ 14.1
28 ガース 5.3 1.8 ▲ 12.6 ▲ 33.9 19.1 ▲ 20.3
29 渡辺 洋巳 42.4 ▲ 19.7 ▲ 58.9 ▲ 27.3 33.7 ▲ 29.8
30 小町 拓也 40.4 ▲ 28.6 38.5 7.0 ▲ 87.7 ▲ 30.4
31 貫上 洋志 ▲ 22.5 5.4 ▲ 22.4 33.1 ▲ 39.6 ▲ 46.0
32 大庭 三四郎 ▲ 78.3 50.7 ▲ 23.1 ▲ 16.0 9.4 ▲ 57.3
33 宗像 惇 ▲ 68.1 4.6 ▲ 14.8 ▲ 0.2 19.4 ▲ 59.1
34 沼山 亮 ▲ 44.9 ▲ 6.5 ▲ 28.8 1.0 19.5 ▲ 59.7
35 中 寿文 24.4 ▲ 20.9 ▲ 90.6 72.4 ▲ 46.8 ▲ 61.5
36 小笠原 奈央 20.7 19.7 ▲ 39.1 9.1 ▲ 76.6 ▲ 66.2
37 蓮沼 友樹 ▲ 71.1 10.0 ▲ 24.0 51.4 ▲ 37.1 ▲ 70.8
38 井上 真孝 9.7 ▲ 74.1 ▲ 70.9 ▲ 22.5 78.5 ▲ 79.3
39 永井 勝晴 ▲ 23.1 ▲ 42.6 7.4 ▲ 0.2 ▲ 33.2 ▲ 91.7
40 吉川 裕太 ▲ 45.8 ▲ 33.2 51.6 ▲ 10.7 ▲ 61.9 ▲ 100.0
41 志多木 健 ▲ 40.3 ▲ 33.8 ▲ 31.5 1.6 ▲ 1.0 ▲ 105.0
42 早川 林香 ▲ 1.2 ▲ 66.7 ▲ 17.5 ▲ 49.7 21.5 ▲ 113.6
43 朝井 大元 ▲ 45.7 ▲ 3.3 29.2 ▲ 73.0 ▲ 34.0 ▲ 126.8
44 西原 純 ▲ 53.7 35.7 ▲ 5.6 ▲ 25.4 ▲ 94.5 ▲ 143.5
45 髙田 翔 ▲ 14.9 7.6 ▲ 68.7 ▲ 39.0 ▲ 37.2 ▲ 152.2
46 東城 りお ▲ 79.1 ▲ 65.3 ▲ 36.2 ▲ 37.2 22.9 ▲ 194.9
47 内山 えみ ▲ 2.7 22.1 ▲ 94.8 ▲ 68.1 ▲ 110.7 ▲ 254.2

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D3

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 渡邉 浩史郎 92.1 74.8 121.0 18.2 ▲ 24.2 281.9
2 内田 みこ 39.2 ▲ 6.2 51.0 1.6 61.6 147.2
3 木島 甲太郎 54.4 11.0 ▲ 23.8 72.0 29.4 143.0
4 紺野 光則 43.1 ▲ 9.3 34.3 24.9 43.8 136.8
5 藤永 流馬 ▲ 1.6 48.1 0.1 19.3 45.5 111.4
6 佐藤 伶太 106.8 26.2 18.8 ▲ 36.8 ▲ 13.7 101.3
7 金子 正明 54.5 ▲ 3.0 ▲ 22.5 40.0 29.0 98.0
8 井上 泰秀 ▲ 11.6 67.5 ▲ 24.4 44.2 17.3 93.0
9 安良岡 真功 40.8 ▲ 42.0 55.6 ▲ 16.1 52.8 91.1
10 澤谷 諒 ▲ 33.6 59.7 17.6 86.9 ▲ 41.4 89.2
11 加賀美 幸孝 56.1 ▲ 31.2 30.6 24.8 1.9 82.2
12 内藤 哲 ▲ 45.6 118.7 58.5 ▲ 37.0 ▲ 22.0 72.6
13 羽田 龍生 ▲ 7.6 19.5 24.4 31.5 ▲ 0.4 67.4
14 向井 譲 ▲ 19.4 27.6 42.5 ▲ 29.1 40.8 62.4
15 杉山 俊彦 13.9 ▲ 2.3 77.1 ▲ 8.8 ▲ 18.0 61.9
16 吉村 隼人 ▲ 19.9 5.9 18.3 22.2 34.8 61.3
17 守屋 芳彦 ▲ 1.7 7.6 ▲ 11.3 ▲ 3.5 67.5 58.6
18 阿部 謙一 14.2 40.1 23.7 ▲ 19.6 ▲ 9.1 49.3
19 宮澤 太佑 19.5 20.0 ▲ 59.2 16.6 37.6 34.5
20 鹿嶌 文太 ▲ 39.9 23.6 56.5 ▲ 15.1 8.4 33.5
21 渋谷 菜瑠美 24.7 65.8 ▲ 58.8 ▲ 49.5 47.8 30.0
22 沖 ヒカル 49.2 24.7 ▲ 31.8 40.8 ▲ 65.6 17.3
23 部谷 幸則 14.0 ▲ 28.4 ▲ 11.7 16.6 25.6 16.1
24 森村 亮太 14.5 26.7 ▲ 24.4 ▲ 23.3 21.2 14.7
25 中津 真吾 7.2 ▲ 46.3 21.3 1.7 22.9 6.8
26 桜木 里咲 24.5 3.9 ▲ 44.4 ▲ 50.0 70.8 4.8
27 古川 彩乃 ▲ 44.6 49.7 39.4 ▲ 60.9 15.1 ▲ 1.3
28 石川 豪士 12.9 7.7 3.3 ▲ 5.9 ▲ 21.4 ▲ 3.4
29 早川 健太 41.4 ▲ 59.7 ▲ 26.3 44.0 ▲ 4.4 ▲ 5.0
30 佐藤 孝行 ▲ 55.5 ▲ 9.3 59.4 52.8 ▲ 59.7 ▲ 12.3
31 青嶋 宏樹 ▲ 27.8 32.5 25.8 ▲ 58.9 5.8 ▲ 22.6
32 白銀 紗希 ▲ 18.2 41.7 ▲ 37.8 48.0 ▲ 58.4 ▲ 24.7
33 中村 太一 5.2 ▲ 17.6 9.9 ▲ 14.8 ▲ 9.2 ▲ 26.5
34 梛木 広信 ▲ 4.0 10.6 ▲ 28.4 ▲ 15.6 8.8 ▲ 28.6
35 井上 絵美子 ▲ 42.3 22.4 ▲ 1.8 19.7 ▲ 28.5 ▲ 30.5
36 奥田 裕貴 12.9 ▲ 14.6 ▲ 32.2 6.5 ▲ 5.5 ▲ 32.9
37 齋藤 麻衣子 ▲ 1.7 ▲ 10.3 6.3 ▲ 3.8 ▲ 26.6 ▲ 36.1
38 長井 梨世 ▲ 25.4 ▲ 21.3 13.7 63.4 ▲ 67.0 ▲ 36.6
39 高宮 まり ▲ 43.1 ▲ 24.9 ▲ 15.1 43.5 ▲ 7.8 ▲ 47.4
40 楠原 遊 25.2 ▲ 82.9 14.5 ▲ 2.3 ▲ 5.6 ▲ 51.1
41 池田 来斗 19.1 ▲ 8.6 ▲ 39.8 ▲ 57.8 29.0 ▲ 58.1
42 中岫 宏文 26.4 16.9 ▲ 56.8 ▲ 27.4 ▲ 22.5 ▲ 63.4
43 石田 優輝 ▲ 30.4 ▲ 5.8 ▲ 28.6 14.4 ▲ 13.8 ▲ 64.2
44 冨田 久志 27.6 ▲ 50.8 ▲ 53.9 42.3 ▲ 30.7 ▲ 65.5
45 浦野 修平 ▲ 15.9 ▲ 34.8 ▲ 14.2 ▲ 23.2 19.7 ▲ 68.4
46 小玉 渉 ▲ 38.5 7.7 ▲ 28.7 ▲ 62.6 43.7 ▲ 78.4
47 斉藤 理絵 ▲ 23.9 ▲ 51.0 ▲ 12.7 ▲ 24.7 30.9 ▲ 81.4
48 大月 れみ 16.5 ▲ 7.8 ▲ 37.5 ▲ 19.3 ▲ 34.2 ▲ 82.3
49 藤本 浩輔 ▲ 77.9 ▲ 37.0 10.8 ▲ 0.4 14.3 ▲ 90.2
50 伊達 朱里紗 ▲ 43.6 ▲ 16.9 ▲ 3.1 ▲ 11.6 ▲ 20.8 ▲ 96.0
51 大鹿糠 文也 ▲ 45.4 ▲ 79.2 25.5 29.4 ▲ 27.9 ▲ 97.6
52 木暮 智貴 ▲ 11.1 ▲ 48.0 4.5 ▲ 50.7 6.9 ▲ 98.4
53 杉浦 まゆ ▲ 33.3 41.3 ▲ 15.2 ▲ 14.3 ▲ 80.0 ▲ 101.5
54 大枝 史 33.5 10.4 ▲ 36.7 ▲ 44.2 ▲ 67.9 ▲ 104.9
55 小平 螢 ▲ 7.9 ▲ 39.4 ▲ 24.0 ▲ 12.7 ▲ 33.3 ▲ 117.3
56 川原 舞子 ▲ 27.6 ▲ 32.8 ▲ 21.4 1.2 ▲ 51.8 ▲ 132.4
57 夕部 将輝 ▲ 68.1 ▲ 47.1 ▲ 20.5 ▲ 48.2 ▲ 12.0 ▲ 195.9
58 こばり しん ▲ 37.9 ▲ 48.8 ▲ 19.4 ▲ 30.4 ▲ 69.5 ▲ 206.0

昇級者 10名 (青字で表示)    降級者 12名 (赤字で表示)
※降級者は都合により(休場者や退会者が出たりなど)残留となる場合があります。また、途中で休場者や退会者が出た場合成績表には掲載致しません。
昇降級ライン:順位枠内に表示

第36期 Eリーグ 後期最終節成績表

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 貝原 香 46.0 26.1 101.3 36.2 18.6 228.2
2 中野 妙子 57.9 54.2 7.6 ▲ 24.0 62.3 158.0
3 清水 隆市 85.6 ▲ 34.3 66.0 5.1 ▲ 7.4 115.0
4 立田 祥平 4.9 0.0 ▲ 9.9 68.4 32.9 96.3
5 沖野 健行 ▲ 1.6 54.6 50.2 5.9 ▲ 14.9 94.2
6 鈴木 彩夏 18.5 ▲ 7.8 12.9 74.2 ▲ 19.1 78.7
7 津村 憲一 1.9 63.9 ▲ 14.2 ▲ 26.7 47.1 72.0
8 夏目 翠 ▲ 1.2 ▲ 5.4 46.6 49.7 ▲ 19.4 70.3
9 安藤 翔 ▲ 57.2 ▲ 21.7 33.5 88.0 ▲ 14.1 28.5
10 一瀬 由梨 11.3 ▲ 21.8 ▲ 50.0 ▲ 4.3 71.0 6.2
11 犬飼 あやの 44.6 ▲ 9.5 ▲ 46.6 12.2 2.4 3.1
12 小原 航太 8.4 12.8 ▲ 9.4 42.1 ▲ 58.3 ▲ 4.4
13 今岡 英忠 1.3 5.7 ▲ 40.9 25.2 ▲ 8.8 ▲ 17.5
14 西城 凛 ▲ 7.6 ▲ 44.5 9.1 9.8 9.6 ▲ 23.6
15 片倉 まち 8.0 1.6 69.7 ▲ 118.6 12.6 ▲ 26.7
16 松岡 昭彦 ▲ 42.7 ▲ 4.0 40.3 ▲ 60.2 26.4 ▲ 40.2
17 襟川 麻衣子 ▲ 3.5 18.1 0.0 ▲ 53.1 ▲ 2.6 ▲ 41.1
18 嶋田 卓也 ▲ 8.9 ▲ 4.8 ▲ 61.9 67.3 ▲ 33.1 ▲ 41.4
19 柊木 かえで ▲ 50.0 65.3 ▲ 44.8 20.3 ▲ 38.6 ▲ 47.8
20 黒田 良 ▲ 3.1 ▲ 22.3 ▲ 0.2 ▲ 18.0 ▲ 7.7 ▲ 51.3
21 有田 将之 5.2 25.6 ▲ 96.1 24.8 ▲ 18.5 ▲ 59.0
22 平野 佑弥 ▲ 13.6 ▲ 5.2 7.9 ▲ 33.6 ▲ 26.7 ▲ 71.2
23 水口 崚 9.8 ▲ 70.3 22.0 19.9 ▲ 88.0 ▲ 106.6
24 中村 文哉 ▲ 64.7 ▲ 3.5 ▲ 47.1 ▲ 22.8 20.7 ▲ 117.4
25 高橋 慧 ▲ 36.3 ▲ 47.3 ▲ 21.0 ▲ 45.2 22.5 ▲ 127.3
26 小林 大地 ▲ 93.4 ▲ 26.5 17.4 ▲ 64.4 34.1 ▲ 132.8
27 及川 慶次 47.5 ▲ 41.5 ▲ 75.3 ▲ 80.2 ▲ 7.0 ▲ 156.5

第32期中部プロリーグ 最終節レポート

Aリーグ:大橋幸正

第32期中部プロリーグいよいいよ最終節を迎えた。数週間前に行われた第45期王位戦決勝で見事に森下が優勝した。 同じ中部本部所属の身として、大変誇らしい気持ちであるし、私も負けてはいられないなという思いをより一層強く感じた。同じ様に感じた選手も多いのではないだろうか。森下のG1タイトル獲得は中部本部にとって、大変明るいニュースで、これからも中部本部からより多くの選手が活躍することを期待したい。

Aリーグの最終節は、決勝進出もさる事ながら、残留争いも熾烈を極めた。長期に渡るリーグ戦の最終節であるだけに、一打一打からリーグ戦にかける選手の思いがひしひしと伝わってくる。苦しい時間ではあるが、選手にとって、いつまでも続けば良いと思える至福の時間であると思う。そんな時間にも当然終わりがやって来るわけで、決勝進出者と残念ながら降級してしまう者が決定した。王位を獲得した森下が降級してしまうという事実から、いかに中部プロリーグのAリーグが難しいリーグかというのがわかるであろう。そんな困難なリーグから見事に決勝進出を勝ち取った4名の選手にインタビューをさせていただいたのでご紹介させて頂きたい。

4位通過:小野雅峻 三段(+78.4P) 29期生 決勝進出回数:3回目 優勝回数:1回

【今期を振り返っての感想】
前半のリードをキープしたまま、大きく崩れずに最終節を迎えられたことが良かったと思います。

【決勝戦への意気込み】
昨期に引き続き連続で決勝に残ることが出来ました。前回より良い内容、結果を残せるよう臨みたいと思います。

3位通過:林俊宏 四段(+156.7P) 19期生 決勝進出回数:初 優勝回数:無し

【今期を振り返っての感想】
運営の方々の精勤のおかげで最終節まで滞ること無く闘牌する事が出来ました。また観戦をしに来てくださいましたファンの方々や応援して下さった方々、会場のスタッフの方々に感謝致します。この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。
麻雀は、初節から最終節までずっと中間順位にいたので、どの対局も大変でした。上位とは離れているし、下位とは近いですしね。今回も夏休みの宿題みたいに最後に滑り込む感じでしたね。

【決勝戦への意気込み】
私が中部プロリーグに参戦したのは2015年。Cリーグからの出発でしたが4年の月日が経ちました。昨年は不慮の事故により休場を余儀なくし、1年間棒に振りましたが、リハビリを重ね、今また麻雀プロとして麻雀が打てる事に喜びを噛み締めています。
1年の遅れはありましたが目標通りのペースで決勝を迎える事が出来ました。後は、自分の信念を貫き通すだけです。

2位通過:清水哲也 二段(+185.6P) 28期生 決勝進出回数:2回目 優勝回数:無し

【今期を振り返っての感想】
前半で大きなアドバンテージがあったので後半は色々試しながら対局しました。試したことが決勝の舞台で活かせればと思います。

【決勝戦への意気込み】
配信対局が初めてですので普段通り打てるかが鍵になると思っています。

1位通過:三戸亮祐 六段(+277.2P) 11期生 決勝進出回数:16回目 優勝回数:4回

【今期を振り返っての感想】
年間を通じて、安定した対局が出来ました。森下・林・伊藤(鉄)・小野・寺戸といったプロリーグ組を始め、中部のAリーグ全体のレベルも上がっている中、好結果を残せたことは素直に嬉しいです。

【決勝戦への意気込み】
3年前に自ら改革した一年制のリーグ戦に優勝したいとの思いもありますが、そもそも前回の優勝から10年間遠ざかっていますので、ここはなんとしても優勝したいと思います。プロリーグもしばらく低迷期が続きましたが、ここ1年は好成績でピークの出来にあると思いますので良い対局を観てもらうことが出来ると思います。

全く違うプレイスタイルであるが、優勝したい思いが特に強い4者が揃った決勝戦。ハイレベルな見応えのある決勝を見せていただけるであろう。中部プロリーグ決勝戦は2020年1月24日(金)に連盟チャンネルにて生放送で配信される予定です。
最後に、私自身、来期はプロ入りして4年目で初のAリーグ挑戦となります。不安もありますが、それ以上に楽しみなのと戦える自信があります。来期の決勝の舞台に立てるようしっかりと準備して臨みたいと思います。半年間、レポートにお付き合い頂きありがとうございました。

 

 

Bリーグ:大橋幸正

第32期中部プロリーグはいよいよ最終節を迎えた。今期のBリーグはとにかく面白い。第4節を終えた時点での稀に見る昇級ボーダーの高さ、また、残留争いでも14位以下はポイント差があるが、10位岡本から13位大高坂までのポイント差が少なく、数字を見るだけでも白熱しているのが見てわかるであろう。現状1位の杉浦(勘)は、別日対局の為、既に最終節の対局は終えており、最終結果は当然知らされていないので、昇級を狙う杉村、山本(拓)、河合の3名にとっては、実質残り1枠と考えて対局に臨んだであろう。

1回戦目から3回戦目まで、各卓、非常に見ごたえのある気持ちのこもった対局が繰り広げられた。最終節の独特の緊張感は言葉で言い表すのが難しいものがあるが、とにかく、心地が良く面白い。中部プロリーグは観戦自由となっているので、今後、より多くの方に観戦していただけることを願う。

3回戦目が終了した時点での数字が発表された。1位杉浦(勘)+214.5P、2位山本(拓)+160.8P、3位河合+154.5P、4位杉村+152.2P・・・・・11位太田(峻)▲103.2P、12位日下▲115.3P、13位佐藤▲118.8P、14位大高坂▲119.3P、15位鈴木(涼)▲134.9P、16位富村▲175.9P ※1位2位が昇級、13位から16位が降級、別日で対局済みの杉浦(勘)と富村の数字は3回戦終了時の成績

最終4回戦を残し、昇級争いも残留争いも大接戦となった。昇級争いの河合は無念のラスとなり、惜しくも脱落。第1節から第5節まで見させていただいたが、最後まで河合の麻雀は充実しており、例年だと1位通過でおかしくない数字。来期も注目選手である。山本(拓)は最終戦トップを取ったが、惜しくも3位と昇級の切符を手にすることが出来なった。トータルスコア+174.3Pで昇級できないのは残酷であるが、昇級を勝ち取った2者との直接対決で相手に多く勝たせてしまったので、本人もある程度納得しているのではないかと思う。昇級を勝ち取ったのは実績十分の杉浦(勘)と杉村。さすがの一言に尽きる。来期のAリーグは、よりレベルの高いものになるであろう。

降級争いもまさに紙一重で、どの卓もオーラスまでわからない展開となった。勝負事である以上、勝者もいれば敗者もいるのは当然であるが、ここでプロ生活が終わるわけではない。結果を真摯に受け止め、今後の糧にしていただきたい。

最後になりますが、レポート担当者としてBリーグを観戦させていただき、中部プロリーグの中でBリーグが一番熱気溢れるリーグだと感じました。Aリーグから降級してきたプライドを持った選手、なんとしてもAリーグへ昇級したい選手、Cリーグから昇級して伸び盛りの力を試したい選手など、バラエティー豊かな熱い思いを持った選手が集まったリーグです。今後とも、見どころ満載なBリーグに注目していただけると幸いです。

 

 

Cリーグ:越川清一

Cリーグ最終節。前節昇級枠にいた安藤、杉浦がマイナスとなり上位陣の差がぐっと縮まった。展開次第では8位の青山まで昇級の可能性がある。観ている私にまでヒリヒリとした緊張感が伝わってくるなか1回戦が開始された。
私は3回戦まで前節までに紹介できなかった7名の選手の後ろで観戦した。その中で私が期待する3選手を紹介させていただく。1人目は静岡プロリーグ2度優勝の実績を持ち正確な手順で手役を絡めた高打点を随所で決めてくる菅野直。2人目がどこからでも仕掛けていき相手に対応させて主導権を握り小気味良くアガリを重ねていく山田まさとし。そして3人目は、今でこそ中部本部には10名の女流プロが在籍しているが私が連盟に入った時にいた唯1人の女流プロであった家田みゆき。「継続は力なり」家田にはこれからも頑張ってほしいと思う。

3回戦が終了し上位陣のポイントは以下の通りとなった。1位大滝+161.8P、2位杉浦+140.3P、3位安藤+109.5P、4位中谷+66.7P、5位田村+44.2P。実質上位3名の戦いといっていいだろう。3名は別卓のため見えない相手との戦いとなる。それぞれがポイントを確認し終え最終戦が始まった。

大滝は3位の安藤とは52.3ポイント離れており大きなラスさえひかなければ安泰である。その大滝。南1局南家持ち点25,700、3つ仕掛けを入れた11巡目2軒リーチを受けるも力強くドラをツモりこれが優勝の決定打となった。

六筒六筒北北  ポン一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き  ポン一索 上向き一索 上向き一索 上向き  ポン六索 上向き六索 上向き六索 上向き  ツモ六筒  ドラ六筒

残る1枠は安藤か杉浦か、隣り合う両卓に視線を注ぐ。杉浦の卓、東1局に中谷が2,600オールをアガった次局11巡目杉浦六九待ちのピンフをテンパイすると牌を横に曲げてリーチといく。「リ、リーチ?」私は思わず2度見した。ヤミテンに構えれば拾えそうな1,000点を絶対にオリない親に対して2,000点にするリーチ。しかもこの時残留に向け大きくポイントを伸ばす必要がある若松が仕掛けを入れている。安かろうはずがない。そんなことは言うまでもなくわかっているはずの杉浦がなぜ?この局は若松が3,000・6,000をツモアガるのだが、私は危うさを感じずにはいられなかった。

迎えた東3局南家。ここでもドラの八筒をツモれば1,300・2,600になるとはいえピンフリーチを敢行する。親の平野にオリの選択肢はない。そして中谷からリーチが入る。このめくりあいは中谷がドラの八筒を掴んで事なきを得たかに見えたがこれが親の頭ハネ。杉浦にとってはきつい展開になってしまう。この時隣の安藤の卓に目を向けると、親の安藤がフリテンリーチの2,600オールをツモアガリトップ目にたっていた。これはいよいよ分からなくなってきたと思いこの先の展開が楽しみになってきたのだが、この時Dリーグの最終戦が始まりDリーグ観戦のため一度席を外す。戻って来てみると杉浦の卓は終了しており杉浦が1人沈みのラスでトータル+112.6Pとなる。安藤の卓に目を向けるとオーラスになっていた。親の田村が意地を見せ60,000点近い点数となっている。安藤は素点を削られわずか1,300の浮き。沈めば杉浦の再逆転となるところだったが最後は全員ノーテンで終局となった。2人の差はわずか2.2ポイントであった。昇級した2人からコメントをもらった。

優勝 大滝聡「1、2節で+80Pとなり昇級を目指して意気込んだ第3節。3連続ラスとなり今までなら気持ちが切れていたが4回戦を1人浮きのトップを獲ることができ行けると感じた第4節で上位2人との直対で差を詰めることができたのが勝因だったと思います。自分の成長を感じることができた今期でした。来期はまずは降級しないようにコツコツとプラスを重ねていきたいと思います。」

2位 安藤大貴「十段戦で手応えを感じる戦いができその勢いのまま今期を迎え第1節から好調を持続でき、最終的にはギリギリの昇級でしたが尊敬する杉浦プロに勝つことができ喜びを感じています。来期のBリーグは強豪揃いですが負けないように頑張りたいと思います。」

そしてもう1人。私はどうしても聞きたいことがあり悔しくてたまらないであろう杉浦貴紀に敢えて質問させてもらった。
「最終戦東1局のピンフリーチはどういった意図で?」すると杉浦ははっきりとした口調で「優勝を狙いに行きました。」と答えてくれた。私は質問を続けた。「昇級するのに1位も2位も一緒なのでは?」「優勝を狙いに行ったんです。」2度目のこの言葉で私はようやく気づくことができた。

中部プロリーグを三度優勝している杉浦。杉浦が見ているのはBリーグの先Aリーグで優勝しふたたび輝く自身の姿なのだと。そのためにここで優勝を勝ち取れないでどうするんだと自分を鼓舞するリーチだったんだと。今回は結果を残せなかったがそんな杉浦と戦いたいと私はこの時強く思った。そしてそれはそんな先の話ではないはずである。

半年間お付き合いいただきありがとうございました。

 

 

Dリーグ:越川 清一

Dリーグの昇級枠は3つ。3位の鈴木(雄)のポイントが+71.9Pとなっており+6.2Pで11位の田中くらいまでは充分昇級の可能性がある。新人選手が多くいるDリーグ、それぞれがどういったテーマを持ってこの日に臨んだのだろう、各選手のポイントを確認しながら全選手の戦いを後ろで観戦する。

Dリーグには降級がない。そのため昇級に絡まない選手のなかに少し緊張感に欠ける者がいたことは残念に思えた。現状の成績なのは他の誰でもない自分の責任である。それをしっかりと認識して自らの課題を模索し次に繋げるために常に取り組む姿勢を忘れないで欲しい。

そんな中私が注目したのは日高。第2節で日高に対し厳しいことを書いたがこの日は見違えた。戦う顔になっていた。所作もいい。来期以降期待させる内容だった。
3回戦が終了し上位陣のポイントを確認する。1位奥野+165.8P、2位伊藤+115.9P、3位石川+58.4P、4位鈴木(雄)+54.4P、5位田中+43.4P、6位鈴木(淳)+33.1P奥野と伊藤は当確。残りの1枠を4名で争う戦いとなった。
この戦いがし烈を極めた。まずは石川VS田中。石川が東1局に明石に12,000を放銃する。その石川東3局に高め三色のリーチを打つも田中が追いかけリーチ。一発で石川が田中に放銃しここで石川が脱落する。こうなってくると俄然田中に昇級の目が出てくる。次局ハイテイで2,000・4,000をツモり39,500まで素点をのばす。しかし南場で勢いを持続出来ずオーラス1,300の放銃で34,500点持ちながらも3着となりトータル+48.9で終了する。

終了と同時に残り1枠を争うもう1卓、鈴木(雄)と鈴木(淳)の卓に移動する。
鈴木(雄)VS鈴木(淳)の卓は南3局になっていた。2人の点棒状況はこうである。
北家鈴木(淳)36,200(+47.3)、南家鈴木(雄)29,100(+49.5)。
14巡目、親の加来よりリーチが入り1,300オールをツモアガる。これでトップが入れ替わり鈴木(淳)+42.0、鈴木(雄)+48.2となりこの瞬間田中に捲られてしまう。もちろん当人達は知るよしもないが鈴木(雄)は浮かなければ昇級はないと考えて戦っているはずである。しかし次局8巡目加来からリーチが入る。ここで打ったら致命傷、かといって親が残っているとはいえ、これ以上素点を削られるわけにもいかない。頭の中での葛藤が逡巡する打牌から痛いほど伝わってくる。

鈴木(雄)ここで前にでた。東を暗カンし丁寧に打ち回しながらカン3のチーを入れ1枚切れの白バックのテンパイをとる。これをアガリきり喉から手が出るほど欲しかった浮きに回ることができた。
しかしまだオーラスがある。親鈴木(雄)33,000(+58.4)、鈴木(淳)34,900(+41.0)鈴木(淳)の昇級の条件は3,900以上の直撃か1,600・3,200以上のツモアガリで鈴木(雄)を捲って別卓の結果待ち。鈴木(雄)としては素点を積み上げたい所。

11巡目鈴木(雄)1シャンテンも鈴木(淳)が八筒をポン14巡目六筒をチーする。鈴木(雄)危険牌を切りきれずオリに回り流局を願う。ツモられたら負け。鈴木(雄)にとって流局までどれ程長く感じられたのだろうか?そして1回1回のツモに鈴木(淳)はどれ程の想いをこめていたのだろうか?流局して開けられた鈴木(淳)の手はドラが暗刻の間六万待ちであった。

こうして最後の1枠が鈴木(雄)に決まりDリーグの昇級者が決定した。昇級した3者にコメントしてもらった。

優勝 奥野真語「1年目ですが昇級を目標におき達成することができてよかったです。日々公式ルールの稽古をしてきた成果を出すことができました。今日は3人の応援してくれる方が来てくれてその人達を惹き付けられるような麻雀を打っていきたいと思います。来期も昇級目指して頑張りたいと思います。」

2位 伊藤享祐「本来守備型なのですが2節までに大きく浮くことができたので勢いに乗ってそのまま昇級することができました。来期はまずはプラスを積み重ねていけるように頑張りたいと思います。」

3位 鈴木雄介「昇級できた要因として、我慢し続けて地道にテンパイ料を重ねていった結果大きく浮くことができた第4節が挙げられます。来期はCリーグでの戦いとなりますが目指すのはAリーグなのでこのまま駆け上がりたいと思います。」

この10年で麻雀界は大きく変わりました。私は年齢的に遅くに連盟に入ったにも関わらず、麻雀が好きと言う延長だけで何年も無為に過ごしてしまいました。そういった後悔から私は全節に渡って観て感じたことを思うままに書いてきました。これから強くなろうとする若手に敢えて厳しいことも書きました。

4月から始まるリーグ戦。私自身結果と内容で示す責任があります。

第21期北陸プロアマ混合リーグ第4節レポート

12月15日、この日年内最後のプロアマリーグが行われた。
今回で第4節を迎え、今回と最終節で決勝進出が決まる。
今節の結果次第で決勝進出が色濃く見える者と、そうでない者が大きく分かれることだろう。皆が覚悟を決め卓につく中、「それでは始めてください。」と開始の合図と同時に試合が始まった。

まずは里木が大きく抜け出した。
彼は自身が参加しているリーグ戦全て首位で、今一番勢いがある選手だ。
今回記録したスコアは圧巻の+141.8P!!
内容を振り返ってみると、3回戦を終えた時点でポイントはすでに+56.5P。
4回戦目が始まり、東1局の親番で以下の牌姿でテンパイ。

東1局 東家 ドラ四索 7巡目

一万一万八万八万四索五索五索八索八索一筒五筒五筒八筒八筒

河を見てみるとピンズの下が場に安かったが、親という事もあり、ここは思い切ってドラの四索単騎でリーチ!しかし周りの選手も親に一人旅はさせまいと、全員が無筋を切り飛ばし、臨戦態勢!
「全員に押し返され、もうドラは手中に使われているだろうから、もう山にアガリ牌は残ってないんだろうな。」と弱気が脳裏をよぎった。
長い攻防の末、勝利の女神が微笑んだ先は里木だった。ハイテイ間際で僥倖のドラツモで6,000オール炸裂!!このアガリからスイッチが入った里木は、南場の親番で普段ならヤミテンで確実に取りに行くような手を強気にリーチし、すべてアガリきり、1人浮きのトップを飾った。
終わってみると、4回戦だけで+85.3Pと驚きのスコアを記録した。

・試合後のコメント
「序盤にリスクをとって大量リードできたことで、後半の戦い方がだいぶ楽になりました。次の最終節で決勝進出を決め、プロアマ、プロリーグとダブルで決勝進出を目指したいです。」

プロリーグは決勝進出を確定させた里木。4節が終わって、トータルスコア212.4P。
このスコアだとプロアマも決勝進出濃厚だろう。次節どう立ち回るのか期待したい。

+98.1Pを記録し2位に浮上したのはプロアマリーグ常連の窪田さん。
窪田さんが一番印象に残っていると話していたのは、1回戦のオーラスだ。
持ち点が23,300の4着目で以下の牌姿でテンパイする。

ドラ三筒 西家 5巡目

三万三万五万八万八万四索五索六索二筒三筒四筒六筒七筒八筒 

リーチをかけて出アガリでも5,200で3着目の26,000には届き、ツモアガリだと浮きに回ることもでき、打点も十分!しかし問題は待ち取りだ。
その時窪田さんは、長年の経験からツモれそうなのは四万と考えるも、出アガリ率も上がりそうな三万八万のシャンポン待ちを選択し、五万を切ってリーチ!しかし、無情にもリーチ後に四万をツモってくる。嫌な予感は的中し、この局は流局して二人沈みの痛恨のラス。
このままでは終われないと、ここで窪田さんは作戦を変更した。
この半荘以降、ホンイツ主体の押しで行こうと決断。
この『ホンイツ作戦』が見事に成功!
2回戦から4回戦まで全てトップで飾った!
さらに4回戦目ではホンイツ、南白、ドラドラの跳満をツモアガリ!
このアガリを含めて、大きくスコアを伸ばし、決勝へ大きく前進した。

・試合後のコメント
「1回戦目の反省を踏まえて、作戦を決めたことが上手くいったのがよかったです。4回戦目の跳満ツモはほっとしました。アガれてラッキーでした。」

窪田さんは第1節はマイナススタートとなるも2、3、4節と全て前節を超えるプラスで終えている。絶好調のまま迎えるであろう最終節は是非とも期待したい。

今節で+51.0ポイントを記録し、決勝が見えるところまできたのは鍛冶さんだ。
2回戦、28,300点持ちでオーラス2本場を迎える。
あとひとアガリで浮きというところで、軽い手が来ること願って配牌を開く。

四万五万九万三索八索一筒二筒七筒東南西白中

重い。重すぎる。せめて役牌の重なりを期待した第一ツモは北
小考を挟み、思い切って中張牌から切り出していく。
12巡目に2人からかかるリーチの声。2軒リーチに挟まれながらも、鍛冶さんの手は以下の牌姿。

九万一索九索一筒二筒九筒東南西北北白中

なんと国士無双1シャンテン!
願いを込めツモ山に手を伸ばす。持ってきた牌は発
鍛冶さんはリーチに通っていない二筒をそっと河に置いた。声はかからない。
アガリ牌の一万は両者の現物であり、それ以外は見えていない。
山に残っていることを祈りながら摸打を繰り返す。
16巡目、河に放たれた一万にかかったロンの声。

「32,000は32,600。」

競り勝ったのは鍛冶さん!一発逆転の国士無双成就!
その後もマイナスすることなく試合を終え、トータルスコアは75.6Pで7位まで浮上した。

・試合後のコメント
「国士無双をアガってトップをとれたことがやっぱり一番嬉しかったです。決勝が見えるポイントまで来たので最終節も頑張ろうと思います。」

現在4位の原さんが+92.9Pということで、決勝進出ボーダーが110前後になると予想しているが、鍛治さんの+75.6Pなら十分決勝進出を狙える範囲だと思うので、最終節に期待したい。

私、梅本はというと、コツコツ貯めたプラスを今期の▲63.0Pで全部溶かしました・・・。
トータルは▲35.7Pなのでせめてプラスで終われるように次回も頑張ります!

長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
次回は最終節!1月19日、文化サークル富山蜷川店での開催となっております。
観戦自由となっておりますので是非ともご期待ください。

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 里木 祐介 プロ ▲ 13.1 23.4 60.3 141.8   212.4
2 窪田 一彦 一般 ▲ 35.5 23.2 44.0 98.1   129.8
3 木戸 僚之 プロ 7.3 54.8 ▲ 18.2 49.5   93.4
4 原 修平 一般 ▲ 27.0 64.1 21.0 34.8   92.9
5 宮川 悟 一般 13.3 44.1 37.0 ▲ 15.0   79.4
6 鍛治 愛美 一般 26.1 50.7 ▲ 52.2 51.0   75.6
7 荒谷 誠 プロ 42.8 ▲ 32.0 11.8 40.0   62.6
8 山元 一成 一般 53.9 ▲ 58.5 10.1 48.0   53.5
9 久保 智央 一般 1.9 3.2 75.0 ▲ 30.1   50.0
10 光岡 大幸 一般 41.3 ▲ 4.3 ▲ 11.7 21.3   46.6
11 平澤 憲一 一般 16.2 70.0 ▲ 49.2 ▲ 8.2   28.8
12 西田 大志 一般 ▲ 17.5 ▲ 0.1 28.4 0.0   10.8
13 岡田 雅文 一般 ▲ 29.9 22.8 ▲ 1.9 19.1   10.1
14 獅坂 祐一 プロ ▲ 8.4 9.1 24.2 ▲ 27.9   ▲ 3.0
15 前田 倫也 プロ 1.0 18.0 ▲ 40.2 13.6   ▲ 7.6
16 安城 るい プロ 16.3 13.1 3.6 ▲ 45.9   ▲ 12.9
17 本田 朋広 プロ 6.2 32.8 ▲ 8.3 ▲ 45.0   ▲ 14.3
18 阿戸 翔太郎 プロ ▲ 3.1 12.5 ▲ 27.8 3.0   ▲ 15.4
19 森田 有一 一般 ▲ 7.0 ▲ 7.9 ▲ 12.9 10.9   ▲ 16.9
20 吉田 健彦 一般 15.7 ▲ 4.0 ▲ 9.5 ▲ 19.9   ▲ 17.7
21 成田 理良 プロ 2.8 59.5 ▲ 31.8 ▲ 56.9   ▲ 26.4
22 浦田 豊人 プロ ▲ 23.5 ▲ 5.8 37.1 ▲ 37.3   ▲ 29.5
23 藤本 鉄也 プロ 37.5 ▲ 16.3 ▲ 56.0 0.9   ▲ 33.9
24 瀧根 克登志 一般 25.2 ▲ 101.0 ▲ 17.5 59.1   ▲ 34.2
25 梅本 翔 プロ 19.9 ▲ 24.0 31.4 ▲ 63.0   ▲ 35.7
26 志多木 健 プロ ▲ 44.7 ▲ 35.8 16.9 19.4   ▲ 44.2
27 小泉 陽平 一般 ▲ 30.1 ▲ 43.9 ▲ 2.0 ▲ 5.0   ▲ 81.0
28 南 和之 プロ 8.4 ▲ 39.7 ▲ 12.1 ▲ 64.6   ▲ 108.0
29 小林 和樹 一般 ▲ 22.6 11.9 ▲ 34.0 ▲ 80.7   ▲ 125.4
30 藤田 竜弥 一般 ▲ 33.5 ▲ 89.8 15.8 ▲ 27.9   ▲ 135.4
31 美咲 優菜 プロ ▲ 44.9 ▲ 15.9 ▲ 34.3 ▲ 53.2   ▲ 148.3
32 後藤 正博 プロ ▲ 30.0 ▲ 36.2 ▲ 50.0 ▲ 50.9   ▲ 167.1

第15期静岡プロリーグ 第8節レポート

第15期静岡プロリーグもいよいよ残すは3節、終盤戦だ。
選手各々から気合の高まりを十分に感じ取れる中、第8節が行われた。

注目は首位川崎・5位岩井の1卓、3位青嶋・4位中の3卓の上位陣の直接対決になるだろう。
ここ一番を物にし、決勝進出争いを抜け出すのは誰か?

それでは各卓の結果を見てみよう。

1卓
鈴木秀幸 × 川崎義之 × 岩井健太 × 杉村泰治

第7節終了時
鈴木秀▲56.0P 川崎+154.7P
岩井+102.8P 杉村+84.4P

注目の上位陣、直接対決の卓。
なんとしても川崎を走らせるわけにはいかない。
鈴木秀も上位陣をマイナスさせて、プラスすればまだ道が残るだけに勝ちたいところ。

鈴木秀+72.5P 杉村▲3.4P
岩井 ▲25.6P 川崎▲43.5P

結果は鈴木秀が意地を見せる70オーバーのプラス。
残り2節でなんとか可能性を残した。
岩井・川崎は手痛いマイナスとなった。
他の卓次第だが決勝進出に勢いをつけることはできず。

2卓
藤本哲也 × 望月雅継 × 岡田智和 × 渡辺洋巳

第7節終了時
藤本(▲49.0P) 望月(+17.4P)
岡田(▲12.0P) 渡辺(▲111.9P)

唯一プラスの望月。
別日対局が多く残っているとはいえここでプラスすることの意味が大きいのはわかっているはず。
岡田、藤本もなんとかプラス域までに持っていきたい。

望月+65.7P 渡辺+12.5P
岡田+11.0P 藤本▲116.2P

結果は望月が65Pの大きいプラスで決勝進出の可能性が大きく残った。

3卓
太田昌樹 × 鈴木郁孝 × 中寿文 × 青嶋宏樹 × 土屋幸弘

第7節終了時
太田(+85.9P) 鈴木郁(+52.3P)
中(+105.4) 青嶋(+128.0P) 土屋(56.9P)

上位陣から中位陣の卓。
ここで勝つことが決勝進出に大きく前進すると全員が理解している。相当な打撃戦となるのは間違いないだろう。

中+39.7P 鈴木郁+2.4P 太田▲3.6P
土屋▲13.6P 青嶋▲24.9P

結果は中がここ一番の対局を制し、2位に浮上。
鈴木郁は3回戦まで+35Pと好調だったが、4回戦でポイントを減らしてしまったのが悔やまれる。
当然の打撃戦になり、攻撃力で劣る土屋・青嶋がマイナスとなった。
土屋・青嶋もまだまだチャンスがあるだけに顔を上げて次節以降も戦う。

4卓
中野妙子 × 蓮沼友樹 × 京平遥 × 高木翔太

第7節終了時
中野(▲33.3P) 蓮沼(▲36.1P)
京平(+45.2P) 高木(▲75.5P)

決勝進出率が高い京平。
今期は+45.2Pと中位につけている。ここでポイントを伸ばし、実力を証明できるか?

中野+38.9P 京平 +15.8P
高木▲20.2P 蓮沼▲35.5P

結果は中野が借金を返済して大きくプラス。
残り2節だが次に繋がる麻雀を打った。
京平は15.8Pとまずまずのプラス。
残り2節で決勝進出のためにポイントを伸ばすチャンスを伺う。

5卓
平野敬悟 × 大橋幸正 × 大月れみ × 斉藤隆

第7節終了時
平野(▲54.0P) 大橋(▲87.9)
大月(▲84.6P) 斉藤(▲201.1P)

全員がマイナスと決勝進出は難しい卓だが、最後まで諦めず次に繋がる麻雀を打つだろう。

斉藤+16.9P 大橋+10.9P
平野▲6.5P 大月▲21.3P

結果は斉藤が前節に引き続き、卓内トップ。
斉藤は新人だが少しずつ力を伸ばしている印象。
来期が楽しみだ。
平野は能力的には評価が高いが、ここ最近のプロリーグでは本人も歯がゆい結果で終わることが多い。
この悔しさをきっと力に変えて戻ってくるだろう。

6卓
原佑典 × 都築友和 × 岡本和也 × 後藤咲

第7節終了時
原(+51.9) 都築(▲12.3P)
岡本(+85.6P) 後藤(▲102.4P)

上位の岡本・中位の原。
原はプロリーグ前半、好調を維持していたため、このまま終わるのは本意ではないはず。
岡本もポイントをそう簡単には渡せない。

後藤+24.2P 岡本22.0P
都築▲11.3P 原▲34.9P

結果は後藤・岡本がプラス。
岡本は毎節、着実にポイントを積み重ねて残り2節を残して4位に浮上。
初の決勝進出が見えてきたか?

第8節が終了し、首位から
1位田中+151.7P
2位中 +145.7P
3位川崎+111.2P
4位岡本+107.6P
5位青嶋+103.1P
6位山本+100.1P
となっている。

今節、上位陣は軒並みマイナスとなった。
その中で唯一プラスとなったのが上位陣との直接対決を制した中。
ここでプラスできたのは決勝進出に向けてポイントでも気持ち的にも勢いがつくだろう。

そして静岡の顔、望月は60Pオーバーのプラス。
7位に浮上した。
前回のレポートでも触れたが、望月は別日対局を多く残している。
上位陣にとって大きな脅威になった。

決勝進出争いは近年稀に見る僅差のポイント。おそらく決勝進出ボーダーは140から160だろう。

中位陣にもまだまだチャンスはある。
残り2節、決勝進出を巡って熱い対局になることは必至。

最後は誰が笑っているのだろうか?
非常に楽しみである。

第34回静岡リーグ(プロアマ混合)第3節レポート

麻雀において「人読み」はかなり重要な要素となる。

静岡リーグに参加するようになって3年が過ぎ、いろいろな方と対戦、または後ろで観戦させていただき、少しずつではあるが各選手の特徴を掴めるようになってきた。

攻撃型か守備型か、スピード重視か手役重視かといった「雀風」。
勝負手牌の時や、鳴きたい牌がある時に現れる打牌の強さや摸打の間合いの変化などの「気配」。
人読みに関するものはたくさんあるが、私が重要視しているのは、他者のリーチや仕掛けに対する「対応度」である。

リーチに対して真っ直ぐ向かってくるのか無理せず回るタイプなのか、下家の仕掛けに対して牌を絞るのか絞らないのか、そういったことを見極め、手牌進行を変えるようにしている。

これが正解かどうかはわからないが、例えばリーチに対して真っ直ぐ向かってくる選手と対戦するときは、愚形の高打点リーチより、安くても好形のリーチになるように心がけている。
待ちの数が少ないと押し返されたときに不利になってしまうため、アガリやすさを重視するようにしている。

逆に回る人が多ければ、その分自分のツモ番も多くなるため、愚形でも高打点を目指すようにしている。
そして仕掛けに対して敏感な人が上家にいた場合は、たとえ高打点が見込める手牌でも安易に鳴かず、ある程度形が決まってから鳴くようにしている。
また、牌を絞る人が中盤以降に生牌の字牌やドラを切り出してきたら最大限に注意する。この場合はほぼテンパイ、そしてドラを切り出した時は勝負手が入っている可能性が高い。

こういった事を注意することによって、成績も上がってくるようになった。

この他に、対戦が多くなると現れてくるのが、人に対する相性だと思う。
単純な実力不足もあると思うが、何となくこの人と対戦すると勝てないな、と思うことがある。

それが今節の最終戦で訪れてしまった。
前節で大敗を喫した私は、決勝進出を目指すために、今節+100Pを目指して対局に臨んだ。

3回戦を終え+64Pと、現実味を帯びてきたが、4回戦目の対戦相手を見て嫌な予感がした。

過去静岡リーグで何度か対戦しているが、浮いたことすらないくらい相性の悪い選手がいたからである。
直接やられることもあったが、その選手が不調であっても自分は浮上できないといった具合である。
始まる前からメンタル的に負けてしまっていたのか、この日もいいところなくラスを引かされてしまった。

決勝進出に向けてかなり厳しい状況になってしまったが、最後まであきらめず打ち切りたい。

それでは上位陣を中心に今節を振り返ってみる。

首位は前節同様、高木プロ。
午前のプロリーグで地和をアガリ、その勢いのまま午後の静岡リーグでもポイントを積み重ねた。
第4節分も別日対局ですでに消化しており、初の決勝進出がかなり現実味を帯びてきた。

2位には一般参加の松清さんが順位を上げてきた。午前中に行われるプロリーグを観戦したり、ゲストが来たときに行われる対局後の勉強会にも参加したりと、とても研究熱心な選手である。一度見せてもらったことがあるが、自分の今までの静岡リーグの成績も事細かく管理しており、こちらが見習わなければと思わされる点も多い。

4位は鈴木郁プロ。
静岡支部を創成期から支える縁の下の力持ち。
ツボに入ると手が付けられないくらいの強さを発揮する選手であり、これまで無冠なのが不思議なくらいだ。

中位勢での注目はやはり望月支部長だろう。
今節は午前のプロリーグ、そして午後のプロアマリーグ共に大きくプラスし順位を上げてきた。
小島武夫杯帝王戦という一大イベントも終了し(来年以降も続くが)、一段落した今、ようやく自分の麻雀にも集中できる環境が整ってきたというところだろうか。

その他、前節までで上位につけていた選手たちが順調にポイントを伸ばし、決勝進出ボーダーはかなり上がってくることが予想される。
残るはあと2節、激しい戦いになることは間違いない。

何を切る? 2020年1月

第45期王位戦 2回戦 南4局1本場 西家 森下剛任プロ

 

 

 

 

■ Twitterで実施したアンケートの結果

 

 

■プロ解答

 

三索切りリーチ

 

 

 

三索切りヤミテン

 

 

 

一索切り

 

 

■プロの視点
森下剛任プロ
「好配牌を取り、第一打から打九筒としてタンヤオピンフドラ1を強く意識していましたので、このテンパイでは満足できませんでした。1回戦トップの林プロが沈んでいるためリーチとするのは簡単でしたが、4巡目ということもあり、跳満まで見て打一索のテンパイ外しとしました。本線はマンズが変化したタンピン形ですが、四万三索引きは即リーチとします。四索七索引きは打二索のヤミテンに構え、三色かピンフに変化した場合は状況によって再度リーチ判断をします。仮テンを取った場合の2,600の出アガリはひとまず林プロ以外からは見逃しますが、巡目や展開によってどこかで妥協も考えます。短期決戦の決勝戦ということもあり、より原点を意識した判断をしましたが、プロリーグなどの対局でもこの巡目にこの形であればテンパイ外しとしそうです。」

 

■実況・解説陣

 

 

日吉「567待ちませんよね?待つ手あります?」
藤崎「リーチが普通のような気がしますね。」
HIRO「ここで一索切りもありますよね。」
日吉「あー一索切りたいんだ!切るかもしれないですね。」
藤崎「あくまで浮きにこだわるんですね。」

 

■終局図

 

 

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第202回:第17回女流モンド優勝特別インタビュー 和久津 晶  インタビュアー:原 佑典

和久津 晶。
一度でも耳にしたら忘れなさそうなインパクトのある名前である。

名前だけではない。

こんがり焼けた黒い肌。露出度の高いファッション。バリッッッバリのギャルメイク。見た目でも異彩を放つ。

では、肝心の麻雀はどうなのか。
日本プロ麻雀連盟最高峰のA1リーグに到達。
さらに、今期からは麻雀界で今、最も注目を集めるMリーグへ選出された。
「女流最強」と推す声も数多い。

そう、和久津晶は人気と実力を兼ね備えたスター選手なのである。

ある日、一本の連絡が入った。

「和久津さんが第17回女流モンド杯を優勝されました。その優勝インタビューを原さんにお願いしたいんですが、いかがでしょうか?」

わずか数秒で返信をした。頭ではなく、体で反応していた。
その後に果たしてこの大役が務まるのか、一気に不安が押し寄せてきたが…。

和久津晶のありのままの魅力を、自分らしく皆さんにお伝えしたいと思う。

 

100

 

原「女流モンド杯、優勝おめでとう!」

和久津「ありがとー!」

多忙なスケジュールの合間を縫って、インタビューの時間を作ってもらった。

和久津がインタビューを受けるのは実に4年ぶりのことである。
これまでに数々のタイトルを獲得してきたが、女流モンド杯にいたっては8年連続8回目の出場にして念願の初優勝。

インタビューをするにあたり、予選から決勝まで和久津の対局は全て観させてもらったが、出だしはラス→2着→ラス。
決勝も1回戦はラスだった。

どの場面を見返してもコレといった決め手はなく、決して好調だったわけでもない。

原「優勝できた勝因は?」

和久津「私の過ごしてきた”日本プロ麻雀連盟・和久津晶”としての生き方。決勝に和泉、宮内、石井あやが残って本当に良かった。私たち女流が教わってきた麻雀はベタベタおりる麻雀じゃない。皆で戦ってギリギリまでアタリ牌を我慢して、会話をしながら戦う。駆け引きしながら押し引きして…。皆で良い試合を作れたかなと思う。勝って嬉しいけど、”和久津さんが勝って嬉しい”とか”和久津さん強かった”って言われたことの方が嬉しかった!」

今回の決勝メンバーは、和久津が女流モンド杯の決勝に初めて進んだ時のメンバー2人(宮内・和泉)と、初めてタイトルを獲った時のディフェンディング(石井あや)とだった。
その中で優勝できたことは、より感慨深いものだったのだろう。
とても嬉しそうに当時を振り返っていた。

 

100

 

改まってインタビューするのも不思議な気分だった。
よく会い、よく話し、その度にインタビューしているように感じているからである。

和久津とは普段から仲良くさせてもらっている。
自分が初めて和久津と会話をしたのは、もう何年前になるだろう。
2回目のプロクイーンを獲り、自分が働いていたお店に彼女がゲストとして来ていた時だったから5年ほど前か。

会えるのが本当に楽しみだった。
「超攻撃型アマゾネス」の異名に恥じない攻めに心底、惚れていた。
ただの攻撃型ではなく”超”が付く、そのスタイルに。

当時、プロ連盟Bリーグに在籍していた和久津の対局を会場まで何度も足を運び、後ろ見をしたこともあった。

「あれ?リーグ戦で私の後ろでよく見てなかったっけ?」

自己紹介をしたら、まさかの反応が返ってきて驚いたのを今でもよく覚えている。
そんなこんなで距離が縮まっていき、原のご奉仕活動が幕を開けるのである。

イベントやプライベートまで、何かで和久津と一緒になる時は事前に必ずと言っていいほどコーヒーのオーダーが飛んでくる。

和久津「温かいカプチーノ、グランデサイズ…」

和久津スペシャルメニューはちょっと他とは違い、要求が激しすぎるので、いつもメモしたものを店員さんに見せて注文する。
口で説明するより見せた方が早いからである。

それでも店員さんはそのメモを二度見、三度見してしまう。
「ホットですがストローをお付けしてよろしいんですか?」
と聞かれたことも多々ある。

自分のものではないと分かっているのに、何故こんなにも恥ずかしい気持ちになるのだろう。早く、この場から立ち去りたいといつも思う。

 

100

 

そして、その回数と頻度。
今年の夏に8日連続で会って、そのうち6回も献上したことがあった。
過去最高記録である。

自分はコーヒーが飲めない。
コーヒーが飲めないのに毎日のようにコーヒーを買う。
こんな馬鹿馬鹿しい話があっていいものなのか。堪ったもんじゃない。

 

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もう1つ。鞄持ちである。
和久津と共に様々な地方にもお邪魔させて頂いているが、その時の荷物はすべて自分が持つ。その荷物がこれまた重いったらありゃしない。一体、何が入っているというのか。そもそも自分の荷物くらい自分で持って欲しいものだ。

両手をブラブラさせて、颯爽と前を歩く彼女の姿を何度この目に焼き付けてきたのだろう。
ペットだって時には飼い主に噛み付きたくなるものである。

 

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(必殺・キャリーバッグ二刀流)

だが、しかしである。
自分が当たり前のようにそうしているのは、和久津がたくさんのことを教えてくれているからだ。

麻雀プロの在り方、プロ意識、覚悟。
自分1人で活動しているだけでは決して見えてはこない景色を、彼女なりの目線からしっかりと伝えてくれる。
まだ人としても麻雀プロとしても未熟で半端な自分にとって、それがどれだけチカラに、モチベーションに繋がっているか計り知れない。

インタビューの終わりに、こんな質問をしてみた。

原「なんで後輩の面倒を見るの?」

今回のインタビューを通じて何を質問してみようかと考えた時、真っ先にこれが頭に浮かんだ。

和久津は後輩から圧倒的なまでに慕われている。愛情を込めて「姐さん」と呼ぶプロも多い。特に女流に慕われている印象だが、所属団体さえも一切問わない。
それは後輩の面倒見が良いからだ。悩みを打ち明ければ親身になって相談に乗ってくれるし、進むべき道を指し示してくれる。第一線で活躍するトッププロでありながらも、全く飾ってない。飾ろうとすらしない。それが和久津晶の魅力の一つである。

 

100

 

和久津は
「え!なんで!?」
と、予想外の質問に驚いた様子だった。
少し間を置き、こう答えてくれた。

和久津「先輩に可愛がってもらってきたから。ずっと働いてきて、仕事の先輩に可愛がられてきたし、先輩に虐められてきたから後輩は可愛がる。虐められるが8割くらいだったかな?麻雀プロってことじゃなくて、人生の話ね」

後輩の面倒を見ることは、彼女にとってすごく単純で当たり前のことだったようだ。

一見、順風満帆に見える和久津だが、たくさんの苦難を乗り越えて今がある。
今まで先輩にしてもらって嬉しかったことを、今度は自分が下の世代へ。
和久津の言動一つ一つにその想いが詰まっている。
それを感じずにはいられないのである。

最後に、後輩を想う和久津らしい素敵なエピソードをご紹介させて頂きたい。

同じく今回の女流モンド杯に出場し、和久津を慕う一人でもある高宮まりが、予選最終戦で履いていたスカートは、和久津が決勝で履いていたスカートの色違いである。

和久津「あのスカートね、私が先に買って高宮に”こんなの買ったんだけど色違いもあるからちょっと見に行ってみる?”って連絡したら、気に入ってその日のうちに追っかけ買いしたものなんだよね笑。これを履くためにトップスをどうすればいいか…とか、高宮が一生懸命考えてくれたことがすごく嬉しかった」

高宮はそのスカートを履いて最終戦に臨んだが、敢えなく敗退。
逆に和久津は予選を通過し、準決勝に進出した。

和久津「ここで負けちゃうと、このスカート来年まで履けないわけ。女流プロにはそういう大変なことがあるの。例えば、柄物の服を着るんだったら一番最初はテレビ対局。で、違う対局に呼ばれたらその服はもう絶対着れない。だから派手な服は1回しか着れないの。使い捨てになっちゃう。だけど高いし、お気に入りだし、色違いだし…と思って、これを来年まで履けるかどうかを準決勝に賭けたの。勝たないと、このスカートは来年まで履けないから。で、絶対に決勝でこのスカートを履いてやる!と思ってやったら準決勝は勝ったの」

そして、見事に優勝まで辿り着く。

和久津「どう?カッコイイでしょ?笑」

その笑顔は優しさで溢れていた。

 

100

 

女流モンド杯を勝った直後のインタビューで、和久津はこう語っていた。

和久津「過去にいっぱいオリて負けてきた経験が勝たせてくれた。負けた人たちの想いも背負いながら、1年間チャンピオンとして過ごしていきたい」

麻雀は負けることの方が圧倒的に多い競技である。
強者が必ずしも勝つわけではない。

和久津が常日頃から口にするのは
「次にチャンスがあると思うな」
「人生、生きるか死ぬかなんだよ」
という言葉の数々。

普段はとてもよく笑うし、冗談も言う。
コーヒーを買わせるし、荷物も持たす。

ただ、真剣な話をしている時は「麻雀プロ・和久津晶」が姿を現す。
その真っ直ぐな眼を何度見てきたことか。
先輩がこれだけの想いで臨んでいるのならば、自分たち後輩はその更に上をいくつもりで臨まなければ、決して追いつくことなど出来はしない。

和久津は、これから先どんな世界を見せてくれるのだろう。
願わくば、その世界を一番近くで見続けていきたいと思う。

晶ちゃん、女流モンド杯優勝おめでとう!
これからもよろしくです!!

 

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第36期鳳凰位決定戦 優勝者予想

正解者の中から抽選で1名の方に、第36期鳳凰位獲得後の直筆サインをプレゼント致します。
また、応募された方の中から抽選で2名の方に、鳳凰位決定戦進出プロ寄せ書きサインをプレゼント致します。

応募方法:優勝すると思われるプロを記載し、こちら からご応募ください。

※1メールアドレスに対し、1応募とさせて頂きます。
※1メールアドレスより複数の応募があった場合、最後に応募されたもののみ受け付けられます。

なお当選者の発表は賞品の発送を以って代えさせて頂きます。

締め切り:2020年1月16日(木)

番号 名前 プロフィール 紺野 HIRO 前田 沢崎 伊藤 佐々木 黒沢
1

吉田直

23期生

第35期鳳凰位

ロン2プロフィール

2

古川孝次

1期生

第16、17、18期 鳳凰位

ロン2プロフィール

2

西川淳

18期生

第22期チャンピオンズリーグ 優勝

ロン2プロフィール

4

藤崎智

13期生

第30期 鳳凰位
第16、33、34期 十段位
グランプリ2005 優勝
第3、5、6回 日本オープン 優勝

ロン2プロフィール

進出者
現鳳凰位:吉田直
1位通過:古川孝次
2位通過:西川淳
3位通過:藤崎智

 

予想者コメント

 

紺野真太郎
誰が勝つかを予想するのは本当に難しい。今までさせてもらった予想では的中は皆無…
どうせ当たらない予想ならば、少し考え方を変えよう。
もし、来年自分が決定戦に進出できたとしたら、そのとき誰と戦いたいのか。
そう考えたら、この2人が浮かびました。
◎ 藤崎智
○ 吉田直

 

HIRO柴田
今回の決定戦メンバーは、昨年の吉田と同様に、前年度昇級から一気に決定戦まで昇ってきた、攻撃力抜群の西川にまずは注目が行くであろう。
古川が常に先手をとりプレッシャーをかけながら、鳳凰位吉田と西川が身を呈して斬り込んで行き、乱打戦となるのであろう。
麻雀は少数派が勝つゲーム、そんな中で行雲流水の如く藤崎にチャンスが有ると予想。
◎ 藤崎智
○ 古川孝次

 

前田直哉
本命、藤崎は体調も戻り、十段は取れなかったが、この中ではやはり一枚上手のように思う
対抗西川は、麻雀に勢いを感じる。4日間を突っ走ってしまう可能性は十分あると感じる
◎ 藤崎智
○ 西川淳

 

沢崎誠
この1年間、現鳳凰位として活躍があまり目立たなかった吉田プロと、リーグ戦早目に決定戦枠のポイントをゲットし、残り3~4節を楽そうに終えた古川プロは決定戦に向けてどうかな?と思いました。
登り調子の西川プロと、最後の3番目の席をゲットした藤崎プロを比較するのは難しいのですが、3番手で決定戦に残って来る藤崎プロは、過去の印象では凄く強いように思います。
◎ 藤崎智
○ 西川淳

 

伊藤優孝
予想→ベテランVS.若手!?の構図ですが、今や残り少ない1期生で同い年。コンビ*ジイサンズの相方、古川孝次を本命。
対抗には藤崎智とします。ジイサンパワーで頑張ってほしい(笑)
◎ 古川孝次
○ 藤崎智

 

佐々木寿人
本命は安定感抜群の藤崎とみる。複数日開催のタイトル戦の戦い方も熟知しており、最終日まで戦線から脱落することはないだろう。
対抗には古川を推す。場面を引っ掻き回して、自らのペースに持ち込めば圧勝劇もあり得る。
◎ 藤崎智
○ 古川孝次

 

黒沢咲
昇級後すぐに決定戦に進出した西川プロは、勢いもモチベーションも申し分ない。麻雀教室の大勢の生徒さんから応援されており、そういう声が大きな力になると思う。
対抗は、昨年体調を崩して長期入院から復活し、Mリーグでも活躍中の藤崎プロ。安定した強さが戻って来たと感じる。
タイプの全く違う4名での対戦が今から楽しみだ。
◎ 西川淳
○ 藤崎智

第45期王位戦 決勝観戦記 藤崎 智

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11月24日王位戦の決勝が夏目坂スタジオにて行われた。最終5回戦でまさかの展開となった今年の決勝戦の熱戦をお伝えしたい。

1回戦 林+20.7P 森下+9.4P 小笠原▲12.2P 柴田▲17.9P
2回戦 柴田+14.5P 小笠原+7.7P 林▲6.9P 森下▲16.3P 供1.0P
3回戦 森下+46.3P 林+19.3P 柴田▲21.0P 小笠原▲30.2P
4回戦 森下+12.6P 柴田+3.8P 林+1.4P 小笠原▲17.8P

4回戦まで 
森下+52.0P 林+20.7P 柴田▲21.2P 小笠原▲52.5P 供1.0P

 

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小笠原奈央。日本プロ麻雀連盟所属の人気女流プロ。準決勝では、最終戦のオーラスに大逆転して4位で決勝に駒を進めてきた。映像対局ではおなじみのプロだが、タイトル戦決勝の大舞台は初めてとなる。昨年の魚谷侑未プロに続いて3人目の女流プロの王位獲得を目指す。

「とうとう夢の舞台まで!!やっぱり自分の事は信用できなくて不安ですが、ここまできて改めて皆さんの応援がすごく嬉しいです。だから自分の感じるままにやってみます!皆さんに良い報告がしたいです。ありがとうございます。」

私の小笠原の印象は、手数は少ないものの打点力と受け重視のメンゼン型でアガれば高いという印象である。

今決勝はとにかく手が入らない。私の目からはほぼノーチャンスの戦いにみえた。

4回戦南1局2本場供3(小笠原249、森下315、林303、柴田303)
ここまでアガリはわずかに3回、1,000点と800・1,600と2,900点のみ。リーチは6回あるものの、リーチのみとリーチ・ピンフのみ。小笠原らしい打点のあるテンパイは一度もない。しかも6回のリーチは全て空振りで勢いにも結びつかない。こんな状態。

 

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親番の小笠原の配牌。供託が3.000点ある状況で皆さんならどうします?ってほとんどの人は九筒切り九索切りの差はあれどダブリーといくだろう。しかし、冒頭のスコアをみてもらいたい。3回戦まで森下と76.5ポイント差。この4回戦もラス目に沈んでいる。残すゲームは半荘1回と半分。ツモアガるなり森下からの直撃がとれれば非常大きなアガリとなるが、そうでなければどうだろう?もちろん大きなアガリにはなるが、果たして残りゲームで届くのか?小考となった第一打はこんな事を考えていたはずである。小笠原はチンイツを目指す結論を出す。

 

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6巡目に親倍のテンパイを果たすも七筒はすでに切られておりペン四筒待ち。ヤミテンで全て押すものの、四筒が河に放たれることはなく林に捌かれる。

続く南2局でも

 

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字牌が1枚も切られていない自身の河で、生牌の中待ちではいかにも苦しく流局での1人テンパイまでが精一杯であった。こんな配牌やこんな手がもう少し早くきてくれていれば・・・。勝負の世界に「たられば」が無いのが原則なのはわかっていても、そう思わずにはいられない2局であった。

彼女にとって初めてのビックタイトルの決勝は、ほろ苦い思い出となってしまったが、今期の王位戦での活躍は大勢の彼女のファンには素晴らしい思い出として残ることだろう。

 
 
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林ひろたか。日本プロ麻雀協会所属。プロになって1年目の新人で29歳。関西予選にて国士無双の13面をアガるなど、ここまで抜群の安定感で勝ち上がってきた。

「プロになって1年目でこんな大舞台に立てる事を誇りに思います。頑張ります。」

とにかく爽やかな好青年。・・・麻雀とは全く関係ないのだがとにかく書いておきたかった。準決勝も1位通過で圧勝。最終戦では4人目の最後の決勝進出者を決める戦いに水をささないような気配りまでみせてくれた。もちろんビックタイトルの決勝は初めて。
私からみた彼の麻雀の印象は、とにかくバランスを意識した麻雀で、比較的鳴きは少ないようにみえる。

2回戦南2局

 

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14巡目の林の手牌。第一感は五筒。ドラ3枚は固定させる人が多そう。しかし林の選択は四筒。私には選択肢にすら入らなそう。

 

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次巡三筒を引いて巡目は遅いものの迷うこと無くリーチと行く。

 

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親の森下のテンパイ打牌をきっちり捉える。
また4回戦では

 

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森下と小笠原の仕掛けが入り、親の柴田さんにはヤミテンが入っている。こんな局面でも丁寧に受けながら

 

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テンパイを入れる。とにかくうまい麻雀をみせてくれた。

 

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森下剛任。日本プロ麻雀連盟中部本部所属。39期王位。6年ぶり2度目の王位を目指す。
昨年、2年前と連続で準決勝の最終戦で敗れており、今期は準決勝でのリベンジを達成しての決勝進出である。

「久しぶりの決勝です。がむしゃらに勝ちにいきます。」

とにかく彼の持ち味は攻め。準決勝では最終戦でうまく立ち回っての勝ち上がりも狙えたが、彼らしく果敢に攻め抜いて2位で勝ち上がり。今決勝でもとにかく攻めた。理屈ではなく「俺は攻めたいから攻める!」とそんな感じ。

2回戦南4局1本場供託1本。

 

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まだ2回戦。ツモアガリでもわずかに浮かない。しかも1回戦目トップの林が沈んでいてアガれば林と同点。ツモアガリなら林をかわす。林にアガられれば浮かれて最悪1人沈み。理屈なら即リーチだろう。

 

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「俺は浮きたいから崩す!」。「一般的な理屈など知らん!」。結果は小笠原の連荘。

4回戦南4局2本場供託2本。

 

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3回戦で持ち味の泥臭い攻めで大トップをものにして、トータルトップにたっての4回戦目のオーラス。林が2フーロでテンパイを入れている。アガれば浮き。三索で小笠原か柴田さんからアガれば2着。それ以外のアガリは全てトップとなる。アガリさえすれば最終戦はかなり有利に戦えるはず。そんな局面。ただもしかしたら自分がリーチする事によって、林のアガリ逃しが発生するかもしれない。そんな森下の感性が打たせたリーチであった。これもかなり泥臭いリーチではあるが、三索を切っている親の小笠原から追いかけリーチがきての林からの出アガリとなった。

5回戦(起家から林300、柴田300、小笠原300、森下300)

4回戦まで森下+52.0P、林+20.7P、柴田▲21.2P、小笠原▲52.5P 供託1本

森下圧倒的有利。林はだいたい森下を沈めて20,000点差をつければ優勝。と、まあ普通はそう考える。従って森下は自分が浮いて林の親を2回捌いてしまえば優勝と考えるハズである。

東1局。森下を追う林と柴田さんの仕掛け合い。軍配は柴田さんに上がり1,300・2600。林の東場の親番流れる。
東2局。親の柴田さん、小笠原から9,600。これで森下のラス遠のく。
東2局1本場。森下1,300・2600ツモ。これで森下圧倒的リード。

東4局2本場

 

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柴田さんが跳満確定のリーチ。

 

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放銃は林。跳満の1シャンテンまで育っていた、追う側の林には止める事はできなかった。
これでトータル2番手が入れ替わり柴田さんへ。しかし、柴田さんの条件は、森下と約60,000点の差をつける必要がある。森下圧倒的リード!優勝へのカウントダウン。

南1局1本場供1。まず1回目の山場。

 

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林意地の連荘で迎えた1本場。この林の親を流してしまえばほぼ優勝という状況の森下。2巡目の自身の捨牌の五万を頼りにリーチと行く。

 

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柴田秀昭さん。一般代表。関西を拠点に活動する選手。

「一時やめていた麻雀を7年前にまた始めたきっかけがこの王位戦でした。王位戦で使用される公式ルールが好きで、地元大阪の公式ルールのお店で年間600半荘くらい打っています。関西からの応援をたくさん頂いているので期待に応えたいです。」

本人もおっしゃっているのだが、麻雀はメンゼン派でスピードよりは打点重視のようにみえる。関西の予選を勝って、約4分の1勝ち上がりのA級予選を勝ち、72分の15勝ち上がりのA級決勝では国士無双をアガるなど、堂々のトップ通過、そして16分の4の勝ち上がりの準決勝を3位で勝ち上がってきた。
今決勝では初戦と2回戦目はいつも通りのメンゼン主体で闘って、どうも分が悪いと思えば3回戦以降少し仕掛けを増やして苦しい展開ながら粘っている。こういう対応力と柔軟性はさすがである。毎年のような話なのだが、決勝まで勝ち上がってくる一般参加選手は上手いのは当たり前で、しかも何か「持っている」というところが必ずある。この「持っている」というところが対戦相手のプロからすれば脅威になる。

 

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この時の柴田さん。実は5巡目に国士無双の1シャンテンになっており、一索九索共にまだ2枚ずつ残っている。国士無双をツモられる分にはまだほぼ並びですむが、もし直撃となれば一気に大逆転となってしまう。森下も柴田さんの手がここまで育っているとは思っていなっかったであろう。このリーチの瞬間対局場の外はざわめき出す。

 

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決着はすぐついた。絶対にオリの無い最後の親番の林がすぐに掴んだ。「攻めの森下」自力決着!これでマジック1となり、林、柴田さん2人の最後のチャンスを自ら摘んだ!森下完勝!と解説していた私は思っていたのだが・・・。

南2局。柴田さんの最後の親番。

 

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柴田さん2,000オール。

南2局1本場

 

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柴田さんがドラポンからの3,900オール。これで森下との差17.3ポイント。後4,000オールでほぼ並び。

南2局2本場。予想外の2度目のクライマックス。

 

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柴田さんドラ暗刻のリーチ。5巡目の五索がポイント。ツモアガリならほぼ並び。

 

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森下テンパイ。リーグ戦などであればほぼ打たない三索だが、ツモ番は後1回だがアガってしまえばほぼ優勝。もし一旦逆転されてもオーラスの親番は残っている。五索の切りが早くて3枚切れ。タイトル戦の決勝の最後の状況で基本的には四索五索五索の形からの五索の先切りなどはあまりないくらいの状況で、リーチのみの愚形の足止めリーチも多い場面。さて「攻めの森下」の選択は?

 

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打たず。見事なものである。もし打っていれば7.9ポイント逆転となっていた。
結果は柴田さん1人テンパイで流局。その差14.3ポイント。

南2局3本場は柴田さん、森下両者テンパイせず流局。

南3局4本場供託1本

 

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柴田さんの手牌。最後の親番の小笠原の先制リーチを受けてはいるものの、先程の国士無双に続いて、今度は大三元の1シャンテン。仕掛けているのは九万のポンなので小三元でも倍満。とにかく「すごい」しか言葉が見つからない。結果は小笠原の1人テンパイで流局。

南3局5本場供託2本
森下が小笠原に1,500は3,000の放銃でこの半荘3着に落ちてその差9.3ポイント。

南3局6本場。3度目のクライマックスで事実上この激闘に決着の局。決着をつけたのは森下か柴田さんか?

 

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森下がまずテンパイ。

 

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次巡、小笠原リーチ。

 

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同巡、森下無スジの七万。マンズの全てとソーズのほとんどが通っていない小笠原のリーチ。打点も全く見当もつかないだろう。まだ9巡目で先にリャンメンのテンパイを入れている森下。おそらく全て勝負であろう。覚悟を決める小考の後、七万を静かに河においた。

 

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森下剛任プロ2度目の王位獲得おめでとう!!!

 

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それにしても柴田さんは強かった。森下からすれば南4局最後1牌まで「ツモ。3,000・6,000!」と言われるような恐怖を感じていたはずである。「森下完勝」の雰囲気を粉砕する「人」では無い何かのような闘牌であったと思う。麻雀を離れれば人の良さそうな大阪のおじさんなのに・・・。

森下はというと麻雀は常に泥臭かった。しかし優勝を決めた瞬間の彼は誰よりも美しく、カッコよかった。

2年連続で王位戦の観戦記を書かせて頂いた。昨年に引き続き素晴らし対局だった。麻雀というゲームの素晴らしさをあらためて実感させてもらった。こころから選手たちに感謝したい。