第13期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第6節レポート

Aリーグレポート:辻本翔哉

A1卓:花岡、横山、辻本、中川
A2卓:藤川、仁科、佐々木、上村
A3卓:米川、貫上、勝間、堀

リーグ戦、後半戦スタート。決定戦に進む3名は誰か。
これからが本番となる。

A1卓は、私辻本が入っていた卓。
調子が悪く、浮いたのは一度だけで、1人沈みのラスなど苦しい展開であったが、▲37.1Pで耐えたという感じであった。
5節終了時のトップであった横山も、▲48.7Pと苦しみ、中川も▲3.1Pと少しマイナス。

今節は、花岡が前太閤位の貫禄を見せて1人で+88.9Pと大爆発だった。
特に4回戦目は起家から連荘し、持ち点が6万点を越えていた。
連荘中に、私も跳満の手をテンパイして向かっていったが、返り討ちにあってしまった。
本人に感想を聞くと、押し引きは出来ていたが、ミスもあったようだ。
これでようやくプラスになって、追い上げてくるだろう。

A2卓、仁科の打ち筋を観戦した。
4回戦目、ラス前仁科は南家持ち点33,000の2位。
巡目が進み1シャンテンの形は

一索一索二索三索四索五索六索一筒一筒一筒北北発  ドラ南

しかし、上家と下家のマンズが高くツモが六万
あっさりと1シャンテンの形を捨て一索を払う。
その後、ドラの南をツモ、八万もツモって手が完全に遅くなる。
15巡目の形が

六万八万二索三索四索四索五索六索一筒一筒一筒南西

次の巡で七万をツモって南単騎のテンパイに。
そのまま流局し仁科と下家が南単騎のテンパイで終わった。
常に前を向く仁科の打ち筋で、このように粘ってテンパイを取れるのは調子が良いのだと感じ、次のオーラスは案の定、親満をツモってトップで終了した。

2卓のトータルも、その仁科が+85.9Pと1人浮きだった。

A3卓は貫上が、東1局1本場、親番で大三元をアガったらしく、この卓も貫上の1人浮きで+133.4Pとこちらも大爆発。
5節終了時点のプラスは4人だったが、4人ともマイナスで6節目に爆発した花岡、仁科、貫上もプラスになり、今後の決定戦への切符争いが楽しみだ。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 横山  毅 50.3 31.2 40.9 ▲ 18.4 48.1 ▲ 48.7 103.4
2 米川 基紀 27.9 26.7 60.0 ▲ 2.3 3.1 ▲ 19.5 95.9
3 貫上 洋志 ▲ 44.6 ▲ 15.6 ▲ 6.6 ▲ 31.3 29.6 133.4 64.9
4 藤川 議次 62.9 4.0 18.9 44.2 ▲ 41.5 ▲ 29.7 58.8
5 辻本 翔哉 30.1 ▲ 6.8 13.2 ▲ 6.9 56.4 ▲ 37.1 48.9
6 花岡 章生 43.0 ▲ 26.4 ▲ 82.5 12.9 ▲ 0.8 88.9 35.1
7 仁科健一郎 ▲ 79.2 ▲ 1.6 ▲ 4.4 34.8 ▲ 28.0 85.9 7.5
8 上村 宜久 53.1 ▲ 34.5 42.2 ▲ 24.5 ▲ 65.0 ▲ 3.6 ▲ 32.3
9 中川 由佳梨 ▲ 13.4 38.0 ▲ 7.9 ▲ 24.5 ▲ 44.4 ▲ 3.1 ▲ 55.3
10 勝間 伸生 ▲ 37.5 ▲ 56.3 ▲ 13.9 10.5 35.2 ▲ 7.9 ▲ 69.9
11 堀  昭義 ▲ 75.7 39.9 ▲ 19.7 3.4 24.3 ▲ 106.0 ▲ 133.8
12 佐々木 亮 ▲ 16.9 1.4 ▲ 40.2 ▲ 18.9 ▲ 18.0 ▲ 53.6 ▲ 146.2

 

 

Bリーグレポート:宮田豊夢

リーグ戦も後半を迎え順位争いが激しくなってくるところです。

Bリーグ3卓(延原、坂本、吉田、掛樋)
Cリーグ昇級から勢いのある親の吉田に勝負手の好テンパイが入る。

東3局2本場

三筒四筒五筒六筒六筒六筒七筒  チー八筒 左向き七筒 上向き九筒 上向き  チー二筒 左向き一筒 上向き三筒 上向き  ドラ八索

絶好の4面チャン待ち、これをものにして4,200オール。
次なる3本場、吉田に独走を許したくない掛樋が、
東3局3本場

四万五万六万二索三索四索四索五筒六筒六筒七筒七筒八筒  ツモ一索  ドラ七筒

1,600・2,900、この手をアガリ吉田の独走を阻止した。

南3局、追加点がほしい親の吉田には、早い手が入っていたのだが、注目は掛樋の手牌。

三万五万二索二索四索五索五索四筒五筒五筒六筒六筒七筒

ここに三万を引いてき、七対子の1シャンテンにとるのか、それとも順子形の1シャンテンで行くのがいいのか悩ましいところだ。
私なら順子形を確定させて打五索としたいが、掛樋は打五を選択。

これが次巡ツモ四索で見事テンパイ。
この手を実らせて、

三万三万二索二索四索四索五索五索五筒五筒六筒六筒七筒  ツモ七筒

1,600・3,200、トイツ場を読み取った実に好感触のアガリであった。

ここで掛樋と吉田の差は6,200点。
上昇気配のオーラスの親の掛樋だが、突如としてピンチは訪れる。
3着目の延原から4巡目のリーチが入った。

延原としては浮きを確保したいところである。

三万三万六万七万八万二索三索四索三筒三筒四筒四筒五筒  ロン五筒

7,700点この手で延原が2着に浮上する。
昇級・降級争いも激しくなってくる後半戦。
実に楽しみなリーグ戦が続きそうです。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 原田 保正 66.3 ▲ 8.7 39.5 17.1 48.9 15.1 178.2
2 筒井 宏晶 19.7 55.9 27.5 3.0 ▲ 6.8 40.5 139.8
3 森下 恭好 0.8 ▲ 24.9 ▲ 33.2 ▲ 20.4 87.5 76.1 85.9
4 西原 佳隆 83.2 ▲ 15.1 ▲ 12.4 ▲ 8.7 ▲ 12.1 22.6 57.5
5 山本 善嗣 12.0 ▲ 67.5 44.8 2.4 92.5 ▲ 39.9 44.3
6 近野理智男 15.4 10.7 18.6 10.0 ▲ 40.5 ▲ 8.5 5.7
7 中野 孝治 1.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.9
8 宮田 豊夢 ▲ 18.4 7.2 43.5 13.4 ▲ 44.0 ▲ 7.6 ▲ 5.9
9 掛樋 忠雄 ▲ 4.5 ▲ 32.0 6.3 10.6 ▲ 15.6 28.9 ▲ 6.3
10 中川  保 ▲ 43.0 46.0 19.6 ▲ 16.1 ▲ 23.2 2.2 ▲ 14.5
11 坂本 誠裕 22.5 18.1 2.4 23.5 ▲ 58.8 ▲ 42.5 ▲ 34.8
12 吉田 哲史 ▲ 98.2 27.7 ▲ 17.7 2.5 47.7 ▲ 4.0 ▲ 42.0
13 山中  翼 ▲ 9.4 4.0 ▲ 0.2 2.4 ▲ 76.8 6.5 ▲ 73.5
14 玉木 章司 14.5 ▲ 4.0 ▲ 63.5 1.3 17.2 ▲ 71.8 ▲ 106.3
15 延原 明美 1.1 ▲ 17.5 ▲ 57.0 ▲ 40.7 ▲ 27.7 25.2 ▲ 116.6
16 稲森 英子 ▲ 66.9 ▲ 20.9 ▲ 18.2 ▲ 21.3 ▲ 8.3 ▲ 42.8 ▲ 178.4

 

 

C1リーグレポート:川上直也

これから半年間、関西プロC1リーグのレポートを務めさせていただきます川上です。
初めてのレポートですので、何分不慣れで拙い文章、内容になるかと思いますが、何卒お許しください。

関西プロC1リーグは16人の構成ではありますが、半期ごとに6人が入れ替わりますので、1回の大きなマイナスが降級を招く恐れがある厳しい階級とも言えます。

まずは初戦、出来るだけプラスで終えたいところです。

今回は上位プラス者2名が出たC1の2卓を中心にレポートして行きたいと思います。
4回戦とも、各半荘トップ者は親満や子の跳満をアガリ、高打点を叩いてトップを勝ち取る流れでありました。

1回戦 丸山 川上 下村 三好
東場は静かなスタートとなり、あまり点差の開いてない状態から、
南2局、南家の下村がリーチ。

四万五万六万七万八万九万七索八索四筒四筒七筒八筒九筒  リーチ  ドラ八万  ツモ九索

高めの九索で跳満をツモアガリ決着をつけました。

2回戦、1回戦大きくマイナスを叩いた川上が
南2局、東家でリーチから

五万五万九万五索五索一筒一筒七筒七筒西西白白  リーチ  ツモ九万  ドラ九万

跳満をツモアガリ、これを機に連荘を重ねて大きなプラスでこの半荘を終えました。

3回戦、半荘が終わってみれば、各者が均衡していたと思える勝負でしたが、
東3局

二万二万三万四万二索三索四索六索七索八索二筒三筒四筒  ロン二万  ドラ七万

西家の川上が東家の三好より7,700を出アガリし、三好をかわして辛くもトップを取りました。

4回戦は、東1局で勝負が決まってしまったと言ってもいいぐらいの、三好の1人舞台となりました。

一万一万一万三万三万五万六万七万八万九万  チー四万 左向き五万 上向き六万 上向き  ロン七万

北家の下村より11,600の出アガリを皮切りに、早い巡目での先制リーチが続き、着実にアガリを重ね、気がつけば本場が6本、6万点超えとなり、そのまま点数を維持したまま逃げ切る形となりました。

終わって、振り返ってみると、C1の2卓は4回戦とも高打点のアガリが随所で見受けられた勝負となりました。一発、裏ドラなしのAルールにて、これだけ高打点のアガリが飛び交うということは、それだけ相手にチャンスを与えてしまう手組をしている事の表れだと思います。

私も自分で気づいただけで3つ程、これは確実にミスしていると思うところがありました。
次回からはもっと集中して、攻守のバランスを吟味し、常に冷静に闘牌できるよう心がけ、納得できる勝負をしたいと思います。

C1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 三好 直幸 43.8 43.8
2 川上 直也 40.3 40.3
3 稲岡 ミカ 38.2 38.2
4 西村 友和 33.4 33.4
5 高谷 圭一 27.9 27.9
6 赤木 由実 7.8 7.8
7 川崎 諒介 5.4 5.4
8 松永 侑己 3.8 3.8
9 後藤 俊孝 3.7 3.7
10 吉本 卓矢 ▲ 7.2 ▲ 7.2
11 富田 淳一 ▲ 16.1 ▲ 16.1
12 山室 太二 ▲ 21.0 ▲ 21.0
13 田村  豊 ▲ 28.5 ▲ 28.5
14 下村 学 ▲ 40.4 ▲ 40.4
15 秋山 淑子 ▲ 47.4 ▲ 47.4
16 丸山  直 ▲ 63.7 ▲ 63.7

 

 

C2リーグレポート:城裕介

皆様はじめまして、城裕介と申します。
プロになって2年目で、レポートを書かしていただけるなんて思ってもいなかったので正直緊張しています。
皆様の納得するような文章をかけないかと思いますが、それでもこれをいい機会だと思い勉強さしていただきます。宜しくお願いします。

さて、対局の一戦で何を切ればいいのか?で、印象的に残っている場面があったのでそれを紹介したいと思います。
東4局、東家、23,300点持ち、3巡目牌姿は

六万六万六万八万八万九万八索九索二筒二筒五筒六筒七筒八筒  ドラ四筒

場況はトップが33,000点前後でまだ平場ともとれる状況。
僕とは打牌が違っていたので興味をもちました。
僕の打牌は二筒1枚外し。理由は678、789のサンショクとピンズの一通をまだ追いたいからです。
少しスピード的な遅さを感じますが、3巡目なのですべてを追いながらせっかくの好牌姿、高打点を目指したいと思います、が。このプロが選択した打牌は八万、789の三色に設定したようです。
先に結果を言いますと、9巡目に七索をチーして、

六万六万六万八万九万五筒五筒七筒八筒九筒  チー七索 左向き八索 上向き九索 上向き

この形で11巡目に1,500点出アガリ。
これはこれで素晴らしいと思います、親の連荘を考えた事など素直に勉強になりました。
色々考えた結果、やはりマジョリティが八万なのかなっと思いました。

やはり麻雀って奥が深いなぁっと素直に感じました。
因みに皆様は何を切りますか?

二筒を選択する方は3兎追いで結局なにも成就しない。八万選択なら1,500点出アガリ。
ほかの打牌選択は九万?それとも九索?難しいところです。

麻雀は色々考え方があります、もっと色々な人の打牌を勉強し、上達していけたらいいなと思いました。
第2節はもっとC2リーグの素晴らしい打牌紹介をできたらいいと思います。

さて、成績のほうですが1位は攻守ともにバランスとれた伊原。
その次からは平らな感じになっております。

まだ1節目が終わったところなのでどうなるからわかりません。
後4節、前期は最後の5節目で大逆転など、色々あったので気を抜かずに僕も昇級できたらと思います。
前期とちがい、後期は3名昇級なので、誰が昇級できるか熱い戦いになりそうです。

C2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 伊原 達也 76.2 76.2
2 吉田 圭吾 49.6 49.6
3 山神 剛 36.7 36.7
4 谷上 脩平 29.5 29.5
5 赤木 里恵 22.7 22.7
6 小西 輝彦 21.5 21.5
7 城 裕介 21.3 21.3
8 大久保 朋美 21.1 21.1
9 永田 知也 9.6 9.6
10 鎌田 周平 7.7 7.7
11 只野 真理子 5.1 5.1
12 長尾 浩平 4.5 4.5
13 土田 小緒里 ▲ 3.1 ▲ 3.1
14 大橋 慶一郎 ▲ 7.2 ▲ 7.2
15 辰巳 晴基 ▲ 13.2 ▲ 13.2
16 長野 恵美 ▲ 19.4 ▲ 19.4
17 木下 恭子 ▲ 24.7 ▲ 24.7
18 田中 悠紀夫 ▲ 26.1 ▲ 26.1
19 前川 憲一 ▲ 34.3 ▲ 34.3
20 高橋 正人 ▲ 49.9 ▲ 49.9
21 辻井 和也 ▲ 53.0 ▲ 53.0
22 坂上 優 ▲ 79.6 ▲ 79.6

関西プロリーグ レポート/第13期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第6節レポート

Aリーグレポート:辻本翔哉
A1卓:花岡、横山、辻本、中川
A2卓:藤川、仁科、佐々木、上村
A3卓:米川、貫上、勝間、堀
リーグ戦、後半戦スタート。決定戦に進む3名は誰か。
これからが本番となる。
A1卓は、私辻本が入っていた卓。
調子が悪く、浮いたのは一度だけで、1人沈みのラスなど苦しい展開であったが、▲37.1Pで耐えたという感じであった。
5節終了時のトップであった横山も、▲48.7Pと苦しみ、中川も▲3.1Pと少しマイナス。
今節は、花岡が前太閤位の貫禄を見せて1人で+88.9Pと大爆発だった。
特に4回戦目は起家から連荘し、持ち点が6万点を越えていた。
連荘中に、私も跳満の手をテンパイして向かっていったが、返り討ちにあってしまった。
本人に感想を聞くと、押し引きは出来ていたが、ミスもあったようだ。
これでようやくプラスになって、追い上げてくるだろう。
A2卓、仁科の打ち筋を観戦した。
4回戦目、ラス前仁科は南家持ち点33,000の2位。
巡目が進み1シャンテンの形は
一索一索二索三索四索五索六索一筒一筒一筒北北発  ドラ南
しかし、上家と下家のマンズが高くツモが六万
あっさりと1シャンテンの形を捨て一索を払う。
その後、ドラの南をツモ、八万もツモって手が完全に遅くなる。
15巡目の形が
六万八万二索三索四索四索五索六索一筒一筒一筒南西
次の巡で七万をツモって南単騎のテンパイに。
そのまま流局し仁科と下家が南単騎のテンパイで終わった。
常に前を向く仁科の打ち筋で、このように粘ってテンパイを取れるのは調子が良いのだと感じ、次のオーラスは案の定、親満をツモってトップで終了した。
2卓のトータルも、その仁科が+85.9Pと1人浮きだった。
A3卓は貫上が、東1局1本場、親番で大三元をアガったらしく、この卓も貫上の1人浮きで+133.4Pとこちらも大爆発。
5節終了時点のプラスは4人だったが、4人ともマイナスで6節目に爆発した花岡、仁科、貫上もプラスになり、今後の決定戦への切符争いが楽しみだ。
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 横山  毅 50.3 31.2 40.9 ▲ 18.4 48.1 ▲ 48.7 103.4
2 米川 基紀 27.9 26.7 60.0 ▲ 2.3 3.1 ▲ 19.5 95.9
3 貫上 洋志 ▲ 44.6 ▲ 15.6 ▲ 6.6 ▲ 31.3 29.6 133.4 64.9
4 藤川 議次 62.9 4.0 18.9 44.2 ▲ 41.5 ▲ 29.7 58.8
5 辻本 翔哉 30.1 ▲ 6.8 13.2 ▲ 6.9 56.4 ▲ 37.1 48.9
6 花岡 章生 43.0 ▲ 26.4 ▲ 82.5 12.9 ▲ 0.8 88.9 35.1
7 仁科健一郎 ▲ 79.2 ▲ 1.6 ▲ 4.4 34.8 ▲ 28.0 85.9 7.5
8 上村 宜久 53.1 ▲ 34.5 42.2 ▲ 24.5 ▲ 65.0 ▲ 3.6 ▲ 32.3
9 中川 由佳梨 ▲ 13.4 38.0 ▲ 7.9 ▲ 24.5 ▲ 44.4 ▲ 3.1 ▲ 55.3
10 勝間 伸生 ▲ 37.5 ▲ 56.3 ▲ 13.9 10.5 35.2 ▲ 7.9 ▲ 69.9
11 堀  昭義 ▲ 75.7 39.9 ▲ 19.7 3.4 24.3 ▲ 106.0 ▲ 133.8
12 佐々木 亮 ▲ 16.9 1.4 ▲ 40.2 ▲ 18.9 ▲ 18.0 ▲ 53.6 ▲ 146.2

 
 
Bリーグレポート:宮田豊夢
リーグ戦も後半を迎え順位争いが激しくなってくるところです。
Bリーグ3卓(延原、坂本、吉田、掛樋)
Cリーグ昇級から勢いのある親の吉田に勝負手の好テンパイが入る。
東3局2本場
三筒四筒五筒六筒六筒六筒七筒  チー八筒 左向き七筒 上向き九筒 上向き  チー二筒 左向き一筒 上向き三筒 上向き  ドラ八索
絶好の4面チャン待ち、これをものにして4,200オール。
次なる3本場、吉田に独走を許したくない掛樋が、
東3局3本場
四万五万六万二索三索四索四索五筒六筒六筒七筒七筒八筒  ツモ一索  ドラ七筒
1,600・2,900、この手をアガリ吉田の独走を阻止した。
南3局、追加点がほしい親の吉田には、早い手が入っていたのだが、注目は掛樋の手牌。
三万五万二索二索四索五索五索四筒五筒五筒六筒六筒七筒
ここに三万を引いてき、七対子の1シャンテンにとるのか、それとも順子形の1シャンテンで行くのがいいのか悩ましいところだ。
私なら順子形を確定させて打五索としたいが、掛樋は打五を選択。
これが次巡ツモ四索で見事テンパイ。
この手を実らせて、
三万三万二索二索四索四索五索五索五筒五筒六筒六筒七筒  ツモ七筒
1,600・3,200、トイツ場を読み取った実に好感触のアガリであった。
ここで掛樋と吉田の差は6,200点。
上昇気配のオーラスの親の掛樋だが、突如としてピンチは訪れる。
3着目の延原から4巡目のリーチが入った。
延原としては浮きを確保したいところである。
三万三万六万七万八万二索三索四索三筒三筒四筒四筒五筒  ロン五筒
7,700点この手で延原が2着に浮上する。
昇級・降級争いも激しくなってくる後半戦。
実に楽しみなリーグ戦が続きそうです。
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 原田 保正 66.3 ▲ 8.7 39.5 17.1 48.9 15.1 178.2
2 筒井 宏晶 19.7 55.9 27.5 3.0 ▲ 6.8 40.5 139.8
3 森下 恭好 0.8 ▲ 24.9 ▲ 33.2 ▲ 20.4 87.5 76.1 85.9
4 西原 佳隆 83.2 ▲ 15.1 ▲ 12.4 ▲ 8.7 ▲ 12.1 22.6 57.5
5 山本 善嗣 12.0 ▲ 67.5 44.8 2.4 92.5 ▲ 39.9 44.3
6 近野理智男 15.4 10.7 18.6 10.0 ▲ 40.5 ▲ 8.5 5.7
7 中野 孝治 1.9 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 1.9
8 宮田 豊夢 ▲ 18.4 7.2 43.5 13.4 ▲ 44.0 ▲ 7.6 ▲ 5.9
9 掛樋 忠雄 ▲ 4.5 ▲ 32.0 6.3 10.6 ▲ 15.6 28.9 ▲ 6.3
10 中川  保 ▲ 43.0 46.0 19.6 ▲ 16.1 ▲ 23.2 2.2 ▲ 14.5
11 坂本 誠裕 22.5 18.1 2.4 23.5 ▲ 58.8 ▲ 42.5 ▲ 34.8
12 吉田 哲史 ▲ 98.2 27.7 ▲ 17.7 2.5 47.7 ▲ 4.0 ▲ 42.0
13 山中  翼 ▲ 9.4 4.0 ▲ 0.2 2.4 ▲ 76.8 6.5 ▲ 73.5
14 玉木 章司 14.5 ▲ 4.0 ▲ 63.5 1.3 17.2 ▲ 71.8 ▲ 106.3
15 延原 明美 1.1 ▲ 17.5 ▲ 57.0 ▲ 40.7 ▲ 27.7 25.2 ▲ 116.6
16 稲森 英子 ▲ 66.9 ▲ 20.9 ▲ 18.2 ▲ 21.3 ▲ 8.3 ▲ 42.8 ▲ 178.4

 
 
C1リーグレポート:川上直也
これから半年間、関西プロC1リーグのレポートを務めさせていただきます川上です。
初めてのレポートですので、何分不慣れで拙い文章、内容になるかと思いますが、何卒お許しください。
関西プロC1リーグは16人の構成ではありますが、半期ごとに6人が入れ替わりますので、1回の大きなマイナスが降級を招く恐れがある厳しい階級とも言えます。
まずは初戦、出来るだけプラスで終えたいところです。
今回は上位プラス者2名が出たC1の2卓を中心にレポートして行きたいと思います。
4回戦とも、各半荘トップ者は親満や子の跳満をアガリ、高打点を叩いてトップを勝ち取る流れでありました。
1回戦 丸山 川上 下村 三好
東場は静かなスタートとなり、あまり点差の開いてない状態から、
南2局、南家の下村がリーチ。
四万五万六万七万八万九万七索八索四筒四筒七筒八筒九筒  リーチ  ドラ八万  ツモ九索
高めの九索で跳満をツモアガリ決着をつけました。
2回戦、1回戦大きくマイナスを叩いた川上が
南2局、東家でリーチから
五万五万九万五索五索一筒一筒七筒七筒西西白白  リーチ  ツモ九万  ドラ九万
跳満をツモアガリ、これを機に連荘を重ねて大きなプラスでこの半荘を終えました。
3回戦、半荘が終わってみれば、各者が均衡していたと思える勝負でしたが、
東3局
二万二万三万四万二索三索四索六索七索八索二筒三筒四筒  ロン二万  ドラ七万
西家の川上が東家の三好より7,700を出アガリし、三好をかわして辛くもトップを取りました。
4回戦は、東1局で勝負が決まってしまったと言ってもいいぐらいの、三好の1人舞台となりました。
一万一万一万三万三万五万六万七万八万九万  チー四万 左向き五万 上向き六万 上向き  ロン七万
北家の下村より11,600の出アガリを皮切りに、早い巡目での先制リーチが続き、着実にアガリを重ね、気がつけば本場が6本、6万点超えとなり、そのまま点数を維持したまま逃げ切る形となりました。
終わって、振り返ってみると、C1の2卓は4回戦とも高打点のアガリが随所で見受けられた勝負となりました。一発、裏ドラなしのAルールにて、これだけ高打点のアガリが飛び交うということは、それだけ相手にチャンスを与えてしまう手組をしている事の表れだと思います。
私も自分で気づいただけで3つ程、これは確実にミスしていると思うところがありました。
次回からはもっと集中して、攻守のバランスを吟味し、常に冷静に闘牌できるよう心がけ、納得できる勝負をしたいと思います。
C1リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 三好 直幸 43.8 43.8
2 川上 直也 40.3 40.3
3 稲岡 ミカ 38.2 38.2
4 西村 友和 33.4 33.4
5 高谷 圭一 27.9 27.9
6 赤木 由実 7.8 7.8
7 川崎 諒介 5.4 5.4
8 松永 侑己 3.8 3.8
9 後藤 俊孝 3.7 3.7
10 吉本 卓矢 ▲ 7.2 ▲ 7.2
11 富田 淳一 ▲ 16.1 ▲ 16.1
12 山室 太二 ▲ 21.0 ▲ 21.0
13 田村  豊 ▲ 28.5 ▲ 28.5
14 下村 学 ▲ 40.4 ▲ 40.4
15 秋山 淑子 ▲ 47.4 ▲ 47.4
16 丸山  直 ▲ 63.7 ▲ 63.7

 
 
C2リーグレポート:城裕介
皆様はじめまして、城裕介と申します。
プロになって2年目で、レポートを書かしていただけるなんて思ってもいなかったので正直緊張しています。
皆様の納得するような文章をかけないかと思いますが、それでもこれをいい機会だと思い勉強さしていただきます。宜しくお願いします。
さて、対局の一戦で何を切ればいいのか?で、印象的に残っている場面があったのでそれを紹介したいと思います。
東4局、東家、23,300点持ち、3巡目牌姿は
六万六万六万八万八万九万八索九索二筒二筒五筒六筒七筒八筒  ドラ四筒
場況はトップが33,000点前後でまだ平場ともとれる状況。
僕とは打牌が違っていたので興味をもちました。
僕の打牌は二筒1枚外し。理由は678、789のサンショクとピンズの一通をまだ追いたいからです。
少しスピード的な遅さを感じますが、3巡目なのですべてを追いながらせっかくの好牌姿、高打点を目指したいと思います、が。このプロが選択した打牌は八万、789の三色に設定したようです。
先に結果を言いますと、9巡目に七索をチーして、
六万六万六万八万九万五筒五筒七筒八筒九筒  チー七索 左向き八索 上向き九索 上向き
この形で11巡目に1,500点出アガリ。
これはこれで素晴らしいと思います、親の連荘を考えた事など素直に勉強になりました。
色々考えた結果、やはりマジョリティが八万なのかなっと思いました。
やはり麻雀って奥が深いなぁっと素直に感じました。
因みに皆様は何を切りますか?
二筒を選択する方は3兎追いで結局なにも成就しない。八万選択なら1,500点出アガリ。
ほかの打牌選択は九万?それとも九索?難しいところです。
麻雀は色々考え方があります、もっと色々な人の打牌を勉強し、上達していけたらいいなと思いました。
第2節はもっとC2リーグの素晴らしい打牌紹介をできたらいいと思います。
さて、成績のほうですが1位は攻守ともにバランスとれた伊原。
その次からは平らな感じになっております。
まだ1節目が終わったところなのでどうなるからわかりません。
後4節、前期は最後の5節目で大逆転など、色々あったので気を抜かずに僕も昇級できたらと思います。
前期とちがい、後期は3名昇級なので、誰が昇級できるか熱い戦いになりそうです。
C2リーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 伊原 達也 76.2 76.2
2 吉田 圭吾 49.6 49.6
3 山神 剛 36.7 36.7
4 谷上 脩平 29.5 29.5
5 赤木 里恵 22.7 22.7
6 小西 輝彦 21.5 21.5
7 城 裕介 21.3 21.3
8 大久保 朋美 21.1 21.1
9 永田 知也 9.6 9.6
10 鎌田 周平 7.7 7.7
11 只野 真理子 5.1 5.1
12 長尾 浩平 4.5 4.5
13 土田 小緒里 ▲ 3.1 ▲ 3.1
14 大橋 慶一郎 ▲ 7.2 ▲ 7.2
15 辰巳 晴基 ▲ 13.2 ▲ 13.2
16 長野 恵美 ▲ 19.4 ▲ 19.4
17 木下 恭子 ▲ 24.7 ▲ 24.7
18 田中 悠紀夫 ▲ 26.1 ▲ 26.1
19 前川 憲一 ▲ 34.3 ▲ 34.3
20 高橋 正人 ▲ 49.9 ▲ 49.9
21 辻井 和也 ▲ 53.0 ▲ 53.0
22 坂上 優 ▲ 79.6 ▲ 79.6

何を切る?fromロン2 2014年10月

このコーナーでは、オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロ雀士とロン2ユーザーの解答をグラフを使って比較していきたいと思います。
多くのプロより、丁寧な解説をいただきましたので、みなさんの雀力アップの参考にしていただければと思います。

問題提供:「ロン2」  作成:杉浦勘介

ロン2道場ルール (一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
南1局南家 (色の濃くなっている牌はツモ切りです)

プロ

七筒切り・・・20人
六筒切り・・・12人
六索切り・・・11人
四万切り・・・5人
八索切り・・・4人
三索切り・・・3人
六万切り・・・1人

 

ロン2ユーザー

七筒切り・・・50.2%
八索切り・・・14.7%
四万切り・・・10%
三索切り・・・8.5%
六索切り・・・8.5%
六筒切り・・・5%
六万切り・・・2.2%
五万切り・・・0.3%
八万切り・・・0.3%
四索切り・・・0.3%

 

プロ解答(50音順)

七筒切り

安達紘文
「ドラが2枚あるので手役にはそこまでこだわらないが、七筒を残してダイレクトに七索を引いた場合は良いものの、二索引きのテンパイを取るのが嫌なので。それよりも、四万七万引きや、678に備えつつ、苦しいソーズ受けは期待せずに外す前提です。」

荒正義
「ソーズは安い。四万七万ツモなら六索八索外し。」

和泉由希子
「三色になったらうれしいな♪ドラは使い切るように作ります。」

河井保国
「タンピン三色ドラドラを目指す。」

黒沢咲
五筒八筒は良さそうなので、七筒はツモ切ってリャンメン固定します。次の有効牌によって、三色に行くか見切るか決めます。」

ケネス徳田
「ドラには手をかけない。シャンテン数よりも、ソーズの上の重なりを狙ったアガリやすい形、もしくはドラのくっつきに期待する。」

近藤久春
「最高形を逃がさないためのツモ切り。ソーズが場に安いので持っておく。」

櫻井秀樹
「勝負手だが、四万はもちろん、六万五万も切りたくない。ターツオーバーに構え、様子を見て進める。」

鈴木秀幸
「三色を本線にドラは切らない。六筒切りからのダイレクト七索引きならまだしも、二索五索引きのテンパイではドラを切るに値するか微妙。対面の九索手出しから七索を使っている可能性も高いと見る。ここは打⑦で保留とし、四万七万引き、六索八索引きを視野に入れつつ、先に八筒引きならば打三索としたい。」

瀬戸熊直樹
「678を追いつつ進める。五万引きは痛いが、四万七万を引いたら、その時の状況で三索六索八索のいずれかを切る。」

刀川昌浩
五筒八筒が悪くなさそうなのと、ソーズは入り方を見なければ触れないので。」

中村毅
「一応678の三色を目指し、ツモによってタンピンドラドラに持って行く。」

仁平宣明
「2シャンテン戻しにはなるが、次に裏目がないように柔軟に構える。現時点では仕掛けは考えない。」

藤原隆弘
「2シャンテンに戻すことになるが、七索が弱いし、できるだけドラは2枚使い切りたい。五筒八筒受けは悪くなさそうなので、いったん七筒切りとしておく。七索はチーして六万切り。三万四万五万七万を引いたら六索八索切り。三索引きなら四万切り。五筒八筒引きならやはり六索八索切りかな!」

古川孝次
「678の三色が見えるが、まず払うべき牌は七筒。その後、マンズを六万五万と落とせない状況ならば六索八索外しとなる。」

増田隆一
七索引きの三色を落とさないように、1枚切れている七筒を打つ。1シャンテンに固執するよりも結果的には早いと考える。」

三戸亮祐
「ドラドラなので三色にはこだわらないが、ツモ次第で狙えるように七筒切りとする。」

宮内こずえ
「678の三色を見つつ、四万七万を引けばタンピンドラドラ以上になるので。」

望月雅継
「三色は追うが、どちらかというとドラの四万を切り出さないつもりで。ツモ次第で六索八索のターツに手をかけたい。勝負手ではあるが、勝負局にはしたくないので、他家の対応次第。」

和久津晶
「暗刻になりづらい七筒を切って将来的に良い待ちに。ドラはまだ切りたくない。七索が良いので八索も切りたくない。」

 

 

六筒切り

鮎川卓
「巡目を考えると、ダイレクトの七索引きの価値が高いと思います。その後マンズにくっついて変化する際も、六索八索は比較的切りやすいと思います。」

石渡正志
「ロン2ルールであるならば、三色に固執することもないので、ツモ七索四万のメンタンピンで十分と考える。マンズは異常に高いので、ツモ五万以外はアガりづらいと思います。」

小車祥
「三色は見切る。1シャンテンを維持し、ドラ周りをツモれば六索八索と落としていく。」

木戸僚之
「ピンズが場に高く、強い色には見えないので、ピンズの伸びは見ず、打六筒として1シャンテンに取る。」

黒木真生
七索を引いたらドラ切りリーチ。二索五索ツモでもドラ切りでテンパイを取る。マンズにlくっついたら六索八索落とし。五筒八筒は生牌なのであまり期待はできない。」

柴田弘幸
「1シャンテンを維持して七索引きは四万切りリーチ。二索五索引きテンパイは取るならリーチとしたい。」

白鳥翔
「形的には六索八索を落としたいが、巡目が深いこともあり、1シャンテンに取る打六筒とします。」

西川淳
「ソーズが良さそう。テンパイしたら六索八索七索待ちでもリーチの構え。一応ドラの使い道は残しておく。」

一井慎也
「三色は見切る。ダイレクト七索引きだけではなく、二索五索引きでもドラ打ちリーチ。ツモ三万四万五万七筒六索八索払い。ツモ七万七筒切り。」

村上拓也
「中盤に差し掛かり、手牌変化を追いづらく、八筒がどこかに固まっていそう。ソーズは何を引いても即リーチ。マンズが伸びた時にソーズでメンツ選択。」

安村浩司
「1シャンテンに取る。対面が何枚七索を使っているか様子を見る。七索引き、二索五索引きはどちらも即リーチ。」

山井弘
「巡目的にもゆっくりと好形を求める時間はない。ストレートに七索を引けばドラを切ってリーチ。ドラ周りにくっつけば、ソーズを払っていきます。七索二索五索を仕掛けてまで、アガリやテンパイにはこだわりません。」

 

 

六索切り

吾妻さおり
「ドラドラなので六索八索と外して三色は見切る。四万を雀頭に見つつ、くっついたら七筒雀頭に切り替える。」

内川幸太郎
「ドラは使い切りたいです。接戦の南家、南1局ですから、鳴いて3,900でもアガって親を迎えたいです。」

勝又健志
「ドラを打ちたいところではあるが、残っているターツが弱く、形を決められない。六索八索と払って手厚くいきたい。」

越野智紀
「ドラを切らない前提で、マンズは2メンツ+雀頭もしくは3メンツとすると、ターツが余るので、一番弱い部分を払う。」

沢崎誠
「ドラ四万を使い切るので手を広げたい!678三色が見えるが、対面の手出し九索を見て、七索が使われている可能性を考慮し、三色は捨てタンヤオ一本で行く!!」

滝沢和典
「ドラは切らない。メンツオーバーにならないように、ソーズの六索八索ターツを外す。」

西岡慎泰
「雀頭も決まっておらず、ターツオーバーなので、六索八索と払い裏目を少なくする。」

羽山真生
「ドラを切らなくてもよい構えにして、好形を残します。」

藤島健二郎
「ドラ2枚の使い切りを優先。三色を見切り、もっとも柔軟な2シャンテン戻しをチョイス。」

古橋崇志
「ドラを使い切り、好形のテンパイを目指す。」

前原雄大
「不確定な三色を追うよりも、打六索が自然な一打と考える。」

 

 

四万切り

魚谷侑未
「メンタンピンドラで十分なので手広く。ソーズの上の場況が割と良く(対面の九索手出しだけ気になります)六索八索重なりからタンピンの完全1シャンテンへの移行も見込めます。七索待ちが残った場合は巡目、状況によってリーチもあります。」

佐々木寿人
「自然に1シャンテンに構える。何を引いても即リーチだが、六索八索の重なりを期待。」

猿川真寿
「シャンテン数は落としたくない。ドラは不要になりそうなので、今のうちに外しておく。」

山田浩之
「中盤だが仕掛けやリーチもなく、今ならドラは打てそう。リードしているので三色には固執せず、自然にタンピンを目指す。」

四柳弘樹
「巡目的にも素直に1シャンテンに取る。678になったら最高。」

 

 

八索切り

ともたけ雅晴
「三色は確定していないので、ドラをうまく活かしてアガりたい。メンゼンで進めていきたいが、有効牌を引いてこないようなら、ポン・チーも視野に入れて。」

二階堂亜樹
「ドラを切らないで手を組み直すのと、六索八索の危険度で上・下にはどちらも通りそうなので、対面の前巡手出しの九索を見て八索から切ります。」

福光聖雄
「マンズをもう1枚引いた時に5ブロックにしたい。ドラドラなので三色は見ない。」

前田直哉
「ソーズの上も良さそうではあるが、ソーズは1メンツと見る。」

 

 

三索切り

須浦正裕
「ドラの四万を使い切りたい。四万は雀頭か、マンズを伸ばしてもう1メンツにしたい。」

奈良圭純
「余剰牌を残さない手組にしたい。メンゼンでテンパイが理想ですが、仕掛けてもマンガンの可能性が残るので。」

 

 

六万切り

仲田加南
「ドラが余らない最高形を目指します。」

何を切る?/何を切る?fromロン2 2014年10月

このコーナーでは、オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロ雀士とロン2ユーザーの解答をグラフを使って比較していきたいと思います。
多くのプロより、丁寧な解説をいただきましたので、みなさんの雀力アップの参考にしていただければと思います。
問題提供:「ロン2」  作成:杉浦勘介

ロン2道場ルール (一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
南1局南家 (色の濃くなっている牌はツモ切りです)
プロ

七筒切り・・・20人
六筒切り・・・12人
六索切り・・・11人
四万切り・・・5人
八索切り・・・4人
三索切り・・・3人
六万切り・・・1人
 
ロン2ユーザー

七筒切り・・・50.2%
八索切り・・・14.7%
四万切り・・・10%
三索切り・・・8.5%
六索切り・・・8.5%
六筒切り・・・5%
六万切り・・・2.2%
五万切り・・・0.3%
八万切り・・・0.3%
四索切り・・・0.3%
 
プロ解答(50音順)
七筒切り
安達紘文
「ドラが2枚あるので手役にはそこまでこだわらないが、七筒を残してダイレクトに七索を引いた場合は良いものの、二索引きのテンパイを取るのが嫌なので。それよりも、四万七万引きや、678に備えつつ、苦しいソーズ受けは期待せずに外す前提です。」
荒正義
「ソーズは安い。四万七万ツモなら六索八索外し。」
和泉由希子
「三色になったらうれしいな♪ドラは使い切るように作ります。」
河井保国
「タンピン三色ドラドラを目指す。」
黒沢咲
五筒八筒は良さそうなので、七筒はツモ切ってリャンメン固定します。次の有効牌によって、三色に行くか見切るか決めます。」
ケネス徳田
「ドラには手をかけない。シャンテン数よりも、ソーズの上の重なりを狙ったアガリやすい形、もしくはドラのくっつきに期待する。」
近藤久春
「最高形を逃がさないためのツモ切り。ソーズが場に安いので持っておく。」
櫻井秀樹
「勝負手だが、四万はもちろん、六万五万も切りたくない。ターツオーバーに構え、様子を見て進める。」
鈴木秀幸
「三色を本線にドラは切らない。六筒切りからのダイレクト七索引きならまだしも、二索五索引きのテンパイではドラを切るに値するか微妙。対面の九索手出しから七索を使っている可能性も高いと見る。ここは打⑦で保留とし、四万七万引き、六索八索引きを視野に入れつつ、先に八筒引きならば打三索としたい。」
瀬戸熊直樹
「678を追いつつ進める。五万引きは痛いが、四万七万を引いたら、その時の状況で三索六索八索のいずれかを切る。」
刀川昌浩
五筒八筒が悪くなさそうなのと、ソーズは入り方を見なければ触れないので。」
中村毅
「一応678の三色を目指し、ツモによってタンピンドラドラに持って行く。」
仁平宣明
「2シャンテン戻しにはなるが、次に裏目がないように柔軟に構える。現時点では仕掛けは考えない。」
藤原隆弘
「2シャンテンに戻すことになるが、七索が弱いし、できるだけドラは2枚使い切りたい。五筒八筒受けは悪くなさそうなので、いったん七筒切りとしておく。七索はチーして六万切り。三万四万五万七万を引いたら六索八索切り。三索引きなら四万切り。五筒八筒引きならやはり六索八索切りかな!」
古川孝次
「678の三色が見えるが、まず払うべき牌は七筒。その後、マンズを六万五万と落とせない状況ならば六索八索外しとなる。」
増田隆一
七索引きの三色を落とさないように、1枚切れている七筒を打つ。1シャンテンに固執するよりも結果的には早いと考える。」
三戸亮祐
「ドラドラなので三色にはこだわらないが、ツモ次第で狙えるように七筒切りとする。」
宮内こずえ
「678の三色を見つつ、四万七万を引けばタンピンドラドラ以上になるので。」
望月雅継
「三色は追うが、どちらかというとドラの四万を切り出さないつもりで。ツモ次第で六索八索のターツに手をかけたい。勝負手ではあるが、勝負局にはしたくないので、他家の対応次第。」
和久津晶
「暗刻になりづらい七筒を切って将来的に良い待ちに。ドラはまだ切りたくない。七索が良いので八索も切りたくない。」
 
 
六筒切り
鮎川卓
「巡目を考えると、ダイレクトの七索引きの価値が高いと思います。その後マンズにくっついて変化する際も、六索八索は比較的切りやすいと思います。」
石渡正志
「ロン2ルールであるならば、三色に固執することもないので、ツモ七索四万のメンタンピンで十分と考える。マンズは異常に高いので、ツモ五万以外はアガりづらいと思います。」
小車祥
「三色は見切る。1シャンテンを維持し、ドラ周りをツモれば六索八索と落としていく。」
木戸僚之
「ピンズが場に高く、強い色には見えないので、ピンズの伸びは見ず、打六筒として1シャンテンに取る。」
黒木真生
七索を引いたらドラ切りリーチ。二索五索ツモでもドラ切りでテンパイを取る。マンズにlくっついたら六索八索落とし。五筒八筒は生牌なのであまり期待はできない。」
柴田弘幸
「1シャンテンを維持して七索引きは四万切りリーチ。二索五索引きテンパイは取るならリーチとしたい。」
白鳥翔
「形的には六索八索を落としたいが、巡目が深いこともあり、1シャンテンに取る打六筒とします。」
西川淳
「ソーズが良さそう。テンパイしたら六索八索七索待ちでもリーチの構え。一応ドラの使い道は残しておく。」
一井慎也
「三色は見切る。ダイレクト七索引きだけではなく、二索五索引きでもドラ打ちリーチ。ツモ三万四万五万七筒六索八索払い。ツモ七万七筒切り。」
村上拓也
「中盤に差し掛かり、手牌変化を追いづらく、八筒がどこかに固まっていそう。ソーズは何を引いても即リーチ。マンズが伸びた時にソーズでメンツ選択。」
安村浩司
「1シャンテンに取る。対面が何枚七索を使っているか様子を見る。七索引き、二索五索引きはどちらも即リーチ。」
山井弘
「巡目的にもゆっくりと好形を求める時間はない。ストレートに七索を引けばドラを切ってリーチ。ドラ周りにくっつけば、ソーズを払っていきます。七索二索五索を仕掛けてまで、アガリやテンパイにはこだわりません。」
 
 
六索切り
吾妻さおり
「ドラドラなので六索八索と外して三色は見切る。四万を雀頭に見つつ、くっついたら七筒雀頭に切り替える。」
内川幸太郎
「ドラは使い切りたいです。接戦の南家、南1局ですから、鳴いて3,900でもアガって親を迎えたいです。」
勝又健志
「ドラを打ちたいところではあるが、残っているターツが弱く、形を決められない。六索八索と払って手厚くいきたい。」
越野智紀
「ドラを切らない前提で、マンズは2メンツ+雀頭もしくは3メンツとすると、ターツが余るので、一番弱い部分を払う。」
沢崎誠
「ドラ四万を使い切るので手を広げたい!678三色が見えるが、対面の手出し九索を見て、七索が使われている可能性を考慮し、三色は捨てタンヤオ一本で行く!!」
滝沢和典
「ドラは切らない。メンツオーバーにならないように、ソーズの六索八索ターツを外す。」
西岡慎泰
「雀頭も決まっておらず、ターツオーバーなので、六索八索と払い裏目を少なくする。」
羽山真生
「ドラを切らなくてもよい構えにして、好形を残します。」
藤島健二郎
「ドラ2枚の使い切りを優先。三色を見切り、もっとも柔軟な2シャンテン戻しをチョイス。」
古橋崇志
「ドラを使い切り、好形のテンパイを目指す。」
前原雄大
「不確定な三色を追うよりも、打六索が自然な一打と考える。」
 
 
四万切り
魚谷侑未
「メンタンピンドラで十分なので手広く。ソーズの上の場況が割と良く(対面の九索手出しだけ気になります)六索八索重なりからタンピンの完全1シャンテンへの移行も見込めます。七索待ちが残った場合は巡目、状況によってリーチもあります。」
佐々木寿人
「自然に1シャンテンに構える。何を引いても即リーチだが、六索八索の重なりを期待。」
猿川真寿
「シャンテン数は落としたくない。ドラは不要になりそうなので、今のうちに外しておく。」
山田浩之
「中盤だが仕掛けやリーチもなく、今ならドラは打てそう。リードしているので三色には固執せず、自然にタンピンを目指す。」
四柳弘樹
「巡目的にも素直に1シャンテンに取る。678になったら最高。」
 
 
八索切り
ともたけ雅晴
「三色は確定していないので、ドラをうまく活かしてアガりたい。メンゼンで進めていきたいが、有効牌を引いてこないようなら、ポン・チーも視野に入れて。」
二階堂亜樹
「ドラを切らないで手を組み直すのと、六索八索の危険度で上・下にはどちらも通りそうなので、対面の前巡手出しの九索を見て八索から切ります。」
福光聖雄
「マンズをもう1枚引いた時に5ブロックにしたい。ドラドラなので三色は見ない。」
前田直哉
「ソーズの上も良さそうではあるが、ソーズは1メンツと見る。」
 
 
三索切り
須浦正裕
「ドラの四万を使い切りたい。四万は雀頭か、マンズを伸ばしてもう1メンツにしたい。」
奈良圭純
「余剰牌を残さない手組にしたい。メンゼンでテンパイが理想ですが、仕掛けてもマンガンの可能性が残るので。」
 
 
六万切り
仲田加南
「ドラが余らない最高形を目指します。」

第31期A1リーグ第6節レポート 荒 正義

秋は、夕暮。

これは清少納言の『枕草子』の一文で、季節と和する佇まいの刻限を記したものである。

プロリーグは昨年から連盟チャンネルで17時からの放送となった。
今は秋、だからこれは今日のボクにぴったりである。
(何かいいことがあるぞ…)
ボクは本当にそう思った。気合いも鍛錬も十分だったのだ。

ところが、卓についたらどうも雲行きが怪しいのだ。いつもなら風に乗って左から右に流れる雲が、逆に流れている。飛び込んでくるロン牌。押さえてもこれが山のようにまたやって来る。これが不調の流れ。
(お前なんか…あっちに行けよ!)だ。

不調からの脱出の方法論は、大きく分けると2つある。1つは危険を承知で勝負し、アガリを掴み取りに行く打ち方。これでうまくアガリが取れたら、脱出の糸口を早くつかむことができることもある。しかし、裏目を食らうとその先はどん底だ。

もう1つは、じっと我慢の方法。そして、風の変わり目を虎視眈々と狙うのである。しかし、その変わり目が察知できるとは限らないから意外に厄介だ。
けれど、ボクがいつも選択するのは後者の方である。

そんなこんなで、1回戦目は▲20.2Pのラスを引いた。
これが6時で、秋の夕暮。
これでは、入れた気合いと積んだ鍛錬が徒労に終わるではないか。

(ちぇっ!)である。だけどけっして、声に出してはいけない。出せばマナー違反だし、相手に自分の腹の内を読まれてなめられる。

ロン牌の襲来はなおもつづいた。しかし、2戦と3戦目は浮きの2着だった。これは、浮きはわずかだが辛抱してロン牌を止めた神からのささやかなご褒美と見たが、どうだろう。これでマイナスは半分に減らせたのは幸いである。
そして次が最終戦である。

風の(運の)変わり目がはっきりと感じたのは、東2局のときだった。
親は望月でボクは北家。

親の河が優雅だ。

一索 上向き発九万 上向き二索 上向き八索 上向き六索 上向き四万 上向き西

ドラが四索<なのに、4枚のソーズの切り出しが早すぎる。彼はアガリの早さより打点を求めるタイプだ。となれば、ドラはトイツか暗刻と見なければならない。八万に親からポンの声。そして九万が切られた。1シャンテンかテンパイかわからぬが、ボクは上家だから慎重な打牌をしなければならない。放銃がではなく、鳴かせもしない打牌という意味である。そして5巡後、彼の手から六筒が出た。

一索 上向き発九万 上向き二索 上向き八索 上向き六索 上向き四万 上向き西九万 上向き北五万 上向き一索 上向き五万 上向き六筒 上向き

(張ったな―)これがボクの直感。

この時、ボクの手がこうだった。

一万二万三万七万七万二索三索四索四筒六筒六筒七筒八筒  ドラ四索

ここに四万を引いても三筒を引いてもヤミテンの腹である。
その両方を引いてもやっぱりヤミテンである。だが、ボクの次のツモが五筒で決着。
この時、望月の手が人より一瞬速く伏せられたのをボクは見逃さなかった。

勝負手がツモのみに蹴られるのはよくある光景だが、人より早く手牌を伏せるのもまたよくある光景なのだ。
それはチャンス手が実らなかったときに見せる打ち手の所作で、実戦心理と云える。
この時ボクは確かなる手応えを感じていた。後は新しい風に乗って、攻めるだけである。

後でタイムシフト見ると望月の手はこうだった。

四索四索二筒三筒七筒七筒七筒中中中  ポン八万 上向き八万 上向き八万 上向き

これで7,700、トイトイに変化すればてっぺんは18,000の高打点が狙えたのだ。
この後、ボクのアガリは3,000・6,000のツモ。リーチを交わして5,800の出アガリと、浮きを大台に乗せることができたから気分は上々。
終わったのは、いつもより早めの夜の9時。

秋は、夕暮…とんでもない!
秋は、月明かりの見える暮夜。肴は秋刀魚の塩焼きが好いのだ。

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第31期A1リーグ第6節レポート 荒 正義

秋は、夕暮。
これは清少納言の『枕草子』の一文で、季節と和する佇まいの刻限を記したものである。
プロリーグは昨年から連盟チャンネルで17時からの放送となった。
今は秋、だからこれは今日のボクにぴったりである。
(何かいいことがあるぞ…)
ボクは本当にそう思った。気合いも鍛錬も十分だったのだ。
ところが、卓についたらどうも雲行きが怪しいのだ。いつもなら風に乗って左から右に流れる雲が、逆に流れている。飛び込んでくるロン牌。押さえてもこれが山のようにまたやって来る。これが不調の流れ。
(お前なんか…あっちに行けよ!)だ。
不調からの脱出の方法論は、大きく分けると2つある。1つは危険を承知で勝負し、アガリを掴み取りに行く打ち方。これでうまくアガリが取れたら、脱出の糸口を早くつかむことができることもある。しかし、裏目を食らうとその先はどん底だ。
もう1つは、じっと我慢の方法。そして、風の変わり目を虎視眈々と狙うのである。しかし、その変わり目が察知できるとは限らないから意外に厄介だ。
けれど、ボクがいつも選択するのは後者の方である。
そんなこんなで、1回戦目は▲20.2Pのラスを引いた。
これが6時で、秋の夕暮。
これでは、入れた気合いと積んだ鍛錬が徒労に終わるではないか。
(ちぇっ!)である。だけどけっして、声に出してはいけない。出せばマナー違反だし、相手に自分の腹の内を読まれてなめられる。
ロン牌の襲来はなおもつづいた。しかし、2戦と3戦目は浮きの2着だった。これは、浮きはわずかだが辛抱してロン牌を止めた神からのささやかなご褒美と見たが、どうだろう。これでマイナスは半分に減らせたのは幸いである。
そして次が最終戦である。
風の(運の)変わり目がはっきりと感じたのは、東2局のときだった。
親は望月でボクは北家。
親の河が優雅だ。
一索 上向き発九万 上向き二索 上向き八索 上向き六索 上向き四万 上向き西
ドラが四索<なのに、4枚のソーズの切り出しが早すぎる。彼はアガリの早さより打点を求めるタイプだ。となれば、ドラはトイツか暗刻と見なければならない。八万に親からポンの声。そして九万が切られた。1シャンテンかテンパイかわからぬが、ボクは上家だから慎重な打牌をしなければならない。放銃がではなく、鳴かせもしない打牌という意味である。そして5巡後、彼の手から六筒が出た。
一索 上向き発九万 上向き二索 上向き八索 上向き六索 上向き四万 上向き西九万 上向き北五万 上向き一索 上向き五万 上向き六筒 上向き
(張ったな―)これがボクの直感。
この時、ボクの手がこうだった。
一万二万三万七万七万二索三索四索四筒六筒六筒七筒八筒  ドラ四索
ここに四万を引いても三筒を引いてもヤミテンの腹である。
その両方を引いてもやっぱりヤミテンである。だが、ボクの次のツモが五筒で決着。
この時、望月の手が人より一瞬速く伏せられたのをボクは見逃さなかった。
勝負手がツモのみに蹴られるのはよくある光景だが、人より早く手牌を伏せるのもまたよくある光景なのだ。
それはチャンス手が実らなかったときに見せる打ち手の所作で、実戦心理と云える。
この時ボクは確かなる手応えを感じていた。後は新しい風に乗って、攻めるだけである。
後でタイムシフト見ると望月の手はこうだった。
四索四索二筒三筒七筒七筒七筒中中中  ポン八万 上向き八万 上向き八万 上向き
これで7,700、トイトイに変化すればてっぺんは18,000の高打点が狙えたのだ。
この後、ボクのアガリは3,000・6,000のツモ。リーチを交わして5,800の出アガリと、浮きを大台に乗せることができたから気分は上々。
終わったのは、いつもより早めの夜の9時。
秋は、夕暮…とんでもない!
秋は、月明かりの見える暮夜。肴は秋刀魚の塩焼きが好いのだ。

第11期北陸リーグ レポート

お初の方は初めまして。ご存知の方は改めて失礼致します。
第11期北陸リーグのレポートを担当させて戴きます22期生の荒谷と申します。
拙い文章ですが半年間のお付き合い、どうか宜しくお願い致します。

強い日差しの中にも風が僅かな涼しさを孕み、普段より早い秋の訪れを感じさせる9月の14日、プロアマ総勢24名にて11期の北陸リーグは幕を開けた。
今期も前期同様、上位8名が準決勝に進出して準決勝~決勝と戦うシステム。
短期戦ゆえの緊張感と、8位までが優勝を狙えるチャンスが有る為に消化試合が生まれにくい仕組みなので、一般の方も最後まで気を抜くこと無く取り組めるのではないだろうか。個人の主観ではあるが、このシステムを骨子として北陸リーグのスタンダードを作っていければと考えている。

さて、誰しもが早々に抜け出したい、あるいは置いて行かれたくはないと目論む第1節。70P超を叩いて2位以下を引き離したのは志多木さん。
「1回戦目に5,200の一度のみでトップを取れたのが大きかった」と、手応えを噛み締めるように対局後に語ってくれた。前期は不完全燃焼気味だったが、今節は浦田、安城のプロ2名を向こうに回しての圧勝劇。加点を大きく、失点を最小限に抑える立ち回りは、大きな失策が無い限りはもう次のステージを見据えても良いのではないだろうか。

今回、北陸リーグ初参加の方が数名おられるが、3位という好位置につけた栗野さんもその1人。
「準決勝進出を目標に、胸を借りるつもりで頑張ります」と謙虚な風貌に似合わず、初めての競技麻雀ながらも萎縮すること無く、大明槓やフリテンリーチを迷いなく仕掛けてくるアグレッシブな姿勢が奏効しオールプラスでリーグ戦デビューを飾っている。

良い意味でAルール慣れしていない彼の雀風には、素直に好感が持てる。
そのスタイルの良い部分を失うこと無く、今期を戦い抜くことが出来れば自ずと結果はついてくるだろう。

全体を俯瞰してみれば、プロアマ共に実績のある方が丁寧にスコアを纏めた感じが見て取れる。
前期決勝メンバーである小泉さん、森田(有)さん、窪田さんらも、苦戦しながらも失点を最小限に抑えて次節以降の巻き返しを期している。

押川さん、飯田さんといった試合巧者が、苦しい第1節となったのも見逃せない。
大きく沈むと挽回の機会を与えられないのが短期戦の怖さだけに、それを知る両名の次節の立ち回りに注目したい。

私自身は、スコアを見れば無難ながらも中身は雀風貫く打撃戦。このスタイルを旨とし、今期も準決勝を自らのノルマとして、同時に参加されている方全てから学ばせてもらう姿勢を常に持ちながら、北陸リーグを楽しみたいと考えている。

順位 名前 プロ/ 一般 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 志多木 健 一般 74.0                   74.0
2 後藤 正博 プロ 42.4                   42.4
3 栗野 健翔 一般 42.2                   42.2
4 光岡 大幸 一般 34.5                   34.5
5 木戸 僚之 プロ 33.7                   33.7
6 荒谷 誠 プロ 27.3                   27.3
7 浦田 豊人 プロ 26.7                   26.7
8 森田 繁基 一般 25.4                   25.4
9 久保 智央 一般 24.8                   24.8
10 中西 正行 一般 15.5                   15.5
11 小川 洋輔 一般 9.9                   9.9
12 木下 玄基 一般 0.9                   0.9
13 小泉 陽平 一般 ▲ 6.5                   ▲ 6.5
14 森田 有一 一般 ▲ 8.3                   ▲ 8.3
15 窪田 一彦 一般 ▲ 8.4      

 

          ▲ 8.4
16 平澤 憲一 一般 ▲ 14.0                   ▲ 14.0
17 山川 眞一郎 一般 ▲ 18.6                   ▲ 18.6
18 濱平 光朗 プロ ▲ 23.4                   ▲ 23.4
19 押川 憲一 一般 ▲ 24.5                   ▲ 24.5
20 吉田 葵 一般 ▲ 28.6                   ▲ 28.6
21 飯田 輝雄 一般 ▲ 40.8                   ▲ 40.8
22 北川 光 一般 ▲ 45.0                   ▲ 45.0
23 恵比須 均 一般 ▲ 60.1                   ▲ 60.1
24 安城 るい プロ ▲ 82.1                   ▲ 82.1

北陸リーグ レポート/第11期北陸リーグ レポート

お初の方は初めまして。ご存知の方は改めて失礼致します。
第11期北陸リーグのレポートを担当させて戴きます22期生の荒谷と申します。
拙い文章ですが半年間のお付き合い、どうか宜しくお願い致します。
強い日差しの中にも風が僅かな涼しさを孕み、普段より早い秋の訪れを感じさせる9月の14日、プロアマ総勢24名にて11期の北陸リーグは幕を開けた。
今期も前期同様、上位8名が準決勝に進出して準決勝~決勝と戦うシステム。
短期戦ゆえの緊張感と、8位までが優勝を狙えるチャンスが有る為に消化試合が生まれにくい仕組みなので、一般の方も最後まで気を抜くこと無く取り組めるのではないだろうか。個人の主観ではあるが、このシステムを骨子として北陸リーグのスタンダードを作っていければと考えている。
さて、誰しもが早々に抜け出したい、あるいは置いて行かれたくはないと目論む第1節。70P超を叩いて2位以下を引き離したのは志多木さん。
「1回戦目に5,200の一度のみでトップを取れたのが大きかった」と、手応えを噛み締めるように対局後に語ってくれた。前期は不完全燃焼気味だったが、今節は浦田、安城のプロ2名を向こうに回しての圧勝劇。加点を大きく、失点を最小限に抑える立ち回りは、大きな失策が無い限りはもう次のステージを見据えても良いのではないだろうか。
今回、北陸リーグ初参加の方が数名おられるが、3位という好位置につけた栗野さんもその1人。
「準決勝進出を目標に、胸を借りるつもりで頑張ります」と謙虚な風貌に似合わず、初めての競技麻雀ながらも萎縮すること無く、大明槓やフリテンリーチを迷いなく仕掛けてくるアグレッシブな姿勢が奏効しオールプラスでリーグ戦デビューを飾っている。
良い意味でAルール慣れしていない彼の雀風には、素直に好感が持てる。
そのスタイルの良い部分を失うこと無く、今期を戦い抜くことが出来れば自ずと結果はついてくるだろう。
全体を俯瞰してみれば、プロアマ共に実績のある方が丁寧にスコアを纏めた感じが見て取れる。
前期決勝メンバーである小泉さん、森田(有)さん、窪田さんらも、苦戦しながらも失点を最小限に抑えて次節以降の巻き返しを期している。
押川さん、飯田さんといった試合巧者が、苦しい第1節となったのも見逃せない。
大きく沈むと挽回の機会を与えられないのが短期戦の怖さだけに、それを知る両名の次節の立ち回りに注目したい。
私自身は、スコアを見れば無難ながらも中身は雀風貫く打撃戦。このスタイルを旨とし、今期も準決勝を自らのノルマとして、同時に参加されている方全てから学ばせてもらう姿勢を常に持ちながら、北陸リーグを楽しみたいと考えている。

順位 名前 プロ/ 一般 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 合計
1 志多木 健 一般 74.0                   74.0
2 後藤 正博 プロ 42.4                   42.4
3 栗野 健翔 一般 42.2                   42.2
4 光岡 大幸 一般 34.5                   34.5
5 木戸 僚之 プロ 33.7                   33.7
6 荒谷 誠 プロ 27.3                   27.3
7 浦田 豊人 プロ 26.7                   26.7
8 森田 繁基 一般 25.4                   25.4
9 久保 智央 一般 24.8                   24.8
10 中西 正行 一般 15.5                   15.5
11 小川 洋輔 一般 9.9                   9.9
12 木下 玄基 一般 0.9                   0.9
13 小泉 陽平 一般 ▲ 6.5                   ▲ 6.5
14 森田 有一 一般 ▲ 8.3                   ▲ 8.3
15 窪田 一彦 一般 ▲ 8.4                   ▲ 8.4
16 平澤 憲一 一般 ▲ 14.0                   ▲ 14.0
17 山川 眞一郎 一般 ▲ 18.6                   ▲ 18.6
18 濱平 光朗 プロ ▲ 23.4                   ▲ 23.4
19 押川 憲一 一般 ▲ 24.5                   ▲ 24.5
20 吉田 葵 一般 ▲ 28.6                   ▲ 28.6
21 飯田 輝雄 一般 ▲ 40.8                   ▲ 40.8
22 北川 光 一般 ▲ 45.0                   ▲ 45.0
23 恵比須 均 一般 ▲ 60.1                   ▲ 60.1
24 安城 るい プロ ▲ 82.1                   ▲ 82.1

第5期広島リーグ最終節レポート

第5節終了時点で

1位 清水+198.2P
2位 松木+188.6P 

清水と松木の差が9.6Pで、現状3位の川崎が+13.2Pと、実質、2人の一騎打ちとなった。
卓組は、清水、松木、川崎、木村。

最終節 (第6節)

1回戦 
清水20.4P 松木▲18.7P 木村▲14.4P 川崎12.7P

2回戦 
清水6.0P 松木18.2P 木村▲5.6P 川崎▲18.6P

3回戦

松木がトップ目、清水は南2局時点で27,000点の3位。
親の木村が七対子のリーチに対して、すかさず上家の清水が追っかけリーチ。
まもなく、木村が六索で放銃となった。

清水の手

五万六万七万四索五索五索六索七索八索八索五筒六筒七筒

ドラは五索で、跳満をものにして、一気にトップに。
その後も、南3局、南4局ともアガリ、松木の追随を抑えて強さを見せ付けた。

3回戦
清水+23.2P  松木+14.8P  木村▲13.5P  川崎▲24.5P

3回戦終了時点で、トータルの差は44.9P。

4回戦

南3局、松木の親番、松木トップ目で2位・清水でプラス。
松木は、何が何でも連荘し清水を叩き落としたいところで、

木村の手

四索四索四索五索一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒

3面待ちリーチ。
終盤、川崎が三索を放銃、その時点で、清水の優勝がほぼ確実となった。

南4局、川崎は三万でツモの発声。

一万一万一万二万四万六万七万八万九万九万発発発  ツモ三万

この2,000・4,000で終局。

4回戦
松木+17.3P  木村+7.4P  清水▲4.1P  川崎▲20.6P

トータルは清水が+243.7Pで、松木が+220.2Pと、清水が序盤の不振を巻き返し強さを見せつけ優勝した。
また、松木もトータルでは安定した強さを強さを見せた。
今後の活躍に期待したい。

順位 プロ/一般 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 合計
1 プロ 清水 真志郎 ▲ 28.1 ▲ 3.2 104.1 58 67.4 45.5 243.7
2 プロ 松木 宏之 32.4 22.4 76.3 54.2 3.3 31.6 220.2
3 一般 川崎 麻里 6.7 25.5 48.8 ▲ 15.1 ▲ 52.7 ▲ 51.0 ▲ 37.8
4 プロ 木村 尚二 23.9 ▲ 5.9 ▲ 35.3 ▲ 15.5 ▲ 11.4 ▲ 26.1 ▲ 70.3
5 一般 岩口 昌弘 ▲ 3.4 ▲ 9.9 10.1 ▲ 31.2 ▲ 37.0 ▲ 10.2 ▲ 81.6
6 一般 寺戸 彬 ▲ 16.0 28 50.6 ▲ 30.7 ▲ 60.0 ▲ 60.0 ▲ 88.1
7 一般 根石 宣昌 ▲ 31.3 8 ▲ 46.7 ▲ 29.0 ▲ 20.7 5.2 ▲ 114.5
8 一般 永見 岳明 54.2 ▲ 50.3 ▲ 60.0 ▲ 11.7 ▲ 76.0 ▲ 51.7 ▲ 195.5

広島リーグレポート/第5期広島リーグ最終節レポート

第5節終了時点で
1位 清水+198.2P
2位 松木+188.6P 
清水と松木の差が9.6Pで、現状3位の川崎が+13.2Pと、実質、2人の一騎打ちとなった。
卓組は、清水、松木、川崎、木村。
最終節 (第6節)
1回戦 
清水20.4P 松木▲18.7P 木村▲14.4P 川崎12.7P
2回戦 
清水6.0P 松木18.2P 木村▲5.6P 川崎▲18.6P
3回戦
松木がトップ目、清水は南2局時点で27,000点の3位。
親の木村が七対子のリーチに対して、すかさず上家の清水が追っかけリーチ。
まもなく、木村が六索で放銃となった。
清水の手
五万六万七万四索五索五索六索七索八索八索五筒六筒七筒
ドラは五索で、跳満をものにして、一気にトップに。
その後も、南3局、南4局ともアガリ、松木の追随を抑えて強さを見せ付けた。
3回戦
清水+23.2P  松木+14.8P  木村▲13.5P  川崎▲24.5P
3回戦終了時点で、トータルの差は44.9P。
4回戦
南3局、松木の親番、松木トップ目で2位・清水でプラス。
松木は、何が何でも連荘し清水を叩き落としたいところで、
木村の手
四索四索四索五索一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒
3面待ちリーチ。
終盤、川崎が三索を放銃、その時点で、清水の優勝がほぼ確実となった。
南4局、川崎は三万でツモの発声。
一万一万一万二万四万六万七万八万九万九万発発発  ツモ三万
この2,000・4,000で終局。
4回戦
松木+17.3P  木村+7.4P  清水▲4.1P  川崎▲20.6P
トータルは清水が+243.7Pで、松木が+220.2Pと、清水が序盤の不振を巻き返し強さを見せつけ優勝した。
また、松木もトータルでは安定した強さを強さを見せた。
今後の活躍に期待したい。

順位 プロ/一般 名前 1節 2節 3節 4節 5節 6節 合計
1 プロ 清水 真志郎 ▲ 28.1 ▲ 3.2 104.1 58 67.4 45.5 243.7
2 プロ 松木 宏之 32.4 22.4 76.3 54.2 3.3 31.6 220.2
3 一般 川崎 麻里 6.7 25.5 48.8 ▲ 15.1 ▲ 52.7 ▲ 51.0 ▲ 37.8
4 プロ 木村 尚二 23.9 ▲ 5.9 ▲ 35.3 ▲ 15.5 ▲ 11.4 ▲ 26.1 ▲ 70.3
5 一般 岩口 昌弘 ▲ 3.4 ▲ 9.9 10.1 ▲ 31.2 ▲ 37.0 ▲ 10.2 ▲ 81.6
6 一般 寺戸 彬 ▲ 16.0 28 50.6 ▲ 30.7 ▲ 60.0 ▲ 60.0 ▲ 88.1
7 一般 根石 宣昌 ▲ 31.3 8 ▲ 46.7 ▲ 29.0 ▲ 20.7 5.2 ▲ 114.5
8 一般 永見 岳明 54.2 ▲ 50.3 ▲ 60.0 ▲ 11.7 ▲ 76.0 ▲ 51.7 ▲ 195.5

第9期女流桜花第5節レポート 美波 智子

いよいよ終盤になった。
どの選手ももちろんプラスを重ねたいと考え戦っているが、今回はそれぞれの目標が明確になった状況での戦いだった。

1回戦 東1局

開局早々私に大物手が入る。

8巡目

一索二索三索五索六索九索九索西西西  暗カン牌の背中中牌の背  ドラ四筒

西家だった私は、出アガリ満貫、ツモアガリ跳満のテンパイを入れたが、11巡目に和泉のリーチ。

六万六万六万三索四索五索四筒五筒五筒六筒六筒白白  リーチ

このリーチを受け、親の瑠美が6をチーして以下の形。

四万四万三索四索七索七索七索四筒五筒六筒  チー六索 左向き七索 上向き八索 上向き

終盤に五索を持ってきた私がツモ切り、瑠美に2,900の放銃。
形を見た時に、私のアガリ牌である四索七索が5枚あった。
シャンポン待ちも考えた場面で、リャンメンに決め込んだ事が裏目となる放銃。
今日の戦いも苦しいものになると感じた。

東1局から手がぶつかり、激しい半荘になると思ったが、終始小場で終わった。

2回戦

東場の親番で瑠美、和泉が勝負手をしっかりとツモアガリ大きく加点。
焦ってしまった私は、すっかりバランスを崩し箱下まで点棒を減らしてしまった。

3回戦 東1局

親である内田がピンズの一通を完成させ、テンパイでドラの南を切りヤミテンに構える。
トイツで持っていた和泉はその場では仕掛けず、合わせ打った私の南を二鳴きする。
一鳴きでない事から、役が確定していない感じはしたが、ピンズが高い捨て牌に対し、内田が勝負していた。

内田の手牌は

六万七万九索九索一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒  ドラ南

こう変化するもヤミテンのまま。
和泉の手牌は

二万三万四万二索三索四索二筒三筒六筒六筒  ポン南南南

終局間際に、内田が四筒をツモり長考、確定している一通が崩れる一筒を河に置き放銃回避。
ヤミテンの判断、打牌選択ともに成功となる内田のファインプレーであった。

タイムシフトを見たところ、単純な枚数では123と234の三色に断定要素はなかった。
五筒が内田からは4枚見えており、ピンズの一通や345の三色は否定できている。また翻牌の可能性もなくなっている)

2回戦まで、このような際どい局面は勝負を避ける事が多かった内田。
勝負所では読みを入れてギリギリの打牌選択もする、そして反撃チャンスではリーチも多用し加点する、というのが私の知っている内田の勝ちパターン。

しかし和泉は同巡に四筒をツモアガリ、その反撃チャンスを与えない好調ぶり。
さらに加点し大きなトップを取った。

4回戦 東1局

4回戦も東1局に勝負手がぶつかる。
すでにこの日▲54.3Pと後のない私に、またもや勝負手が入った。

二万三万三万四万四万五万六万六万二索三索四索二筒三筒  リーチ  ドラ発

しかし、瑠美の手牌

一索二索四索五索六索七索八索九索発発  ポン東東東

またしても、勝負手をものにした瑠美が得点を重ねた。

この日多くの失敗を重ねてきた私は、このアガリを見てやっぱり浮上するのは難しいと感じていたが、その後親番で勝負手をあがることができ、4回戦はトップをとることができた。

従来の桜花であれば5節で終わり、降級が確定しているところであるが、今季から6節となり、あとチャンスが1回ある。
なかったはずのこのチャンスを生かして、来節は自分の良いところを出し、残留を目指したい。
                              

女流プロリーグ(女流桜花) レポート/第9期女流桜花第5節レポート 美波 智子

いよいよ終盤になった。
どの選手ももちろんプラスを重ねたいと考え戦っているが、今回はそれぞれの目標が明確になった状況での戦いだった。
1回戦 東1局
開局早々私に大物手が入る。
8巡目
一索二索三索五索六索九索九索西西西  暗カン牌の背中中牌の背  ドラ四筒
西家だった私は、出アガリ満貫、ツモアガリ跳満のテンパイを入れたが、11巡目に和泉のリーチ。
六万六万六万三索四索五索四筒五筒五筒六筒六筒白白  リーチ
このリーチを受け、親の瑠美が6をチーして以下の形。
四万四万三索四索七索七索七索四筒五筒六筒  チー六索 左向き七索 上向き八索 上向き
終盤に五索を持ってきた私がツモ切り、瑠美に2,900の放銃。
形を見た時に、私のアガリ牌である四索七索が5枚あった。
シャンポン待ちも考えた場面で、リャンメンに決め込んだ事が裏目となる放銃。
今日の戦いも苦しいものになると感じた。
東1局から手がぶつかり、激しい半荘になると思ったが、終始小場で終わった。
2回戦
東場の親番で瑠美、和泉が勝負手をしっかりとツモアガリ大きく加点。
焦ってしまった私は、すっかりバランスを崩し箱下まで点棒を減らしてしまった。
3回戦 東1局
親である内田がピンズの一通を完成させ、テンパイでドラの南を切りヤミテンに構える。
トイツで持っていた和泉はその場では仕掛けず、合わせ打った私の南を二鳴きする。
一鳴きでない事から、役が確定していない感じはしたが、ピンズが高い捨て牌に対し、内田が勝負していた。
内田の手牌は
六万七万九索九索一筒二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒九筒  ドラ南
こう変化するもヤミテンのまま。
和泉の手牌は
二万三万四万二索三索四索二筒三筒六筒六筒  ポン南南南
終局間際に、内田が四筒をツモり長考、確定している一通が崩れる一筒を河に置き放銃回避。
ヤミテンの判断、打牌選択ともに成功となる内田のファインプレーであった。
タイムシフトを見たところ、単純な枚数では123と234の三色に断定要素はなかった。
五筒が内田からは4枚見えており、ピンズの一通や345の三色は否定できている。また翻牌の可能性もなくなっている)
2回戦まで、このような際どい局面は勝負を避ける事が多かった内田。
勝負所では読みを入れてギリギリの打牌選択もする、そして反撃チャンスではリーチも多用し加点する、というのが私の知っている内田の勝ちパターン。
しかし和泉は同巡に四筒をツモアガリ、その反撃チャンスを与えない好調ぶり。
さらに加点し大きなトップを取った。
4回戦 東1局
4回戦も東1局に勝負手がぶつかる。
すでにこの日▲54.3Pと後のない私に、またもや勝負手が入った。
二万三万三万四万四万五万六万六万二索三索四索二筒三筒  リーチ  ドラ発
しかし、瑠美の手牌
一索二索四索五索六索七索八索九索発発  ポン東東東
またしても、勝負手をものにした瑠美が得点を重ねた。
この日多くの失敗を重ねてきた私は、このアガリを見てやっぱり浮上するのは難しいと感じていたが、その後親番で勝負手をあがることができ、4回戦はトップをとることができた。
従来の桜花であれば5節で終わり、降級が確定しているところであるが、今季から6節となり、あとチャンスが1回ある。
なかったはずのこのチャンスを生かして、来節は自分の良いところを出し、残留を目指したい。