Mr.Xの連盟Weekly!

 

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連盟Weekly!も早7回目で、愛読されてる方も多いはず!!!

100

佐々木寿人Twitter引用

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佐々木寿人Twitter引用

この方も愛読者の一人でこうは言ってるが、
ちゃんと毎週checkしているし、本当は楽しみで仕方がないはずだ!

そんな彼が出場している天鳳位VS連盟プロの途中結果がでたみたいだ!
早速checkしてみよう!

100

初日首位を飾ったのは
前田最強位。
前田プロの重厚な麻雀から繰り出される威力はとてつもない破壊力を持っている。

天鳳のルールは確か、
三万点持ちの三万点返しで、順位点が
一着(+50000点)
二着(+20000点)
三着(±0)
四着(-70000点)でラスを引くと、とんでもないマイナスを背負う事となる。

戦前でも予想されたように、そんなルールにもお構い無しのヒサトプロは”らしさ”を出して闘っていたぞ!

 

 

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佐々木寿人Twitter引用

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

100

これの事ですか?

 

 

そして天鳳位勢との対決ではそんな黒い棒の話だけでは無く、あの男がまたやってくれたみたいだ!

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リーヅモ国士無双!

一回戦、二回戦と不完全燃焼だった瀬戸熊プロが三回戦目で意地の国士無双ツモ和了!!!
これには私Xも含めて視聴者の皆さんも痺れたはずだ。

 

 

 

国士無双と言えば、少し前に自身が優勝したモンド祝賀トークイベントにて、どや顔していたプロがいたそうだな。

100

井出くん…
いくらなんでも
しゃくれ過ぎだろ!?

 

 

話がそれちまったが
先日、女流モンド出場権を賭けた
【女流モンドチャレンジマッチ】が行われたみたいだ!

出場者はこちら。

【出場者】
二階堂亜樹
池沢麻奈美
水城恵利
大平亜紀
東城りお
豊後葵
佐月麻理子
童瞳

この八名の女流の中から、
二階堂亜樹プロ、池沢麻奈美プロの両二名が勝ち上がり、次回の女流モンドで雪辱を果たせるか!?という見所となった。

100

 

現在、波に乗っている女流プロと言ったら池沢麻奈美!と言っても過言ではなかろうか!?

 

100

【第13回野口恭一郎賞】を受賞

100

【プレミアトーナメント・修羅の道】も優勝

 

今後の彼女に目が離せないぜ!

 

 

ん?なになに?
日本シリーズの途中結果も掲載されているだと!?
目白押しの対局がたくさんあって楽しみだな。

100

 

なんとあの、
萩原聖人さんが並み居る強豪プロ相手に三連勝!
「魅せて勝つ!」
これを油の乗り切った相手にやってのけるのだから、凄いの一言に尽きる。

そして、その萩原聖人さんが推奨する、二階堂姉妹の本がKADOKAWAより5/23日に発売となった。
詳しくはカドカワストアか、連盟ホームページにも掲載されてるからcheckしてみてくれ!

100

 

 

【麻雀最強戦2016 プレミアトーナメント・豪傑大激突】

100

ミスター麻雀
小島武夫
日本プロ麻雀連盟会長森山茂和。
野球解説者でもある加藤哲郎さんなどを加えた、正に”豪傑”が揃った八名の熱き闘い…

A卓勝ち上がりは
藤崎智、滝沢和典

B卓勝ち上がりは
小島武夫、森山茂和。

決勝戦を見事勝ち上がったのは…

100

“麻雀忍者”藤崎智!!!

森山会長とのデットヒートを制して、見事勝ち上がりとなった!
6/2に行われる決勝にも是非期待したい。

今週は以上だ!来週も要チェック!

プロ雀士コラム/Mr.Xの連盟Weekly!

 

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連盟Weekly!も早7回目で、愛読されてる方も多いはず!!!

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佐々木寿人Twitter引用

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ちゃんと毎週checkしているし、本当は楽しみで仕方がないはずだ!
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早速checkしてみよう!

100

初日首位を飾ったのは
前田最強位。
前田プロの重厚な麻雀から繰り出される威力はとてつもない破壊力を持っている。
天鳳のルールは確か、
三万点持ちの三万点返しで、順位点が
一着(+50000点)
二着(+20000点)
三着(±0)
四着(-70000点)でラスを引くと、とんでもないマイナスを背負う事となる。
戦前でも予想されたように、そんなルールにもお構い無しのヒサトプロは”らしさ”を出して闘っていたぞ!
 
 

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佐々木寿人Twitter引用

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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これの事ですか?

 
 
そして天鳳位勢との対決ではそんな黒い棒の話だけでは無く、あの男がまたやってくれたみたいだ!

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リーヅモ国士無双!

一回戦、二回戦と不完全燃焼だった瀬戸熊プロが三回戦目で意地の国士無双ツモ和了!!!
これには私Xも含めて視聴者の皆さんも痺れたはずだ。
 
 
 
国士無双と言えば、少し前に自身が優勝したモンド祝賀トークイベントにて、どや顔していたプロがいたそうだな。

100

井出くん…
いくらなんでも
しゃくれ過ぎだろ!?
 
 
話がそれちまったが
先日、女流モンド出場権を賭けた
【女流モンドチャレンジマッチ】が行われたみたいだ!
出場者はこちら。
【出場者】
二階堂亜樹
池沢麻奈美
水城恵利
大平亜紀
東城りお
豊後葵
佐月麻理子
童瞳
この八名の女流の中から、
二階堂亜樹プロ、池沢麻奈美プロの両二名が勝ち上がり、次回の女流モンドで雪辱を果たせるか!?という見所となった。

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現在、波に乗っている女流プロと言ったら池沢麻奈美!と言っても過言ではなかろうか!?
 

100

【第13回野口恭一郎賞】を受賞

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【プレミアトーナメント・修羅の道】も優勝

 
今後の彼女に目が離せないぜ!
 
 
ん?なになに?
日本シリーズの途中結果も掲載されているだと!?
目白押しの対局がたくさんあって楽しみだな。

100

 
なんとあの、
萩原聖人さんが並み居る強豪プロ相手に三連勝!
「魅せて勝つ!」
これを油の乗り切った相手にやってのけるのだから、凄いの一言に尽きる。
そして、その萩原聖人さんが推奨する、二階堂姉妹の本がKADOKAWAより5/23日に発売となった。
詳しくはカドカワストアか、連盟ホームページにも掲載されてるからcheckしてみてくれ!

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【麻雀最強戦2016 プレミアトーナメント・豪傑大激突】

100

ミスター麻雀
小島武夫
日本プロ麻雀連盟会長森山茂和。
野球解説者でもある加藤哲郎さんなどを加えた、正に”豪傑”が揃った八名の熱き闘い…
A卓勝ち上がりは
藤崎智、滝沢和典
B卓勝ち上がりは
小島武夫、森山茂和。
決勝戦を見事勝ち上がったのは…

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“麻雀忍者”藤崎智!!!
森山会長とのデットヒートを制して、見事勝ち上がりとなった!
6/2に行われる決勝にも是非期待したい。
今週は以上だ!来週も要チェック!

第25期マスターズ トーナメントレポート 宮崎 皓之介

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1卓(前原VS小川VS谷VS松田さん)
注目選手はやはり前原。豪腕かつ繊細な麻雀で場を支配する前原。対して3名がどのように対抗するかがポイントとなるだろう。

1回戦
起家の前原が驚異的な爆発力をいきなり見せる。東1局で大物手を連発し、80,000点近くまで点数を伸ばす。圧巻の麻雀で1回戦を制し、通過候補に名乗りを上げた。
こうなると残り3名はなんとしても2着に食らいつきたいところだろう。途中、小川が東場の親で持ち点を伸ばし、前原・小川のワンツーかと思われたが、連盟の新人である谷が最終局で、リーチツモドラ3の満貫をツモアガって粘りの2着。見事にアガリを決めた谷の表情は普段の彼からは想像もつかないほど真剣な表情で、マスターズにかける思いの強さが感じられた。

2回戦
2回戦、起家は1回戦にオーラスで3着に落ちた小川。2回戦の結果次第では最終戦が絶望となってしまう。「この親はかなり重要となる・・・。」そう感じながら観戦していた私の目に映った小川の配牌は以下の通り

一万二万三万四万五万七万八万九万六索七索八索二筒二筒  ドラ東

なんとダブリーである。さらに高めの六万なら一通まである大物手。小川はあっさり高めの六万をツモアガって6,000オール。このアガリで勢いづいた小川は連荘を決め、2回戦のトップを決めた。

3回戦
谷、松田さんはなんとか逆転したいが、1、2回戦でリードを作った前原、小川にそのまま逃げ切られ1卓は決着となった。

1卓勝ち上がり
前原・小川

 

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2卓(瀬戸熊VS石川正VS井上美VS竹内)
2卓における私の注目は「卓上の暴君」瀬戸熊と「新人王」井上の対決だ。「クマクマタイム」の圧倒的破壊力で卓上を制圧してきた瀬戸熊の強さは誰もが知るところであろう。しかし、新人王決勝において圧勝した井上の親番の爆発力も負けてはいない。この2名の親を如何にして制するかが勝負のポイントになるだろう。

1回戦
予想に反して苦しい立ち上がりになったのは瀬戸熊。3者の厳しいマークによってなかなか自分のリズムにさせてもらえない。石川、竹内、井上の実力の高さがうかがえる。
さらにオーラスの親である井上の

二万二万六万六万七万七万八万八万二索三索四索五筒七筒  リーチ  ドラ二索

このリーチに対して石川が丁寧に打ちまわし、ヤミでかわす。やはりここまで勝ち上がるだけにあってなかなか楽をさせてくれない。

2回戦
2回戦、キーポイントとなったのは南3局。北家の井上が以下の手牌

三万四万五万六万七万三索四索五索三筒四筒五筒七筒七筒  リーチ  ドラ八万

本手リーチ。さすがにこのリーチには戦えないだろうと考えているとなんと瀬戸熊が真っ向勝負を挑む。ソーズのホンイツの瀬戸熊は四万六万と無筋を勝負する。この打牌を見て、3者の顔に緊張が走る。
「ここで瀬戸熊を止めなければ3回戦は瀬戸熊の時間となる・・・」勝負局となった南3局、「ツモ」の発声は井上からだった。
五をツモアガリ3,000・6,000の会心の一撃。このまま勢いに乗った井上はオーラスもあっさりと満貫をツモアガって2回戦をトップで終える。

3回戦
3回戦を制したのは石川。東場から勝負手をアガって優位に進めてそのまま勝ち上がりを決めた。勝負局を制し切れなかった瀬戸熊、無念の敗退となった。

2卓勝ち上がり
井上・石川

 

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3卓(木原VS塩原VS石川VS江隈)
3卓の注目選手は昨年の決勝選手である木原と石川さんの2名だろう。その2名に塩原、江隈が如何にして戦うかが非常に楽しみな卓である。

1回戦
1回戦を制したのは木原。勝負所をすべて競り勝ち、ダントツのトップ目で迎えたオーラスで3巡目に以下のリーチ

四万五万六万一索二索三索四索五索六索七索九索八筒八筒  リーチ  ドラ五万

一通確定の高打点が見込めるリーチ。1回戦で勝ち上がりを決めてやると言わんばかりのリーチに対抗したのはラスの塩原。

四万五万六万六万七万七万八万九万二筒三筒四筒六筒六筒  リーチ

5巡目に追いかけリーチを打ち、木原の勢いを止めようとするも、ツモった牌は木原のアタリ牌である8。12,000の放銃で苦しい立ち上がりとなった。

2回戦
1回戦、好スタートができた木原と石川。なんとかして両者を止めたい塩原と江隈だが、木原を止める事ができない。塩原が途中、トップ目に立つもお互いホンイツのテンパイから木原に12,000の放銃。1回戦のオーラスと同じくあと一歩のところで競り負けてしまう展開。この遠い一歩が木原という男の壁の高さを表しているのだろう。2回戦も同じくワンツーを決めた木原と石川さん、このまま逃げ切ることはできるのだろうか?

3回戦
木原が2連勝を決めたため、勝ち上がり枠はほぼのこり一席となった3卓。最後の親番でここまで我慢を続けた江隈が脅威の追い上げを見せる。

四万五万六万六索七索八索八索八索四筒四筒五筒五筒六筒  リーチ  ツモ三筒  ドラ四万  裏六筒

この6,000オールを皮切りに持ち点を伸ばしていく。さらにこの親番でトータル2位の石川さんから値千金の3,900をアガリ見事逆転を果たす。
このまま木原、江隈の勝ちあがりかと思われたが最終局に石川さんが奇跡のアガリを見せる。

二索二索三索三索七索七索八索八索九索九索西西中  ツモ中

ノーミスの3,000・6,000のツモアガリ。これには観戦記者の私も思わず声をあげてしまった。
途中まで我慢を続け、唯一の勝負所で逆転を果たした江隈の麻雀も素晴らしかったが逆転されても胆力でそれを押し返しきれた石川さんもまた素晴らしかった。

3卓勝ち上がり
木原・石川

 

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4卓(紺野VS望月VS海谷VS安村)
4卓も面白い組み合わせ。連盟Aリーガーである紺野・望月、昨日のベスト56トーナメントで勝又・前田の新旧鳳凰位と同卓し、見事1位で勝ち上がりを決めた安村。さらに歴代マスターズである海谷さんと実力派ばかりの卓となった。

1回戦
1回戦をリードしたのは紺野、望月の2名。要所を押さえるアガリを続け、安村、海谷さんにつけいる隙を与えない。
オーラスは望月が1,300・2,600をツモアガリ逆転トップ、Aリーガーの実力を見せつけた半荘となった。

2回戦
2回戦も紺野、望月が場面をリードする。特に苦しい立場となったのは歴代マスターズである海谷さん。
南1局の親番に安村に8,000の放銃で1回戦、2回戦と続けてラスになってしまう。逆転の糸口をつかめることはできるのだろうか。

3回戦
1・2回戦をともに連帯し、逃げ切りを図る紺野、望月。オーラスの親で安村が脅威の追い上げを見せる。

一万二万三万六万七万二索三索四索七索八索九索五筒五筒  ドラ二索  ツモ八万

僥倖の一発ツモで4,000オールのアガリ。このアガリでトップ目に立ち、トータルで望月からの逆転を果たす。
最終局、望月も満貫ツモ等で再逆転のためアガリを目指すも及ばず、4卓の勝ち上がりは紺野、安村の2名となった。

4卓勝ち上がり
紺野・安村

 

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5卓(勝又VS仲田VS吉田直VS高橋)
5卓の注目選手はやはり、現鳳凰位の勝又。隙のない麻雀で勝ちあがりを決めることはできるのだろうか。

1回戦
1回戦、勝又が粘りの麻雀を魅せる。本手は決まらないがアタリ牌を的確に止め、形式テンパイやかわし手で失点を最小に抑えて2着で1回戦を終える。
体勢は決していい状態ではなかったが、その崩れない麻雀は勝又の雀力の高さを如実に表している。

2回戦
1回戦ラススタートと苦しい立ち上がりだった吉田がオーラスの親で意地を見せる。

三万四万四索五索五索五索六索六索七索八索六筒七筒八筒  リーチ  ドラ三索

このリーチを仲田から一発で捉えて12,000のアガリ。その後も加点を狙う吉田は再び仲田から12,000をアガってトップ目に立つ。
このまま勢いに乗って猛連荘をすると思ったが、次局やや悩ましい局面が吉田にきてしまう。
吉田は中盤で以下の手牌

六索七索二筒三筒四筒四筒五筒六筒七筒七筒七筒八筒九筒  ドラ五索

高めドラのピンフテンパイ。一通やチンイツの変化が考えられるが、一発・裏ドラ有りのマスターズのためだろうか、吉田はこの手をリーチと勝負に出る。私もおそらく同じ選択をしただろう。
しかし、リーチ後に一筒五筒六筒とツモりチンイツのアガリを逃してしまう。結果論だが3倍満をアガれず、さらにリーチ後につかんだ中で仲田に8,000の放銃となってしまった。

五索六索七索七索八索九索西西中中  ポン北北北  ドラ五索  ロン中

最悪の結果となったこの局、決してミスとは言えないが吉田の心境は複雑だっただろう。

3回戦
2回戦を終えて、吉田、勝又、仲田が小さいマイナスで競っており混戦の5卓。1人浮きの高橋がラス目となって誰が勝ち上がるかわからない状況だったが、最後は高橋がアガリを決めて決着。
現鳳凰位の勝又は最後まで粘りを見せるもここで敗退となった。

5卓勝ち上がり
吉田直・高橋

 

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6卓(藤崎VS阿部VS吉田幸VS愛内)
6卓は「忍者」藤崎、RMUの阿部、吉田幸雄、愛内と今日随一の技巧派が集まった卓となった。誰が場を制するかが非常に楽しみな組み合わせである。

1回戦
開幕をリードしたのは藤崎、阿部。阿部は藤崎から跳満、藤崎は倍満をツモアガるなど2人のデッドヒートが繰り広げられた。
吉田もオーラスに三色でリーチを打つも、藤崎の得意のヤミでかわされ1回戦終了。吉田と愛内は苦しい立ち上がりとなった。

2回戦
1回戦と同じく藤崎、阿部がリードするかと思われたが吉田が脅威の爆発力を見せる。
まず吉田が東場の親番で阿部とのリーチ合戦を制し、阿部から18,000のアガリ。次局も藤崎から18,000をアガリ、ダントツのトップとなる。
2回戦は吉田がなんと87,900の大トップでトータルでも逆転する。

3回戦
3回戦は2回戦でラスであった藤崎がトップを取り、勝ち上がり。6卓は藤崎、吉田の2名の通過となった。

6卓勝ち上がり
藤崎・吉田幸

 

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7卓(優木VS中川VS矢島VS井出)
7卓は優木、中川と女流2名と華やかな卓。対局は終始、中川、優木とリードする展開が続く。
3回戦に矢島が粘りを見せるもあえなく敗退。女流2人が見事勝ち上がりを決めた。

7卓勝ち上がり
中川・優木

 

 

ベスト16トーナメント

ベスト16トーナメントは14名の勝ちあがりに昨日の本選1位通過の栗野さん、昨年度覇者の白鳥が加わり、計16名で準決勝の椅子をかけて戦う。

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1卓(白鳥VS前原VS優木VS吉田幸)
1卓は現マスターズの白鳥の卓。連覇を期待する者が多いのか観戦者が最も多い卓となった。連覇を果たすことはできるのだろうか、非常に注目の卓である。

1回戦
連覇が期待される白鳥の初アガリは以下の通り

三万四万四万五万五万六万三索四索七索七索三筒三筒三筒  リーチ  ロン二索  ドラ六索  裏三筒

前原のテンパイ打牌を捉えた親のリーチでなんと裏3。白鳥のマスターズにかける思いの強さが裏に現れたのだろうか、12,000のアガリで好スタートを切る。
このままトップを取りたい白鳥、しかし、吉田が「ツモ」とアガリの発声。

「8,000・16,000」

国士無双である。
「さすがに白鳥のトップは厳しいか・・・」そう考えていると南場の親番で白鳥が怒涛のアガリをみせる。

二万二万五万六万七万五索六索七索二筒三筒五筒六筒七筒  リーチ  ツモ一筒

4,000オール、続いて

二万二万二万四万五万六万六万七万二索二索二索六索六索  リーチ  ツモ八万  ドラ一筒  裏二筒

八万を一発でツモり、この半荘2回目の裏3で6,000オールのアガリ。この後もアガリを続けて7本場まで積む大連荘で80,000点近くの逆転大トップ。現マスターズの貫禄を見せつけた。

2回戦
なんとしてもこの2回戦でトップを取りたい優木、オーラスの親で4,000オールのアガリを決めトップ目に立つ。
現状2着目の吉田がラスのためこの順位のまま逃げ切りたいところだが、前原に痛恨の3,900を放銃し2着に転落。3回戦に望みを託す形となった。

3回戦
吉田とのポイント差から考えると、吉田からの直撃が欲しい優木。東場の吉田の親番で以下の手牌

一索二索三索四索五索六索六索七索七索八索九索西西

吉田が親のためリーチと勝負に出るかと思ったが優木の選択はヤミ。この選択が見事正解。前原よりリーチがかかり、前原の現物である五索を吉田から捉えて12,000のアガリ。ここ一番の局面で判断を間違えない優木の集中力は圧巻である。
だが、吉田はこれでは終わらない。南場で盛り返し、トータル2位で最終局を迎えた。現状トータル3位の優木の通過条件は「満貫ツモ」、「吉田から5,200」「前原、白鳥から12,000」の3つ。皆の視線が集まるなか、優木から「リーチ」の発声。

五万五万五万六万六索六索六索一筒一筒一筒七筒八筒九筒  リーチ  ドラ六索

ツモれば文句なしの満貫。一牌、一牌ツモるごとに力が入る、残りツモが1回となり「もう駄目か・・・」と誰もが思ったが最後のツモはなんと「七万」。
苦しい場面を乗り切り、勝ち上がった優木と白鳥。準決勝の対局も非常に楽しみである。

1卓勝ち上がり
白鳥・優木

 

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2卓(栗野さんVS中川VS石川正VS吉田直)
2卓には昨日の本選で1位通過を決めた栗野さんが加わり開始となった。

1回戦
1回戦を制したのは中川。今期のマスターズでは、苦しい場面からでも親番を丁寧に連荘して加点できている印象があるが、この半荘でもそれが光る。
南場の親で20,000点近く加点し、ラスからトップに駆け上がる。

3回戦
1、2回戦と苦しい展開が続き、トータルで1人沈みとなった石川。3回戦目に跳満、倍満とツモアガるも及ばず。終始、場面をリードした中川と勝負所を丁寧に抑えた吉田の勝ち上がりとなった。

2卓勝ち上がり
中川・吉田直

 

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3卓(石川さんVS紺野VS小川VS藤崎)
1回戦
先ほど奇跡の逆転を決めた石川さんがアガリを続け、トップ目に立つ。さらに加点をすべく北家の石川さんが仕掛けに入る。

四万五万二索二索二索七索八索中中中  チー四索 左向き二索 上向き三索 上向き  ドラ中

石川さんの捨て牌は中張牌が目立っている捨て牌だがスピードは十分。さすがに石川さんのアガリかと思ったが紺野のサバキが光る。紺野は仕掛けを見て以下の仕掛け、

一万二万三万六万七万七万八万九万九筒九筒  チー五万 左向き四万 上向き六万 上向き

普段であれば、メンゼンテンパイやチンイツまで見る手牌だが紺野は一通のみのテンパイを取る。これは石川さんのドラ暗刻と速度が読みきれていないと出来ない仕掛けだろう。紺野は狙い通りあっさりと八をツモアガリ石川さんの本手をかわす。こういった繊細な麻雀こそが紺野の魅力だと私は思う。

1回戦は石川さんと紺野のワンツー、藤崎、小川は追いつくことはできるだろうか。

2回戦
2回戦に勝負にでたのは小川。1回戦に大きい沈みの3着だったためなんとしても浮きに回りたいが劣勢で迎えた南3局、小川は以下のリーチ。

七万九万六索六索六索七索七索五筒六筒七筒九筒九筒九筒  リーチ

一見するとただのリーチ、だが藤崎から八万を見逃しているフリテンリーチ。一瞬、小川が凡ミスをしたのかと思ったが、これが小川の勝負局。私の予想だが、八万が山にいる読みの自信と六索九筒を暗カンしての打点向上を狙っての見逃しだろう。確立で考えれば不利かもしれない、だが点数状況を考えての見逃しだろう。結果は六索を暗カンして、読みどおりの八万ツモ。小川の強さが感じられた2回戦であった。

3回戦
ここまで連勝している石川さんが止まらない。8,000オールをアガリ、3連勝ムードとなってきた。こうなると3者の焦点は2位通過の一点。だれが残り一枚の切符を手にすることが出来るのだろうか。
さきほど見事なアガリを決めた小川がトータル2位の紺野を猛追する。仕掛けてテンパイしている親の紺野から8,000をアガって紺野をラスに落とし、一時逆転を果たす。
だが紺野もこれで終わらない。南2局、親番の紺野に対して小川がリーチと勝負に出る。紺野もリーチを受けて以下のテンパイ、

五万六万七万一索二索三索五索六索七索五筒六筒七筒七筒

もちろん、リーチで真っ向勝負。それを受けてより強い緊張に卓内が包まれていくのが感じられる。
この勝負を制したのは紺野、一発で四筒を小川からアガリ、安めとはいえ大きな大きな5,800。さすがに決着かと思われたが、小川はまだ諦めない。紺野から執念の6,400をアガリ、再々逆転でオーラスを迎える。

オーラスの親は小川のため、実質最終局となった紺野。ツモアガリならば1,600・3,200が通過条件で以下のリーチ、

六万六万七万七万六索六索七索三筒三筒五筒五筒八筒八筒  ドラ八索

数巡、ヤミで構えていたが脇からの跳満条件も考慮して白をツモ切ってのリーチ。
だが自分のツモ筋にいたのはなんと白、最後の最後でアガリ逃しとなってしまいあえなく流局。逆転に次ぐ逆転で大熱戦を制したのは小川。惜しくも紺野はベスト16で敗退となった。

3回戦勝ち上がり
小川・石川さん

 

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4卓(木原VS井上VS高橋VS安村)
1回戦
ここでも木原が勝負強さを見せる。

二万三万四万八万八万五索六索六索六索七索七索七索八索  リーチ  ドラ三万

これに対し、高橋が追いかけリーチ、親の安村がヤミに構えるも競り勝ったのは木原。五索をツモって3,000・6,000のアガリ。
井上も負けていない。南2局の親番で

六万七万八万六索六索七索八索三筒四筒五筒七筒八筒九筒  リーチ  ツモ九索  ドラ三筒  カンドラ七筒

4,000オールのツモアガリ。乱打戦の様相を呈してきたが、1回戦で高橋が出遅れてしまう。
安村がドラの二筒をポンし、タンヤオドラ3を四万七万待ちでテンパイしているなか高橋がリーチと勝負に出る。

一万二万三万三万四万四万四万六索七索八索白白白  リーチ  ドラ二筒

私は正直にこのリーチは焦りすぎのように感じた。もちろん、待ちは良形で一発裏ドラがあるルールのためリーチをかけるのが当然のように思われる。それが正解に近いかもしれない。だがこれは3回戦のトータルで競うトーナメントルールなのである。おそらくだが、この手はリーチをかけるとほぼ安村との一騎打ちとなるだろう。そうなった場合、「安村に放銃し、一人沈みのラス」という可能性が強くなってしまう。これが最悪のケースであり、上位2名通過の椅子が一人だけ遠い存在になってしまう。ならばここはヤミで我慢し、2、3回戦に勝負を掛ける選択でも良かったのではないだろうか。もし、危険牌を引いたのならば三万を切って単騎に構えても良し、白の暗刻落としで回し打ちの選択もある。ヤミならば木原、井上からのアガリだって考えられる。結果が全てではないが結果はカンができない四万をツモって安村へ痛い8,000の放銃となった。高橋にとって苦しいスタートとなった。

2回戦
2回戦で高橋が意地を見せる。

五万六万七万七万八万九万二索三索四索九筒九筒中中  リーチ  ツモ中  ドラ九筒  裏二索

3,000・6,000のツモアガリ。次局、

二索三索四索五索五索六索六索六索東東  ポン発発発  ツモ東

2,000・4,000の怒涛の2連続アガリで一気に詰め寄る。
こうなると苦しいのは3着スタートの安村、なんとか自分もアガリをしたいところ。そんな安村に南2局、大物手が入る。

二万二万二万三万三万四万四万四万五万七万発発発

ヤミでも跳満、さらには一手変わり四暗刻まで見える。もちろん安村は四暗刻変化と手変わりを考えてヤミを選択。だがここで井上より親のリーチがかかる。

七万八万八万八万三索四索五索六索七索八索二筒二筒二筒  リーチ

これを受けて安村は、ヤミで数巡押し続けるも変化はないと判断したかリーチと勝負に出る。
お互いに決着が付かず流局かと思われたが、ハイテイで安村が掴んだ牌はなんと七万、安村も七万が井上のアタリ牌と確信したのか一瞬表情が強張っていた。安村が7,700の放銃となり劣勢は続く。
この局が響き、安村は苦しいラスとなってしまう。逆に高橋はトップで2回戦を終えて、3回戦に望みを託す形となった。

3回戦
ここでも木原が強さを見せる。安村の最後の親をあっさりヤミのピンフで流し、南3局の親番にこれで止めだと言わんばかりのリーチを打つ。

五万六万二索三索四索五索六索七索四筒五筒六筒七筒七筒  リーチ

ラス目の高橋も今日一番の手でテンパイ。

一万二万三万四万四万四万四万五万五万五万六万七万八万  リーチ

木原のアタリ牌を5枚抑えてのチンイツリーチ、しかし掴んだ牌は無常にも七万。 高橋は天を仰ぎ、七万を静かにツモ切った。
この局で事実上のゲームセット、4卓勝ち上がりは井上、木原の2名となった。

4卓勝ち上がり
木原・井上

以上の激戦を終え、準決勝のメンバーが決まった。
現マスターズの白鳥も危なげなく勝ち上がりを決め、連覇へ一歩前進といった所だろう。
また前年決勝進出者である木原、石川さんも勝ちあがっておりリベンジできるかどうかも注目したい。
いったい誰がマスターズの栄光を手にするのか・・・白鳥の連覇か、はたまた新王者の誕生か?4/30の決勝戦に胸が躍るばかりだ。

麻雀マスターズ レポート/第25期マスターズ トーナメントレポート 宮崎 皓之介

100

 
1卓(前原VS小川VS谷VS松田さん)
注目選手はやはり前原。豪腕かつ繊細な麻雀で場を支配する前原。対して3名がどのように対抗するかがポイントとなるだろう。
1回戦
起家の前原が驚異的な爆発力をいきなり見せる。東1局で大物手を連発し、80,000点近くまで点数を伸ばす。圧巻の麻雀で1回戦を制し、通過候補に名乗りを上げた。
こうなると残り3名はなんとしても2着に食らいつきたいところだろう。途中、小川が東場の親で持ち点を伸ばし、前原・小川のワンツーかと思われたが、連盟の新人である谷が最終局で、リーチツモドラ3の満貫をツモアガって粘りの2着。見事にアガリを決めた谷の表情は普段の彼からは想像もつかないほど真剣な表情で、マスターズにかける思いの強さが感じられた。
2回戦
2回戦、起家は1回戦にオーラスで3着に落ちた小川。2回戦の結果次第では最終戦が絶望となってしまう。「この親はかなり重要となる・・・。」そう感じながら観戦していた私の目に映った小川の配牌は以下の通り
一万二万三万四万五万七万八万九万六索七索八索二筒二筒  ドラ東
なんとダブリーである。さらに高めの六万なら一通まである大物手。小川はあっさり高めの六万をツモアガって6,000オール。このアガリで勢いづいた小川は連荘を決め、2回戦のトップを決めた。
3回戦
谷、松田さんはなんとか逆転したいが、1、2回戦でリードを作った前原、小川にそのまま逃げ切られ1卓は決着となった。
1卓勝ち上がり
前原・小川
 

100

 
2卓(瀬戸熊VS石川正VS井上美VS竹内)
2卓における私の注目は「卓上の暴君」瀬戸熊と「新人王」井上の対決だ。「クマクマタイム」の圧倒的破壊力で卓上を制圧してきた瀬戸熊の強さは誰もが知るところであろう。しかし、新人王決勝において圧勝した井上の親番の爆発力も負けてはいない。この2名の親を如何にして制するかが勝負のポイントになるだろう。
1回戦
予想に反して苦しい立ち上がりになったのは瀬戸熊。3者の厳しいマークによってなかなか自分のリズムにさせてもらえない。石川、竹内、井上の実力の高さがうかがえる。
さらにオーラスの親である井上の
二万二万六万六万七万七万八万八万二索三索四索五筒七筒  リーチ  ドラ二索
このリーチに対して石川が丁寧に打ちまわし、ヤミでかわす。やはりここまで勝ち上がるだけにあってなかなか楽をさせてくれない。
2回戦
2回戦、キーポイントとなったのは南3局。北家の井上が以下の手牌
三万四万五万六万七万三索四索五索三筒四筒五筒七筒七筒  リーチ  ドラ八万
本手リーチ。さすがにこのリーチには戦えないだろうと考えているとなんと瀬戸熊が真っ向勝負を挑む。ソーズのホンイツの瀬戸熊は四万六万と無筋を勝負する。この打牌を見て、3者の顔に緊張が走る。
「ここで瀬戸熊を止めなければ3回戦は瀬戸熊の時間となる・・・」勝負局となった南3局、「ツモ」の発声は井上からだった。
五をツモアガリ3,000・6,000の会心の一撃。このまま勢いに乗った井上はオーラスもあっさりと満貫をツモアガって2回戦をトップで終える。
3回戦
3回戦を制したのは石川。東場から勝負手をアガって優位に進めてそのまま勝ち上がりを決めた。勝負局を制し切れなかった瀬戸熊、無念の敗退となった。
2卓勝ち上がり
井上・石川
 

100

 
3卓(木原VS塩原VS石川VS江隈)
3卓の注目選手は昨年の決勝選手である木原と石川さんの2名だろう。その2名に塩原、江隈が如何にして戦うかが非常に楽しみな卓である。
1回戦
1回戦を制したのは木原。勝負所をすべて競り勝ち、ダントツのトップ目で迎えたオーラスで3巡目に以下のリーチ
四万五万六万一索二索三索四索五索六索七索九索八筒八筒  リーチ  ドラ五万
一通確定の高打点が見込めるリーチ。1回戦で勝ち上がりを決めてやると言わんばかりのリーチに対抗したのはラスの塩原。
四万五万六万六万七万七万八万九万二筒三筒四筒六筒六筒  リーチ
5巡目に追いかけリーチを打ち、木原の勢いを止めようとするも、ツモった牌は木原のアタリ牌である8。12,000の放銃で苦しい立ち上がりとなった。
2回戦
1回戦、好スタートができた木原と石川。なんとかして両者を止めたい塩原と江隈だが、木原を止める事ができない。塩原が途中、トップ目に立つもお互いホンイツのテンパイから木原に12,000の放銃。1回戦のオーラスと同じくあと一歩のところで競り負けてしまう展開。この遠い一歩が木原という男の壁の高さを表しているのだろう。2回戦も同じくワンツーを決めた木原と石川さん、このまま逃げ切ることはできるのだろうか?
3回戦
木原が2連勝を決めたため、勝ち上がり枠はほぼのこり一席となった3卓。最後の親番でここまで我慢を続けた江隈が脅威の追い上げを見せる。
四万五万六万六索七索八索八索八索四筒四筒五筒五筒六筒  リーチ  ツモ三筒  ドラ四万  裏六筒
この6,000オールを皮切りに持ち点を伸ばしていく。さらにこの親番でトータル2位の石川さんから値千金の3,900をアガリ見事逆転を果たす。
このまま木原、江隈の勝ちあがりかと思われたが最終局に石川さんが奇跡のアガリを見せる。
二索二索三索三索七索七索八索八索九索九索西西中  ツモ中
ノーミスの3,000・6,000のツモアガリ。これには観戦記者の私も思わず声をあげてしまった。
途中まで我慢を続け、唯一の勝負所で逆転を果たした江隈の麻雀も素晴らしかったが逆転されても胆力でそれを押し返しきれた石川さんもまた素晴らしかった。
3卓勝ち上がり
木原・石川
 

100

 
4卓(紺野VS望月VS海谷VS安村)
4卓も面白い組み合わせ。連盟Aリーガーである紺野・望月、昨日のベスト56トーナメントで勝又・前田の新旧鳳凰位と同卓し、見事1位で勝ち上がりを決めた安村。さらに歴代マスターズである海谷さんと実力派ばかりの卓となった。
1回戦
1回戦をリードしたのは紺野、望月の2名。要所を押さえるアガリを続け、安村、海谷さんにつけいる隙を与えない。
オーラスは望月が1,300・2,600をツモアガリ逆転トップ、Aリーガーの実力を見せつけた半荘となった。
2回戦
2回戦も紺野、望月が場面をリードする。特に苦しい立場となったのは歴代マスターズである海谷さん。
南1局の親番に安村に8,000の放銃で1回戦、2回戦と続けてラスになってしまう。逆転の糸口をつかめることはできるのだろうか。
3回戦
1・2回戦をともに連帯し、逃げ切りを図る紺野、望月。オーラスの親で安村が脅威の追い上げを見せる。
一万二万三万六万七万二索三索四索七索八索九索五筒五筒  ドラ二索  ツモ八万
僥倖の一発ツモで4,000オールのアガリ。このアガリでトップ目に立ち、トータルで望月からの逆転を果たす。
最終局、望月も満貫ツモ等で再逆転のためアガリを目指すも及ばず、4卓の勝ち上がりは紺野、安村の2名となった。
4卓勝ち上がり
紺野・安村
 

100

 
5卓(勝又VS仲田VS吉田直VS高橋)
5卓の注目選手はやはり、現鳳凰位の勝又。隙のない麻雀で勝ちあがりを決めることはできるのだろうか。
1回戦
1回戦、勝又が粘りの麻雀を魅せる。本手は決まらないがアタリ牌を的確に止め、形式テンパイやかわし手で失点を最小に抑えて2着で1回戦を終える。
体勢は決していい状態ではなかったが、その崩れない麻雀は勝又の雀力の高さを如実に表している。
2回戦
1回戦ラススタートと苦しい立ち上がりだった吉田がオーラスの親で意地を見せる。
三万四万四索五索五索五索六索六索七索八索六筒七筒八筒  リーチ  ドラ三索
このリーチを仲田から一発で捉えて12,000のアガリ。その後も加点を狙う吉田は再び仲田から12,000をアガってトップ目に立つ。
このまま勢いに乗って猛連荘をすると思ったが、次局やや悩ましい局面が吉田にきてしまう。
吉田は中盤で以下の手牌
六索七索二筒三筒四筒四筒五筒六筒七筒七筒七筒八筒九筒  ドラ五索
高めドラのピンフテンパイ。一通やチンイツの変化が考えられるが、一発・裏ドラ有りのマスターズのためだろうか、吉田はこの手をリーチと勝負に出る。私もおそらく同じ選択をしただろう。
しかし、リーチ後に一筒五筒六筒とツモりチンイツのアガリを逃してしまう。結果論だが3倍満をアガれず、さらにリーチ後につかんだ中で仲田に8,000の放銃となってしまった。
五索六索七索七索八索九索西西中中  ポン北北北  ドラ五索  ロン中
最悪の結果となったこの局、決してミスとは言えないが吉田の心境は複雑だっただろう。
3回戦
2回戦を終えて、吉田、勝又、仲田が小さいマイナスで競っており混戦の5卓。1人浮きの高橋がラス目となって誰が勝ち上がるかわからない状況だったが、最後は高橋がアガリを決めて決着。
現鳳凰位の勝又は最後まで粘りを見せるもここで敗退となった。
5卓勝ち上がり
吉田直・高橋
 

100

 
6卓(藤崎VS阿部VS吉田幸VS愛内)
6卓は「忍者」藤崎、RMUの阿部、吉田幸雄、愛内と今日随一の技巧派が集まった卓となった。誰が場を制するかが非常に楽しみな組み合わせである。
1回戦
開幕をリードしたのは藤崎、阿部。阿部は藤崎から跳満、藤崎は倍満をツモアガるなど2人のデッドヒートが繰り広げられた。
吉田もオーラスに三色でリーチを打つも、藤崎の得意のヤミでかわされ1回戦終了。吉田と愛内は苦しい立ち上がりとなった。
2回戦
1回戦と同じく藤崎、阿部がリードするかと思われたが吉田が脅威の爆発力を見せる。
まず吉田が東場の親番で阿部とのリーチ合戦を制し、阿部から18,000のアガリ。次局も藤崎から18,000をアガリ、ダントツのトップとなる。
2回戦は吉田がなんと87,900の大トップでトータルでも逆転する。
3回戦
3回戦は2回戦でラスであった藤崎がトップを取り、勝ち上がり。6卓は藤崎、吉田の2名の通過となった。
6卓勝ち上がり
藤崎・吉田幸
 

100

 
7卓(優木VS中川VS矢島VS井出)
7卓は優木、中川と女流2名と華やかな卓。対局は終始、中川、優木とリードする展開が続く。
3回戦に矢島が粘りを見せるもあえなく敗退。女流2人が見事勝ち上がりを決めた。
7卓勝ち上がり
中川・優木
 
 
ベスト16トーナメント
ベスト16トーナメントは14名の勝ちあがりに昨日の本選1位通過の栗野さん、昨年度覇者の白鳥が加わり、計16名で準決勝の椅子をかけて戦う。

100

 
1卓(白鳥VS前原VS優木VS吉田幸)
1卓は現マスターズの白鳥の卓。連覇を期待する者が多いのか観戦者が最も多い卓となった。連覇を果たすことはできるのだろうか、非常に注目の卓である。
1回戦
連覇が期待される白鳥の初アガリは以下の通り
三万四万四万五万五万六万三索四索七索七索三筒三筒三筒  リーチ  ロン二索  ドラ六索  裏三筒
前原のテンパイ打牌を捉えた親のリーチでなんと裏3。白鳥のマスターズにかける思いの強さが裏に現れたのだろうか、12,000のアガリで好スタートを切る。
このままトップを取りたい白鳥、しかし、吉田が「ツモ」とアガリの発声。
「8,000・16,000」
国士無双である。
「さすがに白鳥のトップは厳しいか・・・」そう考えていると南場の親番で白鳥が怒涛のアガリをみせる。
二万二万五万六万七万五索六索七索二筒三筒五筒六筒七筒  リーチ  ツモ一筒
4,000オール、続いて
二万二万二万四万五万六万六万七万二索二索二索六索六索  リーチ  ツモ八万  ドラ一筒  裏二筒
八万を一発でツモり、この半荘2回目の裏3で6,000オールのアガリ。この後もアガリを続けて7本場まで積む大連荘で80,000点近くの逆転大トップ。現マスターズの貫禄を見せつけた。
2回戦
なんとしてもこの2回戦でトップを取りたい優木、オーラスの親で4,000オールのアガリを決めトップ目に立つ。
現状2着目の吉田がラスのためこの順位のまま逃げ切りたいところだが、前原に痛恨の3,900を放銃し2着に転落。3回戦に望みを託す形となった。
3回戦
吉田とのポイント差から考えると、吉田からの直撃が欲しい優木。東場の吉田の親番で以下の手牌
一索二索三索四索五索六索六索七索七索八索九索西西
吉田が親のためリーチと勝負に出るかと思ったが優木の選択はヤミ。この選択が見事正解。前原よりリーチがかかり、前原の現物である五索を吉田から捉えて12,000のアガリ。ここ一番の局面で判断を間違えない優木の集中力は圧巻である。
だが、吉田はこれでは終わらない。南場で盛り返し、トータル2位で最終局を迎えた。現状トータル3位の優木の通過条件は「満貫ツモ」、「吉田から5,200」「前原、白鳥から12,000」の3つ。皆の視線が集まるなか、優木から「リーチ」の発声。
五万五万五万六万六索六索六索一筒一筒一筒七筒八筒九筒  リーチ  ドラ六索
ツモれば文句なしの満貫。一牌、一牌ツモるごとに力が入る、残りツモが1回となり「もう駄目か・・・」と誰もが思ったが最後のツモはなんと「七万」。
苦しい場面を乗り切り、勝ち上がった優木と白鳥。準決勝の対局も非常に楽しみである。
1卓勝ち上がり
白鳥・優木
 

100

 
2卓(栗野さんVS中川VS石川正VS吉田直)
2卓には昨日の本選で1位通過を決めた栗野さんが加わり開始となった。
1回戦
1回戦を制したのは中川。今期のマスターズでは、苦しい場面からでも親番を丁寧に連荘して加点できている印象があるが、この半荘でもそれが光る。
南場の親で20,000点近く加点し、ラスからトップに駆け上がる。
3回戦
1、2回戦と苦しい展開が続き、トータルで1人沈みとなった石川。3回戦目に跳満、倍満とツモアガるも及ばず。終始、場面をリードした中川と勝負所を丁寧に抑えた吉田の勝ち上がりとなった。
2卓勝ち上がり
中川・吉田直
 

100

 
3卓(石川さんVS紺野VS小川VS藤崎)
1回戦
先ほど奇跡の逆転を決めた石川さんがアガリを続け、トップ目に立つ。さらに加点をすべく北家の石川さんが仕掛けに入る。
四万五万二索二索二索七索八索中中中  チー四索 左向き二索 上向き三索 上向き  ドラ中
石川さんの捨て牌は中張牌が目立っている捨て牌だがスピードは十分。さすがに石川さんのアガリかと思ったが紺野のサバキが光る。紺野は仕掛けを見て以下の仕掛け、
一万二万三万六万七万七万八万九万九筒九筒  チー五万 左向き四万 上向き六万 上向き
普段であれば、メンゼンテンパイやチンイツまで見る手牌だが紺野は一通のみのテンパイを取る。これは石川さんのドラ暗刻と速度が読みきれていないと出来ない仕掛けだろう。紺野は狙い通りあっさりと八をツモアガリ石川さんの本手をかわす。こういった繊細な麻雀こそが紺野の魅力だと私は思う。
1回戦は石川さんと紺野のワンツー、藤崎、小川は追いつくことはできるだろうか。
2回戦
2回戦に勝負にでたのは小川。1回戦に大きい沈みの3着だったためなんとしても浮きに回りたいが劣勢で迎えた南3局、小川は以下のリーチ。
七万九万六索六索六索七索七索五筒六筒七筒九筒九筒九筒  リーチ
一見するとただのリーチ、だが藤崎から八万を見逃しているフリテンリーチ。一瞬、小川が凡ミスをしたのかと思ったが、これが小川の勝負局。私の予想だが、八万が山にいる読みの自信と六索九筒を暗カンしての打点向上を狙っての見逃しだろう。確立で考えれば不利かもしれない、だが点数状況を考えての見逃しだろう。結果は六索を暗カンして、読みどおりの八万ツモ。小川の強さが感じられた2回戦であった。
3回戦
ここまで連勝している石川さんが止まらない。8,000オールをアガリ、3連勝ムードとなってきた。こうなると3者の焦点は2位通過の一点。だれが残り一枚の切符を手にすることが出来るのだろうか。
さきほど見事なアガリを決めた小川がトータル2位の紺野を猛追する。仕掛けてテンパイしている親の紺野から8,000をアガって紺野をラスに落とし、一時逆転を果たす。
だが紺野もこれで終わらない。南2局、親番の紺野に対して小川がリーチと勝負に出る。紺野もリーチを受けて以下のテンパイ、
五万六万七万一索二索三索五索六索七索五筒六筒七筒七筒
もちろん、リーチで真っ向勝負。それを受けてより強い緊張に卓内が包まれていくのが感じられる。
この勝負を制したのは紺野、一発で四筒を小川からアガリ、安めとはいえ大きな大きな5,800。さすがに決着かと思われたが、小川はまだ諦めない。紺野から執念の6,400をアガリ、再々逆転でオーラスを迎える。
オーラスの親は小川のため、実質最終局となった紺野。ツモアガリならば1,600・3,200が通過条件で以下のリーチ、
六万六万七万七万六索六索七索三筒三筒五筒五筒八筒八筒  ドラ八索
数巡、ヤミで構えていたが脇からの跳満条件も考慮して白をツモ切ってのリーチ。
だが自分のツモ筋にいたのはなんと白、最後の最後でアガリ逃しとなってしまいあえなく流局。逆転に次ぐ逆転で大熱戦を制したのは小川。惜しくも紺野はベスト16で敗退となった。
3回戦勝ち上がり
小川・石川さん
 

100

 
4卓(木原VS井上VS高橋VS安村)
1回戦
ここでも木原が勝負強さを見せる。
二万三万四万八万八万五索六索六索六索七索七索七索八索  リーチ  ドラ三万
これに対し、高橋が追いかけリーチ、親の安村がヤミに構えるも競り勝ったのは木原。五索をツモって3,000・6,000のアガリ。
井上も負けていない。南2局の親番で
六万七万八万六索六索七索八索三筒四筒五筒七筒八筒九筒  リーチ  ツモ九索  ドラ三筒  カンドラ七筒
4,000オールのツモアガリ。乱打戦の様相を呈してきたが、1回戦で高橋が出遅れてしまう。
安村がドラの二筒をポンし、タンヤオドラ3を四万七万待ちでテンパイしているなか高橋がリーチと勝負に出る。
一万二万三万三万四万四万四万六索七索八索白白白  リーチ  ドラ二筒
私は正直にこのリーチは焦りすぎのように感じた。もちろん、待ちは良形で一発裏ドラがあるルールのためリーチをかけるのが当然のように思われる。それが正解に近いかもしれない。だがこれは3回戦のトータルで競うトーナメントルールなのである。おそらくだが、この手はリーチをかけるとほぼ安村との一騎打ちとなるだろう。そうなった場合、「安村に放銃し、一人沈みのラス」という可能性が強くなってしまう。これが最悪のケースであり、上位2名通過の椅子が一人だけ遠い存在になってしまう。ならばここはヤミで我慢し、2、3回戦に勝負を掛ける選択でも良かったのではないだろうか。もし、危険牌を引いたのならば三万を切って単騎に構えても良し、白の暗刻落としで回し打ちの選択もある。ヤミならば木原、井上からのアガリだって考えられる。結果が全てではないが結果はカンができない四万をツモって安村へ痛い8,000の放銃となった。高橋にとって苦しいスタートとなった。
2回戦
2回戦で高橋が意地を見せる。
五万六万七万七万八万九万二索三索四索九筒九筒中中  リーチ  ツモ中  ドラ九筒  裏二索
3,000・6,000のツモアガリ。次局、
二索三索四索五索五索六索六索六索東東  ポン発発発  ツモ東
2,000・4,000の怒涛の2連続アガリで一気に詰め寄る。
こうなると苦しいのは3着スタートの安村、なんとか自分もアガリをしたいところ。そんな安村に南2局、大物手が入る。
二万二万二万三万三万四万四万四万五万七万発発発
ヤミでも跳満、さらには一手変わり四暗刻まで見える。もちろん安村は四暗刻変化と手変わりを考えてヤミを選択。だがここで井上より親のリーチがかかる。
七万八万八万八万三索四索五索六索七索八索二筒二筒二筒  リーチ
これを受けて安村は、ヤミで数巡押し続けるも変化はないと判断したかリーチと勝負に出る。
お互いに決着が付かず流局かと思われたが、ハイテイで安村が掴んだ牌はなんと七万、安村も七万が井上のアタリ牌と確信したのか一瞬表情が強張っていた。安村が7,700の放銃となり劣勢は続く。
この局が響き、安村は苦しいラスとなってしまう。逆に高橋はトップで2回戦を終えて、3回戦に望みを託す形となった。
3回戦
ここでも木原が強さを見せる。安村の最後の親をあっさりヤミのピンフで流し、南3局の親番にこれで止めだと言わんばかりのリーチを打つ。
五万六万二索三索四索五索六索七索四筒五筒六筒七筒七筒  リーチ
ラス目の高橋も今日一番の手でテンパイ。
一万二万三万四万四万四万四万五万五万五万六万七万八万  リーチ
木原のアタリ牌を5枚抑えてのチンイツリーチ、しかし掴んだ牌は無常にも七万。 高橋は天を仰ぎ、七万を静かにツモ切った。
この局で事実上のゲームセット、4卓勝ち上がりは井上、木原の2名となった。
4卓勝ち上がり
木原・井上
以上の激戦を終え、準決勝のメンバーが決まった。
現マスターズの白鳥も危なげなく勝ち上がりを決め、連覇へ一歩前進といった所だろう。
また前年決勝進出者である木原、石川さんも勝ちあがっておりリベンジできるかどうかも注目したい。
いったい誰がマスターズの栄光を手にするのか・・・白鳥の連覇か、はたまた新王者の誕生か?4/30の決勝戦に胸が躍るばかりだ。

第112回:中級講座『気配』 紺野 真太郎

中級講座:紺野真太郎

「気配」

現在、多くの公式戦、タイトル戦が日本プロ麻雀連盟チャンネルなどで放送、配信されています。
そこには実況、解説が付き、各自がその対局の魅力を伝えています。そんな中でよく使われる言葉があります。
それは「気配」という言葉です。今回はこの「気配」というものを取り上げてみたいと思います。

実況「おっと、○○プロ、この1シャンテンをいかないのか」
解説「気配が出ているのかもしれませんね」

実際の使われ方としてはこんな感じでしょうか。この場合の「気配」という言葉の前には「テンパイ」という言葉が入ります。○○プロは相手がテンパイしたと感じたので、自分の手牌は1シャンテンだったがオリた(回った)ということです。

また、こんな場面でも「気配」は使われます。

実況「○○プロ、ここは押していった」
解説「相手がまだという気配を感じたのでしょう」

この「気配」は最初の「テンパイ気配」とは反対の「ノーテン気配」です。このノーテンという言葉には、相手がオリた、回ったというようなニュアンスも含みます。

この「テンパイ気配」も「ノーテン気配」も見落としてしまうと、放銃やアガリ逃しといったマイナス要因を増やす原因となります。

しかし、この「気配」というものは「気配」という言葉通り、目に見えるものではありません。目に見えないものを「見落とす」というのも変な話かもしれませんが、相手の捨て牌や動作、間といった目に見える情報から感じとるものなので、やはり「見落とす」ということでしょう。

また、「気配」は相手の動向から感じ取り活かすものなので、逆を考えると、自分の「気配」は相手には感じ取られない(悟られない)方がよいということになります。ただ、これは「気配」を感じ取ることと、感じ取られないようにすることはコインの表と裏のようなものなので、切り離して考えない方が良いでしょう。これはテンパイ気配とノーテン気配の関係性にも同じことが言えます。

「気配」の重要度は局が進むにつれて増していきます。前回の言葉を使って表せば、序盤<中盤≦終盤みたいな感じでしょうか。 序盤で感じ取るべき「気配」は相手の手役の方向性、アガリまでのスピード感でしょうか。 手役の方向性としては普通の手(タンヤオ、ピンフ、ファン牌等)高そうな手(ドラが固まってる)チャンタ系、ホンイツ系くらいに分けて考えます。 捨て牌の順番の特徴としましては 普通の手 ①孤立の幺九牌 ②オタ風 ③孤立の中張牌 ④ファン牌(①と②、③と④は反対の場合もあり) 高い手 ①オタ風 ②孤立の幺九牌 ③ファン牌 ④孤立の中張牌 チャンタ系 ①孤立の中張牌(4~6の数牌)②不必要な牌(ランダムになりやすい) ホンイツ系 ①不必要な色A ②不必要な色B ③2枚切れの字牌 こんな感じの捨て牌になりがちです。しかし、相手によっては意図的に手順を変えてきたり、もとより常識的にはならないよう打ってくるタイプもいますので、鵜呑みには出来ません。 また、3巡目くらいまでの早い巡目に違和感がある牌が捨ててある場合、布石の可能性もあるので注意が必要です。 例としましては 例1  九索 上向き北三筒 上向き九筒 上向き白

例2 
一万 上向き七索 上向き南中六筒 上向き (例1、2共、全て手出し)

例1の三筒、例2の七索が注目すべき牌ですが、それより後から出てきた牌が手牌構成上必要なだけかもしれませんが、以降の「気配」は要注意です。

中盤で感じ取るべき気配は相手のアガリまでの距離です。「テンパイ」なのか「1シャンテン」なのか、それとも手間取っているのかなどです。序盤の捨て牌から感じた手役の方向性から進んだ牌が出てくるかで判断します。また自分のアガリまでの距離が何番手なのかを把握することも大事です。

普通の手や高い手ならダブ東やドラ、手役構成上必要であったであろう中張牌。チャンタ系なら手役構成上必要であったろう幺九牌、字牌(七索九索九索からの九索のような手出し牌)ホンイツ系なら手役構成上必要であったろうその染め手の色の牌などです。

反対にそういう牌が見られず、自分の方がアガリに近い(1番手もしくは2番手)と感じれば先手を取りにいけます。ただ、たった1牌でアガリまでの距離を追いつかれたり、抜かれたりもしますので、先手を取れていると感じても油断せず「気配」や番手は常に意識して探っておく必要があります。

終盤に入った時に自分がリーチを打っていればもうやることはありません。運を天に任せるのみです。でも実際にはどうしても相手の動向「気配」は目に入ってくるものですが・・

問題はリーチをかけてない場合です。その場合はそれこそ1牌の見落としもすることなく、慎重に進めていく必要があります。

終盤で感じ取るべき「気配」は誰がアガリに来ているのかを把握することも重要ですが、アガリに来ていないと思われる相手が本当にアガリに来ていないのかを見極めるのも同じくらい重要です。

終盤はアガリに来ている者は率先して場に対して強い牌を切ってきます。リーチ者を思い浮かべてください。当たり前のことですが、自分のアガリ牌以外なんでも捨ててきます。それに近い強い捨て牌になります。(あくまで近いですが・・)

それ以外の者は捨て牌が強い者に対して必然的に弱くなります。弱くなるというのは、現物などの放銃しない牌を基本的に切ることになるということです。

ただ、一見して弱い牌でも実はそんなに弱くない牌の場合もあります。そういう牌を見落とすと痛い目に遭うことがあります。さて、その実はそんなに弱くない牌とはどんな牌でしょうか。

・スジ牌 ・ノーチャンス牌 ・数巡を残しての完全安全牌

などです。普通、オリると決めた以上は放銃したくはありません。そのはずなのに、安全そうという理由だけで切るでしょうか。多くの現物牌が存在する終盤です。もちろん安全牌に窮しての打牌ということもありえますが、そう勝手に思い込み、相手が巻き返して入れた「テンパイ気配」を見落とし放銃なんてことはないようにしたいものです。

反対に

・全くの無スジ ・生牌や1枚切れのファン牌

などは切った方から見れば、案外安全が保障された牌なのかもしれません。もちろん、ノーマークにはせず、次に出てくる牌を見る必要がありますが・・

その局が終わるまで気を抜かず「気配」を探り続けることが大事だと思います。

さて、今回はここまでといたします。次回は「表と裏」について書いてみようかと思っています。

それではまた。

中級/第112回:中級講座『気配』 紺野 真太郎

中級講座:紺野真太郎
「気配」
現在、多くの公式戦、タイトル戦が日本プロ麻雀連盟チャンネルなどで放送、配信されています。
そこには実況、解説が付き、各自がその対局の魅力を伝えています。そんな中でよく使われる言葉があります。
それは「気配」という言葉です。今回はこの「気配」というものを取り上げてみたいと思います。
実況「おっと、○○プロ、この1シャンテンをいかないのか」
解説「気配が出ているのかもしれませんね」
実際の使われ方としてはこんな感じでしょうか。この場合の「気配」という言葉の前には「テンパイ」という言葉が入ります。○○プロは相手がテンパイしたと感じたので、自分の手牌は1シャンテンだったがオリた(回った)ということです。
また、こんな場面でも「気配」は使われます。
実況「○○プロ、ここは押していった」
解説「相手がまだという気配を感じたのでしょう」
この「気配」は最初の「テンパイ気配」とは反対の「ノーテン気配」です。このノーテンという言葉には、相手がオリた、回ったというようなニュアンスも含みます。
この「テンパイ気配」も「ノーテン気配」も見落としてしまうと、放銃やアガリ逃しといったマイナス要因を増やす原因となります。
しかし、この「気配」というものは「気配」という言葉通り、目に見えるものではありません。目に見えないものを「見落とす」というのも変な話かもしれませんが、相手の捨て牌や動作、間といった目に見える情報から感じとるものなので、やはり「見落とす」ということでしょう。
また、「気配」は相手の動向から感じ取り活かすものなので、逆を考えると、自分の「気配」は相手には感じ取られない(悟られない)方がよいということになります。ただ、これは「気配」を感じ取ることと、感じ取られないようにすることはコインの表と裏のようなものなので、切り離して考えない方が良いでしょう。これはテンパイ気配とノーテン気配の関係性にも同じことが言えます。
「気配」の重要度は局が進むにつれて増していきます。前回の言葉を使って表せば、序盤<中盤≦終盤みたいな感じでしょうか。 序盤で感じ取るべき「気配」は相手の手役の方向性、アガリまでのスピード感でしょうか。 手役の方向性としては普通の手(タンヤオ、ピンフ、ファン牌等)高そうな手(ドラが固まってる)チャンタ系、ホンイツ系くらいに分けて考えます。 捨て牌の順番の特徴としましては 普通の手 ①孤立の幺九牌 ②オタ風 ③孤立の中張牌 ④ファン牌(①と②、③と④は反対の場合もあり) 高い手 ①オタ風 ②孤立の幺九牌 ③ファン牌 ④孤立の中張牌 チャンタ系 ①孤立の中張牌(4~6の数牌)②不必要な牌(ランダムになりやすい) ホンイツ系 ①不必要な色A ②不必要な色B ③2枚切れの字牌 こんな感じの捨て牌になりがちです。しかし、相手によっては意図的に手順を変えてきたり、もとより常識的にはならないよう打ってくるタイプもいますので、鵜呑みには出来ません。 また、3巡目くらいまでの早い巡目に違和感がある牌が捨ててある場合、布石の可能性もあるので注意が必要です。 例としましては 例1  九索 上向き北三筒 上向き九筒 上向き白
例2 
一万 上向き七索 上向き南中六筒 上向き (例1、2共、全て手出し)
例1の三筒、例2の七索が注目すべき牌ですが、それより後から出てきた牌が手牌構成上必要なだけかもしれませんが、以降の「気配」は要注意です。
中盤で感じ取るべき気配は相手のアガリまでの距離です。「テンパイ」なのか「1シャンテン」なのか、それとも手間取っているのかなどです。序盤の捨て牌から感じた手役の方向性から進んだ牌が出てくるかで判断します。また自分のアガリまでの距離が何番手なのかを把握することも大事です。
普通の手や高い手ならダブ東やドラ、手役構成上必要であったであろう中張牌。チャンタ系なら手役構成上必要であったろう幺九牌、字牌(七索九索九索からの九索のような手出し牌)ホンイツ系なら手役構成上必要であったろうその染め手の色の牌などです。
反対にそういう牌が見られず、自分の方がアガリに近い(1番手もしくは2番手)と感じれば先手を取りにいけます。ただ、たった1牌でアガリまでの距離を追いつかれたり、抜かれたりもしますので、先手を取れていると感じても油断せず「気配」や番手は常に意識して探っておく必要があります。
終盤に入った時に自分がリーチを打っていればもうやることはありません。運を天に任せるのみです。でも実際にはどうしても相手の動向「気配」は目に入ってくるものですが・・
問題はリーチをかけてない場合です。その場合はそれこそ1牌の見落としもすることなく、慎重に進めていく必要があります。
終盤で感じ取るべき「気配」は誰がアガリに来ているのかを把握することも重要ですが、アガリに来ていないと思われる相手が本当にアガリに来ていないのかを見極めるのも同じくらい重要です。
終盤はアガリに来ている者は率先して場に対して強い牌を切ってきます。リーチ者を思い浮かべてください。当たり前のことですが、自分のアガリ牌以外なんでも捨ててきます。それに近い強い捨て牌になります。(あくまで近いですが・・)
それ以外の者は捨て牌が強い者に対して必然的に弱くなります。弱くなるというのは、現物などの放銃しない牌を基本的に切ることになるということです。
ただ、一見して弱い牌でも実はそんなに弱くない牌の場合もあります。そういう牌を見落とすと痛い目に遭うことがあります。さて、その実はそんなに弱くない牌とはどんな牌でしょうか。
・スジ牌 ・ノーチャンス牌 ・数巡を残しての完全安全牌
などです。普通、オリると決めた以上は放銃したくはありません。そのはずなのに、安全そうという理由だけで切るでしょうか。多くの現物牌が存在する終盤です。もちろん安全牌に窮しての打牌ということもありえますが、そう勝手に思い込み、相手が巻き返して入れた「テンパイ気配」を見落とし放銃なんてことはないようにしたいものです。
反対に
・全くの無スジ ・生牌や1枚切れのファン牌
などは切った方から見れば、案外安全が保障された牌なのかもしれません。もちろん、ノーマークにはせず、次に出てくる牌を見る必要がありますが・・
その局が終わるまで気を抜かず「気配」を探り続けることが大事だと思います。
さて、今回はここまでといたします。次回は「表と裏」について書いてみようかと思っています。
それではまた。

第27期中部プロリーグ 第3節レポート

Aリーグ:大滝聡

第27期中部プロリーグも中盤戦となる第3節。
第1節では三戸が+108.2P 第2節では杉浦が+94.9Pと荒れた展開になったが、ポイント上位の2人が更にポイントを伸ばして決勝へと近づくのか?

それとも、前2節の様にポイントを大きく伸ばしてくる者が現れるのか、目が離せない。

三戸、杉浦と同卓する者は自分のポイントもさる事ながら、出来れば両者のポイントを少しでも削って混戦状態に持っていきたいところだ。

果たして結果はどうだったのであろう?
振り返ってみることにします。

1卓 杉浦、朝岡、山神、大滝、小野
1回戦が抜け番だった杉浦は2回戦からの対局。
いきなり▲26.9Pのラスをひき、今日は苦しい戦いになると思われたのだが、終わってみれば+6.8Pとポイントを微増して暫定首位の座をキープする事に成功。
私も同卓して感じたのだがとにかく粘り強いという印象。
ジリジリと点棒が削られる状態であっても、ジタバタせずに何とか放銃だけは回避しようという姿勢が見受けられた。
今日の様な後手にまわる展開の中、しっかりとプラスで終了した結果に杉浦自身も決勝への手応えを感じたのではなかろうか?
反対に前期優勝の小野が精彩を欠いている。
この日も▲25.9Pと3節続けてのマイナスで終えた。
「優勝した事がフロックと思われない様にこれからも精進していきたい。」と語ってくれた小野だが暫定14位と思いもよらぬ順位。

中部プロリーグにおいて、トントン拍子に昇級してAリーグにおいて優勝した小野。
リーグ戦において、ここまで苦しい戦いは初めての経験に違いない。
あと残り2節、小野の奮起に期待したい。

2卓 三戸、寺戸、森下、村瀬、菅野
杉浦同様、注目の三戸だがこの日も順調に+19.5Pとポイントを伸ばした。
卓のトップは+26.1Pの村瀬。
前2節思うような麻雀が打たせてもらえず下位に甘んじていた村瀬だが、やっとひと息つけるといった感じだろう。

森下についても触れておかなければならない。
第39期王位戦のタイトル獲得以来、数々のメディア対局で結果を残した森下だが地元中部プロリーグにおいての優勝はまだない。
決勝進出にはやや苦しい順位になってしまったが、アガリに向かう際の踏み込みが鋭くて力強い麻雀を見せて欲しい。

3卓 伊藤、佐藤、杉村、日下、土岐
結果だけ見てみると杉村が卓内トップとなる+19.9P
「今日の内容だったら40~50Pは勝っておきたかった。」と話した通り、最終戦の1人沈みのラスが痛すぎる。

決勝進出を見据える以上、トータルのポイントをプラスにしておきたかったというのが本音であろう。
ポイント上位の伊藤は+5.1Pとしっかりと浮きにまわった。
「今日はプラスで終えればいい。」と対局後に話していた姿には余裕すら感じられた。

佐藤も1回戦で▲62.4Pと大きなラスを引きながら、後半挽回しての▲9.6Pと踏み止まった。

以前の彼女ならズルズルと大敗してもおかしくはない。
ここ最近でのメンタル面での強化が着実に実を結んでいるようだ。

3節を消化して暫定3位までの杉浦、三戸、伊藤は中部プロリーグ優勝経験者。
リーグ戦での戦い方を熟知しているだけに上位陣の壁を崩すのは容易ではない。
しかし1節で+100P勝てる日もあれば▲100P叩く事もある。
私自身、残留を視野に入れた戦いになりそうだが、最後まで諦めずに目標を持って残り2節戦いたい。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 杉浦 貴紀 23.7 94.9 6.8 125.4
2 三戸 亮祐 108.2 ▲ 10.3 19.5 117.4
3 伊藤 鉄也 22.4 47.2 5.1 74.7
4 佐藤 あいり 39.9 6.1 ▲ 9.6 36.4
5 寺戸 孝志 ▲ 3.5 13.7 8.0 18.2
6 朝岡 祐 23.2 ▲ 36.8 19.2 5.6
7 杉村 泰治 ▲ 64.7 28.5 19.9 ▲ 16.3
8 森下 剛任 18.6 ▲ 12.7 ▲ 27.1 ▲ 21.2
9 村瀬 寛光 ▲ 14.4 ▲ 48.5 26.1 ▲ 36.8
10 日下 健司 ▲ 65.8 13.4 13.0 ▲ 39.4
11 大滝 聡 ▲ 59.6 18.6 ▲ 8.4 ▲ 49.4
12 菅野 直 13.2 ▲ 38.2 ▲ 26.5 ▲ 51.5
13 山神 達也 ▲ 82.3 ▲ 19.2 8.3 ▲ 93.2
14 小野 雅峻 ▲ 29.0 ▲ 48.4 ▲ 25.9 ▲ 103.3
15 土岐 雄太 ▲ 58.4 ▲ 29.3 ▲ 28.4 ▲ 116.1

 

Bリーグ:林俊宏

偉大な麻雀プロへ

今節、中部本部の副本部長で鳳凰位リーグA1所属現九段古川孝次との対局となった。
以前も書いたが、古川の言葉で中部プロリーグ参戦を決意した私にとっては、今節の対局が楽しみでしょうがなかった。
むしろこの日の為に参戦していると言っても過言ではない。
開局早々、古川の先制リーチ。すぐに跳満をツモリアガった。
開かれた綺麗なホンイツの手牌。
さすがだと心に思った。

古川が中部本部で、いや麻雀界で残してきた功績はとても大きい。
阿佐田杯(第7期・第9期・第10期・第11期)
鳳凰位 3連覇(第16期・17期・18期)
麻雀戦国時代の当時、前人未到の鳳凰位3連覇で全国に古川孝次の名前を世に知らしめた。
古川の背中を追い、麻雀の世界に入る者。東京へ出て夢見る者。挫折する者。
その中の1人に私がいた。プロ連盟に入会した時は19期生。私もまた古川を追った者なのだ。

A1リーグの生配信や、鳳凰位決定戦などパソコンの画面越しでしか観る事の出来なかった古川の麻雀。
3連覇した時から腕は錆付いていなかった。きっと衰えはあるのだろうが、努力と抜群のセンスで、いまだに第一線で活躍をしている。本人は屈託のない笑顔で照れ笑いをする。数年前、同期のプロがこんな事を言った。
何故、こんなトッププロの対局をドームとかでやらないのだろう。きっとドームが満席になってもおかしくない程のタイトル戦だと思うんだけど。ドームは無理かもしれないけど、テレビではやって欲しいよね。
そんな話をしていたのを覚えている。現在、ニコ生で色々な麻雀動画が配信されている。閲覧者が1万人を超える番組も出てきた。
ひょっとしたら、この視聴者が3万人や4万人になった時、テレビでの配信やもっと増えたら、本当にドームなどでの開催も夢物語ではなくなるのではないか。そんな夢を魅させてくれる偉大なプロが古川孝次なのだ。
東1局鮮烈な跳満をツモった古川を見ながら、そんな事を思い出した。その日、1日ずっと古川の麻雀を食い入る様に魅入った。結果は古川の圧勝劇だが、まさしく横綱としての麻雀だった。

どうせ登るなら高い山を目指そう

14年前、鳳凰位3連覇した直後に古川から貰った色紙にそう書いてあった。
今でも大事に飾ってある。生まれて初めて貰った麻雀プロのサイン。
そこには、本物の麻雀プロの姿があった。私は今、高い山を目指している。古川の背中を追い続けて・・・。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 古川 孝次 ▲ 13.5 39.6 64.6 90.7
2 金平 裕樹 15.8 ▲ 25.1 80.4 71.1
3 牛尾 信之 2.7 62.1 ▲ 0.3 64.5
4 浅野 文雅 17.0 17.9 23.5 58.4
5 安藤 大貴 53.7 ▲ 25.9 28.4 56.2
6 山本 拓哉 41.3 ▲ 0.8 7.2 47.7
7 加藤 泰史 ▲ 5.6 8.0 ▲ 4.9 ▲ 2.5
8 木村 東平 7.2 15.0 ▲ 26.7 ▲ 4.5
9 青山 大 ▲ 1.9 37.6 ▲ 54.7 ▲ 19.0
10 中谷 彰吾 ▲ 0.1 ▲ 4.9 ▲ 22.6 ▲ 27.6
11 林 俊宏 ▲ 4.3 ▲ 11.7 ▲ 29.7 ▲ 45.7
12 越川 清一 ▲ 81.6 36.0 ▲ 12.3 ▲ 57.9
13 太田 峻也 ▲ 44.1 ▲ 33.2 10.1 ▲ 67.2
14 鈴木 雄介 27.6 ▲ 31.3 ▲ 77.2 ▲ 80.9
15 掛水 洋徳 ▲ 129.2 ▲ 21.4 31.2 ▲ 119.4
16 大町 篤志 ▲ 56.0 ▲ 61.9 ▲ 17.0 ▲ 134.9

 

Cリーグ:都築友和

ちょうど折り返し地点であるこの第3節、前節に大きくマイナスした私の目標はまず原点復帰!そこに至るには決して楽なポイントではないが少しでもそこに近づきたいと意欲を燃やしていた。
しかし、前のめりになりすぎてしまって過剰な攻めをしても結果はついて来るはずもなく、空回りして前節の二の舞いにならないことにもあわせて注意しながら対局に入った。

1半荘目は+9.6Pの2着で終える。一度しかなかったがチャンス手もしっかりとツモアガりすることができたし、放銃もなくまずまずの手応えを感じることができた。
しかし続く2半荘目の開局の親番に、いきなり▲7,700の放銃からのスタートとなり、少し前節の試合展開が頭をよぎった。
「より集中して対局せねば」と心に言い聞かせて気を引き締め直し、その後は最後まで崩れることなく最終的にはトータル+4.8Pとなった。

結果としてみてみれば、目標には全く届くものではなかったが、とはいえ、今期ようやく念願のプラスで終えたことは少しホッとすることが出来た。
しかし我慢する局面は耐えることが出来ていたと思うが、加点のチャンスを逃してしまった場面も何度かあったとも感じたので、リーチ判断や押し引き判断は正解を導き出し続けるのは、困難なものではあると思うがもう少しアガりの精度をあげて残り2節を戦っていかねばと思う。

全体の結果はポイントこそマイナスしたものの、トータル+121.1Pで大西がしっかり首位をキープしている。
しかし4位まで20Pも差がなく、次節以降はさらに熱戦が予想される。

まだ大きな負債をかかえた私は、その渦中に割って入いっていくには遠い位置にいて前途遼遠ではあるが、最後まで諦めることなくしっかり上を目指して闘い抜きたいと思う。

Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 大西 義則 95.2 48.7 ▲ 22.8 121.1
2 河合 慎悟 ▲ 12.8 84.9 45.3 117.4
3 清水 哲也 ▲ 6.9 91.6 25.3 110.0
4 長谷川 弘 102.2 16.4 ▲ 16.6 102.0
5 富村 つぐみ ▲ 3.8 ▲ 2.6 76.1 69.7
6 大高坂 松城 8.3 41.5 6.2 56.0
7 高橋 侑希 54.0 ▲ 30.1 23.0 46.9
8 太田 充 ▲ 3.2 ▲ 3.1 38.3 32.0
9 堤 文吾 ▲ 50.6 ▲ 0.4 71.8 20.8
10 原田 知彦 35.6 1.8 ▲ 19.7 17.7
11 岡田 智和 43.2 ▲ 12.7 ▲ 14.1 16.4
12 鈴木 淳 29.7 ▲ 4.7 ▲ 18.8 6.2
13 鈴木 基芳 ▲ 9.0 32.3 ▲ 28.3 ▲ 5.0
14 山本 美文 ▲ 16.9 39.8 ▲ 33.7 ▲ 10.8
15 若松 正和 36.4 ▲ 46.1 ▲ 12.9 ▲ 22.6
16 斎藤 寛生 ▲ 23.6 11.2 ▲ 18.3 ▲ 30.7
17 岡本 丈司 ▲ 35.2 0.9 1.4 ▲ 32.9
18 永井 ゆうま ▲ 57.2 ▲ 34.8 19.8 ▲ 72.2
19 都築 友和 ▲ 12.3 ▲ 96.6 4.8 ▲ 104.1
20 花井 香央理 ▲ 9.5 ▲ 89.9 ▲ 16.7 ▲ 116.1
21 池沢 麻奈美 ▲ 80.2 ▲ 36.7 ▲ 25.8 ▲ 142.7
22 三谷 卓也 ▲ 10.8 ▲ 100.0 ▲ 100.0 ▲ 210.8
23 家田 みゆき ▲ 76.6 ▲ 53.4 ▲ 88.3 ▲ 218.3

中部プロリーグ レポート/第27期中部プロリーグ 第3節レポート

Aリーグ:大滝聡
第27期中部プロリーグも中盤戦となる第3節。
第1節では三戸が+108.2P 第2節では杉浦が+94.9Pと荒れた展開になったが、ポイント上位の2人が更にポイントを伸ばして決勝へと近づくのか?
それとも、前2節の様にポイントを大きく伸ばしてくる者が現れるのか、目が離せない。
三戸、杉浦と同卓する者は自分のポイントもさる事ながら、出来れば両者のポイントを少しでも削って混戦状態に持っていきたいところだ。
果たして結果はどうだったのであろう?
振り返ってみることにします。
1卓 杉浦、朝岡、山神、大滝、小野
1回戦が抜け番だった杉浦は2回戦からの対局。
いきなり▲26.9Pのラスをひき、今日は苦しい戦いになると思われたのだが、終わってみれば+6.8Pとポイントを微増して暫定首位の座をキープする事に成功。
私も同卓して感じたのだがとにかく粘り強いという印象。
ジリジリと点棒が削られる状態であっても、ジタバタせずに何とか放銃だけは回避しようという姿勢が見受けられた。
今日の様な後手にまわる展開の中、しっかりとプラスで終了した結果に杉浦自身も決勝への手応えを感じたのではなかろうか?
反対に前期優勝の小野が精彩を欠いている。
この日も▲25.9Pと3節続けてのマイナスで終えた。
「優勝した事がフロックと思われない様にこれからも精進していきたい。」と語ってくれた小野だが暫定14位と思いもよらぬ順位。
中部プロリーグにおいて、トントン拍子に昇級してAリーグにおいて優勝した小野。
リーグ戦において、ここまで苦しい戦いは初めての経験に違いない。
あと残り2節、小野の奮起に期待したい。
2卓 三戸、寺戸、森下、村瀬、菅野
杉浦同様、注目の三戸だがこの日も順調に+19.5Pとポイントを伸ばした。
卓のトップは+26.1Pの村瀬。
前2節思うような麻雀が打たせてもらえず下位に甘んじていた村瀬だが、やっとひと息つけるといった感じだろう。
森下についても触れておかなければならない。
第39期王位戦のタイトル獲得以来、数々のメディア対局で結果を残した森下だが地元中部プロリーグにおいての優勝はまだない。
決勝進出にはやや苦しい順位になってしまったが、アガリに向かう際の踏み込みが鋭くて力強い麻雀を見せて欲しい。
3卓 伊藤、佐藤、杉村、日下、土岐
結果だけ見てみると杉村が卓内トップとなる+19.9P
「今日の内容だったら40~50Pは勝っておきたかった。」と話した通り、最終戦の1人沈みのラスが痛すぎる。
決勝進出を見据える以上、トータルのポイントをプラスにしておきたかったというのが本音であろう。
ポイント上位の伊藤は+5.1Pとしっかりと浮きにまわった。
「今日はプラスで終えればいい。」と対局後に話していた姿には余裕すら感じられた。
佐藤も1回戦で▲62.4Pと大きなラスを引きながら、後半挽回しての▲9.6Pと踏み止まった。
以前の彼女ならズルズルと大敗してもおかしくはない。
ここ最近でのメンタル面での強化が着実に実を結んでいるようだ。
3節を消化して暫定3位までの杉浦、三戸、伊藤は中部プロリーグ優勝経験者。
リーグ戦での戦い方を熟知しているだけに上位陣の壁を崩すのは容易ではない。
しかし1節で+100P勝てる日もあれば▲100P叩く事もある。
私自身、残留を視野に入れた戦いになりそうだが、最後まで諦めずに目標を持って残り2節戦いたい。
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 杉浦 貴紀 23.7 94.9 6.8 125.4
2 三戸 亮祐 108.2 ▲ 10.3 19.5 117.4
3 伊藤 鉄也 22.4 47.2 5.1 74.7
4 佐藤 あいり 39.9 6.1 ▲ 9.6 36.4
5 寺戸 孝志 ▲ 3.5 13.7 8.0 18.2
6 朝岡 祐 23.2 ▲ 36.8 19.2 5.6
7 杉村 泰治 ▲ 64.7 28.5 19.9 ▲ 16.3
8 森下 剛任 18.6 ▲ 12.7 ▲ 27.1 ▲ 21.2
9 村瀬 寛光 ▲ 14.4 ▲ 48.5 26.1 ▲ 36.8
10 日下 健司 ▲ 65.8 13.4 13.0 ▲ 39.4
11 大滝 聡 ▲ 59.6 18.6 ▲ 8.4 ▲ 49.4
12 菅野 直 13.2 ▲ 38.2 ▲ 26.5 ▲ 51.5
13 山神 達也 ▲ 82.3 ▲ 19.2 8.3 ▲ 93.2
14 小野 雅峻 ▲ 29.0 ▲ 48.4 ▲ 25.9 ▲ 103.3
15 土岐 雄太 ▲ 58.4 ▲ 29.3 ▲ 28.4 ▲ 116.1

 
Bリーグ:林俊宏
偉大な麻雀プロへ
今節、中部本部の副本部長で鳳凰位リーグA1所属現九段古川孝次との対局となった。
以前も書いたが、古川の言葉で中部プロリーグ参戦を決意した私にとっては、今節の対局が楽しみでしょうがなかった。
むしろこの日の為に参戦していると言っても過言ではない。
開局早々、古川の先制リーチ。すぐに跳満をツモリアガった。
開かれた綺麗なホンイツの手牌。
さすがだと心に思った。
古川が中部本部で、いや麻雀界で残してきた功績はとても大きい。
阿佐田杯(第7期・第9期・第10期・第11期)
鳳凰位 3連覇(第16期・17期・18期)
麻雀戦国時代の当時、前人未到の鳳凰位3連覇で全国に古川孝次の名前を世に知らしめた。
古川の背中を追い、麻雀の世界に入る者。東京へ出て夢見る者。挫折する者。
その中の1人に私がいた。プロ連盟に入会した時は19期生。私もまた古川を追った者なのだ。
A1リーグの生配信や、鳳凰位決定戦などパソコンの画面越しでしか観る事の出来なかった古川の麻雀。
3連覇した時から腕は錆付いていなかった。きっと衰えはあるのだろうが、努力と抜群のセンスで、いまだに第一線で活躍をしている。本人は屈託のない笑顔で照れ笑いをする。数年前、同期のプロがこんな事を言った。
何故、こんなトッププロの対局をドームとかでやらないのだろう。きっとドームが満席になってもおかしくない程のタイトル戦だと思うんだけど。ドームは無理かもしれないけど、テレビではやって欲しいよね。
そんな話をしていたのを覚えている。現在、ニコ生で色々な麻雀動画が配信されている。閲覧者が1万人を超える番組も出てきた。
ひょっとしたら、この視聴者が3万人や4万人になった時、テレビでの配信やもっと増えたら、本当にドームなどでの開催も夢物語ではなくなるのではないか。そんな夢を魅させてくれる偉大なプロが古川孝次なのだ。
東1局鮮烈な跳満をツモった古川を見ながら、そんな事を思い出した。その日、1日ずっと古川の麻雀を食い入る様に魅入った。結果は古川の圧勝劇だが、まさしく横綱としての麻雀だった。
どうせ登るなら高い山を目指そう
14年前、鳳凰位3連覇した直後に古川から貰った色紙にそう書いてあった。
今でも大事に飾ってある。生まれて初めて貰った麻雀プロのサイン。
そこには、本物の麻雀プロの姿があった。私は今、高い山を目指している。古川の背中を追い続けて・・・。
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 古川 孝次 ▲ 13.5 39.6 64.6 90.7
2 金平 裕樹 15.8 ▲ 25.1 80.4 71.1
3 牛尾 信之 2.7 62.1 ▲ 0.3 64.5
4 浅野 文雅 17.0 17.9 23.5 58.4
5 安藤 大貴 53.7 ▲ 25.9 28.4 56.2
6 山本 拓哉 41.3 ▲ 0.8 7.2 47.7
7 加藤 泰史 ▲ 5.6 8.0 ▲ 4.9 ▲ 2.5
8 木村 東平 7.2 15.0 ▲ 26.7 ▲ 4.5
9 青山 大 ▲ 1.9 37.6 ▲ 54.7 ▲ 19.0
10 中谷 彰吾 ▲ 0.1 ▲ 4.9 ▲ 22.6 ▲ 27.6
11 林 俊宏 ▲ 4.3 ▲ 11.7 ▲ 29.7 ▲ 45.7
12 越川 清一 ▲ 81.6 36.0 ▲ 12.3 ▲ 57.9
13 太田 峻也 ▲ 44.1 ▲ 33.2 10.1 ▲ 67.2
14 鈴木 雄介 27.6 ▲ 31.3 ▲ 77.2 ▲ 80.9
15 掛水 洋徳 ▲ 129.2 ▲ 21.4 31.2 ▲ 119.4
16 大町 篤志 ▲ 56.0 ▲ 61.9 ▲ 17.0 ▲ 134.9

 
Cリーグ:都築友和
ちょうど折り返し地点であるこの第3節、前節に大きくマイナスした私の目標はまず原点復帰!そこに至るには決して楽なポイントではないが少しでもそこに近づきたいと意欲を燃やしていた。
しかし、前のめりになりすぎてしまって過剰な攻めをしても結果はついて来るはずもなく、空回りして前節の二の舞いにならないことにもあわせて注意しながら対局に入った。
1半荘目は+9.6Pの2着で終える。一度しかなかったがチャンス手もしっかりとツモアガりすることができたし、放銃もなくまずまずの手応えを感じることができた。
しかし続く2半荘目の開局の親番に、いきなり▲7,700の放銃からのスタートとなり、少し前節の試合展開が頭をよぎった。
「より集中して対局せねば」と心に言い聞かせて気を引き締め直し、その後は最後まで崩れることなく最終的にはトータル+4.8Pとなった。
結果としてみてみれば、目標には全く届くものではなかったが、とはいえ、今期ようやく念願のプラスで終えたことは少しホッとすることが出来た。
しかし我慢する局面は耐えることが出来ていたと思うが、加点のチャンスを逃してしまった場面も何度かあったとも感じたので、リーチ判断や押し引き判断は正解を導き出し続けるのは、困難なものではあると思うがもう少しアガりの精度をあげて残り2節を戦っていかねばと思う。
全体の結果はポイントこそマイナスしたものの、トータル+121.1Pで大西がしっかり首位をキープしている。
しかし4位まで20Pも差がなく、次節以降はさらに熱戦が予想される。
まだ大きな負債をかかえた私は、その渦中に割って入いっていくには遠い位置にいて前途遼遠ではあるが、最後まで諦めることなくしっかり上を目指して闘い抜きたいと思う。
Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 大西 義則 95.2 48.7 ▲ 22.8 121.1
2 河合 慎悟 ▲ 12.8 84.9 45.3 117.4
3 清水 哲也 ▲ 6.9 91.6 25.3 110.0
4 長谷川 弘 102.2 16.4 ▲ 16.6 102.0
5 富村 つぐみ ▲ 3.8 ▲ 2.6 76.1 69.7
6 大高坂 松城 8.3 41.5 6.2 56.0
7 高橋 侑希 54.0 ▲ 30.1 23.0 46.9
8 太田 充 ▲ 3.2 ▲ 3.1 38.3 32.0
9 堤 文吾 ▲ 50.6 ▲ 0.4 71.8 20.8
10 原田 知彦 35.6 1.8 ▲ 19.7 17.7
11 岡田 智和 43.2 ▲ 12.7 ▲ 14.1 16.4
12 鈴木 淳 29.7 ▲ 4.7 ▲ 18.8 6.2
13 鈴木 基芳 ▲ 9.0 32.3 ▲ 28.3 ▲ 5.0
14 山本 美文 ▲ 16.9 39.8 ▲ 33.7 ▲ 10.8
15 若松 正和 36.4 ▲ 46.1 ▲ 12.9 ▲ 22.6
16 斎藤 寛生 ▲ 23.6 11.2 ▲ 18.3 ▲ 30.7
17 岡本 丈司 ▲ 35.2 0.9 1.4 ▲ 32.9
18 永井 ゆうま ▲ 57.2 ▲ 34.8 19.8 ▲ 72.2
19 都築 友和 ▲ 12.3 ▲ 96.6 4.8 ▲ 104.1
20 花井 香央理 ▲ 9.5 ▲ 89.9 ▲ 16.7 ▲ 116.1
21 池沢 麻奈美 ▲ 80.2 ▲ 36.7 ▲ 25.8 ▲ 142.7
22 三谷 卓也 ▲ 10.8 ▲ 100.0 ▲ 100.0 ▲ 210.8
23 家田 みゆき ▲ 76.6 ▲ 53.4 ▲ 88.3 ▲ 218.3

第15期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第1節レポート

Aリーグ第1節:坂本誠裕

はじめまして、Aリーグレポート担当させていただきます坂本です。
あこがれのAリーグに緊張し、更にレポートまで担当なのでちゃんとこなせるか心配ですが、頑張りますのでよろしくお願いします。

まだ少し肌寒い中、第15期太閤位リーグ初節が始まりました。
A2卓(米川・藤川・貫上・坂本)
今回は覇王決勝進出の米川、覇王連覇の藤川、前回太閤位2位の貫上、自分だけが全く場違いな感じですが、胸を借りるつもりで挑みました。
団子状態で始まった東4局1本場
南家・米川が発五万を仕掛け、更に白中が見えず緊張が走ります。
そんな中、親 坂本

三万四万五万六万七万六索七索三筒四筒五筒九筒九筒九筒  ツモ六万  ドラ三筒

流石にリーチはしないものの、何時もならテンパイにとりそうな形でしたが、六万をはずし1シャンテン維持、そんな所に中をツモの声が、藤川が七対子ドラドラをアガリ、この勢いのまま初戦を制しました。
2回戦・3回戦は大きな動きはなく、3回戦終了時
貫上+27.5P 坂本+5.8P 藤川▲10.8P米川▲22.5Pで迎えた4回戦オーラス
米川33,300 藤川33,000 坂本30,500 貫上22,900
なんとかトータルプラスの貫上の1人沈みで終了したいところ、藤川の早い仕掛けに対し
北家 坂本

三索四索五索六索八索八索八索五筒六筒七筒  明カン二万 上向き二万 上向き二万 上向き二万 上向き  ドラ五索

これに対し米川から藤川の現物七索が出て坂本2,000のアガリで終了。
2,000ならロンされても大丈夫と見た米川の一打に、まだまだ自分の力不足を痛切に感じさせられました。

A1卓(花岡・仁科・辻本・森下)
太閤位決勝戦常連の花岡、Bリーグをぶっちぎりの通過をした森下の卓。
3回戦終了時
辻本+58.9P 森下+27.7P 花岡▲23.5P 仁科▲63.1P
こちらはかなりの乱打戦がくりひろげられた様
4回戦 花岡が東4局の親番で、5万点越えの貫禄のトップ目、流石に辻本の3連続トップは無理そうに見えました。
さらに、南3局 親仁科

六万八万二索二索五索五索五索六索七索八索六筒七筒八筒  ドラ六筒

これを辻本からアガリ12,000。
これで辻本のプラスは厳しいかとおもわれたが、ラス親でアガリを重ね、3連勝を決め+87.4Pの大幅プラスとなりました。
その中で印象に残ったのが、オーラス 親辻本

四万五万六万八万七索八索九索二筒二筒四筒五筒六筒七筒七筒  ドラ八万

ここから八万切りなのだが、リーチせずに次巡に三筒を引き入れて二筒を切りリーチ。
1位の花岡と数百点の状況、自分なら焦ってリーチをしてしまいそうな場面、辻本に聞いてみると、
白も見えてない状況だったので、三筒を引く以外のリーチは考えていませんでした」との事、こういった冷静な判断が今回の大幅なプラスを生んだと思いました。

 

Bリーグ第1節:吉田圭吾

1卓(吉田哲・松永・吉田圭・吉本)
2卓(上村・高谷・筒井・原田)
3卓(山室・中川・山中・掛樋)
4卓(中安・宮田・城・稲岡)

1卓1回戦東2局
南家、吉田が

五筒五筒五筒六筒七筒八筒九筒  ポン南南南  ポン四筒 上向き四筒 上向き四筒 上向き

このテンパイを入れるが親の松永のヤミテンに放銃。

一万二万三万五万六万七万七万八万八万九万九万二筒二筒  ロン四万

11,600のアガリとなりました。
これを含めアガリを重ねた松永が1回戦のトップを取り、連続を狙いにいきます。
しかし、2回戦、3回戦、4回戦と吉本が3連勝、そして、この日トータルトップに立ちました。3・4回戦は1人浮きでのトップとなり緒戦を大きく制しました。

2卓4回戦東4局
西家・原田がリーチ、南家・筒井がドラの二筒をポンと挟まれた親の高谷ですが、

六万七万九索九索五筒五筒五筒六筒六筒八筒八筒東東

ここから東をポン打六筒、ツモ五万六筒でテンパイ。九索が出てアガリ切りこの局を制しました。
もし私が打っていたらオリていたかもしれません。そんな局面で、高谷は自分のアガリにしたので、キレのある良いアガリだと思いました。
卓内では高谷がトップとなりました。今後に注目したいと思います。

 

C1リーグ前期第1節:伊原達矢

今期C1リーグのレポート担当となりました伊原達矢です。よろしくお願いします。
C1は半期の決戦で昇級人数が2人、降級人数が4人というシビアなリーグですので、第1節から重要な戦いとなります。

1卓(延原・秋山・川上・山神)
この卓は川上がオールプラスでまとめトップ、延原にとっては厳しいスタートとなりました。

2卓 (大橋・長野・赤木(由)・中野)
この卓は大橋が1人浮きのトップとなり、好調なスタートを切っています。

3卓 (伊原・長尾・赤木(里)・木下)
この卓は攻めが裏目に出てしまった伊原が1人マイナスという厳しい結果となりました。

4卓 (坂上・辻井・丸山・後藤)
この卓は大きなトップを2回取った丸山が1人浮きで好調なスタートとなりました。

4卓 (4回戦 南4局1本場 親坂上)
オーラストップで迎えた坂上の手牌は

一万二万六万六万九万二索二索八索八索九索九索四筒六筒  ドラ六筒

七対子、ドラ2の2シャンテンからドラを重ねて

六万六万六万二索二索二索八索八索二筒二筒三筒四筒五筒

タンヤオ、ドラ3のテンパイにたどり着くが、後藤が割り込んでホンイツ、発の5,200を辻井からロン。
残念ながら坂上の加点とはなりませんでした。
これで後藤は4回戦をプラスで終えることとなりました。

大きなプラス、マイナスの生まれた波乱の第1節となりましたが、
第2節からは、今回プラスの結果となった方も、マイナスだった方も昇級を見据えて
1戦、1戦大切にしていきましょう。

 

C2リーグ前期第1節:鎌田周平

花散らしの雨もあがり、初夏を思わせる陽気が漂い、また、新しいスタートを感じさせる雰囲気の中でリーグ戦はスタートしました。
年度始めになると、新しい生活へと踏み出す人も多いでしょう。
花冷えの時期を越え、青葉芽吹く季節と陽気が歩み出し、それが後押しをしてくれるかもしれません。ですが、時として立ち止まることもまた重要なのではないか、ということを考えさせられる内容を含んだ第一節となりました。

2卓(冨田・南田・中島・土田)
東3局の出来事です。トップは4万点オーバーの土田。この時点での冨田は20,500点持ちのラス目。
配牌はチンイツの見える牌姿。8巡目で3シャンテン。

一索二索五索一筒三筒四筒六筒六筒七筒八筒八筒九筒九筒  ドラ六索

次の9巡目で親の中島からリーチがかかります。
リーチ宣言牌は四筒。中島の河にソーズは0枚、第一打は八筒
以降はマンズが一万二万四万七万と字牌が3枚散らばっている状態です。
同巡目に冨田は五筒を引き込み二索を切ります。そして10巡目にも五筒を引き込み一索を切り1シャンテンに。

五索一筒三筒四筒五筒五筒六筒六筒七筒八筒八筒九筒九筒

そして11、12巡目と安牌をツモ切った後、13巡目に上家の土田から七筒が出ます。
ここで七筒八筒九筒とチーして五索を切れば、牌姿は

一筒三筒四筒五筒五筒六筒六筒七筒八筒九筒  チー七筒 左向き八筒 上向き九筒 上向き

こうなり、受けの広いチンイツの1シャンテンとなります。
二筒がチーもしくはツモることができれば高目一通付きの跳満テンパイですし、現物の四筒七筒がチーできても一筒を落としての三筒六筒九筒3面待ちのテンパイとなります。
ですが、冨田は七筒をチーすることなく、七索を引き入れて現物の四筒を落としてオリる選択をしました。
結果、親の中島は四索をツモっての2,600オールのアガりとなります。

七万八万九万四索六索七索八索九索九索九索六筒七筒八筒  ツモ四索  ドラ六索

仮に13巡目で冨田が七筒をチーして五索を落としていれば、3,900点の直撃を受けていたことになります。

ラス目からチンイツのアガリを目指して一索二索を切り、前へ出る一方で、当たりの可能性が高いと思われる五索は切らないというということ。
この局から、前へ進むだけではなく、時には立ち止まることも重要であるという事の一端を垣間見た気がしました。

関西プロリーグ レポート/第15期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第1節レポート

Aリーグ第1節:坂本誠裕
はじめまして、Aリーグレポート担当させていただきます坂本です。
あこがれのAリーグに緊張し、更にレポートまで担当なのでちゃんとこなせるか心配ですが、頑張りますのでよろしくお願いします。
まだ少し肌寒い中、第15期太閤位リーグ初節が始まりました。
A2卓(米川・藤川・貫上・坂本)
今回は覇王決勝進出の米川、覇王連覇の藤川、前回太閤位2位の貫上、自分だけが全く場違いな感じですが、胸を借りるつもりで挑みました。
団子状態で始まった東4局1本場
南家・米川が発五万を仕掛け、更に白中が見えず緊張が走ります。
そんな中、親 坂本
三万四万五万六万七万六索七索三筒四筒五筒九筒九筒九筒  ツモ六万  ドラ三筒
流石にリーチはしないものの、何時もならテンパイにとりそうな形でしたが、六万をはずし1シャンテン維持、そんな所に中をツモの声が、藤川が七対子ドラドラをアガリ、この勢いのまま初戦を制しました。
2回戦・3回戦は大きな動きはなく、3回戦終了時
貫上+27.5P 坂本+5.8P 藤川▲10.8P米川▲22.5Pで迎えた4回戦オーラス
米川33,300 藤川33,000 坂本30,500 貫上22,900
なんとかトータルプラスの貫上の1人沈みで終了したいところ、藤川の早い仕掛けに対し
北家 坂本
三索四索五索六索八索八索八索五筒六筒七筒  明カン二万 上向き二万 上向き二万 上向き二万 上向き  ドラ五索
これに対し米川から藤川の現物七索が出て坂本2,000のアガリで終了。
2,000ならロンされても大丈夫と見た米川の一打に、まだまだ自分の力不足を痛切に感じさせられました。
A1卓(花岡・仁科・辻本・森下)
太閤位決勝戦常連の花岡、Bリーグをぶっちぎりの通過をした森下の卓。
3回戦終了時
辻本+58.9P 森下+27.7P 花岡▲23.5P 仁科▲63.1P
こちらはかなりの乱打戦がくりひろげられた様
4回戦 花岡が東4局の親番で、5万点越えの貫禄のトップ目、流石に辻本の3連続トップは無理そうに見えました。
さらに、南3局 親仁科
六万八万二索二索五索五索五索六索七索八索六筒七筒八筒  ドラ六筒
これを辻本からアガリ12,000。
これで辻本のプラスは厳しいかとおもわれたが、ラス親でアガリを重ね、3連勝を決め+87.4Pの大幅プラスとなりました。
その中で印象に残ったのが、オーラス 親辻本
四万五万六万八万七索八索九索二筒二筒四筒五筒六筒七筒七筒  ドラ八万
ここから八万切りなのだが、リーチせずに次巡に三筒を引き入れて二筒を切りリーチ。
1位の花岡と数百点の状況、自分なら焦ってリーチをしてしまいそうな場面、辻本に聞いてみると、
白も見えてない状況だったので、三筒を引く以外のリーチは考えていませんでした」との事、こういった冷静な判断が今回の大幅なプラスを生んだと思いました。
 
Bリーグ第1節:吉田圭吾
1卓(吉田哲・松永・吉田圭・吉本)
2卓(上村・高谷・筒井・原田)
3卓(山室・中川・山中・掛樋)
4卓(中安・宮田・城・稲岡)
1卓1回戦東2局
南家、吉田が
五筒五筒五筒六筒七筒八筒九筒  ポン南南南  ポン四筒 上向き四筒 上向き四筒 上向き
このテンパイを入れるが親の松永のヤミテンに放銃。
一万二万三万五万六万七万七万八万八万九万九万二筒二筒  ロン四万
11,600のアガリとなりました。
これを含めアガリを重ねた松永が1回戦のトップを取り、連続を狙いにいきます。
しかし、2回戦、3回戦、4回戦と吉本が3連勝、そして、この日トータルトップに立ちました。3・4回戦は1人浮きでのトップとなり緒戦を大きく制しました。
2卓4回戦東4局
西家・原田がリーチ、南家・筒井がドラの二筒をポンと挟まれた親の高谷ですが、
六万七万九索九索五筒五筒五筒六筒六筒八筒八筒東東
ここから東をポン打六筒、ツモ五万六筒でテンパイ。九索が出てアガリ切りこの局を制しました。
もし私が打っていたらオリていたかもしれません。そんな局面で、高谷は自分のアガリにしたので、キレのある良いアガリだと思いました。
卓内では高谷がトップとなりました。今後に注目したいと思います。
 
C1リーグ前期第1節:伊原達矢
今期C1リーグのレポート担当となりました伊原達矢です。よろしくお願いします。
C1は半期の決戦で昇級人数が2人、降級人数が4人というシビアなリーグですので、第1節から重要な戦いとなります。
1卓(延原・秋山・川上・山神)
この卓は川上がオールプラスでまとめトップ、延原にとっては厳しいスタートとなりました。
2卓 (大橋・長野・赤木(由)・中野)
この卓は大橋が1人浮きのトップとなり、好調なスタートを切っています。
3卓 (伊原・長尾・赤木(里)・木下)
この卓は攻めが裏目に出てしまった伊原が1人マイナスという厳しい結果となりました。
4卓 (坂上・辻井・丸山・後藤)
この卓は大きなトップを2回取った丸山が1人浮きで好調なスタートとなりました。
4卓 (4回戦 南4局1本場 親坂上)
オーラストップで迎えた坂上の手牌は
一万二万六万六万九万二索二索八索八索九索九索四筒六筒  ドラ六筒
七対子、ドラ2の2シャンテンからドラを重ねて
六万六万六万二索二索二索八索八索二筒二筒三筒四筒五筒
タンヤオ、ドラ3のテンパイにたどり着くが、後藤が割り込んでホンイツ、発の5,200を辻井からロン。
残念ながら坂上の加点とはなりませんでした。
これで後藤は4回戦をプラスで終えることとなりました。
大きなプラス、マイナスの生まれた波乱の第1節となりましたが、
第2節からは、今回プラスの結果となった方も、マイナスだった方も昇級を見据えて
1戦、1戦大切にしていきましょう。
 
C2リーグ前期第1節:鎌田周平
花散らしの雨もあがり、初夏を思わせる陽気が漂い、また、新しいスタートを感じさせる雰囲気の中でリーグ戦はスタートしました。
年度始めになると、新しい生活へと踏み出す人も多いでしょう。
花冷えの時期を越え、青葉芽吹く季節と陽気が歩み出し、それが後押しをしてくれるかもしれません。ですが、時として立ち止まることもまた重要なのではないか、ということを考えさせられる内容を含んだ第一節となりました。
2卓(冨田・南田・中島・土田)
東3局の出来事です。トップは4万点オーバーの土田。この時点での冨田は20,500点持ちのラス目。
配牌はチンイツの見える牌姿。8巡目で3シャンテン。
一索二索五索一筒三筒四筒六筒六筒七筒八筒八筒九筒九筒  ドラ六索
次の9巡目で親の中島からリーチがかかります。
リーチ宣言牌は四筒。中島の河にソーズは0枚、第一打は八筒
以降はマンズが一万二万四万七万と字牌が3枚散らばっている状態です。
同巡目に冨田は五筒を引き込み二索を切ります。そして10巡目にも五筒を引き込み一索を切り1シャンテンに。
五索一筒三筒四筒五筒五筒六筒六筒七筒八筒八筒九筒九筒
そして11、12巡目と安牌をツモ切った後、13巡目に上家の土田から七筒が出ます。
ここで七筒八筒九筒とチーして五索を切れば、牌姿は
一筒三筒四筒五筒五筒六筒六筒七筒八筒九筒  チー七筒 左向き八筒 上向き九筒 上向き
こうなり、受けの広いチンイツの1シャンテンとなります。
二筒がチーもしくはツモることができれば高目一通付きの跳満テンパイですし、現物の四筒七筒がチーできても一筒を落としての三筒六筒九筒3面待ちのテンパイとなります。
ですが、冨田は七筒をチーすることなく、七索を引き入れて現物の四筒を落としてオリる選択をしました。
結果、親の中島は四索をツモっての2,600オールのアガりとなります。
七万八万九万四索六索七索八索九索九索九索六筒七筒八筒  ツモ四索  ドラ六索
仮に13巡目で冨田が七筒をチーして五索を落としていれば、3,900点の直撃を受けていたことになります。
ラス目からチンイツのアガリを目指して一索二索を切り、前へ出る一方で、当たりの可能性が高いと思われる五索は切らないというということ。
この局から、前へ進むだけではなく、時には立ち止まることも重要であるという事の一端を垣間見た気がしました。

第14期北陸リーグ 第2節レポート

第2節組み合わせ(敬称略)

1卓木戸プロ×安城プロ×山川×島
2卓後藤プロ×押川×小泉×窪田
3卓本田プロ×木下×北川×光岡
4卓志多木プロ×久々湊×久保×吉田
5卓濱平プロ×平澤×栗野×森田

1卓での対局となった私は、第2節からの戦いとなった。
勝又プロをゲストとした1節で、良い刺激を受けてモチベーションも上がっている方々に、気持ちで負けないように気を引き締めて対局に臨んだ。

1回戦・2回戦と山川さんが勝負手をアガリ場をリードする展開。
私を含む3名はアガリはするものの、継続したアガリが無く、どちらかといえば小場よりで、打点というよりか局を流すアガリが多い。

2回戦
南1局南家

五万六万二索二索四索五索六索四筒五筒六筒七筒八筒九筒  ツモ四万  ドラ六万

四万七万が4枚切れの状態で、4枚目の七万の2,000点をスルー。その後仕掛けも入り、親の山川さんのリーチが来るも、なんとか2,000・4,000のツモアガリ。
この半荘はこのアガリしかなかったが2着で終了。この時のヤミテンの判断やスルーの判断の優劣が難しかったのだが良い結果となりホッとした。

更に3回戦では、小場を制して小さいながらもトップを取り最終戦へ。

4回戦南4局北家25600点

一万二万二万三万三万四索五索六索三筒三筒七筒八筒九筒  リーチ  ツモ一万  ドラ八万

この1,300・2,600のアガリで3着ではあるが30,800点の浮きになり、今節3-2-1-3で+18.2Pで終了となった。

今節私は親でのアガリがあまりなく、打点もそんなに高くないものの、ヤミや仕掛けの細かいアガリで他家の親も流せた事が勝因だと思う。だがそのような麻雀はポイントを守れる事はあっても、ポイントを稼ぐ事は難しいだろう。

全体のポイントを見てみると、やはり上位陣の安定感が目立つ。
栗野さん、押川さん、本田プロもポイントを伸ばした。
1節目では不調だった、窪田さん、島さん、森田さんもポイントのプラスに戻しており、まだまだ誰が抜け出すか分からない展開になっている。

1節目、2節目のポイントの動きを見てみると、各卓の1人不調者が狙われ、2人ないし3人がポイントを奪い合う様な形になっている。
狙われる立場になると一層厳しい戦いになる。次回はこのようなポイントの動きにも注目すると面白いだろう。

今期はもしかしたら決勝ボーダーが高めになるのではないかと予測している。
次回はポイントを守るのでなく、叩けるような戦い方をしたいと思う。

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 栗野 健翔 一般 61.6 27.9  

 

 

89.5
2 光岡 大幸 一般 56.0 21.9  

 

 

77.9
3 木戸 僚之 プロ 55.5 18.2  

 

 

73.7
4 押川 憲一 一般 53.1 3.9  

 

 

57.0
5 本田 朋広 プロ 31.8 24.7  

 

 

56.5
6 久保 智央 一般 ▲ 26.0 55.6  

 

 

29.6
7 小泉 陽平 一般 37.6 ▲ 14.5  

 

 

23.1
8 濱平 光朗 プロ 57.5 ▲ 36.5  

 

 

21.0
9 窪田 一彦 一般 ▲ 20.6 33.7  

 

 

13.1
10 島 隆浩 一般 ▲ 15.9 22.6  

 

 

6.7
11 森田 有一 一般 ▲ 26.4 32.6  

 

 

6.2
12 平澤 憲一 一般 27.2 ▲ 44.0  

 

 

▲ 16.8
13 久々湊 康雄 一般 ▲ 26.2 ▲ 18.0  

 

 

▲ 44.2
14 志多木 健 プロ ▲ 2.4 ▲ 42.6  

 

 

▲ 45.0
15 吉田 健彦 一般 ▲ 53.8 5.0  

 

 

▲ 48.8
16 北川 光 一般 ▲ 52.2 ▲ 2.2  

 

 

▲ 54.4
17 安城 るい プロ 18.4 ▲ 75.4  

 

 

▲ 57.0
18 後藤 正博 プロ ▲ 52.5 ▲ 23.1  

 

 

▲ 75.6
19 木下 玄基 一般 ▲ 30.6 ▲ 46.4  

 

 

▲ 77.0
20 山川 眞一郎 一般 ▲ 92.1 11.6  

 

 

▲ 80.5

北陸リーグ レポート/第14期北陸リーグ 第2節レポート

第2節組み合わせ(敬称略)
1卓木戸プロ×安城プロ×山川×島
2卓後藤プロ×押川×小泉×窪田
3卓本田プロ×木下×北川×光岡
4卓志多木プロ×久々湊×久保×吉田
5卓濱平プロ×平澤×栗野×森田
1卓での対局となった私は、第2節からの戦いとなった。
勝又プロをゲストとした1節で、良い刺激を受けてモチベーションも上がっている方々に、気持ちで負けないように気を引き締めて対局に臨んだ。
1回戦・2回戦と山川さんが勝負手をアガリ場をリードする展開。
私を含む3名はアガリはするものの、継続したアガリが無く、どちらかといえば小場よりで、打点というよりか局を流すアガリが多い。
2回戦
南1局南家
五万六万二索二索四索五索六索四筒五筒六筒七筒八筒九筒  ツモ四万  ドラ六万
四万七万が4枚切れの状態で、4枚目の七万の2,000点をスルー。その後仕掛けも入り、親の山川さんのリーチが来るも、なんとか2,000・4,000のツモアガリ。
この半荘はこのアガリしかなかったが2着で終了。この時のヤミテンの判断やスルーの判断の優劣が難しかったのだが良い結果となりホッとした。
更に3回戦では、小場を制して小さいながらもトップを取り最終戦へ。
4回戦南4局北家25600点
一万二万二万三万三万四索五索六索三筒三筒七筒八筒九筒  リーチ  ツモ一万  ドラ八万
この1,300・2,600のアガリで3着ではあるが30,800点の浮きになり、今節3-2-1-3で+18.2Pで終了となった。
今節私は親でのアガリがあまりなく、打点もそんなに高くないものの、ヤミや仕掛けの細かいアガリで他家の親も流せた事が勝因だと思う。だがそのような麻雀はポイントを守れる事はあっても、ポイントを稼ぐ事は難しいだろう。
全体のポイントを見てみると、やはり上位陣の安定感が目立つ。
栗野さん、押川さん、本田プロもポイントを伸ばした。
1節目では不調だった、窪田さん、島さん、森田さんもポイントのプラスに戻しており、まだまだ誰が抜け出すか分からない展開になっている。
1節目、2節目のポイントの動きを見てみると、各卓の1人不調者が狙われ、2人ないし3人がポイントを奪い合う様な形になっている。
狙われる立場になると一層厳しい戦いになる。次回はこのようなポイントの動きにも注目すると面白いだろう。
今期はもしかしたら決勝ボーダーが高めになるのではないかと予測している。
次回はポイントを守るのでなく、叩けるような戦い方をしたいと思う。

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 栗野 健翔 一般 61.6 27.9       89.5
2 光岡 大幸 一般 56.0 21.9       77.9
3 木戸 僚之 プロ 55.5 18.2       73.7
4 押川 憲一 一般 53.1 3.9       57.0
5 本田 朋広 プロ 31.8 24.7       56.5
6 久保 智央 一般 ▲ 26.0 55.6       29.6
7 小泉 陽平 一般 37.6 ▲ 14.5       23.1
8 濱平 光朗 プロ 57.5 ▲ 36.5       21.0
9 窪田 一彦 一般 ▲ 20.6 33.7       13.1
10 島 隆浩 一般 ▲ 15.9 22.6       6.7
11 森田 有一 一般 ▲ 26.4 32.6       6.2
12 平澤 憲一 一般 27.2 ▲ 44.0       ▲ 16.8
13 久々湊 康雄 一般 ▲ 26.2 ▲ 18.0       ▲ 44.2
14 志多木 健 プロ ▲ 2.4 ▲ 42.6       ▲ 45.0
15 吉田 健彦 一般 ▲ 53.8 5.0       ▲ 48.8
16 北川 光 一般 ▲ 52.2 ▲ 2.2       ▲ 54.4
17 安城 るい プロ 18.4 ▲ 75.4       ▲ 57.0
18 後藤 正博 プロ ▲ 52.5 ▲ 23.1       ▲ 75.6
19 木下 玄基 一般 ▲ 30.6 ▲ 46.4       ▲ 77.0
20 山川 眞一郎 一般 ▲ 92.1 11.6       ▲ 80.5

Mr.Xの連盟Weekly!

 

100

【プロリーグ規定の改正】

プロリーグでは今期より「牌を3牌以上こぼした場合、一局アガリ放棄とする」
という罰則規定が採用された。
説明するまでもないけど、牌が見えてしまえば、ゲーム性を大きく損なってしまうことになる。麻雀牌は一種類4枚ずつしかないから、時には重大な影響を及ぼすこともあるよな。
昔は自分の手牌を見せてしまったときも、相手に対して謝れ、と教わったものだ。

 

 

写真は今年A2に昇級を決めた、西川淳だ。

100

この方は「とにかく牌をこぼさない」ということを強く意識して対局に臨んでいるそうで、
チャンピオンズリーグで優勝したときのインタビューでは…

《チャンピオンズリーグ優勝インタビューより抜粋》インタビュアー:桜井紘己

桜井「では決勝戦を通じて、一番良かった点と悪かった点を教えてください」

西川「良かった点は、いいメンバーと打てたということかな」

桜井「具体的には?」

西川「なんていうのかな、これは1つの例に過ぎないんだけど、決勝戦を通じて誰1人牌をこぼさなかったとかね」

桜井「ほう」

西川「誰もこぼさないってすごいことだと思うのよ。プロなら当たり前かもしれないけど」

こう語っている。

ただし「全員が恐る恐るといったモーションで牌を打ち出すのは味気ない」
「プロならカッコ良く打牌して欲しい!」
そういった意見も聞こえてくる。
確かに、指先から感情が伝わってくるようなスリリングな対局を視聴者は期待しているのは事実だ。

最初から牌を積まなければ…
すべてネットで対局すれば…

このような言葉を言われてしまっては、プロ雀士の存在意義がなくなってしまう。
最低限のマナーは守った上で、対局を行ってほしい。

 

 

 

 

100

 

いや、山井プロの画像に悪意はないぞ(笑)
麻雀プロという職業は腰への負担が大きいんだ。
足を組むと負担が軽減されるということもあるから、気心知れた相手との対局なら、一言かければ許してくれるだろう。

 

 

【チームHELLニア】
腰と言えば、初回のプロリーグを別日対局でおこなった佐々木寿人はヘルニアと診断を受けたらしい。
たまたま、チームの先輩である前原雄大もヘルニアの経験者で、色々とお世話になっているらしい。
この日も腰への負担を考え、半荘4回で稽古を終えて、食事に向かう。
ヨロヨロと老人のようなスピードで歩く佐々木寿人を気遣って…

 

100

 

と思いきや、

 

100
100
100
100

 

目的地のとんかつ屋には前原が1着でゴール!
その差約10馬身!
(1馬身は約2.4m)
実に厳しいチームだ…
チームメイトが2人しかいないのも頷ける。

 

【ゆーみん】
魚谷侑未が戦術書を出版するようだ。

100

女流の間では凄すぎる成績を残している魚谷の思考を知ることができるかも。要check

 

【壮絶なバトル】
吉野「古橋さん今日は語り明かしましょう」

古橋「BATTLEならいいぜ」

吉野「お願いします!背中借ります!」

 

100

 

吉野「Yo! check it up!要check it up!yeah オレは石川生まれ、石川育ち!隣の村まで大体友達!7年間リーグが大体同じ~・・・・・♪」

 

100

 

古橋「チェケチェケyeah 俺は静岡生まれ!静岡育ち!モチヅキ、サルカワ、ヒヨシ、トモダチ!後輩よりも先輩大好き!・・・・・♪」

吉野「HEY!仕事欲しいYo!」

古橋「Yo!よ!吉野!お前降級したからダメYo!しかもオレに言うな会長にyeah~」

吉野「yeahないYoーーー! 」

100
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プロ雀士コラム/Mr.Xの連盟Weekly!

 

100

【プロリーグ規定の改正】
プロリーグでは今期より「牌を3牌以上こぼした場合、一局アガリ放棄とする」
という罰則規定が採用された。
説明するまでもないけど、牌が見えてしまえば、ゲーム性を大きく損なってしまうことになる。麻雀牌は一種類4枚ずつしかないから、時には重大な影響を及ぼすこともあるよな。
昔は自分の手牌を見せてしまったときも、相手に対して謝れ、と教わったものだ。
 
 
写真は今年A2に昇級を決めた、西川淳だ。

100

この方は「とにかく牌をこぼさない」ということを強く意識して対局に臨んでいるそうで、
チャンピオンズリーグで優勝したときのインタビューでは…
《チャンピオンズリーグ優勝インタビューより抜粋》インタビュアー:桜井紘己
桜井「では決勝戦を通じて、一番良かった点と悪かった点を教えてください」
西川「良かった点は、いいメンバーと打てたということかな」
桜井「具体的には?」
西川「なんていうのかな、これは1つの例に過ぎないんだけど、決勝戦を通じて誰1人牌をこぼさなかったとかね」
桜井「ほう」
西川「誰もこぼさないってすごいことだと思うのよ。プロなら当たり前かもしれないけど」
こう語っている。
ただし「全員が恐る恐るといったモーションで牌を打ち出すのは味気ない」
「プロならカッコ良く打牌して欲しい!」
そういった意見も聞こえてくる。
確かに、指先から感情が伝わってくるようなスリリングな対局を視聴者は期待しているのは事実だ。
最初から牌を積まなければ…
すべてネットで対局すれば…
このような言葉を言われてしまっては、プロ雀士の存在意義がなくなってしまう。
最低限のマナーは守った上で、対局を行ってほしい。
 
 
 
 

100

 
いや、山井プロの画像に悪意はないぞ(笑)
麻雀プロという職業は腰への負担が大きいんだ。
足を組むと負担が軽減されるということもあるから、気心知れた相手との対局なら、一言かければ許してくれるだろう。
 
 
【チームHELLニア】
腰と言えば、初回のプロリーグを別日対局でおこなった佐々木寿人はヘルニアと診断を受けたらしい。
たまたま、チームの先輩である前原雄大もヘルニアの経験者で、色々とお世話になっているらしい。
この日も腰への負担を考え、半荘4回で稽古を終えて、食事に向かう。
ヨロヨロと老人のようなスピードで歩く佐々木寿人を気遣って…
 

100

 
と思いきや、
 

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目的地のとんかつ屋には前原が1着でゴール!
その差約10馬身!
(1馬身は約2.4m)
実に厳しいチームだ…
チームメイトが2人しかいないのも頷ける。
 
【ゆーみん】
魚谷侑未が戦術書を出版するようだ。

100

女流の間では凄すぎる成績を残している魚谷の思考を知ることができるかも。要check
 
【壮絶なバトル】
吉野「古橋さん今日は語り明かしましょう」
古橋「BATTLEならいいぜ」
吉野「お願いします!背中借ります!」
 

100

 
吉野「Yo! check it up!要check it up!yeah オレは石川生まれ、石川育ち!隣の村まで大体友達!7年間リーグが大体同じ~・・・・・♪」
 

100

 
古橋「チェケチェケyeah 俺は静岡生まれ!静岡育ち!モチヅキ、サルカワ、ヒヨシ、トモダチ!後輩よりも先輩大好き!・・・・・♪」
吉野「HEY!仕事欲しいYo!」
古橋「Yo!よ!吉野!お前降級したからダメYo!しかもオレに言うな会長にyeah~」
吉野「yeahないYoーーー! 」

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第27期中部プロリーグ 第2節レポート

Aリーグ:大滝聡

三寒四温という言葉がまさにピッタリ当てはまる、そんな3月の中旬。中部プロリーグ第2節が開催されました。

今節より最終節にあたる第5節までの対局の組み合わせが変更となり、5人打ちでの対局となりました。
当たり前の事ではあるが同じ面子で4回戦、対局するのとは違い、毎回面子が1人入れ替わる。
これが今期、戦っていく上での1つのポイントになりそうだ。

麻雀には打ち手のフォームというものが存在するが、攻撃型・守備型・面前重視型・速攻型・自在型(バランス型)私がざっと思い浮かんだだけでも様々な型がある。
もちろん1人の打ち手を1つの型に当てはめる事など出来ないし、同じようなタイプの打ち手であっても個人の雀力の違いや当日の調子次第で展開や内容はガラリと変化するものだ。
同じ面子で対局しても麻雀というものの性質上、毎回違う結果をもたらす。
面子が変わればなおさらである。

普段、決勝戦や自分の対局が早く終わった際にしか観戦出来ないものが抜け番の時間にする事が出来る。
自分は昇級したばかりで未対戦の方も何名かいる。
今後戦っていく相手を知る為にも勉強させてもらう為にも有意義な時間を使いたいと思う。

1卓 杉村・菅野・朝岡・小野・杉浦

この日の主役は何と言っても杉浦。4連勝こそならなかったものの、4回戦もきっちりと浮いてのトータル+94.9Pと存在感を見せつけた。
前節からの巻き返しに注目していた杉村だが+25.5Pと挽回してみせた。
今節の杉浦の様な好調者がいると、それに巻き込まれて同卓者はマイナスで終わりそうなものだが何とか離されずにスコアを残す。
杉村の地力を再確認した。逆に、前期優勝の小野は前節に続いてのマイナスとなり、厳しいポジションとなった。

2卓 土岐・大滝・寺戸・三戸・森下
2回戦から対局の土岐がアガリの回数こそ少ないものの、親番で本手を決めての2連勝。
逆に後半戦は後手にまわる展開が続き、前半戦のプラスを吐き出すだけに留まらず、▲29.3Pと悔しい結果となった。
土岐自身、もう少しやれたはずといったもどかしさが残ったのではなかろうか?

3卓 佐藤・村瀬・山神・伊藤・日下
1回戦、2回戦と連続ラスの伊藤であったが、後半戦は1人浮きの2連勝で卓内トップの+47.2Pで締めくくった。
優勝経験もある伊藤の長所はAルールにおける素点の叩き方にあると思う。
最終節にゴボウ抜きで決勝進出を決めた記憶も新しい。このまま勢いにのってくのか?
来節以降も注目したい。

第2節を終えて、杉浦・三戸が頭一つ抜け出す展開となった今期のAリーグ。皆が目指すものは決勝の舞台。
まだまだ全員にチャンスが残されているし、私自身もこれからだという気持ちでいる。来節も胸を借りるつもりで自分らしい自然なフォームで対局に臨みたいと思う。

Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 杉浦 貴紀 23.7 94.9 118.6
2 三戸 亮祐 108.2 ▲ 10.3 97.9
3 伊藤 鉄也 22.4 47.2 69.6
4 佐藤 あいり 39.9 6.1 46.0
5 寺戸 孝志 ▲ 3.5 13.7 10.2
6 森下 剛任 18.6 ▲ 12.7 5.9
7 朝岡 祐 23.2 ▲ 36.8 ▲ 13.6
8 菅野 直 13.2 ▲ 38.2 ▲ 25.0
9 杉村 泰治 ▲ 64.7 28.5 ▲ 36.2
10 大滝 聡 ▲ 59.6 18.6 ▲ 41.0
11 日下 健司 ▲ 65.8 13.4 ▲ 52.4
12 村瀬 寛光 ▲ 14.4 ▲ 48.5 ▲ 62.9
13 小野 雅峻 ▲ 29.0 ▲ 48.4 ▲ 77.4
14 土岐 雄太 ▲ 58.4 ▲ 29.3 ▲ 87.7
15 山神 達也 ▲ 82.3 ▲ 19.2 ▲ 101.5

 

Bリーグ:林俊宏

「時の運」

先日鳳凰位戦で決勝の解説で言われた言葉である。
勝負事には運否天賦は付き物なのは、誰もが味わった事のある出来事であろう。
中部プロリーグ第2節の日、名古屋には多くの観光客が溢れ、街中がごった返していた。
この日は名古屋ウィメンズマラソンで、リオデジャネイロ五輪最終選考会を兼ねたレースが行われたのだ。
候補となる日本人選手は2位と3位だったのだがレース史上空前のデットヒートとなり、その差はわずか1秒だった。
五輪への切符は2位の選手が獲得濃厚と翌日のニュースや新聞は伝えた。
たったの1秒。100メートル走ではなく42.195キロメートルでの1秒差。
こんなにも大きな大きな1秒があるのだろか。
私達麻雀プロも半年間のリーグ戦を打ち終わった時に100点差で負ける時がある。
勝者がいれば敗者が存在するのだが、この重みは各々だ。私達競技者として衝撃の出来事だった。

「勝って騒がれるより負けて騒がれる力士をめざせ!」

こちらはある、偉大な力士が言われた言葉である。
この言葉を聞いたとき、自分もそんな麻雀プロをめざしてみたいと思った。
意義深い言葉である。
まずは、結果を出すのは必須だし当然過程も大事なのだ。
絶対的王者というものはそういうものだと考えている。どの競技もトップアスリート達は当たり前のように勝ち続け結果を残し続けているが、それは途方もない努力の賜物なのだ。
プロ野球でヒットを打ち続けている選手が1日に3三振をしたら翌日にはニュースになる。オリンピックで金メダル確実と言われる柔道の選手が1回戦で負けたら翌日、日本中が落胆する。
その舞台に立つだけでも偉業な事なのだが、様々な競争に勝ち続けてきたにも関わらず一度の敗戦で騒がれてしまうのだ。
麻雀という競技はいつも勝ち続け常勝というのが非常に難しい競技である。

技術、知識、精神力、体力、集中力、間合い、駆け引き、戦略、我慢、勇気、経験、執念、覚悟。
有りとあらゆる要素が必要なのだが、何か1つでも欠けた時、敗北がやってくるのである。
故に一流のアスリートや棋士達は、試合当日へ体調やモチベーションをマックスに持ってくるのだ。
何故負けたのか?
もし、この理由が分からない若手プロがいたのなら今一度、稽えて欲しい。
そして、多くの負けの苦渋を知り勝ちへ貪欲になって欲しいと思う。
順風満帆に勝ち続ける人はいないのだから、例え負けてもいいし効率が悪く遠回りしてもいいのだ。
上に記した内容だけではなく麻雀プロとしてのプロセスを細分化して、勝利への道筋を確立していって欲しい。
きっと、この中部プロリーグからいずれ大きな舞台で闘う若手プロが現れるだろう。

麻雀プロにはマラソンのようなゴールはないと思っている。

ゴールがないからこそ、そんな時に勝って騒がれるより負けて騒がれるプロへと育っていってほしいと思う春の1日であった。

Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 牛尾 信之 2.7 62.1 64.8
2 山本 拓哉 41.3 ▲ 0.8 40.5
3 青山 大 ▲ 1.9 37.6 35.7
4 浅野 文雅 17.0 17.9 34.9
5 安藤 大貴 53.7 ▲ 25.9 27.8
6 古川 孝次 ▲ 13.5 39.6 26.1
7 木村 東平 7.2 15.0 22.2
8 加藤 泰史 ▲ 5.6 8.0 2.4
9 鈴木 雄介 27.6 ▲ 31.3 ▲ 3.7
10 中谷 彰吾 ▲ 0.1 ▲ 4.9 ▲ 5.0
11 金平 裕樹 15.8 ▲ 25.1 ▲ 9.3
12 林 俊宏 ▲ 4.3 ▲ 11.7 ▲ 16.0
13 越川 清一 ▲ 81.6 36.0 ▲ 45.6
14 太田 峻也 ▲ 44.1 ▲ 33.2 ▲ 77.3
15 大町 篤志 ▲ 56.0 ▲ 61.9 ▲ 117.9
16 掛水 洋徳 ▲ 129.2 ▲ 21.4 ▲ 150.6

 

Cリーグ:都築友和

第1節マイナスで終えた私の相手は、長谷川・鈴木(淳)・河合の3者である。
皆上位リーグ経験者と言うこともあり厳しい戦いになることは予想していたが、私も是が非でもプラスが欲しいところでありこの第2節は一層気合を入れて臨んだ。

1回戦目は+6.4Pの2着、2回戦目は、河合が東場の親で5本場まで積みあげた時に「はやく止めなければ」と少し焦った私は、軽率に長谷川に満貫を放銃してしまうなどして、その後立て直すことが出来ずに▲34.3Pと大きなマイナスで4着となってしまう。
自ら墓穴を掘ってしまった私は、3回戦目も展開は変わらない。
全く手が入らないうえに他家の連荘は止まらないジリジリと点棒が削られていった私の南2局の大切な親番もすぐノーテンで流れてしまう。
もう負けを覚悟していた私にようやく念願の手が入る。

南3局2本場、7巡目 持ち点は13,300点
タンピンドラドラのテンパイ。ツモに好感触がありツモアガリすることができればオーラス次第でプラスにもっていけるかもと私は迷わずリーチを選択した。
だが、当然そんなにあまいものではない。長谷川に仕掛けをいれられてかわされ1,000点の放銃となった。

しかし、また次局に同様のタンピンドラドラの手が入る。「次こそは」とまたもリーチを選択したが、振り返ってみればこれが大きな間違いであったと思う。
その時、親の長谷川はピンズ模様のホンイツ仕掛け、待ちは他の色ではあるがそんな親に喧嘩をふっかける私に対して、他の2人もあまい牌を切るはずもなく、結果は長谷川に12,000点の放銃で目も当てられない結果となった。
オーラスには鈴木(淳)にアガられ全員に浮かれてしまい1人沈みでさらに大きなマイナスの▲46.7Pの4着で終わった。

1回目の放銃は勝負に負けた結果ともとれるが、2回目は状況判断が全くできていなく少しでもポイントを取り戻そうとただ自身の手に溺れた欲望による行動であったしこのような最悪な結果から逃れる手段はあったと思う。
調子の悪い時にも少ないマイナスで抑える技術や精神力を身につけねば堂々巡りで大きなポイントは積み重ねることは難しいのであろう。

4半荘目もいいところなしの4着で今節は▲96.6Pと順位もかなり落としてしまった。
残り3節で課題を克服し、ボーダーまで辿り着くのは難しいかもしれないが諦めることなくまずは今節の結果を深く反省し来月向けてしっかりと準備して備えたいと思う。

Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 大西 義則 95.2 48.7 143.9
2 長谷川 弘 102.2 16.4 118.6
3 清水 哲也 ▲ 6.9 91.6 84.7
4 河合 慎悟 ▲ 12.8 84.9 72.1
5 大高坂 松城 8.3 41.5 49.8
6 原田 知彦 35.6 1.8 37.4
7 岡田 智和 43.2 ▲ 12.7 30.5
8 鈴木 淳 29.7 ▲ 4.7 25.0
9 高橋 侑希 54.0 ▲ 30.1 23.9
10 鈴木 基芳 ▲ 9.0 32.3 23.3
11 山本 美文 ▲ 16.9 39.8 22.9
12 太田 充 ▲ 3.2 ▲ 3.1 ▲ 6.3
13 富村 つぐみ ▲ 3.8 ▲ 2.6 ▲ 6.4
14 若松 正和 36.4 ▲ 46.1 ▲ 9.7
15 斎藤 寛生 ▲ 23.6 11.2 ▲ 12.4
16 岡本 丈司 ▲ 35.2 0.9 ▲ 34.3
17 堤 文吾 ▲ 50.6 ▲ 0.4 ▲ 51.0
18 永井 ゆうま ▲ 57.2 ▲ 34.8 ▲ 92.0
19 花井 香央理 ▲ 9.5 ▲ 89.9 ▲ 99.4
20 都築 友和 ▲ 12.3 ▲ 96.6 ▲ 108.9
21 三谷 卓也 ▲ 10.8 ▲ 100.0 ▲ 110.8
22 池沢 麻奈美 ▲ 80.2 ▲ 36.7 ▲ 116.9
23 家田 みゆき ▲ 76.6 ▲ 53.4 ▲ 130.0

中部プロリーグ レポート/第27期中部プロリーグ 第2節レポート

Aリーグ:大滝聡
三寒四温という言葉がまさにピッタリ当てはまる、そんな3月の中旬。中部プロリーグ第2節が開催されました。
今節より最終節にあたる第5節までの対局の組み合わせが変更となり、5人打ちでの対局となりました。
当たり前の事ではあるが同じ面子で4回戦、対局するのとは違い、毎回面子が1人入れ替わる。
これが今期、戦っていく上での1つのポイントになりそうだ。
麻雀には打ち手のフォームというものが存在するが、攻撃型・守備型・面前重視型・速攻型・自在型(バランス型)私がざっと思い浮かんだだけでも様々な型がある。
もちろん1人の打ち手を1つの型に当てはめる事など出来ないし、同じようなタイプの打ち手であっても個人の雀力の違いや当日の調子次第で展開や内容はガラリと変化するものだ。
同じ面子で対局しても麻雀というものの性質上、毎回違う結果をもたらす。
面子が変わればなおさらである。
普段、決勝戦や自分の対局が早く終わった際にしか観戦出来ないものが抜け番の時間にする事が出来る。
自分は昇級したばかりで未対戦の方も何名かいる。
今後戦っていく相手を知る為にも勉強させてもらう為にも有意義な時間を使いたいと思う。
1卓 杉村・菅野・朝岡・小野・杉浦
この日の主役は何と言っても杉浦。4連勝こそならなかったものの、4回戦もきっちりと浮いてのトータル+94.9Pと存在感を見せつけた。
前節からの巻き返しに注目していた杉村だが+25.5Pと挽回してみせた。
今節の杉浦の様な好調者がいると、それに巻き込まれて同卓者はマイナスで終わりそうなものだが何とか離されずにスコアを残す。
杉村の地力を再確認した。逆に、前期優勝の小野は前節に続いてのマイナスとなり、厳しいポジションとなった。
2卓 土岐・大滝・寺戸・三戸・森下
2回戦から対局の土岐がアガリの回数こそ少ないものの、親番で本手を決めての2連勝。
逆に後半戦は後手にまわる展開が続き、前半戦のプラスを吐き出すだけに留まらず、▲29.3Pと悔しい結果となった。
土岐自身、もう少しやれたはずといったもどかしさが残ったのではなかろうか?
3卓 佐藤・村瀬・山神・伊藤・日下
1回戦、2回戦と連続ラスの伊藤であったが、後半戦は1人浮きの2連勝で卓内トップの+47.2Pで締めくくった。
優勝経験もある伊藤の長所はAルールにおける素点の叩き方にあると思う。
最終節にゴボウ抜きで決勝進出を決めた記憶も新しい。このまま勢いにのってくのか?
来節以降も注目したい。
第2節を終えて、杉浦・三戸が頭一つ抜け出す展開となった今期のAリーグ。皆が目指すものは決勝の舞台。
まだまだ全員にチャンスが残されているし、私自身もこれからだという気持ちでいる。来節も胸を借りるつもりで自分らしい自然なフォームで対局に臨みたいと思う。
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 杉浦 貴紀 23.7 94.9 118.6
2 三戸 亮祐 108.2 ▲ 10.3 97.9
3 伊藤 鉄也 22.4 47.2 69.6
4 佐藤 あいり 39.9 6.1 46.0
5 寺戸 孝志 ▲ 3.5 13.7 10.2
6 森下 剛任 18.6 ▲ 12.7 5.9
7 朝岡 祐 23.2 ▲ 36.8 ▲ 13.6
8 菅野 直 13.2 ▲ 38.2 ▲ 25.0
9 杉村 泰治 ▲ 64.7 28.5 ▲ 36.2
10 大滝 聡 ▲ 59.6 18.6 ▲ 41.0
11 日下 健司 ▲ 65.8 13.4 ▲ 52.4
12 村瀬 寛光 ▲ 14.4 ▲ 48.5 ▲ 62.9
13 小野 雅峻 ▲ 29.0 ▲ 48.4 ▲ 77.4
14 土岐 雄太 ▲ 58.4 ▲ 29.3 ▲ 87.7
15 山神 達也 ▲ 82.3 ▲ 19.2 ▲ 101.5

 
Bリーグ:林俊宏
「時の運」
先日鳳凰位戦で決勝の解説で言われた言葉である。
勝負事には運否天賦は付き物なのは、誰もが味わった事のある出来事であろう。
中部プロリーグ第2節の日、名古屋には多くの観光客が溢れ、街中がごった返していた。
この日は名古屋ウィメンズマラソンで、リオデジャネイロ五輪最終選考会を兼ねたレースが行われたのだ。
候補となる日本人選手は2位と3位だったのだがレース史上空前のデットヒートとなり、その差はわずか1秒だった。
五輪への切符は2位の選手が獲得濃厚と翌日のニュースや新聞は伝えた。
たったの1秒。100メートル走ではなく42.195キロメートルでの1秒差。
こんなにも大きな大きな1秒があるのだろか。
私達麻雀プロも半年間のリーグ戦を打ち終わった時に100点差で負ける時がある。
勝者がいれば敗者が存在するのだが、この重みは各々だ。私達競技者として衝撃の出来事だった。
「勝って騒がれるより負けて騒がれる力士をめざせ!」
こちらはある、偉大な力士が言われた言葉である。
この言葉を聞いたとき、自分もそんな麻雀プロをめざしてみたいと思った。
意義深い言葉である。
まずは、結果を出すのは必須だし当然過程も大事なのだ。
絶対的王者というものはそういうものだと考えている。どの競技もトップアスリート達は当たり前のように勝ち続け結果を残し続けているが、それは途方もない努力の賜物なのだ。
プロ野球でヒットを打ち続けている選手が1日に3三振をしたら翌日にはニュースになる。オリンピックで金メダル確実と言われる柔道の選手が1回戦で負けたら翌日、日本中が落胆する。
その舞台に立つだけでも偉業な事なのだが、様々な競争に勝ち続けてきたにも関わらず一度の敗戦で騒がれてしまうのだ。
麻雀という競技はいつも勝ち続け常勝というのが非常に難しい競技である。
技術、知識、精神力、体力、集中力、間合い、駆け引き、戦略、我慢、勇気、経験、執念、覚悟。
有りとあらゆる要素が必要なのだが、何か1つでも欠けた時、敗北がやってくるのである。
故に一流のアスリートや棋士達は、試合当日へ体調やモチベーションをマックスに持ってくるのだ。
何故負けたのか?
もし、この理由が分からない若手プロがいたのなら今一度、稽えて欲しい。
そして、多くの負けの苦渋を知り勝ちへ貪欲になって欲しいと思う。
順風満帆に勝ち続ける人はいないのだから、例え負けてもいいし効率が悪く遠回りしてもいいのだ。
上に記した内容だけではなく麻雀プロとしてのプロセスを細分化して、勝利への道筋を確立していって欲しい。
きっと、この中部プロリーグからいずれ大きな舞台で闘う若手プロが現れるだろう。
麻雀プロにはマラソンのようなゴールはないと思っている。
ゴールがないからこそ、そんな時に勝って騒がれるより負けて騒がれるプロへと育っていってほしいと思う春の1日であった。
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 牛尾 信之 2.7 62.1 64.8
2 山本 拓哉 41.3 ▲ 0.8 40.5
3 青山 大 ▲ 1.9 37.6 35.7
4 浅野 文雅 17.0 17.9 34.9
5 安藤 大貴 53.7 ▲ 25.9 27.8
6 古川 孝次 ▲ 13.5 39.6 26.1
7 木村 東平 7.2 15.0 22.2
8 加藤 泰史 ▲ 5.6 8.0 2.4
9 鈴木 雄介 27.6 ▲ 31.3 ▲ 3.7
10 中谷 彰吾 ▲ 0.1 ▲ 4.9 ▲ 5.0
11 金平 裕樹 15.8 ▲ 25.1 ▲ 9.3
12 林 俊宏 ▲ 4.3 ▲ 11.7 ▲ 16.0
13 越川 清一 ▲ 81.6 36.0 ▲ 45.6
14 太田 峻也 ▲ 44.1 ▲ 33.2 ▲ 77.3
15 大町 篤志 ▲ 56.0 ▲ 61.9 ▲ 117.9
16 掛水 洋徳 ▲ 129.2 ▲ 21.4 ▲ 150.6

 
Cリーグ:都築友和
第1節マイナスで終えた私の相手は、長谷川・鈴木(淳)・河合の3者である。
皆上位リーグ経験者と言うこともあり厳しい戦いになることは予想していたが、私も是が非でもプラスが欲しいところでありこの第2節は一層気合を入れて臨んだ。
1回戦目は+6.4Pの2着、2回戦目は、河合が東場の親で5本場まで積みあげた時に「はやく止めなければ」と少し焦った私は、軽率に長谷川に満貫を放銃してしまうなどして、その後立て直すことが出来ずに▲34.3Pと大きなマイナスで4着となってしまう。
自ら墓穴を掘ってしまった私は、3回戦目も展開は変わらない。
全く手が入らないうえに他家の連荘は止まらないジリジリと点棒が削られていった私の南2局の大切な親番もすぐノーテンで流れてしまう。
もう負けを覚悟していた私にようやく念願の手が入る。
南3局2本場、7巡目 持ち点は13,300点
タンピンドラドラのテンパイ。ツモに好感触がありツモアガリすることができればオーラス次第でプラスにもっていけるかもと私は迷わずリーチを選択した。
だが、当然そんなにあまいものではない。長谷川に仕掛けをいれられてかわされ1,000点の放銃となった。
しかし、また次局に同様のタンピンドラドラの手が入る。「次こそは」とまたもリーチを選択したが、振り返ってみればこれが大きな間違いであったと思う。
その時、親の長谷川はピンズ模様のホンイツ仕掛け、待ちは他の色ではあるがそんな親に喧嘩をふっかける私に対して、他の2人もあまい牌を切るはずもなく、結果は長谷川に12,000点の放銃で目も当てられない結果となった。
オーラスには鈴木(淳)にアガられ全員に浮かれてしまい1人沈みでさらに大きなマイナスの▲46.7Pの4着で終わった。
1回目の放銃は勝負に負けた結果ともとれるが、2回目は状況判断が全くできていなく少しでもポイントを取り戻そうとただ自身の手に溺れた欲望による行動であったしこのような最悪な結果から逃れる手段はあったと思う。
調子の悪い時にも少ないマイナスで抑える技術や精神力を身につけねば堂々巡りで大きなポイントは積み重ねることは難しいのであろう。
4半荘目もいいところなしの4着で今節は▲96.6Pと順位もかなり落としてしまった。
残り3節で課題を克服し、ボーダーまで辿り着くのは難しいかもしれないが諦めることなくまずは今節の結果を深く反省し来月向けてしっかりと準備して備えたいと思う。
Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 大西 義則 95.2 48.7 143.9
2 長谷川 弘 102.2 16.4 118.6
3 清水 哲也 ▲ 6.9 91.6 84.7
4 河合 慎悟 ▲ 12.8 84.9 72.1
5 大高坂 松城 8.3 41.5 49.8
6 原田 知彦 35.6 1.8 37.4
7 岡田 智和 43.2 ▲ 12.7 30.5
8 鈴木 淳 29.7 ▲ 4.7 25.0
9 高橋 侑希 54.0 ▲ 30.1 23.9
10 鈴木 基芳 ▲ 9.0 32.3 23.3
11 山本 美文 ▲ 16.9 39.8 22.9
12 太田 充 ▲ 3.2 ▲ 3.1 ▲ 6.3
13 富村 つぐみ ▲ 3.8 ▲ 2.6 ▲ 6.4
14 若松 正和 36.4 ▲ 46.1 ▲ 9.7
15 斎藤 寛生 ▲ 23.6 11.2 ▲ 12.4
16 岡本 丈司 ▲ 35.2 0.9 ▲ 34.3
17 堤 文吾 ▲ 50.6 ▲ 0.4 ▲ 51.0
18 永井 ゆうま ▲ 57.2 ▲ 34.8 ▲ 92.0
19 花井 香央理 ▲ 9.5 ▲ 89.9 ▲ 99.4
20 都築 友和 ▲ 12.3 ▲ 96.6 ▲ 108.9
21 三谷 卓也 ▲ 10.8 ▲ 100.0 ▲ 110.8
22 池沢 麻奈美 ▲ 80.2 ▲ 36.7 ▲ 116.9
23 家田 みゆき ▲ 76.6 ▲ 53.4 ▲ 130.0

第25期マスターズ 本戦レポート 宮崎 皓之介

100

全国の一般予選、プロ予選を勝ち上がりこの本戦に進んだ選手は216名。
本戦のシステムは、日本プロ麻雀連盟Bルール(一発裏ドラあり)をまず4回戦(50分打切)戦い、そこで成績プラス者がたすき掛けで(各卓の順位の和が一緒)5回戦目を行う。
そこで勝ち残った上位52名が次のステージである「ベスト56トーナメント」に進むことが出来るシステムとなっている。
今大会も強豪が揃ったマスターズ。初めに注目選手の紹介をしたい。

 

日本プロ麻雀連盟から

100

森山茂和(会長)

100

灘麻太郎(名誉会長)

100

伊藤優孝

100

荒正義

100

古川孝次

100

前原雄大

100

沢崎誠

100

藤原隆弘(競技委員長)

100

ともたけ雅晴

100

藤崎智

100

瀬戸熊直樹

100

前田直哉

100

近藤久晴

100

山井弘

100

望月雅継

100

仁平宣明

100

HIRO柴田

100

山田浩之

100

滝沢和典

100

紺野真太郎

100

猿川真寿

100

吉田直

100

ダンプ大橋

100

内川幸太郎

100

櫻井秀樹

100

小車祥

100

森下剛任

100

清水香織

100

二階堂亜樹

100

宮内こずえ

100

和久津晶

100

魚谷侑未

100

黒沢咲

100

優木美智

100

童瞳

100

中川由佳梨

・・・等

日本プロ麻雀協会から

100

五十嵐毅プロ

100

金太賢プロ

・・・等

 

最高位戦日本プロ麻雀協会から

100

近藤誠一プロ

100

村上淳プロ

100

水巻渉プロ

100

石井あやプロ

100

石井一馬プロ

・・・等

 

RMUから

100

多井隆晴プロ

100

阿部孝則プロ

100

河野高志プロ

 

麻将連合から

100

忍田幸夫プロ

・・・等

 

漫画原作者・編集者の来賀友志さんも参加された。

100

来賀 友志さん

 

 

この並み居る強豪の中、本戦5回戦を制したのはなんと一般参加の栗野健翔さん。

勝因を尋ねたところ、「1位を取れると思ってなかったのでとても驚きました。勝因は1、2回戦の苦しい場面でもオーラスでアガリきり2着を取れたことです。」とのことだった。
明日行われるベスト16トーナメントでの活躍を期待したい。

 

ベスト56トーナメント
ここからは前年度の決勝進出者である木原、平賀、石川の3名と現鳳凰位の勝又、現十段位・柴田の5名が加わり半荘2回戦の卓内上位2名が通過となるトーナメント形式となる。

100

木原浩一プロ

100

平賀聡彦プロ

100

石川優さん

100

勝又健志

100

柴田吉和

 

1卓(谷VS平賀VS仁平VS竹内)
1卓の注目はやはり去年のマスターズで熱戦を繰り広げた平賀。
通過本命かと思われたが、連盟の若手である谷と協会の竹内が奮起し、この2名が勝ち上がり。
仁平、平賀は惜しくもここで敗退となった。

1卓勝ち上がり
谷・竹内

 

2卓(瀬戸熊VS井出VS石川さんVS吉田)
2卓は「MONDOプロリーグ」で活躍中の瀬戸熊、井出、さらに去年決勝に残った石川さんと非常に楽しみな卓である。
1回戦で好スタートを切ったのは吉田、ヤミで瀬戸熊からホンイツを決めトップを決める。
このまま逃げ切りたい吉田だが、2回戦は瀬戸熊がリードし苦しい展開となる。
2回戦のオーラスは石川さんが満貫をアガって決着。勝ち上がりは瀬戸熊、石川さんとなった。

2卓勝ち上がり
瀬戸熊・石川さん

 

3卓(木原VS紺野VS魚谷VS大口)
去年は決勝に残るも敗退している木原、なんとしても雪辱を晴らすために勝ちあがりたいところ。その木原、1回戦は終始リードを守ってトップを取り通過候補一番手に名乗りを挙げる。
また2回戦も安定した麻雀でほぼ通過となった。
残り1つとなった椅子を狙う魚谷、2回戦のオーラスの親で3局連続テンパイとアガリにはならずとも驚異的な粘りを見せるが惜しくも敗退となった。

3卓勝ち上がり
木原・紺野

 

4卓(勝又VS前田VS安村VS山本)
今日一番の卓となったのは新旧鳳凰位が揃った4卓。対して若手である安村、山本がどこまで喰らいつけるか。
1回戦東4局、均衡を破ったのは安村。親でのアガリを決め、このリードを守りきってトップとなる。
もうひとつの椅子を得たのは現鳳凰位である勝又。前田、山本の勝負手を丁寧に押さえて2着で通過を決めた。

4卓勝ち上がり
安村・勝又

 

5卓(愛内VS二見VS吉田直VS柴田)
昨年、大ブレイクした現十段位の柴田が加わった5卓。2回戦で一時、50,000点のトップ目に立つも通過とならず。勝ち上がりは吉田、愛内の2名となった。

5卓勝ち上がり
吉田・愛内

 

6卓(松岡VS早川さんVS矢島VS吉田幸)
本選でプロトップの成績を出した松岡。その勢いのままトーナメントも勝ちあがりたいが、ベテランの吉田がそれを阻止する。1、2回戦ともに隙のない麻雀で勝ちあがりを決めた。

6卓勝ち上がり
吉田幸・矢島

 

7卓(前原VS優木VS須賀VS浅井)
1回戦で隙のない麻雀でトップ取った優木と2回戦で爆発力を見せた前原が7卓の勝ち上がり。須賀もオーラスの親で粘りを見せるが惜しくも敗退となった。

7卓勝ち上がり
優木・前原

 

8卓(井上VS大坪VS桜井さんVS松田さん)
8卓の勝ち上がりを決めたのは一般参加の松田さんと新人王井上。大坪も2回戦で追い上げるも一歩届かず、ここで敗退となった。

8卓勝ち上がり
松田さん・井上

 

9卓(藤島VS新谷VS江隈VS石川正)
新谷が途中、粘りをみせてオーラスに条件を残すも敗退。江隈、石川正が逃げ切り、通過を決めた。

9卓勝ち上がり
江隈・石川正

 

10卓(望月VS半沢さんVS橘VS塩原)
A1リーガー望月と塩原が終始安定した麻雀で通過を決める。
A1リーガーの貫禄を見せ付ける結果となった。

10卓勝ち上がり
望月・塩原

 

11卓(赤司VS森VS海谷さんVS高橋)

11卓勝ち上がり
海谷さん・高橋

 

12卓(山井VS阿部VS福島VS仲田)
RMUで唯一の勝ち上がりの阿部、初代世界チャンピオンの山井と実力派揃いとなった12卓。
1回戦でリードを決めたのは阿部と仲田。最後に福島が迫るも阿部を崩せず決着。
勝ち上がりはリードを守りきった阿部と仲田となった。

12卓勝ち上がり
阿部・仲田

 

13卓(弘中VS藤崎VS井出VS吉田)
13卓大本命である藤崎がその実力を発揮する。
1回戦を圧巻の麻雀で占めると、2回戦も安定の麻雀で逃げ切り勝ちあがり。
もう一人は1回戦でラスも2回戦で奮起し、トップを取った井出が逆転勝ち上がりとなった。

13卓勝ち上がり
藤崎・井出

 

14卓(中川VS小川VS阿賀VS渡邉さん)
この卓で強さを見せたのは中川、1回戦でラススタートとなるも2回戦の親番で連荘し逆転を果たす。
逆に1回戦でトップを取るもあと一歩及ばずの阿賀は涙の敗退となった。

14卓勝ちあがり
中川・小川

麻雀マスターズ レポート/第25期マスターズ 本戦レポート 宮崎 皓之介

100
全国の一般予選、プロ予選を勝ち上がりこの本戦に進んだ選手は216名。
本戦のシステムは、日本プロ麻雀連盟Bルール(一発裏ドラあり)をまず4回戦(50分打切)戦い、そこで成績プラス者がたすき掛けで(各卓の順位の和が一緒)5回戦目を行う。
そこで勝ち残った上位52名が次のステージである「ベスト56トーナメント」に進むことが出来るシステムとなっている。
今大会も強豪が揃ったマスターズ。初めに注目選手の紹介をしたい。
 
日本プロ麻雀連盟から

100

森山茂和(会長)

100

灘麻太郎(名誉会長)

100

伊藤優孝

100

荒正義

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古川孝次

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前原雄大

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沢崎誠

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藤原隆弘(競技委員長)

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ともたけ雅晴

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藤崎智

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瀬戸熊直樹

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前田直哉

100

近藤久晴

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山井弘

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望月雅継

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仁平宣明

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HIRO柴田

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山田浩之

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滝沢和典

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紺野真太郎

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猿川真寿

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吉田直

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ダンプ大橋

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内川幸太郎

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櫻井秀樹

100

小車祥

100

森下剛任

100

清水香織

100

二階堂亜樹

100

宮内こずえ

100

和久津晶

100

魚谷侑未

100

黒沢咲

100

優木美智

100

童瞳

100

中川由佳梨

・・・等
日本プロ麻雀協会から

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五十嵐毅プロ

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金太賢プロ

・・・等
 
最高位戦日本プロ麻雀協会から

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近藤誠一プロ

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村上淳プロ

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水巻渉プロ

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石井あやプロ

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石井一馬プロ

・・・等
 
RMUから

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多井隆晴プロ

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阿部孝則プロ

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河野高志プロ

 
麻将連合から

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忍田幸夫プロ

・・・等
 
漫画原作者・編集者の来賀友志さんも参加された。

100

来賀 友志さん

 
 
この並み居る強豪の中、本戦5回戦を制したのはなんと一般参加の栗野健翔さん。
勝因を尋ねたところ、「1位を取れると思ってなかったのでとても驚きました。勝因は1、2回戦の苦しい場面でもオーラスでアガリきり2着を取れたことです。」とのことだった。
明日行われるベスト16トーナメントでの活躍を期待したい。
 
ベスト56トーナメント
ここからは前年度の決勝進出者である木原、平賀、石川の3名と現鳳凰位の勝又、現十段位・柴田の5名が加わり半荘2回戦の卓内上位2名が通過となるトーナメント形式となる。

100

木原浩一プロ

100

平賀聡彦プロ

100

石川優さん

100

勝又健志

100

柴田吉和

 
1卓(谷VS平賀VS仁平VS竹内)
1卓の注目はやはり去年のマスターズで熱戦を繰り広げた平賀。
通過本命かと思われたが、連盟の若手である谷と協会の竹内が奮起し、この2名が勝ち上がり。
仁平、平賀は惜しくもここで敗退となった。
1卓勝ち上がり
谷・竹内
 
2卓(瀬戸熊VS井出VS石川さんVS吉田)
2卓は「MONDOプロリーグ」で活躍中の瀬戸熊、井出、さらに去年決勝に残った石川さんと非常に楽しみな卓である。
1回戦で好スタートを切ったのは吉田、ヤミで瀬戸熊からホンイツを決めトップを決める。
このまま逃げ切りたい吉田だが、2回戦は瀬戸熊がリードし苦しい展開となる。
2回戦のオーラスは石川さんが満貫をアガって決着。勝ち上がりは瀬戸熊、石川さんとなった。
2卓勝ち上がり
瀬戸熊・石川さん
 
3卓(木原VS紺野VS魚谷VS大口)
去年は決勝に残るも敗退している木原、なんとしても雪辱を晴らすために勝ちあがりたいところ。その木原、1回戦は終始リードを守ってトップを取り通過候補一番手に名乗りを挙げる。
また2回戦も安定した麻雀でほぼ通過となった。
残り1つとなった椅子を狙う魚谷、2回戦のオーラスの親で3局連続テンパイとアガリにはならずとも驚異的な粘りを見せるが惜しくも敗退となった。
3卓勝ち上がり
木原・紺野
 
4卓(勝又VS前田VS安村VS山本)
今日一番の卓となったのは新旧鳳凰位が揃った4卓。対して若手である安村、山本がどこまで喰らいつけるか。
1回戦東4局、均衡を破ったのは安村。親でのアガリを決め、このリードを守りきってトップとなる。
もうひとつの椅子を得たのは現鳳凰位である勝又。前田、山本の勝負手を丁寧に押さえて2着で通過を決めた。
4卓勝ち上がり
安村・勝又
 
5卓(愛内VS二見VS吉田直VS柴田)
昨年、大ブレイクした現十段位の柴田が加わった5卓。2回戦で一時、50,000点のトップ目に立つも通過とならず。勝ち上がりは吉田、愛内の2名となった。
5卓勝ち上がり
吉田・愛内
 
6卓(松岡VS早川さんVS矢島VS吉田幸)
本選でプロトップの成績を出した松岡。その勢いのままトーナメントも勝ちあがりたいが、ベテランの吉田がそれを阻止する。1、2回戦ともに隙のない麻雀で勝ちあがりを決めた。
6卓勝ち上がり
吉田幸・矢島
 
7卓(前原VS優木VS須賀VS浅井)
1回戦で隙のない麻雀でトップ取った優木と2回戦で爆発力を見せた前原が7卓の勝ち上がり。須賀もオーラスの親で粘りを見せるが惜しくも敗退となった。
7卓勝ち上がり
優木・前原
 
8卓(井上VS大坪VS桜井さんVS松田さん)
8卓の勝ち上がりを決めたのは一般参加の松田さんと新人王井上。大坪も2回戦で追い上げるも一歩届かず、ここで敗退となった。
8卓勝ち上がり
松田さん・井上
 
9卓(藤島VS新谷VS江隈VS石川正)
新谷が途中、粘りをみせてオーラスに条件を残すも敗退。江隈、石川正が逃げ切り、通過を決めた。
9卓勝ち上がり
江隈・石川正
 
10卓(望月VS半沢さんVS橘VS塩原)
A1リーガー望月と塩原が終始安定した麻雀で通過を決める。
A1リーガーの貫禄を見せ付ける結果となった。
10卓勝ち上がり
望月・塩原
 
11卓(赤司VS森VS海谷さんVS高橋)
11卓勝ち上がり
海谷さん・高橋
 
12卓(山井VS阿部VS福島VS仲田)
RMUで唯一の勝ち上がりの阿部、初代世界チャンピオンの山井と実力派揃いとなった12卓。
1回戦でリードを決めたのは阿部と仲田。最後に福島が迫るも阿部を崩せず決着。
勝ち上がりはリードを守りきった阿部と仲田となった。
12卓勝ち上がり
阿部・仲田
 
13卓(弘中VS藤崎VS井出VS吉田)
13卓大本命である藤崎がその実力を発揮する。
1回戦を圧巻の麻雀で占めると、2回戦も安定の麻雀で逃げ切り勝ちあがり。
もう一人は1回戦でラスも2回戦で奮起し、トップを取った井出が逆転勝ち上がりとなった。
13卓勝ち上がり
藤崎・井出
 
14卓(中川VS小川VS阿賀VS渡邉さん)
この卓で強さを見せたのは中川、1回戦でラススタートとなるも2回戦の親番で連荘し逆転を果たす。
逆に1回戦でトップを取るもあと一歩及ばずの阿賀は涙の敗退となった。
14卓勝ちあがり
中川・小川

何を切る?fromロン2 2016年5月

このコーナーでは、オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロ雀士とロン2ユーザーの解答をグラフを使って比較していきたいと思います。
多くのプロより、丁寧な解説をいただきましたので、みなさんの雀力アップの参考にしていただければと思います。

問題提供:「ロン2」  作成:杉浦勘介

ロン2道場ルール (一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
南4局東家 (色の濃くなっている牌はツモ切りです)

 

プロ

七索切り・・・15人
六万切り・・・12人
二筒切り・・・2人
中切り・・・2人
三索切り・・・1人
六索切り・・・1人

 

ロン2ユーザー

六万切り・・・37.7%
七索切り・・・35.8%
三筒切り・・・8.3%
中切り・・・7.8%
八万切り・・・4.4%
二筒切り・・・3.4%
六索切り・・・1.5%
二索切り・・・1%

 

 

プロ解答(50音順)

七索切り

高宮まり
「オリるわけではないけど打七索。」

中村慎吾
「アガリは厳しそう。とりあえずリーチに通っている七索。無理はしない。」

中村毅
「オーラスの3着目の親なので、テンパイに向かう。タテと横の両方を見て。」

灘麻太郎
「リーチの待ちは六索九索一点。現在3着目でオリに回ってもつまらない。打ち込んでも順位は変わらないのだから、他の牌は全部勝負してアガリを目指す。」

二階堂亜樹
「残っているリャンメン形の受けにはアガリ目がなさそうなので、七対子で復活できれば。」

二階堂瑠美
「決勝卓など、絶対にアガリもしくはテンパイが必要な場面ならばドラ切りだが、プロリーグなどを想定してトータルのバランスで考えれば打七索。七対子でテンパイできたらいいな。」

仁平宣明
「ラスは無い局面なので真っ直ぐにいきたいのだが、受け入れの一筒が4枚切れ、一索が3枚切れと、メンツ手では厳しそう。とりあえず七索を切って、七対子でうまくテンパイを組めればOK。」

浜上文吾
「オーラスの親番、3着目でラスになる可能性が低いので、基本的に勝負します。七索切りで様子を見ながら柔軟に対応します。七万四筒は仕掛けます。」

福光聖雄
「まだ形が悪いので勝負できない。形を崩さず二索三索が通るのに期待する。テンパイするなら三筒は勝負する方針。」

藤島健二郎
「半分オリ。ひとまずリーチの現物で粘る。」

古川孝次
「現在3番手ではあるが、切り飛ばしていく牌が危険すぎる。ゆえに受けに回る。」

古橋崇志
「七対子本線だが、七万四筒が入ればメンツ手でぶつける。」

森下剛任
「オリ気味に進める。ドラドラ七対子か三暗刻が見えたら粘る。」

安村浩司
「オーラス点棒状況で攻めるが、メンツ手と七対子の天秤にかけ、ツモ次第で決める。」

吉田直
「どのターツも弱いので、七対子本線で。」

 

六万切り

吾妻さおり
「オーラスの親ではありますが、一筒が4枚切れて、現状アガリが見込めそうにない牌姿なので、六万を合わせ打ちます。後に中を1枚外した七対子は見ますが、アガリやテンパイ取りよりも、振り込まないように慎重に打ちたい局です。」

荒正義
三筒は3者に危険。受けに徹する場面と見る。」

魚谷侑未
「リーチを受けて戦える手ではないので、受け気味に七対子かなぁと思いつつ進めます。オーラスですが戦うのは少し厳しい手に感じます。」

小島武夫
二筒のツモを七対子狙いへの指針と見る。」

斉藤等
「ドラを引き入れた時点で七対子を考える。中切りが一番手広いが、他家への安全牌とし、まずは安全牌を切りながら無理せず七対子へ向かう。」

童瞳
「後手だけにアガリ形を七対子に定める。ドラを重ねた場合だけ勝負する。」

林俊宏
「今通った現物を切ります。うっかり七対子だけ見て、ほぼ安全牌だけを打ちます。」

前原雄大
「点棒状況から見て、リーチ者に高打点は無いと見る。ならば放銃覚悟で手を進める。ただ、アガリを求めるのはタテ形である。ツモがねじれるようならば、3着覚悟のオリとなる可能性もある。」

宮内こずえ
一筒が全て無いので、対子手をメインで考えます。次巡七索を切ることになりそうですが、いったんメンツ手も残し打六万とします。」

山井弘
「親とはいえ、まだ攻め返す手牌になっていない。ここはいったん現物の六万を切り、この後ドラ引きやソーズでメンツができるようであれば攻め返したい。そのため通りそうな牌から切ってはいくが、ベタオリはしない。」

山脇千文美
「トップはあきらめつつ、七対子でテンパイしそうなら少し押そうかな。」

和久津晶
二筒三筒に手をかけられない上に、一筒四筒がほぼないから。」

 

二筒切り

清原継光
「オーラス、3着目の親番、点数状況などから完全に自己都合で打ちます。一筒四筒が6枚見えており、メンツ手が厳しそうなので、テンパイすることが最優先と考えます。七万が入ったらメンツ手、三索七索の重なりは七対子。上家の条件は3,900なので二筒は比較的打ちやすく、また西家が持っている可能性が高いため、重なりにも期待しづらいと考えます。」

白鳥翔
「順位点が10,000点あり、放銃してもラス落ちの心配が無い。6枚切れの一筒四筒を嫌い、アガリに向かって真っ直ぐ打つ。」

 

中切り

紺野真太郎
一筒四筒がほとんど無く、リーチを受けては真っ直ぐ行きようがない。打七索で保留の手もあるが、ツモ七索が痛すぎるので、打中とし七対子に絞る。」

藤岡良一
「十段戦のように2着以上残りのトーナメントルールなら、最短全力の二筒打ち。以後いらないものは全部切る。プロリーグなど戦いを長丁場と捉えるならば、中の暗刻落とし。」

 

三索切り

櫻井秀樹
「着順が落ちることはなさそうなので目一杯。当然仕掛けや七対子も視野に。一番メンツになりづらいのはピンズだが、二筒がドラなので、次に厳しいソーズを払う。」

 

六索切り

西岡慎泰
「オーラス親番のため、何が何でもテンパイを目指す。」

何を切る?/何を切る?fromロン2 2016年5月

このコーナーでは、オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロ雀士とロン2ユーザーの解答をグラフを使って比較していきたいと思います。
多くのプロより、丁寧な解説をいただきましたので、みなさんの雀力アップの参考にしていただければと思います。
問題提供:「ロン2」  作成:杉浦勘介
ロン2道場ルール (一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
南4局東家 (色の濃くなっている牌はツモ切りです)

 
プロ

七索切り・・・15人
六万切り・・・12人
二筒切り・・・2人
中切り・・・2人
三索切り・・・1人
六索切り・・・1人
 
ロン2ユーザー

六万切り・・・37.7%
七索切り・・・35.8%
三筒切り・・・8.3%
中切り・・・7.8%
八万切り・・・4.4%
二筒切り・・・3.4%
六索切り・・・1.5%
二索切り・・・1%
 
 
プロ解答(50音順)
七索切り
高宮まり
「オリるわけではないけど打七索。」
中村慎吾
「アガリは厳しそう。とりあえずリーチに通っている七索。無理はしない。」
中村毅
「オーラスの3着目の親なので、テンパイに向かう。タテと横の両方を見て。」
灘麻太郎
「リーチの待ちは六索九索一点。現在3着目でオリに回ってもつまらない。打ち込んでも順位は変わらないのだから、他の牌は全部勝負してアガリを目指す。」
二階堂亜樹
「残っているリャンメン形の受けにはアガリ目がなさそうなので、七対子で復活できれば。」
二階堂瑠美
「決勝卓など、絶対にアガリもしくはテンパイが必要な場面ならばドラ切りだが、プロリーグなどを想定してトータルのバランスで考えれば打七索。七対子でテンパイできたらいいな。」
仁平宣明
「ラスは無い局面なので真っ直ぐにいきたいのだが、受け入れの一筒が4枚切れ、一索が3枚切れと、メンツ手では厳しそう。とりあえず七索を切って、七対子でうまくテンパイを組めればOK。」
浜上文吾
「オーラスの親番、3着目でラスになる可能性が低いので、基本的に勝負します。七索切りで様子を見ながら柔軟に対応します。七万四筒は仕掛けます。」
福光聖雄
「まだ形が悪いので勝負できない。形を崩さず二索三索が通るのに期待する。テンパイするなら三筒は勝負する方針。」
藤島健二郎
「半分オリ。ひとまずリーチの現物で粘る。」
古川孝次
「現在3番手ではあるが、切り飛ばしていく牌が危険すぎる。ゆえに受けに回る。」
古橋崇志
「七対子本線だが、七万四筒が入ればメンツ手でぶつける。」
森下剛任
「オリ気味に進める。ドラドラ七対子か三暗刻が見えたら粘る。」
安村浩司
「オーラス点棒状況で攻めるが、メンツ手と七対子の天秤にかけ、ツモ次第で決める。」
吉田直
「どのターツも弱いので、七対子本線で。」
 
六万切り
吾妻さおり
「オーラスの親ではありますが、一筒が4枚切れて、現状アガリが見込めそうにない牌姿なので、六万を合わせ打ちます。後に中を1枚外した七対子は見ますが、アガリやテンパイ取りよりも、振り込まないように慎重に打ちたい局です。」
荒正義
三筒は3者に危険。受けに徹する場面と見る。」
魚谷侑未
「リーチを受けて戦える手ではないので、受け気味に七対子かなぁと思いつつ進めます。オーラスですが戦うのは少し厳しい手に感じます。」
小島武夫
二筒のツモを七対子狙いへの指針と見る。」
斉藤等
「ドラを引き入れた時点で七対子を考える。中切りが一番手広いが、他家への安全牌とし、まずは安全牌を切りながら無理せず七対子へ向かう。」
童瞳
「後手だけにアガリ形を七対子に定める。ドラを重ねた場合だけ勝負する。」
林俊宏
「今通った現物を切ります。うっかり七対子だけ見て、ほぼ安全牌だけを打ちます。」
前原雄大
「点棒状況から見て、リーチ者に高打点は無いと見る。ならば放銃覚悟で手を進める。ただ、アガリを求めるのはタテ形である。ツモがねじれるようならば、3着覚悟のオリとなる可能性もある。」
宮内こずえ
一筒が全て無いので、対子手をメインで考えます。次巡七索を切ることになりそうですが、いったんメンツ手も残し打六万とします。」
山井弘
「親とはいえ、まだ攻め返す手牌になっていない。ここはいったん現物の六万を切り、この後ドラ引きやソーズでメンツができるようであれば攻め返したい。そのため通りそうな牌から切ってはいくが、ベタオリはしない。」
山脇千文美
「トップはあきらめつつ、七対子でテンパイしそうなら少し押そうかな。」
和久津晶
二筒三筒に手をかけられない上に、一筒四筒がほぼないから。」
 
二筒切り
清原継光
「オーラス、3着目の親番、点数状況などから完全に自己都合で打ちます。一筒四筒が6枚見えており、メンツ手が厳しそうなので、テンパイすることが最優先と考えます。七万が入ったらメンツ手、三索七索の重なりは七対子。上家の条件は3,900なので二筒は比較的打ちやすく、また西家が持っている可能性が高いため、重なりにも期待しづらいと考えます。」
白鳥翔
「順位点が10,000点あり、放銃してもラス落ちの心配が無い。6枚切れの一筒四筒を嫌い、アガリに向かって真っ直ぐ打つ。」
 
中切り
紺野真太郎
一筒四筒がほとんど無く、リーチを受けては真っ直ぐ行きようがない。打七索で保留の手もあるが、ツモ七索が痛すぎるので、打中とし七対子に絞る。」
藤岡良一
「十段戦のように2着以上残りのトーナメントルールなら、最短全力の二筒打ち。以後いらないものは全部切る。プロリーグなど戦いを長丁場と捉えるならば、中の暗刻落とし。」
 
三索切り
櫻井秀樹
「着順が落ちることはなさそうなので目一杯。当然仕掛けや七対子も視野に。一番メンツになりづらいのはピンズだが、二筒がドラなので、次に厳しいソーズを払う。」
 
六索切り
西岡慎泰
「オーラス親番のため、何が何でもテンパイを目指す。」