麻雀日本シリーズ2020プレーオフレポート

【決勝進出は佐々木・白鳥・瀬戸熊・平賀】

各団体の現タイトルホルダー、トッププレイヤーが出場しその頂点を決めるタイトル戦、麻雀日本シリーズ。そのプレーオフが13日(金)に行われた。
全4回戦が行われ、今までのリードを活かし、佐々木寿人・白鳥翔・瀬戸熊直樹・平賀聡彦が決勝進出となった。決勝戦は12月19日(土)14時より、ポイントをリセットして全4回戦で行われる。

開始前(30回戦終了時)のスコアと、繰り返しで恐縮だが日本シリーズのシステムを掲載する。

 

 

【システム】
■16人で一次予選全24回戦(各自6回戦)を行い下位4名が敗退(前節まで)
■12人でポイントを持ち越し、二次予選全6回戦(各自2回戦)を行い下位4名が敗退
■8人でポイントを持ち越し、プレーオフ全4回戦(各自2回戦)を行い上位4名が決勝進出(本日はこちら)
■ポイントをリセットし決勝4回戦

【プレーオフ1回戦】 (1位)白鳥vs(4位)平賀vs(5位)本田vs(8位)堀
白鳥は抜けてしまっており、下位4人にとっては、4位平賀を抜くことが一番現実的。
逆に言えば、平賀はここで本田、堀より上の順位をとってしまえば決まりだろう。
3局連続流局で迎えた東4局、親は平賀。
まずは本田が先制リーチ。待ち取りは難しいがリャンメンを選択。

 

 

無筋を三連打し、追っかけリーチは平賀。

 

 

そして開かれる平賀の手。本田から5,800。

 

 

次局も平賀は緩めることなく先制リーチ。

 

 

今度は本田が追っかける番。

 

 

またも開かれる平賀の手。強い。
控室の坂本、藤崎からも悲鳴があがったことだろう。

 

 

この半荘はそのまま平賀がトップ。

もう上位は捕まらない。
例えば、先程の局、白鳥は二筒九筒を切るとメンチンのテンパイだが、現物の一筒切りでテンパイ取らず。

 

 

2回戦の瀬戸熊もメンホン、メンチンが見える手格好から、坂本のリーチを受けて現物の九筒切り。
放銃のリスクを負わず、勝算の高い局しか前に出てこないので、なかなか点数が減らないのである。

 

 

決勝戦は12月19日(土)14時開始。

佐々木、平賀のインファイトはどちらが立っていられるのか?瀬戸熊もインファイトに加わるのか?供託が残らない展開で白鳥は羽ばたけるのか?今から楽しみで仕方がない。

 

 

(文:福光聖雄)

麻雀日本シリーズ2020 プレーオフ成績表

【システム】
■予選全24回戦(各自6回対局)を行いポイント下位4名が敗退
■12人で各自2回戦、計6回戦を行い下位4名が敗退
■8人でプレーオフ各自2回戦、計4回戦を行い上位4名が決勝戦へ
■決勝全4回戦

【ルール】
30,000点持ち30,000点返し
順位点5,000-15,000
一発・裏ドラあり
その他WRCルールに準ずる

プレーオフ

順位 名前(敬称略) 2次合計 1回戦 2回戦 合計
1 佐々木寿人 138.7 8.4 6.4 153.5
2 白鳥翔 177.5 ▲ 8.7 ▲ 25.9 142.9
3 瀬戸熊直樹 125.5 26.3 ▲ 15.0 136.8
4 平賀聡彦 98.8 30.4 5.2 134.4
5 堀慎吾 16.9 11.2 32.0 60.1
6 坂本大志 33.1 ▲ 12.0 34.6 55.7
7 藤崎智 23.9 ▲ 22.7 ▲ 11.3 ▲ 10.1
8 本田朋広 36.7 ▲ 32.9 ▲ 26.0 ▲ 22.2

 

 
二次予選

順位 名前(敬称略) 1次合計 1回戦 2回戦 合計
1 白鳥翔 166.4 ▲ 6.3 17.4 177.5
2 佐々木寿人 160.0 ▲ 36.8 15.5 138.7
3 瀬戸熊直樹 105.7 ▲ 6.9 26.7 125.5
4 平賀聡彦 81.7 22.9 ▲ 5.8 98.8
5 本田朋広 27.6 ▲ 30.5 39.6 36.7
6 坂本大志 ▲ 15.7 12.0 36.8 33.1
7 藤崎智 47.0 11.5 ▲ 34.6 23.9
8 堀慎吾 0.7 33.0 ▲ 16.8 16.9
9 森下剛任 ▲ 3.6 ▲ 1.2 15.3 10.5
10 沢崎誠 ▲ 51.4 26.5 ▲ 36.2 ▲ 61.1
11 近藤誠一 ▲ 74.3 3.8 ▲ 17.7 ▲ 88.2
12 原浩明 ▲ 48.7 ▲ 28.0 ▲ 40.2 ▲ 116.9

 

 

一次予選

順位 名前(敬称略) 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 合計
1 白鳥翔 49.1 ▲ 20.0 ▲ 7.3 38.1 25.6 80.9 166.4
2 佐々木寿人 6.5 49.7 9.5 81.2 ▲ 21.1 34.2 160.0
3 瀬戸熊直樹 8.0 ▲ 6.9 44.7 14.1 ▲ 7.4 53.2 105.7
4 平賀聡彦 61.0 20.4 20.8 ▲ 13.0 14.1 ▲ 21.6 81.7
5 藤崎智 27.6 ▲ 9.7 31.5 ▲ 32.7 8.3 22.0 47.0
6 本田朋広 30.8 ▲ 6.9 ▲ 28.1 ▲ 13.1 26.2 18.7 27.6
7 堀慎吾 ▲ 20.5 ▲ 13.6 32.6 8.2 ▲ 7.1 1.1 0.7
8 森下剛任 41.7 ▲ 14.4 3.8 23.7 ▲ 32.9 ▲ 25.5 ▲ 3.6
9 坂本大志 3.5 ▲ 26.9 16.0 ▲ 7.6 10.1 ▲ 10.8 ▲ 15.7
10 原浩明 ▲ 16.1 ▲ 29.1 ▲ 6.5 2.2 32.6 ▲ 31.8 ▲ 48.7
11 沢崎誠 ▲ 45.7 32.7 ▲ 20.6 ▲ 47.4 21.3 8.3 ▲ 51.4
12 近藤誠一 ▲ 41.3 ▲ 26.3 ▲ 0.3 ▲ 31.1 ▲ 10.0 34.7 ▲ 74.3
13 魚谷侑未 8.1 ▲ 36.3 29.9 ▲ 23.2 ▲ 26.2 ▲ 27.0 ▲ 74.7
14 鈴木大介 0.8 ▲ 16.2 11.2 ▲ 27.3 ▲ 7.7 ▲ 48.2 ▲ 87.4
15 多井隆晴 ▲ 23.5 23.1 4.7 ▲ 42.5 9.0 ▲ 63.7 ▲ 92.9
16 伊藤優孝 ▲ 58.3 ▲ 36.7 ▲ 11.7 ▲ 31.7 20.5 ▲ 24.5 ▲ 142.4

第37期鳳凰戦A2リーグ第8節C卓レポート

【 終わらない二階堂亜樹の苦悩】

11月11日に行われたA2リーグ第8節C卓は、トータル上位者がおらず残留争いがテーマの戦いとなった。対局者とこれまでの成績は画像の通り。

 

 

6位の一井、9位の麓、11位の前原、12位の魚谷、14位の亜樹の戦い。

 

 

まず光ったのは麓の積極策。役ありでヤミテンもある手を何度もリーチ付きで成就させ、トップでのスタート。残留ではなく昇級を第一目標にしていることがうかがえた。

そんな麓に加え、同じく昇級を目指す一井、攻撃型の前原・魚谷に囲まれて苦しんだのは、自他共に認める守備型の亜樹。アガリが少ない分放銃も少ない雀風だが、この日は解説の瀬戸熊も「一番通りそうな牌が当たり牌になっている」と話すほど「ロン」の声に苦しんだ。

それがもっとも象徴的な場面は、4回戦の南場に訪れた。

 

 

前原がピンズのホンイツで一筒南をポン。その仕掛けに麓がドラの七筒を勝負してきた場面でこの手牌。もちろんオリを選択するのだが、あなたはここで何を切るだろうか?

亜樹の選択は2枚持っている三万
場には四万が4枚見えており最も通りやすそうに見えるが、これが麓にタンヤオ・七対子・ドラドラで8,300の放銃。(一発・裏ドラの無いルールで降りての満貫放銃は頭がクラクラする程ショックを受けます)

その次局、またしても試練が訪れたのは11巡目。

 

 

亜樹は前巡に役なしのテンパイを入れているが、下家の前原はピンズの高い捨て牌で五筒を余らせており気になるところ。また親の麓も四筒”>、<img decoding=と脂っこいところを手出ししていて、不穏な様子がある。亜樹は五筒を引いてきて567の三色も見えてきたこともあり、ドラをまたがない打八筒を選択。結果的にこれは放銃になるのだが、何が苦しいかと言うと…

 

 

 

五筒八筒、どちらを切ってもそれぞれが高打点の当たり牌になっていたことだ。亜樹は加点が必須な状況のため、ヤミテンを警戒してテンパイから迂回を選択するのは至難の業と言える。

そんな今期何度目か分からない試練が降りかかった亜樹だが、それでも1、2回戦ではオーラスにアガリを決め、着順を上げている。またルールは違うがMリーグでは現在200P近くのプラスを叩き出しており、鳳凰戦での復調もファンは心待ちにしているだろう。

1日を終えてのトータルポイントは画像の通り。

 

 

一井・麓は加点に成功し、昇級争いの後方につくことができた。前原・魚谷は降級ボーダーから30Pほど離れており、安心はできないものの有利な状況を維持。亜樹は次節以降爆発的なプラスが必要な状況となった。

次回の放送は11月17日(火)16時~。対局者は近藤久春、ダンプ大橋、魚谷侑未、麓征生、客野直。残り3節となり、さらに白熱する終盤戦にぜひご注目ください。

(文:浜野太陽)

何を切る? 2020年11月

第18期プロクイーン決定戦 9回戦 南3局 東家 藤井すみれプロ

 

 

 

■Twitterで実施したアンケートの結果

 

 

 

■プロ解答

七筒切り

 

 

二筒切り

 

 

六万切り

 

 

三索切り

 

 

二万切り

 

 

五筒切り

 

 

五万切り

 

 

■実況・解説陣

 

 

白鳥「ムズい!」
日吉「どう切ります?」
白鳥「二万三万の部分がひとつ内に寄っていれば二筒を切って最低タンヤオっていうフォーメーションにしそうなんですけど・・・」
日吉「内に寄せてもタンヤオが崩れる可能性もあると。」
白鳥「だったらつなぎの一局にもできるように、リャンメン受けを作っておいたほうが良いのかなと。」

■プロの視点
藤井すみれプロ
「打七筒。少しでも素点回復したい親です。まずはストレートに良形テンパイを狙います。123・345の三色になれば最高ですが、リャンメンリーチが打てればOK。一筒引きも喜んでお受け致します。
今回かなり回答が割れて、それぞれメリットがあるので面白い牌姿だなぁと。点数状況などでも変わってきそうですね。」

 

■終局図

 

 

日本プロ麻雀連盟チャンネルはこちらから
OPENREC 日本プロ麻雀連盟チャンネル
ニコニコ生放送<PC版>

第15期女流桜花Aリーグ第7節B卓レポート

桜の女王の華麗なる帰還です。

序盤の丁寧な手組と中盤以降の押し引きのバランスで、これまで抜群の安定感を発揮してきた亜樹。
2節目以降は一度も沈むことなく、最終節でトータル首位に浮上しました。

 

 

亜樹が放った決定打は最終戦の南3局の親番。
一気通貫が見える1シャンテンでドラを重ねると、即リーチを選択し3,900オールのツモアガリ。
こういう決断を素早くできるところに現在の亜樹の調子の良さが伺えました。
これでプレーオフ進出を決めた亜樹。
5度目の決定戦と3度目の女流桜花獲得が近づいてきました。

逆に厳しくなったのは内田。
1回戦で大きなトップを奪い、2回戦も順調に浮きで迎えたオーラスの親番。

 

 

内田はテンパイするも、ラス目の魚谷からのリーチを受けた状況で迷いがでます。
押すも一手、引くも一手の局面。
自身の手・現在の持ち点・トータルのポイントなど様々な判断材料が頭を回ってなのか、テンパイを取るか現物を切るかで何度も指が彷徨い決断しきれません。
この動きを見て、難しい状況で打たされている内田の苦しさが伝わってきました。
また迷って選んだ手が裏目に出ると精神的に堪え、気持ちを立て直すのが大変です。
ここから徐々にポイントを削られた内田はトータル▲31.8Pの12位と一歩後退。

 

 

第7節B卓の結果、亜樹・魚谷のプレーオフ進出と西山の残留が確定。
中山のプレーオフと内田の残留は次週の第7節C卓の結果待ちとなりました。

(文:越野智紀)

第37期鳳凰戦B1Select後期第1節レポート

【後期B1リーグSelect開幕戦は4戦とも見事な逆転試合に。】

11/7(土)に行われた後期B1リーグ開幕戦は逆転劇の応酬だった。東場で大物手をアガった者が居ても、誰かがそれを必ず差し切るのだ。

1回戦は荒が先制リーチ。ドラ表示牌の二索をツモっての4,000オールで幕を開けた。

 

 

これをかわしたのは井出。東4局にメンホン七対子を2枚切れの西でヤミテン。8,300をアガると、オーラスは1,300・2,600ツモで逆転トップを決めた。

2回戦のスタートダッシュは増田。2軒リーチを受け、選択を正解しての満貫ツモアガリ。相当感触が良かったはずだ。

 

 

しかし、今回の主役は森下だった。ここまで得意の攻撃パターンに持ち込めず南3局までラス目だったが、2局連続のアガリでごぼう抜きトップ。

3回戦開局、配牌ドラドラの森下。しかしすでに井出が仕掛けて二万五万待ちテンパイを入れている。

 

 

森下はメンゼンで間に合わないと判断したのか、役が確定しない一索ポンから。役牌の後付け、トイトイ、もしくはチャンタのどれかに出来ればいいが。危ない仕掛けだが結果は最高。西を引いて暗刻にし、南をポンで役確定。さらにトイトイ変化で跳満ツモに仕上げた。
森下の2連勝に待ったをかけたのは荒。456三色をヤミテン。ピンズのメンホンテンパイの森下のリーチ宣言牌五筒で直撃すると、丁寧に加点し続ける。森下を200点沈めてオーラス。最後もアガリを決めて1人浮きトップをもぎ取った。

4回戦、井出のトップ目で迎えた東3局1本場。増田のドラポンと森下のピンズのホンイツに挟まれながらも井出は果敢にリーチで応戦し、7,700(+300)をアガる。次局も満貫ツモで大きくリードして南場へ。

 

 

南1局、増田が仮テンパイの単騎待ち。すぐに井出から二筒が出て1,300。この小さなアガリをきっかけに増田の時間帯となる。
まずはツモり三暗刻で先制。ドラの二筒は山に無く、一索が井出の手に1枚、山に1枚残り。井出にもテンパイが入るが二索切りで6,400放銃を回避。しかし井出のファインプレーをものともしない増田はラス牌の一索で跳満ツモ。南3局の親番でも加点して大トップで終了。

 

 

結果は1回ずつトップで1半荘分程度のポイント差でおさまった。全員が持ち味を発揮し、高打点も決まるのに誰も突き抜けられない。観ていてとても楽しい対局だった。

 

 

今月は11/21(土)にもB1Selectがある。昇級2枠に対して降級5枠の熾烈な対局を皆さんにも是非ご覧いただきたい。

(文:編集部)

第37期十段戦ベスト16D卓レポート

【十段戦ベスト16D卓通過は仁平・前原!】

1回戦、親番の西島に大チャンス手。

 

 

「これはもらったな。出アガリは期待できないけど、一人旅で安目でもツモれたら十分。」
と思ったかどうかはわからないが・・・

 

 

アガれないならまだしも、満貫の親被りでリーチと合わせて5,000点の失点。これにはガックリ。
もちろん序盤なので挽回できるのだが、この日の西島はこれ以降チャンスらしい手がなく、前半で大差となってしまった。

3分の2の争いは勝負処の4回戦、まずは沢崎vs前原。
前原が7,700のヤミテンを入れた同巡に沢崎も前原の待ちの六索を入れてリーチ。

 

 

 

沢崎が三索を掴み、前原のアガリ。

東4局も沢崎はリーチするも、仕掛けていた仁平に3,900の放銃。

南1局、沢崎三度目のリーチも、仁平にアタリである南を掴んでしまい、5,100点(3,200+900+1,000)の献上。

 

 

次局、沢崎にきた配牌はバラバラ。

 

 

 

しかし、10巡目には輝く七対子ドラドラに。もちろんこれをリーチ。これがマムシの力か。
待ちは山に2枚。(北なら0枚だった)

 

 

これも麻雀。勝負あり。
沢崎なら「あれだけリーチが空振っているんだから、普通はアガれないよね。」と思っていたような気もします。

以上でベスト16の全卓が終了しました。
ベスト8の組み合わせ、日程はこちらになります。
両日とも15時よりopenrec.tvで生中継。伊藤に挑戦する4名は誰になるのでしょうか?お楽しみに。

 

 

 

(文:福光聖雄)

第37期鳳凰戦A1リーグ第10節B卓レポート

2位沢崎(+115.1P)と3位西川(+99.5P)の直接対決。現在決定戦枠の両者は自分が大きくプラスするのが理想。相手に1枠確保されて自分が沈み、下からターゲットにされるのが最も避けたい展開だ。

5位前田(▲4.1P)は、吉田や紺野と同様に思い切り叩きに行きたいポジションだが、雀風を思うとあまり無茶はしないかも知れない。今節高打点をバシバシ決めたら、決定戦争いが大いに盛り上がる。

8位瀬戸熊はまず降級争いに絡まないようプラスを目指し、浮けるなら今日を含む3節で5位以内に入りたい。

1回戦を決定付けたのは南2局。西川がソーズのメンホン七対子の中待ちでテンパイを入れている。
前田が三筒を引いて高め234三色テンパイ。
瀬戸熊が八索を引いて高め789三色ドラのテンパイ。

 

 

3者大物手だが跳満をツモったのは西川。これでトップ目に立つと、オーラスは前田の先制リーチに追いつき、2人テンパイ。原点付近に居た沢崎、前田を沈めて1人浮きとなった。

2回戦の山場は東1局。
瀬戸熊がドラ単騎六索のリーチ。

 

 

西川もメンタンピンイーペーコーで追っかけ。
沢崎も白で満貫テンパイだったが五索で撤退。
結果は瀬戸熊が跳満ツモアガリ。沢崎はまっすぐ行けば白を先にツモっていただけに悔しい1局となった。

3回戦は西川、前田が高め三色をツモアガってリード。

 

 

均衡が崩れたのは南3局。
西川が中をポン、四索をチーしてかわし手をテンパイ。

 

 

瀬戸熊のリーチを受けてからドラの九万を持って来てドラ単騎に受け変え。瀬戸熊に四万を打たれてから三万を掴む間の悪さだったが西川はそのまま振り抜いた。トップ狙いの勝負だったとは思うが、おそらく西川がこの日一番悔やんだ放銃だろう。

 

 

4回戦はメンピンツモドラの1,300・2,600(+300)とピンフドラドラの3,900(+300)をアガった沢崎が抜群の安定感でトップ。2着争いは西川が制した。

 

 

各選手1回ずつトップを取り、平たい結果に落ち着いた。全員に見せ場があったが誰も抜け出せない。A1らしい面白い対局であった。

 

 

(文:編集部)

巣鴨本部道場 2020年10月度プロアマオープン大会成績表 最終結果(プラス者のみ)

WRCルール部門(連続16戦)

順位 名前 打数 成績
1 有田将之 28 233.4
2 後藤竜司 21 224.7
3 マーヤン 17 222.1
4 中村 94 215.5
5 藤原隆弘 48 193.6
6 山田樹 24 191.2
7 稲熊勝明 49 183.4
8 岡田充弘 23 181.8
9 茶谷正人 24 176
10 カズ 18 175.9
11 しーら 16 164.6
12 西角健二 40 155
13 水野裕来 24 139.6
14 シマカタ 24 131.7
15 上山朋之 16 130.9
16 宗形周平 20 127.3
17 松村祐輔 28 105.8
18 塚田悠介 19 102.4
19 テツ 28 88.8
20 前原由紀子 34 86.9
21 市川幹人 35 70.5
22 青木保則 21 68.2
23 加藤恵美子 42 66.1
24 丹野賢一 16 61.5
25 加藤はるみ 30 58.6
26 Spitz@T雷電 16 57.4
27 金山二郎 19 56.4
28 きのぴー 22 55.7
29 木本一郎 30 46.6
30 くまお 16 45
31 小泉忠 28 39.8
32 厚地 16 38.1
33 佐藤好子 22 34.9
34 Andy-San 17 32.8
35 ケンタ 16 31.7
36 立岩知朗 45 27.3
37 齋藤麻衣子 26 20.1
38 岡野 61 8.1

 

 

公式ルール(連続8戦)

順位 名前 打数 成績
1 岡野 20 143.8
2 中村 25 141
3 くまっち 12 102.1
4 宗形周平 24 98.8
5 江田源太郎 12 96.9
6 もと 21 88.7
7 鷹取 24 72.4
8 市川幹人 24 71.8
9 水野裕来 12 67.5
10 前原由紀子 17 62.5
11 深沢岳彦 13 58
12 加藤恵美子 14 57.9
13 HAYAX 10 57.6
14 くまお 13 57.2
15 塚田悠介 14 56
16 シマカタ 12 52.6
17 立岩知朗 12 49
18 カズ 12 41.4
19 極楽7 11 40.2
20 かずちゃん 10 39.5
21 岡田充弘 23 37.9
22 奥住将 15 28.6
23 荒川純男 11 28.2
24 加藤はるみ 12 26.4
25 井出博幸 10 24.1
26 丹野賢一 12 22.9
27 後藤竜司 12 22.6
28 篠田拓郎 8 22.5
29 有田将之 11 7
30 佐藤好子 10 1.5

 

 
道場ポイントランキング

順位 名前 7WRC 7公式 8WRC 8公式 9WRC 9公式 10WRC 10公式 合計
1 中村 112 25.25 113 75 400 62.5 200 75 1062.75
2 しーら 400 0 400 0 119 0 120 0 1039
3 藤原隆弘 180 24 170 28.75 300 75 190 21 988.75
4 有田将之 94 24.75 0 28.5 114 29.5 400 23.25 714
5 後藤竜司 117 35 87 0 111 29.25 300 23.75 703
6 小泉忠 97 0 300 24 150 0 87 0 658
7 シマカタ 300 0 112 0 96 0 117 28.75 653.75
8 稲熊勝明 190 0 119 0 170 0 170 0 649
9 くまお 81 28.75 180 42.5 140 28 92 29.25 621.5
10 立岩知朗 100 0 200 29.25 115 45 82 28.5 599.75
11 山田樹 250 0 95 0 69 0 180 0 594
12 藤次祐紀 115 50 92 29.5 180 21.25 72 21.5 581.25
13 金山二郎 84 21 114 50 190 23.5 95 0 577.5
14 水野裕来 0 45 190 30 100 30 118 37.5 550.5
15 岡田充弘 0 62.5 115 29 118 27.75 160 25.25 537.5
16 市川幹人 98 29.5 111 20.5 98 35 101 40 533
17 松村祐輔 92 0 140 24.25 160 0 114 0 530.25
18 岡本浩一 101 42.5 160 21.5 120 47.5 0 0 492.5
19 加藤はるみ 99 29.25 117 0 86 37.5 97 24.5 490.25
20 江田源太郎 150 0 100 0 117 0 71 47.5 485.5
21 西角健二 140 0 97 0 112 0 119 0 468
22 丹野賢一 96 37.5 79 29.75 70 23 98 24 457.25
23 Andy-San 83 28 118 20 101 0 84 0 434
24 蛇ノ目誠司 82 0 81 0 200 0 66 0 429
25 篠田拓郎 200 25 80 37.5 0 40 0 23.5 406
26 木本一郎 116 0 101 0 82 0 93 0 392
27 塚田悠介 0 23 150 45 0 25.25 113 29 385.25
28 前原由紀子 87 23.75 0 23 84 21 111 35 384.75
29 のりさん 113 0 86 0 93 0 70 0 362
30 福永雄介 120 0 78 0 83 0 78 0 359
31 Spitz@T雷電 0 0 96 28 81 24.25 96 20.5 345.75
32 きのぴー 0 0 0 0 250 0 94 0 344
33 厚地 0 0 250 0 0 0 86 0 336
34 テツ 0 0 116 0 85 0 112 0 313
35 佐藤好子 0 20.5 71 20.25 68 20.75 85 23 308.5
36 齋藤麻衣子 86 0 69 0 71 0 81 0 307
37 葭葉 0 28.25 85 62.5 79 29.75 0 20.75 305.25
38 ドラ次郎 119 0 73 0 113 0 0 0 305
39 加藤恵美子 0 0 94 0 80 0 99 29.75 302.75
40 岡野 0 0 0 0 92 23.25 80 100 295.25
41 かずちゃん 0 0 83 0 78 21.75 69 27.75 279.5
42 西部健寛 170 40 0 47.5 0 21.5 0 0 279
43 原佑典 79 21.75 93 0 73 0 0 0 266.75
44 茶谷正人 0 0 0 0 116 0 150 0 266
45 ケンタ 0 0 84 0 97 0 83 0 264
46 マーヤン 0 0 0 0 0 0 250 0 250
47 宗形周平 0 0 0 40 0 25 115 50 230
48 青木保則 114 0 0 0 0 0 100 0 214
49 タカ 78 21.5 72 21 0 0 0 0 192.5
50 野瀬守康 0 0 99 0 0 0 79 0 178

第37期鳳凰戦A2リーグ第8節B卓レポート

【A2リーグ第8節B卓 和久津晶、超高打点打法で目指すはA1復帰】

11月3日に行われたA2リーグ第8節B卓は、昇級を目指す近藤・客野・和久津、降級ボーダーを逃れたい安村・山田によって争われた。開始前のトータルポイントは以下の通り。

 

 

5位の近藤は昇級ラインまで近く、大きく負けることなくポイントを維持していけば最後まで昇級戦線に残ることができそうだ。一方客野・和久津は昇級・降級ともに遠いため、まずは大きなプラスを目標にするだろう。
一方山田・安村はなかなか降級ゾーンを抜け出すことができないままここまで来ており、少しでもボーダー上の魚谷・前原にプレッシャーをかけたいところ。

初戦、いきなり不運に見舞われたのは和久津。山田の一人沈みで迎えたオーラスでヤミテンの3,900を客野に、8,000は8,300を山田に放銃し、まさかの一人沈みに。和久津はこの日大きく沈むことがなければ昇級を目指して大きくプラスしていきたかっただけに、この一人沈みでどう戦うかが見所となった。

しかしこの後、和久津は「下は全く見ていません」というような超高打点打法を見せる。

 

 

まずは2回戦東1局。アガリ率と打点のバランスを見るなら八筒やドラの発が候補に挙がる場面。しかし和久津が選んだのは…

 

 

345のタンピン三色かドラ雀頭のテンパイしかいりません!という三筒。狙い通りに八筒を引き入れヤミテンで7,700のアガりとなった。
また4回戦南2局1本場では…

 

 

ここでも三色固定の打五筒!必ず愚形にはなるが、必ず三色のテンパイになる一打。また発をポンしての両面テンパイは取れなくなるが、この打ち方だと2枚目が出ようが涼しい顔でスルーしたのではないか。これも見事リーチにこぎつけ7,700のアガリをものにすると、4戦終了時には一人沈みからスタートしたとは思えない28.7Pの加点に成功した。

1日終了時のトータルポイントは画像の通り。

 

 

近藤が和久津と共に加点し昇級争いの中心に。客野は少しマイナスしてしまい、一旦降級回避が目標となりそうだ。安村は今期初めて30P以上プラスし、残留に向けて弾みをつけた。一方苦しいのは山田。なかなか戦いに参加することができず、満足いくテンパイが入っても放銃に回ってしまうケースが多く見られ、最下位に回ってしまった。
次回の放送は11月10日(火)。対局者は一井・麓・前原・魚谷・二階堂。トータルプラスの一井以外は降級ラインを意識して戦う卓となります。絶対に負けたくない各選手の戦いを是非ご視聴ください。

文中敬称略
文・浜野太陽

第15期女流桜花Aリーグ第7節A卓レポート

15期女流桜花Aリーグも遂に最終節が始まりました。

 

今期第3節までに大きなマイナスを抱えてしまった清水。
バランスを保つことが難しい状況での試合が続いていましたが、最後の親で意地を見せました。

 

 

一気通貫決め打ちで12,000点。
このアガリが決定打になり最終戦をトップで終えましたが、清水はトータル▲180.7Pの16位。
別卓の結果待ちですが、1期から続いた連続Aリーグ出場が来期で途切れる可能性が濃厚になりました。

15位スタートの藤井は、今節で14位赤司をかわし、10位から13位のグループに接近して別卓の結果待ちまで持ち込めれば残留が見えてくる状況。
トップ・トップ・3着で3回戦を終え、14位赤司まで21.6P差で迎えた最終戦。
オーラスで藤井は35,100点持ちのトップ目ですが、まだ目標に8.5P足りませんでした。

 

 

親の稲岡からリーチ棒が出て満貫出アガリでも目標への条件がクリアになった藤井は、タンヤオイーペーコードラ1でリーチを敢行。
そして藤井のロン牌を先制リーチの稲岡が掴みます。

 

 

藤井がロンの体勢に入るも、白銀からロンの声。
同じ牌に複数のロンが入った場合、放銃者から見てツモ番が早く回ってくる側のロンだけが有効になる上家取りのルールが発生します。
藤井のロンは無効となり、トータル▲77.7Pの15位で別卓の結果待ち。
苦しみの中で見つけたオアシスは幻に消えました。

8位稲岡・9位白銀のプレーオフを賭けた争いは、この最後の上家取りでアガった白銀が稲岡をかわして8位に浮上。
プレーオフを有利に戦うために攻めた川原は清水に放銃した一通の12,000点が響き、ポイントを伸ばせず5位のまま終了しました。

(文:越野智紀)

第19期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第5節レポート

Aリーグ5節レポート

今期プロリーグの折り返し地点となる今節。いい形で前半戦を締めくくりたいところです。

1卓
今節も花岡が大ブレイクを果たし、トータルポイント200以上となりほぼ決定戦当確の位置まで登り詰めた。
前回も花岡が主役だったが致し方ない程の強さである。勝負勘や場を読む力は素晴らしい。

花岡の親番に南家の高谷に以下のテンパイが入っていた。

七万七万七万   九索九索 九筒九筒 東東東   ポン中

7巡目のテンパイ、ツモなら3,000・6,000確定の手で今節これまでマイナスの高谷にとっては必ずアガリにしたい手牌。しかし花岡がこの大物手を察知したのか華麗に阻止するのである。

六万七万 二索三索四索八筒八筒 白白白  ポン五筒

ポンをして高谷から八を打ち取る。鮮やかに卓上を舞いトップを手にした。
一方苦しくなったのは坂本で、今節も大きなマイナスを叩いてしまいトータルマイナス200に手が届こうかという位置まで来てしまった。

太閤位決定戦2年連続進出したことがある坂本。まだ5節あるので巻き返しに期待したい。

2卓。
卓内トップは城。4回戦ようやく調子づいた城は南場の親番でこの手を成就させる。

五万六万七万 九索九索九索 七筒九筒  ポン東  チー一万 左向き二万三万  ドラ九索

12,000。この半荘大トップを手にしてトータル4位まで上昇した。
また、この卓では稲岡の1回戦の南場の親番でのこの手に注目したい。

三万四万五万六万七万 四索五索六索七索七索 四筒五筒六筒  ドラ七索

この手はリーチかヤミテンにするのか?意見は大いにわかれるところだと思います。
ロンなら11,600。稲岡はノータイムでリーチ。女流桜花で上昇中の稲岡。
6,000オールのサイケデリックツモを狙いにきた。結局出アガリの12,000を手にしこの半荘大トップで終えた。
太閤位プロリーグの熱い戦いはまだまだ続きます。

(文:吉本卓矢)

 

Bリーグ5節レポート

外は寒くなってきましたが、Bリーグでは今日も熱い戦いが繰り広げられています。
Bリーグ1卓は3回戦が終わったところで、

音羽▲55.6P  上村+41.3P  山神+54.9P  杉田▲28.5P  長尾▲12.1P

杉田が抜け番の4回戦、オーラスを以下の点数状況で迎えました。

親:音羽 18,900
南:山神 1,600
西:長尾 54,800
北:上村 52,500

長尾と上村の壮絶な叩き合いです。
9巡目に長尾のリーチ。

一万二万三万四万五万 五筒六筒七筒 三索三索三索 北北  ドラ四万

トップ目の長尾はこのまま逃げ切りたいところですが役なしのテンパイ。小考の後、自分で勝負を決めに行ったリーチでした。
親の音羽は最後のチャンスに賭け勝負牌を切り出しましたが、ロン!三を打ち取りトップを確定させるとともにプラスに転じました。

最終結果は
音羽▲21.5P  上村+22.5P  山神▲28.4P  長尾+27.4P

長尾は上村を逆転し、音羽はマイナスを半減に抑えた。
リーグ戦も終盤へと突入します。まだまだ続く熱い戦い、見逃せません!

(文:杉田モン太)

Cリーグでは新人紹介をさしていただきます。
下記の質問に答えてもらいました。

➀氏名  ②出身地 ③自分をアピールして下さい。 ④好きな役
⑤好きな雀士(プロ、アマ問わず) ⑥プロになろうと思ったきっかけは?
⑦これからどうなれば良い、どうしていきたい?

① 黒羽 翔(くろば かける)
② 滋賀県
③ LGBT雀士です。
④ 三色同順、三暗刻
⑤ 二階堂亜樹プロ、和久津晶プロ
⑥ YouTubeで女流モンド21杯をみて、華やかなテレビ対局に憧れていつか自分もその舞台に立ちたいと思いました。
⑦ 性別や国籍、年齢の垣根を超え、多くの人とのコミュニケーションのツールとして麻雀が浸透していけばと思っています。そのためにも、自分がその架け橋となり、麻雀教室や配信を通してまずは多くの人に麻雀というゲームを知ってもらいたいです。

 

①猪鼻 拓哉(いばな たくや)
②和歌山県

④混一色
⑤山中翼プロ・山田浩之プロ
⑥競技麻雀をしていく中で、今までより上の舞台で勝負したいと思ったからです。
⑦G1タイトル獲得できるように、麻雀と向き合っていきたいと思います。

【麻雀最強戦2020 全日本プロ選手権】優勝は井上絵美子!

11月1日(日)15時より、「麻雀最強戦2020 全日本プロ選手権」が行われた。
その模様はAbemaTV麻雀チャンネルにて生配信され、井上絵美子が優勝!
麻雀最強戦2020FINALの切符を手にした。

(麻雀最強戦キンマweb-近代麻雀)

 

 

ロン2カップ2020autumnレポート

役満が3回!しかし優勝はテンパイ料で変わる僅差

人気プロと一般ユーザーが放送対局で対戦できる夢のロン2カップ、春は感染症対策で中止となってしまいましたが、夏は開催し秋も開催されることとなりました。
今回は三人麻雀だったので大物手がバンバン出る出る。

まずは連盟会長森山

 

 

荒へのアタり牌である二筒に変えざるをえず、四暗刻単騎は成就しなかったが、

 

 

国士無双は決め、3着に浮上。(3着は準決勝をかけた投票戦に進出)

準決勝の高宮。接戦に終止符を打つ国士無双!

 

 

決勝の内川。高宮の独走を止めるこのアガリ。

 

 

役満以外にも、見どころはたくさんありました。
・大庭三四郎作、今大会のシステム説明(ハロウィン仕様)
・予選A卓、ユーザー代表なめこ♪さんの流し満貫
・内川、九種九牌で流局させるも、西家だったので次局抜け番となり苦笑い
・二階堂亜樹、うさ耳つきパーカー
・予選C卓、ユーザー代表GURASUさん、テンパイ取らずのチンイツ
・各卓3位による準決勝進出をかけた投票(えっ?笑)

 

 

詳しい方はご存知ですが、このロン2カップ、どうやったら出場できるのでしょうか?
実は毎シーズン出場権利をかけた大会が、インターネット麻雀ロン2で開催されています。
なんと現在、初日は終わってしまいましたが、今冬の出場権利争奪戦が開催中です。
人気プロと対局できるのはあなたかもしれません。

【終了】【大会期間①】2020年10月31日(土)13:00~11月1日(日)22:00
【大会期間②】2020年11月7日(土)9:00~11月8日(日)22:00 ※予定
【大会期間③】2020年11月21日(土)9:00~11月22日(日)22:00 ※予定

http://www.ron2.jp/convention.html?cid=4493&disp=1

対局に戻りましょう。
国士無双でいったんは内川が逆転するも、高宮が再逆転。
そして、残り時間は6分+1局。あと3局か。

内川

五筒六筒一索二索三索四索赤五索六索七索七索白白白 リーチ ドラ五索

高宮

二筒二筒二筒四筒五筒一索二索三索五索五索五索八索八索 リーチ 

このリーチ対決は内川に軍配。高宮から満貫のアガリ。
しかし、その次局、内川が先にこのテンパイを入れるも

一筒一筒二筒三筒三筒七筒七筒七索七索九索九索東東 ドラ七筒

高宮が追いつき追い越す。

一筒一筒三筒四筒赤五筒一索二索三索四索五索六索八索八索 リーチ ツモ八索 ドラ七筒 裏六索

運命の最終局。内川が僅か2,200点のリード。両者とも配牌は悪い。

高宮、一筒ポン、北ポンでホンイツに。
内川はノーテンなら負け。

 

 

 

高宮にとってはここに残り2枚の七筒が連続しているという不運。
手順マエストロの呼び名が光った一局。オーラスの悪配牌を諦めず正確に進めたのが生き、両者テンパイで終局し、内川が優勝となった。

 

 

(最終局の配牌はこちら。見返したら、第一ツモに気合が入っていましたね。※流局でも終了なので)

 

 

(文:福光聖雄)

第35回静岡リーグ(プロアマ混合)決勝レポート

【ただ1人、プロで決勝進出した太田昌樹が劇的勝利!】

すっかり、暑さも息をひそめて涼しい陽気となった10月4日。
第35回静岡リーグの決勝戦を迎えた。
4月の開催延期から、開催自体が危ぶまれた中、6月からの開催となり、全4節16半荘を戦い5名の決勝進出者が出そろった。

1位通過 鈴木貴仁さん
2位通過 山田裕昭さん
3位通過 白井健夫さん
4位通過 影山恒太さん
5位通過 太田昌樹プロ

静岡リーグ決勝戦は1位から40、30、20、10、0Pが付く。
5回戦を行い、その時点の5位が脱落、最終戦を行い、優勝を決める。

1回戦 (起親から、影山・太田・山田・白井 抜け番鈴木)

東1局から、手がぶつかる。
影山さんのリーチ、白井さんのホンイツ。
だが、ここは山田さんが300・500でさばく。
各々の特徴が出た局となった。

その後、影山さんは満貫級の大物手やリーチを入れるも、山田さんと太田にかわされる厳しい展開となった。

1回戦成績
山田+12.7P 太田+7.5P 影山▲6.8P 白井▲13.4P

1回戦終了時
山田+42.7P 鈴木+40.0P 太田+7.5P 白井+6.6P 影山+3.2P

 

2回戦 (起親から、白井・山田・鈴木・太田 抜け番影山)

東3局
東1局に2,000・4,000をアガッた山田さんドラドラ含みの好配牌。
しかしなかなか手が進まない中、白井さんからリーチが入る。
リーチ、タンヤオ、ピンフ、三色、ドラで太田から12,000をアガる。

東4局
12,000を放銃した太田が親で一気に挽回する。

まずは六万東のシャンポンリーチ。
終局間際に東をツモり、リーチ、ダブ東、ドラの4,000オール。

同1本場
太田が早々にダブ東をポン。
テンパイの入っていた白井さんを捉え、ダブ東ドラ2の11,600+300をアガリ、さらに加点する。

南1局
今度は山田さんが5巡目中を暗刻にし、マンズ一色へ、7巡目ペン三万待ちのメンホン、一通、中をテンパイ。
これを鈴木さんから12,000のアガリ。

南4局
ここまできつい麻雀を強いられていた鈴木さんに大物手が。

配牌は正直、非常に厳しい。

一万四万五万九万一索一索三索三索七索二筒四筒南白

しかし、順調に牌を重ね11巡目には、

四万四万一索一索二索三索三索三索四索二筒二筒四筒四筒  ツモ四万  打四索

次巡はツモ二索、選択となるがテンパイ取らずのツモ切り。
そこで白井さんからドラの八万東のシャンポンリーチが入る。
直後、待望の四筒をツモし四暗刻テンパイに。

しかし白井さんが八万をツモり、2,000・4,000のアガリで終局した。

2回戦成績
太田+20.5P 白井+11.3P 山田+6.5P 鈴木▲38.3P

2回戦終了時
山田+49.2P 太田+28.0P 白井+17.9P 影山+3.2P 鈴木+1.7P

 

3回戦 (起親から、鈴木・山田・影山・太田 抜け番白井)

東場から太田の勢いが止まらない。
東1局1本場に三色、ドラの5,200+300、東2局にツモ、メンホン、東の2,000・4,000と立て続けにアガリ、予選0Pの状況から、暫定ではあるが首位に立つ。

東4局1本場
試合の流れを決めたともいえる太田の打ち回しが。
影山さんがマンズのホンイツに向かう。
10巡目

二万三万八万九万  ポン東東東  加カン白白白白  チー四万 左向き三万 上向き五万 上向き  ツモ三万  打二万

その次巡六万をツモり、わずかに悩み九万とスライド。
これを太田は見逃さなかった。

14巡目太田は

四万四万七万三索五索六索七索二筒三筒四筒六筒七筒八筒  ツモ八索

当然七万を切ればテンパイ。
しかし、九万を切るときのわずかに悩んだことにより、太田の選択は長考の末、打四万
テンパイを外した。

次巡四索を持ってきて四万を切っての七万単騎テンパイと変わり、直後に七万をツモり2,000は2,100オールのアガリとなった。

太田に試合後に聞いたところ、もし即切りされていたら七万は止まらなかった可能性はあると述べていた。

3回戦成績
太田+27.8P 影山+18.9P 鈴木▲8.5P 山田▲38.2P

3回戦終了時
太田+55.8P 影山+22.1P 白井+17.9P 山田+11.0P 鈴木▲6.8P

 

4回戦 (起親から、太田・影山・鈴木・白井 抜け番山田)

この半荘は影山さんにとって厳しい半荘となった。
東2局1本場、太田が発中をポンして5巡目にホンイツのアガリ、7,700は8,000。

南2局2本場、太田がドラ暗刻の手でアガリ、7,700は8,300。

南4局1本場、影山さんのリーチに鈴木さんの追いかけリーチ。
影山さんが白を掴んで、リーチ、イーペーコー、白、ドラの8,000は8,300。

いずれも影山さんの放銃、手が入っていただけに非常に厳しかった。

4回戦成績
太田+30.8P 鈴木+8.4P 白井▲4.3P 影山▲34.9P

4回戦終了時
太田+86.6P 白井+13.6P 山田+11.0P 鈴木+1.6P 影山▲12.8P

 

5回戦 (起親から、白井・影山・山田・鈴木 抜け番太田)

この半荘終了時、5位が脱落となる。
しかも、その2~5位の対局となり差も僅差のため、ここでラスを取ると脱落の可能性が高くなってしまう。

南場に入り、鈴木さんに見せ場がくる
南2局3本場

12巡目
二索二索三索四索四索八索八索発発発  ポン六索 上向き六索 上向き六索 上向き

この日2回目の役満テンパイもアガれずに流局。

ここでトータル5位になった影山さんが、敗退となった。

5回戦成績
山田+17.4P 鈴木+7.9P 白井+2.4P 影山▲27.7P

5回戦終了時
太田+86.6P 山田+28.4P 白井+16.0P 鈴木+9.5P 影山▲40.5P

 

最終戦 (規定により起親から、山田・白井・鈴木・太田)

リードしている太田の手が軽く、東3局終了時には2位との差が90Pまで広がる。
南1局、2着目の山田さんが4本まで積むも、太田にアガられ親が流れる。
南2局、3局も太田がアガリ、オーラスへ。
南4局、唯一山田さんが太田からの役満直条件が残ったが、条件を満たす手ができず、全員が手を伏せて終局した。

最終戦成績
太田+33.5P 山田+13.4P 白井▲18.9P 鈴木▲28.0P

最終戦終了時
太田+120.1P 山田+41.8P 白井+2.9P 鈴木▲18.5P 影山▲40.5P

(文:斉藤隆)