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中級/第94回『勝てる!リーチ麻雀講座④牌効率編その2』 魚谷 侑未

皆さんこんにちは、魚谷侑未です。
さて今回は、前回に引き続きアガリへの近道である牌効率について学んで行きましょう。
細かい事の繰り返しにはなりますが、基礎の1つ1つが大切ですから嫌がらずに読んで下さいね♪
【3章~テンパイと1シャンテン~】
まずはテンパイと1シャンテンについてお馴染みWikipediaで調べてみましょう。
テンパイ→アガリに必要な牌が残り1枚になること。
1シャンテン→必要な牌があと1牌くればテンパイになる状態の事。
この言葉の意味をそのまま受け取ると、麻雀では2シャンテンよりも1シャンテンが、1シャンテンよりもテンパイが偉いことになります。
基本的にはその通りです。
ただし、素直にシャンテン数を少なくしていくことが必ずしも正解とは限りません。
テンパイを取らないケースや、1シャンテンの構え方など細かい事ではありますが、勝つ麻雀を打つためにはとても重要な事となっています。
3章では、テンパイと1シャンテンについて学んでいきましょう。
〔テンパイを取らないケース〕
①手役が見え、打点上昇が期待出来る時。
一万二万三万八万八万一索二索三索六索三筒五筒六筒七筒  ツモ八索  ドラ北
八索をツモ切って、三色かピンフの3面張テンパイなどを目指しましょう。
このままのテンパイを取っても、役なし愚形で打点は1,300点なので、テンパイを取る価値は薄いです。
浮いている牌の、三筒二筒一筒がくっつけば一気に打点が上昇します。
三色が崩れる四筒でもピンフ3面張テンパイです。
このような牌姿では、テンパイ取らずとしましょう。
②テンパイを取らない方が良形変化を見込める時、または、良形でのリーチやアガリが必要である時。
一万二万三万五万七万三索四索五索二筒二筒六筒七筒七筒  ツモ八筒  ドラ北
例えばこんな手です。
ドラなし愚形のこの形では、テンパイしたとはいえリーチが打ちづらいですね。
一度テンパイを取って、マンズの良形変化を待つというのも1つの手ではありますが、良い変化も少なくこのテンパイのまま押し続けるのは厳しいですね。
こんな時は、五万(または七万)を打って他のところで良形変化を待つのが良いと思います。
ちなみにこの場合は、五万から打つ事をお勧めします。
両面待ちでリーチを打つと仮定すると、五万を切っての八万引きの六万九万待ちの方が、端にかかっている待ちなのでアガリ易いからです。
七万を切っての、四万引きの三万六万待ちとの比較ですね。
また、九万を引いた時にも筋引っかけのカン八万待ちで、リーチを打つという選択肢も増えます。
細かい切り順ではありますが、こういった些細な事を大切にしていきましょう。
③テンパイ時に切り出す牌が、切り出してまで取る価値がないテンパイの時。
分かりやすい例で言うと、
三万七万九万三索四索五索七索八索九索二筒二筒六筒七筒  ツモ五筒  ドラ三万
ドラの三万を放してまで、愚形役なしのテンパイを取る価値は低いので、九万を切ってテンパイ取らずとしましょう。
それ以外には、ホンイツなど高い手のテンパイ気配の人がいて、その色の牌が切りにくい時や、場に高くて打ち出しにくい牌などがある場合も、この三筒のケースに当てはまります。
麻雀は基本的に、1シャンテンよりテンパイが偉いです。
でもここで上記しているのは、テンパイを取らない方が良いケースです。
これは何故でしょうか?
それは、アガれないテンパイが1シャンテン以下の価値だからです。
アガれるテンパイ>>良形1シャンテン>アガれないテンパイ>普通の1シャンテン>>愚形1シャンテン>2シャンテン
テンパイ~2シャンテンの重要度としては、このくらいの価値と考えて下さい。
〔1シャンテンについて〕
①1シャンテンの受け入れを広くしないとき
一万二万三万五万七万二索三索四索六索七索七索三筒八筒八筒  ドラ東
このままの1シャンテンの受け入れ枚数で考えると、三筒切りが一番手広いですが、前回書いたアガリまでの速さも考慮しての牌効率(この場合123や234の三色などもあるので打点効率も)を考えると、七索を切っての両面固定が優秀です。
愚形残りで、最終形が良形にならない可能性の高い1シャンテンにそのまま受けてしまうのではなく、最終形になった時のアガリ易さまで想像して、手牌を組み立てていきましょう。
この場合は、テンパイする前に三筒二筒四筒がくっつくと、最終形が必ず両面待ちになりますよね。
このままの1シャンテンで広く受けても、愚形残りのテンパイへの受け入れ枚数が増えるだけなので、良形の芽となる可能性のある三筒はまだ残しておきましょう。
例えば次にこんなツモがきたとします。
一万二万三万五万七万二索三索四索六索七索三筒八筒八筒  ツモ七万
愚形の部分を補う牌を引いた場合は、三筒を切って受け入れの広い1シャンテンにしましょう。
このツモ七万は、最終形を良形残りにするのに、テンパイへの受け入れ枚数が増える牌です。
最終形で、アガリ易い待ちにすることを常に意識して手組をしていきましょう。
こういった愚形残りの1シャンテンの形は日常的に目にします。
基本の牌効率になりますので覚えておきましょう。
六万などが、場に既に2枚以上切れている場合には、五万七万を外して2シャンテンに戻すこともありますが、フラットな局面であるなら、基本的には1シャンテンは維持しましょう。
上記している通り、2シャンテンよりも1シャンテンの方が大きく有利ですからね。
1. 価値の薄い1シャンテンを見分ける。
二万三万三万三万四万七万七万一索二索三索六索五筒九筒九筒  ドラ二万 親番
五筒もしくは六索を切れば1シャンテンになりますが、これは打九筒としましょう。
確かに五筒六索を切れば1シャンテンに取れますが、テンパイまでの必要牌が三万七万九筒の3種5牌。
仮に、このままの形でテンパイをしたとしても、リーチは打てない形でのテンパイになってしまいますね。
ならば、価値の薄い1シャンテンには取らず、柔軟に打九筒としましょう。
2シャンテンには戻りますが、九筒トイツ落としの過程で良形変化を見込めそうです。
これは一例ですが、価値の薄い1シャンテンの見分け、先々の形を想定した時にアガリに近くなる形に持っていきましょう。
2. 完全1シャンテンにしないとき。
完全1シャンテンという言葉はご存知ですか?
完全1シャンテンとは、
両面と両面の受け入れがあり、かつ、シャンポンとシャンポンの受け入れにもなっている1シャンテンの事です。
一万二万三万八万八万二索二索三索三筒四筒五筒六筒七筒
牌姿にするとこんな形の事です。
この形は1シャンテンとして最も強い形であります。
つまり・・・完全1シャンテンは最強です!(厳密にいうとレアな形でもっと強い1シャンテンはあるのですが、頻繁に見る形ではこれが一番強いです)
こんな形から二索を先切りすることもありますが、受けを意識している時以外は、この形のまま目一杯に構えましょう。
さて、この最強の完全1シャンテンに受けないケースも存在します。
○受けをベースに打っている時。
安全牌を、1枚抱えたい時ですね。
終盤に近づいてきて(もしくは場が煮詰まってきて)どうしても先に両面固定をして、安全牌と持ち替えたい場合にやりましょう。
でも、基本は目一杯に受ける。ですよー!
○価値の強い牌がある時。
一万二万三万三万四万五万七万八万九万九万六索六索七索  ツモ一万  ドラ北
こんな手牌の時は、アガリを優先したい時以外は六索を切りましょう。
マンズを引く事でチンイツに向かう事ができ、将来の打点力が大幅にアップする可能性がありますから、残す価値が大きい牌ですね。
これ以外のケースでは、ドラなども該当します。
アガリと打点のバランスを見極めて、どちらが正しい選択か考えましょう。
基本的には、一万を残して両面固定する打ち方が強いとは思いますが、点棒状況や、場況に応じて判断していきましょう。
1シャンテンやテンパイの価値は同じ牌姿であっても、点棒状況や場況などによって大きく変わります。
それを見極める力をつけていくことは、雀力アップに繋がっていくはずです。
○ドラが絡む時。
ドラや赤ドラが絡む時に、先に両面を決める事があります。
一万二万三万九万九万一索二索三索六索七索四筒四筒赤五筒  ツモ西  ドラ五筒
こんな時は、九万引きや四筒引きテンパイだと打点が大きく下がってしまうので、四筒を先に切りましょう。
打点が大きく下がるテンパイを嫌うために(ドラが出ていかないようにするために)ドラ含みの両面は、先に固定してしまっても良いと思います。
しかし、アガリをどうしても優先したい局面などでは、最終的にドラを切り出す形になっても構わないので、完全1シャンテンに受けましょう。
○シャンポン牌の片割れが枯れている時。
一万二万三万九万九万一索二索三索六索七索四筒四筒五筒  ツモ西  ドラ二索
状況に応じてではありますが、四筒九万が場に2枚飛んでいる場合は四筒四筒五筒から四筒を切って両面固定しても問題ありません。
この場合は、四筒を残すリスクと受け入れが少しだけ増える(九万が2枚飛びの場合は四筒の受け入れ2枚)リターンのバランスで打牌選択をしていきましょう。
はい、今回は牌効率の核となる部分の、テンパイ・1シャンテンについてのお話でした。
細かくて面倒くさいと感じたかもしれませんが、きっと頭に入れて損はない事だと思いますのでよく読んで下さいね!
この回で書いてあることを参考に、これからも考えを深めていって下さったら嬉しいです。
それでは、また次回『勝てる!リーチ麻雀講座⑤牌効率編その3』でお会いしましょう!