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第125回『闘う』 沢崎 誠

先日、日本シリーズ2017プレーオフ1回戦~最終4回戦が行われました。
プレーオフ3回戦を終えて以下の状況です。この半荘戦をトータル4位以内で終えれば決勝戦進出です。6・7位に位置する多井プロ・前原プロに抜かれてはいけません。数字的にはだいぶゆとりが有るので普通に打とうと卓に向かいました。

 

 

東2局、親番のチームガラクタの総帥・前原プロからおなじみのリーチです。ドラ切りリーチでもあり、競技ルールであれば無視して突っ込んでいくケースも珍しくないのですが・・WRCルールの一発・裏ドラありの1着順10ポイント(10,000点)ありますから、立ち向かうのはなかなか難しくですね。

 

 

この局はリーチツモのアガリとなりました。

次局がこちら。

 

 

9巡目の親リーチ!!

 

 

現物牌は七索だけですが・・取り敢えず一発放銃は避けての七索切りとします。

 

 
 

 

六筒筋の三筒切りから・・九筒ツモで九索切りの放銃となりました。この放銃が乱戦の引き金となりましたが、対局中に悔やむ事は更に悪い影響を受けやすいので・・いつもミスはすぐ忘れる事にしています。この局のミスは九索切りの放銃ではありません。親のリーチ宣言牌六万その前巡の七索切りが手出しかツモ切りか?そこの見落としにありました。まして累計ポイントを考えれば多井・前原の両プロを集中的に見ている必要があったのですが、そこが出来ていないとは数字をみての気の緩みが大きなミスと思います。

この親を流したのは・・

 

 
 

 

安めの八索ツモながら裏ドラ2牌乗せての多井プロ3,000・6,000の2本場。
東3局は鈴木プロの親番。
累計ポイントは現状卓内首位ですが・・大きなポイントを必要とする2人が居ます。親番で役満ツモの親被りなら本人も混戦に巻き込まれてしまいます。守備力の高い面前から高い手を作りにいくのでしょうが・・無理しての連荘は無いと考えます。

 

 

この手牌です。面前で進めて・・親流しと期待します。

 

 
 

 

全員ノーテンで流局。

東4局、親番です。

 

 
 

 

トップ目の西家リーチ!
リーチに合わせた上家の七索切りに動きます。
チー 打五万
ドラ二万待ち。

 

 

ツモ切り四索で放銃です。
この局は2つのミスがあります。四索の放銃ではありません。
1つは上家の合わせ打ちの七索に動いた事です。これは動いた瞬間にミスしたように感じた事です。得点的な事ではなく、闘い方の方法が違うように思えました。
もう1つはチーからの打五万です。チーの発声からドラ二万を考えていた事です。この二万は放銃牌となる感じはありませんでしたし、現物待ちの五万待ちに構えようかと迷いがあった事です。
チーの動きから打点の5,800のアガリを追うなら満貫クラスの放銃は当然覚悟の上ということになります。

ロン!! 2,600は2,900。
放銃で数字自体は近くなりますが・・裏ドラは乗らずで逆にこちらに運気があるように見えました。

南2局

 

 
 

 

この親を流せば条件的にはだいぶ楽になりそうです。アガリを目指します!
第一打は二索切りがベスト!カン八万の引きからのピンフ狙いと一通狙いですが・・この手牌は動くならカン五索しか動けません。この後に動くなら八索だけで、一万四万を動いての八索待ちでは勝負バランスが悪いように見えます。

 

 
 

 

この局は色々ありましたが、全員テンパイで流局。
得点は動きませんが・・東2局の連荘を考えればここは早めに親流しがベストです。

 

 
 

 
 

 
 

 

この局もいくつか無筋をぶつけて細いアガリの道を探しましたが、13巡目の九筒ツモでこの局のアガリが無さそうと感じて撤退です。

 

 
 

 

お互いにそんなに早い手牌ではなかったですね。

 

 

ツモ七万 打八筒 
好調なら有り得ない打牌だが、幸運にも上家打牌三筒に動いて次巡に六万ツモでテンパイを入れます。この動きてサクサクと引き入れてのテンパイ即リーチは親の総帥。

 

 
 

 

この三索を一発でつかみ放銃となります。
この手牌にリーチ者の現物は有りませんが・・仮にあったとしてもツモ切りの選択しかないと思います。
ここはアガるかアガられるかの勝負の局とみます。
放銃をして悔やむことは絶対にしてはなりません。
この放銃でポイント状況は以下の通りです。

 

 

順位は変わりそうに有りませんから・・
15.4Pは親満ツモで変わる状況となりました。

 

 
 

 

細かい数字は見ていませんでしたが・・親満ツモで並びくらいと感じていました。
ここで大事なことは満貫ツモられたら変わるとか直撃での放銃はいけないとか余計な事を考える事だと思います。逆転されたら、また逆転すればよいと考えます。
するべき事はただ1つ、ゲームに集中して自分のスタイルで打つ事が一番大切に思います。

 

 
 

 
 

 
 

 

同巡の合わせ打ち七筒 フリテン解消の絶好チーで見え見えのアガリ勝負です。

 

 

ツモ七索
300・500ですが満貫か役満か?に匹敵するアガリとなりました。

 

 

ここはテンパイ取らずの八索切りです。
次にツモ七索なら五筒切りでフリテンのヤミテンで良いのでしょう。

 

 
 

 

絶好の四筒ツモでしたが・・
何と言うツモなのでしょうね??

 

 

ここで暫く考えていましたが、こんな手牌でしたか。
二索切りとかも見えるし難しい手牌です。

 

 
 

 

総帥は跳満直撃・倍満ツモ、多井プロは役満ツモ条件となりました。

南4局

 

 

アガリやすそうな手牌ですが、流局でOKな条件です。

 

 
 

 

上家の発に動きました。
この局のこの発は動かなければいけないと考えます。
下家は国士模様です。総帥は跳満の直撃は難しいにしても・・
倍満ツモくらいの条件なら難しい条件ですが、十分に可能性があります。

 

 

一索ツモで八索切りテンパイ
危険を感じればアガリにいき、何も無ければ手牌を伏せれば良いのでしょう。
この手牌をアガれば総帥は倍満直撃・三倍満ツモときつくなりますが、条件の問題と異なり、条件が変わらなくても危険と感じるならアガリにいくのがベストと思います。

 

 
 

 

三万切りから五万ツモは見事な構想力!さすがは鳳凰位様。
倍満ツモ条件が見えています。

 

 

後はリーチタイミングと運ですね。

 

 

少しの長考が有りましたから・・倍満ツモの可能性は有りと判断して六筒ツモはアガリを選択しました。

色々な考え方があって様々な打ち手がいます。
たくさんのアガリを目指しての攻撃型の打ち手が多いのでしょうか?
放銃を減らしての守備で闘う打ち手もだいぶ増えたように思います。バランスの良い打ち手も増えてきたように思います。
守備型、守りと言っても放銃したくないだけでは足りないように思います。放銃を減らすのは凄く大事な事ですが、別の方法の守りもあると思います。
最高の守りとはアガリ切る事!そう僕は思います。

麻雀は楽しく闘うべし!!