何を切る?

何を切る?fromロン2 2016年6月

このコーナーでは、オンライン麻雀「ロン2」の協力のもと、プロ雀士とロン2ユーザーの解答をグラフを使って比較していきたいと思います。
多くのプロより、丁寧な解説をいただきましたので、みなさんの雀力アップの参考にしていただければと思います。

問題提供:「ロン2」  作成:杉浦勘介

ロン2道場ルール (一発、裏ドラ、カンドラあり、赤なし)
東4局西家 (色の濃くなっている牌はツモ切りです)

 

プロ

白切り・・・28人
七万切り・・・20人
中切り・・・3人
八万切り・・・1人

ロン2ユーザー

白切り・・・51.7%
七万切り・・・38.4%
中切り・・・3.8%
八万切り・・・2.8%
四筒切り・・・1.9%
九筒切り・・・0.9%
二万切り・・・0.5%

 

 

プロ解答(50音順)

白切り

石渡正志
「満貫の1シャンテンでもあるが、第一受ける牌が無いので、打白とするしかなさそう。」

内川幸太郎
「3着目のリーチなので攻めやすい。自然に1シャンテンに取ります。五筒はチーします。」

客野直
「オリる手牌ではないので、真っ直ぐ白を切る。五筒だけはチーしてテンパイを取る。」

紺野真太郎
「このタイミングで三万を引いたので押す。まだ親番もあるので、放銃になってもの覚悟。」

斉藤理絵
「まだ東場なので真っ直ぐ行ってみる。」

櫻井秀樹
「押すか引くかの二択。これくらいの手なら、しばらく押していきたい。」

佐々木寿人
「理由?そんなもんないでしょ。」

猿川真寿
「放銃かもしれないが、打点は見えるので白くらい切りたい。」

清水香織
「ラス目なので、真っ直ぐ向かってみます。ドラ引きのポンテンも視野に入れて。まだ東場なので、放銃しても気にしない。」

童瞳
「東4局を迎えてラス目、順位の近い上家のリーチに対して、ドラ含みのメンツが完成したら追っかけリーチで勝負!」

中村慎吾
「点数が無いので、字牌くらいは真っ直ぐ打ち抜きたい。」

西川淳
「真っ直ぐ行きます。まだ東場なので、失点してもリカバリーがきくと考えて。」

林俊宏
「受けつつの手牌進行がうかがえるが、三万が埋まれば白は切る。ピンズはチーテン。メンゼンで埋まればリーチを打つ。」

羽山真生
「攻めるなら打白の一択。もし六万九万待ちになれば勝ち目がありそうで、打点も見合う。白ポンならば一発役が消えることも理由の一つ。」

HIRO柴田
三万ツモなら白を打つべき。他家が引いてくれれば、1対1になり、自分のアガリ率も上がる。」

福光聖雄
「放銃になることもありますが、0.3秒で白切ってます(笑)。」

藤井すみれ
「もし先にピンズが埋まれば勝機あり!!」

藤岡良一
「東場で子方のリーチなら、手なりで白。ロンと言われても仕方ない。放銃になった場合でも、手順は手順だから納得すること。ブレずに南場に入る。」

藤本哲也
「押します。ピンズが埋まったら即リーチ。」

古橋崇志
「打点も見込める1シャンテンなので、真っ直ぐ手を進める。五筒七筒はチーテンで。」

松岡千晶
「テンパイ効率が一番多い。まだ東場なので、生牌ですが白くらい切りたいです。」

三戸亮祐
「上家の捨て牌のトーン的には白は嫌な感じがするが、満貫級の1シャンテンなので勝負してみる。」

森恵里佳
「欲しい牌である三万をツモったので白を押します。先に六万九万が入った場合、余るピンズの危険度を考慮して、受けに回ることも視野に入れます。」

安村浩司
「1シャンテンに取り、ピンズを先に引いた場合はリーチ。マンズが先に埋まれば、巡目とその時の情報によって押すか引くか決める。」

山井弘
「上家の手出し八索五索との入れ替え(スライド)と見ればメンツ手のリーチと考えられる。そうなると、七万五万のターツ外しの道中で安全牌候補の西がツモ切りされているので、五万は待ちに関連する牌と見る。四万五万五万 三万三万五万など。後者があれば白とのシャンポンももちろんあるが、自分の手がそこまで悪くないので、勝負する価値ありと見る。」

優月みか
「ネックである三万が入ったので、白は切って1シャンテンに取ります。五筒七筒を引けば追いかけ、危険牌を持ってきたら状況次第で中に手をかけることも考えます。」

吉田直
白以外ないでしょ。この形になったら真っ直ぐ行くだけ。」

和久津晶
「良い手なので。六万九万まだいそうだし、親番もあるし。」

 

 

七万切り

荒正義
「リーチの河は変則手に見える。白もピンズも筋も切れない。安全牌に窮したら中切りか。オリで南場に期待。」

伊藤優孝
「南家はメンホンが濃厚か。ここはマンズを外して回る。」

岡部光輝
六万九万が薄いので、現物の七万次いで八万と落としていき、様子を見て、六筒を使い切れる形になれば勝負もありますが、中の暗刻落としでオリに回ることになりそうです。」

梶谷誠次
「ピンズが場に3枚しか出ておらず、他家全てに危険。一発と6巡ツモ切りの親を警戒し、マンズを全て払いホンイツ方向で手を組み直す。ただし、南場の親まで最小限の失点とし、3着目の南家への放銃は絶対に避けたいため、基本的には撤退の一手とする。」

近藤久春
「南場のリーチは手出しの八索五万から七対子本線。白が打ちづらいので。」

斉藤等
「一発もあるので素直に現物の七万を切り、その後の様子を見る。」

齋藤麻衣子
「現物の七万から切り、その後の手牌進行によって押せるかどうかを考えます。白が生牌で六万九万も薄く、ドラ周りのピンズも切りづらい状況なので、他家との距離感を見て、中を落としていく形も視野に入れます。」

桜川姫子
「この手はオリます。回ったとしてもピンズが切りきれないし、一発目に白を勝負しても、五筒七筒を先に引いた時しか向かえない。」

白鳥翔
中暗刻でドラが1枚だが、先制リーチを受けている場面。白を打ったとして、ピンズが先に埋まれば勝負になるが、マンズが先に入ってしまっては勝負にならないと思う。現物の七万から、放銃しないように打つ。」

瀬戸熊直樹
「全く状況がわからないが、点棒から見て真っ直ぐいけない局面。マンズの七万八万落としで様子見。」

ともたけ雅晴
「リーチ者の捨牌だけを見ると、ピンズのホンイツも考えられるが、最終手出しが五万というのも気になる。現在ラス目なので、頑張りたいところだが、残っている形と生牌の白を打つのは厳しいので、南場での巻き返しに期待して我慢。」

二階堂瑠美
「ピンズが高いうえに、生牌の白を切り出して場が動いた時、自分に有利になるか判断できないので。東家も北家も手出しが少なく、テンパイかどうかはわからないが、この時点ではピンズを切りたくないので。」

平岡理恵
「生牌の白を切り出しても良いが、五筒七筒を引いた時にピンズを勝負するのは厳しいので、現物の七万を切り様子を見たい。」

藤崎智
「行くか行かないかだけの形。現在ラス目も気になるし、2巡前の八索手出しも気になる。七対子もありえるので、とりあえず一発目に白は切りきれないと考え、七万切りでお茶を濁します。」

藤島健二郎
「リスクは負わない手。とりあえず現物で粘る。」

藤原隆弘
「字牌がありそうな捨て牌に対し、抱えていた生牌の白をテンパイでもないのに一発で切りたくない。ここは我慢のオリ!中も3枚あるので手詰まらないから。」

麓征生
「点棒状況を見ても悪い状態。アガれる可能性は低いので、オリる方向で。」

古川孝次
「ここが勝負処と見ると白は一発で切っても良いが、まずは現物の七万を切る。そして八万を切ってすぐには白は切らない。」

美波智子
「ドラ含みのカンチャンが残ってしまっているのがネックで、今のところ押し返す気になれない。ピンズが1枚も切れていないので、白にもピンズにも手をかけづらい。789の三色も考えづらいので、七万八万と落としていく。」

山田浩之
「ピンズのリャンカン部分が弱いので、このままストレートには戦わない。一度受けてからのカウンター狙い。」

 

 

中切り

太田優介
「強気に白勝負!といきたいところだが、白の後もドラまたぎを勝負しなければいけないので、半分以上オリのつもりで打中。暗刻落としでうまくテンパイまで立ち回れれば。」

上村慎太郎
「ピンズが高すぎる場。リーチが入り、自分がアガるまでにピンズのドラ周り、白と2枚以上勝負することに。見合っていない。」

浜上文吾
「ピンズが場に高くて勝負にならないので、中を切って様子をうかがいます。」

 

 

八万切り

望月雅継
「一見向かいたくなるようなツモだが、リーチ者だけでなく、下家の動向も不気味。よって、現物の七万ではなく、下家の現物の八万から切って1巡凌ぐ。中切りはギリギリまで粘ってから。」