対局番組レポート

天空麻雀10 男性大会決勝レポート

今回で天空麻雀は、記念すべき第10回大会を迎えることになりました。
現在、男性大会決勝第2戦が「エンタメ~テレ」で放送中となっていますので、まだご覧になっていない方のために詳しくはお伝えできませんが、
女性大会から男性大会を通して、ナビゲーター解説を務めました、山井弘がその模様をお伝えしたいと思います。

さて、女性大会は二階堂亜樹プロの2連覇で幕を閉じ、いよいよ男性大会が始まりました。
まずは予選A卓。

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左から 荒 正義プロ、小島 武夫プロ、佐々木 寿人プロ、朝武 雅晴プロ

これまで9回大会すべて出場し、未だ予選敗退のない荒正義プロ。
前回大会優勝の「ミスター麻雀」小島武夫プロ。
赤ドラありの麻雀はめっぽう強い、佐々木寿人プロ。
天空麻雀初登場、日本プロ麻雀連盟の最高峰リーグで戦う朝武雅晴プロ。

以上の豪華4名での対戦。

※この対戦の牌譜は、牌譜データサービス、もしくはロン2のプレミアム会員になると無料でご覧いただけます。)

トップを取って、決勝進出に一番手で名乗りをあげたのは佐々木プロ。いや~一発、裏ドラ、赤ドラありの麻雀は本当に“強い”の一言。
注目の荒プロは、見事予選を通過し準決勝へ。予選通過の記録を10回連続と更新しました。
初出場の朝武プロも準決勝へ進出。
ここでまさかの敗退は小島プロ。でも、このメンバーなら誰が負けても“まさか”になってしまいそう。

そして予選B卓。

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左から 灘 麻太郎プロ、藤崎 智プロ、森山 茂和プロ、滝沢 和典プロ

第1回、2回大会連覇の灘麻太郎プロ。
天空では優勝がまだなく、今大会は気合が入ります滝沢和典プロ。
こちらは逆に、天空は相性よく3度の優勝がある森山茂和プロ。
実は、森山プロも予選敗退は第1回大会のみで、今のところ8回連続で予選突破中。
そして、第1回以来、久しぶりの参戦となった藤崎智プロ。

こちらも見応えのある対戦となりました。

※この対戦の牌譜は、牌譜データサービス、もしくはロン2のプレミアム会員になると無料でご覧いただけます。)

この卓でトップを取り決勝に駒を進めたのは藤崎プロ。
テンパイしたのがたったの2回でしたが、その2回を見事アガリきり予選トップで通過を決めます。
負けられない滝沢プロと、連続予選通過記録を9回に伸ばした森山プロが準決勝進出となりました。
ここで“まさか”の敗退は灘麻太郎プロ。やっぱりこのメンバーだと誰が負けても“まさか”になってしまいますね。

そして準決勝。

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左から 荒 正義プロ、滝沢 和典プロ、朝武 雅晴プロ、森山 茂和プロ

激しい攻防の末、決勝へ進出したのは、荒プロと朝武プロでした。

さて、いよいよ決勝戦ですが、決勝は2回戦のトータルポイントで争われます。
改めて対戦者は、

佐々木寿人vs藤崎智vs荒正義vs朝武雅晴

以上の好カードとなりました。

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左から 荒 正義プロ、朝武 雅晴プロ、藤崎 智プロ、佐々木 寿人プロ

第1戦東1局、先制したの朝武プロでした。

四万四万五万六万六万七万七万八万二索三索四索六索七索 リーチ ツモ八索 ドラ北 裏 ドラ西

そして、東3局1本場で佐々木プロが満貫をアガリ、迎えた東4局。
その佐々木プロの親番です。

配牌
五万八万八万三索三索四索五索赤五索七索赤五筒七筒八筒南発 ドラ四筒

前局に満貫をアガリ、迎えた親でこの配牌。キター!!と、僕なら思います。
佐々木プロもポジティブな思考の持ち主なので、きっと僕と同じふうに思ったことでしょう。

五万八万八万三索三索四索四索五索赤五索七索赤五筒七筒八筒 ツモ四索

3巡目、ツモ四索でこうなります。さて、何を切りましょうか?

雀頭は八万でいいので、七筒八筒のメンツとソーズはイーペーコーを確定させて、五万七索、または赤五筒にくっつけてもう1メンツと考え、
僕なら四索切りになりそうですが、佐々木プロの選択は七索切り。これがドンピシャの正解!

五万八万八万三索三索四索四索五索赤五索七索赤五筒七筒八筒 ツモ四索

ツモ五索でこうなり打五万とし、その後五筒をツモって自然にトイトイへと変化して行きます。

八万八万四索四索四索五索五索赤五索五筒赤五筒 ポン三索三索三索 ロン八万

最終的に、この12,000を出アガリトップへ一歩近づきます。
そして次局、またもや佐々木プロに好配牌が入ります。

四万六万八万五索六索六索七索七索八索四筒赤五筒七筒八筒北 ドラ七万

僕なら、{これ優勝きたんじゃない!?}って思っちゃいます。
多分、佐々木プロも前向きな御方なので、そう思ったかもしれませんね(笑)

四万六万八万五索六索六索七索七索八索四筒赤五筒七筒八筒 ツモ三万

そして3巡目にツモ三万ときます。またも難しい選択です。

僕なら、図々しくドラ引け!なんてピンズの二度受けを払って行くかもしれませんが、佐々木プロはそこまで図々しくなく、打八万として好形を残します。

しかし次のツモは裏目の七万。大ショック・・・
いい状態の時は、自分の都合のいいように受けるのが一番いいのかもしれませんね(涙)

そうこうしているうちに、荒プロが六筒を暗カンしてリーチときます。
そのリーチに対して、臆することなく仕掛けて攻め返す佐々木プロ。

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いいアガリをした後は自然に打つ。仕掛けないようにする。と、よく聞きますが、

ここで、佐々木プロの攻めが裏目に出てしまい、荒プロが本来ツモっていた一筒を喰い下げ放銃となってしまいます。
むむ・・佐々木プロこれはちょっと雲行きが怪しくなってきたのではないでしょうか。

この後、藤崎プロが親で2回アガリ、点数状況は、

佐々木寿人:35200
朝武雅晴:30,500
藤崎智:28,200
荒正義:26,100

このように平たくなってまいりました。
そして南1局2本場。佐々木プロがらしくないアガリを見せます。

四万赤五万六万八万九万一索二索三索四索五索六索発発 ツモ七万 ドラ四索

3巡目にこの1,000・2,000のアガリです。

親が連荘中ということ、八万九万引きからのシャンポンへの変化など考えれば、普通の人は普通にこのアガリで何の問題もないと思います。
しかし、佐々木プロや前原雄大プロのような、「チームがらくた」のメンバーは即リーチと行って、
一発でツモって裏ドラを乗せて、3,000・6,000なんて言って、相手の心を反撃できないくらいポッキリ折ってしまうのがスタイルだったような。

初戦、最終的には佐々木プロが逃げ切り、微差のトップで終了となりましたが、
どこか佐々木プロらしくないところもあり次戦はどうなるのでしょうか。
2着には朝武プロ。続いて藤崎プロ、荒プロと並びます。

決勝第2戦、東1局に佐々木プロが先制の12,000を出アガリ優勝に王手をかけます。
なんだ、やっぱり佐々木プロは精神力が強くてちょっとやそっとじゃ心が揺れないな。
と、僕の心配は杞憂に終わりそうだと思っていたら、ここから他家の追随が始まりました。

それもそのはず、今回の決勝メンバーは佐々木プロを除いて、皆、日本プロ麻雀連盟の最高峰リーグで戦っている猛者達。
いくら一発、裏ドラ、赤ドラありの佐々木プロの得意な麻雀でも、同じ麻雀そう簡単に勝たせるわけには行かないのでしょう。

まずは、藤崎プロが佐々木プロを捲くって、軽く5万点をオーバーして行きます。
あとは素点で突き放すか、佐々木プロを3着以下に沈めればOKです。

朝武プロは初戦2着なので、2戦目トップならば、素点で佐々木プロを上回ることができれば優勝です。
その朝武プロが東4局、親番を迎えました。

一万三万三万三万六万六万九万三索四索八索三筒四筒九筒北 ドラ一筒

普通にタンヤオか、うまく三色にまとまればいいなという配牌。

これが、四万四万八万六万一万四万、と、マンズを6枚連続で引いて、

一万一万三万三万三万四万四万四万六万六万六万八万九万

このテンパイ。しかも一手変わり四暗刻タンキになります。
この時点で、面前チンイツ三暗刻の親の倍満24,000点あります。
これがアガれれば、優勝に大きく前進なのですが・・・

くぅ~もっとお伝えしたいのですが、今回レポートできるのはここまで。
もうちょっとだけ言います。もうちょっとだけ・・このチンイツはアガれちゃいます。あ~言っちゃった・・
だけど、誰からアガるかは言いません。ヒント→○○○プロです!

「荒正義」「佐々木」「藤崎智」さあ正解は誰でしょう!
ヒントになっていませんでした(笑)

そして、この後もまだまだ大波乱があり、二転三転と展開は変わって行きます。
果たして記念すべき第10回大会を制するのは!?

僕の解説も、是非一緒にお楽しみ下さい♪

女流大会放送スケジュール

予選A卓 6月1日(水) 放送開始
予選B卓 6月16日(土) 放送開始
決勝    7月 1日放送予定

男性大会放送スケジュール

予選A卓 7月 17日(火)放送開始
予選B卓 8月 1日(水)放送開始
準決勝  8月 15(水)放送開始
決勝1回戦    9月5日(水)放送開始
決勝1回戦    9月19日(水)放送開始

※以降の放送スケジュール&詳細はこちらよりご確認ください。

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