第5期 四国プロリーグ海皇位戦 第7節レポート
2026年10月26日
四国を舞台に開催している「海皇位戦」。
ただし、参加条件は四国在住プロ限定というわけではない。参考までに、今年度プロリーグ参加者の居住地の内訳を見てみよう。
〈Aリーグ〉合計17名
高知 7名/愛媛 5名/香川 2名/徳島 0名
兵庫 2名/東京 1名
〈Bリーグ〉合計15名(前期昇級者2名を含む)
愛媛 7名/高知 4名/香川 3名/徳島 0名
埼玉 1名
現状、開催地となっている高知・愛媛の参加者が多く、次いで香川、四国外という感じである。
四国4県の人口(2026年の統計)を見ると、
愛媛133.5万人/香川95万人/徳島72万人/高知69万人
…となっているので、とくに人口比では高知の麻雀熱の高さがうかがえる。
ただ、四国はもともと〝サンマ(※三人打ちの俗称)〟が主流のため、四人打ち競技麻雀が浸透し切っているとは言い難く、未開拓エリアも多いだろう。
今後、四国支部の在籍人数が安定的に増えていけば、もしかしたら四国本部となって規模拡大し、Cリーグ以下ができたり、各県で開催できたり、4県が支部として独立…なんてこともあるかもしれない(何の裏付けもありませんが)。
まぁ、そんな先の話はともかく、平たく言うと新人プロへの扉はいつでも開いています。
次回プロテストが行われるであろう1〜2月あたりに向け、動き出すなら今がその時かも?
いきなりプロなんて…という方には、プロアマ戦の「帝四戦」も100人規模で開催中!!
さて、Aリーグはいよいよ後半戦へ。
過去の優勝経験者である平石・長尾・和田らがこぞって苦戦するなか、昨年度の昇級者である濱田・宗雪が上位争い、同じく長山が降級争いと明暗くっきり。
上と下に存在する2つのボーダーライン。
目に見えない境界線をめぐって、今節もまた、いろいろなドラマが起こった。
〈Aリーグ〉
【高知1卓】
宮内こずえ×西村和貴×平石洋輔×長山朔弥
1回戦でほとんどの点棒を放出する一人沈みラスを喫したものの、2・3回戦で4万点オーバー、4回戦に至っては8万点オーバーの一人浮きトップと、親で大連荘して3試合トータル+100Pを叩いた西村が、この日の主役に。
「1回戦の結果で降級圏への転落も頭をよぎりましたが、大敗のなか〝学び〟がありました。終盤、他家の親番の先行リーチに対し、宮内支部長が追っかけリーチで跳満をツモ和了るところを見せつけられ、たとえリスクを冒しても、勝負どころで対決する必要性をあらためて認識できたんです」(西村)
インパクトのある和了りを見せた宮内だが、その後は流れを掴めず上位陣から一歩後退。
2節連続のプラスとなった長山が降級圏脱出に望みを懸ける一方で、平石は3節連続で▲50Pを並べ、開幕節以来となる最下位へ…。長いトンネルに出口はまだ見えてこない。
【高知2卓】
渡邊亮×大伴翔太×櫛橋孝平×中岡博一
2トップ0ラスの大伴が今期初の首位に浮上! 7節中5節が約+30〜40P、マイナスの2節も合計で▲20P未満と抜群の安定感を誇っている。
「一日通して満足のいく内容だったので良かったです。あと3節、決定戦に残れるように油断せず戦っていきたいと思います」(大伴)
対照的に、2節連続のマイナスで計90Pを失ったセピア渡邊。次節が試練の1節となるか。
中岡は1回戦、櫛橋は最終戦のラスが響き、それぞれ微減・微増という結果に。
【高知3卓】
宗雪靖弘×松本京也×鵜野健一×福島清子
オール連対、最終戦で5万点のトップを獲った鵜野が勝ち頭に。今期一番大きなポイントを稼ぎ、やっとの思いでプラス圏へ。ようやく一息つけたところだろう。
「全試合を振り返って、メリハリの効いた進行ができていたと思います。とくに、2回戦オーラス、MAX2000点の宗雪プロの仕掛けに差し込んで、浮きの3着をキープできた場面が印象に残りました。テンパイはしていたのですが、ホンイツ模様の福島プロが最終手出しで色を余らせたので、方針を切り替えました」(鵜野)
2勝を挙げた宗雪は全体3位に浮上。
初戦トップの松本は、今節も大きなポイントは獲得できず中団に残留。
苦しかったのは、4回戦まで和了りを一度も決められなかった福島。今期最も大きなマイナスを喫し、一気に降級争いが現実となった。
〈Bリーグ〉
【愛媛1卓】
宮本義章×川奥修二×川合克久×村瀬寛哉
3勝全連対の村瀬が最下位から急浮上!! 中団まで巻き返し、残り3節での大逆転昇級も不可能ではない順位につけた。
「前節は他者が大きな和了りを連発するなか、臆せず参戦したのは良いものの、放銃に回ることが多くなってしまいました。今節は攻めすぎず、2着を狙うことを心がけて臨んだところ、大きな放銃もなく良い結果に。場況を読んで七対子を和了ることができた局が印象的でした」(村瀬)
ノーラスの川合はプラス域に浮上。初戦トップの川奥は最終戦のラスが響きマイナス圏へ。
キツかったのは、開幕戦で3位につけていた宮本。1回戦から3連敗で一気に▲60P。最終戦も、あと一歩でプラスを逃した。
【愛媛2卓】
渡邉博之×永田泰志×小松翔一×中原進二
開幕戦+100Pオーバーの渡邉との首位決戦で、約50Pを縮めることに成功した永田。次節も渡邉と同卓となるため、首位に立つチャンスは目の前だ。
サイクルヒット(※1〜4着×1回ずつ)の小松は、上位陣の動向をうかがう3位に。
中原はトップを獲ることができず、下位に留まった。
【愛媛3卓】
吉岡翔一×山田陽斗×畑谷翔大×楠木一朗
卓内トップが畑谷の+10.3Pというロースコアとなった同卓。
「最終戦、南場の親番で中盤に下の手をテンパイしたのですが…













…2巡後にドラ
をツモ切り、警戒度が上がって和了れませんでした。8000オールはプロ対局で未経験なので、実らせたかったです」(畑谷)
注目はデビュー戦の吉岡。プロ初戦を見事トップで飾り、一気に上位進出へ…といったところだったが、最終戦で一人沈みのラスを喰らい、何とかプラスを守ってフィニッシュとなった。
山田・楠木はノートップ。次節以降の巻き返しを誓う!
決勝・降級・昇級を争う直接対決が目白押しの次節は、A・Bリーグともに沸点の上がる試合が多くなりそうだ。
一牌の選択の先にある〈運命〉は、天国か、それともーー。
(文・松本京也)
カテゴリ:四国プロリーグ レポート













