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ロン2カップ2016Autumnレポート ダンプ 大橋

2016年10月某日。夏目坂スタジオにてロン2カップ2016autumnが開催されました。

季節毎に行われるロン2カップも今年最後の開催になりました。
もちろん知らない方はいないと思いますが、念のためこのレポートを読む前にどんな大会なのかをおさらいしておきましょう。

●ロン2カップとは
日本プロ麻雀連盟公認のインターネット麻雀サイト「ロン2」がプロデュースする麻雀対局番組です。
この大会に参加するのはプロ雀士だけではなく、ロン2一般ユーザーさんも大会に参加していただきます。

●ユーザーさんが大会に参加する方法は
ロン2のサイト内で行われる予選大会で見事勝ち抜くと参加することが出来ます。
その大会は随時ロン2のホームページで告知されます。

●大会のシステムは
ユーザー代表3名とプロ雀士9名の計12名の大会です。
今回ロン2カップautumnは3人麻雀で行われますので、常に1人が抜け番となる4人で打つ3人麻雀です。
A卓、B卓、C卓の3卓に分かれ、A卓には1名、B卓には2名ユーザー代表の方が入り戦います。C卓はプロ4名の戦いです。
それぞれの卓のトップ者は無条件で決勝戦に進出となり、2着の方は決勝進出をかけた敗者復活戦に進みます。敗者復活戦でトップを取ると決勝卓に進むことができます。
この敗者復活戦に進むもう1人は、各卓の3位になった3名の中で、視聴者がもう一度対局をみたいと思われるプレイヤーに投票してもらうアンケートを取り、最も得票数の多かった方が進みます。

●今大会のルール
3人麻雀となり、ピンズとソーズに赤が1枚ずつ
切り上げ満貫は無し。飛び終了はありませんが、南場が終了しても60分経過していない場合は西場に入ります。
それ以降は60分経つまで局は進み60分経過した時点で残り1局というシステムです。
ただし、南場の時点で60分が経過した場合は、通常通り南4局終了時に対局も終了します。

 

【A卓】
 
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起家から高宮まりプロ、宮内こずえプロ、Shimaさん、二階堂亜樹プロ
ユーザーのShimaさんは、年に数回ロン2のイベントであるリアル麻雀大会やファン感謝祭にもご参加いただいている中々ヘビーなロン2ユーザーさんです。

三麻の醍醐味はなんといっても高打点の応酬!
東1局は高宮プロの11,600点からスタート!

一筒一筒四筒四筒赤五筒五筒六筒七筒八筒九筒  ポン中中中  ロン三筒  ドラ六索

放銃してしまったShimaさんも、ドラが4枚からの放銃につき致し方ないところ。

1本場は二階堂プロがメンゼンでタンヤオドラ2をツモって3,900オール
※ロン2カップの3麻は親でも子でもツモれば均等の支払いになります。

さらに東2局は親の宮内プロが三麻では珍しいチャンタドラ5の9,000オール!

九万九万一筒一筒七筒八筒九筒  ポン一索 上向き一索 上向き一索 上向き  カン九索 上向き九索 上向き九索 上向き九索 上向き  ツモ九万  ドラ一索一筒

さらに1本場、今度はユーザーのShimaさんがメンホン七対子をツモりアガって開局の失点を取り戻します。
わずか4局で満貫以上クラスのアガリが4回と乱打戦の様相となってきました。

そんな中、この対局を制したのは…南場の親番で連荘した二階堂プロ!
高宮プロの大三元テンパイを掻い潜っての満貫ツモはお見事でした!
以下、2着は宮内プロ、3着は高宮プロ、4着はShimaさん。

 

【B卓】
 
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起家から前原雄大プロ、アルさん、藤崎智プロ、kaz-kunさん
アルさんは前回のロン2カップ2016summer覇者!特にシードがあったわけではなく、今回も予選を勝ち上がっての参戦です!
そしてkaz-kunさんも、7月に開催されたインターネット麻雀日本選手権にて、決勝に進出するほどの強豪ユーザー。以上の2名が登場となりました。

開局、親の前原プロのリーチを掻い潜ってアルさんがタンピンツモドラ2の4,000オールをツモ!
さらに親番でもアガリ、連覇へむけて視界良好でしょうか。

しかしこれは3人麻雀。そして相手は閻魔と忍者にインターネット麻雀決勝メンバー。そうは問屋がおろしません。
忍者が満貫をツモり返し、kaz-kunさんも親番で連荘、極め付けは閻魔が南場の親で

一筒二筒二筒二筒三筒四筒四筒五筒五筒六筒六筒八筒九筒  ツモ七筒  ドラ四索

こんな倍満(12,000オール)をツモるなど、気が付けばアルさんは4着目を押し付けられて終了。

最終局、上位3名が非常に僅差の状況に。
kaz-kunさん51,800、閻魔45,500、忍者39,500
供託リーチ棒に3本場とアガった人がトップになりそうな状況ですが、制したのはkaz-kunさんでした!

四索五索六索三筒四筒赤五筒六筒七筒八筒九筒中中中  ドラ六筒  ロン九筒

放銃してしまった閻魔様が忍者より下になり3着。忍者は忍んで敗者復活戦に向かいます。

 

【C卓】
 
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起家から猿川真寿プロ、佐々木寿人プロ、勝又建志プロ、前田直哉プロ
先日行われた麻雀プロ団体日本一決定戦メンバーが勢ぞろいとなりました。

こちらはやや一方的な展開に。開局から点棒を集めた勝又プロが東3局の親番で

一筒一筒一筒二筒二筒三筒四筒赤五筒五筒六筒七筒八筒九筒  ロン七筒  ドラ四索

こんな跳満を8巡目に前田プロから出アガって断トツ模様。2着目に60,000点差近くをつけました。

追いかけたい残りの3名ですが、佐々木プロがまずピンフ高めイーペーコーをリーチして一発高めツモの満貫から、次局3巡目ドラ1ペン七索待ちテンパイを即ガラリー。

二索三索四索四索五索六索八索九索六筒七筒八筒九筒九筒  リーチ  ドラ八筒

6巡目に何事もなかった様に七索をツモる様子は解説のがらくた総帥様「強し」の一言。
それでも勝又プロの牙城を破るまでにはいかず、2着で終了。3着には猿川プロ、4着は前田プロとなりました。

【敗者復活戦の前に】
各卓3着はアンケートを行い、1位の方が敗者復活戦に参加できます。
高宮プロ、前原プロ、猿川プロの3名が該当でしたが結果は…

3位の猿川プロは早々に司会の日吉プロが発表し退場。
高宮プロと前原プロの一騎打ちとなりましたが、半ば諦めの前原プロを日吉プロが発表まで引っ張る引っ張る。

しかし勝ったのはやっぱり高宮プロ。日吉プロは前原プロに蹴りを喰らってましたがこれは自業自得でしょう。

 

【敗者復活戦】
 
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起家から藤崎プロ、佐々木プロ、高宮プロ、宮内プロ。

4者譲らぬ一進一退の攻防が続いたまま時間切れとなり残り2局に。
※制限時間ルールなので最低60分は対局を行う為南場が早く終わると西場になります。
西3局1本場の時点での持ち点は以下の通りに

高宮53,500、藤崎50,800、佐々木46,600、宮内9,100
宮内プロは、前局高宮プロに親の満貫を放銃してしまい、残念ながらこの局役満がほぼ最低条件に。
※最終局は最下位の選手が自動で抜けます

この局は親の高宮プロと佐々木プロの2人テンパイで最終局に。
高宮プロ、藤崎プロ、佐々木プロはわずか数千点の間にひしめき合う超接戦。
オーラス、藤崎プロはピンズ、佐々木プロはソーズに寄せ、6巡目にして藤崎プロが早くもこの1シャンテン。

一筒三筒三筒四筒五筒六筒六筒七筒九筒九筒九筒西西  ドラ二索

藤崎プロと高宮プロの点差はわずか4,200点なのでメンゼンならアガればOK、西が役牌なので西を仕掛ても5,200なので条件を満たします。
2巡後、五筒を引きいれてカン二筒待ちの6,400テンパイに。カン二筒は山に残り2枚あります。

しかし高宮プロも次巡

二索三索三索四索八索八索四筒赤五筒五筒六筒六筒八筒八筒  ドラ二索

この1シャンテンから八索を仕掛けて四筒七筒待ちのテンパイに。こちらは山に残るは4枚。
藤崎プロが四筒を掴むも待ち変えをして二筒五筒八筒待ちに変更するも、ソーズの仕掛けをしていた佐々木プロが七筒を掴み高宮プロに放銃。

決勝には高宮プロが勝ち上がりました。

 

【決勝戦】
 
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決勝戦に勝ち上がったのは予選A卓から二階堂亜樹プロ、kaz-kunさん、勝又健志プロ、そして先ほどの敗者復活戦を勝ち上がった高宮まりプロになります。

起家はkaz-kunさん、以下勝又プロ、高宮プロ、二階堂プロとなります。

先手を取ったのは高宮プロ。
二階堂プロよりリーチ一発七対子赤裏2をアガって跳満で先行。

次局はkaz-kunさんに大チャンス!13巡目に国士無双のテンパイが!場には2枚切れており、残り2枚はまだ山に!!
しかし勝負は無情。仕掛けを入れていた二階堂プロに4枚目の四索で放銃に。

三索三索三索四索四索中中  ポン四筒 上向き四筒 上向き四筒 上向き  カン五筒 上向き五筒 上向き五筒 上向き五筒 上向き  ロン四索  ドラ一万四索

枚数的にはkaz-kunさんが有利だっただけに非常に残念な結果となってしまいました。
このアガリで気を良くしたのか、二階堂プロは次局の親番で跳満の9,000オール、3,200オールツモとトップ目に立ちますが、そうはさせじと高宮プロが七対子の倍満をツモアガリトップを取り返します。

勝又プロとkaz-kunさんは女流2人の勢いに巻き込まれ、中々浮上の糸口を見つける事ができません。

そのまま局は進み、最終局は西場が終わって戻って東場になりました。
現在のトップ目は高宮プロの76,200、次いで二階堂プロの48,300、勝又プロの20,700。kaz-kunさんは残念ながら現在ラス目の為、抜け番となりました。

親は勝又プロなので、勝又プロの条件は役満ツモまたは三倍満直撃。二階堂プロの条件は三倍満ツモまたは倍満直撃。
1局勝負となると、高得点の出やすい三麻とはいえかなり厳しい条件です。

しかしテンパイは高宮プロが一番乗り。
このまま決まってしまうかと思いましたが、残りツモ2回の二階堂プロがこの手牌。

一索一索三索三索四索四索四索五索六索六索七索七索七索八索  ドラ九索

七索を切ればチンイツテンパイになりますが、点数が足りない為、テンパイ拒否の打一索

そして次巡ツモったのはドラの九索

一索三索三索四索四索四索五索六索六索七索七索七索八索九索  ドラ九索

一索を切って五索八索待ちのリーチを打ちました!五索を一発でツモれば裏ドラを見ずに逆転となる1手ですが、何と山に残る五索八索は示し合わせたかの様に赤五索が1枚のみ。

二階堂プロの最終ツモに力が入ります。

そしてツモってきたのは…。

まさかまさかの赤五索!!
リーチ一発ツモイーペーコーチンイツ赤ドラの三倍満で優勝を手繰り寄せたのでした!

 

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さあ、次回のロン2カップ2017winterは2017年1月8日に開催予定となりますが、こちらへの出場権をかけた予選大会が11月下旬に開催予定となっております。
今回は放送を見ていたあなたがトッププロとの対局を行っているかもしれません!

興味のある方はロン2へ!!!