十段戦 レポート

10月10日、11時から行われた八段戦の熱気冷めやらぬ中、16時半からはレジェンド級のシード選手が集い九段戦が開始された。

 

 

ここまでの対局とは異なり、打ち切り無しで5回戦を争うという長い戦い。

注目は4卓の滝沢・魚谷、5卓の前原・二階堂のMリーガー対決や、森山・荒・吉田といった重鎮選手に元十段位の櫻井というメンツの6卓か。また、五段戦から勝ち上がっている日吉は実況として放送対局のお馴染みであり、麻雀教室の生徒も多く持つファンの多い選手。Twitterの速報には「日吉プロの選手としての姿が見たい」「先生頑張れ!」といった声が多く寄せられた。それ以外の選手も、ここを抜ければ晴れ舞台の配信対局ということもあり、より一層打牌に気合いがこもっているように思われた。

結果は画像の通り、各卓2位までがベスト16の戦いに駒を進めた。

 

 

1卓は西島・藤原が終始リード。2卓の日吉は2回戦までは首位に立っていたが、今年グランプリ獲得・最強戦ファイナル進出と乗りに乗っている本田と元十段位の柴田が底力を見せつける結果に。3卓は瀬戸熊・西川・石渡の競りとなっていたが瀬戸熊が渾身の6,000オールで勝ち上がりを決定づけ、終盤アガリの遠かった石渡を西川がかわした。4卓は珍しく全員が約30P差程の範囲で最終戦を迎える競りとなったが、滝沢がトータル首位のリードを生かして逃げ切り、3者接戦のところを仁平が勝利。5卓は山田が突き抜け、最終戦、前原・二階堂の着順勝負を前原が制した。
この勝ち上がり者に昨年度ファイナリストが加わり、ベスト16が行われる。日程と卓組は以下画像の通り。

 

 

どの卓も注目の集まる魅力的な選手が出揃った。対局は全てOPENREC、ニコニコ生放送の「日本プロ麻雀連盟チャンネル」で放送される。また日本プロ麻雀連盟公式Twitterでも対局の模様を速報するので、是非ご覧頂きたいと思う。

文中敬称略
文:浜野太陽