十段戦 レポート

第38期十段戦 八段戦・九段戦レポート

十段戦ベスト16が出揃う!

6月12日、巣鴨連盟道場にて第38期十段戦八段戦・九段戦が行われた。
対局者はここまで勝ち上がりの21名に加え、八段の選手6名、現鳳凰位・佐々木、歴代十段・櫻井の合計28名。

 

 

対局者と組み合わせは画像の通り。

 

 

対局結果は以下の通りとなった。

 

 

 

1卓=西島、浜上
2卓=仲田、柴田
3卓=笠原、須浦
4卓=仁平、三浦
5卓=櫻井、蒼山
6卓=近藤、森下
7卓=山田、ダンプ

以上勝ち上がりの14名に加え、惜敗率1位の井出がワイルドカードで九段戦へ進出。
1卓では佐々木・滝沢のライバル対決があったが、両名共に敗退。
また八段戦から出場の石渡、吉田、望月も敗退と、半数以上の卓で下克上の結果が見られた。

八段戦終了後、会場には灘・森山をはじめとしたレジェンド級の選手9名が集結。

 

 

全てが放送卓でもおかしくない豪華な卓組で、5回戦に渡る長い戦いがスタートした。

 

 

結果は以下の通り。

 

 

 

1卓=浜上、藤崎
2卓=瀬戸熊、仁平
3卓=櫻井、森山
4卓=荒、三浦
5卓=沢崎、ともたけ
6卓=ダンプ、藤原

九段から出場した選手は9名中7名が通過と、圧巻の強さを見せつけた。
最後まで接戦が続いたのは5卓。2回戦まで連続4着のともたけが、3回戦以降山田を猛追。最終半荘までもつれるも、最終局には山田が跳満ツモ条件にまで追い込まれ、惜しくも敗退。
唯一初段戦から勝ち上がりの笠原は、今回も開局3,900オールからスタート。好調を感じさせたが、藤崎・浜上の前についに敗退。

 

 

笠原へはTwitter速報に身近な方々からの応援コメントが多数寄せられており、実力と共に人望も感じさせた。今後も注目の選手だ。

ベスト16は前回決勝メンバーを加え、6/18(金)から順次放送される。組み合わせは画像の通り。

 

 

5回戦のトーナメントは3回戦までに大勢が決まるケースも多いが、昨年の十段戦ではほとんどの卓が最終戦までもつれ、劣勢からの役満ツモなど多くのドラマが生まれた。今年度も熱い戦いを是非ご期待ください!

(文・浜野太陽)