十段戦 レポート

第39期十段戦 五段戦Selectレポート

日本プロ麻雀連盟所属の選手には、段位というものが与えられている。
初段から始まり九段までは今までの功績などで昇段していくのだが、最高段位である十段位だけは、十段戦というタイトル戦を勝つことでしか得ることができないのだ。

この日はそのタイトル戦、十段戦の対局日だった。
十段戦は初段戦から始まり、二段、三段と段位が上がっていき、最終的に勝利すると十段位となる。
本日はその五段戦の試合日だった。

普段ならこの五段戦は十段位まで折り返し地点にあたる位置にあり、配信されることもないのだが急遽配信されることになった。

なぜなら、対局メンバーが豪華すぎたのだ。

 

 

俳優であり、TEAM雷電でも活躍している萩原聖人。
パチスロライターとしても人気の沖ヒカル。
B2リーグに所属している武田裕希。
北陸からの参戦!志多木健。(志多木に関してはまだ若手のため紹介が少し雑というのは許して欲しい)

もの凄いメンバーが同卓するということで急遽配信が決まった。
まさにドリーム配信なのである。

この配信が決まった時、私は速報をやりたいと希望を出した。
メンバーが発表された瞬間に、この試合は絶対に見たいと思ったからだ。

楽しみに待っていたこの五段戦セレクトが始まって、私が少し驚いたのは、萩原が全4回戦の中18回もの仕掛けをしたことだった。
(松田調べ)

雷電のチームカラーも相まって、萩原に対しての印象は“メンゼンで高く仕上げてリーチでツモる”そんなイメージだった。
ただ、この日の萩原は仕掛けを活用することで、場を支配していた。

ひとつ印象に残った仕掛けを紹介する。
※この日は日本プロ麻雀連盟公式ルールで行われていたため、素点が3万点を超えているかどうかが勝負の大きな鍵になる。
そんなルールの試合で、あと1アガリが欲しいオーラスの萩原の配牌がこちら。

 

 

正直テンパイできれば御の字といった手牌だろうか‥
仕掛けるのも怖いような手牌であったが、萩原は発を仕掛け、七筒チー、九筒ポンと3フーロをいれてなんとかテンパイをいれた。

周りからみたらホンイツにも見えるような仕掛け。
あの配牌からは想像もつかないほどの“圧”がかかったのではないだろうか?

 

 

この迫力のある仕掛けにドラドラの手でリーチにきた武田。

 

 

しかしこの勝負に勝ったのは萩原。

 

 

2回戦、連荘に成功した萩原は、オーラスしっかりと浮きを確保する形で終えた。

この浮きも大きなポイントとなり、萩原は無事五段戦通過となった。
初戦大きな浮きでのスタートとなった武田も通過。

沖、志多木は怒涛の追い上げをみせるも、あと一歩及ばず敗退となった。

その後少し時間が経過してしまったので、六七八段戦も終わったのだが、萩原は途中、国士無双を放銃する場面もあったが通過。

6/11には九段戦セレクトの放送が決定した。

日本プロ麻雀連盟 「第39期十段戦~九段戦Select~」 #OPENREC #麻雀

ご視聴はこちら!

 

対戦メンバーは

萩原聖人vs黒沢咲vs佐々木寿人vs船木伸一

解説:本田朋広
実況:阿久津翔太

これまた豪華すぎるメンバーでの対局となっているので、ぜひともチェックしていただきたい。
今年の十段位は一体誰になるのか、皆様お楽しみに。

(担当:松田彩花)