十段戦 レポート

第39期十段戦 ベスト16B卓レポート

【第39期十段戦ベスト16B卓 近藤・藤原が四段戦士の挑戦退けベスト8へ】

6月24日(金)十段戦ベスト16B卓が開催された。

出場選手は藤原隆弘・船木伸一・福島佑一・近藤久春の4名
(写真左上から時計回り)

 

1回戦は近藤が1,300・2,600のアガリとテンパイ料で効果的に加点してトップ。
試合は2回戦に大きく動く。

九段戦SelectでMリーガー3人を相手に堂々と勝ち上がった船木が、東2局の親番で3,900オール・2,000(+100)オールをアガると、続く2本場では

 

 

最高目の三索をツモリ、リーチ・タンヤオ・ピンフ・ツモ・三色で6,000は6,200オール。
その後、南場の親番でも加点した船木は、このゲーム73,900点(+51.9P)のトップで大きなリードを築いた。

ただ3回戦南2局4本場。このゲーム4番手の船木が親番でツモり四暗刻テンパイするが、八万を近藤に放銃してしまう。

 

 

 

チンイツ・一気通貫の12,000は13,200の失点でアドバンテージが消える。
「3回戦がひどかった」とインタビューで話した船木は、この放銃も避けなければいけなかったとSNSで残している。

続く4回戦は近藤にビッグウェーブ。東3局の親番でまず2,000オールをアガると、1本場はメンゼンの発ドラ3・12,000は12,300を福島から。

 

 

九種九牌を挟み3本場では、トイトイ・ドラ2の12,000は12,900を藤原から。

 

 

ライバルに大きなダメージを与え、勝ち上がりへ一歩抜け出した。

最終5回戦。船木との2位争いを演じている藤原の東3局親番。

配牌が

六万九万九万一筒四筒五筒八筒八筒九筒九索南北発中

とかなり苦しかったが、中を重ねて鳴けると、ドラの六索を2枚引き入れて手をまとめ、福島から三筒でアガリ7,700加点。

 

 

一方船木は南2局。

中を暗カンしてリーチをかけ勝負に出る。

 

 

ただ、最後の親番で望みをつなぎたい福島からリーチを受けると四索で福島に放銃。リーチ・白で3,900。

 

 

 

4巡目にリャンカン受けを嫌った選択が致命傷になり、試合後のインタビューでもアガリを拾えたかもしれないと悔いた。

船木はオーラスの親番は形式テンパイで粘るも、藤原に放銃して対局終了。
勝ち上がりは近藤・藤原の2名となった。

 

 

次回のベスト16・C卓は7/1(金)15時から、連盟チャンネルで放送される。

ご視聴はこちら!

 

 

(文・梅中悠介)