十段戦 レポート

第39期十段戦 ベスト8A卓レポート

浜上・三浦が決勝へ!第39期十段戦ベスト8A卓レポート

7/15(金)、第39期十段戦ベスト8A卓が放送された。対局者は以下の通り。

 

三浦智博

四段 A2リーグ所属
前年度2位、ベスト16シードからの勝ち上がり 

 

藤原隆弘

九段 B2リーグ所属
前年度3位、ベスト16シードからの勝ち上がり

 

藤島健二郎

六段 A1リーグ所属
六段戦からの勝ち上がり

 

浜上文吾

六段 第12・15期皇帝位
六段戦からの勝ち上がり

 

最初の大物手は1回戦東2局1本場。
藤島が3メンチャンの高目リーチタンヤオピンフイーペーコーで先制リーチをかけるが、追いかけた親の藤原がリーチツモイーペーコードラのアガリ。

 

 

 

1回戦はこの3,900オールを生かした藤原のトップ。
一方、初戦4着に沈んだ藤島も、2回戦では中打点のアガリを重ねて東3局までに46,000点持ちのトップ目。さらにその東3局で役役ホンイツトイトイの3,000・6,000!

 

 

一方、2回戦まで2着・4着と置いて行かれた格好の浜上も、3回戦オーラス親番では起死回生のメンホンテンパイ。

 

 

ここはリーチを選択!見事6,000オールを引き当て戦線へ復帰。ヤミテンにしていた場合は、恐らく藤島からの12,000直撃となっていたが、ツモアガリにより値千金のトップを手にした。

ここまで苦しかったのは三浦だが、上位陣に待ったをかけたのは4回戦東1局。親番でタンヤオピンフ三色のリーチをかけると、タンヤオピンフのテンパイを入れていた藤原から高目の直撃!

 

 

藤原が瞬間トータル4着目に沈むまさかの事態となった。
この回はこのアガリが響き三浦トップ・藤原4着。
なんと4回戦までに全員がトップを1回ずつ獲得し、最終戦を前にしてトータルは上下10P以内という超接戦に。

 

 

最終戦は東1局から藤原が連荘。3メンチャンを慎重にヤミテンに構え高目の5,800を藤島から。

 

 

続いて三万六万九万の高目タンヤオピンフをここでもヤミテンに構え、1,300オール。

 

 

一刻も早く抜け出したい状況の中で、藤原らしい手堅い選択を見せた。
しかし東2局、浜上が目の覚めるようなピンズの引きを見せ、7巡目にメンチンテンパイ!

 

 

藤島から12,000のアガリとなり、明暗が分かれる。

三浦も南3局にホウテイで12,000のアガリを決め、藤原を2人が逆転する事態に。

 

 

オーラス、藤原は400・700条件が残ったが、4巡目に自らの勝利を確定させたのは浜上。七対子のアガリで試合が終了。

 

 

勝ち上がりは浜上・三浦!

 

 

 

 

次回、第39期十段戦ベスト8B卓の放送は7/22(金)15時〜。
対局者は魚谷侑未、近藤久春、石川遼、前田直哉。解説は勝又健志。
今期の決勝メンバーが確定する対局を是非お楽しみに!

(文・浜野太陽)