グランプリ レポート

第13期麻雀グランプリMAX 決勝初日レポート

【2022年度の集大成である麻雀グランプリMAX決勝戦初日。鳳凰位HIRO柴田が二冠に向けて王手へ。】

 

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二階堂瑠美(現麻雀グランプリMAX覇者)
HIRO柴田(現鳳凰位)
吉田直
白鳥翔

将棋棋士・羽生善治
「相手は敵であると同時に作品の共同制作者であり自分の個性を引き出してくれる。」

現鳳凰位の柴田が幸先の良いスタートを切った1回戦目。フィールドは違えど偉大なる勝負師の格言が体現された局が生まれた。

◆1回戦
東3局1本場
東家・吉田
二万二万二索二索九筒九筒九筒 ポン中中中 ポン九索 上向き九索 左向き九索 上向き ドラ四万

吉田がいつも通り高打点の手組みから中・トイトイテンパイ。それに対して柴田が受けながらもピンフ・ドラ2の押し返せるテンパイまで辿り着くと、今度は一度は嫌った三索をプッシュして親の現物である四万七万待ちへ。

 

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吉田は直前に一索の手出しを入れていたが6巡目の四索切りをみて三索よりも二索がトイツ以上の可能性が高いであろうというギリギリの読みである。
こうなると誰しもが吉田vs柴田の未来図を予想するが、突如として現れたのが“麻雀ハイブリッド”白鳥であった。

 

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吉田のスタイルから手役をトイトイ一本に絞り、一見すると危険な八万三万を切り飛ばしていく。柴田にも危険牌であったが、これまでの対戦経験から放銃しても安いパターンがあったり吉田の現物待ちの可能性が高いなど理性と感性との合わせ技が成せるものであった。それでもリーグ戦ならば攻め返す価値のない手牌なので引く選択肢の方を選びそうだが、ここは決勝戦という頂点を決める舞台というのも後押しになったのかもしれない。

解説・勝又
「白鳥くんは自分の読みを信じていく系ですからね。」

まさかの対抗馬の出走により吉田vs柴田vs白鳥となったこの局は意外な結末を迎えた。
柴田が吉田に対してど本命である役牌の白を掴みドラの四万と入れ替える。

解説・勝又
「これは瑠美さんチーですね。えっ!これチーテン取らない事ある!?うわぁ!!」

 

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瑠美は上家の柴田から打たれた四万を見送ると自力で白を暗刻にしてリーチへ。そして吉田から放たれた七万を捉え、この局のフィナーレを飾る。まさに四者がお互いの個性を引き出し合う見応えのある作品(一局)となった。

次局の東4局と南2局3本場は柴田が、南3局は瑠美が先手リーチを打つ展開へ。しかし、ここは“自分の読みを信じる系雀士”白鳥が幾度となくリーチ棒を奪っていく。

 

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特にこの3局は公式ルールならではのリスクとリターンの取り方、配給原点を考慮した押し引きについて参考になるような打ち回しであった。(倒牌してからリーチ棒を回収するまでのスピードにも注目。)

白鳥本人も対局後のインタビューでは“入りは良かった”と振り返った1回戦であったが、この半荘を制したのは現鳳凰位HIRO柴田。

南4局
東家・柴田
四万四万六万七万七万八万八万三索四索五索六筒七筒八筒 リーチ ドラ三筒 ロン六万

このアガリで沈みから一気にトップをもぎ取ると

◆2回戦
南3局
東家・柴田
三万三万四万四万四万五万五万五万八万九万 ポン発発発 ツモ七万 ドラ一筒

白鳥からリーチを受けたこの局も発を加カンした後のツモアガリ。先程の供託を返してと言わんばかりの効果的な加点で着実にポイントを伸ばしていく。

◆3回戦
東3局

 

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柴田がラスとなった3回戦、トータルラスの吉田がリーチ・ツモ・ドラ3でトップとなり一時的にポイント差がグッと縮まる瞬間もあったが

◆4回戦
東1局
西家・柴田

 

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現状トータルトップの瑠美からピンフ・タンヤオ・ドラ2の7,700を出アガリ再度トップに躍り出た柴田。

南1局1本場

 

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吉田のリーチとの勝負になったこの局もタンヤオ・ドラ3をツモアガると

南2局

 

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吉田よりホンイツ・ドラ3の満貫。

 

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南3局1本場
瑠美よりリーチ・イーペーコー・ドラ1の7,700の直撃と、4回戦は怒涛の一人舞台で初日を終えた。

 

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◆第13期麻雀グランプリMAX初日成績
柴田 +48.0
瑠美 +4.3
吉田 ▲25.3
白鳥 ▲27.0

 

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(文:小林正和)