グランプリ レポート

グランプリ レポート/第5期麻雀グランプリ MAX一次予選レポート 吉野 敦志

今回で5期目を迎えた麻雀グランプリMAX。
連盟のタイトルホルダーが一挙に集結し、その年に活躍した選手しか出場できない、まさに今年度を締めくくるのに相応しいタイトル戦である。
レポートを担当させていただくのは、先日行われたチャンピオンズリーグ決勝で、優勝すれば選手として、負ければレポーターとして・・・・
はい、後者の牙が抜けた私敦志が一次予選の熱い模様をお伝えしていきます。
 
A卓(森山茂和VS猿川真寿VS仁平宣明VS滝沢和典)
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九段シード、プロ連盟会長「闘将」森山。
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第1期グランプリMAXで決勝経験のある猿川。
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今期A2で見事昇級し、A1復帰を果たした仁平。
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カメラを向けた瞬間、こちらを睨みつけるぐらい気力十分の滝沢。
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A卓は1回戦目から高打点が飛び交う展開に!
東2局、西家・滝沢
二万三万四万六万六万二索三索四索五索六索二筒三筒四筒  リーチ  ツモ四索
滝沢らしい正確な手順からしっかり高目をツモり、3,000・6,000。
しかしこのあとは伸びずに、1回戦は森山がトップスタート。
2、3回戦は猿川の2連勝。4回戦は仁平がトップ。
4回戦終了時
仁平+15.3P 森山+14.1P 猿川+6.0P 滝沢▲35.4P
気合いしかねぇよ!!!と対局前に冗談交じりで語ってくれた滝沢敗退濃厚か!?
しかしそんな滝沢が最終戦で魅せた!!!
東1局、北家・滝沢
二筒二筒三筒四筒四筒五筒五筒六筒六筒七筒七筒八筒八筒  ツモ六筒  ドラ六筒
いきなりこの6,000・12,000!!!たったこの一発で一気に4人の競りに。
その後も加点し続けた滝沢と、ラス前の親番で
二万二万四万四万六万六万八万八万三筒六筒六筒七筒七筒  ツモ三筒  ドラ三筒
この6,000オールを決めた森山が勝ち上がりを決めた。
1位通過 森山茂和
2位通過 滝沢和典
 
B卓(古川孝次VS沢崎誠VS杉浦勘介VS魚谷侑未)
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第3期グランプリMAXにて惜しくも準優勝のサーフィン打法古川。
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まむたんの愛称でお馴染みトーナメント巧者沢崎。
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十段戦などタイトル戦では安定して好成績を出している杉浦。
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皆様ご存知最速マーメイド魚谷。
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B卓は仕掛けを多様する古川、色んな引き出しを合わせ持つ沢崎のベテラン勢に対し、、メンゼン重視の杉浦。
最近仕掛けに頼らずバランス重視となったと噂の魚谷という若手2人が戦う構図となった。
2回戦終了時
杉浦+38.5P 魚谷▲1.3P 古川▲2.0P 沢崎▲35.2P
そして3回戦に事件が起きた!!!
一万九万一索一筒九筒東南西北白白発中  ロン九索
杉浦が古川からこの32,000!
古川もテンパイかどうかわからなかったと、手痛い放銃となってしまった。
ここで古川が一歩退いた隙を見て、その隙を見逃すはずがない沢崎が着実に加点していき、ノートップながらも杉浦と勝ち上がりを決めた。
1位通過 杉浦勘介
2位通過 沢崎誠
 
C卓(伊藤優孝VS近藤久春VS浜上文吾VS望月雅継)
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死神の優こと伊藤優孝。
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王位戦9位、A1リーガーの近藤。
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第15期九州リーグで優勝し、グランプリMAXの出場権を得た皇帝位浜上。
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今期のリーグ戦で、おそらく映像対局では初の清老頭をアガった望月。
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1回戦、起家の望月。
三万四万六万六万六万一索二索三索七索八索九索中中  ロン二万  ドラ中この7700、2100オールと順調に和了を重ねていく。がしかし・・・・
「死神・・・現る・・・」
3回戦終了時
伊藤+102.4P 浜上▲7.8P 近藤▲44.9P 望月▲49.7P
皆さん見て下さい。親番では必ず加点し続けた伊藤。3回戦が終わりすでに+100Pオーバー!!!
伊藤と戦った3者はどう思っていただろうか?
僕なら死神に点棒のみならず、魂まで奪われていたに違いありません・・・・・。(うまくないですか?)
冗談はさておき、ほぼ勝ち上がりを決めた伊藤に対して、残るイスは1つ。
最終戦南4局。残る後1つのイスを廻り、伊藤以外の3人全員に可能性がある状況に。
親番で少しずつ連荘を重ねた皇帝位浜上。
七万八万九万一索二索三索五索六索七索八索九索北北のテンパイを入れるも
七万八万九万四索四索七索八索九索四筒五筒六筒八筒九筒  ロン七筒
近藤がテンパイしていた望月からアガりきり、最後まで見逃せない展開となった。
1位通過 伊藤優孝
2位通過 近藤久春
 
D卓(紺野真太郎VS吉田直VS安村浩司VS柴田吉和)
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敗れはしたが、今期のマスターズで決勝まで勝ち残った紺野。
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プロリーグ(B1)では見事昇級し、来期からA2の吉田。
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近年活躍が目覚しく、自身がいるリーグ戦でも圧勝し1位で昇級を決めた安村。
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第28期新人王の柴田。
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実力者揃いの3者に対して、新人王の柴田がどこまで喰らいつけるか?
4回戦終了時
柴田吉+53.3P 吉田+10.1P 紺野+4.6P 安村▲68.2P
なんとここまで柴田吉の圧勝。最終戦、吉田、紺野の着順勝負か?はたまた安村の大逆転はあるのか?
南2局、南家の吉田
五万五万七万七万七万三索三索三索四索五索  ポン中中中  ツモ六索
この2,000・4,000で勝ち上がりに大きく近づいた。
オーラス親番の紺野も
三万四万三索四索五索三筒四筒六筒七筒八筒九筒北北  ドラ二索
早い段階からこの1シャンテンもテンパイせず、終盤、柴田吉がアガリきった。
1位通過 柴田吉和
2位通過 吉田直
 
E卓(佐々木寿人VSダンプ大橋VS松崎良文VS客野直)
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ヒサト部長=トーナメント戦苦手。と周りのイメージを払拭できるか!?チームガラクタ佐々木寿人。
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十段戦ベスト16。横綱麻雀ダンプ。
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第26期チャンピオンズリーグ覇者松崎。
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そして私は敗れ(チキショー!!!)第27期チャンピオンズリーグで優勝し、グランプリMAX出場権を得
た客野。
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1回戦目トップのヒサトは、2回戦以降メリハリの効いた攻守で戦い、チャンピオンスリーグ覇者の松崎、客野も道中ドラドラ七対子をツモるなど、調子は悪くはないようだ。
一方、ダンプは4回戦目の親番で、
四万四万四万四索五索三筒三筒三筒九筒九筒九筒西西  ツモ六索 ドラ四万
この6000オール。しかしこの一発のみで、道中手が入るものの、放銃が続く苦しい印象だった。
4回戦終了時。
ヒサト+22.2P 松崎+11.4P 客野+6.4P ダンプ▲40.0P
オーラス、ダンプ以外の3者が競っている状態だったが、ここは親の松崎からリーチが入るも、仕掛けてアガリきったヒサトが自力決着。
1位通過 佐々木寿人
2位通過 客野直
明日の2次予選からは、小島武夫、灘麻太郎、前原雄大、瀬戸熊直樹などのシード選手が登場し、ベスト16をかけた熱い闘牌が期待される。