グランプリ レポート

第8期麻雀グランプリMAX ベスト16 C卓レポート

トップクラスの牌理の強さを持ち、そこから敢えてのマイノリティ選択に拘りを持つ。
「麻雀I.Q220」勝又健志。

超攻撃的な姿勢で数々のタイトルを取って来た。ポイントランキング1位「暴君」瀬戸熊直樹。

十段位も連覇し、グランプリとの二冠を狙う。闇夜に潜む「忍者」藤崎智。

自身、2度目となるG1タイトルを取り、今、一番勢いのある若手の1人。厚い壁を破れるか!?奈良圭純。

2度目のグランプリ覇者を狙う藤崎・勝又に、初グランプリを狙う瀬戸熊・奈良の両名。3人A1かつ鳳凰位経験者と非常に厳しいメンバーとなったC卓。
重い打ち手が揃った印象と語るのは前田。面前での押し引きの精度にも注目です。

 

100

 

1回戦 勝又 瀬戸熊 奈良 藤崎

東1局 北家 藤崎

七万一索一索三索三索五索六索七索八索東東北北発  ドラ七万

七万とせず、七対子もみた打五索と行く藤崎。ソウズを2枚切っているのも大きく、マンズは切ってないのでマンズのホンイツに見せる効果も。
最終系を意識し、繊細な手順から入る。忍者・藤崎。

対して、瀬戸熊

四万五万七万八万八万八万九万五索五索二筒三筒三筒四筒五筒

五索をトイツ落とししてペン七万でテンパイ。

三万四万五万七万八万八万九万九万三筒三筒三筒四筒五筒

アガリ逃しはありましたが、1人テンパイで流局。
C卓は、静かな立ちアガリでのスタートとなりました。

東2局

瀬戸熊の親は勝又が1,000は1,300で捌く。

東3局 ドラ南

藤崎

一万一万三万一筒一筒七筒八筒九筒南南  チー八万 左向き七万 上向き九万 上向き

ツモが効き

一万三万一筒二筒三筒七筒八筒九筒南南  チー八万 左向き七万 上向き九万 上向き

前田が、藤崎にしては珍しい仕掛けと言っていましたが、ラス牌の二万をツモって1,000-2,000

東4局 ドラ四索

親 藤崎

五万五万三索三索五索六索七索七索八索三筒四筒五筒六筒七筒

ドラが四索なので、打三索かと思いましたが、567の三色を見て打五万。瞬間の受け入れだけでなく、高くなるチャンスは逃さない藤崎。
結果は五筒を引いてヤミテン。全員テンパイの中、価値ある九索ツモの700オール

勝又
一万二万二万三万三万四万四万四万四筒五筒九筒九筒九筒

瀬戸熊

五万六万七万五索五索五索六索六索六索二筒四筒六筒六筒

奈良
七万八万九万六筒七筒七筒七筒八筒南南南西西

東4局 1本場 ドラ発

瀬戸熊

七万八万九万一索二索三索六索六索四筒五筒六筒六筒七筒発

瀬戸熊、テンパイ取らずの打六索。瀬戸熊にしては珍しい選択に思えますが、何処からか気配を感じていたのか?或いは、連チャンした親、藤崎がピンズ模様なのでそこに対応したのか。
たしかに、発を切る時点で瀬戸熊の五筒八筒は残り1枚。

この局は勝又が

五万六万六万七万八万九万五筒六筒発発  チー五索 左向き四索 上向き六索 上向き

456と発の天秤で仕掛けると
自ら発を引き四筒七筒の7,700テンパイ
勝又が七筒をツモって。

2,000-3,900

南1局は

瀬戸熊が勝又からリーチで1,300

南2局 ドラ六筒

奈良

一万一万四万五万六万三索四索五索五筒六筒六筒七筒八筒

中々戦線に参加する事が出来なかった奈良だが、勝負手が入ります。安めの三索とはいえ、ドラが六筒なので、打点は十分。リーチと行きます。

そこに、瀬戸熊が追いつくも

四万五万六万一索二索三索五索六索七索三筒三筒七筒七筒

奈良が1発で(1発役はありませんが)
四筒ツモ。点数的にも、精神的にも大きな2,000-4,000

南3局 ドラ九索

南家 藤崎

七万九万九万五索六索七索二筒三筒三筒四筒四筒南南  ツモ南

絶好のダブ南を引いて、藤崎がリーチ

二万二万三万三万三索三索七索七索四筒四筒五筒五筒六筒

前局上がった、親の奈良も七対子で追いつきますが、
今度は藤崎が二筒をツモって2,000-4,000

1回戦終了時
藤崎+13.8P 奈良+5.5P 勝又▲5.8P 瀬戸熊▲13.5P

 

2回戦 勝又 藤崎 奈良 瀬戸熊

東1局 瀬戸熊

二万三万七万八万九万九万九万六索七索八索七筒八筒九筒  ドラ中

瀬戸熊が、一手変わり高め純チャン三色でテンパイ。

勝又
四索五索五索六索七索一筒一筒三筒四筒五筒五筒六筒七筒

勝又も追いつきます。

藤崎
一万二万二万二索二索一筒二筒三筒三筒五筒  ポン中中中

勝又から、ドラを鳴いた藤崎も応戦しますが、瀬戸熊から勝又に三索で1,500のアガリ。
1回戦同様、静かな立ちアガリでのスタートとなりました。

東3局 親 奈良

二万四万五索七索一筒二筒三筒五筒五筒六筒七筒八筒東南  ドラ二筒

奈良が、ホンイツもみて打二万から行くと、六筒二筒九筒と引き一気に大物手の気配が。
そこに、西家・勝又が仕掛ける。

一索三索三索四索四索六索八索八索西北北北白

ここから藤崎の三索をポン。牽制しつつ、ホンイツ・トイトイになれば打点も付き、上手くいかなかったら、暗刻の北で受けも効くという仕掛け。
六索を切りソウズを余らせたように見せる勝又に対して奈良が強く押し返すと、素早く勝又が引きます。感想戦では、奈良が親でドラ色の一色手に加え、藤崎の国士を警戒したと話す勝又。

七筒が流れた奈良でしたが、結局流れたのは七筒南南を重ねるのは手順上難しいので、アガリがあったかは不明。
しかし、他家の手牌が見えない奈良に取ってはそれまでのツモが抜群だっただけに良い気はしないはず。精神的に影響が出なければよいですが・・。

東場は小場で動くも南1局に局面が動きます。

南1局、藤崎にドラが暗刻!しかし後の形が悪いか・

藤崎
一万四万七万二索七索一筒七筒南白発中中中  ドラ中

逆に勝又の配牌がいい。

四万五万一索二索三索四索五索八索八索二筒三筒五筒六筒

この手を上手く纏めて、

四万五万六万一索二索三索四索五索六索八索八索五筒六筒

四筒を引きアガリ、4,000オール。
藤崎も、あの配牌からここまで漕ぎ着けましたが、陽の目を見ることは叶わず。

三索四索五索二筒四筒南南中中中  チー五万 左向き三万 上向き四万 上向き

勝又がオーラスも自らアガって2回戦トップ。
トーナメント巧者、奈良も浮きに回り安定した打ちまわしを見せてくれています。

瀬戸熊は痛い2ラス。
解説の前田も語っていますが、展開がかなり厳しい印象。次にマイナスしてしまうと、通過に黄色信号が灯ってしまうだけに、何としても反撃のチャンスを掴みたいところです。

2回戦トータル

勝又+19.6P 奈良+10.1P 藤崎+3.3P 瀬戸熊▲33.0P

 

3回戦 藤崎 奈良 勝又 瀬戸熊

東1局

瀬戸熊
二万三万二索三索四索二筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒八筒  リーチ  ドラ五索

高め三色のリーチですが、一万で藤崎から2,000のアガリ。安めとはいえ、アガれた事で状況が上向いてきたのか、東4局

親 瀬戸熊
二万三万六万七万八万五索五索七索八索九索二筒三筒四筒  ドラ六万

5巡目にリーチ。親だけに勝負手と言えるでしょう。勝又が追いつくが四万で2,600オールのアガリ!
ようやく、瀬戸熊に風が吹き始めました。

1本場 瀬戸熊 配牌

一万三万七万八万一索三索四索五索七索八索四筒五筒西中  ドラ六索

勝又が

二索三索七索八索九索二筒三筒四筒六筒六筒八筒八筒八筒

リーチを打つと、奈良が七対子で追いつきます。どちらの待ちにするか?難しい選択ですが、打七万として、見事に勝又と待ちを合わせます。

六万六万七万一索四索四索六索六索七筒七筒九筒九筒発発

苦しいのは藤崎。安全牌がなく辛い立場に。

一索一索四索五索六索七索四筒四筒五筒五筒六筒七筒九筒九筒

七筒

更にそこに、加点を狙う瀬戸熊も押し返して、追いかけリーチ。

二万三万四万三索四索五索七索八索二筒三筒三筒四筒五筒

六索を引いて三筒六筒リーチ。
安全牌が無い藤崎、親・瀬戸熊の現物一索を切るも、一索はダブロン。頭ハネで、奈良の6,400のアガリとなりました。奈良の粘りと読みが生きた1局だと思います。

南1局1本場、親・藤崎がタンヤオ七対子でリーチ。

二万二万四万四万七万八万八万八索八索二筒二筒三筒三筒  ドラ一索

筋にかかってる訳ではありませんが、しっかり山に2枚生き。やはり、精度が高い・。
対する、瀬戸熊

二万三万四万四万六万六万六万五索六索五筒六筒南南  ツモ南  打三万  ドラ一索

現物の五索六索ではなく三万二万切りと切って粘りにいきます。

西家 勝又

一索二索三索四索五索七筒八筒九筒西西  チー四筒 左向き五筒 上向き六筒 上向き

そして勝又、この形式テンパイで藤崎のリーチに、一万五筒と押していく!
一体何が見えているのでしょうか・・。

結果は、粘った瀬戸熊が

四万四万六万六万六万四索五索六索六筒八筒南南南

七筒ツモ

安易に五索六索を落とさず、ソウズでメンツを作りアガリ切った瀬戸熊。形式テンパイからギリギリの押しを見せる勝又。
2人の粘りが凄い1局でした。

南2局 瀬戸熊9巡目

七万八万九万二索三索四索八索九索一筒一筒七筒八筒九筒  ドラ二索

状況が上向いてきた瀬戸熊。一索が2枚切れで、一索と変われば、純チャンになる手牌ですが、畳み掛ける様にリーチを打ちます。
そこに、勝又が戦いを挑みます。

五万五万八万八万八万四索五索五索六索五筒六筒六筒六筒

五万をポンして五索を勝負。2人テンパイで流局。勝又は、瀬戸熊を走らせない様しっかり勝負している印象です。

南3局、この局は瀬戸熊が凄い。

配牌
一万一万一万四万六万五索六索一筒四筒五筒六筒八筒白  ドラ八索

ツモ一筒四索ときて 2巡で三色リーチ!一発ツモとはいきませんでしたが、2巡後に五万をあっさりツモ!
前局、瀬戸熊を走らすまいと、戦った親、勝又。「そりゃ無いよー・・」の心境でしょうか?渋い表情をしていたのが、印象に残ります。

そして、点数を50,000点台に乗せた、瀬戸熊の親。効果音さえ聞こえて来そうなオーラスが始まります・・。

南4局

瀬戸熊 配牌
四万六万七万八万九万五索六索一筒三筒三筒五筒東西中  ドラ東

5巡目に

四万六万七万八万九万九万五索六索一筒三筒三筒四筒五筒東

ここから、瀬戸熊、打東

あの・・・
もしかして、” アレ” 入っちゃってたりなんかしてます??と、瀬戸熊に3者がお伺いを立てたくなる様な、5巡目のドラ切り。
この手なら、ドラの東を引っ張る手もあるとは思いますが、こうなったら目一杯広げるのが瀬戸熊流か。

四筒四索と引き入れ、二筒五筒待ち高めイーペーコーでのピンフリーチ!
視聴者の方も待ち焦がれていたのか、画面には、「知ってた〜」の文字が並びます!
(流行語の “そだね〜” はありませんでしたが)

結果は瀬戸熊が安めですが二筒を引きアガリ、マイナスポイントを完済。
次局に繋ぎます。

くるか!? クマクマタイム。

南4局1本場

瀬戸熊
三万七万二索二索三索四索九索四筒五筒八筒九筒西白中  ドラ五万

配牌は決して良いとは言えません。しかし、ツモが効いて、この配牌が6巡目にこのリーチ!

三万三万五万七万二索三索四索四筒五筒六筒七筒八筒九筒  リーチ

瀬戸熊の、一人旅になるかと思われましたが、またもや、ここでの勝又の打ちまわしが素晴らしかったと思います。
一旦は、現物の九索で迂回するも、八索三索と勝負し、絶好のカン四万を引いて二筒を切っての勝負リーチ!

三万四万五万六万六万五索六索七索二筒二筒三筒三筒四筒

そして、すぐに瀬戸熊から一筒で3,900。
このままだと、瀬戸熊が何処まで連荘したか分からないだけに、非常に大きな3,900となりました。
瀬戸熊にとっては消化不良となってしまいましたが、大きなトップで、上下の差がぐっと詰まりました!
大混戦になったC卓。勝負の行方は??

後、2回戦!!

3回戦トータル

奈良+14.2P 勝又+9.2P 瀬戸熊▲5.0P 藤崎▲18.4P

 

4回戦 奈良 勝又 藤崎 瀬戸熊

東1局、見事だったのが、忍者藤崎

一万二万六万七万四筒六筒七筒九筒東南白発中  ドラ西

相当に悪い配牌。しかし、マンズに寄せると驚異的な伸びを見せます。
上手く寄せきり、以下の手牌に。

一万一万二万七万七万東東西西白白発発中

ここで、全体場況から中単騎にせず、二万単騎にしたのが上手く、その中を親、奈良がポンして打二万

奈良
二万二万三万七索八索九索六筒七筒八筒白白  ポン中中中

二万。奈良にとっては不運な放銃となってしまいました。奈良はこの局を後悔していましたが、流石に親でこの手牌なら、仕方ないといっても良いのでは無いでしょうか?
構想力と、最終判断が光った、藤崎の12,000 トータルトップからの直取りで、4者がほぼ並びに。

東2局、瀬戸熊に大物手が!

瀬戸熊 配牌
一万二筒七筒七筒九筒南西白白白発中中  ドラ一万

中をポンして、発を引き込み東をポンして

七筒七筒白白白発発  ポン東東東  ポン中中中

何と、高め大三元!昨日に引き続き役満が出るのでしょうか?
発は後1枚。

六索七索七索八索八索二筒三筒四筒五筒五筒六筒七筒白  ツモ五筒

対して藤崎。この九索を切っているフリテンテンパイから 白を打ち出していきます。ドキドキです。

結果は藤崎から勝又に1,500。
白の大明カンも、ちょっとだけ考えた。と言う瀬戸熊。流石に取りにくい選択でしょうが、もし、カンしていたらどうなったのでしょうか・・。

南3局2本場

奈良
二万三万七万八万八万五索六索七索五筒六筒七筒東東  ドラ八筒

ツモ東七万ヤミテン

一万は3枚見え、リーチは打ちにくい手牌。前田は、打二万や取らずの八万もあるかと語ります。
そこに、親・藤崎が追いついてリーチ!

三万四万四万五万六万七索八索三筒四筒五筒六筒七筒八筒  リーチ

ツモ三万で、リーチ宣言牌が四万。役なしの奈良はこの牌で当たれず。奈良は、

二万三万八万八万五索六索七索五筒六筒七筒  チー四万 左向き五万 上向き六万 上向き

と、粘るが、この仕掛けで藤崎が2,600は2,800オール。
このアガリが決め手となり、藤崎のトップで最終戦へ。

4回戦トータル
勝又+20.4P  藤崎+7.0P 瀬戸熊▲13.7P 奈良▲13.7P

 

最終戦 奈良 勝又 瀬戸熊 藤崎

東1局
一索一索八索八索一筒一筒一筒八筒八筒八筒発中中  ドラ六索

勝又が中をポンしてテンパイ。

藤崎が

二万三万三万三万三万七万八万九万六索七索八索六筒七筒

ツモ二万で、三万をカンするも、リンシャンにいたのが無情にも八索
藤崎から勝又に5,200でのスタートとなりました。

東2局、今度は藤崎がこのリーチ

三万四万五万五索五索六索七索八索六筒六筒七筒七筒八筒  リーチ  ドラ三索

ツモるか、高めでアガれば失点を挽回できますが、1人テンパイで流局。

東3局1本場、藤崎がリーチ。

五万六万七万四索五索六索七索八索二筒三筒四筒七筒七筒  ドラ七万

九索ツモで1,300・2,600。藤崎にとって大きなアガリ。

東4局

勝又
一万二万三万四万一索一索二索三索二筒三筒四筒四筒六筒八筒  ドラ二万

勝又、小考のうち、打四万

奈良
二万五万六万七万五索六索七索一筒二筒三筒四筒五筒六筒

意外だったのは奈良。テンパイが入っているこの手牌から、七筒を鳴き 打一筒タンヤオ・三色・ドラドラにするも、ちょっと重厚な奈良らしく無い感じはします。
その一筒を勝又がチーカン七筒に。そして、七筒で勝又のツモあがり。
ドラは山に3枚。奈良は七筒を引けていただけに、奈良にとって痛い結果になってしまいました。

南1局

奈良
五万一索三索七索七筒八筒九筒九筒東東発  チー一万 左向き二万 上向き三万 上向き  ドラ五筒

3枚目の一万をチー。

一索二索三索七筒八筒九筒東東発発  チー一万 左向き二万 上向き三万 上向き

藤崎リーチ。

七万八万九万四索五索五索六索六索七索二筒四筒四筒四筒  リーチ

奈良、ドラの五筒もぶつけ親権死守。2人テンパイ。

1本場は、勝又・藤崎が2人で交わしに行くと、後に引けない奈良から、藤崎に1,000は1,300。

南2局、勝又から藤崎に七索で6,400。

藤崎
七万八万九万八索九索九筒九筒九筒西西発発発  ドラ六筒

勝又
二万二万六索六索七索七索八索八筒八筒八筒  チー五索 左向き四索 上向き六索 上向き

2,900のテンパイだが、持ってきたのは七索

南3局

奈良
四万五万六万一索二索一筒三筒四筒五筒六筒  ポン中中中  ドラ中

ドラを鳴けた奈良。三索をチー、二筒が無いので打一筒とすると、奈良から藤崎に2,000。
奈良は是非にでもアガリたい手なだけに大きな放銃となってしまいました。

藤崎
一万一万一万七万八万九万一索二索三索一筒  チー七筒 左向き八筒 上向き九筒 上向き

オーラス
奈良25,300
勝又26,900
瀬戸熊24,300
藤崎43,500

奈良・瀬戸熊は三倍満ツモ条件。
奈良は勝又から12,000の直撃。瀬戸熊は勝又から16,000の直撃。
厳しい条件の中、2人に条件をみたす手は入らず、勝又がアガリきり終局となりました。

最終戦トータル
勝又+26.5P 藤崎+25.9P 奈良▲23.7P 瀬戸熊▲28.7P

1位通過 勝又健志
2位通過 藤崎智

勝又は、トーナメント巧者らしい安定した打ちまわしが光りましたが、勝負所とみた局面では信じられない程の深い踏み込みを見せてくれました。
特に、瀬戸熊に対しては、相当戦いに行った印象があり、瀬戸熊も、「ちょっと、来にくいと思える局面でも、踏み込んでこられた。」
と、勝又の押しに感服していました。
ベスト8では、どんな戦いを見せてくれるのでしょう?

藤崎は、とにかく、手筋が素晴らしく感じました。高打点の手でも、河に対して繊細に意識が張り巡らされており、勝負手とはこうやってアガるものだ。と、いう局をいくつも作ってくれました。ファンの方だけでなく、我々若手にとっても大変参考になったのでは無いでしょうか?

惜しくも、敗れた瀬戸熊・奈良でしたが、瀬戸熊は3回戦・オーラスの親を、持ってくるまでの戦い振りが強く印象に残ります。
勝又に止められなければ、何処まで積んだのだろう。と、思ったファンの方も大勢いたでしょう。
直ぐに始まるA1リーグも本当に楽しみです!

奈良は、冷静な押し引きが印象に残りました。また七対子でロン牌を合わせた読みの深さや、安定感のある重厚な打ちまわしは非常に勉強になりました。
奈良も4月から始まるB1セレクトに、選手として出る機会も多いと思われる1人。
4月からの戦い振りも是非注目を!

これで グランプリベスト16・C卓のレポートを終わります。
残るは、最終D卓。果たしてどんなドラマがまっているのでしょうか?
こう、ご期待!!