グランプリ レポート

グランプリMAXベスト8A卓レポート

【第11期麻雀グランプリMAX、A卓からは山田浩之・柴田吉和が決勝進出】

 

 

この日の対局者は以下の4名。

山田浩之
佐々木寿人
柴田吉和
伊藤優孝

全5回戦、上位2名が決勝進出となる。

1回戦の分岐は東4局。

 

 

伊藤がタンピンドラ高め三色五索八索をヤミテン。相手を自由に泳がせ、死神の鎌を振りおろすのが伊藤流。

 

 

一方山田は、1巡前に切られた待ちでもお構いなしのテンパイ即リーチ。基本はツモりに行くけど来るならどうぞが山田流。

山田の牌姿はヤミテンなら五索を引いても入れ替え可能だ。リーチを打たせてツモ切りさせられたら伊藤の戦略通りなのだが、残念ながらもう山にはない。
それでも力強く八索ツモった伊藤がリードを守り切り1回戦トップ。

その後も歯車の噛み合わず厳しい展開の山田だったが、オーラスに1人沈み回避のアガリを決めると、2回戦は最初からエンジン全開。役なしテンパイからツモり三暗刻に変化させて親満のアガリ。

 

 

次局、タンヤオテンパイの佐々木が珍しく手を止めて少考。カン五万からリャンメンに変化、そしてツモ八筒。ピンズに受ければ3メンチャンだが、伊藤がホンイツ模様でピンズは場に高く二筒切りリーチに踏み切る。

 

 

ドラドラの山田は佐々木の少考リーチを受けて強気に攻め返す。無筋を2つ勝負し追っかけリーチ、またも親満ツモで大トップ。
山田の快進撃は止まらず、2・3回戦を連勝で突き抜ける。

 

 

4回戦は柴田がカン二筒をチー。佐々木はテンパイキープには二筒三筒を切らねばならないが、どちらも柴田のアタり牌。

 

 

東3局には起死回生の高めツモ跳満リーチを打つが、山田の高めを掴んでしまう。

 

 

近年の佐々木はストップアンドゴーのタイミングが抜群で失点が極端に少ない。今日も2回戦まで2着でまとめていたが、ゴーと決めて押した局に他家に捕まってしまう。

4回戦は、その後メンタンツモイーペーコーや中ドラ3と大物手をアガった柴田がトップ。
最終戦開始前のポイントは以下となった。

山田浩之 +55.8
柴田吉和 ▲9.1
佐々木寿人 ▲19.0
伊藤優孝 ▲27.7

 

 

5回戦、まず反撃に出たのは伊藤。出て跳満、ツモなら倍満の大物手だが、ここは流局。

 

 

次局にホンイツ小三元の跳満を決め、伊藤がトータル2位に浮上。
しかしここから柴田が怒涛の攻撃を展開。

 

 

九万ロンで3,900のアガリ。伊藤を再逆転する。その後も攻め続けて伊藤の加点を一度も許さず、オーラスへ。

 

 

伊藤は跳満ツモ、柴田から7,700直撃が必要。終盤に条件を満たすテンパイ。五索リーチとするが、1人テンパイで流局した。

 

 

第11期麻雀グランプリMAX。
先に決勝進出を決めたのは
山田浩之
柴田吉和
この2名となった。

 

 

翌日にはベスト8のB卓が行われる。
本田朋広
加藤晋平
藤島健二郎
沢崎誠
この中から2名が勝ち上がり、いよいよ決勝卓メンバーが確定する。

(文:編集部)