プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第39期 A2リーグ 最終節B卓レポート

山田・石渡が降級確定に。

12月27日(火)、第39期鳳凰戦 A2リーグ最終節B卓が放送された。
対局者は紺野真太郎、井出康平、石渡正志、山田浩之。

 

 

 

残留を争う下位卓はA・B2卓に分かれている。B卓はA卓の結果を見て打つことになるため、残留の条件が明確となる。卓内2位以内かつ、ボーダー上にいる明石の▲66.6Pを上回れば残留が確定という条件戦となった。

 

★1回戦
東1局、井出がピンフドラドラ・高目イーペーコーのヤミテン。山田から高目での出アガリとなり、初戦ながら残留を大きく手繰り寄せる。

 

 

南1局には紺野がタンヤオドラ1のリーチをツモり2,000・3,900。

 

 

トップ目でオーラスの親番を迎えた紺野、さらにドラと北のシャンポン待ちリーチで7,700をアガリ、大きなトップに。

 

 

元々大幅なプラスが必須の山田は、4着スタートと厳しい立ち上がりとなった。

紺野 +27.1P
井出 +7.5P
石渡 ▲11.4P
山田 ▲23.2P

 

★2回戦

井出にホンイツ小三元など高打点のテンパイが入るも、流局が続いていく。
東4局、大きなトップが必須の山田が仕掛けての2,900で親番を連荘。しかし、2本場では紺野が一通確定のリーチで2,000・4,000のツモ。

 

 

紺野はこの後もピンフドラ1のヤミテンなど、加点しつつ局を消化。連続トップを決め、残留をより堅いものとした。

紺野 +17.2P
山田 +7.8P
井出 ▲5.9P
石渡 ▲19.1P

 

★3回戦
流局が続く展開の中、テンパイ料や供託を含むアガリで山田がトップ目に立ち南場へ。
南2局、その山田に高目リーチタンヤオピンフドラ1のリーチ。

 

 

仕掛けてドラトイツのテンパイを入れた井出から高目で7,700。1人浮きのトップで残留に望みを繋ぐ。

山田 +25.7P
石渡 ▲1.6P
紺野 ▲6.9P
井出 ▲17.2P

 

★4回戦

3回戦までの結果から、紺野はほぼ残留達成という状況に。3者の主な残留条件は以下の通り。
井出…+3.5P以上の浮き&石渡・山田に逆転されないこと
石渡…+37.1P以上の浮きで井出を逆転
山田…+56.4P以上の浮きで井出・石渡を逆転

東1局、井出が2巡目に白ドラ1のリーチ。残留を大きく引き寄せる2,000・4,000のツモアガリに。

 

 

大きく得点を叩きたい山田・石渡の思惑とは裏腹に、紺野・井出が局消化を徹底。
南3局、親番が落ちてしまった山田が、役役ホンイツドラドラの3,000・6,000で役満ツモ条件を残しオーラスへ。

 

 

このアガリで苦しくなったのは、浮きが必須の井出。30,500点持ちの親番は、必死のテンパイ連荘→2,000点のアガリで加点。

 

 

満貫ツモの親被りも耐えられるようになると、2本場は全員ノーテンの流局。原点を守りきることに成功した。

山田 +24.6P
井出 +8.3P
紺野 ▲10.0P
石渡 ▲22.9P

4回戦終了時点のトータルポイントは以下の通り。

 

 

 

紺野・井出は残留確定。
山田・石渡はC卓の結果待ちではあるものの、ほぼ降級確定となった。

A2リーグ最終節、次回C卓の放送は年明け1月5日(木)。
対局者は内川幸太郎、白鳥翔、柴田吉和、古橋崇志。解説は藤崎智。

次回も是非お楽しみに!

(文:浜野太陽)