プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第40期 A2リーグ 最終節A卓レポート

最終節A卓に出場した選手は

 

 

井出康平・伊藤優孝・柴田吉和・石川正明の4名。

 

 

このA卓からは▲105.6ポイント以上を持って卓内単独1位になれば残留が確定。
卓内2位になると別卓の結果待ちとなり、その場合には現状維持の▲140Pから▲150P程度で打ち終えてしまうと、黒沢・前原・猿川・刀川で行われるB卓の卓内3位にかわされる可能性が高く残留は難しい状況。
トータルの負債をできるだけ減らして、B卓の面々に難しい条件を突き付けることが卓内2位の人のミッションとなっていました。

 

 

今期は出足がつかない節が多かった伊藤でしたが、追い詰められた最終節ではスタートから快調に飛ばしていき

 

 

東場・南場と加点していき1回戦でトップを奪うと

 

 

2回戦も伊藤の勢いは止まらず。

 

 

ドラドラの手を次々にアガっていき連勝。

残留に向けて順調に進んでいた伊藤でしたが

 

 

3回戦では痛恨の1人沈みを喰らい、渋太く浮きを続けていた柴田が急接近。

3回戦まで無事消化のできた井出の卓内1位が濃厚になったため、伊藤と柴田の卓内2位をめぐる争いに焦点は絞られました。

 

 

最終戦東4局。
石川からリーチを受けた親の柴田は、浮いていた四筒八筒がどちらも無筋という苦しい状況の中

 

 

強く踏み込んでいき、仕掛けてのテンパイ。

 

 

2人のロン牌を止めながらテンパイした井出からドラ暗刻のリーチが入るも、柴田がかわして残留への執念を見せます。

僅かに伊藤リードで迎えたオーラス、柴田は親番で

 

 

リーチ・ツモ・タンヤオ・ドラの3,900オールのアガリ。
土壇場で逆転の柴田が帰ってきました。

 

 

今期ここまで溜め込んできた鬱憤を晴らすかのように柴田は連荘していき、トータルも一時は▲100Pを切るところまで持っていきましたが

 

 

最後に井出に満貫を返し、柴田はトータル▲103.2Pの卓内2位で終局。

この結果、卓内1位の井出の残留以上が確定。
他3者は明日以降の別卓の結果待ちで、卓内2位の柴田は残留が充分期待できるポジションでのお祈りタイム。
一方で石川は、九分九厘降級、伊藤もかなり厳しい状況に追い込まれました。

 

 

<最終節A卓結果>
柴田+53.0P 伊藤+10.9P 井出▲2.7P 石川▲61.2P


(文:越野智紀)