プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第40期鳳凰位決定戦二日目レポート

【明暗を分ける戦いの中、現鳳凰位HIRO柴田が着実にポイントを伸ばす!】

HIRO柴田(現鳳凰位)
勝又健志
佐々木寿人
藤島健二郎

解説:一井慎也・杉浦勘介
実況:日吉辰哉

 

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【5回戦】
初日+34.1Pスタートと決定戦初挑戦ながら、自身の持ち味である手数の多さと簡単にオリない深い攻めを見せた藤島。
二日目の初戦も、らしさ爆発の半荘となった。

オーラスまで何と自身の以外の親番を、自らのアガリor放銃で流すという全局参加型の姿を見せたのである。

特に東1局

 

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親の勝又からの先制リーチを受けながらも、仕掛け返してのアガリや

 

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放銃とはなったが、南3局の佐々木のリーチに対して1,000点の手牌を片手にドラ跨ぎの六万もしっかりと打ち抜いたシーン。本来の“藤島”カラーで溢れていた。

 

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トップこそ取れなかったものの、浮きの2着を確保し次戦からの臨戦態勢に備える。

しかし、それは鳳凰位決定戦という未知なる魔の頂きが藤島に襲いかかる序章に過ぎなかった。

【6回戦】
東4局

 

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1牌プッシュが通らない。
勝又へリーチ・ピンフ・タンヤオ・三色の8,000の放銃から始まり

南2局

 

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筋の一万でさえ通らなくなってきたのである。

そんな藤島が苦しむ中、後方から上がってきた選手がいた。

 

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第38期以来、2年振りの奪還を心に誓う佐々木寿人である。

 

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南4局3本場、十八番のリーチで主導権を握る選択肢もある中でのヤミテン。
逆に浮きを目指したい柴田をリーチの土俵に立たせると、連勝となる12,000点の出アガリを決めた。

【7回戦】
手痛い放銃となった柴田。
立て直しを図るかのように、ここからシフトチェンジへ。

 

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まずは東1局に、終盤のチーテン取らずから門前に仕上げると今回はヤミテンを選択。
見事に藤島から高めピンフ・三色・ドラ1の7,700の出アガリを決めた。

更に解説席・視聴者が驚愕したアガリがこちら。

 

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南2局の柴田の牌姿。
ここから何と七索ツモ切りとする。

試合後のインタビューでは
HIRO柴田
「先に雀頭を作るイメージで七索を切りました。」

と柴田らしい手順を披露すると

 

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勝又の親リーチも粉砕する、狙いの一万単騎を力強くツモり上げた。

【8回戦】
こうなると柴田ペースへ。

東1局2本場
東家・柴田
五万六万七万二索三索五索六索七索五筒六筒七筒南南 リーチ ロン一索 ドラ五索
藤島から確定三色12,000の加点で、本日のマイナス分を無かった事にすると

 

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東3局にはマンガンツモとし、三者を引き離した。

3連勝の佐々木こそポイント差を詰められたりはしたが、終わって見れば柴田もプラスでまとめる結果に。

一方で藤島にとっては試練の二日目となった。

◆二日目成績

 

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(文:小林正和)