プロリーグ(鳳凰戦)レポート

プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第31期A2リーグ最終節レポートD卓 山田 浩之

注目の最終卓は1位、2位、3位、4位の直接対決である。
9節終了時の成績は
1位・佐々木寿人+205.3P
2位・仁平宣明 +154.0P
3位・内川幸太郎+149.4P
4位・前原雄大 +145.3P
上位2人が昇級であるため、佐々木はポイントを伸ばせれば下位の3つ巴の戦い。
沈むようであれば、4人で2つの椅子をめぐっての大混戦となるであろう。
 
1回戦(起家から内川、前原、佐々木、仁平)
東1局1本場、前局、前原との2軒リーチを制した内川。
前原のリーチを受け、
五万五万七万八万九万四索五索六索白白白発発  リーチ  ドラ五万
15巡目で、残りツモも少ないのでヤミテンもあるが、積極的に追っかけてRをツモリ6,000オール
東1局2本場、8巡目、親の内川にテンパイが入る。
一索一索一索三筒四筒五筒六筒六筒六筒白発発発  ドラ白
ツモればまた6,000オールの大チャンス。しかも3枚山。
これに追いついたのが仁平。
三万七万二索二索三索三索四索四索一筒一筒二筒三筒四筒  ツモ七万
前巡の九万をツモ切っているため、ここもテンパイとらずもあるかと思われたが、テンパイをとりすぐに七万をツモリ500・1,000。
内川の手を知らない仁平自身はどう思ったか分からないが、点数以上に価値のあるアガリとなった。
東3局1本場、親の佐々木が2枚目の八筒から仕掛ける。
四万五万六万三索四索四筒四筒  チー八索 左向き六索 上向き七索 上向き  ポン八筒 上向き八筒 上向き八筒 上向き  ドラ一万
前原にもここでテンパイが入りリーチ。
一万二万三万三万五万五万二索二索四索五索三筒四筒五筒  ツモ四万
そして、佐々木が三索をつかみ8,000点の放銃。
東4局、このまま一気に浮きまでいきたい前原だったが、リーチ宣言牌が仁平に捕まる。
仁平
二万三万四万二索二索六索七索二筒二筒二筒三筒四筒五筒  リーチ  ドラ四万
前原
四万五万六万七万七万七万三索三索五索五索六索五筒六筒  ツモ七索
このまま浮きをキープした仁平が2着。ラス前に佐々木からホンイツをアガった前原3着。
一方、放銃した佐々木は手痛いラス。内川はトップでトータル首位に躍り出た。
1回戦終了時成績
内川+183.6P 佐々木+168.5P 仁平+164.9P 前原+137.5P
 
2回戦(起家から仁平、佐々木、内川、前原)
東1局ドラ六筒、親の仁平がカン六筒で先制リーチ。
佐々木も東ポンテン三筒六筒で応戦するが、仁平がツモリ2,000オール。
続く1本場は、前原がさばき仁平から1,000は1,300。
東2局、前原が仕掛ける。
九筒九筒九筒東東東白  ポン三索 上向き三索 上向き三索 上向き  ポン九万 上向き九万 上向き九万 上向き  ドラ五索
親の佐々木も仕掛け返す。
三万四万六万六万六万六索六索六筒七筒八筒  ポン二筒 上向き二筒 上向き二筒 上向き
佐々木が白をつかみ6,400の放銃。
東3局、佐々木がまたも仕掛ける。
二索三索三索四索五索六索八索九索九索西  ポン発発発  ドラ五筒
一索を引きテンパイ。前原に追いつかれるも七索をひき勝ち1,000。2,000。待望の初アガリ。
東4局2本場、500オール、2人テンパイと小刻みに加点した親の前原が仕掛ける。
二筒二筒二筒六筒六筒六筒七筒八筒東白  ポン九筒 上向き九筒 上向き九筒 上向き  ドラ六索
内川も応戦。
二索二索二索五索六索七索北発発発  チー六索 左向き七索 上向き八索 上向き
2人の勝負かと思われたが佐々木も追いつく。
六万六万六万八万八万四索四索四索八筒八筒  ポン東東東
これをテンパイの入った前原からアガリ5,200。
南場に入ると、仁平、前原のペース。高いアガリこそないものの着実に局を進めていく。
南4局1本場、点棒状況は、
仁平38,200
前原37,600
佐々木26,100
0内川18,100
こうとなっていた。
現状トータル1位の仁平は、ドラドラのチャンス手。
1枚目の発をふかし、ドラを暗刻にし発ポン九索ポンと仕掛け六筒九筒テンパイ。
二万二万五筒五筒五筒七筒八筒  ポン九索 上向き九索 上向き九索 上向き  ポン発発発  ドラ五筒
一方、3位となってしまった佐々木もテンパイ。
三万三万四万五索五索六索六索四筒四筒南南南北  ツモ四万
ツモれれば浮きとなるため南切り即リーチ。これに対して仁平も1歩もひかず押し返す。
2人のめくりあいとなったが、決着はつかず流局。
仁平は最後のツモでおりたため佐々木の1人テンパイで流局となった。
2回戦終了時成績
仁平+180.1P 佐々木+162.6P 内川+162.2P 前原+148.1P
 
3回戦(起家から前原、仁平、内川、佐々木)
トップからラスまで32P。2着と3着との差はわずか400点。さらに大接戦となった。
ここまでなかなか調子のあがらなかった前原が本領発揮。
東1局、配牌ドラ暗刻の前原が、丁寧に三色にまとめテンパイ。
一万二万三万二索三索一筒二筒三筒七筒七筒七筒八筒九筒  ドラ七筒
だが、佐々木に六索で5,200放銃。
一索一索一索三索四索四索五索五索七索八索九索東東
2メンツ河に並んだが手順上しょうがない。これは不発に終わる。
東2局1本場、前原4トイツの平凡な配牌が6巡目に1シャンテン。
七万七万四索四索八索八索二筒二筒二筒東東東西
この時点で七万四索八索はなんと6枚山。八索をツモりリーチ。4枚全て山に生きている。
七万をツモり8,000・16,000。これで一気にトータルトップに。
東3局、2着争いの3人の手がぶつかる。
まず北家・仁平がリーチ。
八万九万一索二索三索一筒一筒七筒八筒九筒西西西  ドラ六索
捨て牌
四万 上向き白一万 上向き東八索 上向き九索 左向き
7巡目、親の内川。
一万二万三万八万九万四索四索四索七索八索九索四筒五筒  ツモ六索
長考して現物の九索。牌効率なら九索しかも現物。
最終形の強さなら八万九万こちらは打点も見込めるが八万九万は危険牌。結果は裏目に。
ツモ三筒で仁平に九索をツモ切られる。
7巡目、南家・佐々木。
三万五万三索五索六索六索六索三筒四筒五筒六筒七筒八筒  ツモ三万
五万を勝負。手変わりもあるのでヤミテンを選択。
これを仁平が引き勝ち2,000・4,000。
南2局6本場、
一索二索三索六索八索八索九索北北発発中中  ツモ六索
親の仁平の手牌。内川、佐々木がマンズのホンイツ模様のため、場に字牌が極端に高く、ソウズが安い。
仁平の選択は七対子決め打ちの2枚切れの打一索
構想通り七索を重ね、テンパイの入っていた内川からアガリ12,000。
これでトータルトップに。
このまま9本場まで積んだ仁平は、前原をまくりこの半荘でもトップ目にたつ。
一筒二筒三筒三筒四筒八筒八筒八筒白白  ポン東東東  ドラ一筒
南4局、前原が仕掛け二筒を引き1,300・2,600。この半荘のトップをとった。
3回戦終了時成績
仁平+208.3P 前原+178.1P 佐々木+147.8P 内川+123.3P
 
4回戦(起家から内川、前原、佐々木、仁平)
いよいよ最終戦。
仁平、前原は局を進めることをテーマに打つであろうから、ポイント差以上に逆転は難しいだろう。
佐々木、内川は、前原を沈めることができればチャンスが出てくるといったところか。
東1局、開局早々佐々木にとっての正念場。
佐々木
二万二万三万三万四万四索四索四筒五筒六筒  ポン東東東  ドラ二万
前原リーチ
二万二万二索二索三索三索七索七索一筒一筒二筒三筒三筒  リーチ
仁平はヤミテン
三万四万五万五万六万七万四索五索六索二筒二筒六筒七筒
佐々木が二筒をつかみ前原に8,000の放銃。
佐々木は東4局に2,000・3,900をツモり追い上げる。
南1局1本場
佐々木
五索五索六索七索七索東東  ポン四索 上向き四索 上向き四索 上向き  ポン北北北  ドラ七索
内川
四万四万七万八万八万九万九万南南西西白白
このめくりあいは内川に軍配。だが内川の追撃もここまで。
トップをとるも前原を捕えることはできなかった。
最終成績
仁平+210.8P
前原+182.7P
内川+138.1P
佐々木+121.4P
仁平、前原のA1経験者両名が昇級となりA2リーグ最終節は幕を閉じた。
仁平の的確な読み、押し引きのバランス、前原の戦う姿勢、強さが際立った最終節となった。
内川、佐々木にとっては忘れられない悔しい敗戦となっただろうが、これを糧にまた活躍していくであろう。
そして来期は自分もこの舞台に戻ることができた。
開幕まであと2ヶ月。しっかり準備をして対局に臨んでいこうと思う。