プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第30期プロリーグ A1 最終節レポート

A1リーグ戦レポート最終節
9節に渡る戦いもいよいよ最終節を迎えた。第8節終了時のポイントで組み合わせが決まる。
A卓(9~12位) ダンプ大橋、前原、古川、近藤
B卓(5~8位) 藤崎、猿川、望月、荒
C卓(1~4位) 沢崎、伊藤、柴田、朝武
以上のように確定した。

まずはA卓。ポイント差も小さく熾烈な残留争いが繰り広げられるであろう。
上位のポイントを考えると、若干ながら決定戦進出の可能性が残されているとはいえ、ここで下位2名になった選手が降級となることが濃厚なだけに、4者共にトータル順位を意識した戦いとなる。

続いてB卓。沢崎、伊藤のポイントが抜けているだけに、決定戦進出には卓内トップの成績が必要条件。
卓内2位では、決定戦進出の可能性が限りなく0に近いだけに、タイトル戦決勝のような展開が予想される。

そしてA卓。沢崎、伊藤は、余程のことがない限り決定戦進出となる。
したがって、B卓1位のポイントを基準に、柴田、朝武の着順争いとなる。
対局は規定により成績下位の卓から行われる。
A1リーガーたちの、おのれの全てを懸けた戦いがスタートした。

A卓
1回戦。12位だった近藤が、3,900オールを決め1人浮きのトップを取り、9~12位のポイント差がわずか12ポイントに。
続く2回戦でも、近藤が前原から11,600をアガリ、連勝を決め2回戦終了時の成績は以下となった。

近藤▲66.0P  古川▲71.9P  ダンプ▲81.9P  前原▲99.3P

3回戦。東場は前半2回戦同様に、近藤、古川がポイントを積み重ねていた。
南2局、親・前原。3回戦のポイントも含めると、10位と40ポイント以上の差となり後がなくなった前原。絶対に落とせない親番で得た配牌は以下。

二万四万四万六万九万五索六索八索六筒東南白白中

かなり苦しく、連荘すら厳しいかと思われたが、丁寧に字牌を絞りながら進めると、中が重なり一気に手牌が引き締まる。その後も順調にツモが効き8巡目に以下のテンパイ。

四万四万四万五索五索五索六索六索中中  暗カン牌の背白白牌の背  リーチ  ドラ二索 

そして12巡目。見事に中を引き当てた。このアガリで前原は10位まで浮上となった。
3回戦終了時のトータルポイントは

古川▲61.1P  前原▲63.4P  近藤▲84.0P  ダンプ▲110.6P

こうなった。簡単に最終戦の条件をまとめると、古川、前原は30,000点を超えればほぼ残留。
近藤は40,000程のトップを取れれば残留。ダンプは、55,000点を超えるような大きなトップを取りつつ、古川か前原をラスにできれば残留といったところである。
そして迎えた4回戦。
近藤の満貫ツモ、ダンプの跳満ツモなどがあり、オーラスを迎えて以下の点棒状況。
()内はこのまま終了したときのトータルポイント。

ダンプ36,300(▲96.3P)
古川21,400(▲77.7P)
近藤33,700(▲76.3P)
前原27,600(▲69.8P)

こうなっていた。現在最下位のダンプも4,000オールをツモれば、瞬間だが10位に浮上する状況である。
また、前原、近藤、古川は、アガれば残留だが(供託1.0Pあるので)、他の選手のアガリ方によっては自身が降級になる可能性があるため非常に難しい。

そんな中でもらった配牌。前原は10種10牌であった。前原は自身が放銃しなければ、この1局で降級になるのは古川が満貫か跳満をツモったときのみ。ここは、国士をみながらのオリを選択した。
ダンプ、古川、近藤は自身のアガリを目指し真っ直ぐに進める。
先手を取ったのは古川。13巡目のリーチは以下の手牌。

一万二万三万六万七万八万四索四索四索四筒五筒白白  リーチ  ドラ白

14巡目、親のダンプもテンパイが入り追いかけリーチ。

三万四万五万六万六万六万七索八索六筒六筒八筒八筒八筒  リーチ

運命の決着はすぐに訪れた。古川が三筒を引きアガリ自らの手で残留を決めた。

一万二万三万六万七万八万四索四索四索四筒五筒白白  ツモ三筒

このアガリで総合成績は以下になった。

古川▲51.2P
近藤▲79.5P
前原▲80.0P
ダンプ▲108.4P

決定戦進出有力候補とみられていた前原と、タイトルホルダーのダンプがまさかの降級となった。
来期は実力を十分に発揮し、1期でのA1返り咲きに期待したい。

続いてB卓。1回戦で藤崎が、2回戦では荒がトップを取りポイントは以下になる。

藤崎+7.8P
荒▲23.5P
望月▲36.3P
猿川▲47.4P

残り2回戦では荒、望月、猿川には決定戦進出の可能性がかなり低く、降級ボーダーである▲80.0Pを見ながらの戦いとなった。3人が安全に打ちまわすことでチャンスが回ってくるのは藤崎。

4回戦南1局では

二万二万六万六万六万六索七索八索五筒六筒六筒七筒七筒  ドラ二万

これをリーチにいき、高目の五筒を引きアガるなどし見事連勝を果たした。
これで藤崎は+43.2Pとなり、3位の柴田より9.8Pポイント上になった。

そして、最後はC卓。藤崎のポイントを、柴田、朝武が追いかける。
しかし、1回戦で大きなラスを引いてしまった朝武は苦しい展開に。
一方柴田は、2回戦で

三万四万四索四索五索五索六索六索七索七索四筒五筒六筒  ツモ二万  ドラ五万

これをアガってトップになり、この時点で藤崎を逆転した。
残り2回戦を、このままのポイントで終えることが出来れば決定戦進出となる。
3回戦を上手くまとめた柴田は、最終戦26,100点以上の3着という条件となった。

安全かつ丁寧に局を回そうとする柴田だが、沢崎、伊藤の攻撃が厳しく、中々思うように進めることができない。そして、迎えたオーラス。
柴田は沢崎、伊藤から3,900以上のアガリ、朝武からは5,200以上のアガリが条件であった。
その柴田。7巡目に以下のテンパイ。

七万八万九万五索六索七索五筒六筒七筒七筒八筒東東  ドラ東

ヤミテンにすれば朝武からはアガれない。選択の難しい局面だが、親が朝武ということでリーチに行く。
柴田のツモる手に力が入るもここは流局。朝武も九筒を使い切って放銃を回避しテンパイに持ち込む。

オーラス1本場、柴田4巡目に1シャンテンになったのだが、ここは無情にも沢崎にアガリ切られ、条件を満たすことができなかった。

そして、結果は沢崎、伊藤、藤崎の3人が決定戦進出となった。

1年を通し、沢崎は粘り強さを、伊藤は爆発力を、藤崎は苦しい時間帯は耐え、少ないチャンスをものにする切れ味を見せてくれた。

現鳳凰位・瀬戸熊を加えた決定戦は、4人のプロ達の全てを懸けた熱い戦いとなることは間違いない。
その鳳凰位決定戦は、1月26日(日)ニコニコ生放送、日本プロ麻雀連盟チャンネルでお届けします。

1/26(日)初日配信はこちらからご覧になれます。

2/1 (土)二日目配信はこちらからご覧になれます。